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【Pancrase335】元修斗世界ストロー級チャンプ黒澤亮平が初参戦。同じく初出場の小林了平と対戦

【写真】そのポテンシャルを発揮するのは、これからだ (C)SHOJIRO KAMEIKE

2日(金)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase335で黒澤亮平が初参戦を果たし、小林了平と対戦することが発表された。

元修斗世界ストロー級チャンピオン飛鳥拳こと黒澤がプチサブライズ=パンクラス初参戦が決った。


2016年7月に澤田龍人を破り、修斗ストロー級の頂点に立つも翌2017年10月に負傷が完治するまでに防衛期限を守れないという理由で王座返上、2019年1月の再起戦まで2年半のブランクがあった。

再び修斗最軽量の王座を狙うのを機に、リングネームを本名に変えるも戦績的には5勝3敗。大切な局面で星を落としてしまったが、4月の沖縄大会での一本勝ちから心機一転、パンクラスに戦場を移すこととなった。

現状、パンクラス・ストロー級王座は山北渓人がステップアップしたONEでの戦いに専念するために返上し、空位となっている。当然、黒澤のターゲットはそのベルトなるだろう。

対する小林了平はNEXUSを主戦場に5勝2敗のキャリアを残す19歳の若手で奇しくもRYOHEI対決となる。生真面目、真摯さがMMAの幅を狭めるようなきらいが見られた黒澤だが、パンクラス参戦という状況の変化で、よりMMAを楽しみ、ポテンシャルをフルに発揮できるよう心持ち変えられるか。

三十路となった黒澤のMMAファイター人生第3章──今回の試合のように挑戦が下の世代の突き上げを食らうことも増えるであろう、これからが楽しみだ。

なおPancrase336と昼夜興行となる同日の大会、335大会では中田大貴✖高木凌、近藤有己✖佐藤豪則、名田英平✖Ryo、前田浩平✖ジョセフ・カマチョ、余勇✖貞永大輔、沙弥子✖MIYUが振り分けられている。

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【Shooto2023#02】関口祐冬と対戦。外連味ゼロ、新井丈「MMAを続けて人の心を動かせる人間に」

【写真】言葉でも、拳でも語る──漢・新井丈(C)SHOJIRO KAMEIKE

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるSHOOTO2023#02で、修斗世界ストロー級王者の新井丈がフライ級1位の関口祐冬と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

新井は2022年に修斗で4戦4勝ち、しかも全ての試合でKO勝ちを収めている。そのなかで9月には猿丸ジュンジを倒してベルトを獲得した。かつて9連敗を喫した男がドン底から這いあがり、次に目指すものの一つがフライ級制覇だ。そんな新井にフライ級での戦いについて訊くと、彼にとっての戦いの浪漫を語ってくれた。


――2022年は4戦して全てKO勝ち、修斗世界ストロー級のベルトも巻いた新井選手です。次の後楽園ホール大会で2022年の年間MVPが発表されるようですが、ご自身がMVPを獲得すると思いますか。

「それは俺なんじゃないですかね。フフフ……(と、右拳を上げて4本の指を立てる)。でも大会中のどこで発表するんですかね? MVPを授賞した後の試合だと、絶対に負けられないじゃないですか(笑)。できれば試合後に発表してほしいな。大会が終わって、年間MVPとTHE1の大会MVPを両方もらいたいです」

――アハハハ。……というお話の中で、いま右拳の大きな手術跡が見えました。

「もう公表されているからいいですけど、黒澤戦(昨年5月、黒澤亮平にKO勝ち)で骨折しちゃって。ただ、次の大会でタイトルマッチができないとなると、『次の大会で別のランカーが挑戦者となり、その次に新井選手が挑戦できることは約束します』とプロモーター側から言われたんですよね」

