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AJ・マッキー BELLATOR Bellator276 Cage Warriors MMA MMAPLANET o PFL UFC   アダム・ボリッチ エマニュエル・サンチェス エンリケ・バルゾラ ガジヒ・ラバダノフ ジェイジェイ・ウィルソン ジェレミー・ケネディ ジュリアス・アンリカス ジョニー・エブレン ジョン・ソルター ソウル・ロジャース フィル・デイヴィス ベラトール マス・ブーネル

【Bellator276】計量終了 ベラトールの威信を賭けて。ボリッチはどこまで我儘なヒザ神となれるか

【写真】ブーネルがどうこうでなく、どこまでボリッチを貫けるか(C)BELLATOR

12日(金・現地時間)、ミズーリ州セントルイスのザ・ファミリー・アリーナで開催されるBellator276「Borics vs Burnell」の計量が行われた。

メインはAJ・マッキー時代のフェザー級戦線サバイバルマッチ=アダム・ボリッチ×マス・ブーネルの一戦だ。


UFCで1勝2敗、英国Cage Warriorsで4連勝からベラトールと契約したブーネルは、ここまで3連勝中。同じ欧州勢のソウル・ロジャース、エマニュエル・サンチェスといったフェザー級ワールドGP出場組を連破してのボリッチ戦となった。

対して、ワールドGPではその負け方しかない――というテイクダウンからバック&チョークでダリオン・コールドに敗れ、準々決勝敗退に終わるも、その後は3連勝中のボリッチにとって、今回の一戦はベラトールの生え抜きの威信を賭けた戦いといえる。

直近の試合――昨年4月には、UFCとPFLで実力者ぶりを発揮してきたジェレミー・ケネディを下しており、2試合連続で外敵を迎え撃つこととなった。打撃と組み、寝技が回転し始めると厄介なボーネルとの3連勝対決は、ボリッチにとって同世代のチャンピオンに挑戦するために絶対に落とせない試合だ。

もちろん個人差もあるが、UFCで結果を残してきたわけでなくベラトールを選択したファイターは、バンタム級のエンリケ・バルゾラもそうだが、動きに波ができても気持ちが途切れることが少ない。乱暴な言い方をすると、ここがUFCファイターとベラトール生え抜きファイターから感じられるタフさんの違いとも思える。

とはいえハンガリーから、勤め先の仲間やお客のカンパでフロリダにやってきて運命を切り開いたボリッチが、気持ちでブーネルに遅れを取ることはないだろう。しかし、一瞬でも間が空くとそこをついてくるのがブーネルだ。気を抜くというよりも、迷いが生じた時こそ危ない。ヒザ神がどれだけ我儘なファイトをやりきるか。そこが勝負のカギとなる。

またライト級転向のマオリキッド=ジェイジェイ・ウィルソンは、ガジヒ・ラバダノフというガチな相手が与えられた。

裸の柔道とVT時代&モダン柔術の融合体ジェイジェイが、パンチがテイクダウンの一部と化したコントロール軍団のラバダノフと下にならずに戦うことができるか。

下になれば攻撃でなく、守り。それがVT柔術といっても過言なく――デビュー以来最強の相手に対し、どのようなアプローチでジェイジェイが9連勝を目指すか見ものだ。

■視聴方法(予定)
3月13日(日)
午前8時00分~ U-NEXT

■Bellator276計量結果

<フェザー級/5分5R>
アダム・ボリッチ: 145.8ポンド(66.13キロ)
マス・ブーネル: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
フィル・デイヴィス: 206ポンド(93.44キロ)
ジュリアス・アンリカス: 206ポンド(93.44キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン: 185.8ポンド(84.27キロ)
ジョン・ソルター: 185.8ポンド(84.27キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン: 156ポンド(70.76キロ)
ガジヒ・ラバダノフ: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アレックス・ポリジ: 204.4ポンド(92.7キロ)
ジョゼ・アウグスト・アゼヴェド: 206ポンド(93.44キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロメロ・コットン: 185.2ポンド(84.0キロ)
フレディ・サンドヴァル: 185.2ポンド(84.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジアナ・アフサラゴワ: 125.8ポンド(57.06キロ)
キーラ・バタラ: 124.6ポンド(56.51キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャムス・アドコック: 145.4ポンド(65.95キロ)
コディ・ロー: 145.6ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ローマン・ファラルド: 171ポンド(77.56キロ)
ケルヴィン・レイフォード: 171ポンド(77.56キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーダン・ハワード: 135.8ポンド(61.59キロ)
トレヴァー・ワード: 136ポンド(61.69キロ

