カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFC UFC276   アレックス・ポアタン・ペレイラ アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレ・ムニス イアン・ギャリー イスラエル・アデサニャ ショーン・オマリー ジェイリン・ターナー ジム・ミラー ジャレッド・キャノニア ドナルド・セラーニ ブログ マックス・ホロウェイ

【UFC276】計量終了 ダブル世界戦は当然、組みの局面はあるのか──オマリー✖ムニョスが見逃せない

【写真】タイトル戦に負けず、興味深いムニョス✖オマリー(C)Zuffa/UFC

1日(金・現地時間)、2日(土・現地時間)にネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC 276「Adesanya vs Cannonier」の計量が行われた。

2階級の世界戦が組まれた今大会、メインのUFC世界ミドル級選手権試合=王者イスラエル・アデサニャ✖挑戦者ジャレッド・キャノニア、コメインでUFC世界フェザー級選手権試合=王者アレックス・ヴォルカノフスキー✖マックス・ホロウェイに出場する4選手を始め、12試合=24人の出場選手が計量を問題なくパスしている。

5度の王座防衛戦となるアデサニャ、ミドル級で5分✖5Rを戦わせると最も安定感を持って勝利できるチャンピオン故に、キャノニアが慌てさせる場面を創ることができるか。


右が当たれば、そんな局面も到来するかもしれないが、アデサニャがそのような距離や間を挑戦者に与えることがあるのか──。

そんな世界戦に向け、セレモニアル計量とフェイスオフを終えたチャレンジャーは「チャレンジも最終局面? そんなことはない。ただの直近の挑戦だ。戦う準備、やり合う準備、ベルトを持って家に帰る準備はできている」とジョー・ローガンのインタビューで答えた。

対してとアデサニャはクールに「今年最大のショーだ。簡単に勝つ。キングコングが俺を捕まえることなんでできねぇ」と断言した。

そして3度目の対戦となるヴォルカノフスキーとホロウェイ。

2019年12月の第1戦は左右のローで3Rまでにリードを築いたヴォルカノフスキーがマネージメントは完了したとばかり、試合をコントロールしてベルトを奪取。

2020年7月の再戦では初回にハイ、2Rに右アッパーでダウンを奪ったホロウェイがリベンジを果たしたかと思える内容ながら、スプリット判定に泣いた。

今や世界最高峰でも抜けた感のあるチャンピオンが、唯一苦戦が予想されるホロウェイとの3度目の対戦。セレモニアル計量で王座返り咲きを狙うホロウェイは、大観衆を煽り大声援に迎え入れられ、

王者ヴォルカノフスキーは大きなブーイングが送られた。フェイスオフでも激しく言葉を交わした両者、ホロウェイはエキサイトした様子で「明日は燃えろとか言ってきたけど、笑っちゃうぜ。俺は絶好調だって教えてやるよ。今、ここで教えやる」とチャンピオンを挑発し続ける。

そして「3R以降はない。やろうぜ」と言うと、ホロウェイはベルトを巻くポーズを取りステージを下りた。一方、ヴォルカノフスキーは観客を指さして、「このエネルギーがヤツを助けられることはない。オーストラリア、愛する皆の元にベルトを持って戻る」と話し、最後に「楽しんでくれ」とベガスのファンに伝えた。

この他、このファイトウィークでキャラが爆発しまくったショーン・スティックランドとアレックス・ポアタン・ペレイラのミドル級戦。バンタム級のペドロ・ムニョス✖ショーン・オマリーなど身の詰まり方が半端ないPPVカード。後者はムニョスが打撃の差をグラップリングで埋めようと組み技の展開に持ち込めたとして、そこでのオマリーの能力の高さも見てみたい一戦だ。

■視聴方法(予定)
7月3日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC276計量結果

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサニャ: 183.5ポンド(83.23キロ)
[挑戦者]ジャレッド・キャノニア: 184.5ポンド(83.68キロ)

