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【Pancrase326】追加カード続々。ブレーキの壊れたハンセン玲雄×ブレーキ無用のSub=鹿志村仁之介

【写真】エンジン全開サブミッション、鹿志村がMMA4戦目に挑む(C)ZST

3月21日(月・祝)に東京都新宿区のベルサール高田馬場で開催されるPancrase326の追加カードの発表が続いている。

内藤由良×ロッキー川村2の間でミドル級王座決定戦、女子ストロー級タイトル戦=藤野恵実×KAREAN、フライ級選手権試合=チャンピオン小川徹×チャレンジャー猿飛流とトリプルクラウン大会。27日(木)にライト級=渡部拓馬×DARANI、28日(金)にはストロー級の高島俊哉×尾崎龍紀、フェザー級のハンセン玲雄×鹿志村仁之助というカードが公となった。


渡部×DARANIは10勝10敗1分の前者と、6勝6敗1分と勝率5割同士の対戦だ。上位進出への交通手形となる白星先行という状況を欲していることは間違いない。そこでこうじる手段がどうなるのか。

高島と尾崎の一戦は、ネオブラT優勝者同士の東西対決となった。昨年5月に野田遼介を相手に、手痛い一本負けを喫したものの年内に再起の勝利を挙げた高島に対し、尾崎は同門である山北渓人に一本負けを喫し2連敗中だ。3連敗、そしてMe,We勢に対して連敗は許されない──それが尾崎に心境だろう。

リリースで「ブレーキの壊れた殴り屋・ハンセンが馬場に上陸。鹿志村は同郷・同門だった風間敏臣を超えられるか?」と、ハンセンと馬場という往年の全日本プロレスを連想させる煽りの文字が躍っていたハンセン×鹿志村戦は、黒星先行ながら3連勝中のハンセンと、4戦目の鹿志村という現状でのマッチアップだ。

煽りの一文にあるように鹿志村は昨年のネオブラ優勝、23日の石渡伸太郎引退興行でも生きの良い若手が揃った4人制トーナメントを制した風間とパラエストラ茨城時代の同期だ。大学進学とともに状況し、現在はIGLOOに所属、ZSTのGTFの活躍後、パンクラスでプロMMAデビューも2戦目にして狩野優に敗れる。

そして格闘DREMARSで一次をパスしながら辞退と話題にことかかないルーキーは、昨年は全日本ブラジリアン柔術選手権で茶帯ミドル級を制し、プロ3戦目も腕関節で一本勝ちと自信の強い部分でしっかりと結果を残している。ハンセンの殴られても殴るというスタイルは、鹿志村にとって嫌な部分であることは間違いない。とはいえ関節技に入るスピード、一気に極める鹿志村のサブミッションもブレーキ無用の怖さを持っている。

タガが外れた一面を持つ者同士、短期決戦も十分にありうる

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DEEP MMA PANCRASE   狩野優

【パンクラス】速報中!PANCRASE 324

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都内は突然の極寒ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。そんな中、日本の格闘技はたさかの興行ラッシュ。DEEPにパンクラスにHEATの見事に重なりました。そんな中からまずはパンクラス。PANCRASE 324を電波と充電の続く限り速報します。注目は三大暫定王者タイトルマッチ。フライ級、女子フライ級、ウェルター級でチャンピオンシップが配置された豪華なラインナップ。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 フライ級】
×井島裕彰(GUTSMAN)
(判定0-3)
○谷村泰嘉(パラエストラ八王子)
1R、パンチの交差から井島がタックルでテイクダウンに成功。しかし谷村が下からの三角絞めで反撃。かわされても腕十字に切り替えてあわやの場面を作る。だが井島も脱出すると逆にアキレス腱固めで反撃。谷村もすぐに脱出して後半はスタンドの展開。お互いカーフを当ててラウンドを終えた。オープンジャッジは谷村を支持。
2R、スタンドの立ち上がり。井島の左フックが単発ながら的確に捕らえる。谷村は警戒したのか距離を取って様子を見る展開。井島を深追いせずやや静かな時間が流れる。中盤にタックルを試みるが谷村は簡単に切ってラウンド終了。このラウンドも谷村を支持。
3R、距離を取ってサークリングする谷村に対して井島は飛び込んで左フックを狙う。谷村はカーフで迎撃。中盤に井島がタックル。だが谷村はこれを切ると自ら引き込んで三角絞め。だが井島は簡単に外して上をキープ。終了間際に谷村はまたも三角。決まらないが上になるとパウンドを入れて攻勢のまま試合終了。判定はもちろん谷村。18歳がしっかりと勝ち切った。