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BELLATOR Bellator272 Brave CF MMA MMAPLANET PFL RIZIN Special UFC アダム・ボリッチ アレックス・ヴォルカノフスキー エドウィン・ナジミ エマニュエル・サンチェス ジェレミー・ケネディ セルジオ・ペティス 修斗 堀口恭司 柏木信吾

【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:12月:ケネディ✖サンチェス「日本フェザー級勢に厳しすぎる指標」

【写真】「エア・タイト」と柏木さんが評したケネディ×サンチェス。エア・タイト――いただきました。今後、MMAPLANETでゼロ距離MMAはエア・タイトと記させていただきます (C) BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、柏木信吾氏が選んだ2021年11月の一番。12月3日に行われたBellator272より、ジェレミー・ケネディ✖エマニュエル・サンチェス戦について語らおう。


──柏木さんが選ぶ2021年12月の一番をお願いします。

「Bellatorのジェレミー・ケネディ✖エマニュエル・サンチェス戦です」

――おお!!

「ケネディ×サンチェス戦……この試合を語ることができて凄く嬉しいです。現地で実際に試合を見て、また帰国してから試合映像をチェックしなおして、ウキウキしてしまいました(笑)。

実はメインのショッキングなKOを目の当たりにして、全てが吹っ飛んでしまったこともあったのですが、セルジオ・ペティス×堀口恭司戦があったことで、この両者の試合を日本のファンが数多く目にしたこともうれしいです。

僕がライブ観戦だったこともあるのですが、映像で見直して視るとさらに面白さが伝わる試合でしたね。本当にMMAをやっているなっていうファイトで。

正直、ケネディってアダム・ボリッチに勿体ない負けをしたという印象が一番強くて、ネチネチとした試合をする選手だなっていうぐらいの感覚でいたんです。でも今回の試合は全く膠着することのないグラウンド戦で、良い意味で見ている者が疲れる。それほど目まぐるしい動きをしていました」

――とはいえモヒガンサンのファンはブーイングを送っていましたね(苦笑)。

「この試合に限らず、組むと『もっと、やれぇっ!!』という感じでしたね。エア・タイトというのか、あれだけ空間を殺して戦う良さが残念ながらあの会場にいたファンには伝わっていなかったです。

ただし、ケネディがあのタイトな試合をグラウンドでもスタンドでもやり続けた。あれは凄いことなんですよね。『もっと打撃と織り交ぜて戦う必要があるのは分かっているけど、今回は絶対に落とせなかった。勝ちに徹した。どうしても勝たないといけなかった』と本人も試合後のインタビューで言っていましたけどね」

――打撃を使うことが勝利に結びつくのであれば、そうすべきでしょうし。そうではなく、ファン受けするために打撃が必要というのであれば、そんな必要なくてエア・タイトなファイトで正解だったかと思います。

「あれをやりきるのは凄まじいです。サンチェスも巧くて、隙間がないのに不利なポジションから抜け出すよう動いて、言ってみればミリ単位で動いていました。でも、その先をさらにケネディがいく。結果的に逆転狙いの寝技から、仕留められない防御という風にサンチェスの戦い方も変わりましたね。サンチェスとしては、本当にしんどかったでしょうね。もう表情にも出ていたと思います」

――SUGでエドウィン・ナジミにOTで敗れたのですが、本戦は5分といえども柔術のトップ選手と普通に攻防を繰り広げられることができる腕前の持ち主です。

「普通ならぶっちぎられて終わりますし、それが汚点にもならないです。そんなグラップリングマッチをショートノーティス出場で堂々とやりあえるのですからね。それと……この試合を見てケネディの戦績を改めて見直すと、何気にMMAPLANETが推している感があるのが理解できました」