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー: 144.5ポンド(65.54キロ)
[挑戦者]マックス・ホロウェイ: 144.5ポンド(65.54キロ)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・スティックランド: 185.5ポンド(84.14キロ)
アレックス・ポアタン・ペレイラ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー: 171ポンド(77.56キロ)
ブライアン・バルベレナ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス: 135.5ポンド(61.46キロ)
ショーン・オマリー: 135ポンド(61.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェイリン・ターナー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジム・ミラー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー: 171ポンド(77.56キロ)
ゲイブ・グリーン: 170ポンド(77.11キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス: 185.5ポンド(84.14キロ)
ドリキュス・デュプレシー: 185ポンド(83.91キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス: 185.5ポンド(84.14キロ)
ユライア・ホール: 186ポンド(84.37キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アイ: 126ポンド(57.15キロ)
メイシー・バーバー: 126ポンド(57.15キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク: 135.5ポンド(61.46キロ)
ユリア・ストレアレンコ: 136ポンド(61.69キロ)

The post 【UFC276】計量終了 ダブル世界戦は当然、組みの局面はあるのか──オマリー✖ムニョスが見逃せない first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
JP・ベイス K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship UFC UFC276   アレックス・ポアタン・ペレイラ アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレ・ムニス イアン・ギャリー イスラエル・アデサニャ キック クリス・カーティス ケルヴィン・ガステラム ショーン・オマリー ジェイリン・ターナー ジム・ミラー ジャック・デラ・マダレナ ジャレッド・キャノニア ドナルド・セラーニ ドリキュス・デュプレシー ブライアン・バルベレナ ブラッド・タヴァレス ブラッド・リデル ペドロ・ムニョス ボクシング マックス・ホロウェイ メイシー・バーバー ロビー・ローラー 海外

【UFC276】南ア発KSW経由、UFCの頂点へ。ドリキュス・デュプレシー「3試合以内に王座に挑戦する力が」

【写真】非常にソフトかつ、丁寧にインタビューの受け答えをしてくれたデュプレシー(C)MMAPLANET

2日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC 276「Adesanya vs Cannonier」が開催され、南アフリカ人ファイターのドリキュス・デュプレシーがブラッド・タヴァレスとプレリミで対戦する。

UFCに在籍する南アフリカ人ファイターは2人、そのうちの1人のデュプレシーは母国EFC Worldwideでウェルター級&ミドル級、ポーランドのKSWでウェルター級王座を獲得してきた。UFCでは2勝0敗、今回の試合をプレリミ卒業戦と宣言するデュプレシーに話を訊いた。


──土曜日にブラッド・タヴァレスと戦います。今の調子を教えてください。

「凄く良い感じだよ。UFCで戦うようになって、毎試合良くなっている。UFCデビュー戦では凄く緊張してしまって、2試合目はポイエー✖マクレガーなんていうビッグショーだったから、またナーバスになっていた。今回はUFCにも慣れてきたなかで、ランク12位の相手と戦えるのは絶好の機会だよ。

精神的には4月の試合がキャンセルになって、ファイトに飢えている。肉体的には凄くシェイプされていて、僕がこれから頂点に昇りつめる力を持っていることを証明したい」

──今回はPPVイベントといっても、UFCインターナショナル・ファイトウィーク中に開催され特別な感じもします。

「僕に選択権はないけど、Fight Nightのメインカードだったら、PPVのプレリミで戦いたい。ポイエー✖マクレガーというビッグショーでTKO勝ちできたから、このチャンスが巡ってきたと思っている。だから、今回もしっかりとフィニッシュしたい。そしてプレリミで戦う最後の試合にしたいね」

──私はドリキュスの試合はKSW時代に初めてチェックするようになったのですが、それが2018年だったのに対し、MMAデビューは2013年ともうキャリアは9年になるのですね。そもそもドリキュスがMMAを始めるようになったきっかけは何だったのでしょうか。

「TVでMMAを視て、やってみたいと思った。15歳の時だった。それ以来、MMAしか見えない生活を送ってきたよ。プロとしてMMAで生きていくために懸命に努力を続けたんだ」

──MMAを始める以前に格闘技の経験は?