【第2試合 ストロー級】
○高島俊哉(リバーサルジム新宿Me,We)
(判定3-0)
×リトル(GUTSMAN)
1R、開始直後から至近距離でのゴツゴツした殴り合い。高島が片足タックル。リトルは堪えてフックを打ち込むがなんとかテイクダウン。すぐにバックに回る。キープしていたがリトルは一瞬の隙をついて脱出しかけてパウンド。だが高島は耐えて上を死守すると腕十字。だがこれはすっぽ抜ける。スタンドに戻ると互いにフックを当てて両者ともに腰砕け。フラフラになりながら高島が上を取ってラウンドを終えた。2者が高島を支持。
2R、互いにスタミナをロスして動きが鈍い。それでも前に出るのはリトル。パンチを振り回すとこれが相次いでヒット。あと一撃の場面だったが高島は片足タックルでテイクダウン。小刻みなパウンドで攻勢。さらに肩固めを狙うがリトルは堪えて脱出。終了間際には互いに足を止めてノーガードの打ち合い。フラフラになりながらもラウンドを終えた。オープンジャッジは高島を支持。
3R、後がないリトルはフラフラになりながらも前に出る。パンチを振り回す。効いた高島は片足タックルで組み付く。リトルは耐えて片足を取られたままフックを連打。危ない場面だったが高島を足を掛けてテイクダウンに成功。高島は上四方の体勢でポジションをキープ。だが残り1分でリトルがブリッジで脱出。スタンドに戻るとブンブンとパンチを振りまして高島を追い込む。だが敢え無くタイムアップ。判定は高島に軍配。しかしすんごい死闘だった。


【第3試合 女子ストロー級】
○KAREN(PRAVAJRA)
(1R TKO)
×新谷琴美(TEAM AGENT)
1R、パンチの交差からケージ際での差し合い。KARENがケージに押し込むとショートレンジで右の肘を連打。これで新谷は顔面をカット。出血が見られるためドクターチェックが入るとそのままストップ。KARENがあっと言う間に試合を決めた!この若さでこの肘の使い方。。。恐るべし。


【第4試合 ライト級】
×高橋“Bancho”良明(パラエストラ八王子)
(2R KO)
○平信一(綱島柔術)
1R、開始直後に間合いを一気に詰める平。ケージに押し込むとスタンドでバックに回ると側頭部にフックを打ち込む。すると高橋は一瞬ダウンしかけるがどうにか持ち堪えて向き直す。すると高橋は足を払ってテイクダウン。だが平はすぐに立ち上がってまたも差し合い。この流れから平がフロントスープレックス風に投げるがこれも高橋はすぐに立ち上がる。さらに終了間際に高橋が足払いでテイクダウンしてラウンド終了。オープンジャッジは平を支持。
2R、タックルで組み付くのは平。しかし高橋はこれを切ると足を掛けてテイクダウン。これをきっかけに激しく上下が入れ替わるスクランブルの展開。ポジショニングでやや優位に立つのは高橋。ケージ際の差し合いから膝を当てて、さらに足を掛けてテイクダウンに成功。だが平はこれも立ち上がる。高橋の膝に対して平はショートレンジの左右のフックを当てる。高橋は後退。そこに左フックをクリーンヒット。ダウンした高橋を見てレフェリーが試合を止めた!平が快勝です!


