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LFA MMA MMAPLANET o UFC UFN208   カーロス・キャンデラリオ ヴィクター・アルタミラノ 修斗 堀内佑馬 平良達郎

【UFN208】米国メディアが平良達郎のデビュー戦の相手はキャンデラリオと発表。本人は……

【写真】平良も先週土曜日の時点で、キャンデラリオとの対戦は確定としていた。正式発表でなくとも、決定と見て良いだろう(C)Zuffa/UFC

16日(水・現地時間)に米国の複数のMMAメディアが、平良達郎のデビュー戦の相手がカーロス・キャンデラリオになると報じている。

今月5日(土)にイリディアムMMAエージェンシーのジェイソン・ハウス代表によりサプライズで契約の話を告げられ、4月30日(土・同)──ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN208が平良のUFCデビュー戦となることが公となっていた。

今回の米国で見られた発表は、オフィシャルではないが、MMAPLANETでは現地12日(土・同)にラスベガスでの練習最終日を迎えた平良にインタビューをしており、その際に本人と「まだ発表になっていないですけど、相手はカーロスなんとか、下の名前は覚えてないです。キャンデラリオ? そうです。その選手でコンテンダーシリーズに出ていました」というやり取りがあった。

キャンデラリオは1991年6月生まれの30歳のファイターで、平良のいうようにコンテンダーシリーズには2017年と昨年2021年と2度に渡り出場し、最初のチャレンジでは修斗南米王者のホナウド・カンジドから激闘の末に判定勝ちを得たが、契約を勝ち取りことはできなかった。

その後、3年半のブランクを経て昨年4月にLFAで堀内佑馬と対戦することが発表されたが、ここを欠場。CESを経て8月にコンテンダーシリーズに再登場し、LFAフライ級王者ヴィクター・アルタミラノと削り合いを演じ、今度は判定で落としてしまう

しかしダナ・ホワイトは4年振りの挑戦、最後まで諦めない闘志を買って異例の敗者との契約へ。晴れてUFCファイターとなったキャンデラリオは、技術的には組んでからヒザなど警戒すべき点もあるが、平良として警戒しないといけないのは競り合いのなかでの強さだろう、ここは平良のキャリアを振り返ると、未知の領域──タフな試合になることは十分に考えられる。

それでも平良はUFCデビューにむけて「スパーと同じ気持ちで、総合力で勝負します。3R攻め続ける展開を創り……理想をいえば3Rに仕留めたいです」と力強く宣言している。

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MMA o UFC VTJ   アルフレド・ムアイアド カーロス・キャンデラリオ 修斗 平良達郎

平良達郎のUFCデビュー戦が判明、4.30『UFC Fight Night 208』でカーロス・キャンデラリオと対戦

第8代修斗世界フライ級王者・平良達郎がUFCと契約、4.30『UFC Fight Night 208』に出場(2022年02月05日)

 こちらの続報。


Tatsuro Taira(Tapology)

Carlos Candelario(Tapology)

 UFCが4月30日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 208』で平良達郎 vs. カーロス・キャンデラリオのフライ級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 平良達郎は現在22歳で沖縄県那覇市出身。MMA戦績10勝0敗。第8代修斗世界フライ級王者。昨年11月の『VTJ 2021』でアルフレド・ムアイアドに1Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合で今回がUFCデビュー戦。

 カーロス・キャンデラリオは現在30歳のアメリカ人でMMA戦績8勝1敗。昨年8月の『Dana White's Contender Series 37』でビクター・アルタミラノにスプリットデシジョンで敗れたもののUFCと契約できたことで話題になった選手で、今回がUFCデビュー戦。続きを読む・・・
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AJ・フレッチャー DWCS S05 Ep01 MMA UFC アザマット・ムルザカノフ カーロス・キャンデラリオ キック

【DWCS S05 Ep01】3分で10連勝達成のムルザカノフを筆頭に、第2試合は揃って契約。5人がUFCへ

<ヘビー級/5分3R>
アザマット・ムルザカノフ(ロシア)
Def.1R3分00秒by TKO
マテウス・シェッフェウ(ブラジル)

