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【Gladiator020】フライ級王座を見越した久保健太戦へ、宮城友一─02─「自分はこのままじゃいけないと」

【写真】伊藤裕樹、関口祐冬、安谷屋智弘、NavE、宇田悠斗、駒杵嵩大──勝っても負けても、錚々たるメンバーと宮城は試合を続けてきた。久保の好戦績に向き合った時、そこに自負はあるだろう(C)MMAPLANET

22日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator020で、久保健太と対戦する宮城友一のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

1年4カ月ぶりのグラジエイター出場で、宮城も対戦する久保もアラフォーだ。お互いの年齢とキャリアを考えれば、ここで負けるとタイトル挑戦への道は厳しくなるだろう。そんな共通点を持つ久保の印象を訊くとともに、宮城にあの言葉の意味を尋ねた。

<宮地友一インタビューPart.01はコチラから>


――宮城選手はかつてグラジエイターでライトフライ級のベルトを巻いていました。現在は修斗のベルトを目指しているとのことですが、もう一度グラジエイターのチャンピオンになりたいという気持ちはありますか。

「もちろん、あります。自分が目標にしているのは、修斗とグラジエイターのベルトです。その2つをモチベーションに、日々練習しています。今回の試合で勝つことで、またグラジエイターのベルトに近づくことができれば良いなぁと思っています」

――対戦相手の久保健太選手はRoad FCでのプロデビュー戦で星を落とし、その後4連勝。2021年には鶴屋怜選手に敗れるも、以降は3連勝しています。3連勝のうち2勝はグラジエイターでのもの――つまり、グラジエイター・フライ級のベルト戦線に関わってくるマッチメイクかと思います。

「僕もそういう意味合いを持っている試合だと感じています。自分としてはNavE選手に負けているので(2021年9月、フライ級タイトルマッチで判定負け)、すぐ再戦させてほしいとは言えません。ただ、今回勝てば再戦に近づくことはできるだろうと考えています」

――では、久保選手の印象を教えてください。

「まず戦績が良いですよね(MMA戦績7勝2敗)。勝つ選手は、絶対に強い。砂辺さんとも『絶対に強い選手だから勝ちに徹する。確実に勝ちに行こう』という話をしました」

――久保選手も強い打撃を持っている一方で、手堅い攻めができる選手ですよね。

「はい、しっかり勝つ選手だなって印象があります。だから反対に、試合の展開についてはいろいろ想像してしまって……。もう試合も近いので、そこは迷わずに、砂辺さんと作戦をしっかり固めています。この作戦を遂行すれば大丈夫だろう、というところまで来ました」

――宮城選手は1983年生まれで現在39歳、久保選手は1982年生まれの40歳です。お互いキャリアは違うものの年齢も近く、久保選手もまた宮城選手と同様、グラジエイターでキャリアが変わった選手ではないでしょうか。

「プロモーターも、そういうところを狙ったマッチメイクなのでしょうね(笑)。このグラジエイターという新しい舞台で、もうひと輝きしたいと思っているのは僕も彼も同じです。ただ、僕は僕で積み重ねて来たものがあるつもりだし、そこは負けてないと自信を持っています。試合内容としては、圧倒して勝ちたいです」

――なるほど。宮城選手にとっては、これからがラストチャンスと考えているのでしょうか。修斗沖縄大会でKO勝ちしたあと、「あと少し、死ぬ気で頑張って上を目指したい」と仰っていました。

「……何て言うんでしょうね。周りの人から『もうそろそろ辞めたほうが良いんじゃないか』と言われることはないです。みんなが応援してくれています。でも自分の中で勝手に、『周りの人たちに迷惑をかけているんだろうなぁ』という気持ちが強くなっているんですよね。ジムもあるし、家族がいて――家族から辞めてほしいと言われることはないですが、それでも考えてしまうことがあって。

ジムで一緒に働いてくれているスタッフさんも『先生、僕たちにジムは任せて試合を頑張ってください』と言ってくれるけれども、そういう言葉に対して自分で勝手にプレッシャーを感じるようになってきました。だから今は毎試合、『あと少しやらせてください』という言葉が出てしまいますね」

