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【ONE131】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(04)川原波輝「悩んでいる自分が凄く小さく思えた」

【写真】和風なサクラメントでの棲家。コーンヘアーで戦うために、髪の毛を伸ばしているそうだ (C)MMAPLANET

22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE131「Reloaded」で川原波輝がダニエル・ウィリアムスと対戦する。

ウィリアムスはONEのムエタイ戦で、ロッタン・シットムアンに判定負けも大健闘といえる奮闘ぶりを見せたストライカーだ。ムエタイ2団体で王者となり、日本ではK-1にも出場経験がある。その後、2月にMMAでデェダムロン・ソーアミュアイシルチョークを右ボディストレートで下している。打撃は滅法強い。ただしMMAファイターとしては未知数。そんなウィリアムスと川原が戦うONEストロー級戦線は、UFCに無い階級で文字通り世界一の陣容が揃っている。ここで頂点に立つことは、世界の頂点に立つことを意味する。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第4弾は、ONEストロー級という場で世界一になるために、アルファメールで練習を積みウィリアムと2週間後に戦う川原波輝に話を訊いた。


──22日にダニエル・ウィリアムスと戦います。今サクラメントですが、いつ頃にシンガポールへ向かうのですか。

「1週間後、来週の土曜日ですね(※取材は4月8日(金・同)に行われた)」

──東京経由でシンガポールですよね。日本からだと7時間程度、サクラメントから現地入りするより相当に楽かと思われます。

「そうなんですよねぇ。サクラメントからサンフランシスコ、日本までで12時間ぐらいあって……トランジット、そんでシンガポールですからねぇ。ただ、これから僕はビザも取ってこっちに住んでやっていこうと思っています。だからアルファメールで最後まで調整し、サクラメントから試合に向かいたいんです。

アルファメールの人間は世界中から集まっていて、皆、サクラメントから試合に向かいます。だから特別、自分がしんどいことをしているわけでもないですし。それがアルファメールの選手のファイトライフなんで。実際2週間前に一回帰国して、時差ボケをなおして最終調整を日本ですることも考えました。でも、アルファメールで最後まで調整して、アルファメールの皆に送り出してもらいたいって思ったんです」

──当初はワクチン接種をしないと聞いていたのですが、アルファメールで練習するために主旨変えしたと聞いています。

「人生、賭けていますからね。ワクチンを接種しようが、コロナがあろうが……あるまいが人間なんていつ死ぬか分からないです。やっぱり大切なのは今、で。今を思い切りやらんで、何年後とか老後とか考えても……。僕、今が勝負時なんです。接種するかしないかと考えすぎて、鬱になるんちゃうかって。それぐらい考えました。でも、それって接種していなくても鬱になりそうで(笑)。結局、マインドなんかなって」

──ワクチン接種に関しては、色々な指摘があります。ただ、川原選手はそういうことではなく、以前にアナキラシーショックがあったと聞いていました。

「過去に2回なっているんです。揚げ豆腐とミカンで」

──えっ……。

「アレも今となったら、マインドやったって思うんです。だって揚げ豆腐もミカンも食べることできますから。多分、ああいうアレルギー症状って精神的なことが関係しているって判断したんです。もちろん僕の場合は、ですよ。でも、ミカン食ってそんなんなるって他に聞いたことないですし。それまでは食べていたわけやし。

でも、アレになった時は夢もなく、やりたいこともない。凄く迷っている時やって。皮膚に異常が出たりして。アレルギーなんて、結局のところ原因はあんまり分からんことが多いじゃないですか? 僕は自分が弱っているからやって解釈したんです」

──う~ん……。それで接種を決めたと?

「怖かったですよ。米国にいると、反対派も賛成派もハッキリしていて。日本みたいに何となくっていう論議じゃないんです。アカンって言う奴は命を懸けているかの勢いで反対理由を説明してきますからね。あんな風に本気で、こっちの目を見て話されると……信じちゃいそうになります。だから、接種するのも怖かったですし」

──MMAのサイトで話すことではないかもしれないですが、自分は「どうなるか分からん。でも、接種しないと海外でMMAの取材ができなくなる日が来るかも。それなら接種しよう」という一択でした。息をするのと生きるのは違う。MMAの取材ができないなら、俺の人生ではないなって。無責任ですけどね(笑)。ただ消費税も決まった額を文句言わず支払う。所得税も払う。『こんなに高いのか』と不満があり、将来の保障にもならないけど払う。そういうシステムのなかに生きているので。それで好きなことをやるしかない、と。

「それ分かります。一択の人って強いですよね。打たざるを得ないポジションの人っていると思うんです。ノーという選択がない人が率先して接種している。その人達の方が、確固たるものがあって。接種しない人も、そこまで確固たるものがあれば良いと思うんです。

