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【ONE113 Inside the Matrix03】ソン・ミンジョン「辞めようと思った時、奇跡的に今回のオファーが…」

【写真】当然のように強い想い、覚悟を持ってケージに入る (C)MMAPLANET

13日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix03」でソン・ミンジョンが、ジェヘ・ユースタキオと8年振りにONEのサークルケージで戦う。

8年前の10月、ソン・ミンジョンはキャリア4勝4敗という戦績でONEで戦い、上田将勝に敗れた。その後、母国のRoad FCに戻りバンタム級では王座決定トーナメントで準優勝、田村一聖にRNCで一本勝ち。

フライ級に落とし春日井たけしと延長の激闘尾末、暫定フライ級のベルトを巻いた。その後チョ・ナムジンと統一戦に勝利し韓国の頂点に立ったソン・ミンジョンだが、3年半の間ケージを離れ、戻ってきたのはONEの発掘育成大会=Warrior Seriesだった。

空白期間とステップダウンと取れる選択をし、ついに本戦に戻ってきたソン・ミンジョン。ジェヘ・ユースタキオ戦とONE再出場に賭ける想いをファイトウィークになって行ったインタビューをお届けしたい。


──ついに再びONEチャンピオンシップのサークルケージで戦える日がやってきました。

「ハイ。本当に……。実は自分のなかでは、もう引退しようと思っていたんです」

──えっ?

「新型コロナウィルス感染拡大もあり、もう試合のチャンスは巡って来ないと考えるようになっていました。もう辞めようと思っていた時に、奇跡的に今回のオファーがあったんです。最初は信じられなかったです。この試合を実現させてくれた人達に本当に感謝しています」

──ソン・ミンジョンが引退しないで済んで本当に良かったです。まだ28歳ですしね。

「ありがとうございます。目が覚めたような気分です。しっかりと戦っていこうと思います」

──もともとRoad FCではフライ級王者に君臨し、韓国のトップファイターでした。しかし、ロードFCで長らく試合に出ていないと思っていたらONE Warrior Seriesで戦っていました。ロードのチャンピオンが、即ONE本戦で戦う機会を得ることはできなかったのでしょうか。

「3年間、ロードFCでは試合ができませんでした。この間に4度も大きな手術をしました。もう体が悲鳴を挙げて、戦うことは無理でした。それでも長い負傷欠場期間が明け、ロードFCでタイトル防衛に臨むことができるようになりました。でも、なかなかタイミングが合わず、自分の試合がプッシュされることもなかったです。

結果として契約期間が終了してしまいました。あの時、自分は進路を決める必要がありました。そして多くの人が『なんで、ウォリアーシリーズなんだ?』といってくれました。『チャンピオンだろう? プライドがないのか』とも。でも、1パーセントもそんな気持ちはなかったです。ウォリアーシリーズで戦い、勝てばONEにステップアップできる。あの機会を与えられて本当に良かったと思っています」

──8年前にONEで戦っていました。あの頃と今の自分を比較してどう思いますか。

「比較にならないほど強くなり、タフになり、良いファイターになっています。前に戦っていた時は、まだデビューしたばかりでした。ルーキーでしかなかったですが、今の自分はトップ5、チャンピオン・レベルにあると思っています」

──ではONEはどのように変化していますか。

「あの時から良い団体だと思っていたのですが、今はその10倍、20倍は価値のある大会になっています。何よりONEの選手を大切する有り方は本当に素晴らしいです。MMAとは自分が家族を守る手段なんです。その大切さをONEチャンピオンシップはフィロソフィーとして持っています」

──金曜日、元世界王者のジェヘと戦います。ただの1試合ではないと思います。

「彼が優れた選手であることは、皆が知っています。自分はもうロードFCのチャンピオンだった肩書とか、そういうモノは必要ないです。ベストを尽くして戦い、勝つ。できれば誰も傷つかず、このスポーツをひたすら楽しみたいです。

もちろん、対戦相手を倒すために全力を尽くします。ただし、それだけでの時間にはしたくない。MMAを楽しみたいです」

──今回の試合はショートノーティス出場ということもあり、64キロの契約体重です。今後はフライ級かバンタム級、どちらで戦っていく予定ですか。

「今、自分には2つの目標があります。1つはフライ級のランキングに入ることです。そして、デメトリウス・ジョンソンと戦い自分を試したいと思っています」

──ONEフライ級には若松佑弥選手、和田竜光選手という日本を代表する選手がロースターに加わっています。ソン・ミンジョン選手は既にHEAT王者だったRoad FCで春日井たけし選手を破り、そしてWarrior SeriesでZST王者のジェイク・ムラタ選手に勝利していますが、ONEで戦う日本人選手のことをどのように思っていますか。

「和田選手と若松選手が良い選手だということは知っています。自分の視界に入っている選手です。それだけ良い試合をしていますし。過去5年、日本人選手の成長は凄いと感じています。でも、彼らが自分とサークルケージのなかで向かい合うのであれば、叩きのめすだけです」

──ジェヘ・ユースタキオ戦、楽しみにしています。

「皆が自分のことをレスラー、そしてグラップラーだと思っているはずです。ずっと徹底的に打撃を磨いてきました。自分の打撃がどこまで成長しているのかを見せたいです」

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<64キロ契約/5分3R>
ソン・ミンジョン(韓国)
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
手塚裕之(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ユーリ・シモエス(ブラジル)
ファン・ロン(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

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【ONE113 Inside the Matrix03】手塚はラマザノフ、箕輪はアディワン。メインはベリンゴン✖リネケル!!

【写真】ベリンゴン✖リネケル、このカードはたまらなく興味深い (C)MMAPLANET

6日(金・現地時間)、ONE113「Inside the Matrix03」の中継が終わったONEのオフィシャルホームページで13日(金・同)に放送されるONE113「Inside the Matrix03」の対戦カードが発表されている。

Matrixシリーズ、これまで11試合で日本人の出場は若松佑弥だけだったが、次回は手塚裕之がムラッド・アマザノフと、そして修斗世界ストロー級王者からONEに転じた箕輪ひろばが、チーム・ラカイのリト・アディワンと対戦する。


手塚と対戦するラマザノフは戦闘民族ダケスタンの選手で、2月にペ・ミョンホをTKOで下しデビュー以来9連勝で負け無しのファイターだ。一方、箕輪と戦うリト・アディワンは昨年の日本大会で仙三を下しているラカイの新鋭で、現在7連勝中で通算戦績は11勝2敗。両者揃って、非常にタフな相手と戦うこととなった。

なおMatrix03も5試合全てがMMAで、メインはケビン・ベリンゴンがジョン・リネケルと戦うバンタム級戦だ。元バンタム級王者のベリンゴンがビビアーノ・フェルナンデス以外のワールドクラスのファイターと拳を交える──超大一番だ。

さらには同じくラカイの元フライ級王者ジェヘ・ユースタキオが元Road FCフライ級王者からWarrior Seriesを経て本戦デビューとなるソン・ミンジョンとマッチアップされ、ADCCを2度制しノーギワールドでも世界一に輝いているユーリ・シモエスがMMAデビューをファン・ロンと行う。全てにおいて、日本のファンも興味を持てるカードが揃っており、ある意味Matrixシリーズで最も気持ちが入るラインナップという見方もできる。

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

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