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J-CAGE News ONE Road to ONE03 グンダー・カルンダ ブログ 今成正和 手塚裕之 根津優太

【Road to ONE03】手塚裕之が、アフリカの王と対戦。今成正和✖根津優太の異文化激突マッチも決定!!

【写真】ONE本戦出場前にコロナ禍に陥った手塚が、11カ月振りに実戦へ (C)MMAPLANET

26日(水)、ONE Japanより9月10日(木)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHTの追加カードが発表された。

既に青木真也✖江藤公洋、猿田洋祐✖内藤のび太という注目カードが決まっていた同大会だが、今日のリリースで全6試合が揃ったこととなる。


(C)ONE CHAMPIONSHIP

まずウェルター級で手塚裕之が昨年10月の日本大会以来の試合で、南アフリカのEFCワールドワイドの元ウェルター級王者で、ONE Warriorで1勝1敗の戦績を残す、グンター・カルンダと対戦することになった。

現状、国際戦をマッチメイクすることは非常に困難になっているなかでカルンダの出場が決まったのは、リリース内のコメントにあるように「より良い生活、練習環境を求めて日本に来た」からだ。そして日本の格闘技界でコンゴ民主共和国といえば、ルクク・ダリ。カルンダもダリと行動を共にしているという。手塚のアグリカルチャーパワーが、アフリカの大地に育まれたカルンダのフィジカルとどうやり合うのか──楽しみな中量マッチといえる。

この他、ムエタイで朝陽PKセンチャイムエタイジム✖KING強介、キックボクシングで有井渚海✖黒田直也という2試合もマッチアップされている。前者は『勝てばONEと契約』という条件下で行われるとのこと。実力的に日本のONEムエタイ・ファイターと比べて遜色ないどころか、抜きんでているという評価もある朝陽PKセンチャイムエタイジムに、KING強介が如何に挑むか。

(C)KAORI SUGAWARA & KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

またMMAのバンタム級で元ONEファイターの今成正和が、元修斗環太平洋バンタム級王者でRoad FCベテランの根津優太と戦うという──意外な試合も明らかとなった。

足関節とローキックの交錯、一瞬の切り合いとなるのか──踏み込めない試合となるのか、非常に興味深い。

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE03 ブログ 内藤のび太 猿田洋祐

【Road to ONE03】猿田洋祐と対戦決定、内藤のび太─02─「結局はどこまで頑張れるのかというところを」

【写真】ここから先は別人になる。それこそが、内藤のび太というMMAファイターの最大の特徴だ (C)MMAPLANET

9月10日(木)、東京都渋谷区のO-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT。同大会で猿田洋祐との対戦が決まった内藤のび太インタビュー後編。

試合が決定するプロセスなど非常にのび太らしいエピソードを話してくれたが、自らの練習環境に話が及ぶと、のび太らしい自信のない言葉が連発された。

これぞ内藤のび太、試合前にネガティブ、思い切りの良い発言が聞かれないほど、試合で魅せてくれるはずだ。

<内藤のび太インタビューPart.01はコチラから>


──猿田選手の想定を少しでも上回ることができる自信の程は?

「まぁ毎回新しいことをやろうとして、結局上手くいかない。そういうチグハグな試合が続いているので、今回こそちゃんと変えていくことができればと思います」

──新型コロナウィルス感染が起こったあともパラエストラ千葉ネット勢は大切な試合が続いてきました。

「皆の試合を自分に置き換えて、試合に出たいとか思うことはなく……ただ、皆に勝ってほしいという想いでいました。そのなかで皆の練習を見ていたし、自分の練習相手もしてくれました。やはり勉強になる部分もあったので、そこを上手く自分のなかに落とし込んで次の試合までに生かせるようになりたいです。色々な選手が、試合があったことで凄く良い経験をさせてもらいました」

