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MIKE MMA NOGI Worlds2021 WNO Championships イゴール・タナベ ハイサム・リダ ブログ ラファエル・ロバトJr ヴィニシウス・フェヘイラ

【NOGI Worlds2021】WNOヘビー級T3位のハイサム・リダが、ノーギ柔術の頂点を目指す!!

【写真】IBJJFノーギで世界を摂ることができるか(C)MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

7日(木・現地時間)からテキサス州ダラス郊外のガーランドはカーティス・コーウェル・センターで開催中のWorld IBJJF Jiu Jitsu NO-GI championship2021=ノーギワールズ2021。

9日(土・同)に準々決勝と準決勝、10日(日・同)にファイナルが行われる黒帯スーパーヘビー級にハイサム・リダがエントリーしている。


9月25日&26日に行われたWNO Championshipsのヘビー級で3位に輝いたハイサムが、2週間のインターバルでノーギ柔術の頂点に挑む。

ハイサムの初戦の相手はシャビエル・シウバ、黒帯になって日が浅いポルトガル人柔術家で、サンディエゴではイゴール・タナベらと練習していたこともある新鋭だ。

ここをクリアすると、初戦をシードされた昨年のノーギワールズ・スーパーヘビー級優勝のヴィニシウス・フェヘイラが、待ち受けている。今大会の優勝候補筆頭といえるフェヘイラはシッティング&アンクルピックという師匠マルセリーニョ・ガウッシア仕込みの動きや、シングルレッグXから足関節、あるいは足を絡ませて横回転でスイープという動きを見せる。

ポイントゲームという部分でフェヘイラには巧さがあるが、俊敏性と爆発力と丁寧さを兼ね備えたハイサムは、真っ向から勝負に挑むことができるはずだ。ノーポイント制のF2Wなどでは芳しい結果が残せていないフェヘイラに対し、座り合いを避け、長い足を生かしたクローズドからの創ることができればハイサムの決勝進出の目は十分にある。

反対側のブロックは誰が勝ち上がって来るのか予想が難しいが、一番のビッグネームであるラファル・ロバトJrが2つかってファイナルでハイサムと相対する──それが日本のファン、そしてハイサムとってベストなストーリーラインであることは間違いない。

ノーポイント、アタック重視&ジャッジの裁定有りサブオンリー・グラップリングから、ヒールが解禁されたとはいえポイント制で、守りを固めることも比較的可能なノーギ柔術で、ハイサムがIBJJFメジャー制覇なるか、要注目だ。

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BELLATOR Bellator264 MMA YouTube   ゲガール・ムサシ ジョン・ソルター ダニー・サバテーロ ラファエル・ロバトJr

【Bellator264】計量終了 ゲガール・ムサシ、キャリア57戦目へ「ただ良いフィニッシュがしたい」

【写真】ムサシが勝てば、48勝目になる防衛戦!!(C)BELLATOR

13日(金・現地時間)にコネチカット州アンカスビルのFight sphereことモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator264「Mousasi vs Salter」の計量が、12日(木・同)に同所で行われた。

ファイトウィークになりダニー・サバテーロ✖ジョニー・キャンベルなど2試合がコロナ感染でキャンセルされた今大会だが、計量でジャスティン・モンタルヴォと対戦予定だったが、ケンドリー・セントルイスがライト級リミットから6.5ポンド・オーバーの171.5ポンドで試合が不成立に。

モンタルヴォは155.75ポンドで計量をパスしており、ファイトマネーを受け取り試合がなくなった形だ。


ファイトウィークに入り3試合を失い8試合のコンパクトのイベントとなった今大会のメインは、Bellator世界ミドル級選手権試合=王者ゲガール・ムサシ✖挑戦者ジョン・ソルターだ。

ムサシは昨年10月に当時のウェルター級王者ドゥグラス・リマと、自らが敗れたラファエル・ロバトJrが返上した同王座決定戦を行い、判定ながら完勝してベルトを巻きなおしている。対してソルターは、ムサシと同様に最後に敗れた相手がロバトJrで、以降は3連勝で初の王座挑戦を実現させた。

「タイトル挑戦まで時間はかかった。でも、良いタイミングだ。自分の人生にとって必要なモノが揃う。数カ月後に娘が生まれることも、モチベーションになっている。人生の青写真として完璧で、ベルトを獲る時がやってきた。