――もう一つ気になる発言がありました。「選手として死ぬ気で頑張るということを、長らくやっていなかった気がします」と仰っていましたが、現場で「そんなわけがない」と思いました。ここまでMMAを続けてきた宮城選手が、死ぬ気で頑張っていないはずがない。

「もちろん自分としては、一生懸命やってきたつもりです。でもジムの仕事や人間関係などとのバランスを取りながら、選手生活を続けてきました。それでも強い選手を見ていたり、沖縄で若い選手たちと練習していると――彼らは一つのことに懸けているわけです」

――……。

「若い選手たちは練習でヘトヘトになり、また次の日も……という日々を過ごしています。僕もそういう日々を過ごしたかったけど、ジムもあり家族もいて、同じようなMMAとの向き合い方ができなかった。ジムを立ち上げる前は会社員をやっていて、最初から生活ありきで考えていました。

会社員であったり自分のジムを持っていたら当たり前かもしれないけど、どうしても仕事のほうに心と体が引っ張られてしまうことがあったんです。でも若い選手たちと練習していて、自分はこのままじゃいけないと思いました」

――今、沖縄から若いMMA選手が多く出てきていますね。

「そうですね。昼にパラエストラ沖縄の練習に参加すると、25人ぐらい集まっていますよ。そして、みんな強いです。平良達郎君はもちろん、南風原吉良斗君や旭那拳君たちは本当に一生懸命やっています。砂辺さんのクロスラインからも、当真佳直君が修斗沖縄大会のメインを務めたりとか。僕はあと何年、MMAを続けられるか分かりません。だからこそ――彼らと同じように一生懸命やってみようと思ったんです」

――なるほど。

「実は修斗で関口祐冬選手と対戦した時(2022年3月に判定負け)も思っていて。修斗の入場式で、みんな並んだ時に『この中で自分だけ何かが足りないんじゃないか』って。でも、一生懸命やろうと考えてから、気持ちも吹っ切れました。おかげで、今は試合へのモチベーションは高いです。

練習ではヘトヘトになるし、かといってジムの指導を休んでいいわけではない。それでも毎日が充実していて、自信にもなっているし、自分の中で納得できる取り組み方ができています。これからも1試合1試合、絶対に後悔することがないように」

■視聴方法(予定)
1月22日(日)
午後2時20分~THE 1 TV YouTube

■ Gladiator020対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressフォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
山田崇太郎(日本)
井上啓太(日本)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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MMA MMAPLANET o RIZIN Shooto SHOOTO OKINAWA07 その他 マッチョ・ザ・バタフライ 修斗 南風原吉良斗 宮城友一 当真佳直 田上こゆる 結城大樹 藤谷敦史 鎌田悠介 黒部三奈

【The Shooto OKINAWA07】計量終了。沖縄大会で連続メイン、当真佳直「5R戦えるスタミナがある」

【写真】2大会連続メインの当真は計量を一発でクリア。マッチョ・ザ・バタフライの再計量結果については、追ってお伝えします(C)SHOJIRO KAMEIKE

6日(日)、沖縄市のミュージックタウン音市場で開催される『SHOOTO OKINAWA07』の計量が行われた。メインに出場するマッチョ・ザ・バタフライは600グラムオーバーで再計量へ。その他の選手は全員一発クリアとなっている。

Text by Shojiro Kameike


今大会では当真佳直が、4月に続きメインを務める。前回は田上こゆるの打撃を、徹底したテイクダウンとグラウンドコントロールで封じ込め、判定勝ちし世界ランキング入りを果たした。地元・沖縄で大金星を得た当真は田上戦について、こう振り返る。

「最初にメインを任された時(2020年11月、木内SKINNY ZOMBIE崇雅戦)は負けてしまったのに、またチャンスをもらえて絶対に勝たないといけない。それでメチャクチャ練習して、結果にもつながったので嬉しかったです。正直、5R戦えるぐらいのスタミナがついた自信があります。前回の試合も、あと2Rやれと言われれば、やれていました。前回の試合が自分の殻を破ってくれたと思います。自分は3Rの経験は浅いですが、今回も3Rでいいのかな? 5R決着がつくまでやってやる、という気持ちになっています」