【第5試合 フェザー級】
×名田英平(総合格闘技道場コブラ会)
(1R チョーク)
○狩野優(TRIBE TOKYO MMA)
1R、鋭いパンチの交差から狩野のミドルを掴んだ名田がテイクダウンに成功。だが狩野は下からギロチンを狙う。首を抜いた名田は上をキープ。終了間際に立ち上がった狩野に対して名田はスタンドで首を取ってグラウンドに引き込む。ギロチンであわやの場面だったが狩野は首を抜く。すると逆に名田のバックに回ってチョークを仕掛ける。これがガッチリ極まって終了寸前でレフェリーが試合を止めた!狩野が快勝です!
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【Pancrase324】タイトル挑戦権獲得に向け、野田遼介戦直前の山北渓人「僕には攻め疲れはない」

【写真】闘志が身の内の溜まる両者 (C)PANCRASE

17日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrse324で、山北渓人が野田遼介と戦う。

2021年は勝利を重ねるだけでなく、インパクトのある勝ち方で存在感を高めた山北が、ストロー級王座挑戦に向けランキングで3位──自身より上位の野田と戦う。その前日、計量を終えリカバリー中の山北の心境とは。


山北渓人
「計量の方はバッチリでした。野田選手は練習をしたこともあるし、リラックスして過ごせています。オラオラした人と戦う時はけっこう緊張してしまうのですが、野田選手は純粋に格闘技をしている人なので、緊張しなくて済みます。もちろん、試合が始まると関係なくなるのですが、試合前まではヤンキーとかは怖くて……。地元には結構多いのですが、今も街でそういう人を見ると避けたくなります。オラオラした人が怖いのが、自分の弱点かもしれないです。
 野田選手はグチャグチャした試合になれば有利になると思っているかもしれないですが、実際は僕も強いところはそこなので。そこで頑張れるのが自分の強みだと思っていますし、噛み合って面白い試合になると思います。
 以前は極めようとして、それがならなくて抑えるという戦い方になっていたのですが、今年は極める力が少しずつついてきて技のバリエーションも増えました。結果、抑えることしかできなかったポジションで一本が取れるようになってきました。明日の試合でもフィニッシュを狙って行きたいです。
 前回の一本勝ちは、練習した通りの動きでした。やっぱり練習したことしか試合で出ないです。普段の練習が如何に大切かが分かったので、練習では特に動いて一本を取るようにしてきました。藤田大和選手と練習をする時も狙って、逃げられてもそこからが練習になるので。時には強引なぐらいに、極めに行こうと練習していました。
テイクダウンすると抑えたくなりますが、普段から極めに行くという姿勢を練習で出していれば、力もついていくと思います。それに大和さんのこないだの試合とか見ていると、楽をしたいところで、厳しい方を選ぶことができる力を与えてくれたような気がします。
 ここで勝つだけでなく、タイトル挑戦を手にするため一本、KOを狙います。グラウンドでのTKO勝ちはRoad to ONEであったのですが、KOがないのでそこも狙って行きます。とにかく今回の試合は判定にはしたくないし、攻め続けます。
野田選手は受けが強いですが、僕は攻め疲れをすることはないので、守りに来てもお構いなしに攻め続けます。
 レスラーはテイクダウンするけど、極められないというイメージを持たれているかもしれないですが、柔術やグラップリングの練習もしてきて極めがあるレスラーに成長したところを見てほしいです。
 自分は左ハイで勝てるようなカリスマ性はないですけど、僕なりのやり方でフィニッシュして見劣りしないよう……先輩に追いつかれないように戦います。特別な人間でなくても勝てるのがMMAの良いところなので。MMAは悪い言い方をすると、逃げ方はたくさんあります。だから自分の苦手なところを捨て、得意なところで勝負する。どういう風にそれを試合のなかで判断するのかが勝負になると思います」

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase324計量結果

<フライ級暫定KOPC/5分5R>
[王者]小川徹:56.5キロ
[挑戦者]上田将竜:56.7キロ

<暫定女子フライ級王座決定戦/5分5R>
NØRI:55.7キロ
端貴代:56.3キロ

<暫定ウェルター級王座決定戦/5分5R>
菊入正行:76.5キロ
村山暁洋:76.85キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:54.2キロ
山北渓人:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
透暉鷹:66.2キロ
内村洋次郎:66.15キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:60.95キロ
ジェイク・ムラタ:61.45キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.05キロ
狩野優:65.25キロ