それが海外で試合も練習もできない。日本でやっていく……これが終わるまでっていうのも選択の一つですよね。どっちだろうが選択肢の無い人の強さと比べて、悩んでいる自分が凄く小さく思えたんです。僕はアルファメールで練習したいし、ONEで世界一になりたい。それなのに悩んでいたんか……一択の人のように覚悟がないって。MMAで食っていこうとしているのに、自分の好きなことも我慢して生きている。なんか、苦しくて……」

──もう、これには答がなくて。選択肢がないから、覚悟があるわけでもないと自分は思っています。ただ一つ言えるのは、川原波輝は真面目で、本当に真剣に生きているなと。

「接種するって決めたら、気持ちが固まって──もう平気です。それにABEMAの北野さんが、接種後にアナキラシーショック症状が出た時のため、その万が一のために色々と用意までしてくれて。こんな俺のために、こんだけしてくれるんやって……。ワクチン接種の是非は分からないんです、僕には。でも、色々と経験できました」

──そう本人が思えるなら……。人生の分岐点、どちらを選んで後悔しないことはないですからね。ところでサクラメントに戻るまで、日本ではカルペディエム芦屋でグラップリングのプロ練だけでなく、一般の柔術クラスに出ていたと伺いました。

「自分が岩崎(正寛)さんのところへ行くんやったら、柔術のクラスで指導を受けるのが礼儀やと思うんです。ちゃんと教えてもらうなら、それなりの姿勢で臨まなアカンって思って。最初、飛び込みで体験クラスに行ったんです。何て言うんか……柔術家とMMAファイターは自分のなかでは別なんです。

柔術家の岩崎さんに、柔術を教えてもらいに行く。僕は青帯ですから、柔術は。なら青帯が柔術の黒帯の先生に習うように道場に通うのが当然なんで。だから月謝も払うつもりでしたし。そうしたら岩崎さんが『前にプロ練習で会ったことあるし。払ってくれたお金も返す』って言ってくれて。僕はそんなつもりはなかったので、ご厚意には甘えさせてもらいましたけど、その言葉を聞く以前に支払ったモノだけは受け取ってもらいました」

──いやぁ、このインタビューを読んでもらえると、川原波輝ファンが増えちゃいますね(笑)。なんて、良いヤツなんだって。岩崎さんにしても。格闘技界が良いところだって勘違いされますよ(笑)。

「アハハハ。でも岩崎さんはホントに親身になって、面倒見てくれました。2カ月程度ですけど、本当に教わって良かったです。米国でやってきたことも、言葉の問題もあって細かいニュアンスが分かっていなかったです。それでも岩崎さんの教えがスッと入って来たのは、自分がこれまでやってきた練習、ヨガも含めて体創りとか基盤があったからやと思います。

体が柔軟やから、いきなりできる技もあって。この柔らかさがあるから、教えてもらえた技もありました」

──それでも細かいニュアンスが分からない、アルファメールに戻って来るわけですね。

「新しい技をバンバン増やす必要はないですからね。自分がやってきたことを、こっちでスパーリング相手にぶつける。ダニエル・ウィリアムスのことも岩﨑さんには話していたし、試合が決まってからサクラメントにやってきたので。だからダニエル・ウィリアムス戦に向けた練習しか、まだこっちに来てからやっていないですからね」

──カルペディエム芦屋効果をアルファメールで感じることは?

「ぶっちゃけ、これまでやられていたヤツから取れるようになったというのはあります。でも、逆にやられることもあります。自信がついたと思えるところもあるし、自信を失くした部分もあります(笑)」

──なるほど(笑)。そのウィリアムス戦、1年3カ月振りの試合になります。しかも、前回はスクランブル発進でした。しっかりと調整して戦うのは、1年8カ月振りになります。ウィリアムスの印象を教えてください。

「ムエタイのチャンピオンとかでしょ、強いでしょ。そりゃ。アハハハ。強いッスね」

──MMAは前回のデェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク戦しか見たことがないのですが、あの距離はMMAとしておかしくないですか。

「ねぇ、僕はあの距離で戦うことはないでしょうね。だから参考にならないですよね。未知数ッス。アイツはムエタイの距離でしか戦えないと決めつけるのは良くないですけど、詰めてくるでしょうしね。あの距離が強いんやから。でもMMAなんで、ムエタイではないですからね。デェダムロンはムエタイ出身やから、ムエタイの距離で戦ったんでしょうけど。そこに関しては、どんだけ強いキックボクサーが来ようがMMAなんで、あんまり気にしていないです。そりゃあ怖いですけど、ムエタイとMMAは違う競技やと思っているんで」