対するマッチョ・ザ・バタフライも昨年12月に田上を判定で下しており、同じ相手との対戦経験があることで比較もしやすいだろう。「相手はベテランで、強い相手です。自分が負けた木内選手と同じベテランで、寝技が強い相手なので油断はできません。でも、ここで勝って次の試合は東京でやりたいです」と意気込みを語った。

一方のマッチョ・ザ・バタフライは、計量1回目で600グラムオーバー。このレポートを執筆している時点では、17時に予定されている再計量に向けて体重を落としているところだ。当真がTD&コントロールを狙っても、自分の距離を保ちながら不規則なパンチを当て、自身の得意な形でグラウンドに持ち込める能力を持つマッチョだ。まずは再計量クリアと、コンディションの回復を待ちたい。

セミは宮城友一と鎌田悠介のフライ級戦だ。沖縄のベテランファイター、宮城は現在、修斗とRIZINで2連敗を喫している。「やっぱり沖縄での試合は気合いが入ります」という宮城は、「相手は打撃が強いし、もちろん寝技もできると思います。しかし自分もしっかり準備をしてきたので大丈夫です。ここで勝ってさらに上へ行きたいです」と意気込みを語った。

■視聴方法
11月6日(日)
午後2時30分~ ツイキャス

■SHOOTO OKINAWA07計量結果

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(600グラムオーバー → 再計量)
当真佳直(52.10キロ)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(56.50キロ)
鎌田悠介(56.36キロ)

<フェザー級/5分3R>
結城大樹(65.76キロ)
工藤圭一郎(65.68キロ)

<スペシャルエキシビジョンマッチ/3分1R>
黒部三奈(日本)
小生由紀(日本)

<2022年度新人王決定T準決勝 バンタム級/5分2R>
南風原吉良斗(61.18キロ)
藤谷敦史(60.86キロ)

<ストロー級/5分2R>
畠山隆称(51.96キロ)
大城正也(52.14キロ)

<バンタム級/5分2R>
波平コング(60.70キロ)
テンガイ(61.08キロ)

<ストロー級/5分2R>
わっしょい内田(52.08キロ)
梅木勇徳(52.16キロ)

<ストロー級/5分2R>
Pinky(51.70キロ)
大田ノヒロ(52.08キロ)

<トライアウトマッチ公式戦フェザー級/3分2R>
松浦真実也(65.72キロ)
山本敦章(65.72キロ)

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MMA MMAPLANET o ONE Shooto The Shooto OKINAWA06 南風原吉良斗 川北晏生 当真佳直 旭那拳 田上こゆる

【The Shooto OKINAWA06】計量終了。田上こゆる「ランカーとしての差を見せつける」

【写真】コンディション調整はうまく行ったと思われる田上。敵地で連敗脱出なるか(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(日)、沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるThe Shooto Ookinawa06の前日計量が16日(土)、那覇市内で行われた。

出場選手のうち、工藤圭一郎と南風原吉良斗は1回目の計量で契約体重をオーバーしていたが、再計量でクリア。メインに出場する田上こゆるは、航空便の都合で他選手の計量後に会場へ到着し、しっかりと計量をクリアした。今回の当真佳直戦に向けて「自分はランカー、相手はランカーではないので、その差を見せつける」と意気込みを語った。

■視聴方法(予定)
4月17日(日)
午後3時~ Twit Casting LIVE

■The Shooto OKINAWA06計量結果

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる:51.74キロ
当真佳直:52.00キロ

<ストロー級/5分2R>
旭那拳:52.20キロ
竜己:52.06キロ

<女子アトム級/5分2R>
小生由紀:47.18キロ
加藤春菜:47.50キロ

<フェザー級/5分2R>
平澤克明:65.36キロ
工藤圭一郎:65.88キロ→65.76キロ

<バンタム級/5分2R>
南風原吉良斗:61.22キロ→61.18キロ
川北晏生:61.12キロ

<ストロー級/5分2R>
わっしょい内田:52.04キロ
畠山隆称:52.14キロ

<ストロー級/5分2R>
大城匡史:52.04キロ
大城正也:51.98キロ

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F1 MMA MMAPLANET o Shooto The Shooto OKINAWA06 キック ボクシング 安芸柊斗 当真佳直 田上こゆる

