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3CG06 JJ Globo Report カイナン・デュアルチ ブログ メイソン・ファウラー

【3CG06】ADCC世界王者とSUG無差別級王者の大切はデュアルチが、ファウラーから金点勝利

<3CG GP準決勝/7分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
Def.OTGS 2-0
メイソン・ファウラー(米国)

ADCC王者とSUG王者の対戦。座ったデュアルチを警戒するファウラーが、一旦ヒザをついていく。立ち上がったファウラーの腕を引っ張り、直後に立ち上がりながらシングルレッグに出たデュアルチが、反転したファウラーのバックを取る。前転して逃れたファウラー、このまま両者がステージから転落する。

ポイントはなくスタンドでの再開となり、立ちレスでファウラーがダブルレッグへ。ギロチンからスイープしたデュアルチは、腕を伸ばしスクランブルにきたファウラーをギロチンに取ったまま、セットし直す。ファウラーは腰をずらし、ヒザ立ち状態になると立ち上がり、デュアルチもギロチンを解除してスタンドに戻る。

直ぐに座ったデュアルチは、少し息が荒くなっている。再び立ちレスになると、ファウラーがスナップ。レスリングを嫌がったデュアルチが座るが、すぐに立ち上がる。残り4分を切り、座ったデュアルチに序盤のような動きは見られない。

ファウラーはパス狙い、しっかりと休めたデュアルチは動きが戻って来たか。デュアルチがスタンドに戻り、試合は残り150秒に。いなして足払いを見せたデュアルチが、直後にシッティングへ。ロックアップから座ったデュアルチ、ファウラーも効果的な挽回策はなく、両者とも頭の中で延長戦での戦いを思案中か。

結局、タイムアップとなり延長戦はデュアルチがクローズドガードを選択する。下の方が失点の確率が低く、懸命なチョイスといえる。と、パス狙いのファウラーは正対してきたデュアルチに対し、がぶりからクレイドルへ。引き込みなおしデュアルチがファウラーを追って立ち上がる。

座るタイミングで、組みに行ったファウラーは煽ってヘッドロックへ。スプロールできないデュアルチをギロチンで捕える。後方へのフリップでファウラーを腹ばいにさせたデュアルチは、座り直して頭を抜く。

そのまま立ちあがったデュアルチは、ファウラーのシングルにバックに回って自らマットに背中をつける。ボディロック&ファウラーの左腕ごとフックにかかったデュアルチ、ファウラーは背中を預けて前転して場外に。スタンドのバックコントロールから試合は再開となり、ファウラーは前転を繰り返す。背中についたままのデュアルチが、首を狙いにいったところでボディロックがはずれ、ファウラーはスクランブルへ。

バックを譲るのを嫌がったファウラーが引き込むと、ここでデュアルチのスイープポイントが入り試合終了。バックを取られていた状態で、尻もちを瞬間ついたことがボトムの定義に当てはまったということか。

ファウラーのコーナーが大声で抗議するが、当然裁定は覆らない。ならば本戦でファウラーが仕掛けたダブルレッグで、最終的にはデュアルチがギロチンを解除した時点でテイクダウンの2Pが入っても良いはず。とはいえ、グラップリングでルールの解釈が分かれるのは、この競技の常。

デュアルチが攻勢だった事実は動かしようがない。これで賞金1万5000ドル、準優勝賞金5000ドルが掛ったファイナルはヴィクトー・ウゴ×カイナン・デュアルチのマッチアップとなった。


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3CG06 JJ Globo Report カイナン・デュアルチ テックス・ジョンソン ブログ

【3CG06】余裕綽々のカイナン・デュアルチ。テックス・ジョンソンの足関狙いに立ち上がり、GS勝利

<3CG GP準々決勝/7分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
Def.OTGS 2-0
テックス・ジョンソン(米国)

すぐに引き込んだジョンソンが、デラヒーバから後方に回りつつ外掛けへ。左のワキから右のワキと抱え方を変えつつ内ヒールを狙う。デュアルチはヒザを抜き、尻もちをついてベリンボロのようにバックを取る。ここでデュアルチが両足をフックし、4 Pを先取した。ジョンソンは上を向いてガードに戻す。シントゥシンから後方回転、足を取りにいくジョンソンだが、デュアルチはセットさせない。

なかなか攻め手が見つからないジョンソンはインヴァーテッドを取りにいくが、これもデュアルチが許さない。デュアルチの体を浮かし、右足を取りにいったジョンソン。逆側のヒザをマットにつけたデュアルチのポスチャーが強い。潜っていったジョンソンをキムラで捕えたデュアルチが上四方に回ると、ヒザが頭に当たり試合が一旦中断する。