──扇久保選手が朝倉海選手との大一番で敗れてしまいましが、猿田選手との試合ではパレ千葉の看板を背負って戦うという意識はありますか。

「う~ん、そういうことは……う~ん、チームのトップの方が負けるというのは……それがチームとして強くなるきっかけになるかもしれないし、あの試合がきっかけでチームが落ち目になっていくのか、また上がっていくのは、これからの僕らの試合結果で決まって来ると言うのは感じています。

でも、扇久保選手の試合と僕の試合は違います。あんなに大きな試合を先にしてもらったので、それよりは気が楽だというのはあります(苦笑)」

──これまで猿田選手がONEと契約して以来、常に『本当に強い選手がやってきた』と言っていました。のび太選手の方が修斗でもONEでも先にベルトを獲っているのですが。

「猿田選手は僕のなかでは先輩です。アマチュア時代にプロの興行を見た時に、もう試合に出ていた方なので。年齢は自分の方が上ですが、そんな強い選手に戦いたいと言ってもらえるのは不思議な感じです。しかも上の階級で戦っていた選手で。自分はフライ級で戦うなんてできないですし、そういう意味でも尊敬しています」

──猿田選手はここで勝って、ジョシュア・パシオに挑戦すると明言しています。

「う~ん、そこまで考えられないですね(苦笑)。とりあえず、この一戦は大変なんで。アハハハハ、頑張ります」

──今、パラ千葉は勢いのある若い選手がジムに揃っていますね。あの若い選手が力任せに思い切り攻めてくる。ベテランとしてはケガのリスクなど考えることはないでしょうか。

「鶴屋さんの息子の怜君とスパーリングをしていると、気が付いた時には宙を舞っている時があります(笑)。でも、そういう若い選手が思い切りぶつかっているという状況は、なかなかないですし、天狗にならないで済みます」

──のび太選手が天狗になるところは、一切想像できないですよ(笑)。

「それは……僕は常に年齢も違った、それぞれタイプも違う強い人が練習相手がいるので。怜君なんて、昔から強くなるなって分かっていたし……。天狗になることはないのですが、二回り下の子に宙を舞わされるのは……なかなかですよ(苦笑)」

──刺激にはならないですか。負けるものか、と。

「刺激になるというか……『いつまでスパーリングの相手が務まるかな』という怖さはあります(苦笑)。あの輪の中にいつまで加わっていられるのか……」

──どんどんネガティブになっていくので(苦笑)、猿田選手との試合に話題を戻させてください。この試合、勝利を得るために内藤のび太が見せないといけない戦いは、どのようなモノでしょうか。

「そうッスね……1年、2年のポッとでの2人でなくて色々なモノがあるので、そのストーリーというのは……あのう、う~ん、お互い違うスタイルの選手なので、結局はどこまで頑張れるのかというところを見てもらえればと思います。

難しい試合ですけど、猿田選手は錚々たる選手たちと戦ってきているので、そういう経験をしてきた選手と戦えることは凄く有難いです。そう思って戦います」

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE03 ブログ 内藤のび太 猿田洋祐

【Road to ONE03】猿田洋祐と対戦決定、内藤のび太─01─「やられるのが嬉しいわけじゃないですけど…」

【写真】後ろで猿田も撮影中で、なぜか満面の笑みを浮かべる。対戦相手が2メートルぐらい横で取材を受けているのは、それは選手は気を使ってしまうだろう──が、のび太の受け答えはそことは別レベル(笑) (C)MMAPLANET

9月10日(木)、東京都渋谷区のO-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT。同大会で猿田洋祐との対戦が決まった内藤のび太。

17日に行われた会見後の個別取材で、猿田に続きのび太の話を訊いた。理路整然かつ、熱量をもってのび太との試合を語った猿田に対し、のび太は横で別媒体の取材を受けている猿田を気にしつつ、自らのワールドをフル回転させた。