<ライト級/5分3R>
高橋“Bancho”良明:70.2キロ
平信一:70.5キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.55キロ
新谷琴美:52.1キロ

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉:52.35キロ
リトル:52.3キロ

<フライ級/5分3R>
井島裕彰:56.85キロ
谷村泰嘉:56.35キロ

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【Pancrase324】計量終了 タイトルマッチ3試合を始め、出場全選手が一回目の計量でパス

【写真】トリプルクラウンが揃って暫定王座というのは、過去に例があるのだろうか (C)PANCRASE

明日、17日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrse324の計量が行われた。

フライ級暫定KOPC=チャンピオン小川徹✖上田将竜、暫定女子フライ級王座決定戦=NØRI✖端貴代、暫定ウェルター級王座決定戦=菊入正行✖村山暁洋ら3階級のタイトル戦に出場する6選手を始め、メインカード出場の22選手の全員が1度目の計量でパスした。

メインカードの出場選手の計量結果は以下の通りだ。

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase324計量結果

<フライ級暫定KOPC/5分5R>
[王者]小川徹:56.5キロ
[挑戦者]上田将竜:56.7キロ

<暫定女子フライ級王座決定戦/5分5R>
NØRI:55.7キロ
端貴代:56.3キロ

<暫定ウェルター級王座決定戦/5分5R>
菊入正行:76.5キロ
村山暁洋:76.85キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:54.2キロ
山北渓人:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
透暉鷹:66.2キロ
内村洋次郎:66.15キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:60.95キロ
ジェイク・ムラタ:61.45キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.05キロ
狩野優:65.25キロ

<ライト級/5分3R>
高橋“Bancho”良明:70.2キロ
平信一:70.5キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.55キロ
新谷琴美:52.1キロ

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉:52.35キロ
リトル:52.3キロ

<フライ級/5分3R>
井島裕彰:56.85キロ
谷村泰嘉:56.35キロ

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ABEMA MMA ONE PANCRASE Pancrase323 RYO UFC 中田大貴 狩野優 田村一聖

【Pancrase323】初メイン=Ryo戦を控えた中田大貴のトンデモ人生─01─「空道、スイス、ヒマラヤ」

【写真】最後まで相手の攻撃が見ることができているという中田(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrase323のメインイベントで、中田大貴がRyoと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

今年5月に元キング・オブ・パンクラシストの田村一聖をKOし、フェザー級ランキング3位に浮上した中田が、プロデビューから僅か2年でメインイベントという舞台に立つこととなった。そんな中田に、試合で見せる激しい打ち合いについて訊くと、MMAに辿り着くまでのトンデモ人生が浮かび上がってきた。


――中田選手といえば、田村一聖戦で見せた激しい打ち合いが印象的です。

「そうですね。あの打ち合いには、理由があるんですよ。もともと僕は大道塾出身で打撃が得意だったんですけど、MMAでは打撃でいくことができなかったんです」

――というと?

「大道塾だと、スーパーセーフがあるじゃないですか。でもMMAはプロだとヘッドギアなしで、薄いMMAグローブで殴り合うのは……と行きあぐねていたんですよね」

――それが一転、あれだけの打撃戦をするようになったキッカケは何だったのでしょうか。

「去年のネオブラッド決勝(昨年9月、狩野優に判定負け)ですね。あの試合では負けてしまいましたけど、パンチに対して恐怖心がなくなりました。これからは前に出ることができるかもしれない、むしろ前に出なかったから負けたんじゃないか、と思ったんです。だから、次からは前に出て打っていこうと」

――もともと打撃で攻めたい気持ちは強かったのですね。狩野戦の次の試合、今年2月のRoad to ONEでも、激しい打ち合いから岩本達彦選手をKOしています。

「フラストレーションが溜まっていたなかで、ネオブラ王者の岩本選手と対戦することになって、『これはチャンスだな』と思いました。自分には、打撃でガンガン行く戦い方が合っていると感じています」