再開後もシントゥシンのジョンソンが後方へのスイープも、デュアルチは立ち上がって防ぐ。これ以上、デュアルチはポイントを取るにいく意志はないようでタイムアップ。延長で下を選んだ。

OTGS、ガードの中のジョンソンがワキを閉め、ボディロックで固めて動かない。デュアルチはレフェリーに注意を要求するように視線を送ると、ジョンソンに注意が入る。ここでジョンソンが足を取りにいくが、デュアルチはすかさず立ち上がり2Pを先取、試合は決した。


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【3CG06】準々決勝後半戦にADCC世界王者カイナン・デュアルチとSUG王者メイソン・ファウラー登場

【写真】本命カイナン・デュアルチ、大穴メイソン・ファウラー。ファウラーの活躍がトーナメントを面白くする(C)SATOSHI NARITA & SUG

3日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのホワイトオーク・ミュージックホールにて、プログラップリング大会Third Coast Grappling 06が開催され、トップグラップラー8人が参加した総額20000ドルが懸けられた賞金トーナメントが行われる。

ヴィクトー・ウゴ✖ウィリアム・タケット、ニック・ロドリゲス✖ペドロ・マリーニョ、カイナン・デュアルチ✖テックス・ジョンソン、メイソン・ファウラー✖マニュエル・ヒバマーという4試合が準々決勝で組まれている。

前半の山2試合の準決勝に見所に続いて、後半の山の2試合──マットでポイント有りのADCC、ケージで5分のサブオンリーに加えてOTが大きな要素となっているSUGのチャンピオンらの異ルール交流戦の見所をお届けしたい。
Text by Isamu Horiuchi


<3CG GP準々決勝/7分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
テックス・ジョンソン(米国)

デュアルチは、2019年に世界柔術ヘビー級を制し、さらに同年のADCC世界大会99キロ超級を制し、黒帯1年目にして道着とノーギの両方で世界の頂点に立った男だ。ムンジアルのでレアンドロ・ロ戦では怪物のスイープに、ADCCでは競技柔術世界一=ブシェシャのテイクダウンにもまるで揺るがないすさまじく強靭な足腰を誇り、それは下の体勢では鉄壁のニーシールドと化す(が、世界柔術の方は後に薬物検査に失格して優勝取り消しになっている)。

バックテイク力と極めの力も抜群で、昨年末のWNO 5ではホドウフォ・ヴィエイラと新旧重量級頂上対決を行い、わずか2分半、アームドラッグからバックを奪いチョークで完勝してみせた。

対するジョンソンは爆発的な極めを武器とするノーギグラップラー。特にチームメイトのエディ・カミングス譲りの足関節は強烈で、2019年にはフィリッピ・ペナをヒールで仕留めて一躍名を挙げた。今年に入っても1月のF2W161でアルナウド・マイダナを腕ひしぎ腕固めで一蹴したジョンソンだが、2月のF2W163でマックス・ジメニスにジャッジの裁定で不覚を取っている。地力ではデュアルチ有利は否めないこの対決。実際に両者はこれまでノーギグラップリングで2度対戦し、1度目は6-1のスコアで、2度目はチョークでどちらもデュアルチが完勝している。

が、ジョンソン必殺のヒールが実力差をひっくり返す威力を秘めた武器であることは確か。対するデュアルチは2019年のADCC無差別級ではラクラン・ジャイルズ戦や、2020年にはホベルト・アブレウにヒールで敗れており、このジョンソン戦においても如何に足関節の攻防を回避するかを念頭に置いて臨むことだろう。

<3CG GP準々決勝/7分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
マニュエル・ヒバマー(ブラジル)

強豪揃いのこのトーナメントの最注目選手を一人挙げるとするならば、それはメイソン・ファウラーだろう。

カイオ・テハを師と仰ぎ、主戦場とするチェール・ソネンが率いるサブミッション・アンダーグラウンド(SUG)と共にコロナ禍の於いて存在感を増したファウラー。2020年はロベルト・ヒメネス戦クレイグ・ジョーンズ戦、ヴィニー・マガリャエス戦、石井慧戦らとのビッグネームから次々と勝利して8連勝、無差別級王座に君臨する。

ただこれらの勝利のほとんどは、SUG独自のルール(本戦5分間で一本決着がつかない場合は、EBI方式──バックやスパイダーウェブ等お互い有利なポジションからはじめて、フィニッシュとエスケープ時間を競う──の延長戦)を巧みに利用してのもの。