――と言いますと(笑)。

「いや、単にそのキャリアの築き方と戦績が……印象以上に凄い実績を残していて。UFCで3勝1敗、唯一の敗北を喫した相手はアレックス・ヴォルカノフスキーです。そこからバーレーン拠点のBRAVE CFを経てPFLではベスト4、パンデミックの活動停止期間にBellatorに戦場を移しています」

――その2戦目にボリッチに敗れたことで、今回は絶対に負けられないと背水の陣を敷いていたのかもしれないですね。

「いやぁ、GSPやロリマクを生んだカナダ――僕のような仕事をしていても未だに軽視されがちなんですけど、見落としてしまっていましたね。それをサンチェスとの試合で痛感しました」

――同インタビューは元旦にアップする予定なのですが(※取材は2021年12月29日に行われた)、大晦日を終えてRIZINフェザー級戦線もまた新たに動き出しますでしょうし、ケネディに限らずBellatorフェザー級ロースターとの交わりが気になるところです。

「ジェレミー・ケネディがRIZINのフェザー級戦線に加われば、即脅威です。即……むしろ『いきなりクレベルどうなの?』って。斎藤裕選手はタイプは違いますが、組んで倒すという部分でマイク・グランディに修斗時代に敗れていますし、ケネディは完全に苦手な選手でしょうね」

――修斗サステイン興行の招聘係でもあった柏木さんが、英国からグランディを呼んで……。

「あの時はやっちまったなって思いました(笑)。『これ、早かった』と。う~ん、大晦日がどうなるかにもよりますが、ケネディと戦うとどうなるのか。それこそ斎藤選手がいかに成長したかを証明する戦いになるのではないかとも思います。

今の日本人のフェザー級選手にとって、良い指標になる……厳しすぎる指標になるかもしれないのがケネディですね」

――ぜひともケージもあるかもしれないLANDMARKか、ケージ使用のTRIGGERに呼んでいただき取材させてください(笑)。

「いやぁ今回の勝利でケネディはTRIGGER予算からナンバーシリーズ予算に変わったと思いますよ(笑)」

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BELLATOR Bellator272 MMA エマニュエル・サンチェス ジェレミー・ケネディ

【Bellator272】スクランブルゲームでサンチェスを削ったジャレミー・ケネディが3-0の判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・ケネディ(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
エマニュエル・サンチェス(米国)

ジャブで探り合う両者。サンチェスがコンビネーションを見せる。その圧力をジャブで返そうとするケネディ―は、真っすぐ下がらされたがダブルレッグで尻もちをつかせる。スクランブルでバックに回ったケネディは、キムラを防いでハイクロッチからボディロックへ。頭を抱えて耐えるサンチェスを大きく抱えてスラムしたケネディがトップを取る。

オモプラッタ狙いのサンチェスは、右足を抜かれてハーフで抑えられる。ボディロックでコントロールを続けるケネディを前転でリバーサルしようとしたサンチェスがスクランブルに持ち込む。それでもケージにサンチェスを押し込んだケネディがシングルでテイクダウンし、バックへ。続くサンチェスの前転を泳がせたケネディがトップを取ると、パスを仕掛ける。足を戻し、三角狙いのサンチェス。胸を張り、正座で耐えるケネディが腕十字への移行を許さず初回を取った。

2R、勢いをつけてワンツーで前に出たサンチェスが右ローを蹴り、シングルレッグへ。ダブルに移行しバックに回ると、後方からヒザを入れる。初回と逆のシチュエーションでケネディは払い腰を決めてトップを奪取する。下から殴るサンチェスは右手を遠くについてスクランブルを狙う。これを肩で圧して潰し、バックに回ったケネディが、ケージに押しこみボディロックテイクダウンを決める。