サウスポーのムルザカノフは、前後のステップを踏む。シェッフェウはカウンター狙いで、右ミドルへ。ムルザカノフは掴み切れず離れると、左ストレートを伸ばす。シェッフェウは右ミドルを返す。ムルザカノフが空振りのでも迫力のある左オーバーハンドを見せ、シェッフェウがここもミドルを見せる。ムルザカノフも左ミドルを繰り出すが、両者とも攻撃が単発で、様子見の展開が続く。

ムルザカノフがサイドキックで突き放し、一旦間を置いてからワンツーへ。下がってケージに詰まったシェッフェウに右フックを打ち込みダウンを奪う。パウンドを2発打ちつけたムルザカノフが豪快にTKO勝ち=キャリア10連勝を決めた。

ムルザカノフはバックステージインタビューで、「対戦相手、K-DOJOの皆に感謝している。まだ、ここが始まりだよ。どんな状況で戦えても大丈夫なように準備してきた。寝技も立ち技も、判定になっても大丈夫なようにスタミナもつけてきたよ。自分の国を代表して戦っている。皆が視ているから、絶対に負けられなかった」

2021年コンテンダーシリーズ第一弾を終え、ダナ・ホワイトの総評と契約の合否は以下の通り。

「AJ・フレッチャー、明日のESPNのトップ10のナンバーワンだ。AJ、こっちに来い!!次の試合は難しい……カーロスが最初の2Rを取り、ヴィクターが最終回をドミネイトしたように映った。カーロスは2週間前に試合を受けたんだ。とても尊敬している。ヴィクターはその相手に止まることなく、プレッシャーを与え続けた。2人とも持てる力を出し尽くして戦った激闘だったよ。2人とも大したもの、だ。2人揃って契約したい。

どれだけハードに戦ったか。カーロスは、簡単に試合を諦めるかと思っていたけど……大したものだ。2人とも最高だったよ。次も素晴らしい試合だったのに、バカげたラストだった。ブリトは次のもっとも偉大なブラジル人ファイターになる。それだけの才能を持っている。ディエゴもショートノーティスで、この試合を受けた。それであれだけ戦った。彼もこれで終わりではない。今日のマッチメイクは素晴らしかった。ブリトともUFC入りだ。

ライトヘビー級にはニューブラッドがいる。それにムルザカノフはミドル級でも戦えるだろう。ライトヘビー級でも活躍するに間違いない。10勝0敗でミドル級でもライトヘビー級でも来てほしい。

カーロスは力がある。みな、レコードを守りたいけど、カーロスは2週間で試合を受けた。言ったように2人とも本当によく戦った」

なんと第2試合では負けたカーロス・キャンデラリオも契約という、前代未聞の結論に。2021年のUFC入りのトレンドは、ショートノーティスで試合を受ける。最後まで諦めない──ということになるのか。


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DWCS S05 Ep01 LFA MMA   カーロス・キャンデラリオ キック ボクシング ヴィクター・アルタミラノ

【DWCS S05 Ep01】動いて、削って、耐えて、疲れる。激闘制したアルタミラノ「これを続けるだけ」

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・アルタミラノ(メキシコ)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
カーロス・キャンデラリオ(米国)

遠めからボディや蹴りを見せるアルタミラノが、スピニングバックキックへ。キャンデラリオは近距離でのパンチのコンビから、右ハイを顔面に当てる。直後にシングルレッグからダブルに移行して、テイクダウンを決めたキャンデラリオは、ガードの中から鋭いパウンドを落としていく。アルタミラノは足関節に続き、スイープ狙いからスタンドに戻り、間合を取り直す。アルタミラノのダックにクリンチからダーティーボクシングのキャンデラリオが、左ローを入れる。パンチはスウェイでかわすアルタミラノだが、シングルレッグで下になると、ここも足関節を狙う。