――防衛期限もあるでしょうし、挑戦者側の要因であれば仕方ないかもしれないですね。

「でも俺は、自分が勝ってきたのに、ここで別の選手が挑戦することになるのは納得いかなくて。だったら無理してでも試合することにしました」

――実際のところ、タイトルマッチまでに拳は完治していたのですか。

「試合当日は100パーセントの状態でしたよ。でも骨折してから練習できない時間が長くて。殴り始めることができたのは、試合の1カ月前でした。それまで打撃のスパーリングはできないし、拳に力を入れられないから本格的な組みの練習もできませんでしたね。そこで無理しちゃうと骨がズレたり、折れやすい骨になっちゃいますから。

俺も最初はナメていたんですね。お医者さんは全治何カ月とか長めに言っているんだろうと(笑)。だから手術後1カ月ぐらいしたら、練習しちゃおうと考えていました。でもちょうどその頃、朝倉海選手が拳の骨折でRIZINの試合を欠場して。前に骨折した時の古傷がぶり返したとか何とか」

――朝倉海選手が昨年7月にRIZIN沖縄大会を欠場した時のお話ですね。確かに、ちょうど新井選手が王座挑戦を控えている時期です。

「そうなんですよ。いろんなインタビューやデータを見ると、治りきっていない状態でムチャをしていたら、何年か経ってから再発するらしくて。そこで自分も、ちゃんと治さなきゃと思ったんです。その分できることは少なかったです。ただ、『できないことはできない』と諦められました。練習はできなくても試合に集中することはできていたし、いろんなことを考えられる時間が増えていたので問題はなかったですね」

――結果、猿丸選手をKOして修斗のベルトを巻きました。何より9連敗から7連勝でベルトを獲得したことは注目を集めています。

「やっぱり諦めずに続けてきたからこそ、そういうストーリーを体現できたと思います。ずっと応援してくれていた人とか――それこそ昔の俺をバカにしていた人たちにも、全部丸ごと見せることができたから。諦めないで続ける、それが人に認めさせる方法だと思うんですよ」

――ベルトを巻いてから生活などの面で何か変化はありましたか。

「うーん、チャンピオンになっても人生は変わらないですよね。俺も別に何か変わることを期待していたわけじゃないですし。それよりも、ベルトを巻いたことで今後はもっともっと厳しい挑戦を続けていかなきゃいけないんだろうな、と改めて考えています」

――格闘技をやっていて、人生は変わるものだと思いますか。

「そう思いますよ。たくさんチャンスはあります。俺はもともと自分の人生を変えたくてMMAをやっているわけじゃないです。人の心を動かしたいから格闘技を始めていて。たくさんの人に試合を観てもらいたい、もっと多くの人に観てもらえるような試合をしたい。そう思いながらも、俺は他の人と比べて何か秀でたものがあったわけじゃないんですよ。

実際、9連敗っていう失敗も経験しました。でもMMAを続けていくことで、人の心を動かせる人間になれると思っています。そんなヒーローに自分がなった時は、俺の人生がスタートした時からは変わっているじゃないですか。その時に自分でも『俺の人生は変わったな』と思えるように、これからもMMAをやっていきたいです」

――そしてベルト獲得から前回の大竹陽戦(昨年11月、大竹陽にKO勝ち)もフライ級契約のノンタイトル戦に至りましたが、ストロー級の試合と比べて減量は変わってきますか。

「自分はストロー級でも減量が楽なほうなので、フライ級となると体重のほうは気にしていないです。おかげで最後の練習まで元気に動くことができますよ。3年前にも緊急オファーで大竹選手と、フライ級で試合をしたことがありました(2019年10月にKO勝ち)。あの試合から連勝が始まって。それで今回、フライ級で戦う試合の相手が大竹選手だったので、何か縁を感じますよね」

――3年前の大竹戦と今回の大竹戦を比較して、同じフライ級契約の試合でも何か違いはありましたか。

「自分の技術面ですね。当時から技術的に成長していて、何かされても不安はなかったです。あの頃――HEARTSに来る前は、何でも自分で考えて練習することが多くて。相手が何かしてきても、対処法が分かっていない自分を隠しながら試合していました(苦笑)。それが今は最新の技術を教えてもらったりして、不安はないです」