<この項、続く>

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後5時30分~ONE Supper App

■ONE131対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
ウマウ・ログログ・ケニ(セネガル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

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【ONE131】川原波輝が豪州ナックモエ=ウィリアムスと対戦。再戦=猿田✖バラルト、三浦は怖いソウザと

【写真】川原のMMAが問われる、ストライカーとの対戦だ(C)MMAPLANET

7日(木・現地時間)、ONE Championshipより22日(金・同)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE131「Reloaded」の全対戦カードが発表された。

MMAではジャレッド・ブルックス✖ボカン・マスンヤネのストロー級挑戦者決定戦、そしてグラップリングでマイキー・ムスメシ✖今成正和という超注目カードが組まれることが既にONE Championshipから発表されている今大会。ここに猿田洋祐、川原波輝、そして三浦彩佳の出場が決まった。


猿田は2月11日のONE127でバラルトと対戦予定だったが、現地入り後にコロナウィルス検査で陽性となり試合はキャンセル、加えて現地で隔離措置が取られ忸怩たる想いを経験した。

2カ月と10日遅れで組まれた猿田✖バラルトと共に、ストロー級では川原がダニエル・ウィリアムスを迎え撃つこととなった。ウィリアムスは日本でK-1にも出場している豪州人ムエタイ・ファイターだ。

タイ人の母と豪州人の父の間で、タイ北部のチェンラーイで生まれたウィリアムスは、生後8カ月で父の育った豪州はパースに移り住んだ。7歳の時にテコンドーと忍術、そして8歳からフルコンタクトキックを始めるも、母方の曾祖父と叔父がムエタイ選手で、その血は争えずウィリアムスはムエタイが練習したいと常に思っていたという。

10歳でムエタイを始めると、叔父を頼ってタイでもトレーニングを積みK-1でこそ本領発揮できなかったがWMCムエタイ、豪州のCAGEDムエタイのベルトを巻いている。

ウィリアムスはパースのスクラッピーMMA & フィットネスでMMAのトレーニングを積むと、キャリア3勝1敗の時点でONEと契約。初戦はムエタイで、対戦相手はロッタン・シットムアンだった。この試合、判定負けこそ喫したもののロッタンと真っ向からやりあったウィリアムスへONE首脳の評価は絶対のものとなった。その後、今年の2月にMMA戦で初代ONE世界ストロー級王者デェダムロン・ソーアミュアイシルチョークを右ボディストレートで下し、引退を決意させた。

MMAとは思えない近距離での打撃戦を制し、下になったデェダムロンの足を捌く際にはヒールに入る仕草も見せていたウィリアムス。テイクダウンと融合した打撃が攻守ともに、どのレベルにあるのかは未知数だが、テイクダウンを切る力と首相撲との応用があるようだと、川原は相当にタフなファイトが強いられることになるだろう。

世界王座挑戦、そして敗北からの再起戦となる三浦はLFAブラジル大会にダヤニ・カルドゾの名で出場し、RNCで一本勝ちしているダヤン・ソウザと相対することとなった。

(C)LFA

8勝1敗1分のレコード残すソウザは、オーソの構えで左右のローによって2度のKO勝ちを記録している。

さらに右アッパーから左フックのコンビなど拳の圧もあり──組みの局面でも柔術&レスリングを習得している。危険な──モンスターの異名を持つ相手と戦うことになった。

この他、日本勢以外では柔術世界王者のブシェシャとログログの異種格闘MMAは見逃せない。組んで倒せば間違いなく、勝負は柔術世界王者ブシェシャのモノになる。対してログログは組まれても倒れない&組んでくる相手に殴るセネガル相撲のチャンピオンだ。倒すことに疲弊すれば、まさかのログログのブシェシャ越えもあり得るヘビー級マッチにとなる。

また今大会はプレリミに韓国勢が4人と大挙出場している。韓国版アマゾンといえるネット通販大手クーパンで前回大会がPPV中継され、秋山成勲が青木真也を撃破したことでONEへの注目度が急上昇しているといわれている。今大会は通常通りYouTubeでの配信となるが、着実に韓国での足固めが勧められているなかONE世界ライト級王者オク・レユン、ヘビー級のカン・ジウォンに続くファイターが現れるか、要注目だ。

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後5時30分~ONE Supper App

■ONE131対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
ウマウ・ログログ・ケニ(セネガル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
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【ONE131】最強チャレンジャー決定戦=ジャレッド・ブルックス✖ボカン・マスンヤネ実現!!