キャンデラリオがスペースを取ると、すかさず立ち上がったアルタミラノがミドルに続きストレートをヒットさせる。キャンデラリオは直後に3度目のテイクダウンに成功し、ワキ腹から顔面にパンチを落とす。ここから顔面に左右のパウンドを連打したキャンデラリオは思い切り左ヒジを見舞っていく。アルタミラノも下からエルボーでカットに掛かるが、下のままでラウンドを終えた。

2R、アルタミラノのローに右を合わせたキャンデラリオが、左ストレートを入れる。さらにワンツーを決めたキャンデラリオは、左ストレート、右ミドルと構えを変えて攻勢を続ける。アルタミラノもダブルレッグをスプロールし、初回のように簡単に下にならないファイトを展開し、左エルボーをヒットさせる。

キャンデラリオは左ストレートからレベルチェンジ、ダブルレッグへ。ケージに押し込みテイクダウンを決める。腰を切り、あるいはハイガードと下から仕掛けるアルタミラノだがケージが窮屈で動きを制限させる。それでもアルタミラノはスクランブルからスタンドに戻ると、疲れを見せながら左を当てる。さらにヒザ蹴りから、ローと攻撃を散らすとキャンデラリオは腹が効いたか、疲れからか動きが落ちる。ハイキックの空振りから離れたアルタミラノは、テイクダウン狙いを切ってバックを伺うも、キャンデラリオも左腕を差して許さない。ここからクリンチの展開になると、ルタミラノが豪快に内股を決めたところでラウンド終了となった。

最終回、「インターバル中、4年間このために戦ってきたんだろ!」とコーナーマンの叱咤激励を受けたキャンデラリオだが、ダブルレッグを切られて左から右ストレートを被弾する。アルタミラノは右ミドルを入れ、ワンツーと攻勢に。サイドキック、右ストレートと手数も精度も上回るアルタミラノは。キャンデラリオの左オーバーハンドをよけてワンツー、左ローという対角線コンビネーションを繰り出す。

ここで組みにいったアルタミラノは、離れて左ボディ、左アッパーを打っていく。キャンデラリオはパンチを打っても姿勢を乱すなど、相当に疲れている。ここにアルタミラノは前蹴りを腹に入れる。一気呵成に前に出たアルタミラノに左を入れたキャンデラリオだが、組みは切られる。右から左ボディを打ち込んだアルタミラノは首相撲に離れ、ワンツーから左ハイを蹴る。

組んでバックに回ったアルタミラノは。RNC狙いから肩固めに移行する際に、キャンデラリオがスタンドに戻る。残り1分、シングルレッグを切られたアルタミラノは左エルボー、右ボディとキャンデラリオを圧倒する。最後の30秒、両者とも疲れるなかキャンデラリオがシングルレッグ、これでは契約は勝ち取れないとスタンドに戻りギロチンから引き込む。頭を抜いたアルタミラノが、パウンドを連打したところでタイムアップとなった。

結果、LFAフライ級正規王者アルタミラノが判定勝ちも──これがDWCSでなければ、喝采ものの激闘であったが、フィニッシュ至上主義のトライアウトの場では評価されるのは難しいか。

それでもアルタミラノは逆転勝ちに、爽やかな笑顔を浮かべて「判定を待つ間にナーバスにもなっていないし、勝ったと思った。楽しんだよ。上になろうが、下になろうがハイペースでアクションを続けた。殴られ、サブミッションも狙った。ただエンジョイした。3Rは特に、2人も疲れていたけどね。ダナが満足できたか? それはダナに聞いてよ。僕はこの結果がどうであれ、これが好きで続ける。ダナが選んでくれると嬉しいけど、そうなららなくても、僕はずっとこれを続けるだけ。それが僕のパッションなんだ」と話した。


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Brave CF DWCS2021#01 GLORY LFA MMA PFL UFC カーロス・キャンデラリオ キック ボクシング ヴィクター・アルタミラノ 堀内佑馬

【DWCS2021#01】国際化目立つコンテンダーシリーズ。LFA王者かつチェロ奏者のアルタミラノに注目!!