北米MMAの根幹、そのテキストブックのようなスクランブル戦を制するケネディがハーフで抑える。スイープ狙いから後方回転、柔術を駆使するサンチェスに対し、ケネディがスタックパスからバックへ。ワンフック&シートベルトのケネディがワンフックから両足をフックする。胸を合わせてスクランブル狙いのサンチェスだが、腰をコントロールされた状態が続き、ここもケネディが組み勝った。

最終回、前に出るサンチェスに左を当てたケネディ。怯まず前に出てパンチを振るうサンチェスをダブルレッグで倒してバックへ。サンチェスは前方に落としきれず、ボディトライアングルに捕えられ厳しい時間が続く。リストを取り手繰りたいサンチェスだが、ケネディが許さず捕獲し続ける。体を反らし、上方に移動しようとするサンチェスに対し、恐らくはスクリーンを見てポジションを確認したケネディが、左右の細かいパンチを落とす。

さらにエルボーを受けたサンチェスが、強引に立ち上がろうとするがそのタイミングでヒジを落としたケネディがマウントに移行する。サンチェスは背中を預け、上を狙って来たケネディにギロチンを仕掛ける。

渾身の力を込めるが、ケージを背負っておりタイトに絞めることはできないサンチェス。ケネディはワキ腹を殴り、頭をケージに押し込むことで時間を稼ぐ。サンチェスはしがみつく状態から、頭を抜かれ万事休す。最後の20秒でエルボーからパンチ、鉄槌を落としたケネディがフルマークの判定勝ちを収め「前回からスタイルを変えた。ルーツに戻したんだ」と話した。


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AJ・マッキー BELLATOR Bellator272 Brave CF LFA MMA PFL RIZIN UFC アダム・ボリッチ アーロン・ピコ ウラディスラフ・パルブチェンコ エドウィン・ナジミ エマニュエル・サンチェス キック ジェレミー・ケネディ ジョシュ・ヒル ジョン・デ・ジーザス ジョージ・カラキャニャン セルジオ・ペティス ダニエル・ヴェイケル パトリシオ・フレイレ ベラトール マルロン・モラエス ラフェオン・スタッツ 堀口恭司

【Bellator272】堀口✖ペティス以外にも、サンチェス✖ケネディ、ヒル、プレリミではカマカ3世に注目!!

【写真】ザ・メキシカンという風貌になってきたサンチェスと、アンバランスな立ち位置のケネディ (C)BELLATOR

2日(木・現地時間)、3日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator272「Pettis vs Horiguchi」。メインは言うまでもなく堀口恭司がセルジオ・ペティスの持つBellator世界バンタム級王座の奪回に挑むタイトル戦だ。

そんなJ-MMA界でも話題沸騰の一戦が組まれた今大会、メインとプレリミの注目カードをおさらいしてみたい。


まずコ・メインではセルジオ・ペティスのチームメイト、エマニュエル・サンチェスが、AJ・マッキー時代を迎えたベラトール・フェザー級トップ戦線で生き残りを賭け、ジェレミー・ケネディと戦う。

サンチェスは柔術ベースのファイターで2014年10月から7年に渡り、サークルケージのフェザー級戦線で活躍してきた。パット・カーラン、ジョージ・カラキャニャン、ダニエル・ヴェイケル、ダニエル・ストラウス、そしてマルコ・ロウロらとの戦いで力をつけ、2018年11月に当時の世界王者パトリシオ・フレイレに挑戦も判定負けを喫した。

その後、16人参加のワールドGPに出場しベスト4に残ったが、準決勝で2度目のタイトル挑戦を兼ねたフレイレ戦ではギロチンチョークで秒殺一本負けを喫してしまった。

7月の再起戦では、元UFCファイターのメス・ブーネルに力負けといえる完敗を喫した。ブーネル戦の敗北で、衰えを指摘されるようになったなかでサンチェスはベラトール3戦目、2勝目を目指すジェレミー・ケネディと対戦する。

サークルケージでは1勝1敗、アダム・ボリッチに敗れながら9位にランクされるケネディは、UFCからPFLで活躍してきたウェルラウンダーだ。

オクタゴンで3勝1敗、デカゴンでは2勝1敗、さらにはBRAVE CFで2勝0敗と、世界のメジャー大会で大きく勝ち越している。キックと柔術が融合したウェルラウンダーのケネディは、今年の7月にSUGにも挑み、あのエドウィン・ナジミを相手に堂々のグラップリングマッチを繰り広げ、OTで敗れている。