【The Shooto OKINAWA06】当真佳直戦へ、田上こゆる─02─「修正してきたところを見せたい」

【写真】躓きをステップにできるか、勝負どころの田上だ(C)MMAPLANET

17日(日)、沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるThe Shooto Ookinawa06のメインで、当真佳直と対戦する田上こゆるのインタビュー後編。

プロデビュー以来、注目を集める存在になっていたことで、ファイトスタイルも研究されつくしてきたのだろう。特にマッチョ戦では、安芸柊斗戦で喫した初めての敗北を生かしきることができなかったように感じられる。しかし、そのなかで見せたカーフキックとスタンドの構えに新しい可能性が感じられたのも事実だ。
あとは敗北と自分自身に、どう向き合っていくのか――そんななかで田上が、再スタートと新たな自分について語った。

<田上こゆるインタビューPart.01はコチラから>


――マッチョ戦の2Rは、田上選手がムエタイのようなアップスタイルで構えていました。通常はクラウチングスタイル……前傾姿勢でガードを固め、パンチとローで攻めていくことが多かったと思います。

「そうですね。2R目は少し構えを変えました。構えを変えられたら相手も嫌かなと思ったのと、フェイントも出しやすいし、あの構えのほうがカーフも出しやすかったので。僕としては、あの構えのほうが蹴りを出しやすいんです。そういう狙いもあって構えを変えていました」

――その2Rを見ると、田上選手はアップライトスタイルのほうが得意なのではないかと……。動きもスムーズでしたので。

「あぁ、そうですね。打撃だけの試合やったら、あの構えのほうが得意です。でも、あの構えやと相手がテイクダウンに来た時、踏ん張りきれないというか。僕は踏ん張るほうが、テイクダウンをカットしやすいので。踏ん張っているほうがパンチも出しやすいですし。

だから、あの構えはホンマに蹴りを中心にする時だけですね。あれを3R通してやっていたら、相手に押されてしまうと思うので。構えを使い分けられるのが一番良いですよね」

――試合の中で構えや重心を切り替え続けるのは、難しいですか。

「難しくはないです。変え続けたほうが、相手もやりづらいでしょうし」

――田上選手がキックボクシング時代に所属していた及川道場は、首相撲をはじめムエタイの技術を大切にしているジムだと思います。だから田上選手も、もともとはムエタイのアップスタイルが体に染みついているのではないかと感じました。

「あぁ、そうですね。及川道場ではメッチャ首相撲をやっていました。あの構えは及川道場でずっとやっていたものです。あの時に教わった首相撲は、今でもメチャクチャ使えますし。おかげでアマチュアの頃から、どの試合でも組み負けると思ったことはないです」

――あとは構えを使い分けるバランスが重要になりますね。

「構えを変えた時にどうするか、ですよね。ただ構えを変えるだけではなくて、構えを変えたらパンチや蹴りのコンビネーションも変えることが大切やないですか。それがないと、相手に対するフェイントにもならないので」

――その意味では、連敗を脱するための打開策は見えてきているのでしょうか。

「はい。練習では寝技に対する自信もついてきていて、それも含めて今回の試合が今までで一番楽しみです。どこまで自分の力を出すことができるか。最近のように守るスタイルではなくて、それこそアマチュアの時のような打撃で前に行くスタイルを出したいです。もう組まれても自信があるので、今回の試合で修正してきたところを見せたいですね」

――次の対戦相手、当真佳直選手はMMAとしてバランスの良いファイターです。

「打撃も寝技も、しっかりやっている選手やと思います。どちらで来ても、やり合いたいです。打撃で来たら打ち合うし、寝技で来たら自分がバシッと極めるところまで持っていきたいですね。そうやって成長したところを見せたいです」

――相手の地元で試合をすることは意識していないということでしたが、沖縄自体についてはどのような印象を持っていますか。

「沖縄は小学4年生の時に1回行ったことがあって。この2~3年は、友達とも沖縄に行きたいなぁと話をしていたんですよ。今回は沖縄へ行って、しかもメインで試合をさせてもらうので……しっかりフィニッシュしてから、家族も来るので観光して帰ることができたら最高ですね。だから今回はホンマに楽しみです。早く試合がしたくて」