――ストロー級は52.1キロ、フライ級は56.7キロと4.6キロの差があります。その体重差では練習の動きに違いはないのでしょうか。

「違いはないですね。試合をする時の体重と変わらないので。ストロー級だとリミットまで落として、試合までに戻すじゃないですか。その戻った体重と、フライ級のリミットが同じぐらいで。ストロー級の試合前は脂肪が少ないから、練習の時もキレがあったりはしますけど、今回は本番と同じ体重で練習できていることも大きいです」

――なるほど。ただ、相手も同じ状態にあります。試合当日はフライ級リミットから何キロか戻っているでしょう。対する新井選手は試合当日もフライ級リミットに近いということであれば、それだけ体重差は生まれますよね。

「あぁ、試合当日は相手のほうが5、6キロぐらいは重いかもしれないです。でも前回の試合でフライ級の試合も経験しましたしね。それに俺たちのようなストロー級の選手は、普段から1~2階級上の選手が練習相手になるんですよ。上の階級の選手に組まれた時の圧力は、普段から経験していて。もちろんその階級差が厳しい時もあります。でも、自分が選んだ道なので仕方ないですね」

――自分が選んだ道……修斗世界ストロー級のベルトを獲得したあと、フライ級で試合をする道を選んだ理由を教えていただけますか。

「それが……ベルトを獲った直後に、大沢(ケンジHEARTS代表)さんがポロッと言ったんですよ。『丈、2試合前に出ていた関口選手と試合したら面白いんじゃない?』って。俺も『それ面白いですね。やりたいっす』と答えたら、大澤さんからプロモーター側に、その意向を伝えてくれたみたいです」

――……もしかして、その場の勢いですか。

「アハハハ、勢いですね。もちろんストロー級の防衛戦をやることも考えています。防衛戦は絶対にやりたいんです。周りの人からは『もう防衛戦をやらずに、どんどん上に挑戦していけばいいんじゃないか』という声をもらったりもしますよ。だけど俺自身が昔、ベルトを持っていた箕輪(ひろば)君に『そのベルトどうすんだよ?』と煽っていた時期があったじゃないですか」

――修斗のベルトを保持したままONEと契約し、防衛戦を行うことができなかった箕輪選手を挑発していた時期ですね。

「そう言っていた俺が防衛戦をやらずに、ベルトを返上して違う階級や他の大会に行ったら筋が通らないですよね。あとはチャンピオンの責務として防衛戦をやって、ベルトの価値を上げることが修斗への恩返しになるのかなと思っています。だからフライ級に挑戦しつつ、ストロー級の防衛戦もやっていきます」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
3月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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【Shooto2022#06】修斗世界ストロー級王者、猿丸ジュンジ─01─「自分は他のところに行く気はない」

【写真】今はもう黒ではなく、シルバーのベルトを手にしているはず(C)MMAPLANET

19日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#06で、修斗世界ストロー級王者の猿丸ジュンジが、ランキング1の新井丈を挑戦者に迎えて初防衛戦を行う。
Texty by Shojiro Kameike

昨年11月、黒澤亮平との暫定王者決定戦で勝利し、念願であった修斗のベルトを巻いた。それは2011年4月に生駒純司との王座決定戦で敗れてから10年、5回目のチャレンジであった。今年7月に正規王者であり、ONE参戦中の箕輪ひろばがベルトを返上したため、猿丸が正規王者に昇格。そして迎える初防衛戦を前に、猿丸が修斗への想いを語ってくれた。


――修斗世界ストロー級暫定王座を奪取した前回の試合から10カ月を経て、初防衛戦を迎えます。今の心境はいかがですか。

「ちょっと間隔が空いちゃいましたよね。もっと早く試合をしたいとは思っていました。待っていたから仕方ないんですけど。オレだけじゃなくて、他の選手も待っていでしょうし」