【写真】タイトル戦前にこの試合が見られるとは──非常に楽しみ(C)ONE

2日(土・現地時間)、22日(金・同)に開催されるONE131「Reloaded」でジャレッド・ブルックス✖ボカン・マスンヤネのストロー級挑戦者決定戦が組まれることがONE Championshipから発表されている。

まごうことなきストロー級の世界の頂点といえるONEストロー級戦線で、ついに最強チャレンジャー決定戦が組まれる。


王座にジョシュア・パシオが就く同階級だが、米国のブルックスと南アフリカのマスンヤネは、そのパシオ以上の実力者と見る向きが同階級のファイターにある。

ブルックスは昨年11月に待望のONE初出場を果たしリト・アディワンをレスリングで制し、肩固めで完封勝利を挙げた。今年の1月には日本の箕輪ひろばを打、倒、抑で圧倒し一方的な展開で判定勝ちを収めた。

この時点でタイトル挑戦をアピールしていたブルックスの前に、マスンヤネが立ち塞がる。ブルックスがパンクラス~UFC~RIZINという日本を経てサークルケージに辿り着いたのに対し、マスンヤネは2019年12月にパンクラスからONE入りを果たした。

とはいえ、この2年5カ月間でONEで戦った回数は2試合とブルックと変わりなく、1年4カ月のブランクがある。パンクラスではバックスープレックスを連投し注目を浴びるも、ONEでは頭から落とす投げは禁じられており、渋くバックコントロールで澤田龍人を下し、レネ・カタランを僅か37秒ハイキックでKOしている。

ウェルラウンドと極めという部分ではブルックスが上と見られることもあるが、ブルックスが全局面で戦えるのはレスリングという軸があるからだという見方もできる。このレスリングという部分で、2歳で両親を亡くし預けられた叔母も育てあげることができず──預けられた児童養護施設で7歳から取り組んできたマスンヤネがブルックスを上回るようだと、抑える&極ばかりか、打も威力が半減する可能性もある。

フリースタイルで南ア王者、アフリカ大陸王者、そしてコモンウェルズ王者となっているマスンヤネは、ダックアンダーからバックに回る動きも秀逸だ。とはいえ、ここから先の柔術との融合は過去にはほぼ見せてない。またケージレスリングという部分においても、マスンヤネには未知の部分が残っている。ブルックスは箕輪戦でテイクダウンと抑える間の打撃の巧妙さを見せつけ、さらにダメージを与えることができていた。

ケージを利することなく倒し、バックを制してきたマスンヤネに対し、ブルックスが金網際と組と倒の際──2つの間を制することができれば王座挑戦権は大いに近づくだろう。

ONEのストロー級といえば、その戦いの輪が広がるにつれて日本人選手の神通力が落ちている。ここが踏ん張りどころの日本勢で3月に試合が決まったから渡米をした選手がいるのは、コアなMMAファンなら周知の事実だろう。タイミング的には、その選手の試合が組まれる可能性は高い。大会まで3週間を切り、その他のカードの発表を待ちたい。

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Interview JP・ベイス UFC UFC ESPN21 シャイアン・ベイス ブログ ボカン・マスンヤネ

【UFC ESPN21】夫婦揃ってUFCデビュー戦へ、JP・ベイス「ボカン・マスンヤネは僕の親友だよ」

【写真】ルサンド・ビコも含め、意外にもフライ級やストロー級で南アフリカ勢が台頭するか! (C)Zuffa/UFC

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC ESPN21「Brunzon vs Holland」が開催される。同大会では南アフリカ人ファイターのJP・ベイスが、ブルーノ・シウバとオクタゴン初陣を戦う。

南アフリカの超軽量級ファイターといえば、ボカン・マスンヤネ。そのボカンの親友でパンクラス来日時に、JPはセコンドに就いたいたことが今回のインタビューで分かった。

妻シャイアンと同日に戦う、JPにUFCに辿り着いた軌跡と夫婦同時ファイトの心境を尋ねた。


──JP、初めまして。実は1年ほど前にLFAのエド・ソアレス代表に注目のファイターを尋ねたところ、JPの名前を挙げていて、ようやくインタビューが実現しました。

「おお、サンキュー」

──そのLFAからコンテンダーシリーズを経て、UFCデビュー戦を迎えます。今の気持ちを教えてください。

「本当に長い旅を経て、ここまでやってきたよ。2017年にコンテンダーシリーズで負けて、南アフリカに戻ってEFCに出出た。BRAVE CFではパキスタンで戦った。それからLFA、そして去年のコンテンダーシリーズではビザの関係で8月と9月に試合ができなかった。この時はさすがに心が折れかけたけど、自分でコントロールできないことに悲観してもしょうがないって思い、気持ちを持ち直して練習に戻ったんだ。

