カテゴリー
LFA MMA TJ・ディラショー UFC UFC ESPN27 YouTube エイドリアン・ヤネス コリー・サンドハーゲン ミランダ・マーヴェリック メイシー・バーバー ランディ・コスタ

【UFC ESPN27】「本当のメイシー・バーバーが帰ってきた」。マーヴェリックと対戦─メイシー・バーバー

【写真】23歳、8勝2敗のメイシー・バーバーが24歳、9勝2敗のミランダ・マーヴェリックと対戦。2人も肩回りと僧帽筋がとてつもなく発達している (C)Zuffa/UFC

24日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFC on ESPN27「Sandhagen vs Dillashaw」で、メイシー・バーバーが復活を賭して、ミランダ・マーヴェリックと相対する。

LFAでのプロMMAデビュー以来、アグレッシブかつウェルラウンダーぶりを見せつけたバーバーは、5戦目のコンテンダーシリーズを経て、6戦目でUFCデビューを果たした。オクタゴンでも3試合連続フィニッシュと飛ぶ鳥を落とす勢いだった彼女だが、2020年1月のロクダン・モダフェリ戦でプロ初黒星、ヒザの負傷もあり1年のレイオフを経験する。

復活を賭した今年の2月のアレクサ・グラッソ戦でも、試合勘の鈍りからが、ヒザの手術が影響したのか、以前の勢いの良さは見られず判定負けを喫した。

初めて壁にぶつかったバーバー。この間にUFCと契約して2連勝中のマーヴェリックとの試合を控えた彼女を初インタビューした。プレッシャーの欠片も感じられない、明るい言葉に終始したメイシー・バーバー、完全復活なるか。


──ミランダ・マーヴェリックと土曜日の夜に戦います(※取材は現地の21日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「絶好調よ。スーパーエキサイティング。しっかりと練習してきたし、もう準備はできているわ」

──デビューから8連勝と負け知らずだったメイシーですが、2020年1月ロクサン・モダフェリ戦で敗れ、ACLを負傷しました。そして今年の2月の再起戦でアレクサ・グラッソに敗れ現在2連敗中です。

「最初の敗戦はヒザを捻って、どうしようもなかった。もちろん、初めて負けて精神的にもハードだったし。そこからパンデミックも起こって、また負けて……。でも、この半年間は以前のように練習できるようになったし、この間に私がどう過ごしてきたかをミランダとの試合で見せつけるつもりよ」

──敗北を知り、そこから立ち上がった者が本物のファイターになるという見方もあります。

「その通りね。私にとって貴重な経験になったし、やっぱり無敗でいるって気付かないうちにプレッシャーになっていたって分かったの。また、やり直しだけど楽しみにしているわ」

──ACLの負傷から手術を行い、不安はないですか。

「ヒザは全く問題ないわ。今も、この試合に向けての調整期間も一切気にすることもなかったし。手術前と今の違いは、チョットした時にヒザの回りの皮膚感覚が違うぐらいで。ホント、それ以外は何も変わったところがないから気にならないのよ。痛みでもないし、変な感じってぐらいね(笑)」

──ヒザの影響でファイティング・スタイルが変わることもなかったですか。

「ノー、全くないわ。カムバックしてからも、以前と同じように戦えているわ。ヒザを負傷したことで、変わったのはファイトスタイルよりも気持ちの面ね。以前より、もっと集中するようになったと思う。

今からすると、私はちょっとイージーにトップランクのファイターになってしまっていたみたいで。色々な人が私のことを知って、なんかアイドル的に見られることもあった。自分が自分でないような立場になっていたのよ。

このスポーツのトップで戦うには、フィジカルでもメンタル揃って問題ない状態でないと。今、メンタル的には以前と比較して落ち着いているし、ポジティブよ。凄く穏やかでハッピーだから」

──精神面に関しては、パンデミックという厳しい時を過ごし、米国ではようやく社会がオープンになったことも影響していないですか。

「確かにそれもあるかもね。パンデミックが起こり、ロックダウンになった時は、私もヒザの負傷があったからこそ、家に閉じこもっていることに我慢できていたかな。

でもカリフォルニアでも、徐々に制約が解かれていて、かなりオープンになったし。今回のキャンプは前回の試合の時と違って、パンデミック以前と変わりなくチーム・アルファメールでトレーニングすることができたわ」