――待っていたというのは、正規王者の箕輪ひろば選手のベルト返上を待っていたということでしょうか。

「いや、オレは箕輪選手と試合をするつもりでした。だから箕輪選手がどうするのかを待っていたということですね。それが返上となったので、自分はすぐに防衛戦をやることにしました」

――正規王者の動向が不明な場合、保持する暫定王座の防衛戦を行おうとは思わなかったのですか。

「それは考えていなかったですね。箕輪選手と統一戦をするのが一番良かったと思いますし。箕輪選手とは試合したかったです。別に今は何とも思っていないですけど」

――では10カ月前のお話にはなりますが、初挑戦から10年越しで修斗のベルトを巻いた感想を教えてください。

「とにかく嬉しかったです。ようやく応援してくれている皆さんにも、ありがとうって言えるし」

――ベルトを獲得した黒澤戦は、ご自身の中では満足のいく出来だったのでしょうか。

「はい、満足いく出来でした。作戦通りではなかったけど」

――というと?

「テイクダウンを織り交ぜていくという作戦はそのままでした。でも、あんなに早く終わるとは思っていませんでした。もっと長引くと考えていたんです。テイクダウンから削って、相手の動きが鈍くなってきたところでフィニッシュを狙おうと。別にRNCでフィニッシュしようと考えていたわけではないけど、組んだら相手は立とうとするから、そこでバックに回るという展開を想定していましたね。

でも意外に、最初のパウンドが効いていたから。それが分かったので狙いに行って、RNCを仕掛けた時も、それほど抵抗もされなかったので極めることができました」

――開始早々にテイクダウンを仕掛けていましたが、もっと打撃で削ってから組みに行くことはなかったのですね。

「打撃で行こうとは考えていなかったです。テイクダウンに失敗して、立たれても上下に組み直していく。パンチとテイクダウンを混ぜて、スプロールされたら、逆に深追いされないように距離を保つ。スタンドではなくグラウンドで削る。そう考えていました」

――対する黒澤選手は、猿丸選手のローにパンチを合わせてきました。

「最初に合わされた時は、これは警戒しないとって思いました。予想以上にパンチが速くて、自分もそんなに見えていなかったんですよ(笑)。でも、こちらはパンチをもらわないポジションから出したり、常に頭を動かしていたから、クリーンヒットはなくて。

黒澤選手はパンチがというか踏み込みが速い。でも単調だし、踏み込む時に警戒していないんですよね。だからパンチが右でも左でも、自分が頭をずらしていれば組みつける。もっとフェイントかけてくれば、自分も入るのは難しかったかもしれないですけど」

――前回の試合前、猿丸選手から「今回負けたら引退する」と聞いていました。しかし勝利し、ベルトを巻いたことで引退は回避されたのでしょうか。

「アハハハ、そう言っていましたね(苦笑)。自分の中で求めていたスタイルが出来上がってきて、それでも負けたら仕方ないと思っていました。別に後ろ向きな気持ちではなくて。ベルトを獲るまで続けると決めていて、それで獲れなかったらラストになるのかな、と。でも勝てて良かったです。やっぱり続けたいから」

――一方で、修斗のベルトを巻くという最大の目標は達成しました。そこで達成感……もう十分かな、という気持ちは生まれなかったですか。

「達成感は大きかったです。でも、これでもう……という気持ちはなかったですね。たとえば修斗だけでなく、他のプロモーションでもチャンピオンになった選手は、違うところへ行こうとするじゃないですか。国内ならRIZIN、海外だとONEやUFCとか。自分はそうやって他のところに行く気はないので」

――すると、ベルトを巻いた次の目標はどこに置いているのでしょうか。

「強い修斗のチャンピオンでいること。もしRIZINやONE、UFCへ行きたい選手がいるなら、『強いチャンピオンである自分を倒して行け』っていう存在になることですね。そのためにも防衛戦はどんどんやっていきたいです。修斗を活性化させるために」