「5歳で柔道を始めた。5年間やって、一緒に練習していた兄弟と揃って南アフリカのチャンピオンになっているよ。それから2年ほどレスリングの練習をして、14歳の時かK-1キックボクシングに転じたんだ。18歳の時にWAKO K-1ルールのジュニア世界チャンピオンになり、そこからMMAを始めた」

──ではMMAを始める前に、必要となる組みも打撃も経験していたのですね。

「そうだね。グラップリングも16歳か17歳でやり始めていたし、レスリングも含めてトライしたいことにトライし、MMAに行き着いたんだ」

──当時、南アフリカでのMMAの認知度はどのようなモノだったのですか。

「僕が始めた頃は、まだまだ歴史も浅くて本当に新しいスポーツだったよ。きっと僕は南アフリカで初めてフルタイムでMMAファイターになった1人のはずだ。それからの南アフリカにおけるMMAの普及は凄く速かった。今やUFCはアフリカ中、どこにいてもケーブルTVで視ることができる。4、5年後は南アフリカから国際的な舞台で戦う選手はもっと増えるだろう」

──南アフリカのUFCファイターではJP・ベイスのように米国を拠点に置くようになった選手もいます。

「僕も可能な限りサンフォードMMAでトレーニングをしているよ。ただし、試合が決まると調整は南アフリカのチームで行うようにしている。6週間ほどのキャンプを1人のコーチの下、一つのチームで調整する。皆、しっかりと経験を積んできているし南アフリカでも十分な練習環境が整っているよ」

──KSWではロベルト・ソルディッチを初戦で破り、ウェルター級王者に。しかし、ダイレクトリマッチで敗れ陥落。そこから1度、ミドル級で戦った後にKSWを離れました。

「19歳の時にEFC Worldwideでプロデビューし、ウェルター級のチャンピオンになった。そしてKSWからオファーをあり、ポーランドと英国で戦った。海外で新たな挑戦がしたかったからだよ。ただしウェルター級は減量が厳しくて、もうやるべきことは全てやったと感じたから、KSWの最後の1試合はミドル級で戦ったんだ。

MMAを始めて以来、最高の決断だったと思っている。全く体の動きや調子がウェルター級の時とは違っていたからね。そしてEFCでミドル級のベルトを手にした時、UFCから声が懸かった。確かにソルディッチにKOで敗れたけど、ウェルター級はもう僕の階級ではなかった。と同時にソルディッチはウェルター級で世界のベストの1人だと今も思っている」

──UFCでの動きは、確かにKSW時代より良くなっていると感じました。

「そうだろう? 100パーセント、その通りだよ。動きもフィーリングも変った。何よりUFCと契約し、世界のトップと戦っていくことなるという気持ちが、凄く良い方向に動いたと思う。普段の生活から練習と、よりモチベーションが高くなったんだ。世界のベスト、UFCの世界チャンピオンを目指すことで、トレーニングの質も良い意味で変わったよ」

──4月はタイトルコンテンダーのケルヴィン・ガステラム戦が流れました。キャリア最大の試合がなくなり、今回の試合を迎えたことに関してどのように感じていますか。

「あの時は3人も対戦相手が代わり、最終的に試合自体が流れた。ガステラム以前にアンソニー・ヘルナンデス、クリス・カーティス戦がなくなった。僕は誰とでも戦うけど、あの時はUFCにトップ10と戦いたいと伝えた。誰も恐れることはない。だからガステラムとの対戦が決まった時は嬉しかったけど、結局試合はなくなり世界の誰とでも戦えることを証明する機会を失ってしまったんだ。

ブラッド・タヴァレスは僕のデビュー前からUFCで戦っている素晴らしいファイターだ。打撃ができ、テイクダウンを防げ、テイクダウンをしてパウンドや極めもある。UFCで21試合も戦っているのだから、強くて当たり前だよ。ただし、今はそれほどでもない。彼の武器である打撃にしても、MMAの進化に以前のような威力はなくなった。僕の方が今のMMAで戦う術を持っている。その違いを試合で見せようと思う。