──チーム・アルファメールには3人の日本人ファイターが練習していますね。

「テル(石原夜叉坊)も今週末に試合があるわよね。テル、ナミキ(川原波輝)、それと……もう1人……」

──田中路教選手ですね。

「そうね、イエス。きっとそう。アハハハハ。1人だけ分からないなんて問題だから、イエスよ。困らせないでよ(笑)」

──申し訳ありません。今回は同世代のミランダ・マーヴェリックとの試合です。彼女が女子ストロー級で13位、メイシーが14位です。

「ぶっ飛ばすわよ(笑)。そして、私のポジションを取り戻す。アハハハ。まぁ彼女はINVICTA FC上がりでタフよね」

──打撃ではメイシーかと思いますが、テイクダウンが加わると彼女の打撃も相当に有効に感じます。

「う~ん、そのコンビネーションを出させないだけの経験が私にはあると思っているわ。私の方がハイレベルだと、ケージで証明してみせるから。

本当の意味で、メイシー・バーバーが戻ってきた──そういう試合をするから。もう過去2試合のことは過ぎたこと。本当のメイシー・バーバーが戻ってきた……リアルなザ・フューチャーがね。ヘルシーでハッピーなメイシー・バーバーが、ミランダ・メーヴェリックを支配するの。

だから日本のUFCファンの皆も、ザ・フューチャーを応援してね」

■視聴方法(予定)
7月25日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN27対戦カード

<バンタム級/5分5R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
TJ・ディラショー(米国)

<バンタム級/5分3R>
カイル・フィリップス(米国)
パウリアン・パイヴァ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
デリック・マイナー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
メイシー・バーバー(米国)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス(米国)
ランディ・コスタ(米国)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ(米国)
ブレンダン・アレン(米国)

<ミドル級/5分3R>
イアン・ハイニッチ(米国)
ナソーディン・イマボフ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
ジョーダン・ウィリアムス(米国)

<バンタム級/5分3R>
フリオ・アルセ(米国)
アンドレ・イーウェル(米国)

<女子フライ級/5分3R>
シジャラー・ユーバンクス(ブラジル)
エリース・リード(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)
ハンナ・ゴールディ(米国)

The post 【UFC ESPN27】「本当のメイシー・バーバーが帰ってきた」。マーヴェリックと対戦─メイシー・バーバー first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
LFA MMA TJ・ディラショー UFC UFC ESPN27 エイドリアン・ヤネス キック コリー・サンドハーゲン ショーン・オマリー ボクシング ランディ・コスタ

【UFC ESPN27】ランディ・コスタとKO必死マッチ、エイドリアン・ヤネス─02─「僕に無駄打ちはない」

【写真】どんなMMA IQの高いファイトを見せてくれるか! エイドリアン・ヤネス(C)Zuffa/UFC

24日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFC on ESPN27「Sandhagen vs Dillashaw」でランディ・コスタと戦う、エイドリアン・ヤネス・インタビュー後編。

LFAでのカイル・エストラーダ戦を契機に、自身のバランス、スタンスが大きく変わったというヤネスは、スプリットで辛勝したこの一戦後、コンテンダーシリーズとUFCで3試合連続KO勝ちしている。

「無駄打ちはない」、「ジャブのためのジャブは打たない」、「全ての打撃に意味がある」。エイドリアン・ヤネスの自信に満ち溢れた言葉に耳を傾けてほしい。

<エイドリアン・ヤネス・インタビューPart.01はコチラから>


──ボクシングがベースでMMAに転向したけわけでなく、MMAを想定した打撃をソリツ・コーチに仕込まれてわけですね。

「MMAファイターとして、何がベースかといえば柔術だよ。そして父から習ったボクシングだけでは、MMAで戦うには十分ではなかった。

とはいえ、父が仕事から戻ってきて疲れた体で教えてくれたボクシングは、僕にたくさんのモノをもたらしてくれた。今も、父に教わったボクシングは僕のファイトに生きているよ」

──ボクシング&レスリングのMMAファイターは、前足重心でステップインをしていくことが多いですが、エイドリアンの構えは後ろ足重心ですね。

「それはコーチのソウルの教えだよ。以前の僕は前にばかり移動していた。大きく踏み込んでね。それだと足を蹴られると、まず彼に教わった。ソウルは僕のスパーリングパートナーに、レッグキックを狙えと指示したんだ。