――……なるほど。

「えっ、意外ですか」

――いえ、意外ではないです。猿丸選手らしい考えだと思います。ただ良い悪いではなくて最初は同じような気持ちを持ちながらも、次の道を選ぶファイターも多くいました。

「そうか……自分のようなタイプは珍しいんですかね。でも、オレぐらいはそんなタイプでいても良いですよね」

<この項、続く>

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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#03 キック 新井丈 箕輪ひろば 黒澤亮平

【Shooto2022#03】新井丈がパンチで圧倒、黒澤亮平の口から大量出血でドクターストップに

【写真】攻撃だけでなく黒澤のパンチへのディフェンスも光った(C)MMAPLANET

<ストロー級/5分3R>
新井丈(日本)
Def.2R by TKO
黒澤亮平(日本)

いきなり距離を詰めた新井、黒澤はケージを背負ってサークリングする。追う新井に対し、左ミドルと蹴りで押し返した黒澤。下がる新井に左ボディストレートを続けて当てる。新井の右ローに対してシングルレッグを狙った黒澤だが、新井が離れてプレッシャーをかける。サークリングしながら足を滑らせた黒澤。ケージ中央で新井の顔面に右ストレートを入れた。新井は黒澤の右をブロックしながらケージを背負わせる。新井の右ローに右ストレートを合わせた黒澤。新井の左目尻から出血が見られる。黒澤のテイクダウンをスプロールした新井は、右ストレートをブロックしながら左フックを振るう。

黒澤はさがりながら左フックを入れた。新井の右フックをかわす黒澤。しかし新井の右ストレート、右クロスをもらってしまう。左ジャブを突く黒澤だが、顔面から出血している。新井は左ボディストレートを突き刺しながら、右を当てると黒澤がフラつくように。新井は頭を振りながら、サークリングする黒澤を追う。新井の右ローをもらった黒澤がヒザを着いた。立ち上がった黒澤を追い続ける新井が、相手の打撃をブロックしながら舌を出して相手を挑発。最後は左ボディを当てて、黒澤を下がらせた。

2R、またも新井が距離を詰める。サークリングする黒澤、左ジャブを突くも新井の前進は止まらない。新井が左ボディストレートを伸ばす。黒澤のニータップをスプロールした新井の左右パンチが黒澤の顔面を捉える。フラつく黒澤。新井の右ボディが突き刺さる。黒澤の右をブロックする新井、相手にケージを背負わせて追い続け、右カーフキックを当てる。口からの出血が激しくなった黒澤。新井のパンチがヒットして、バランスを崩す。ここでレフェリーが試合を中断し、ドクターチェックが入り、ストップとなった。

勝者の新井は「ストロー級は盛り上がっていると思うんですけど、ランカーを倒してきました。箕輪選手はベルトを防衛する気があるのかどうか」と、世界正規王者の箕輪ひろばにメッセージを送った。


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【修斗】速報中! PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.3

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今日は修斗の日。後楽園ホールでプロフェッショナル修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.3が開催されます。今大会はこれまで無料で中継していたABEMAの配信がストップ。代わりにツイキャスが有料でPPV配信するという新たな試みで行われます。新たな配信スタイルはファンにどう響くのか。大会的には小野島恒太(Combat Workout Diamonds)×石井逸人(TRIBE TOKYO MMA)の環太平洋バンタム級チャンピオンシップがメインマッチ。さらに派手な打ち合いが期待される新井丈(キングダムエルガイツ・和術慧舟會HEARTS)×黒澤亮平(パラエストラ松戸)の一戦も妙味。今宵も電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。
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【Shooto2022#03】久遠と対戦──澤田千優「レスリングと空手が結びついて動きやすくなっています」

【写真】 取材後、「レスリングで勝ちなさい。ただし澤田千優のレスリングにはパンチと蹴りがある」と岩﨑氏がいえば、AACCの阿部裕幸代表が「それが古代のパンクラチオン」と言葉を続けた(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#03で、澤田千優が久遠と対戦する。