この試合に勝って、3試合以内に王座に挑戦する力があることを見せつけるつもりだよ」

──ドリキュス、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本のMMAは凄いよ。僕はONE Championshipの大ファンだから、ほとんどの大会をチェックしている。それにK-1ではヤン・ノルキヤが南アフリカを代表して戦っていた。ミルコ・クロコップのK-1 GPでの活躍を見て、キックを始めたんだ。僕のことをアジアのファンがサポートをしてくれたら、本当に素晴らしいことだよ。いつの日か、日本で戦いたいと思っているので、応援してほしい」

■視聴方法(予定)
7月3日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC276対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ジャレッド・キャノニア―(米国)

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者]マックス・ホロウェイ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・スティックランド(米国)
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
ラマザン・エミエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ショーン・オマリー(米国)

<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル(ニュージーランド)
ジェイリン・ターナー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
ジム・ミラー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
ゲイブ・グリーン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス(米国)
ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス(米国)
ユライア・ホール(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アイ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク(豪州)
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)

The post 【UFC276】南ア発KSW経由、UFCの頂点へ。ドリキュス・デュプレシー「3試合以内に王座に挑戦する力が」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
GLORY MMA MMAPLANET o UFC UFC276   アレックス・ポアタン・ペレイラ アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレ・ムニス イアン・ギャリー イスラエル・アデサニャ キック グローバー・テイシェイラ ショーン・オマリー ショーン・ストリックランド ジェイリン・ターナー ジム・ミラー ジャック・デラ・マダレナ ジャレッド・キャノニア ドナルド・セラーニ ドリキュス・デュプレシー ブライアン・バルベレナ ブラッド・リデル ブルーノ・シウバ ペドロ・ムニョス ボクシング マックス・ホロウェイ メイシー・バーバー ロビー・ローラー

【UFC276】コメイン前のミドル級戦。ストリックランド✖ペレイラは派手さの伴った高MMA IQの打撃戦に?!

【写真】ポアタンの一撃、ストリックランドのTD→パウンドアウトorRNCも十分にあり得るなかで、最後は戦術をかなぐり捨てた魂の殴り合いに発展する可能性もあるか(C)Zuffa/UFC

2日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC 276「Adesanya vs Cannonier」が開催される。

UFCインターナショナル・ファイトウィークのメインといえる夏のPPVビッグショーのヘッドラインはUFC世界ミドル級選手権試合=王者イスラエル・アデサニャ✖挑戦者ジャレッド・キャノニア―、そしてコメインでUFC世界フェザー級選手権試合=王者アレックス・ヴォルカノフスキー✖マックス・ホロウェイがマッチアップされている。

そんなPPV大会のコメイン前で組まれたのが、ショーン・ストリックランド✖アレックス・ポアタン・ペレイラのミドル級戦だ。

ドナルド・セラーニ✖ジム・ミラーのUFC勤続12年(WEC時代を含めると15年)のセラーニ、そして13年9カ月オクタゴンで戦ってきたミラーの対戦をプレリミに追いやり、この位置で戦うペレイラはUFC在籍8カ月、3戦目のファイターだ。


キックで33勝7敗(21 KO)の記録を持ち、格闘家としてのキャリアは12年になるペレイラだが、MMAはまだ5勝1敗でしかない。ただし、以前の本職ではGLORYで世界ミドル級とライトヘビー級を制し、ミドル級王座は5度の防衛に成功している。

ピュア・キックボクシングでいえばオクタゴン随一の能力の持ち主は、そのキック時代にはイスラエル・アデサニャから2勝を挙げている。

UFCでは初戦のアンドレア・メケイリディスを二段ヒザでKO、2戦目のブルーノ・シウバ戦はフルマークの判定勝ちをペレイラは収めている。

左ミドル、左フック、右ストレートに左右のアッパー、そしてヒザ蹴りと痛みが見る者に伝わってくる打撃、その速さと切れは抜群のモノがある。とはいえ、ペレイラが見せてきた打撃は、拳が届く距離での拳と足の交換だ。この距離で打撃だけで戦えば、ペレイラは今すぐにでもベルトを巻く力があるだろう。