――安芸戦の後、つまりマッチョ戦の前にもインタビューさせていただきましたが、その時とは表情も声も違うように感じられます。

「アハハハ。もちろん、負けたことはショックでしたよ。でも今は、もう1回やったら勝てる自信がメチャクチャついてきたので。もし次に同じ相手と対戦することがあれば、再戦でフィニッシュして勝つほうが面白いと思いますし。……今はそうやって考えることができています。もちろん、まず目の前の試合に一つひとつ勝っていくことからですけど」

――なるほど。

「安芸戦で初めて負けた時は、もっと打撃も寝技もやらなアカンと思いました。そうやって練習してマッチョ戦の結果やったんで、もっと気合いと練習量が足らんのかなと。マッチョ戦の後から、練習内容も変わりました。スパーリングしていても動きが良いっていうのは感じます。意識を変えることで、こんなに変わるんやなって。自分の中では今回、過去最高の状態で試合に臨みます」

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【The Shooto OKINAWA06】沖縄で当真佳直戦、田上こゆる─01─「ガムシャラさがなくなってきて……」

【写真】20歳になった田上。2連敗、これ以上負けられない(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(日)、沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるThe Shooto Ookinawa06のメインで、修斗世界フライ級7位の田上こゆるが敵地に乗り込み、当真佳直と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

プロデビューから連勝街道を突き進んでいた田上だったが、昨年は7月の安芸柊斗戦、そして12月のマッチョ・ザ・バタフライ戦と2連敗を喫している。関係者から注目を浴び、スターダムを駆け上がっていくと思われた矢先の敗北――この2連敗を、本人はどのように捉えているのか訊くと、田上はその胸の内と、今後に向けた光明について語ってくれた。


――試合直前にインタビューを受けていただき、ありがとうございます(※取材は4月11日に行われた)。今は追い込みが終わった段階ですか。

「追い込みは先週終わって、あとは体重を落としながらコンディションを調整していくっていう感じですね。それでもスパーリングはやっていますし、試合の感覚に近い形で体は動かしています。今回は土曜日に沖縄へ移動するので、木曜日か金曜日まで体を動かしていると思います」

――今回は敵地での試合なので、長距離の移動が加わりますね。

「はい。大阪での試合が続いていたので、今回は遠征という感じです」

――対戦相手の地元である沖縄の試合……敵地での戦いとなった点については、どう考えていますか。

「そんなに気にはしていないですね。キックボクシングをやっていた頃から数えると、もう50回以上は日本全国で試合しているので。相手の地元で試合をするからどう、っていうことはないです」

――なるほど。ただ、遠征となると日常のスケジュールも変わってきますよね。今は格闘技以外のお仕事はされているのでしょうか。

「現場の仕事をしています。3年前にバイトのような形ですけど、父の仕事の現場に行かせてもらうようになって。2年前から正社員になりました。今年に入ってからは、平日にお休みをもらって練習させてもらうとか、仕事を減らして格闘技のために使う時間を増やすようにさせてもらっています」

――今年に入って……昨年末、判定負けを喫したマッチョ・ザ・バタフライ戦の結果と内容については、どのように受け止めていますか。

「絶対に勝たなアカン試合やったと思うんで、悔しいです。負けてしまったことはショックでした。

試合が終わって思ったんは、もっと前に出て倒しにいかなアカンかった。でも自分が寝技を警戒しすぎて、前に行かれへんかったところがありました。打撃では圧されている感じがなくて、そのまま進めていたんですけど、最終ラウンドにバックを取られたのが印象悪かったかなって思います」

――以前の田上選手には、もっと打撃の手数と回転の速さがあったと思います。しかし昨年7月の安芸柊斗戦から2試合、その手数と回転が見られないように感じたのですが……。

「今は試合の中で考えすぎていて。あとは無敗で来ていたこともあって、そのプレッシャーを感じるようにもなっていました。昔はそういう考えもなくて、ガムシャラにやっていたんですよ。そのガムシャラさがなくなってきているんかな、と思うところはあります」