勝利の鍵はミスをしないこと。5R、ハードに動く準備をしてきた。それがベルトを手にするために全うすることだ」と挑戦者はインタビューで答えた。

一方、王者ムサシも「前回の試合は判定勝ちだった。フィニッシュされるか、フィニッシュするか。そんなことは関係ない気持ちで、今回は全身全霊をかけて戦い、良い試合をすることを約束する。全てを捧げた試合をする。

僕はまだ終わっていない。今が最高の状態だ。もちろんファイトマネーもモチベーションになっているけど、印象に残る良いフィニッシュをしたいんだ」と、キャリア57戦目に向けて意気込みを語った。

■視聴方法(予定)
8月14日(土・日本時間)
午前8時15分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator264計量結果

<Bellator世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]ゲガール・ムサシ: 185ポンド(83.91キロ)
[挑戦者] ジョン・ソルター: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アンドレ・コレシュコフ: 170.75ポンド(77.45キロ)
サバウ・ホアシ: 171ポンド(77.56キロ)

<バンタム級/5分3R>
マゴメド・マゴメドフ: 135.75ポンド(61.57キロ)
ラフェオン・スタッツ: 136ポンド(61.69キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダヴィオン・フランクリン: 264 ポンド(119.74キロ)
エヴェレット・ガミングス: 257ポンド(116.57キロ)

<ミドル級/5分3R>
タイ・グワーダー: 185ポンド(83.91キロ)
カジムラット・バスタエフ: 185ポンド(83.91キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
パム・ソーレンソン: 145.75ポンド(66.11キロ)
ホベルタ・サマージ: 146ポンド(66.22キロ)

<142ポンド契約/5分3R>
ジェフリー・グロスナー: 142ポンド(64.41キロ
セバスチャン・ルイ: 141.75ポンド(64.29キロ)

<195ポンド契約/5分3R>
オーランド・メンドーザ: 194ポンド(87.99キロ)
ジョン・マクニール: 195ポンド(88.45キロ)

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F2W180 ガブリエル・アウジェス ブログ ラファエル・ロバトJr 未分類

【F2W180】ラファエル・ロバトJr、アウジェスの盾を越えれずも王座防衛に成功

6 日(金・現地時間)、カリフォルニア州ロサンゼルスのマリオットLAで開催されたF2W180。レポード最終回はF2Wライトヘビー級選手権試合=王者ラファエル・ロバトJr✖挑戦者ガブリエル・アウジェス戦の模様をお届けしたい。

2017年&2019年のIBJJFムンジアル黒帯ミドル級世界王者のアウジェスにとっては、2021年初戦は柔術とMMAで頂点に立ったロバトJrのベルトを狙った試合はジャッジ泣かせの試合となった。

<F2Wノーギ・ライトヘビー級選手権試合/10分1R>
ラファエル・ロバトJr(米国)
Def3‐0
ガブリエル・アウジェス(ブラジル)

挑戦者アウジェスが引き込み、Zガードを取る。正座状態でアウジェスの手頸を掴んだ王者ロバトJに対し、アウジェスは右足の位置を高くしてニーシールドへ。さらにアームドラッグ気味に2on1で腕を取ったアウジェスのニーシールドが続く。ロバトJrも頭の後ろに手を回そうとするが、長続きはしない。

おそらくはハーフガードを取りたいロバトJrだが、アウジェスのスネに阻まれる。4分が経過し、アウジェスは一瞬バタフライを取るが、すぐにニーシールドに戻る。ロバトJrが立ち上がると、アウジェスはデラヒーバから回転し、クローズドに移行する。強いフレームでロバトJrの動きを制限するアウジェスが、ミッションコントロールへ。

クローズドに戻ったアウジェスはKガードで右足を取りに行く。頭を押し、腰を引いたロバトJrに対し、アウジェスはここもニーシールドへ。ロバトJrの股下に左足を差し込み、足首を掴んで引き寄せようとしたアウジェスだったが、ニーシールドに戻る。さらに前転して足を取ろうとしたアウジェスに左腕を差したロバトJrが、上半身を固めにかかる。エビで距離を取ったアウジェスが逃れて、シッティングに。ロバトJrのパス狙いを鉄壁のニーシールドで許さないアウジェスがついに立ち上がる。