キッズから高校、大学とレスリングで活躍し、兄・龍人の後を追ってMMAに転じた澤田千優。プロ3戦目を前に、MMAファイターとして打撃の成長のために取り組む剛毅會空手の稽古後に、初インタビューを試みた。


――千優選手がアマ修斗で勝った時に、お兄さんの龍人選手が「大学も出ているのだし、MMAなどせずに普通に働いてほしい」と言っていました。千優選手はなぜMMAをしようと思ったのですか。

「大学を卒業してからMMAをしたくなったわけではなくて、中学の時からなんです。AACCでずっと身近に藤井(恵)さんや(浜崎)朱加さん、勿論りゅうりゅうがいたから……というのはあります」

──りゅうりゅうというのは、龍人選手のことですね。

「ハイ。上にもお兄ちゃんがいて……真ん中のおにいちゃんのことはりゅうりゅうって呼んでいます」

──……なるほど。そして龍人選手の影響もあり中学の時から、MMAはしたかったと。

「ハイ。高校に進学せずにMMAをやりたいと両親に伝えたら『バカなことを言わないで。勉強ができないんだから、レスリングで高校に行きなさい』と説得されました。それにMMAでトップにいくには、レスリングでしっかりと頑張られないと中途半端になっちゃうから、レスリングで行けるところまで行こうと思ってレスリングの方に進みました。

でも節目になるとMMAがやりたくなって。『MMAをしたいから大学には進みません』と言った時も家族会議をして、やっぱり『レスリングで行けるところも行くべき』という風に説得されました。そこまでやり切ったら、私もMMAでレスリングを生かしきれるんじゃないかなって思いました」

──結果、レスラー人生で全日本2位、全日本学生2位、社会人優勝、アジアジュニア2位など輝かしい結果を残しています。

「でも大学を卒業してからは就職して……。今も働いているところなんですけど、『やっぱりMMAをやりたいんだよね』って一番上のお兄ちゃんに相談したら『今からでも遅くないじゃない?』って言われて。もちろん、りゅうりゅうは反対しているので、そのことも伝えても『アイツのことなんて放っておけ。自分の人生だし、関係ないよ。他に誰が反対している?』と言ってもらえたので頑張ろうって思いました」

──大学までレスリングを続けているとMMAに転じても運動神経と体力、それとレスリングの技術だけでそこそこ行けることはなかったですか。

「それこそレスリングを軸に戦うと、アマ修斗で勝てました。でも、もっと強い人達と練習しているので、そんなに甘くないことは自分でも理解しています。りゅうりゅうがやられていたり、他のレスリング上がりの人も練習でやられているのを見ているので。レスリングだけじゃ勝てないから、岩﨑先生に打撃を習うようになりました(苦笑)。

レスリングはこのままキープで良いので、MMAができるようになりたいです。打撃は全く知識がないですし、見様見真似でやると何も理解できない。だから、ちゃんと教えてくれる人が私には必要だと思って……。でも一から学ぶ……腑に落ちるというか、納得できる伝え方をしてもらえないと全然身にならなくて」

──ボクシングやキックボクシングを習うことが主流だと思いますが、そこで剛毅會の空手を習おうと思ったのは? サンチンをやっていると白い目で見られることもあるかと思います。

「先生が時々、教えてくれてことが腑に落ちて。先生に教われば間違いないかなと思いました。空手を学ぶことは全く抵抗なかったです。一番近くにいる先生でしたし」

──効果の程を何も疑うことなく?