――やはり無敗で世界ランキングも上がっていくなかで、自分の中に何か守る気持ちがあったのでしょうか。

「負けたらアカン、という気持ちが強くなりました。ガムシャラに前へ出て、寝技に持ち込まれて負けたらアカン……そう思うようになって、昔より守るスタイルになってしまっていたかなと思います」

――ここまで勝ち上がってきたなかで、寝技が全くできないわけはないと思います。しかし、なぜそこまで「寝技に持ち込まれたくない」という意識が強くなってしまうのでしょうか。

「もちろん寝技の練習もやっています。寝技になった時のディフェンスは、こうしようと考えて練習していて。試合前も、寝技でいこうと考えていたりもするんです。でも試合になったら、守りに入ってしまう感じで」

――……。

「この間の試合については、自分がランカーで相手はランカーじゃない。だから負けられない、気持ちが強かったです。さらにマッチョ選手は寝技が上手い選手だったので、余計に打撃で戦おうという意識が強くなってしまい、試合が始まっても打撃ばっかりになったのかなと思います」

――そのなかでマッチョ戦では、セコンドの中蔵隆志BLOWS代表からカーフキックの指示が飛び、田上選手も指示通り右カーフキックを当てていました。

「カーフキックは効いている感じがありました。2R後半からは相手がパンチを打ってきても、前足の踏ん張りが利いてへんなと思って。3Rはそれがハッキリと分かっていたので、ダメージはメッチャあるなと。パンチも1R目ほどは力がないのも感じていました」

――田上選手の中では今、カーフキックを武器にしようと練習しているのでしょうか。

「いえ、練習ではあまりカーフキックは蹴らないんです(笑)。マッチョ戦でカーフを効かせることができて……あとはもっとローを散らしたかったんです。でも相手のパンチに合わせて踏み込んでローを蹴るのは少し怖くて。カーフやとローよりは距離を保ちやすいので、あの試合では結構カーフを蹴ることができましたね」

<この項、続く>

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【The Shooto OKINAWA06 & TORAO27】沖縄で田上×当真、福岡でソーキ×田村ヒビキなどカード発表

【写真】ソーキとしては、絶対的に意地を見せて関西、首都圏の修斗公式戦に進出を図りたいところだろう(C)MMAPLANET

1日(火)、4月17日(日)に沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるThe Shooto OKINAWA06と、5月15日(日)に福岡市中央区のよしもと福岡大和証券/CONNECT劇場で行われるTORAO27及びTORAO GIG04の対戦カードの一部発表されている。

Theパラエストラ沖縄主催のプロ修斗沖縄大会は恒例の4月、11月というルーティンで開かれ、TNSにとって念願の福岡市内のケージ修斗はGIGと2部制が実施される。


まず沖縄大会ではストロー級の2回戦で旭那拳×竜己、同じくストロー級の3回戦では当真佳直が、田上こゆると戦う一戦、加えてバンタム級の南風原吉良斗×川北晏生、インフィニティリーグ2022女子アトム級=小生由紀×加藤春菜が組まれた。

また闘裸男27では環太平洋ウェルター級選手権試合=王者ソーキ×チャレンジャー田村ヒビキ戦を始め、当日計量のフェザー級契約3回戦で野尻定由×奇天烈、同ミドル級契約の2回戦で加藤正憲×墨吉涼太、そして野瀬翔平、結城大樹、宝珠山桃花の出場もアナウンスされた。

GIG04ではフライ級とライト級の新人王T戦として、それぞれ打威致×KJ Tyler、スモーキー×深見弦汰、当日計量バンタム級契約で若山達也×若宮龍斗が決まっている。

旭那と対戦する竜己は修斗初参戦、昨年2月にTheパラエストラの姉妹ジム=パラエストラ千葉ネットの鶴屋怜のデビュー戦の相手でTKO負けをしており、旭那としては意地でも負けられない一戦だ。

2019年修斗ストロー級新人王の当真は、Road to ONEと地元大阪大会で躓いき、再起を図る田上とのサバイバルが合戦となった。再起といえば、Road to ONEで須藤拓真の足関節に下り11月の地元大会で再起した南風原が、TRIBEの川北晏生と戦う一戦も注目だ。