残り試合タイムは80秒、さらに時間が進みアウジェスがイマナリ・ロールからクローズドを取ると、試合は残り45秒に。腰を切って、腕十字狙いでほんの少しロバトJrを浮かせたアウジェス。ロバトJrはストレートフットロックを仕掛けるもタイムアップに。どちらが優勢だったかの判断は非常に難しいタイトル戦は、3票を集めたロバトJrが、王座防衛に成功した。

ニーシールドを越させなかったアウジェスだが、あまりにも攻めの姿勢が少なかった。


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JJ Globo Report WNO08 ジルベウト・ドゥリーニョ ブログ ラファエル・ロバトJr

【WNO08】勝負所でローリング・バックテイク!!!! ドゥリーニョがラファエル・ロバトJrに快勝!!

30日(金・現地時間)、テキサス州オースチンのJWマリオットで、制限を設けた有観客大会として開催されるWNO 08。

注目のカードが数多く見られる同大会のプレビュー最終回は、柔術とMMAの両分野で世界のトップに君臨してきたジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ✖ラファエル・ロバトJrの一戦をお届けしたい。
Text by Isamu Horiuchi

<205ポンド/15分1R>
ジルベウト・バーンズ(ブラジル)
Def. 3-0
ラファエル・ロバトJr(米国)

まずロバトJrがシングルレッグを狙うが、ドゥリーニョことバーンズは距離を取る。やがて座ってシッティングガードを取ったロバトJrは、ドゥリーニョの右足に絡んでのハーフガードへ。ロバトJrの仕掛けを警戒したドゥリーニョは距離を取ってから改めて低く侵攻しようとするが、ロバトJrは左右のニーシールドや腕のフレームを駆使して許さない。

その後、ロバトJrの下からの仕掛けを警戒するドゥリーニョが、たまに低く入ろうとするものの、ロバトJrのシールド&フレームに阻まれる展開が続く。中盤、ロバトJrがキムラ狙いからオモプラッタを仕掛ける場面があったが、ここもドゥリーニョはすぐに腕を抜いて危険を回避した。

残り3分半。右のニーシールドを立てた状態のロバトJrが、下からドゥリーニョの右腕をたぐる。と、その瞬間にドゥリーニョは素早く左にダイブ。見事にロバトJrの左足を超えてサイドについてみせた。すぐに距離を作ってスクランブルを試みるロバトJr。するとドゥリーニョはロバトJrの背中に飛び込んでいって一緒に前転してのローリング・バックテイク!!

さらにそのまま両足フックを完成し、4の字ロックに移行してみせた。この見事すぎる動きで、ドゥリーニョはそれまで膠着気味だった展開を一挙に自分のものに持っていった。

そのままチョークを狙っていくドゥリーニョ。ロバトJrはディフェンスしながら体をずらしてゆくと、ドゥリーニョはフックを解除してのマウント狙い。が、ロバトJrはすかさず隙間を作ってシティングに戻った。

残り2分。時間のないロバトJrはベリンボロや内回りを仕掛け、さらに足も狙ってゆくがドゥリーニョは無理せず距離を取って回避。さらにロバトJrはギロチンを狙うが、ドゥリーニョに首を抜かれたところで試合終了した。

判定は3-0でドゥリーニョに。自分より大きい相手にミスを犯さないように気をつけて戦い、勝負所を逃さず一気に爆発的に畳みかけて決定打を奪う。MMAでは強烈な打撃で畳みかけることができるUFCトップコンテンダーならではの勝負強さを見せつけた──見事な勝利だった。

「とにかく疲れたよ。ラファエルは大きかったからね。キムラには気をつけていたんだ。少しの隙を逃さずにサイドについて、バックを取れた。あれは僕の一番強いポジションなんだ」と語ったドゥリーニョは、グラップリングに戻ってきた理由については「(2月のカマル・ウスマンとの)タイトルマッチで負けたのが理由だよ。あの敗戦からしばらく落ち込んだけど、その後自分のルーツに戻りたいと思ったんだ。そこで道着着用の練習をたくさんして、そうしたら指を痛めちゃったからノーギの練習もした。そんな時にWNOから話をもらったから、ぜひやるよと答えたんだ。ジョシュ・ヒンガーとの試合にも興味があったけど、ラファエルが相手だと言われて、さらにやる気に火が着いたんだよ」とコメント。

失意の敗戦から2ヶ月半、最高の形での復活の狼煙を上げたドゥリーニョ。7月のUFCにおけるスティーブン・トンプソン戦では再び強い姿が見られそうだ。

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JJ Globo Preview WNO08  エルダル・エルダロフ ジルベウト・ドゥリーニョ ブログ ラファエル・ロバトJr

【WNO08】クレイグ欠場で、ムンジアル王者&MMAトップのロバトJr×ドゥリーニョがメインに!!