ようやく11月にコンテンダーシリーズで勝利を得ることができて、UFCと契約できた。この試合は2月に決まったんだけど、本当にエキサイトして過ごしてきたよ」

──南アフリカで生まれ育ったJPはなぜ、MMAに興味を持ったのでしょうか。

「僕も子供の頃は国技であるラグビーのプロプレイヤーになりたいと思っていた。と同時に祖父、叔父、従弟たちに兄弟、皆がレスリングをやっているレスリングファミリーだったんだ。

僕もラグビーを続けながら、レスリングもやっていた。14歳の時に、ラグビーチームで一番細かったから何か、特別な練習をして体を鍛えラグビーに活かしたいと考えたんだ。その時からラグビーに役立てようとレスリングの練習を真剣にやり、試合にも出た。

そうしたら個人戦の楽しさを知り、結果もラグビー以上に残せるようになったんだ。18歳までレスリングに没頭してカデットでナショナル王者、アフリカ大陸王者になり、2013年に世界選手権にも出場した。アフリカ王者はグレコでなったけど、フリースタイルにも出場していたよ。

ただ南アフリカにいると、フルタイムでレスラーとして活躍して、五輪王者にできるような環境はなかった。だから、レスリングの為に今度はMMAの練習をするようになったんだ。そうしたらMMAに夢中になり、人生を賭けてトレーニングするようになったんだよ」

──南アフリカのレスリング出身のMMAファイターと言えば、日本ではボカン・マスンヤネが最も有名かと思います。同じ軽量級のレスラーとして、ボカンとは親交はあったのでしょうか。

「ボカンは僕は親友だよ。彼がパンクラスで戦った時、僕はコーナーマンだったよ」

──本当ですか!!

「僕らは同じチームで、ボカンは僕の家に住んでいたこともある。僕らはアマチュアからプロと同じようにキャリアを重ねてきたんだ。僕は今は米国に住まいを移したけど、ボカンとはリチャード・クァンの下で一緒に練習していた。

ボカンは僕にとって血のつながってない兄弟のような存在さ」

──Wow。そして今やJPはUFCで戦い、ボカンはONEでトップを目指している。洋の東西に別れて切磋琢磨する、素敵な話です。

「その通りだね(笑)」

──ところで奥方であるシャイアンと同じ夜に試合をします。UFCで夫婦が同じ大会で試合をするのは初めてのことだと思います。

「トレーニング・キャンプ中、ダイエットも一緒にやって来られて良かったよ。僕が疲れた時、同じ状況にある彼女を見て頑張ることができるし、互いをプッシュしてやって来られたからね。僕が南アフリカに戻らないといけなくなった時も、彼女は南アフリカまで来てくれた。そして、2人でテキサスに移住したんだ。

彼女はワイフなだけでなく、ベストフレンドであり、練習仲間でもある。毎日、一緒に練習をして、試合も一緒に戦う。まぁ、減量中とか互いにイライラして言い合いをしたりもするけどね(笑)」

──それも含めて夫婦です(笑)。

「そうだね。それにUFCでは初めてだけど、LFAでは僕らは同じ日に戦っているから、今回が2度目なんだ。前回は2人とも勝利できたけど、あの時は僕はバンタム級で戦ったから減量はそれほど大変じゃなかった。

今回はフライ級で、僕の方はちょっとしことで声を荒らげたりしているのは事実だ(笑)。少し難しいけど、これも一度は経験したことだからなんとかなるだろう。それにラスベガスに入っても、僕と彼女はPCRチェック後も一緒にいることができている。一緒に飛行機に乗り、チェクをして、今も一緒にいる。ファイトウィークも2人でいられるから、他の選手とは違っているね」

──UFCデビュー戦、本当に大切な試合になってきます。

「僕が本当の意味で、ウェルラウンダーなマーシャルアーチストだと証明したい。五輪レベルのレスリングと、茶帯の柔術の腕で過去のほとんどの試合で対戦相手をサブミットかTKOしてきた。ブラジリアンを相手にしても、寝技は100パーセント自身がある。でも、今回は最も得意なグラウンドだけでない部分も成長しているから、どの局面でも勝負にいきたい。

この試合が終われば、日本のMMAファンも僕のことをもっと注目してもらって、僕とボカンがUFCとONEで成功するところをフォローしてほしい(笑)。

ホント、ボカンと一緒に東京にいた時は日本の人々には良くしてもらったし、最高のスシを食べることができた。今度はスシ以外にもチャレンジしたいよ」

■視聴方法(予定)
3月14日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN21対戦カード

<ミドル級/5分5R>
デレック・ブルンゾン(米国)
ケビン・ホランド(米国)