――ただ、打ち合いでは当然、相手の攻撃も被弾するリスクがあります。岩本戦でも田村戦でも、顔面にパンチを受けていました。

「田村戦では、普通の人だと倒れるパンチを何発も食らいました。でも倒れなくて、自分は丈夫だなって思ったんです。だから逆に無双状態になっちゃって……」

――無双状態……ですか。

「パンチをもらって倒れることはない、という自信を得て前に出ることができる。そういうタイプは、日本のMMAファイターには珍しいと思います」

――試合中は効かされることがなくても、試合後に何か影響が出る可能性もあります。それは怖くはないですか。

「もちろん、そういうリスクはあります。だからディフェンスの練習も、しっかりやっています。実は僕、パンチをもらう瞬間まで、しっかり見ているんですよ。パンチが当たる瞬間だけ顔を引いたり、急所は外したり。そういったディフェンスは、大道塾にいる頃から教わっていました」

――大道塾で打撃を学んでいたからこそ、可能な打ち合いなのですね。

「これは大沢(ケンジ和術慧舟會HEARTS代表)さんにも言われたんですけど、効くパンチって、自分が見えていないパンチなんですよ。フェイントをかけられたりして、自分が見えていない状態、力が入っていない状態でパンチを食らったら、その力が伝わりやすい、と」

――確かに、そういった面はあるでしょうね。

「でも僕の場合は、最後まで相手のパンチが見えています。だから前に出つつ、急所には当てさせないで攻め続けることができるんじゃないか、と思っていますね」

――なるほど。その打撃を学んだ大道塾に入ったキッカケは何だったのですか。

「最初は中学の時にラグビーをやっていて、ラグビーの練習の一環でレスリングをやったことがあるんです。その時に『格闘技って面白いな』と思ったのが最初ですね。それで中3の時に、家の近所にあった大道塾の道場に入門しました」

――大道塾、空道の大会での実績を教えてください。

「2013年に北斗旗の関東地区ジュニア予選、アンダー19の男子240未満で優勝しています。といっても、1回か2回勝っての優勝でしたけど……。2017年には北斗旗の体力別にも出場しています(1回戦負け)」

――空道で得意だった動きなどはありますか。

「打撃はもちろん、あとは組み打撃ですね」

――組み打撃といえば、相手の道衣を掴みながら打撃を打ち込むという、空道ならではのルールですよね。

「掴みからのパンチ、ヒジ、頭突きが好きで、よく使っていました」

――今、MMAをやるうえで空道の動きは生かされていると思いますか。

「組み打撃は、たとえばMMAだとリストコントロールの時に役立つんですよ。組み手争いですね。僕は相手の手首を取ってアームドラッグを狙ったり、手首をコントロールしながら下に移ってテイクダウンを仕掛けたりとか。そういう動きは、大道塾で教わった組み打撃の動きが生かされていると思います」

――全日本体力別まで出場するようになった空道を、そのまま続けようとは思わなかったのですか。

「え~と……、まず私立の中高一貫校に通っていたんですが、勉強を疎かにしていたために内部進学できなくなりまして(苦笑)。それでスイスの高校を受験したんですが、格闘技への熱がドラムに移りました。でもスイスの高校も退学になったんですね」

――えっ!?

「親に申し訳ないなと思って、帰国してから通信制で高卒の資格を取り、大学に入りました。でも入学したのはいいんですが、結局は学校に行くのが面倒になり――」

――……。

「帰国してから空道の練習を再開していたのですが、それが唯一の救いでした。ずっと遊んでいたり、ちゃらんぽらんにやっていたなかで、空道だけは唯一、ちゃんと向き合うことができていたんです。でも練習でヒザを怪我して、空道からも離れてしまいました」

――いろいろ起こりすぎて、お話を聞きながら整理できてないのですが……まず大学は卒業できたのでしょうか。

「大学は5年通いました。単位が取れなくて4年で卒業できなくなった時、もともと親からは『4年間だけはお金を出す』と言われていたので、残りの1年間は自分で学費を稼いで通っていました。その5年目ですね。バイトで貯めたお金で、ヒマラヤに行ったんですよ」

――なぜ、いきなりヒマラヤ!?