【写真】重厚感溢れるグラップリングが見られそうだ (C)F2W & Zuffa/UFC

30日(金・現地時間)、テキサス州オースチンのJWマリオットで制限を設けた有観客大会として開催されるWNO 08。

純粋にプログラップリング・イベントとしてプレリミアム感を醸し出し、注目のカードが数多く見られる同大会──まずはメインのラファエル・ロバトJr✖ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ戦の見所を紹介したい。


<ノーギ/15分1R>
ラファエル・ロバトJr(米国)
ジルベウト・バーンズ(ブラジル)

クレイグ・ジョーンズの負傷欠場を受けてメインに繰り上がったのが、IBJJF柔術世界王者にしてMMAでもビッグネームとなったこの両者の対戦だ。

現在37歳のロバトJrは、2007年に世界柔術ウルトラヘビー級を制し、BJ・ペンに続き米国人で2人目の黒帯で世界王者と輝いた大ベテランだ。以降も道着着用、ノーギの両方のルールで世界の重量級のトップ戦線で活躍してきた。

2014年にはMMAデビュー。2019年6月にはゲガール・ムサシに競り勝ち、10戦全勝の戦績でBellator世界ミドル級王座に輝いた。が、海綿状血管腫によりそのベルトを防衛することなく返上、以後は組技大会に専念している。

3月のF2W166では、8歳年下のガブリエル・アウメイダからパスを奪って上四方からのキムラロックで完勝。鉄人ぶりを見せつけている。

対するドゥリーニョことジルベルト・バーンズは34歳。2011年のムンジアル・ライト級において、ルーカス・レプリ、JTトレス、クロン ・グレイシーを連破して世界王者に就いている。

翌12年にMMAデビューを果たし、18年から20年にはUFCで6連勝。今年の2月にはカマル・ウスマンの持つウェルター級タイトルに挑戦(3RTKO負け)したトップコンテンダーだ。

柔術では重量級で戦ってきたロバトJrと中量級のドゥリーニョ。体格差ゆえにこれまで実現してこなかった2人の世界王者/MMAスター同士の一戦が今回実現する。

時の流れに左右されない有効性を持つ Timeless jiu-jitsu を掲げるロバトJrのトップからの無類の圧力の強さは、前回のガブリエル・アウメイダ戦でも証明済み。体格で劣るドゥリーニョとしては、柔術になれば下から創るATOS流のモダン柔術を実施できるが、近年はMMAの影響も強くグラップリングでもスタンドレスリングの攻防から上攻めというパターンも多く、今回の試合でも現役UFCトップランカーの爆発力をここで活かしたい。

対してロバトJrは下からもキムラロック、三角絞め、オモプラッタ、足関節等多彩な仕掛けや極めを使いこなす。かつてADCC世界大会でパブロ・ポポビッチのトップからの強烈無比なプレッシャーを跳ね返し、下からの攻撃で後退させて勝利したこともある。

ロバトJrがガードゲームを駆使した時、UFC世界王座挑戦が確定しMMAに専念していながらも──ヴァグネウ・ホシャらトップグラップラーと激しい練習を連日繰り返し、7月10日にはスティーブン・トンプソン戦が決まっている──ドゥリーニョがどれだけ対応できるかも、大きな鍵となりそうだ。

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JJ Globo News WNO08 クレイグ・ジョーンズ グレース・ガンドラム ジェッサ・カーン ジルベウト・ドゥリーニョ タイ・ルオトロ デヴィッド・ガルモ ハイサム・リダ ブログ ラファエル・ロバトJr

【WNO08】ギャビでなくタイ・ルオトロ✖クレイグ。ロバトJr×ドゥリーニョ、AOJ✖10thPlanet女子対決も

【写真】2019年9月のADCCにおけるクレイグとタイ・ルオトロ。同じレフェリーの横に立つと、当時はこれだけ体格差があった……(C)