──会見が終わり、ベシャリが上手くなったという評判です(笑)。

「上手くなっていないです……(苦笑)。よほど下手だと思われているだけで……」

──アハハハハ。TVカメラの取材でないと、試合や対戦相手のことは話せていましたよね(笑)。

「全く話せないイメージがあるんですかね……分からないです。でも、TVになると難しいです(苦笑)」

──ずっとラブコールをしてきた猿田選手との試合が決まりました。オファーがあった時は、どう思いましたか。

「あぁ~って思いました」

──あぁ~って……と(爆)。

「思っていたタイミングではなかったので。このタイミングで日本人対決になるんだなって」

──Road to ONE、国内対決ですし──コロナ禍にあることを考えると国際戦のほうがあり得なくないですか。

「Road to ONEがまたあることも噂ぐらいでしか知らなかったので。何とも分からないですけど……オファーの前に大会があることは誰かから聞いて、自分のことはオファーが来てから考えようと思っていました。正直、このタイミングではないと思っていたので……そうしたら自分より上の相手だったので光栄です」

──試合は去年の11月以来ですね。

「気持ち的には4月ぐらいに試合ができればと思っていましたが、それどころではなくなってしまったので……。それはもうしょうがないというか、そういう感じで。ちょこちょこ格闘技の大会が開かれるようになったので、自分もいつか来るかなとは考えることもあったのですが、まさかこのタイミングとは考えていなかったです。ちょっとビックリしましたけど……ちょっと嬉しかったです」

──嬉しかったというのは?

「まぁ嬉しいと言うか……やられるのが嬉しいわけじゃないですけど……」

──やられることスタートですか(爆)。

「例えば……です。そういうわけじゃないですけど、自分にオファーが来たのが嬉しかったです」

──このオファーがのび太選手の耳に届いていたであろう頃、パラエストラ柏で鶴屋代表の取材がありました。この猿田選手との試合のオファーがあるという話題になり、鶴屋さんは『受けるしかない。そうじゃないと道は開けない』というようなことを言われていました。鶴屋さんはのび太選手にもそういう風な話をされたのでしょうか。

「……。あのう僕がLINEのプロフィールに名前を入れていなくて……。下の名前だけで、苗字を外しているんです」

──NOBUTAKAとしているわけですね。

「ハイ、そうしたら鶴屋さんが、誰が内藤のび太が分からなくなってしまって……」

──ダハハハハ。また強烈な裏話ですね。アジア中、一緒に回っている弟子を(笑)。

「で、とりあえず弟にLINEがいって。こういうオファーが来ているよって弟から僕に連絡があったんです。僕から鶴屋さんに返したんですけど、また鶴屋さんからは弟経由で返事がきて。なんか三角系で……弟を通して、やり取りをしていました」

──やりとりの経由は分かりました(笑)。お尋ねしたかったのは、その時にどう思ったかです(苦笑)。

「悩みました。できればもうちょい時間が欲しいなと思いました」

──あぁ、のび太選手は2カ月あればというスタンスですよね。

「ハイ、2カ月欲しいです。今回は1カ月だったので、でも練習はしているので大丈夫という感じです。案外、その方が良いのかもしれないですし。逆に2カ月あるとプレッシャーが掛かり続けて、疲弊してくことも考えられます。

この気持ちで一気に試合を迎えることができるパターンもあるかもしれないですし。それは終わってみないと分からないですけど……試合までの時間のこともあって悩みました。でも、受けたのでやるだけです」

──2人でやられたインスタライブで猿田選手が本当にのび太選手のことを的確に理解していて。それをのび太選手は「有難いです」と呑気に語っていましたが、それだけ研究されているということで。この試合が決まった瞬間に、あのインスタライブの件を思い出しました。

「凄かったですよね。猿田選手は1人で全部やってくれて。僕は途中でいなくなったりしたのに、1人でやってくれるので。『あぁ、ちゃんとした人なんだなぁ』って(笑)」

──それは猿田選手が普通にちゃんとしている人であって、逆にのび太選手がヤバいということでは……。それにしても、もうほとんど丸裸にされている感じではないでしょうか。