蹴られまくったよ(笑)。痛みを伴う指導だった。それからアジャストを重ね、少しずつ良くなってきた。ただ、本当の意味で転機になったのは2019年11月のLFAでのカイル・エストラーダ戦だった。

彼に蹴られまくったことで、チェックにしても何しても僕のスタンスは凄く変わった。良くなったんだ。あの後の試合は、バランスをよく取って戦えている。特にスタンスは変わったと思う。僕はスイッチヒッターだけど、ここ最近はスイッチする必要なく戦えているんだ」

──ランディ・コスタ戦はファイヤーワークスが期待されていますが、実のところエイドリアンがやるべきことをすれば、打ち合いになることは無いのではないかと思っています。

「そうだね。彼のパンチは手打ちで、動きが大きい。打ち始めを見極めやすいのは確かだ。カウンター……そう、僕は人のミスに付け込んでカウンターを打つようにしている。ボクシングを見ていても、そういうところばかりが気になるようになったんだ。

大振りした選手のミスを見逃さず、3発パンチを入れる。そういう試合をしたいと思う。ただ、ここ最近のランディの試合を見ると、彼も以前のような大振りで前進を繰り返すファイターじゃないことは明白だよ。

テクニックが向上しているし、スピードも僕と同じぐらいある。爆発力もある。僕らの持っている技術は違うけど、パワーとスピードは互角だろう。その上でランディは序盤から勝負を賭けてくるから、タイミングを見計らってカウンターを打ち込みたい。

僕の打撃には無駄打ちがない。全ての攻撃が、何かの仕掛けになっている。ただ意味もなくパンチを出さない……ジャブを打つためのジャブは使わないんだ。そんなジャブは意味がないから。ジャブもキックも、意味があるから使う。それがKOに直結しなくても、KOに結びつくように。

攻撃の皮切りとなるパンチでKOは狙わないよ。KOへの一歩になるだけで。僕のKOはドミネイトしたうえで、効果的な攻撃を当てた結果なんだ」

──凄く興味深いです。グスタボ・ロペス戦も、そのように試合を支配して最後は右のカウンターショットでした。

「あの試合もグスタボの細かいミスを見極め、彼の動きに合わせて戦った。全てを整えて、KOパンチを繰り出したんだ」

──コスタ戦でもエイドライアンがどのような組み立てをして、どう効果的にパンチを入れるのか楽しみにしています。バンタム級は層が異常に厚いです。コリー・サンドハーゲン、ピョートル・ヤン、ショーン・オマリー、素晴らしいストライカーが揃っていますが、自身の打撃に関してどれほど自信を持っていますか。

「ボクシングに限っていえば、トップ3にはいるだろう」

──おお!!

「打撃全面でいえば……それでもトップ10にいるはずだ。僕より目立っているストライカーもいるけど、無駄なパンチ、無駄なコンビネーションが多い。打撃に関して、僕と同じような精神構造をしていないんだ。そうだね、そうやって考えると、僕の打撃はトップ5だね(笑)。

IQ打撃は、自分がどこにいて、どういうタイミングでパンチや蹴りを使うのか把握していないと使えない。そういう組み立てができない選手は、少なくないよ。結果的にKOする選手は、いつか結果的にKO負けするんだ。

オープンハンドから左フックでKO勝ち、結論が同じでも僕には無駄打ちはない。そこには高度なMMA IQが必要になってくるんだ」

──いやぁ、そこまでの言葉を聞くとエイドリアンのファイトが楽しみでならないです。このインタビューを読んで、同じ気持ちになった日本のファンにメッセージをお願いします。

「多くのテクニックが詰まったショーを見てもらうよ。これだけ打撃のことばかり話してきたけど、試合がグラウンドになれば黒帯柔術家としての力を発揮して戦いたい。

テクニックをフルに使ったエンターテイメント・ファイトを日本の皆にも見てもらいたい。そのためにハードはキャンプをやってきたから。日本のファンに、僕の全能力を見てほしい。そのために全力で戦うよ」

■視聴方法(予定)
7月25日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN27対戦カード

<バンタム級/5分5R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
TJ・ディラショー(米国)

<バンタム級/5分3R>
カイル・フィリップス(米国)
パウリアン・パイヴァ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
デリック・マイナー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
メイシー・バーバー(米国)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス(米国)
ランディ・コスタ(米国)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ(米国)
ブレンダン・アレン(米国)