30日(金・現地時間)に開催されるWNO08のラインナップがほぼ固まっている。

オンライン配信グラップリングが毎週のように開催されるなか、WNOはメインでクレイグ・ジョーンズ✖タイ・ルオトロ、コ・メインでラファエル・ロバトJr✖ジルベルト・ドゥリーニョ・バーンズなど、スペシャル感のあるマッチアップが用意されている。


ギャビ・ガルシアとの道場マッチばかりが話題のクレイグだが、2021年はまだWNOでホナウド・ジュニオールを内ヒールで破った試合しか実戦経験がなく、今回の試合が2戦目となる。

対してタイ・ルオトロは2021年になって初めてプログラップリング大会への出場となる。2019年のADCCでは66キロ級で注目を集めたルオトロだが、その後は160ポンドや170ポンドで試合をすることが多く、今回のクレイグ戦ではついに200ポンドとADCC時代と比べ25キロも違う体重リミットで戦うことになる。

ロバトJrは元Bellator世界ミドル級王者で、ドゥリーニョはUFC世界ウェルター級タイトルコンテンダー。MMAで最も成功を収めたムンジアル優勝者同士の一戦は、ライトヘビー級(205ポンド)で行われる。

女子マッチではグレース・ガンドラムがジェッサ・カーンという非常に興味深いマッチアップも決まった。カーンは2001年10月生まれの20歳のカンボジア系米国人。12歳で柔術を始めAOJに合流し、ギ・メンデスの指導を受け去年の10月に黒帯が巻かれている。

一方のガンドラムは2002年5月生まれの18歳、彼女もまた昨年7月にエディ・ブラボーから黒帯を授けられている。エレクトリックチェアーからの連係を使えば、その柔軟性もあって男子柔術家以上に10thPlanet柔術メソッドを使いこなすガンドラムと、モダン柔術の総本山AOJで鍛え上げられたカーン。両者の対戦は、異文化柔術交流戦となることは間違いない。

これらの試合以外、ついには175ポンドとなったニッキー・ライアンとPJ・バーチ戦、ケイド・ルオトロ、デヴィッド・ガルモが出場するWNO08──YouTubeとFacebookで配信されるプレリミで、ハイサム・リダとスローン・クライマーの対戦も決まっている。

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F2W166 JJ Globo Report ガブリエル・アウメイダ ブログ ラファエル・ロバトJr

【F2W166】Timeless Jiu-jitsu Professor=ラファエル・ロバトJr、重厚な柔術でアウメイダから一本勝ち

【写真】ラファエル・ロバトJr、MMAも柔術も重厚極まりない(C)F2W

13日(土・現地時間)、プロ柔術大会Fight to Win 166が開催された。今年7度目となったこの大会、今回もレジェンドからグラップリングの未来を担う超新星まで、北米在住の注目グラップラーが多数登場し、激闘を繰り広げた。
Text by Isamu Horiuchi

ここでは米国人として2人目のムンジアル黒帯王者にして、Bellatorでも世界ミドル級を制したラファエル・ロバトJrとガブリエル・アウメイダの柔術マッチの模様をお伝えしたい。

<道着/10分1R>
ラファエル・ロバトJr(米国)
Def. 6分50秒by キムラロック
ガブリエル・アウメイダ(ブラジル)

スタンドで襟を取り合った両者。ロバトJrが大内刈りを見せるが、それをかわしたアウメイダは左腕を狙って跳び付き腕十字に。ロバトJrが反応よく腕を抜くと、距離を取って立ち上がろうとするアウメイダ。が、ロバトJrはその左足を掴んでアウメイダの体勢を崩して背に回る。ここで場外ブレイクが入り、再開後にアウメイダは間髪入れず立ち上がることに成功した。

次はロバトJrが引き込む。右足に絡んでのハーフガードの形を作ったが、アウメイダがニースライスを狙ってゆくと、ロバトJrは距離を取って素早く立ち上がった。

スタンドに戻ると、アウメイダはまたしても左腕に跳び付き腕十字。ここも腕を抜いたロバトJrは、アウメイダがスクランブルを試みたところにアームインギロチンを合わせる。タイトに極まっているかのように見えたが、アウメイダはなんとか頭を抜く。「浅いサブミッション狙いには1ポイント、深く入ったサブミッション狙いには5ポイントを与える」というF2Wの判定指針(ただし各試合のポイントは非公開)で考えると、5ポイント獲得の可能性が濃厚な攻撃だ。