<ライト級/5分3R>
グレゴール・ギレスピー(米国)
ブラッド・リデル(ニュージーランド)

<女子ストロー級/5分3R>
シャイアン・バイス(米国)
モントセラ・ルイス(メキシコ)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネツ(米国)
グスタヴォ・ロペス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マックス・グリフィン(米国)
ソン・ケナン(中国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
ヘンリー・ハンサカー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー(米国)
メイシー・チアソン(米国)

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン(米国)
レオ・サントス(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
トレヴィン・ジレス(米国)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<バンタム級/5分3R>
モンテル・ジャクソン(米国)
ジェシー・ストレーダー(米国)

<フライ級/5分3R>
JP・ベイス(米国)
ブルーノ・シウバ(ブラジル)

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ONE ONE Big Bang ONE114 Result ゲイリー・トノン ジヒン・ラズワン ブログ ボカン・マスンヤネ リトゥ・フォーガット 松嶋こよみ

【ONE114】試合結果 松嶋こよみ、絞めを凌ぐも拳で恐怖は与えられず。ボカンは37秒KO勝ち

【写真】トノンの寝技を凌いだ、ウェルラウンダーの寝技には負けない&打で追い込める自信を元に、次へ向かってほしい(C)ONE

4日(金・現地時間)、シンガポールはシンガポール・インドアスタジアムでONE114「Big Bang」が行われた。

COVID19の影響で対戦カードの変更が試合当日まで見られ、結果7試合と1中継分の試合数としては活動再開後、最も多くの試合が組まれることなった。

注目の松嶋こよみ✖ゲイリー・トノンはテイクダウンからバック奪取で試合をリードしたトノンが判定勝ち。

松嶋はバックチョークを防ぎきるという部分で特筆すべき戦いをやってのけたが、打撃でトノンを封じ込めることはできなかった。

ストロー級注目のボカン・マスンヤネはタイトルコンテンダーのルネ・カタランを37秒KO勝ちし、一気にタイトル戦線へ。

またライブ中継2大会連続で第1試合に抜擢されたリトゥ・フォーガットもジョマリー・トーレスを危なげなくクルスフィックスからエルボーを連打しTKO勝ちを収めている。

ONE114「Big Bang」
<キック・フェザー級/3分3R>
○マラット・グレゴリアン(アルメニア)2R1分52秒
KO
×イワン・コンドラチェフ(ロシア)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
○ゲイリー・トノン(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×松嶋こよみ(日本)
<キック・ヘビー級/3分3R>
○ムラット・アイグン(トルコ)3R
判定
×アンダーソン・シウバ(ブラジル)
<キック・フェザー級/3分3R>
○アンディ・サワー(オランダ)3R
判定
×ジャン・チュンユ(中国)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
○ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)1R0分37秒
KO
詳細はコチラ
×レネ・カタラン(フィリピン)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
○ジヒン・ラズワン(マレーシア)3R
判定
詳細はコチラ
×ビー・ニューイェン(米国)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
○リトゥ・フォーガット(インド)1R3分15秒
TKO
詳細はコチラ
×ジョマリー・トーレス(フィリピン)

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【ONE114】組み&打撃の融合、ボカン・マスンヤネ──レネ・カタランから37秒KO勝ち!!

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
Def.1R0分37秒by KO
レネ・カタラン(フィリピン)

スイッチして戦うボカン、パンチから距離が近づき組むと離れ際にハイキックを狙う。一旦離れた両者、続く交錯でカタランがダーティボクシング。ボカンは首相撲からヒザをボディに突き刺す。カタランは組みに行くが、ここの姿勢はボカンは強くビクともしない。そして、カタランの離れ際にボカンが左ハイを入れる。この一撃で、カタランは後方に倒れKO勝ち。

「レスリングと打撃を融合してきたんだ。僕はこの階級でベストだ。チャンピオンに挑戦したい。準備ができていないなら1位、2位の選手と戦いたい」とボカンは話した。


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【ONE114】レネ・カタランと対戦、ボカン・マスンヤネ─02 ─「バックスープレックスでなくても……」

【写真】この身体能力の高さは、跳び跳ねなくても脅威以外の何ものでもない(C)KEISUKE TAKAZAWA

4日(金・現地時間)、シンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE114「Bing Bang」で、レネ・カタランと戦うボカン・マスンヤネ・インタビュー後編。

脅威のフィジカルを持つアフリカン・レスラーは、頭から落とす投げは反則というONE独特のルールがデビュー戦では足かせとなっていた。

レスリングを始めた理由がWWEのような豪快な投げ技を決めたかったからというマスンヤネは、今回の試合でバックスープレックスでなくても、視てくれるファンを楽しませる試合をすることを何度も口にした。