当然、MMAではそういうわけにはいかない。テイクダウンもあり、打撃の距離も違う。当然返しのようにペレイラも、倒されてスクランブル、それ以前のスプロールを見せてきた。倒されずに殴り勝つ戦いを今回も見せることができれば、ペレイラはすぐにでもタイトル戦線に絡んでもおかしくない。が、果たして16歳の時からMMAを戦い、積み重ねてきたキャリアは25勝3敗というストリックランドがそれを許すか。

上に書いたように中間距離の打撃単体では絶対にペレイラだが、スティックランドの打撃は前蹴りで突き放し、ジャブで進行を阻むというモノ。彼自身が「打撃での武器?  パンチを顔面に打たれない動き」と言い切っている。

MMAの距離での打撃が抜群に上手く、倒さないで疲弊させる術にもストリックランドは長じている。またテイクダウンは頭の位置を低くするモノでなく、胸を合わせたクリンチからボディロック&小外という柔術的な倒し方が多い。

寝技の印象はそれほどないが、グラウンドに持ち込めばしっかりと拳やエルボーで削りながら、相手をコントロールできる。何より仕留めに掛かった時のダーティボクシングの威力は、顔面を殴られない動き以上に彼のストロングポイントともいえる。

そんなペレイラとストリックランドの一戦、鍵はペレイラに追い足とMMAの距離から中に入る踏み込みと外に出る前後の動きがあるのか。またテイクダウンをされた時の耐久力が、盟友グローバー・テイシェイラとの練習でどれだけついているのか。

同時に殴らせないことが信条のストリックランドが、殴らせないで戦うことをどこまで徹底し、さらに殴られた時の次のリアクションはどうなるのか。一瞬の決着、同時に序盤は様子が多いこともあり得るが、派手さを伴ったMMA IQの高いスタンドの攻防が見れれるであろうストリックランド✖ペレイラの一戦、要・注目だ。

■視聴方法(予定)
7月3日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC276対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ジャレッド・キャノニア―(米国)

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者]マックス・ホロウェイ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・スティックランド(米国)
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
ラマザン・エミエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ショーン・オマリー(米国)

<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル(ニュージーランド)
ジェイリン・ターナー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
ジム・ミラー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
ゲイブ・グリーン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス(米国)
ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス(米国)
ユライア・ホール(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アイ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク(豪州)
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)

The post 【UFC276】コメイン前のミドル級戦。ストリックランド✖ペレイラは派手さの伴った高MMA IQの打撃戦に?! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA o UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレ・ムニス イアン・ギャリー イスラエル・アデサニャ ショーン・オマリー ショーン・ストリックランド ジェイリン・ターナー ジム・ミラー ジャレッド・キャノニア ブラッド・リデル ペドロ・ムニョス ボビー・グリーン マックス・ホロウェイ ミーシャ・テイト メイシー・バーバー ロビー・ローラー

7.2『UFC 276: Adesanya vs. Cannonier』の試合順が発表


 UFCが7月2日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 276: Adesanya vs. Cannonier』の試合順が発表されています。

Main card(日本時間7月3日午前11時開始)

▼UFCミドル級タイトルマッチ/5分5R
イスラエル・アデサニャ vs. ジャレッド・キャノニア

▼UFCフェザー級タイトルマッチ/5分5R
アレックス・ヴォルカノフスキー vs. マックス・ホロウェイ

▼ミドル級/5分3R
ショーン・ストリックランド vs. アレックス・ペレイラ

▼女子フライ級/5分3R
ローレン・マーフィー vs. ミーシャ・テイト

▼バンタム級/5分3R
ペドロ・ムニョス vs. ショーン・オマリー


Preliminary card(日本時間7月3日午前9時開始)

▼ライト級/5分3R
ブラッド・リデル vs. ジェイリン・ターナー

▼ウェルター級/5分3R
ロビー・ローラー vs. ブライアン・バルベリーナ

▼ウェルター級/5分3R
イアン・ギャリー vs. ゲイブリエル・グリーン

▼女子フライ級/5分3R
ジェシカ・アイ vs. メイシー・バーバー


Early preliminary card(日本時間7月3日午前7時開始)

