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BELLATOR GONG KAKUTOGI Interview イリマレイ・マクファーレン ジュリアナ・ヴェラスケス ブログ 渡辺華奈

【Bellator】1月22日(金)発売GONG#312から。渡辺華奈参戦─Bellator世界女子フライ級王者ヴェラスケス

【写真】ベルトを持った前王者マクファーレンと体格差は歴然。フライ級を越えたフライ級。このフィジカル&ストレングスのアドバンテージは計り知れない?!(C)BELLATOR

2019年のBellator JAPANでイララ・ジョアニから一本勝ちした渡部華奈が昨年末、ベラトールと契約をかわした。

彼女が主戦場とするベラトール女子フライ級戦線は、今から1カ月前に絶対王者と目されていたイリマレイ・マクファーレンからジュリアナ・ヴェラスケスに頂点が入れ替わっている。

ブラジルの元柔道家、その実像が見えてこない新世界女子フライ級チャンピオンのインタビューが今月22日(金)に発売されるゴング格闘技#312でに掲載されている。

ここではスペースの関係上掲載しきれなかったマクファーレン戦の柔術対策と、記事中からフライ級で戦うようになった経緯を抜粋して、ヴェラスケスの言葉を伝えたい。


──マクファーレンは柔術家である一方で、エディ・ブラボー系の10thプラネット柔術の使い手です。その辺りのことは対策を練ることはできたのでしょうか。

「まず私のやるべきことは、ボクシングを強化し立って戦うことだったの。イリマレイが組んでくるところを殴って、キックを入れる。私の打撃が彼女に当たることは確実だったから。

そのうえで十分に柔術の練習もして試合に臨んでいたわよ。ただし、私が取り組んでいたのは柔術で攻撃することではなくて、彼女の柔術から身を守ること。

実際、下になってもマットに背中をつけきることなく立ち上がることができたから、十分に練習の成果はあったと思うわ。組んでくるところに打撃を入れて、最終回にテイクダウンをされたけどディフェンシブ柔術で乗り切ることができたから」

──計量の時、ジュリアナの大きさに驚きました。まるでバンタム級のように見えました。

「そうね、試合中も身長差とリーチの違いで、空間を支配できると確信していたの。そして寝技になってもフィジカル・ストレングスの差は明確に存在していたし。この違いは防御面で浮き彫りになっていた。だからこそ、彼女がトップを取りに来た時も耐えることができて、攻撃に転じることが可能になったの」

──ブラジルではバンタム級で戦っていました。

「その通りね。ブラジルでは、いつも通常体重で戦っていたの。ベラトールで戦う機会が巡ってきたとき、バンタム級はなくてフェザー級に階級を上げるか、それともフライ級に下げるかという状況だった。

マネージャーのジョインア(ブラックハウスのジョルジ・ギマリャエス氏)から『フライ級に落とせるんじゃないか。一度試してみようか』って言われて、下ろせるか減量をしてみたのよ。そこで『フライ級こそ私の階級だ』って確信が持てたわ。そしてフライ級で戦うようになり、想っていたようにバンタム級の時よりもパフォーマスは良くなったの」

<ジュリアナ・ヴェラスケスが語った柔道時代、柔道家のアドバンテージ、そしてベラトールと契約をかわした渡辺華奈について語ったインタビューは、1月22日発売のGONG312号をご愛読ください>

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BELLATOR Bellator254 Report イリマレイ・マクファーレン ジュリアナ・ヴェラスケス ブログ

【Bellator254】動かざること山のごとし。挑戦者でも横綱相撲、ヴェラスケスが新女子フライ級世界王者に

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
イリマレイ・マクファーレン(米国)

サウスポーのヴェラスケスに軽く右ローをマクファーレンが繰り出す。右を振るって前に出る王者、ヴェラスケスは左に回ってかわす。マクファーレンは右を当て、スっと距離を取りなおす。フィジカルが明らかに上のヴェラスケスは、じっくりと構えマクファーレンのステップイン&パンチに距離と角度を取る。シングルのフェイクからチャンピオンが右を当てるが、続くシングルレッグはヴェラスケスが察知して足を抜く。

ドンと構えているチャレンジャーが左ストレートを伸ばす。マクファーレンの右ローに、前蹴りを入れたヴェラスケスは左を伸ばし、マクファーレンの左に右を合わせようとしたところでタイムアップに。優劣をつけるのが困難な5分だった。

2R、ヴェラスケスが距離を詰めて左を見せる。マクファーレンは打ち終わりに右ショートフックを受けるなど、フィジカルの強さとリーチの差を目の当たりにして攻めあぐねているか。ヴェラスケスは左ストレートを届かせると、クリンチに来たマクファーレンを逆にケージに押し込む。ヒザを入れ合った両者、マクファーレンが体を入れ替えてテイクダウン狙いも、ヴェラスケスが体重を浴びせてトップへ。マクファーレンは腰を切ろうとするが、ヴェラスケスは正対して対応──挑戦者のラウンドとなった。

3R、ワンツーで前に出る王者。挑戦者は受けに強く、圧をかけてストレートを伸ばす。マクファーレンは遠い位置からのテイクダウン狙いを潰され悪い流れに。それでもシングルで飛び込んだマクファーレンが、殴られながらテイクダウンを狙う。足が抜け、尻もちをついたヴェラスケスに飛び込んでいったチャンピオンはケージに顔から突っ込み、右目の上をカットし流血。

ヴェラスケスは右ジャブ、マクファーレンが飛び込んで右をヒットさせる。基本、見る姿勢のヴェラスケスは圧力は高く、マクファーレンの前進に見フックを合わせる。最後の最後に跳びヒザを見せた挑戦者が、この回も圧で取った。

