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【Grachan49】初の単独大阪大会、岩﨑ヒロユキ代表に訊く「大阪に足らなかった部分に力を入れたい」

【写真】グラチャンらしさという部分で、突き抜けた感のある千葉・幕張大会も9月5日に行うこととなった岩﨑ヒロユキ代表 (C)MMAPLANET

8日(日)、豊中市176boでGrachan49が開催される。同大会はでグラチャンにとって初の大阪での単独イベントとなる。

なぜ、このタイミングで大阪大会なのか。そして、このカードなのかをグラチャン岩﨑ヒロユキ代表に訊いた。


──このタイミングで大阪で初の単独イベントを開催する。その意図はどこにあったのでしょうか。

「選手から大阪大会を開いてほしいと、ずっと言われてきました。東京の大会に出たいという気持ちが強い選手が多くて、東京とつながりがあるグラチャンを開いてほしいと。何年越しかで言われてきました。

あとアマチュア大会がアマ修斗しかなくて、プロデビューできる実力があっても試合機会がないという声もありましたし、アマチュアのグラチャンチャレンジと一緒にやろうかと思いました。

それと……獅庵がRIZINが決まる前にもう辞めるという話になったことあって。『ちょっと待て、お前が希望していた大阪大会をやるつもりで、俺はこうやってタクミさんと話をしているんだ』という話になりました。タクミさんも『お前、ここまで岩﨑さんが言ってくれているんだぞ』って。そうしたらRIZINの話が持ち上がってきたんです。

そんな風ないろいろな理由があって、どう考えても赤字になるだろうけど……人肌脱ぐかっていう、変な漢気を見せてしまいました」

──それがこのタイミングであったと。

「五輪期間中は緊急事態宣言はないだろうという勝手な見込みでした(笑)。でも大変ですねぇ、リングアナの確保から……地方の自主興行って本当に大変で。サステインさんって、改めて凄いなって思いました。

それでもGLADIATORの櫻井さんとは結構話し合いをしてきました。あとはDEEPの佐伯さん、サステインの坂本さんには報告させてもらって。大阪の場を荒らさないように大会開催に至りました」

──場を荒らさないマッチメイクということですか。

「手塚はグラジエイターに出ないだろうし、竹本君には名前を挙げるチャンスです。竹本君にとっておいしい試合という形で、櫻井さんと組んだ試合です。手塚にしても、坂本さんからは『岩﨑君のところに出るのだったら、また修斗に出てもらえるようにできる』と言ってもらっています」

──選手の今後も考えてのマッチメイクということですね。

「ハイ、そこは選手を守って試合機会を与えたいと思っています。関西の選手はグラチャンから修斗に出て、回れば良いという風にも坂本さんは言ってくれていますしね」

──グラジからはレッツ豪太選手も出場します。

「レッツも連敗中で、このまま埋もれるのは惜しい。だからラストチャンスのつもりで戦ってほしいです」

──グラジとすればチャンピオン2人が潰される可能性もある勝負の場でもあります。

「それが格闘技じゃないですか(笑)。櫻井さんも選手を育てるということで、片意地を張らずに興行に向き合っていますし、そういう彼に背中を見せたいという気持ちもあります。それを櫻井さんもわかってくれています。

先人たちとも付き合い、あとに続いてくれる人とも協力してやっていく。櫻井さんも選手の試合出場を創ってくれてありがたいと言ってくれています」

──そんななかグラップリングも楽しみです。

「日沖さん、RIZINの名古屋大会で目が合ったんです。その時にジム経営も上手くいっているし、ありなんじゃないかと思いました。日沖さんには試合感覚を取り戻すためにもグラップリングはありじゃないかと。それでALIVEの鈴木(ヨーイチ)さんに伝えると、『発が乗り気です』という返事をもらって」

──つまりは日沖選手にはMMAも、いずれ戦ってもらうという腹積もりなのですか。

「それはグラチャンではないです。どこかふさわしい舞台で、最後に1試合だと僕は思っています。中途半端にウチで試合をする意味合いはないですから、それは考えてはいないです。それと以前から日沖さんとタクミさんは練習をしていたこともあったようで、その信頼関係も実現した大きな要因ではあります」