川北はパンクラスを主戦場してきたが2月にNEXUSで安永有希を下し、39歳の工夫の人に引退を決意させたばかり。2カ月で20違いの選手を相手にする──この試合を含め、他プロモーションから戦場を移す選手が目立ってきている。

そんななか福岡では2019年6月の北九大会での再戦がメインとなった。前回は王座決定戦で戦ったソーキはダイレクトリマッチで田村の挑戦を受ける。田村のために用意されたメインといえる。

さらに中村倫也に瞬殺を喰らった野尻が、同じ福岡勢の野瀬に敗れたTORAOで一本負けを喫している奇天烈とのマッチアップも、紛れもなくサバイバル戦だ。

公式戦が行われてない中部地区からの参戦となるソーキと加藤春菜というナセルドソル勢が、沖縄&福岡勢よりハングリーな状況であることを示す場でもある。地方在住シューターと、ニューカマーの対戦は今の修斗、J-MMAの映す鏡といえる2大会だ。

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【Shooto2022#02】岩本健汰✖飯田健夫。宮城友一&Lyo,o=砂辺系沖縄シューターが後楽園に

【写真】グラップリングではスキンヘッドでなかった飯田。今回は? (C)MMAPLANET

14(月)、3月21日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#02の追加カードが発表されている。

修斗世界バンタム級選手権試合=チャンピオン岡田遼×チャレンジャー安藤達也、同じくバンタム級で石井逸人×石橋佳大、後藤丈治×ダイキライトイヤー戦、そして修斗世界ライト級王者の西川大和✖山田崇太郎と戦うウェルター級戦に続き5試合が決まった。


まず注目はMMA4戦目となる岩本健汰が、飯田健夫と対戦するフェザー級戦だ。ケージレスリング及び極めの部分で既に日本トップクラスという声もある岩本に対し、飯田は1月のGladiatorで組まれたサブオンリーマッチにスクランブル出場し、黒帯柔術家の伊藤元喜をギロチンで下している。

今回の試合、ずばり見どころは飯田が岩本にバックを許さず、上の取り合いに持ち込めるか否か。飯田が伊藤と対戦した同じ日に石渡引退記念興行・漢塾~継承~で、笹川JPにアゴの上からRNCを極めた岩本は、一度だけ下になっている。

リング使用大会でロープの外=エプロンでマウントを取った岩本だが、フリーズからリング中央で再開直後に背中を預けた笹川が立ち上がり、前方に落とされている。

ここで笹川は立ってローという手段にでたことで岩本はパウンドを受けていないが、飯田とすればトップとはいわず組みの中で打撃を織り交ぜたい。クリンチ&打撃、グラウンド&パンチがあるなかで岩本がどのようなグラップリングを見せられるのか、そのような展開があるのか楽しみだ。

またフライ級では宮城友一が、修斗公式戦では初めての東京での試合で関口佑冬と対戦。

また宮城とクロスラインでの練習仲間である当真佳直を沖縄大会で下した内田タケルは、佐々木駿友と。髙谷組元DREAMERSの齋藤奨司がクロスライン所属のLyo,oと戦う。

2人の沖縄勢──しかもtheパラエストラ沖縄ではなく、パンクラシスト砂辺光久系のファイターが聖地の修斗出場というのも興味深い。

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MMA Shooto ボクシング 当真佳直 金内サイダー雄哉

【The Shooto Okinawa06】ダーティボクシングから右を効かせた当真が、金内サイダーをパウンドアウト

<ストロー級/5分2R>
当真佳直(日本)
Def.1R2分34秒by TKO
金内サイダー雄哉(日本)

いきなり右を被弾した当真が、一瞬間をおいて尻もちをつく。すぐに立ち上がった当真は組みつく、サイダーをケージに押し込みテイクダウンを奪う。ハーフで抑えた当真は、肩固め狙いか。腕をつけてねじ込ませなかったサイダーだが、背中がついた状態が続く。30分30秒でブレイクとなり、サイダーが右ローから右を伸ばす。当真は右前蹴り、続くオーバーハンドは空振りとなり、サイダーは左フックで前に出る。ダーティーボクシングを効かされ、ケージまで下がったサイダーに右を打たれ崩れる。頭を抑えてパンチを続けた当真がTKO勝ちで、3連敗を免れた。