【写真】下を厭わないメキシカンストライカー、アルタミラノを始め全試合が楽しみなコンテンダーシリーズだ(C)LFA

31日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDana White’s Contender Seriesの第1週が開催される。

昨年からTuesday Nightが省かれるようになったコンテンダーシリーズだが、現地時間の火曜日の夜に行われUFC Fight Passを通して世界中に配信されることは変化ない。ズッファが行う大会ゆえ、オクタゴンへステップアップの可能性が圧倒的に高いコンテンダーシリーズだが、その一方で出場機会を得ることも困難な状況にある。

強いのは当たり前、UFCのビジネスとして即戦力となるかが問われるコンテンダーシリーズだが、今年は米国以外の出場選手が目立っている。


メインで出場のアザマット・ムルザカノフはキャリア9勝無敗で、BRAVE CF無差別級チャンピオン。そのBRAVEでは元UFCファイターでGLORYキックでも活躍したグト・イノセンチに勝利している。対するマテウス・シェッフェウはブラジルのFuture FCのライトヘビー級王者だ。

フェザー級のディエゴ・ロピスはメキシコのLUX FLのフェザー級王者、対するジョアンデウソン・ブリトはペルーのFusion FCライト級王者から上記のFuture FCを経てLFAからコンテンダーシリーズで戦う切符を手にした。世界各国で上を目指すブラジル人同士の対戦──決してレコードが綺麗でないロピスにとって、UFCへステップアップする最大かつラストチャンスともいえる。

LFAフライ級王者としてコンテンダーシリーズに挑む、ヴィクター・アルタミラノはなかでも要注目のファイターだ。プロデビュー以来、キャリア9勝1敗という戦績でデビューもLFA、全て勝ち星をLFAで得ている。LFA9勝というのはデイモン・ジャクソンと並ぶ最多勝である一方、ジャクソンがUFCやPFLなどステップアップを果たしては、出戻って来るのとは対照的に、まだメジャーにステップアップを果たせていなかった。

チェロ奏者という意外な一面を持つアルタミラノは、フライ級ファイターとしてはスピードはそれほどない。それでも近い距離での上下の打ち分けとヒザ蹴り、遠い距離では蹴りとボディストレートがほぼ同じ位置から放たれるというメキシカン・ストライカーらしいファイターだ。

一方、下になることを厭わない。これは逆にレスリングになると、そこで下を選択するという彼のスタイルを表している。アルタミラノはグラウンド上等、ヒール、腕十字、ダース、RNC、三角絞めと多彩なサブミッションを持つ。

対して今大会2人だけの出場となる米国人選手の1人、キャンデラリオは2017年のコンテンダーシリーズで勝利を挙げているが、UFC行きはならなかった選手だ。4月にLFAで堀内佑馬と対戦予定だったが欠場した結果のコンテンダーシリーズ参戦。堀内としては複雑な心境にもなるあろう。そのキャンデラリオ、キックボクシング&レスリング、スクランブルを消化し柔術の身につけている。いってみると、典型的な北米MMAファイターのキャンデラリオも接近戦でパンチの交換を厭わない選手で、打撃でいえばボクシングの距離で戦え、倒せるパンチを有している。

既にUFCで戦える力を有している選手たちが、篩に落とされる──それだけ質が高く、かつエキサイティングなファイトを2時間というパッケージで収め、かつ人生のハイ&ローまで伝える。コンテンダーシリーズはMMAとして、コンパクトかつ良質。これらの動向を楽しむうえでも、見逃す手はない。

■視聴方法(予定)
9月1日(水・日本時間)、午前9時~UFC FIGHT PASS

■DWCS2021#01 対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
アザマット・ムルザカノフ(ロシア)
マテウス・シェッフェウ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ロピス(ブラジル)
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・アルタミラノ(メキシコ)
カーロス・キャンデラリオ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
AJ・フレッチャー(米国)
レアンドロ・ダミアニ(イタリア)