31歳、メジャーシーンはベラトール一筋のサンチェスと、29歳でメジャープロモーションを渡り歩いてきたケネディ、両者は照的なキャリアの積み方をして来た。

サンチェスとしては、パウンドを交えたポジションコントロール=パウンド柔術で試合を有利に運びたいところだ。その一方で最近の試合ではフレッシュさで、ケネディが上回っている感もあるが、果たして──。

体重オーバーのジャレッド・スコッギンスと対戦するジョシュ・ヒルはTUF18出演、UFCと契約はならなかったがWSOFからローカルプロモ―ションを経て、ベラトールに辿り着いた35歳のベテランファイターだ。WSOFではマルロン・モラエスの持つ世界バンタム級王座に2度挑戦も、ローキックで削られ判定負けと、ハイキックからパウンドアウトされベルトを巻くには至らなかった。

その後、地元カナダのTKOで現UFCファイターのテイラー・ラピルスにスプリットで競り負けるなど、厳しい時を経験しながら18勝3敗というレコードを引き下げ、ベラトールへ。元UFCファイターのエリック・ペレスに競り勝ち、2連勝も5月にルーファスポーツのレスリングマスター=ラフェオン・スタッツに敗れた。

ここでキャリア10勝1敗、しかも4ポンドも体重オーバーだったスコッギンスを迎えるヒル。ベラトール・バンタム級戦線だけでなく、キャリアを賭けた一戦となる。

プレリミではフェザー級で2019年のハワイ大会以来、2年振りのベラトール出場となるカイ・カマカ3世に注目だ。北米MMA界がコロナショックを受けた昨年、カマカはLFAでの勝利からスクランブル出場でUFCとの契約を勝ち取るも、1勝2敗1分で契約満了、再びベラトールに照準を合わせた。

コンテンダーシリーズ世代といえる打撃もレスリングもアグレッシブなカマカだが、逆にパンチを被弾するリスクも高いファイトと、レスリングで攻勢でもガスアウトするなど、明日なき暴走ファイトを持ち味としている。

対戦相手のジョン・デ・ジーザスはアーロン・ピコにこそTKO負けを喫しているが、RIZINで朝倉未来と戦ったジョン・マカパに競り勝ち、REALでは芦田崇宏や中村Jrを破ってフェザー級王者となったウラディスラフ・パルブチェンコから判定勝ちを収めている。

攻撃力よりも、防御力と粘り強さで14の勝利(※9敗)を手にして来たデ・ジーザスを、カマカが持ち味である攻撃力で突破し存在感を高めることができるか──そんなマッチアップだ。

■視聴方法(予定)
12月4日(土)
午前8時00分~ U-NEXT

■ Bellator274計量結果

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]セルジオ・ペティス: 134ポンド(60.78キロ)
[挑戦者] 堀口恭司: 134.5ポンド(61.0キロ)

<フェザー級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス: 145.25ポンド(65.88キロ)
ジェレミー・ケネディ: 145.75ポンド(66.11キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョシュ・ヒル: 134.75ポンド(61.12キロ)
ジャレッド・スコッギンス: 140ポンド(63.5キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン: 185ポンド(83.91キロ)
コリン・ハックボディ: 185ポンド(83.91キロ)

<ライト級/5分3R>
アレクサンデル・シャブリー: 155.4ポンド(70.48キロ)
ボビー・キング: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 146ポンド(66.22キロ)
ジョン・デ・ジーザス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル: 155.8ポンド(70.66キロ)
キリズ・モタ: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィニシウス・ジュゼズウ: 169.6ポンド(76.92キロ)
レヴァン・チョクヒリ: 170.8ポンド(77.47キロ)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・モンタルヴォ: 154.8ポンド(70.21キロ)
ジェイコブ・ボーン: 154.8ポンド(70.21キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
スパイク・カーライル: 159 ポンド(72.12キロ)
ダン・モレット: 159.6 ポンド(72.39キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー: 171ポンド(77.56キロ)
オリバー・エンカンプ: 170ポンド(77.11キロ)