「富士山の近くにあったレストランでバイトをしていて、富士山を見ていたらヒマラヤに登りたくなったんです。突発的ですね」

――突発的すぎます(苦笑)。

「ヒマラヤに行って、それこそ魂が震えるような景色を見ることができました。そして初めてUFCを見た時、ヒマラヤに登った時と同じぐらい魂が震える感覚をおぼえたんです」

<この項、続く>

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MMA PANCRASE Pancrase322 林優作 狩野優

【Pancrase322】ネルソンとバックを取り合う攻防から、ランカー狩野優がRNCで林優作からタップを奪う

<フェザー級/5分3R>
狩野優(日本)
Def.2R3分39秒 by RNC
林優作(日本)

林が左ジャブ、そして右ミドルを放つと、サウスポーの狩野が蹴り足をキャッチする。しかり林は倒されず、逆にバックへ回ってリフトアップからグラウンドに持ち込む。すぐに立ち上がった狩野は、ケージに押し込まれながら切り返して左腕を差し上げる。離れた両者はケージ中央で打撃を放つ。狩野の左ストレートに対し、林は右ミドルを合わせる。

狩野の左ストレートが林の顔面を捉え、さらに狩野は相手をケージに押し込む。しかし林は狩野の右脇をくぐってバックへ。狩野も再び左腕を差し上げて、相手をケージに押し込む。さらに林を振り払った狩野。ケージ際から離れた両者は、林が飛び込みながらワンツーを繰り出し、林はかわして組み付くが、狩野はケージを背にしながらフルネルソンで抱えてグラウンドに持ち込んだ。

下になった狩野は、三角絞めを狙う。これは凌いだ林に対し、狩野は足を刈っていくが、ディフェンスした林はトップからパウンドを落としていく。狩野も起き上がり、組み付いてケージに押し込みながらテイクダウン。すぐにバックに回ったところで、ラウンド終了のホーンが鳴った。

1Rの採点は、ジャッジ3名とも林に10-9をつけた。

2R、狩野は左ミドル。林が右ミドルハイを繰り出すと、距離を詰めて相手をケージに押し込む。左腕を差し上げる狩野は、ダブルに切り替えて林に尻もちを着かせる。ケージに背中を着けて、上半身は起こしている林。狩野は右足を差し込み、バックを狙う。バックマウントからマウントを狙った狩野だったが、林は切り返してトップへ。

すると狩野は下からネルソンからリバーサル。林が逃れようとすると、狩野が立ち上がった林のバックに乗る。グラウンドに持ち込んだ狩野はバックマウントへ。さらに四の字ロックから右腕を林の首に回し、左腕に切り替えて締め上げ、タップを奪った。


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MMA News Pancrase322 ブログ 三浦広光 中川皓貴 尾崎龍紀 山北渓人 松岡嵩志 林優作 狩野優 粕谷優介 菊入正行 遠藤来生

【Pancrase322】計量終了 上位3試合に加え、フェザー級Next Gen対決=狩野✖林、遠藤✖中川にも注目

【写真】J-MMAの歴史のなかで今ほど若い力に注視しないといけない時期はない。最後のチャンスぐらいの気持ちで、業界が若い選手を強くしなければならない(C)PANCRASE

26日(土)、東京都新宿区の新宿サンエービル地下1階会議室において、明日27日(日)に江東区USENスタジオコーストで開催されるPancrase3221の計量が行われた。