──今回の大阪大会、東京での大会にも線としてつながっていってほしいです。そうでないと奉仕で終わってしまいます。

「今回、アマチュアが凄く集まりました。夢と希望を持っています。若い選手たちのモチベーションが高まっていると手塚と獅庵から聞きました。パーソナルまで受ける選手がいるそうです。ここが大阪に足らなかった。なので、ここにはしっかりと向き合っていきたいです。

若い選手が上に出てくるという部分を活性化させたいのは、東京でも同じですね。9月5日は幕張ベイパークアリーナで初めて大会を開きます。ニューピアを予定していたのですが、ワクチン接種会場になってしまって……、そうしたら今回の会場を紹介していただいて。

ここも若手中心のカードとアマチュア大会になります。20歳の藤村がメインで、DEEPで戦ってきた小川道的選手と対戦します。山本琢也はフェザー級でやっていくことになるでしょうし、ライト級の今後を睨んだカードですね」

──そのほか、若い選手というのは?

「2019年の全日本レスリング選手権フリー70キロ級優勝の原口伸がプロデビューを戦います」

──おおBRAVEの原口選手はアマ・マッチですが、EXFIGHTで漆間將生選手をテイクダウンとパウンドで圧倒した試合を見ました。

「そうなんですか。もう既に十分に強いかと。それと全日本空手道連盟の全日本組み手の部で5位という野村駿太もBRAVEからデビューします。鶴屋さんのパラエストラ柏からはボクシングで国体3位の松井斗輝もプロMMAデビューとなります」

──思い切った舵取りで、独自性がありますね。

「先輩方と同じことをやっても、しょうがないです。だから色は創っていかないといけないと思っています。それでいえばヘビー級ですね。今、ヘビー級はDEEPさんのメガトン級とグラチャンでしか組まれていないですが、うちはヘビー級もアマチュアから育てているので、ここも力を入れていきます。

大阪大会に関しては配信もしません。この状況で配信をすると、ネガティブな反応があるからもしれないです。『この時期に何やっているんだ』と言われないようにと思ってのことです。

先輩方が引っ張ってくれた格闘技界の足を引っ張りたくない。だから検査もしかり、当日計量もアマチュアの選手は会場を別にしました。そこを意識しながら、グラチャンらしい大会を大阪、そして東京と開いていきます」

■ GRACHAN 49対戦カード

<Grandウェルター級挑戦者決定戦/5分3R>
レッツ豪太(日本)
川中孝浩(日本)

<バンタム級/5分3R>
手塚基伸(日本)
竹本啓哉(日本)

<フェザー級/5分2R>
小島勝志(日本)
村田俊(日本)

<グラップリング70キロ契約/4分2R>
TAKUMI(日本)
日沖発(日本)

<ライト級/5分2R>
植田豊(日本)
林 RICE 陽太(日本)

<無差別級/5分2R>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
田馬場貴裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
高橋謙斗(日本)
上田祐起(日本)

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J-CAGE News Pancrase323 TSUNE ブログ 平田丈二 漆間將生 高木凌

【Pancrase323】TSUNE✖平田丈二、存在感アピールの一戦。DREMAERS卒業生=漆間が高木凌と初陣対決

【写真】高木✖漆間、デビュー戦に注目が集まるのは、良いことだ (C)MMAPLANET

9月12日(日)に東京都江東区USENスタジオコーストで開催されるPancrase323の追加カードの週末から続々と決まっている。

まず24日(土)に高木凌✖漆間將生のフェザー級デビュー対決、続いて26日(月)にはバンタム級のTSUNE✖平田丈二戦が発表された。


5月大会で悪夢の4連敗を逃れ、鬼神光司にRNCで一本勝ち──実に2年半ぶりの勝利を挙げたTSUNEが、同大会で福島啓太にKO勝ちした平田丈二との対戦が決まった。

福島のハイキックを受け、動きが止まった刹那の逆転KOを見せた平田と、首を取って勝ち切ったTSUNE。上位勢の動きがないデカゴンのバンタム級戦線で、しっかりと存在感を示したい一戦となる。