「まぁ……そうですね。そこまで僕を知ってくれている人と戦うのは初めてですね。そういうなかで対策を立てていると思いますし、その通りに崩されないことですね。だから猿田選手の想定よりも、ちょっと上の動きをしたいです。そうですね、ちょっと上回れたら良いと思います」

<この項、続く>

■ ONE110 No Surrender III対戦カード

<ムエタイ・バンタム級T準決勝/3分3R>
センマニー・クロンスアンプルリゾート(タイ)
クラップタム・ソーチョーピャッウータイ(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)
ソク・ティー(カンボジア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
ファビオ・ピンカ(フランス)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
ワンダーガール・フェアテックス(タイ)
ブルック・ファレル(豪州)

<ムエタイ・女子アトム級/3分3R>
マリー・ルーメット(エストニア)
Little Tiger(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ベン・ロイル(英国)
クインティン・トーマス(米国)

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Interview ROAD FC Road to ONE03 ブログ 内藤のび太 猿田洋祐

【Road to ONE03】大願成就、内藤のび太戦へ。猿田洋祐「何が必要? あの戦いから逃げないこと」

【写真】コロナも日本の格闘技界も関係ない。勝てば官軍の一騎打ちだ (C)MMAPLANET

9月10日(木)、東京都渋谷区のO-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT。同大会で猿田洋祐が内藤のび太と戦うことが、17日(月)に行われた記者会見で発表された。

猿田、のび太ともに修斗世界ストロー級王者から、ONE世界ストロー級チャンピオンとなり、現在は無冠だ。何より猿田にとっては、長年熱望してきた戦いが実現することとなった。

なぜ、猿田はのび太の背中を追い続け、戦うことを望み続けてきたのか──会見終了後の個別取材で尋ねた。


──ケージに入る前、あるいは試合が決まる前から戦いが始まっているかと思います。そういう風に考えると、のび太戦の準備は猿田選手の方がずっとできているのではないかと。

「やっぱり戦いたいと思っていた期間が長いですからね。2015年の年末にフライ級挑戦者決定戦で扇久保選手に負けて、また一から積み上げてタイトルを目指すのか、それとも違う団体にいくのか。色々と考えた時に……やっぱり修斗が好きで。そのなかで、誰と戦いたいのかと考えた時に1階級下に無敗ののび太選手がいて。

一気に駆け上がってきた選手なので、今から考えると自分と真逆で羨ましくて……彼のような選手になりたかったんでしょうね」

──のび太選手は社会性に乏しく、実社会で大丈夫なのかなって思われている人じゃないですか?

「そんな風に言われていますけど、試合になると負けない。そのギャップに憧れていた部分はあったと思います。限界を超えて相手に食らいつく……戦略を立てて綺麗に戦うとかでなく。自分はのび太選手のように、試合で出し切れているのかって思っていました」

──のび太選手は逆に猿田選手のような運動神経の良い選手に憧れていると思います。ところで修斗でもONEでもチャンピオンになり、そしてONEではベルトを失った者同士です。どこかのび太選手に勝ってベルトに挑戦したいという気持ちはありましたか。

「修斗でのび太選手が返上したベルトを僕が取って、そこからONEで一緒になったので、やるんだったらタイトルマッチでという気持ちが強かったです。僕の目標はベルト奪回とのび太選手に勝つこと。ONEだと日本人対決は難しい。なら僕がベルトを獲って、日本大会でのび太選手を指名させてもらうつもりだったんです。そういう気持ちでやってきました」

──そこまでの想いだったのですね。最高の相手で、もう試合に集中するだけという状況かと思います。

「本当にその通りです。我がままを聞いてもらったというか……自分も格闘技界全体のこととか考えないといけないんですけど、青木さんのおかげで好き勝手やらせてもらっています。そこを青木さんに任せてしまって申し訳ない気持ちもあります。ただ、この試合はゴールに向かって、そこだけを考えたいです」