4R、手数の少ないスタンド戦=ヴェラスケスのペースで試合が続き、マクファーレンの前進にアッパーを合わせる。ジャブで鼻血を流すようになったマクファーレンが、組んで良い形で寝技に持ち込めない限り、このままジリ貧となるか。

と、ワンツーで組みつき小外掛けてテイクダウンを奪ったチャンピオンは、ケージを使って立ち上がろうとするヴェラスケスの右足を両足で束ね、ボディを殴る。左手で殴り、右手を引き寄せたいが届かないマクファーレンは、ケージにヴェラスケスを押し込んで左のパンチを続ける。最後まで背中をマットにつけなかった挑戦者だったが、この回は初めてマクファーレンのラウンドとなった。

5R、ラウンドの早い段階でテイクダウンを決めたいチャンピオン。右を当てたマクファーレンが組みついてケージにヴェラスケスを押し込む。ウィザーでテイクダウンを許さないヴェラスケスは、時間を使うことに成功する。ついには引き込み返しを選択したマクファーレンだが、上を取れずハーフバタフライを取る。

ヴェラスケスはトップでも動きは少なく、圧力は強い姿勢を貫くと残り90秒で立ち上がる。すぐに組んだマクファーレンは内股を小手で潰され、ケージに押し込んだ状態で時間だけが過ぎていく。

チャレンジャーながら横綱相撲を続けたヴェラスケスは最後に払い腰を決めて、試合を締めた。結果、3-0で判定勝ちを収め新Bellator女子フライ級王者に輝いたヴェラスケスは涙を流し、「チャンピオンになって本当に嬉しい。チーム、家族に感謝している。特に弟に……。柔道では取れなかったけど、これが私にとってゴールド。パンデミックの間にポジティブな言葉で支えてくれた友人に感謝している」と話した。


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Bellator254 News other MMA イリマレイ・マクファーレン ゴイチ・ヤマウチ ジュリアナ・ヴェラスケス ブログ ホビソン・グレイシーJr マゴメド・マゴメドフ

【Bellator254】計量終了 マクファーレン「最大のテスト」。ゴイチ・ヤマウチは大幅オーバーで試合が中止

【写真】世界が苦しんだ2020年、ベラトール最後の試合は女子フライ級選手権試合=マクファーレン✖ヴェラスケス戦だ(C) BELLATOR

9日(水・現地時間)、10日(同)にコネチカット州アンカスビルのFightsphere=モヒガンサン・アリーナで開催されるBellator254「Macfarlane vs Velasquez」の計量が行われた。

メインでBellator世界女子フライ級王座を賭けて戦うイリマレイ・マクファーレンとジュリアナ・ヴェラスケスは問題なく計量を終え、配信用フェイスオフでマクファーレンは両手を差しだし、ヴェラスケスと握手を交わした。

ヴェラスケスは「今年は世界中で本当に暗い1年になってしまった。人々がより優しく、愛を持ってほしい。こんな年の最後にチャンピオンになることで、より思い出深いモノになると思う。そういう意味でパーフェクトなタイミングね──今はもういない弟にとっても」とコメント。

対してチャンピオンは「当然、家族や友人たちのいる故郷で試合をすることは大好きだけど、今、ここに居られることに感謝しているわ。ジュリアナが言ったように2020年は皆にとってクレイジーな1年になった。どこだろうが、試合が実現できることが嬉しい。Bellatorに感謝しているし、楽しいたいわ。彼女は本当にフィジカルが強い。これまで私が戦った誰よりもね。それにサウスポーの柔道家と戦ったこともないわ。ジュリアナとの試合は、絶対的に私のキャリアにおいて最大のテストになるわ」と語った。


ホビソン・グレイシーJr

注目のサークルケイジ初出場のマゴメド・マゴメドフも問題なく計量を終えたが、ライト級でネイト・アンドリュースと対戦予定だったゴイチ・ヤマウチは 162.8ポンドと、7.8ポンドのオーバーで試合は中止となった。

プレリミではMMA4戦目のホビソン・グレイシーJr、そして2018年にかつてベラトールを席捲したタイガー・サルナフスキーに判定勝ちするなど、キャリア9勝0敗のロシアン=シャミル・ニカエフに注目だ。

■視聴方法(予定)
12月11日(金・日本時間)
午前10時~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
正午~DAZN

■Bellator254計量結果

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]イリマレイ・マクファーレン: 124.8ポンド(56.6キロ)
[挑戦者]ジュリアナ・ヴェラスケス: 124.4ポンド(56.42キロ)

<バンタム級/5分3R>
マゴメド・マゴメドフ: 136ポンド(61.69キロ)
マテウス・マトス: 135.2ポンド(61.32キロ)

<ヘビー級/5分3R>
リントン・ヴァッセル: 239ポンド(108.4キロ)
ホニー・マルケス: 252.1ポンド(114.35キロ)

<ライト級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ: 162.8ポンド(73.84キロ)
ネイト・アンドリュース: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デヴィオン・フランクリン: 264 ポンド(119.74キロ)
アンソニー・ギャレット: 241ポンド(109.3キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ホビソン・グレイシーJr: 170ポンド(77.11キロ)
ビリー・ゴフ: 169.8ポンド(77.01キロ)

<フェザー級/5分3R>
ケニー・チャンピオン: 144.7ポンド(65.63キロ)
コディ・ロー: 145ポンド(65.77キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロメロ・コットン: 185.1ポンド(83.95キロ)
ジャスティン・サムター: 184.7ポンド(83.77キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
モーリス・ジャクソン: 201.3ポンド(91.3キロ)
グラント・ニール: 204.9ポンド(92.94キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ケムラン・ラチノフ: 170.9ポンド(77.51キロ)
シャミル・ニカエフ: 170.3ポンド(77.24キロ)

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