デビュー戦対決に挑む漆間は、格闘DREMERSで注目された鹿児島出身の選手だ。第一次オーディションで、体の強さに裏打ちされた力を見せた。しかし、BRAVE所属で昨年の全日本フリー70キロ優勝の原口伸とのアママッチ、最終オーディションではアマパン全日本&DEEP FK優勝の吉村海飛に敗れるなど、期待の高さから組まれた試練で跳ね返すことができず、LDHとの契約は逃した。

しかし、髙谷裕之総監督はその力を認めており、合否を伝える際にも斎藤奨司とともに「力はあるから、プロデビューが決まっている場所でプロとして頑張ってほしい」というエールが送られた。

そのプロデビュー先がパンクラスだ。対戦相手の高木もアマパンクラスで結果を残し、プロ初陣に挑む。格闘DEAMERS絡みでは、4月にEXFIGHTで行われたアママッチで上記の斎藤と戦い敗れている。高木にとって、生涯で1度の新たなる門出となる一戦で、DREAMERS出身者に遅れを取ることはできない。

今大会ではこの他、中田大貴✖Ryo、林源平✖葛西和希、亀井晨佑✖三宅輝砂、岩本達彦✖遠藤来生、川村亮✖荒井勇二が決定しており、バンタム級準決勝=風間敏臣✖田嶋涼戦や、ライト級決勝=グスタン・オムルザオフ✖伊良波心戦などネオブラも注目だ。

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Interview J-CAGE LDH FBA S01 ONE ブログ 中村倫也 八木敬志 宇佐美正パトリック 岡見勇信 漆間將生 髙谷裕之

【LDH FBA S01】格闘DREAMERSを終えて、岡見勇信─02─「良い意味で僕は追い詰められています」

【写真】大役を担った髙谷裕之と共に良い笑顔を見せる岡見。次は現役として、ONEミドル級での存在感を示して欲しい (C)MMAPLANET

15日(土)に最終話が中継されたABEMAで格闘オーディション番組「格闘DREAMERS」。LDH martial artsとの契約を賭けた最終オーディション参加者を厳しくリードして、温かく導いて岡見勇信インタビュー後編。

4月26日(月)、都内某所で開かれた最終選考大会を終えた直後に安堵の表情を浮かべ、充実さと疲労感を同時に漂わせていた岡見にオーディションを終え、これからの現役生活に与える心理的影響を尋ねた。

<岡見勇信インタビューPart.01はコチラから>


──シーズン2の発表もありましたが、契約内容を公開してこれだけの環境で練習できるとアピールしないと、この厳しい練習や試合をみて参加者が集まりますかね(笑)。

「アハハハハ。ねぇ、これめっちゃキツイですよ。僕らも最初だから、どこまでゴーサインを出して良いのか、ストップの見極めとか難しかったところがあります。初めての経験だったので。

でも、選手と常に接していることで行ける、ダメだというのは分かってきました。ただし、求めているモノは高いので……生半可の気持ちの人間には、それは厳しくなるでしょうね……シーズン1を視てしまうとね。

今日の試合だって運任せじゃないですけど、どう着地できるのかなって……。僕らとしても彼らの練習、コンディション、格闘技に向き合う気持ちを創るために最善を尽くしたつもりですが、試合はやってみないと分からないものなので。本当にどうなっちゃうんだろうなって不安でした。

漆間も厳しい試合でしたけど、30-27が2人もいるのかって……。

1人は29-28で漆間だったじゃないですか、でも30-27がつくんだって驚きました。そういう気持ちになることが、冷静じゃなかったんだなって。

吉村選手はアマ・パンクラスとDEEPのフューチャーキングTで7試合連続KO勝ちしている選手だけあった、本当に強かった。もう少しテイクダウンを取って背中をつけさせる時間が欲しかったですね」