試合をリードしたロバトJrはクローズドガードへ。ここからアウメイダのラペルを引き出して引き付けて体勢キープを試みる。攻撃を仕掛けなくてはならないアウメイダは立ち上がってスラムを見せるが、ロバトJrのガードは開かない。やがてロバトJrは、アウメイダの左腕をラペルに絡めて固定しての腕十字狙いへ。これを回避したアウメイダは、左膝を入れてロバトJrのガードを開けさせた。

残り4分。ロバトJrがアウメイダを後ろに崩すと、アウメイダはあまり抵抗せずに下に。上からは埒が明かないと踏んだのか、それともスタミナが切れたのか。上を取ったロバトJrは、低くプレッシャーをかけながら、アウメイダの右足を押し下げてゆく重厚なパス攻撃。その右足に自らの右膝を乗せたロバトJrは、そのままニースライスでパスガードに成功した。

さらに上四方に回ったロバトJrは、アウメイダの左腕を捉えると、キムラロックの体勢に。するとアウメイダは精魂尽き果てたかの様子で、ほとんど抵抗せずにタップした。

37歳のロバトJrが、驚きの圧勝──。徒らに派手な攻撃を繰り返した感のあるアウメイダに対し、不利な状況を確実に回避し、チャンスと見るやすかさず攻撃するヴェテランならではの試合運びの巧さ、そして終盤の重厚かつ強烈なパスガードと極め。勝利の際に “Timeless Jiu-jitsu Professor(時を超越した柔術師範)” とコールされた鉄人が、柔術の奥深さを魅せてくれた。


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F2W166 JJ Globo Preview ウィリアム・タケット ガブリエル・アルメイダ ジョシュ・シスネロス ブログ マニュエル・ヒバマー ラファエル・ロバトJr ルーカス・ピニェーロ

【F2W166】無敗で引退、Bellator世界ミドル級王者ラファエル・ロバトJr参戦。日本勢の好敵手ピニェーロも

【写真】MMA引退後も積極的に組み技の試合に出ているムンジアル王者ロバトJr (C)BELLATOR

13日(土・現地時間)、プロ柔術大会Fight to Win 166が開催され、Flo Grapplingにて中継される。北米在住の大物グラップラーを多数参戦させるこのイベント、早くも今年7度目となる。
Text by Isamu Horiuchi

そんなF2Wの上位3試合、MMA世界王者からの柔術回帰、驚異の20歳と日本軽量級トップ柔術家のライバルの対戦などの見所を探りたい。


<ノーギ/10分1R>
マニュエル・ヒバマー(ブラジル)
ウィリアム・タケット(米国)

19歳のタケットは、茶帯にしてすでにワールドクラスの実力を持つノーギグラップラー。昨年の躍進はすさまじく、怪力の足関節師テックス・ジョンソンを肩固めで仕留め、また2019、2020年とパン大会を制しているフィリッピ・アンドリューズをヒールで極めている。さらにミディアムヘビー級世界王者ルーカス・バルボーザともレフェリー判定の接戦を演じてみせた。

今年1月のF2W160ではジョン・コムズと対戦。両者積極的に極めを狙い合う激闘の末に2-1で勝利している。

対する27歳のヒバマーは、2019年ノーギワールズミディアムヘビー級王者。先日ギャビ・ガルシアとの頂上決戦を制して柔術界の新女王に輝いたナチアリ・ディ・ジェススの彼氏でもある。

今年2月のF2W164ではダンテ・リオンと対戦。気迫を前面に出して攻めてくるリオンを相手にカウンター戦術をとったヒバマーは、テイクダウンをギロチンで切り返した動きが評価されて2-1で判定勝利を収めている。

上からも下からも積極的に極めを狙ってゆく戦いを信条とするタケットと、強固なバランスを武器に待ちの姿勢で戦うことが多いヒバマー。対照的なスタイルのぶつかり合いが興味深いメインイベントだ。

<道着/7分1R>
ルーカス・ピニェーロ(ブラジル)
ジョシュ・シスネロス(米国)