<ミドル級/5分3R>
イアン・ハイニッチ(米国)
ナソーディン・イマボフ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
ジョーダン・ウィリアムス(米国)

<バンタム級/5分3R>
フリオ・アルセ(米国)
アンドレ・イーウェル(米国)

<女子フライ級/5分3R>
シジャラー・ユーバンクス(ブラジル)
エリース・リード(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)
ハンナ・ゴールディ(米国)

The post 【UFC ESPN27】ランディ・コスタとKO必死マッチ、エイドリアン・ヤネス─02─「僕に無駄打ちはない」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA TJ・ディラショー UFC UFC ESPN27 エイドリアン・ヤネス コリー・サンドハーゲン ランディ・コスタ

【UFC ESPN27】TJ・ディラショー戦へ、コリー・サンドハーゲン─02─「せめぎ合いになっても勝つのは僕」

【写真】ついにタイトル挑戦を明言したコリー・サンドハーゲン (C)Zuffa/UFC

24日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN27「Sandhagen vs Dillashaw」が開催される。同大会のメインでTJ・ディラショーと対戦するコリー・サンドハーゲン・インタビュー後編。

自身のMMAは全ての要素が途切れることなく繋がっている──サークルだというサンドハーゲンは、サークルとなったMMAを試合で確実に実行できるようになったと自信を深める。

そして、ついに彼はディラショーに勝ってUFC世界バンタム級のベルトに挑戦することを明言した。

<コリー・サンドハーゲン・インタビューPart.01はコチラから>

──TJはウェルラウンダーですが、どちらかというとグラウンドにならないで戦うことが多いと思います。対して、コリーは寝技になり、背中を下にしても構わないスタイルではないでしょうか。

「TJは何でもできるよ。打撃と同じようにレスリング、そして柔術も優れている。だから、どういう戦略を立ててくるか興味深い。うん、そこに関しては好奇心を持っているよ。と同時に、僕自身は柔軟性を持って戦う。TJと戦う時には、そういう考えでいないと全てに対応できないからね」

──何でもできるTJですが、どこか一番の長所だと思いますか。

「競争力があることだよ。生まれつき決定的な一発を持っている。ナチュラルキラーなんだ。そのうえアグレッシブだし、ちゃんと対応しないと一気に流れを持っていかれる。それと敗北を恐れずに戦うところから。そこが本当に厄介なところだよ。

ただし、全てを想定してトレーニングを積んできた。ハードな戦いになるだろうけど、TJにとっても僕との試合はこれまでのようにはいかないよ」

──TJはシングルレッグからバックを奪取することにも、長けているかと思います。シングルからワキを潜ってバックに回る速さは、ピカ一でした。

「テイクダウンも上手いんだよなぁ。う~ん、まぁレスリングでもやりあうよ。そうなっても全く構わない。彼がレスリングをしたいなら、レッスルも受けて立つ」

──レスリングは受けて立つ、ではその先の柔術はどうでしょうか。

「今の僕にとってはレスリングと柔術は同意語だ。レスリングと柔術が組み合わさって、グラップリングになっている。そうだね、レッスルする準備ではなく、グラップルする準備はできていると言い直さないとね(笑)。

今やMMAを戦ううえで柔術とレスリングは分かれていない。グラップリングとして、一つになっているからね」

──まさにサークル化しているということですね。

「その通りだよ。ずっとMMAを戦ってきて、その経験が全て良い方向で消化できている。そして、自分のすべきことをしっかりとケージの中で実行できるようになった。ここまで来るのに数多くの経験をして、学ぶことは膨大にあった。

凄く長い時間を要したから、今は柔軟に考えて、円滑にMMAを戦うことができる自信があるんだ。全てが一つに繋がり、必要なことを臨機応援に遂行する。それこそが僕の最大のアドバンテージだ。

もう僕はチャンピオン・レベルになっていると断言できるよ」

──おお、力強い言葉です。そのアドバンテージを持ち、何をファンに魅せたいですか。

「勝って、次はベルトに挑戦する姿を見てほしい」

──フランキー・エドガーに勝った後、アルジャメイン・ステーリングが反則勝ちでタイトルを得たため、ピョートル・ヤンとは再戦があるかもしれないという状況下で、タイトル挑戦は急がないと言っていました。もうチャンピオンになる時がやってきたと?