──これから期待できる選手、情が移った選手も契約するか否ということを考えると不合格にせざるを得なかった。

「……。そうですね……」

──そして2人のLDH martial artsファイターが誕生としました。中村倫也選手に関しては既に所属していたのですが、抜群の資質があり志も高い。宇佐美正パトリック選手、あのボクシングを見てもポテンシャルの高さは間違いないです。

「倫也はもうある程度の力があります。

もちろん、UFCで戦うという彼の目標を考えると、色々とやらないことはありますが。

パトは左手をケガしているから使うなといっていても、『僕は左の選手なので、打ちます』って言い切って。

でも、次からはケガをしていると使わせません」

──次世代を育て、日本のMMAのマイルストーンになるやもしれないオーディションが終わりました。ここからは指導者でなく、業界のリーダーでもなく、がけっぷちの現役選手としての活動再開です。

「アハハハハ。いやいや、もちろん最後までやり切ります。彼らの姿を見てもそうですけど、僕自身を着地させないといけないですからね。それはもう忘れていないです。彼らを指導しながらも、自分が強くなるといことを考えてコンディションも創ってきています」

(取材の横で関係者と立ち話をしていた)髙谷裕之 岡見はそんなこと言っているけど、番組の打ち合わせとか全部に僕に任せて、自分の練習ばっかりやってきたので、そこは問題ないですよ(笑)。俺に任せすぎだろうって。

「いやいやいや、髙谷さん!! そこはホラ、役割というものがあるじゃないですか(苦笑)」

──『格闘DREAMERSでアレだけ言ってんだから、お前、もっと出ろよ』という意見が試合を見て出てくるからもしれないですね(笑)。

「いやいやいや、本当にソレ辞めてください(苦笑)。それはもう、偉そうに言うのが僕の役割ですから……。でも、そういうこと言われるんだろうなぁ……それが現役兼指導者の辛いところですよ(笑)。

とはいっても、背中を見せないといけないというのはあります。僕自身、コレを経験したことで強くなっていないと」

──ということで次戦の予定というのは?

「(小声になって)まだ決まらないんですよ」

──なぜ小声に(笑)。

「アハハハ。本当ですね。まぁ、この間にちょっとしたケガも直せたというのは良かったのですが、体調も良いので試合をしたいですね」

──現役として強い岡見勇信を期待するという点は、なんら変わりないのでお願いします。

「もちろんです。さっきも言いましたけど、コレを経験して自分も情けない、弱い姿を見せることはできないです。彼らとこうやって接してきたわけだし。

彼らに指導し、偉そうなことを言ってきたのだから、あの頑張りを見ていると自分だってやらないといけないという気持ちになります。試合で情けない姿は見せられない。引けないです。

八木君とかに偉そうに、酷いこと言ってきましたからね(苦笑)。

でも彼はこっちが言ったことをしっかりとやりきった。それだけ覚悟があって戦っていたということですよね。

格闘DREAMERSを経験して、良い意味で僕は追い詰められています」

■格闘DREAMERS最終オーディション試合結果

<バンタム級/5分3R>
中村倫也(日本)
Def.1R0分42秒 by TKO
新井拓己(日本)

<72 キロ契約/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
Def.2R2分06秒by TKO
日高健太郎(日本)

<バンタム級/5分3R>
田嶋涼(日本)
Def.2R3分46秒by 腕十字
斎藤奨司(日本)

<フェザー級/5分3R>
吉村海渡(日本)
Def.2-1
漆間將生(日本)

<ライト級/5分3R>
八木敬志(日本)
Def.1R0分18秒by TKO
高木オーディン祥多(日本)

<フェザー級/5分3R>
柳田龍彌(日本)
Def.1R0分29秒by TKO
岡田達磨(日本)

<バンタム級/5分3R>
山内渉(日本)
Def.3-0
安永吏成(日本)

<63キロ契約/5分3R>
鈴木崇矢(日本)
Def.2R5分00秒by TKO
平本丈(日本)

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