▼ミドル級/5分3R
ユライア・ホール vs. アンドレ・ムニス

▼ライト級/5分3R
ボビー・グリーン vs. ジム・ミラー

▼ミドル級/5分3R
ブラッド・タヴァレス vs. ドリカス・デュ・プレイシス

▼女子バンタム級/5分3R
ジェシカ・ローズ・クラーク vs. ジュリア・ストリアレンコ続きを読む・・・
カテゴリー
MIKE MMA UFC   アンドレ・ムニス エリク・アンダース

4.16『UFC Fight Night』でユライア・ホールとアンドレ・ムニスが対戦


 UFCが4月16日に開催するFight Nightシリーズの大会(会場未定)でユライア・ホール vs. アンドレ・ムニスのミドル級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 ホールは7月の『UFC on ESPN 28: Hall vs. Strickland』でショーン・ストリックランドに判定負けして以来の試合。現在ミドル級ランキング8位。

 ムニスは12月の『UFC 269: Oliveira vs. Poirier』でエリク・アンダースに1Rアームバーで勝利して以来の試合で8連勝中(UFC戦績4勝0敗)。現在ミドル級ランキング13位。続きを読む・・・
カテゴリー
MMA Report UFC UFC269 アンドレ・ムニス エリク・アンダース ブログ

【UFC269】ニュー・アームコレクター=アンドレ・ムニス、3試合連続──腕十字で勝利

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス(ブラジル)
Def.1R3分13秒by 腕十字
エリク・アンダース(米国)

サウスポー同士、ワンツーフックでアンダースが前に出る。ムニスは左ローを蹴り、アンダースは一回転するが、頭を振って前に出てダブルレッグを狙う。切ったムニスが、逆にダブルレッグでテイクダウンを決めてパス。一度はハーフに戻されるが、もう一度足を抜いてスクランブルでバックへ。

アンダースは立ち上がるが、右足をフックされて胸を合わせることができない。逆側から左足をフックして寝技に持ち込んだムニスはバックマウントへ。前方に落とされそうになると、そのままアンダースの顔を右足で刈って腹ばいになり、右ワキで右腕を抱えて──腕十字を極めた。

ジャカレ・ソウザを下した時と同じ形の腕十字の勝利、3試合連続一本勝ちとなったムニスは「ジャカレの時は運が良かった。でも、このポジションは僕が支配できる形なんだろうね。ジャカレに勝った時は手にできなかったボーナスが欲しい。バックを取るとホールドするか、腕を狙う。その2つの選択肢があるんだ。タップしてくれて、良かった(笑)。ダレン・ティル、もう試合が組まれているのは知っているけど、僕はいつだって戦うよ」と笑顔を見せた。


The post 【UFC269】ニュー・アームコレクター=アンドレ・ムニス、3試合連続──腕十字で勝利 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Report UFC UFC262 アンドレ・ムニス ジャカレ・ソウザ ブログ

【UFC262】目視できない──ジャカレが腕十字で、腕を負傷しアンドレ・ムニスに下る……

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス(ブラジル)
Def.1R3分59秒by 腕十字
ホナウド・ジャカレ(ブラジル)

サウスポーのムニスが左ハイ、ジャカレが右ミドルを返す。ムニスも左ミドルを蹴ると、ジャカレは右ミドルから左右のフックを伸ばし、ダブルレッグへ。ケージに詰めてからテイクダウンしたジャカレが力強い右のパンチを打ち下ろす。ムニスは蹴り上げからスタンドに戻ると、左ミドルを蹴り逆にダブルレッグを決める。下になったジャカレはスクランブルでバックを許すが、胸を合わせて離れる。

ムニスは2度目のダブルレッグからテイクダウンを決め、再びスクランブルでバックへ。前方に落としに掛かったジャカレだが、ムニスは右腕をしぼり体重を掛ける。とジャカレのヒジから、パンという乾いた音を館内に響き渡る……。

時代は移り変わるという当然のことを思い知らされるには、余りにの衝撃的なフィニッシュとなった。


The post 【UFC262】目視できない──ジャカレが腕十字で、腕を負傷しアンドレ・ムニスに下る…… first appeared on MMAPLANET.