「イエス。僕がチャンピオンになる時だよ」

──そのためにTJ戦ですべきことは?

「黙っていても、僕の試合はエキサイティングになるだろう。KOしないといけないとか、心配する必要はない。僕の勝利は、ファンが楽しめる試合だからね。常に動き続けることができるし、色々な攻めを見せるから退屈な想いはさせない。また、これまでと同じように戦うだけさ」

──皆、ハイライトリール・フィニッシュを求めていると思います。その期待にコリーは応えてきました。我がままを言わせてもらうと、フランキーとの試合よりタフで、もう少し長期戦を見てみたい気もします(笑)。

「望むところだよ(笑)。ハイライトリールKOは、短期間で名前を挙げるのに役立つ。でもね、僕も本来は君と同じでタフな試合で、技術の攻防が見たい派なんだ。2人のファイターのせめぎ合いがね。そういう試合になったとしても、この試合──勝つのは僕だから」

──コリー、今日もありがとうございました。以前のインタビューで、ガールフレンドのお父さんが日本人だということを教えてくれ、日本のUFCファンはさらにコリー・サンドハーゲンを支持するようになりました。そんな日本のファンに一言をお願いします。

「今の彼女との関係は良好だよ。彼女のお父さんから日本のカルチャーについて色々と教えてもらっている。この前にも言ったように、日本を訪れることは僕のリストの中にしっかりと入っている。COVIDE19が終息したら、必ず日本へ行く。僕のサポートしてくれてから、皆はオリンピックゲームを楽しんでほしい(笑)。

そうだ、ガールフレンドのダディが『シブシブ』を作ってくれて。アレが、僕は大好きなんだよ」

──しゃぶしゃぶ、ですね(笑)。

「そう、シャブシャブだ(笑)。いつか日本でしゃぶしゃぶと食べてみたいね」

■視聴方法(予定)
7月25日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN27対戦カード

<バンタム級/5分5R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
TJ・ディラショー(米国)

<バンタム級/5分3R>
カイル・フィリップス(米国)
パウリアン・パイヴァ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
デリック・マイナー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
メイシー・バーバー(米国)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス(米国)
ランディ・コスタ(米国)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ(米国)
ブレンダン・アレン(米国)

<ミドル級/5分3R>
イアン・ハイニッチ(米国)
ナソーディン・イマボフ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
ジョーダン・ウィリアムス(米国)

<バンタム級/5分3R>
フリオ・アルセ(米国)
アンドレ・イーウェル(米国)

<女子フライ級/5分3R>
シジャラー・ユーバンクス(ブラジル)
エリース・リード(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)
ハンナ・ゴールディ(米国)

The post 【UFC ESPN27】TJ・ディラショー戦へ、コリー・サンドハーゲン─02─「せめぎ合いになっても勝つのは僕」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview UFC UFC ESPN27 エイドリアン・ヤネス ブログ ランディ・コスタ

【UFC ESPN27】相手の正面に立たない男、エイドリアン・ヤネス─01─「ボクシングをクリアーに」

【写真】キャリア13勝3敗の27歳、エイドリアン・ヤネスの距離の取り方と移動はその距離とステップに超注目だ (C)MMAPLANET

24日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFC on ESPN27「Sandhagen vs Dillashaw」で、エイドリアン・ヤネスがランディ・コスタと戦う。

Legacy FCからLFAへ。そしてコンテンダーシリーズからUFCにステップアップを果たしたヤネスは、ボクサーだった父の影響でファイトを始め、その父に相手の正面に立たないボクシングを叩きこまれた。そのように彼のキャリアが伝えられてきたが、実際には父の教えをより昇華させたコーチとの出会いがあったという。

最強&最高UFCバンタム級戦線にあって、特異な存在感を持つエイドリアン・ヤネスの打撃論とは?