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Interview LFA104 other MMA カーロス・キャンデラリオ ドノヴァン・フリロー ブログ 堀内佑馬

【LFA104】ドノヴァン・フリローと対戦、堀内佑馬─01─「少しずつ上手くできるようになっている」

【写真】今週末、LFAで戦う堀内佑馬。フライ級に下げ、飛躍を誓う (C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)にオクラホマ州ショーニーのグランドカジノ・ホテル&リゾートで開催されるLFA104「Mckenzie vs Phillips」に堀内佑馬が出場する。

12日(月・現地時間)の時点ではコンテンダーシリーズでホナウド・カンジド戦を含めキャリア7勝0敗のカーロス・キャンデラリオと対戦予定だったが、その数時間後にドノヴァン・フリローに相手が代わってしまった。

コンテンダーシリーズで現UFCファイターのリッキー・シモン、WSOFでは現ACAバンタム級王者マゴメド・ビブラトフらとの対戦経験もあるフリローもまた堀内にとってキャリア最強の相手といっても良いだろう。

急な対戦相手の変更にも、「キャンデラリオと同じようにコンテンダーシリーズに出ている選手ですし、モチベーションが下がることは一切ないです。しっかりと勝って、上にいきたいです」と言い切った堀内。

キャンデラリオと戦うつもりだった時点で行ったインタビューであるが──今回の試合、そして米国での現状と、LFAからUFCを目指す気持ちに一片の揺るぎもない──堀内、単身渡米から5年目を迎える23歳の言葉を紹介したい。


──いよいよLFAでの2戦目が今週末に迫ってきました。一度はコロナ・パンデミックにより帰国を余儀なくされた堀内選手ですが、再び渡米し米国の様子は変化していますか。

「そうですね、10月にアーバインに戻ってきて……今は特にワクチン接種も始まっているので、普通の生活に戻ってきている雰囲気はあります。一応、マスクはしているのですが、ソーシャルディスタンスを保つとかはなくなってきていますし。

ジムも一般の人も練習に戻ってきています。陽性になったチームメイトもいて、でも無症状だったり軽症だったから去年の今頃のような恐怖感は持っていないという感じです。結果、僕もしっかりと練習はできています。練習前に熱を測って、消毒は絶対なのはコロナ前とは違いますけど」

──日常が戻っているということですね。

「そうですね、色々なクラスも再開されていますし。僕自身もチーム・オーヤマ以外の出稽古もできています」

──おお、そうなのですか。出稽古はどこで?

「ジヴァ・サンタナのワン柔術ですね。ワン柔術に来ている選手は、組み技が本当に強いです」

(C)DAVE MANDEL

──コンバット柔術バンタム級世界王リチャード・アラルコンもワン柔術所属ですね。

「レッドですね。レッドは以前、チーム・オーヤマで練習していたようでISAOさんや(佐藤)将光さんがオーヤマに来た時に一緒にやっていたみたいです。将光さんも日本でお会いした時とか『レットとやっている?』って尋ねられました。それぐらい印象に残る強い選手で、今もちょっとスバ抜けています」

──ジヴァはアーム・コレクターの異名をとって腕十字をMMAでも取りまくっていたのですが、チーム・オーヤマで指導している時に来日した際、オーヤマ・コーチと一緒にファイト&ライフでパウンドの打ち方という技術モノをしてもらったことがあります。

「そうなんですか!! ジヴァさんのテクニックとか、間近で見ることができて本当に良い経験になっています。ドリルとかで技をかけてもらうと、指に道着ダコみたいなモノができていて……只者じゃないですね」