<ボカン・マスンヤネ・インタビューPart.01はコチラから>


──ボカンの持つレスリングテクニックをカタラン相手に見せるには、彼の散打&ムエタイ流の打撃を掻い潜る、もしくは応戦する必要があります。自身の打撃には、どれだけ自信を持っていますか。

「めちゃくちゃ成長しているよ。この間はボクシングのトレーニングを徹底して行ってきたんだ。もちろんレスリングという絶対的な武器があるけど、MMAとして必要な技術をすべて見せたいし、打撃に関しては本当に自信を持っている。

カタランとの試合は僕のボクシング、そしてキックボクシングがどれだけ良くなっているのかを皆に理解してもらうのに絶好の機会だと思っているよ。これまでやってきた練習の成果を披露できる試合になるだろう」

──一つ懸念されるのは、あの豪快なバックスープレックスがONEでは頭から落とす技なので禁止されていることです。

「そこだよね。サワダとの試合でも、そこが凄く足枷になっていたんだ。あの時は、そのつもりで準備していたから。でも、今は大丈夫だよ。禁止技であることは分かっているし、打撃とスープレックス無しのレスリングでも、視てくれるファンに喜んでもらえることができる。

実際、スープレックスでなくても豪快なテイクダウンを決めることは可能だし、その練習をやり込んできた。そこも、しっかりと成長している点だよ。ONEのルールにアジャストしたレスリングを見せるよ。だから今回の試合は、多くの人の喜んでもらえる試合になるはずだ」

──1年間、試合がなく感覚が鈍ることはないですか。

「そうだね。練習と試合は別物だからね。でも、これだけ試合がなかったことで、僕はずっとハングリーになっている。試合に飢えていたから、ようやくその想いをぶつけることができるから、その想いが試合に好影響を与えるに違いない。

いまだに試合のチャンスが巡って来ない選手がいるなかで、僕はこの機会を得ることができた。過去最高、最強のボカン・マスンヤネを見てもらう」

──レネ・カタランはタイトル挑戦経験があります。ストロー級世界王座挑戦という部分でも、非常に大切な試合になります。

「イエス。この試合で勝って、タイトル挑戦権を手にしたいね。カタランに勝つことで、タイトルショットが近づくことは明白だから。世界王座を目指して、この試合でしっかりと結果を残す。そして、若いチャンピオンにチャレンジしたい」

──ストロー級には元世界王者の肩書を持つ2人の日本人選手、猿田洋祐選手と内藤のび太選手がいます。

「彼らの試合はチェックしているよ。良いファイターだ。でも、2人とも過去に僕のような選手とは戦ったことがない。ONEのストロー級には僕のようなスタイルの選手はいなかった。

2人だけでなく、ONEのストロー級で戦っている選手には、僕のようなタフさを持ったファイターはいない。皆、僕のことをしっかりと調べて、警戒すべきだよ。サルタとナイトウだけでなく、僕と戦えば誰もが驚くはずだ。身長でいえば、僕が一番小さいだろう。でも、この階級で僕ほど身体能力の高い選手はいないからね」

──今回の試合ですが、収録マッチからダニー・キンガド✖カイラット・アクメトフがキャンセルになったことで、ライブファイトに昇格しました。

「最高だね。ライブショーで戦えるというのは、それだけ多くの人に試合を見てもらえるからね。と同時に、ダニー・キンガドとアクメトフの試合を楽しみにしていたので、彼らのファイトが見られないことはとても残念だ。彼らの代わりにライブショーで戦うことができるのだから、僕の能力の高さをしっかりと皆に見てもらう試合をしたいと思う。

キンガドとアクメトフに遜色ないばかりか、彼らを凌駕する選手がONEストロー級にいることを世界に伝えたい。ONEでやっていける、そして世界に挑むだけの力があることを証明したいと思う。と同時にファンが視ていて楽しい試合をするよ」

──パンクラスでの試合を覚えている日本のファンは、特にそういう想いだと思います。

「僕の試合は日本人選手のスタイルとは違うけど、精神的な面では絶対に諦めないし、日本の人達に通じる部分があるはずだ。そんな日本の皆にも僕の試合を楽しんでほしい」

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【ONE114】対戦カード キンガド✖アクメトフ&アリアックバリ、OUT。ボカン✖カタラン、IN

【写真】リトゥ・フォーガットは2大会連続でLIVE中継オープニングに。インディアンMMAを引っ張る存在になるか(C)MMAPLANET

2020年12月4日(金・現地時間)
ONE114「Big Bang」
シンガポール カラン
シンガポール・インドアスタジアム

■視聴方法(予定)
12月4日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■対戦カード

<ONE Super Seriesムエタイ世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者] ロマン・クリキア(ウクライナ)
[挑戦者] ムラット・アイグン(トルコ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ゲイリー・トノン(米国)