つまり本戦ではいなしや距離を取る動きを多用して攻防を避けて延長に持ち込み、そこで持ち前の爆発力を活かした高速エスケープと強烈な極めで勝つのがファウラーの必殺パターンだ。世界的にも突出した極めとエスケープの力を持っているのは間違いないが、その前段階で優位なポジションを奪取する力がどれほどなのかはまだ見えていない。

最近の試合ではライアン・ベイダー戦に続き、リッチー・マルチネス戦とタイトル防衛戦では本戦で一本勝ちを収め、確かな実力を示しているファウラー。が、真の世界トップの重量級グラップラー達とどこまで渡り合えるかは未知数なままだ。

対するヒバマーは、トップゲームを中心に堅実な戦い方を得意とする。今年のF2W 164では、ダンテ・リオンに対して待ちの姿勢からテイクダウンをギロチンで切り返す等でポイントを稼ぎ2-1で勝利

F2W 166ではウィリアム・タケットに開始早々のカニバサミからのヒールで敗戦を喫したが、これは実力を発揮する間もなく敗れてしまった形だ。

SUGで無敗を誇るファウラーが、自らの庭から出てどう戦うかが注目の今大会。本戦7分で未決着の場合はサドンデスのオーバータイムにゆくという点ではSUGと似ているが、SUGのように相手を制さずにバックポジション等をもらえることはなく、最終的にはポジションに基づいたポイント、あるいは極めで決着が付く。ポジション取りからフィニッシュまでのグラップリング総合力が問われるルールだ。

相手にポジションを譲らない戦いには定評あるヒバマーを、ファウラーはいかに攻略してポイントを取ってみせるのか。

そしてここをファウラーが突破すれば、準決勝では重量級の世界の頂点の一人であるカイナン・デュアルチと当たる可能性が高い。世界のグラップリングファン注目の初対決は実現するか──ファウラーが暴れると、この大会はより楽しみが増すことは間違いない。

トーナメント戦、ヒール有りということで準決勝以降を予想することが困難であるが、MMAPLANET的には本命カイナン・デュアルチ、対抗ニック・ロドリゲス、穴ヴィクトー・ウゴ、大穴がテックス・ジョンソン、巨大穴=メイソン・ファウラーとしたい。

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JJ Globo Report WNO05 カイナン・デュアルチ ブログ ホドウフォ・ヴィエイラ

【WNO05】レスリング&柔術の融合、カイナン・デュアルチがホドウフォ・ヴィエイラを148秒RNC葬

<ヘビー級/15分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
Def.2分28秒by RNC
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)

開始から1分、立ちレスが続く中でアームドラッグからバックに回ったカイナンが、シングルフックで背中に乗る。カイナンは両足をフックしてホドウフォの背中を延ばしに掛かる。四の字フックの取ったカイナンが仰向けに。ホドウフォは腹ばいになり立ち上がる。

RNCに入り、前方にホドウフォを潰したカイナンが一気にタップを奪った。「良いポジションを取ったら、絶対に譲るなってアンドレ(ガルバォン)から言われてきたんだ。15分間かけて疲れさせて、自分の柔術で勝つつもりだった。こんなに早く終わるとは思っていなかったよ。でもバックをとれば、そこから逃さないことがゴールだから。常に僕の柔術を成長させたい。もっと極めたい」とカイナンは話した。


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【WNO05 】対戦カード Who’s Number ONE グラップリング・ワンマッチ大会、2020年ベストショー

【写真】グラップリング・オールスター戦、コ・メインはジオ・マルチネス✖ケネディ・マシエル──10th Planet✖IBJJF柔術だ(C)SATOSHI NARITA

2020年12月11日(土・現地時間)
WNO05

■視聴方法(予定)
12月12日(土・日本時間)
午前10時00分~Flo Grappling

■ 対戦カード

<ヘビー級/15分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)

<150ポンド契約/15分1R>
ジオ・マルチネス(ブラジル)
ケネディ・マシエル(ブラジル)

<女子ストロー級/15分1R>
グレース・ガンドラム(米国)
マイサ・バストス(ジョージア)

<ミドル級/15分1R>
ダンテ・レオン(ブラジル)
ロベルト・ヒメネス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ヴァグネウタイ・ホシャ(ブラジル)
ジョン・ブランク(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
タイ・ルオトロ(米国)
コディ・スティール(米国)

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