──競技柔術も当然長けているのですが、彼ら世代らしいというかヴァーリトゥードを想定した柔術を身につけている。ジヴァにはそんな印象があります。

「猪木✖アリ状態で、ガードを越えてパスして抑える。そこからパウンドというドリルもあります!! ジヴァさんはMMAの動きを柔術に落とし込んだモノを教えてくれます」

──オールドスクール柔術の良さですね。

「僕は逆に新しいと思いました」

──おお、なるほど。完全に一周回っていますね。素晴らしいです。

「アレックス・ペレスもずっとワン柔術でジヴァさんの指導を受け続けていて。試合が決まってから、紹介してもらって通わさせてもらうようになったんです」

──アレックスはUFCフライ級王座挑戦こそ残念な結果に終わりましたが、彼と一緒に練習することは本当に良い環境ですね。

「そうですねぇ、良い練習ができています。今回の試合前もアレックス、ルイス・スモルカ、UFCウェルター級のクリスチャン・アギラーなんかとやってきました。

マルロン・ヴェラもオーヤマやワン柔術でたまに一緒にやります。試合前になるとリッキー・シモンもオレゴンからやってきますしね。リッキーとも3週間ぐらい、しっかりと練習してきました」

──いやぁ、本当に素晴らしいUFCファイターに囲まれています。

「彼ら以外にもレスリングが強い選手とかいて。レスリングも打撃も、寝技もついていけるようになっているので、少しずつ上手くできるようになっている──と思うようにしています!!」

──今回の相手カーロス・キャンデラリオはコンテンダーズ・シリーズでノヴァウニオン所属の修斗南米王者に勝っています。キャリア最強の相手かと(※インタビューの翌日にキャンデラリオの欠場が決まり、ドノヴァン・フリローと対戦が決まった)。

「強いと思います。でもコンテンダーシリーズやUFCを経験している選手と戦えるのが、初めてなので凄く楽しみです。僕はUFCで戦いたくてMMAを続けているので、UFCにアピールできる相手と戦うことはオイシイです。絶対に落とせないですけど。

キャンデラリオは打撃は強いですけど、テイクダウンや寝技には穴があるかと思います。サウスポーだし、一応の対策はしましたけど、ケージのなかに入って自分のフィーリングで戦おうと思います」

──昨年1月のLFA初戦、レアンドロ・ゴミス戦は勝っていてもおかしくない僅差の判定負けでした。

「前の試合に関しては、ホントに悔しかったです。ここで頑張らないといけないっていう時に行けなかった。コーチやチームメイトからも『相手も疲れているし、最後に行けば倒せたのに行かなかったんだ』と注意されました。

今回は攻め時に何があろうが攻める。アグレッシブに戦いたいと思います」

──コ・メインです。

「それを聞いた時は、凄く嬉しかったです(笑)。ここで勝って、ベルトに挑戦するか──大きなチャンスをモノにしたいです」

──LFAはコロナの影響から活動を再開した直後に集結した強烈なメンバーがUFC、Bellatorへとステップアップを果たし、少し落ち着いた感もあります。

「そうですね。僕もフライ級に階級を下げたのですが、前王者のジミー・フリックスに比べると、現王者のヴィクター・アルタミラノは一枚落ちるかと思います。

正直、『アレがチャンピオンか』って回りも言っています。あのチャンピオンより、次の対戦相手の方が強いと思います。だから、めっちゃ良い勝ち方をしてアピールしたいですね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
4月17 日(土・日本時間)、
午前10時00分~UFC Fight Pass

■LFA104対戦カード

<ライト級/5分3R>
アーロン・マッケンジー(米国)
ブランドン・フィリップス(米国)

<フライ級/5分3R>
ドノヴァン・フリロー(米国)
堀内佑馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・ルブロン(カナダ)
ジョエル・バウマン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・レイフォード(米国)
クリス・ブラウン(米国)

<150ポンド契約/5分3R>
ティモシー・ティーブス(米国)
ハビエル・ガルシア(米国)

<ヘビー級/5分3R>
トーマス・ピーターソン(米国)
オデル・パンティン(米国)

<ミドル級/5分3R>
オビンワ・イケブンナ(米国)
ローランド・ダンラップ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
シドニー・トリーヨ(米国)
メリッサ・パーカー(米国)

<フェザー級/5分3R>
トリスティ・カマカ(米国)
ガナー・コロナド(米国)

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