メインイベントはウェルター級の菊入正行✖三浦広光、セミはライト級の松岡嵩志✖粕谷優介、セミ前に尾崎龍紀✖山北渓人のストロー級が組まれた今大会。


それら上位カードに並び、注目したいのが狩野優✖林優作、遠藤来生✖中川皓貴という東京、名古屋、神戸、札幌からトップ戦線入りを狙うフェザー級のサバイバルマッチだ。

昨年来Ryoの活躍が目立つアップネクスト・フェザー級戦線において、そのRyoに敗れた林、TTFCで中川に敗れた狩野。互いにパンクラス初陣となる遠藤と中川。ともに負けられない2試合、そして勝たなければいけない2つファイトだが、前者がより負けられない、後者がいかに勝つかという気持ちが反映しそうな勝負になるやもしれない。

■視聴方法(予定)
6月27日
午後1時30分~ TIGET LIVE

■ Pancrase322計量結果

<ネオブラッドTフライ級決勝/5分3R>
──
──

<ネオブラッドTライト級準決勝/5分3R>
伊良波:キロ
森井一輝:キロ

<ネオブラッドTバンタム級1回戦/5分3R>
上野惇平:70.6キロ
小川準也:69.55キロ

<ライト級/5分3R>
木村裕斗:66.05キロ
DARANI DATE:65.8キロ

<フェザー級/5分3R>
立成洋太:61.3キロ
上田厚志:61.15キロ

<バンタム級/5分3R>
サイバー遼:61.3キロ
宮島夢都希:61.5キロ

<フライ級/5分3R>
赤崎清志朗:56.75キロ
西村大輝:56.8キロ

<ネオブラッドTライト級準決勝/5分3R>
白川洸太:69.85キロ
ダスタン・オムルザオフ:69.85キロ

<ネオブラッドTバンタム級準々決勝/5分3R>
川北晏生:61.0キロ
内山拓真:61.65キロ

<ネオブラッドTフライ級準決勝/5分3R>
田代悠生:56.9キロ
曾我英将:56.6キロ

<ネオブラッドTフライ級準決勝/5分3R>
聡-sDATE:56.45キロ
前田浩平:56.95キロ

<ウェルター級/5分3R>
菊入正行:77.3キロ
三浦広光:77.45キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.35キロ
粕谷優介:70.25キロ

<ストロー級/5分3R>
尾崎龍紀:52.4キロ
山北渓人:52.4キロ

<無差別級/5分3R>
佐藤光留:89.7キロ
渕上幹斗:105.8キロ

<フライ級/5分3R>
有川直毅:56.9キロ
山中憲次:56.4キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:65.95キロ
高橋祐樹:65.35キロ

<フェザー級/5分3R>
狩野優:65.1キロ
林優作:65.55キロ

<ライト級/5分3R>
丸山数馬:70.3キロ
平信一:70.45キロ

<フェザー級/5分3R>
遠藤来生:64.85キロ
中川皓貴:65.9キロ

<女子ストロー級/5分3R>
EDGE:51.75キロ
華蓮DATE:51.4キロ

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J-CAGE News Pancrase322 ブログ 三浦広光 林優作 狩野優 菊入正行

【Pancrase322】続々と対戦カード決定!! 元KOP三浦博光✖Jのトップへ、菊入正行。狩野✖林は生き残り戦

【写真】日本で上に行くためにも、三浦越えは必須といえる菊入 (C)MMAPLANET

14日(金)、6月27日(日)に東京都江東区USENスタジオコーストで開催されるPancrase322で有川直毅✖山中憲次が発表されるなど、カードの決定が続いている。

松岡嵩志✖粕谷優介、佐藤光留✖渕上幹斗、白川洸汰✖ホブソン・タカノ、尾崎龍紀✖山北渓人に続き、今日アナウンスされた有川直毅✖山中憲次までにも、ウェルター級の菊入正行✖三浦広光、フェザー級の名田英平✖高橋祐樹、フェザー級では狩野優✖林優作、女子ストロー級=EDGE✖華蓮DATE戦が明らかとなっていた。


この連日のカード発表のなかで注目したいのは菊入正行✖三浦広光か。パンクラス・ウェルター級の頂点=手塚裕之はONE参戦中で、三浦と菊入は1位と4位の対戦となる。元王者の三浦は2019年10月のレッツ豪太戦以来、1年8カ月ぶりの実戦だ。