──今、この大会でのび太選手と戦う。引き合いに出されて迷惑かと思いますが、箕輪ひろば選手が相手だと気持ちは違いますか。

「試合を断ることはないです。与えられた仕事をするのは変わり有りません。試合に向けて、気持ちの入れ方も変わらないはずです。でも……楽しめないですね。パシオに挑戦するために戦う試合になります」

──とはいえ、のび太選手と戦いたいではなく、勝ちたいということですよね。

「もちろんです。自信もあります。勝つことで自分のやってきたことを証明できる。そうですね、ずっとのび太選手と戦いたかったのは、勝つことで救われるということだったんだと思います。この試合は本当に自分のための試合です。人に喜んでもらうとか、良い勝ち方とかでなく、自分のためにのび太選手を倒したいです」

──4年間、想ってきた試合でどういう自分が必要でしょうか。

「あの戦いから逃げないこと……じゃないでしょうか。皆、のび太選手と試合をすると、シングルを取らせないため距離を取ってカウンターを合わせようとする。そういう試合をします。

自分は入ってきてもらって構わない。そこで違いを見せるつもりです」

──3Rだと5Rより分が良いというのは?

「のび太選手は5Rの選手ですから、若干ですけど3Rの方が有利です」

──カウンターになってしまうのですが、猿田選手は5R動き続けるフィジカルも心肺機能もあります。それでも3Rの方が有利になると思う部分、それこそが彼の一番強いところではないですか。

「気持ちですね。3Rが終わったぐらいから元気になるんですよね(笑)。そこに行くまで終わせる……、多少は僕に優位に働きます」

──終わらせるということだと、昨年10月の北方大地選手との試合で良いイメージを創ることができたのではないでしょうか。

「アレは巧く行き過ぎたと捉えています。自分の実力、北方選手との力の差とは思っていないです。たまたまのタイミングで、運が自分に向いただけで」

──世界同時中継ということは、ジョシュア・パシオがバギオで視聴するかと思います。

「彼が視ることで、プレッシャーを感じるような試合をしたいです。パシオ選手がのび太選手と戦った時のように逃げずに、自分はこう戦ってフィニッシュするんだと見せることで強さをアピールし、プレッシャーを与えることができると思うので……そういう試合にしたいです」

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE03 ブログ 江藤公洋 青木真也

【Road to ONE03】青木真也「基本に改めて立ち返って」✖江藤公洋「伝えられるモノがあれば良い」

【写真】色々な想いが交錯しているであろう両者 (C)MMAPLANET

17日(月)に東京都渋谷区のシャトー。アメーバで行われたROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT の記者会見。

9月10日(木)に渋谷のO-Eastで開催される同大会で青木真也が11カ月振りのファイトで江藤公洋と戦うことが発表された。ここでは江藤と青木の抱負、司会者からの質問、そして記者との質疑応答という流れで紹介したい(※要約)。


江藤公洋
「青木選手という格上の選手とやらせていただくことになったのですが、これに対して不安や恐怖心があります。これを乗り越えて、当日には全力でぶつかることができればと思っています」

青木真也
「試合をすることも正解でしょうし、試合をしないことも正解だと思います。ここに正解があるからこそ、戦争なんだろうし。今、非常に荒れた状態なんじゃないかと思います。そのなかでこの大会をやってもらえる。ABEMA、北野雄司に感謝したい。そういう気持ちはあります。まぁ、言いたいことはいっぱいあるんだけどね、ヨカタばかりのこの世の中で自分が納得するモノを創りたい、自分が信じたモノを創りたいっていう強い気持ちでやっているから、感情を揺さぶるモノができたらなぁと思います」

この後、司会者から『このチャンス、どう受け止めていますか』と尋ねられた江藤は「こういうコロナ禍という状況だから組まれたカードだと思いますので、そのなかで自分がどれだけできるのか。どれだけ力を出せるのか。しっかりと準備をして戦えたらと思います」と返答。続けて『ビッグネームとの対戦にどのようなプレッシャーを感じていますか』という問いには「一緒に練習させてもらって、その強さも体で感じています。そこは自分がどうやって準備して対抗できるのか。試合までしっかりと準備したいです」と答えた。