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator255 Report エマニュエル・サンチェス パトリシオ・フレイレ ブログ

【Bellator255】パトリシオ・フレイレが左でダウンを奪い、ギロチンでサンチェスを落とし防衛&GP決勝へ

<Bellator世界フェザー級選手権&ワールドGP準決勝/5分5R>
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
Def.1R3分35秒by ギロチンチョーク
エマニュエル・サンチェス(米国)

ケージ中央をとったフレイレに対し、サンチェスが左ローを蹴る。両者、慎重な立ち上がりのなかサンチェスが左ローを続ける。フレイレは右ボディストレート、前に出てワンツーを放つ。ローに右を伸ばしたサンチェスが左カーフから、右カーフへ。フレイレも右ローから右を伸ばすと、サンチェスは右ローを蹴る。左右のフックからボディストレートを入れたフレイレは、サンチェスの踏み込みにワンツーのワン=左フックを打ち抜く。

後方に倒れたサンチェスは、ハーフガードから立ち上がったが、そこをチャンピオンがギロチンで待ち受ける。クローズドガードで引き込んだフレイレは「落ちている」とレフェリーに伝える。暫らく時間を置いて、サンチェスの手を取ったレフェリーが試合をストップした。

圧倒的な強さを見せつけたフレイレは、「その瞬間を待っていた。そしてギロチンを仕掛けた。僕にとっては普通の動きだよ。あのポジションが大好きなんだ。彼の首を見えた、もう終わりだよ」と話した。

ここで決勝で戦うことが決まったAJ・マッキーJrが「パウンドを落とす準備はできてい」というと、フレイレと顔を合わせ──止めに入られるまで、ののしり合いを続けた。


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BELLATOR Bellator255 News アレハンドラ・ララ エマニュエル・サンチェス ジェイソン・ジャクソン ネイマン・グレイシー パトリシオ・フレイレ ブログ マゴメド・マゴメドフ ロジャー・フエルタ 渡辺華奈

【Bellator255】計量終了 ベラトール新時代。マゴメドフ、ネーロ×セイシャスらプレリミも見逃せない

【写真】プレリミながら見逃せないマゴメド・マゴメドフのベラトール2戦目(C)BELLATOR

1日(木・現地時間)、 2日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator255「Pitbull vs Sanchez」の計量が行われた。

メインでBellator世界フェザー級選手権兼ワールドGP準決勝を戦う挑戦者エマニュエル・サンチェスと、パトリシオ・フレイレはフェイスオフ後にインタビューが行われた。

まずサンチェスが「素晴らしい金曜日の夜になる。キリストが僕と一緒にいてくれる。キック、パンチ、ジャンピング・スピニングキック、勝利のためなら何でもする。でもシンプルにジャブ、クロス、拳で敗北を与え、僕が決勝へ行く」と話す。

続いてフレイレは「彼が危険な相手だ。でも最初から終わらせにいく」と語った。

日本から出場する渡辺華奈と対戦するアレハンドラ・ララは、蝶の羽を模したコスチュームを用意しスケールの上、フェイスオフ後にその羽を広げた。


今回、SHOWTIME中継第一弾のベラトールでは、その放送枠に入っていないプレリミが、チケット要員でない流れが続く強力な布陣、しかもニューカマーが動員されている。

ただし、ウェルター級で出場予定だった元ACBウェルター級王者のムカメド・ベルカモフは、3.8ポンドの体重オーバーでハーマン・テラドが対戦に応じず、この一戦は中止に。

さらにブラジルから17勝1敗のミドル級ファイター=ファビオ・アギラルも2.7ポンドの体重超過となったが、ハリド・ムルタザリエフ(※14勝2敗)はキャッチウェイト戦を了承している。