「ハイ」

──なるほど、それは身に付きやすいですね。他の打撃の経験がある方が、岩﨑空手は素直には入ってこないかと思うところもあるので。

「先生はレスリングも好きなので、レスリングの動きでアドバイスをしてくれたり、そこはとても入ってきやすいです」

──腑に落ちて、身についているという実感はありますか。

「拳(ケン)の強さとか、体重の乗せ方という部分で感じられます。レスリングと空手は似ていないんですけど、結びついて動きやすくなっています」

──去年の11月の中村未来戦での左の突きを見た時に、あれっ……剛毅會空手だと思いました。

「あの時はもう指導を受けていました(笑)。あれは観客席から『止まれ』、『手だけ伸ばせ』って先生の声が聞こえて。『動くな』と。その声に従っただけなんですけど、あとから『基本稽古をやっていないと出ない動きだから』と説明してもらいました。

その後に下がって打つというのを教わったのですが、あの時は止まって打つことを稽古していました。その止まって打つのから、距離を取って少し下がって打てるようになってきまいた。きっと他の打撃を知らないので、体に入りやすかったと思います。

それにやっていると、レスリングと空手が近くなってきたような気がします。距離感は違うのですが、私はボクシングとかキックのように打撃を打とうとすると、重心が上がってフワフワしてしまうんです。『フワフワ』するなって先生に指摘されます。その時はテイクダウンもダメで、蹴りもダメなんです。

でもレスリングでテイクダウンに入れる構えだと、空手の突きがスッと出て。足もパッと強いのが出せて……『あっ、こういうことだ』と身に入ってきました」

──対戦相手の久遠選手、あの優秀なストライカーを相手にMMAで戦ううえで自信の方は?

「今、教えてもらっていることを出せたら間違いはない。間違ったことを教えてもらっているのではないので、間違ったことはしない。そういう自信はあります。もちろん、勝つんですけど。間違っていない自信はあるので、そこを如何に試合で出せるか。

MMAの経験値が違うので、何をしてくるのか分からない怖さはありますが、試合の経験数は自分もレスリングをずっとしてきたので……。MMAは2試合しかやっていないので、それでも緊張してしまうと思うけど、教えてもらったことがちゃんと出せれば間違いはないという自信はあります」

──ところで下らない質問ですが、龍人選手をライバル視していますか。

「舐められたくないというのはあります。誰も言わないけど、りゅうりゅうが一番格好良いと思っていて大好きだし。だから舐められたくないし、負けたくない。格好良いところを見せたいです。りゅうりゅうに恥ずかしくない戦績を残したいと思っています。

まだ認めてもらえていないというのを感じているので、もっと頑張らないといけないと思います」

──では最後に、次の試合でどのようなMMAを見せたいと思っているか意気込みの方をお願いします。

「まだ3戦目で、MMAというには不十分ですけど、やっていることをしっかりと出して──少しでも前の試合より成長したなと思えるように頑張ります」

■視聴方法(予定)
5月22日(日)
午後5時50分~ Twit Casting LIVE
             
■Shooto2022#03

<修斗環太平洋バンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 小野島恒太:61.2キロ
[挑戦者] 石井逸人:61.2キロ

<ストロー級/5分3R>
新井丈:52.2キロ
黒澤亮平:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
藤井伸樹:60.9キロ
齋藤翼:61.25キロ→61.2キロ

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
久遠:47.6キロ
澤田千優:47.4キロ

<ストロー級/5分2R>
木内“SKINNYZOMBIE”崇雅:52.2キロ
阿部マサトシ:52.2キロ

<バンタム級/5分2R>
榎本明:61.1キロ
ガッツ天斗:61.0キロ

<フライ級/5分2R>
大竹陽:56.7キロ
須藤晃大:56.7キロ

<バンタム級/5分2R>
伊集龍皇:61.2キロ
川北晏生:61.2キロ

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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#03 UFC ブログ 新井丈 黒澤亮平

【Shooto2022#03】9連敗から5連勝、元世界チャンプ黒澤亮平戦へ。新井丈「ナメくさっていたんです」

【写真】5連勝の経験がある選手は少なくないが、9連敗をした選手というのはそうはいない。この巻き返し力は凄まじい (C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#03で、修斗ストロー級世界1位の新井丈が同級3位の黒澤亮平と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