──LFAでエイドリアンの試合を視て以来、非常に興味深い打撃のスキルの持ち主ということで注目してきました。今回、インタビューを受けていただきありがとうございます。エイドリアンの声を日本のファンに届けることができて嬉しいです。

「僕の方こそ、ありがとう。日本のファンは凄くMMAのことが分かっていて、選手をリスペクトしてくれると聞いているよ。そういうファンの前に1度、試合をしてみたいんだ」

──土曜日の夜にランディ・コスタと戦います。今の調子はいかがですか。

「トレーニング・キャンプが凄く上手くいって、全て順調にやってこられたよ。キャンプの成果が、試合で出ることを期待している。精神的にも最高潮だし、そこも凄く大きいよ」

──3月に勝利した時、5月に地元ヒューストンの有観客大会に出たいとアピールしましたが、その時ばかりか2週間後のトヨタセンターでもマッチメイクされず、このタイミングになってしまいましたね。

「メェーン!! 正直いえば、UFCが5月に僕をヒューストン大会で使わなかったことに関しては、とても落ち込んだよ。UFC252を観客席からファンと一緒に眺めて……心は傷ついてしまった。僕もあの場で……ホームタウンのファンの声援を受けて戦いたいと心の底から思った。そういう最高の舞台で戦うことができる機会だったからね。

そうはいっても、5月にある大会だったし、あの時点でアピールしてもギリギリのタイミングだと理解はしていたよ。もう殆どの試合が組まれていたからね。

その頃にランディ・コスタと7月24日に試合をするサインをした。そして6月の終わりだったかな、8月7日にまたヒューストンで観客を入れたイベントがあるかもしれないという話を聞いたんだ。ただし、ヘビー級のマッチメイク次第だってことだったよ」

──いずれにせよ、UFCもファンが見たがるエイドリアンの試合をヒューストン大会に限らず、早々にブックしたかったでしょうしね。

「今週末に戦えることは凄くハッピーだよ。もう減量が残っているだけだし、ランディ・コスタとの試合はタフになることは分かっている。だからこそ、凄く楽しみなんだ。僕らのスタイルをみれば、ファンもどんな試合になるかは分かっているはずだからね。

ファンが喜んでくれることが間違いない試合になるし、そういう試合を戦う意義は大きいよ。この試合に関しては、こうやって日本のメディアに話を来てもらえるし、凄くワクワクしているよ(笑)」

──エイドリアンの打撃の特徴はフィニッシュ云々よりも、位置取りにあると思っています。自分は殴っても、相手には殴られない距離を取って倒すファイトをします。そうですね、コンテンダーシリーズから顕著になったと思います。幼少期の頃からボクシングをしており、亡くなったお父さんの指導を受けていたと聞いたことがありますが、ボクシングをいかにMMAに落とし込んだのでしょうか。

「ちょっと話が違うように伝わっているみたいだね。子供の頃、ボクサーだった父に少しだけボクシングを習った……それは確かだ。でも、ボクサーになりたいという気持ちは15歳の時にMMAジムに通い始めて、MMAファイターになりたいという風に心変わりした。最初はキックボクシングのクラスに出ていたんだけど、父は黙って椅子に座って僕がコーチの指導を受けるのを見ていることができなかった。僕の打撃は、そのコーチの方針で色々と矯正されそうになっていたんだ。

結果、たった1カ月でキックでなく柔術を練習することになった。それからは柔術だけを3年間練習したんだ。柔術を始めたことで、僕はMMAファイターへの道を歩むことになった。そして17歳になり、最初にアマチュアの試合に出た時は、ほぼ柔術だけで戦って勝てたよ。

でも僕自身は父に少しボクシングを習い、キックを1カ月やっただけだから、もっと打撃を向上させないといけないって心の底から思った。そして父に『何か、もっと他にやる必要がある。MMAを続けたいから』と伝えたんだ。父は良い練習場所がないか、ヒューストン中を探して回った」

──なるほど、そういうことだったのですね。そして、良い練習場所が見つかったと?

「そうなんだよ。その時に今も所属しているメトロ・ファイトクラブのソウル・ソリツに出会ったんだ。ソウルの打撃の指導は、父の教わってきたことの延長戦上にあった。彼と父もすぐに意気投合し、2人は本当に仲の良い友人になった。そして僕の打撃の指導面でも、しっかりとハマったんだ。

父と続けてジムに通い、ジムにいる間はほとんどコーチが付きっ切りだった。ソウルは今では僕の家族だよ。ソウルが僕をMMAファイターにしてくれた。レスリング、そしてタイで学んだムエタイを教えてくれて、僕のボクシングをクリアーにしてくれた。僕にはパンチだけでなくキックが加わった。ソウルが僕をMMAファイターにしてくれたんだ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月18日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS

The post 【UFC ESPN27】相手の正面に立たない男、エイドリアン・ヤネス─01─「ボクシングをクリアーに」 first appeared on MMAPLANET.