一方、青木は『江藤の評価は?』という質問に対して、「なんで俺がプロモーションしてやらないといけないの? なんで俺がソレを喋らないといけないの?」と一刀両断。詫びを入れた司会から、『ABEMAあるいはONEにプッシュしてきたということですか』と話を振られると、「まぁ試合が組まれない状況ですから、試合のない状態で10カ月、11カ月と何とかしてくれないか──みたいな話をしていて。4月のROAD TO ONEで組み技をやらせてもらって。ラッキーですよね、この形で国内で試合をさせてもらって。そこは有難いなと単純に思っています」と答え、記者との質疑応答に移った。

──青木選手に質問です。試合に出ることを決め、対戦相手が決まっていない状況では『誰が来ようが役不足』、『タナぼたで試合すんじゃねぇよ』と言われていましたが、対戦する江藤選手を横にしてどのような気持ちですか。

青木 その気持ちは強いです。僕自身が今一番盛り上がる、一番欲している場所というのは……どこで試合をすれば一番良いのかは僕自身が一番見えていますから。それが状況的にできないなかで今あるベストではあると思いますけど。もうちょっと話題になった時とか、日本の格闘技界みたいな話になった時に、話題になる場所というのは他にもあったことだと思います。

──皆が奇をてらうなかで、奇策ではなくで自分が続けてきたことを見せたいとも言っていました。

青木 結局、皆元気がなくなった時は奇策というか奇をてらったことをやりますが、2人で試合をして良いモノを創って、良い表現をして、人を集めて、銭を貰うっていう一番基本的なコトですから。その基本に改めて立ち返って、やることが大切なんじゃないかと僕は思っています。

──今の青木選手の言葉を受けて、どのような心境ですか。

江藤 僕自身、全然知名度だったり足らなくて、普通ならありえないカードだと思います。でも今回の試合に向けて色々な人に、何か感じるモノ、伝えられるモノがあれば良いなと自分も想っています」

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE03 ブログ 内藤のび太 猿田洋祐

【Road to ONE03】猿田洋祐「我がままを通したい」✖内藤のび太「僕にできる試合しかできない」

【写真】会見ではのび太の話が上手くなっているという空気があったが、文字起こしすると決してそんなことはないことが判明した (C)MMAPLANET

17日(月)に東京都渋谷区のシャトー・アメーバで行われたROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT の記者会見。

9月10日(木)に渋谷のO-Eastで開催される同大会で戦うことが決まった猿田洋祐と内藤のび太──修斗とONEストロー級を制した者同士のガチンコマッチについて、両者の抱負、司会者からの質問、そして記者との質疑応答という流れで紹介したい(※要約)。


猿田洋祐
「この試合はONEの一つの試合ではなくて、自分が修斗の時代から……4年前にストロー級に落としたのは、のび太選手に挑戦したかったからです。このカードが決まって、凄く嬉しいと思っています。ONEで日本人対決はなかなか難しいのですが、コロナ禍の影響で海外では試合ができなくなったからこそ実現したカードです。のび太選手に勝つことで、パシオ選手に挑戦できると思うので、しっかりと壁を越えて日本のストロー級ナンバーワンとしてパシオ選手に挑戦したいと思います」

内藤のび太
「こんな状況のなか、自分にオファーをして頂きありがとうございます。自分よりランキングで上の選手と戦えるということを光栄に思います。その期待に応える試合ができると思います。そんな感じです」

続いて司会者から、のび太の印象を聞かれた猿田は「自分が勝ち負けを繰り返していた選手で、のび太選手は修斗でもONEでも勝ち続けてきた。この選手に勝つことで、これまでやってきたことが証明できる──自分が救われるという気持ちがあります。のび太選手は毎回、苦しい試合……自分から苦しい展開に持っていって相手を削り、最後は勝利につなげる気持ちが強い選手です」と返答した。