WEC、ボクシングでも活躍し時折り見せる柔道家の片鱗と、とにかくクラッシャー的な怖さを持つ三浦に対し、菊入は昨年12月に同じくベテランの村山暁洋に敗れウェルター級転向後、初黒星を喫した。その後、一説によると中東系MMAプロモーションからオファーがあった菊入だが、日本でトップになることを目指すため固辞したという。

王者の動向にもよるが、このマッチアップは暫定及び正規ともにベルトに近づくことは間違いない。荒々しさが大きな圧力となる三浦と、ソリッドな菊入、裏を返せば前者には丁寧さ、後者には大胆さが求められる新旧対決だ。

また狩野✖林も気になる一戦だ。昨年のネオブラTフェザー級優勝狩野はTTFC大阪大会で中川皓貴に判定負け。名古屋在住ながら北のMMAことPFC王者の林もパンクラスでRyoに敗れており、昨揃って仕切り直しのファイトとなる。

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【TTFC09】神戸reliableの中川が、TRIBEの狩野とのスクランブル戦を制し関西勢に1勝をもたらす

【写真】直結のスクランブルでなく、一旦下になってからの仕掛けで上を取り返した中川。上の選手にこの攻撃が通じるか。パンチもあるので楽しみだ (C)MMAPLANET

20日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されたTribe Tokyo Fight Challenge 09。上位3試合は修斗公式戦、他5試合はTTFCルールで東西対抗戦が組まれていた。ここでは第2試合、中川皓貴✖狩野優の一戦の模様をお送りしたい。

TRIBE TOKYO MMA所属、ネオブラ優勝の狩野に対し、神戸のreliable所属でGladiatorやDEEP大阪大会でキャリアを積んでいる中川──まさにTTFCらしい顔合わせの行方は。

<フェザー級(※70.3キロ)/5分2R+Ex>
中川皓貴(日本)
Def.2-0:20-18.20-18.19-19
狩野優(日本)

サウスポーの狩野に対し、牽制の蹴りを見せる中川。さらに右オーバーハンドから右ハイキックを繰り出す。

両者踏み込み、狩野の右に対し中川はワンツーの左を当てる。狩野はさらに前に出るが、右フックを被弾。一旦間合を取り直して、左ジャブを当てた中川がまず勢いで上回ったか。しかし、左フックに右を合わされ姿勢を乱した中川はガードを強いられる。

中川のスイープ狙いからスクランブルの攻防となり、ギロチンを仕掛けられた狩野が背中をマットにつけて回避し、そのままシングルへ。切った中川は背中に乗って横三角も狩野はブリッジから体を起こして抜こうとする。

足を押し上げて横三角の態勢に入った中川は、狩野がブリッジで暴れるとトップ選択する。狩野が体を反転させ、トップを取りクラッチをルーズにさせるとついに中川が三角の組みを解く。

ここで中川は下から狩野の両足を四の字で束ね、右腕を差して時時計回り反転してリバーサル、上を取り返す。狩野はバックを譲りながらケージ際に立ち上がり、胸を合わせたところで初回が終わった。

2R、右オーバーハンドを入れた中川は自らの右ミドルで姿勢を乱す。このタイミングで蹴り足を取ってトップを奪取した狩野だが、中川がまたもガードから両足を束ねてスイープを狙うと頭を押して突き放そうとするが、この動きでバックを取られる。

前転して狩野の最中を張りつき、ワキを潜ってトップを取った中川はネルソンからのダースをパスで防ぎ、狩野がクローズドガードを取る。足を戻されるとスタンドに戻った中川は、狩野の立ち上がり際にパンチで詰めていく。

直ぐに組み合いになり、狩野のボディロックをウィザーで耐える中川だがやがて後方にていうダウンを取られる。ケージ際を背にした中川がダブルアンダーフック&バタフライガードからスクランブルに持ち込み切れず、もう一度に下になる。

右を差して必死に懸命のスクランブルでついに中川が立ち上がったところでタイムアップに。打撃、組みともに上回った中川が、TTF5試合では唯一の関西勢の勝利を挙げた。


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