今回がベラトールで2戦目となるマゴメド・マゴメドフもプレリミでシージェイ・ハミルトンと戦う。徹底してテイクダウン&コントロールで組み勝つ試合が信条のマゴメドフ、どこまであのスタイルを貫き通すことができるのか、見ものだ。

LFAで連敗しながらベラトールで戦うチャンスを得て、2勝目を狙うヒカルド・セイシャスと、初勝利を狙うマンデル・ネーロのライト級など、プレリミも楽しみな試合が多い。

そしてプレリミとメインカードとの繋がりはコロナ禍前より強くなったベラトールだけに、ここで挙げた選手たちの試合は今後のメインカードをより楽しむためにも、ぜひとも押さえておきたいところだ。

それだけにムカメド・ベルカモフの試合の中止と、ファビオ・アギラルの契約体重戦──計量失敗が残念でならない。

■視聴方法(予定)
4月3日(土・日本時間)
午前7時~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator255計量結果

<Bellator世界フェザー級選手権&ワールドGP準決勝/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ: 144.1ポンド(65.36キロ)
[挑戦者]エマニュエル・サンチェス: 144.5ポンド(65.54キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ネイマン・グレイシー: 170ポンド(77.11キロ)
ジェイソン・ジャクソン: 170.9ポンド(77.51キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ティレル・フォーチュン: 251.2ポンド(113.94キロ)
ジャック・メイ: 264.3ポンド(119.88キロ)

<ライト級/5分3R>
ウスマン・ヌルマゴメドフ: 155.2ポンド(70.39キロ)
マイク・ハメル: 155ポンド(70.31キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アレハンドラ・ララ: 124.2ポンド(56.33キロ)
渡辺華奈: 124.8ポンド(56.6キロ)

<バンタム級/5分3R>
マゴメド・マゴメドフ: 135ポンド(61.24キロ)
シージェイ・ハミルトン: 134.4ポンド(60.96キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ムカメド・ベルカモフ: 173.8ポンド(78.83キロ)
ハーマン・テラド: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ライト級/5分3R>
マンデル・ネーロ: 154.9ポンド(70.26キロ)
ヒカルド・セイシャス: 154.9ポンド(70.26キロ)

<ミドル級/5分3R>
ファビオ・アギラル: 187.7ポンド(85.13キロ)
ハリド・ムルタザリエフ: 183.6ポンド(83.27キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
ロジャー・フエルタ: 159.4 ポンド(72.3キロ)
クリス・ゴンザレス: 159.2 ポンド(72.21キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョゼ・アウグスト: 203.2ポンド(92.16キロ)
ジョナサン・ウィルソン: 204.2ポンド(92.62キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ローマン・ファラルド: 171.1ポンド(77.6キロ)
トレバー・グッデ: 170ポンド(77.11キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン: 185.1ポンド(83.95キロ)
ブランコ・ビシック: 183.8ポンド(83.41キロ)

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BELLATOR Bellator252 Report エマニュエル・サンチェス ダニエル・ヴェイケル ブログ

【Bellator252】2Rに腹、3Rは左足を攻め込みヴェイケルに快勝したサンチェスが準決勝進出&挑戦権獲得

<フェザー級ワールドGP準々決勝/5分5R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
Def.3-0:49-45.49-46.48-46.
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)

サンチェスの跳びヒザをかわしたヴェイケルが、蹴り足を掴んでテイクダウンを奪う。寝技に拘らず、スタンドで待ったヴェイケルに対してサンチェスが左フックから、右フックを当てる。さらに頭を振って左を入れたサンチェスは、右ストレートの打ち終わりに右ハイを受けそうになる。サンチェスが圧力をかけるなか、ヴェイケルも右を当てる。さらに左右のフックを見せたヴェイケルに対し、サンチェスは右ハイから右ローを蹴り込む。

左ミドルを決めたサンチェスはローからワンツー、下がったヴェイケルにアッパーを繰り出す。ヴェイケルも打ち返し、蹴り足を掴んでバランスを崩させると、左ジャブをカウンターで当てサンチェスの動きが一瞬止まる場面も。