<キック・フェザー級/3分3R>
マラット・グレゴリアン(アルメニア)
イワン・コンドラチェフ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
レネ・カタラン(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ジョマリー・トーレス(フィリピン)

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【ONE114】レネ・カタランと対戦、ボカン・マスンヤネ─01─「ONE初戦は凄く緊張してしまったんだ」

【写真】幼少期から苦労の連続──ボカン・マスンヤネはどのような事態でも、常に落ち着いている(C)MMAPLANET

4日(金・現地時間)、シンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE114「Bing Bang」で、ボカン・マスンヤネがレネ・カタランと戦う。

昨年7月にバックスープレックス、バックフリップでシングルレッグを回避という驚異的なフィジカルをパンクラスで見せたボカンは、12月にONEに転じた。

そして、澤田龍人を相手に日本で見せた試合とは正反対の渋めのファイトで初勝利を挙げている。あれから1年、新型コロナウィルスのパンデミックは、ボカンの母国である南アフリカも襲い、一時期は世界で4番目の数の感染者数が出てきた。

そのような状況で、ボカンはジム活動の再開を待ち、カタランというタイトル・コンテンダーとの試合を承諾した。


──金曜日にレネ・カタランとの一戦を控え、シンガポール入りしたボカンです。まず南アフリカの新型コロナウィルス感染状況とその影響を教えていただけないでしょうか。

「そうだね……南アフリカの感染者数は世界でも、かなり多い方の部類に入る。結果、人々は職を失い、経済的に大きな打撃を受け皆の生活に大きな影響が出ている。結果、案の定というべきか傷害、強盗事件の数も増える一方でね……最悪の状態だよ。

もともと犯罪発生数でいえば、世界でも指折りの治安の悪い国だったけど、OVID19のおかげでさらに状況は悪化している。本当に国全体が大変な状態だよ」

──なんとも……ですね。そのなかでボカンはMMAの練習は問題なく行えていたのでしょうか。

「ジムは9月までクローズドされていたよ。2カ月前にジムで練習できるようになったけど、それまでは何カ月もジムで練習はできなかった。だからジムが再開されると、ファイトできる状態に戻すため、その準備に取り掛かってきたんだ。

言い訳にはしたくないけど、練習という部分でもタフだった。でも、この2カ月間は12月には試合ができるようにできるよう練習を行うことはできたよ」

──ジムが再開されるまでは、どのように過ごしていたのですか。

「それまでは実家に戻り、弟を相手に反復練習をしたり、シャドーボクシングをしていた。技術力をキープすることは簡単ではなかったけど、それでも現状を維持することと、シェイプを保つことにフォーカスし、ジム活動が再開されるのを待っていたよ」

──そのなかで今回の試合のオファーがあったのですね。

「それも2カ月ほど前だよ。コーチとは、それで戦う状況が創れるのかという話し合いを行った。コーチとは2週間でどれだけ調子、感覚が戻っているのかを確認しようということになったんだ。

そして2週間後、この試合を受けることを決めた。これなら間に合うと思ったからね」

──対戦相手レネ・カタランの印象を教えてください。

「とても爆発力があるね。打撃は特に優れているよ。ただし、僕の方が優れたファイターだと思っている。カタランと戦うために何か特別な練習をするということはなかったし、自分のやるべき戦いに必要な部分に、より磨きをかけてきた。

しっかりとゲームプランを立て、この試合で何をすべきかを頭にいれてトレーニングをしてきたんだ。準備は整っているよ」

──昨年12月のONE初戦では、かなり動きが固かったように感じました。日本で見せたエンターテイメンター振りは発揮できなかったですね。

「その通りだよ、何も言い返すことはできない。ONEチャンピオンシップは世界で最も大きなマーシャルアーツ・オーガニゼーションだ。

これまでのキャリアで、あんなに多くのファンを前にして戦ったこともなかった。凄く緊張してしまったんだ。観客の多さだけでなく、ファイトウィークから大会の規模が何かも、過去に経験したことがなかったので……地に足がついていなかった。

結果、自分の力を出すことすらできなかったんだ。あのパフォーマンスは僕も納得していない。

だからこそ、次の試合ではもっと良いパフォーマンスを見せたいと思っている。去年のあの時点よりも、MMAファイターとして強くなっているし、今の力を全てケージのなかでカタランを相手に発揮したい。絶対にONEデビュー戦よりも、良い動きを見せるよ」

<この項、続く>

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