アトス所属のピニェーロは、2010年代後半から最軽量級のトップ戦線で戦ってきた選手。2016年のパン大会の準決勝では芝本幸司を下し、決勝ではマイキー・ムスメシからパスガードを奪って追い詰めた末、準優勝に輝いた。以降も橋本知之、吉岡崇人といった日本のトップ勢と世界の舞台で凌ぎを削り続けている。

近年特に勝率を上げているピニェーロは、2019年のF2W128ではジョアオ・ミヤオに勝利し、2020年にはイアゴ・ガマらを倒してパンノーギ大会を制覇。さらに今年のAJPブラジル・ナショナル・プロ大会でもクレベル・ソウザらを制して優勝。今年の世界柔術最軽量級の優勝候補の一人と言えるまで存在感を増してきている。

対する米国カリフォルニア出身のシスネロスは、2000年5月生まれの20歳。ジアニ・グリッポ(1992年生まれ)、アイザック・ドーダーライン(1992年生まれ)、シェーン・ヒルテイラー(1995年生まれ)、マイキー・ムスメシ(1996年生まれ)らに続き、米国柔術界軽量級の未来を背負ってゆくとみられる逸材だ。

12歳の頃、クレバー・ルシアーノの黒帯にしてプロスケーターのトム・ノックス門下で柔術を学びはじめ、才能を開花。色帯時代からディエゴ・パト・オリヴェイラらと激しい戦いを繰り広げており、2019年にはノーギ・ワールズ(ライトフェザー級)の茶帯の部を制している。

昨年8月に黒帯を取得すると、同年のパン大会ライトフェザー級でパウロ・ミヤオやペドロ・ディアズを倒して優勝。アメリカンナショナルズではアイザック・ドーダーラインにも競り勝ってフェザー級を制している。

レスリングの経験もあるシスネロスは、上からも下からも戦える万能型柔術家。昨年のパウロ戦では、自らテイクダウンを仕掛けて上を選択。下からオモプラッタを仕掛けてパウロの左腕を伸ばしかけて上を取る等、互角以上に渡り合った。さらに終盤にはパウロの足を捌いてのトレアナ・パスで見せ場まで作り、全方面で強さを見せての勝利だった。

最軽量級の雄ピニェーロ相手に、やや体格に勝る米国柔術界の未来がどのような戦いを見せるのか。普段のIBJJF大会では見られないだけに楽しみな顔合わせだ。

<道着/7分1R>
ラファエル・ロバトJr(米国)
ガブリエル・アウメイダ(ブラジル)

現在37歳のロバトJrは、07年に世界柔術ウルトラヘビー級を制し、BJ・ペンに続き米国人で2人目の黒帯で世界王者と輝いた大ベテランだ。以降も道着着用、ノーギの両方のルールで世界の重量級のトップ戦線で活躍してきた。

2014年にはMMAデビューを果たし、2019年6月にはゲガール・ムサシに競り勝って10戦全勝の戦績でベラトール世界ミドル級王座に輝いた。が、健康上の理由(後に本人が海綿状血管腫だと明かした)によりそのベルトを防衛することなく返上。以後MMAでは試合をしていない。

MMAで活躍中もノーギの試合に出ていたロバトJrは、昨年のMMA活動停止後も組み技大会への出場は続けており、今年に入ってもダラス・オープンのヘビー級を制している。まさに柔術界の鉄人だ。

対する28歳のアウメイダは、レオジーニョとヒカルジーニョのヴィエイラ兄弟の弟子。18年に黒帯取得し、翌年のヨーロピアン大会で世界王者ルーカス・バルボーザのパスガードを凌ぎ、50/50からのスイープで下す大殊勲を挙げている。さらに昨年のF2W 152では、レジェンドのホムロ・バハウと道着着用ルールで対戦。スパイダーガードで絡んでくるバハウの足を一瞬で捌いてパスガードを奪い、勝利した。

今年1月のF2W 160でのノーギ戦では、ペドロ・マリーニョの強烈なギロチンに脅かされ、高々と抱え上げられてのテイクダウンも取られて判定0-3で完敗したアウメイダ。が、今回はその本領を発揮できる道着着用ルールだ。

バハウに続いて、またしてもアウメイダがレジェンド超えを達成するのか、それとも、柔術で現代MMAのメジャー王座奪取という偉業を成し遂げた鉄人が健在を見せつけるのか、注目の新旧対決だ。

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