サンチェスはそれでも前に出るが、右を被弾してしまう。ボディから右を当てたヴェイケルに対し、サンチェスは左フック、右ハイ&右ローを繰り出す。組んできたサンチェスにヒザを突き上げたヴェイケル。両者揃って、5Rを戦うつもりはないようなアグレッシブな初回だった。

2R、初回同様に積極的に動く両者。ハイから腹を狙ったヴェイケルに対し、サンチェスが右ローを続ける。前に出てヒザ、エルボーから左ボディを決めたサンチェスは、明らかに効いたヴェイケルにラッシュをかける。もう一度レバーショットを入れ、右フック、さらに左フックを腹に入れるとヴェイケルが倒れる。トップからボディを殴り、バックコントロールで顔面を殴るサンチェスは、立ち上がろうとするヴェイケルをケージに押し込みパンチ、エルボーを入れる。

ヴェイケルは亀になると、サンチェスは離れて左ボディ、ヴェイケルも左フックを返すが、左右のボディを打たれる。ヒザをボディ、顔面にエルボーを入れたサンチェスは首相撲&ヒザを顔面に突き刺し、一旦離れてからケージに追い込みヒザ蹴り、顔面へのパンチを振るっていく。ヴェイケルも粘りを見せてパンチを打ち返すも、サンチェスは右ハイ、ワンツー、右から左フック、ローと攻め込む。そのローでヴェイケルはバランスを崩し、立ちあがったところに左右のボディ、ヒザと腹を攻めたてられたがラウンド終了まで凌ぎきった。

3R、右ハイ、右ロー、右ストレートと攻勢のサンチェスは、左を被弾しても前に出てローを決める。間合いを外したヴェイケルを追いかけてローを続けるサンチェスだが、逆にローを蹴られバランスを崩す。直ぐに立ち上がったサンチェスはジャブからローを蹴り込む。体がよろけたヴェイケルは、ローをチェックしても苦し気な表情を浮かべている。

2Rのボディに続き、左足を集中的に攻めるサンチェスは、そこから左ジャブを伸ばし、右ストレート、そして右ローを蹴る。ヴェイケルもダブルでジャブを返すが、ローで体が固まってしまう。パンチの交換で右を当てたヴェイケル、サンチェスはローをカットして逆に左足を蹴っていく。左フックを当てた直後にローを蹴られリズムに乗れないヴェイケル、最後はケージに詰められタイムとなった。

4R、即組みついたヴェイケルがバックに回る。クラッチを剥がし、胸を合わせたサンチェスがヒザを入れて離れる。サンチェスはジャブを差しこみ、左ミドルハイ。ヴェイケルは右を当てて組みつき、ここもワキを潜ってバックに回る。サンチェスはキムラロックを防がれると同時に胸を合わせてポジションを入れ替えて離れる。

ここで左ボディを入れたサンチェスは、ダブルレッグを切り左フックを当てる。右ローを蹴られ一瞬スイッチしたヴェイケルは、すぐにオーソに戻し右に回る。その後も右ローを効かせたサンチェスは後ろ回し蹴りを見せ、手堅く4Rを取った。

最終回、左を当てて組んでいったヴェイケルを突き放すサンチェス。直後に組み直したヴェイケルだが、逆にケージに押し込んだサンチェスが離れ際に右ハイを繰り出す。徹底して組みに行くヴェイケルに対し、離れたサンチェスが右ローを蹴り込む。ヴェイケルは右を当てるが、腰が高くなっており逆にテイクダウンを許してしまう。蹴り上げをさばいてハーフで上になったサンチェス、足を戻したヴェイケルはバタフライスイープを仕掛ける。

バランスをキープしたサンチェスは、立ち上がってきたヴェイケルに右フックをヒットさせる。ここでジャブを当てるなど冷静なサンチェスは、組んでヒザ蹴り、右を打ち込む。ヴェイケルは必死に前に出るが、サンチェスはカウンターを狙いで上手く時間を使いタイムアップに。決定的なラウンドを創り、優位な状況で最後は流したサンチェスが文句なしの判定勝ちで、準決勝進出&タイトル挑戦を決めた。


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