対してのび太は「僕が修斗で戦う前から試合に出ていた選手で、先輩です。階級も上で、ずっと見てきた選手なので戦えることが光栄です。日本人対決があまりできないと思ってきたので、こういう機会でこれ以上ないタイミングだと思いました」と猿田の印象を話し、質疑応答が始まった。

──猿田選手への質問です。削り合いのなかで、どこで上回りたいですか。

猿田 戦略的なことは言えないですが、上手く戦おうとは思っていないです。のび太選手と同じようなキツイ試合をして、のび太選手を疲弊させてパウンドアウトしたいです。

──日本での試合に関しては、どのように思っていますか。

のび太 久々なんですけど、日本で試合ができることは嬉しいです。

猿田 自分はあまり日本でも海外でも場所は関係なく気持ちが創れるタイプなので、それほど関係ないですが、良いところは調整が楽なことです。あとはお客さんが多少入るってことで、生でファンの人に見てもらえることは嬉しいです。

──コロナ禍で戦う、どのような試合をしたいですか。また、どのような調整をしてきましたか。

のび太 どういう試合というか、僕にできる試合しかできないので。それで何か響けば良いかなって感じです。練習は集団で集まってという機会は多少減りましたが、会う人を減らして何とかやっていく感じでやっているので、その方が良いかもしれないです。分からないですけど。

猿田 5月ぐらいまでは1人で練習したり、奥さんが元格闘家なので手伝ってもらって打ち込みとかしていました。6月からはチームのなかだけの練習にしぼって、チームがどうのように強くなるかを考えながらやってきました。この試合に関しては、自分のやりたい試合、我がままを通したいと思います。のび太選手が相手だから。

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【Road to ONE03】9月10日、TOKYO FIGHT NIGHT──青木✖江藤、猿田✖のび太、全世界同時中継

【写真】覚悟は決まっているのか?!(C)MMAPLANET

17日(月)に東京都渋谷区のシャトー。アメーバで9月10日(木)に渋谷のO-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHTの開催と2試合の発表会見が行われた。

SNSで青木真也が発言していた試合は、9月10日のRoad to ONE 03「Tokyo Fight Night」だった。会見の冒頭で秦英之ONE JAPAN社長は「大きな会場でも多くのお客さんに来ていただけない現状を鑑みて、逆にタイトな会場で最新の演出でお送りするテレビマッチをONEを盛り上げてくれるABEMAのおひざ元・渋谷からお送りすることにしました」と挨拶した。


大会キャッチフレーズは「覚悟を決めろよ」

上記の発言から思い浮かぶのは、7月12日に那須川天心がメインを務めたRISE on ABEMAだ。巨大スクリーンでファンと現場を繋ぎ、凝った舞台演出も見られた。今回のRoad to ONEは──その天心大会のテイストと、ONE本体の特色であるLED舞台照明の合体した視聴者が楽しめる舞台になることが予想される。

気になる青木の相手は江藤公洋、今回発表ももう1試合はストロー級の猿田洋祐✖内藤のび太の一戦だ。これはもうONE本戦のメインカードといえるマッチアップ、猿田にとっては4年前の修斗で活動していた時期から熱望していた試合が現実となる。

これまで開催されてきたRoad to ONEでは立ち技の試合やグラップリングマッチも組まれてきたが、TOKYO FIGHT NIGHTでもグラップリングはともかくSuper Series出場を目指す日本人キックボクサーや和製ナックモエの登場も十分に考えられる。

また秦社長の口から「数百人規模でお客さんにお越しいただくことになると思います」という話があったように、今回はライブ観戦可能な有観客大会だ。200人から300人の集客を行うという話もあるが、この辺りは他のカードとともに正式発表を待ちたい。

なお「覚悟を決めろよ」というキャッチフレーズの今大会は、世界同時中継が行われるということも会見で明らかとなっている。

※出場選手の質疑応答等での発言等は後程、掲載します。