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other MMA Report Shooto Okinawa04 ブログ 内田タケル 当真佳直

【The Shooto Okinawa04】ノンストップ・グラップリングウォーは内田タケルが、当真を肩固めで下す

<59.0キロ契約/5分2R>
内田タケル(日本)
Def.2R3分28秒by 肩固め
当真佳直(日本)

右ローを蹴る内田に対し、当真が右ボディストレートに続き左を振るって組んでいく。内田は首を抱えてマルセロチン気味に捉えると、当真は背中をつけずに立ち上がって対処する。寝技移行しトップを取った内田に対し、正対した当真は正面から絞められるも、ルーズになり内田が組みを繰り替えアームインギロチンに。再びスタンドに戻り、スタンドから倒した当真が頭を抜きトップを取り返す。

当真はハーフから肩固めを仕掛け、足を抜いて内田の右側で抑える。腰を浮いておりスペースがあったため極め切れず、当真が自ら技を解いた刹那、内田が腕十字へ。体を越えて、肩を抜いた当真だが、内田が上を取り逆に肩固めを仕掛ける。ノンストップアクションは、内田が上で最初の5分を終えた。

2R、直ぐに組んだ内田がケージに当真を押し込んで両足を束ねていく。バックを伺う内田が、ワキを潜って背中を取るが、足をフックさせずに当真が前方に落とす、ここで内田はギロチンを狙う。立ち上がった当真に対し、がぶりからダースに移行するが極め切れない。それでも上を取った内田は、当真のハーフネルソンを潰しボディロックから肩固めを狙う。足を抜き、肩固めに入った内田がタップを奪った。


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J-CAGE Lyo News o Shooto Okinawa04 TARKER ブログ 宮城友一 当真佳直 旭那拳

【SHOOTO OKINAWA04】地方発、5年後のJ-MMA界のために──4月18日にプロ修斗沖縄大会開催

【写真】対県外選手だけでなく、Ryo,o✖TARKERのような沖縄対決も沖縄勢が強くなるために欠かせないマッチアップだ (C)MMAPLANET

27日(土)、Theパラエストラ沖縄より4月18日(日)に沖縄市ミュージックタウン音市場でプロ修斗公式戦 「THE SHOOTO OKINAWA vol.4」の開催が発表された。

昨年11月に続き、4度目──ケージ大会は3度目のなるパラエストラ沖縄率いる修斗公式戦。今回のコロナ禍ということもあり、本来の階級よりも1階級上の階級で当日計量によって実施されることとなった。


今日の発表で明らかとなったのは7試合で3回戦はバンタム級契約となる宮城友一✖西村大地の一戦で、宮城としては昨年12月の高松大会=Force X 闘裸男で宇田悠斗に敗れてからの再起戦となる。

昨夏にはZSTでNEXUSフライ級王者の駒杵嵩大にも一敗地に塗れている宮城にとって、地元での3連敗は許されない巻き返しの一戦となる。対する大阪から遠征となる西村は、昨年7月に宇田と大阪大会でドローだっただけに、宮城の打撃を組み伏して戦績を五分に戻したいところだ。

また宮城と同様に高松大会で沖縄✖四国対抗戦で戦い勝利したLyo,oは、TARKERと沖縄対決に臨む。

その対抗戦で安芸柊斗に、昨年11月の沖縄大会で木内SKINNY ZONBIE崇雅にそれぞれ敗れている敗れた旭那拳と当真佳直は九州力、内田タケルとの対戦が決まった。

現段階で7試合中、しまんちゅシューターは9選手で2試合が沖縄対決となっている。この他、大阪から2選手、千葉から1人、福岡から2選手が出場する今大会。

地方在住選手に戦うチャンスを与える──松根良太Theパラエストラ沖縄代表の姿勢は第二の平良達郎を発掘&育成するだけでなく、J-MMAの5年後を考えた見習うべき姿勢だ。

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