新井は2015年11月、当時スタートしたばかりだった修斗トライアウトマッチに出場し、その試合内容を評価されてプロ昇格を果たした。しかし2016年のプロデビュー以降は、1勝1分からなんと9連敗を喫する。ところが2019年10月、大竹陽にKO勝ちを収めてから5連勝でランキング1位に昇りつめた。その大躍進の裏には何があったのか。新井丈がこれまでのキャリアと、煽り続けている黒澤亮平良について語る。


――新井選手といえば、MMAで9連敗からの5連勝というキャリアが注目されています。9連敗していた時期と6連勝している現在では、何か大きな変化があったのでしょうか。

「アマチュア時代やプロデビューしたばかりの頃は、試合は好きだったんですよ。あとは殴り合うことが好きで。でも練習が好きじゃなかったです。試合が終わったら2カ月休んだりとか。今はツラい練習も好きだし、トレーニングや栄養とか、技術についている時間も好きで。そこが変わったかなと思いますね」

――新井選手の試合を初めて見たのは、修斗トライアウトの時でした。トライアウトでは1試合でプロ昇格になるほどの才能と身体能力を見せていたと思います。一方、その時点ではまだ才能と身体能力だけで戦っているのかなという印象も強かったです。

「……アマチュアの時は、それで通用したんですよ。でもプロになって、組みの選手には全く対応できなかったというか。それこそ9連敗って全部同じ負け方ですし。だから自分が負ける理由も、もっと練習しないといけないことは分かっていたのに、そこから逃げていたような感じです。いま考えると、恥ずかしいヤツだなって思いますよね(笑)」

――そのことに気づくまでのキャリアをお聞きしたいと思います。まず新井選手がMMAを始めたキッカケを教えてください。

「キッカケはアメリカのプロレスですね。小学校の時にWWEを見ていて、血だらけになりながら逆転勝ちするヒーローの姿に心躍らされて、自分もヒーローなりたいと思ったんです。そこから格闘技に興味を持ち始めました」

――プロレスラーになりたいとは思わなかったのですか。

「プロレスは好きで見ていたんですけど、そこから地下格闘技を観たり、昔のMMAを観たりするようになって。自分やるならプロレスじゃなくMMAだなと思って、ネットで調べて家から一番近かったキングダムエルガイツのジムに入りました」

――今も試合の前後で「殴り合いたい」という発言をされていますが、MMAを始めた頃から殴り合いをしたかったのですか。

「殴り合いもそうだし、血だらけになりたいっていう気持ちがあったんですよ。血だらけになって最後に勝つような試合をしたい。人の心を躍らせることができるヒーローになりたかったんです。寝技で漬けたり判定で勝つっていうことは、考えたことなかったですね。グラップラーにはなりたくなかったです。もちろん相手を潰すための寝技の技術は必要なので、寝技をやらないといけないっていうことは分かっていました。でも、そこまで本気で取り組めていなかったんですよね。結構軽く考えていたので」

――プロでもKOで勝ち上がっていくことができる、と。

「そう、そうです。ナメくさっていたんですよ。アマチュアの時は1回か2回負けたぐらいで、あと勝てていましたから。……まぁ、本来は1回負けたら気づくんでしょうけど、9連敗しないと気づけなかったです(苦笑)」

――アマチュア時代やプロデビューしたばかりの頃に、才能や身体能力だけで勝っている選手は、勝ち進むと壁にブチ当たることが多いですよね。

「ホント、その通りでした。自分の意識を変えられたのは、中国に行った時ですね。格闘技だけの生活をしたいと思って、1カ月ほど一人で中国へ練習しに行ったことがあるんですよ。大竹戦の前だったと思うんですけど、ずっと何かを変えたいとは思っていたので」

――新井選手は中国で開催されたMMA大会、WLFでも試合をしていますよね。

「中国には4回行きました。試合で3回、練習で1回です。そのうち試合は1回、現地で地震が起こって大会が無くなっちゃったんですけど」

――2017年8月8日に発生した、九寨溝(シルツァデグ)地震のことでしょうか。

「そうです。で、中国では2回試合をして、2回ともエンボーゲドウというジム(恩波格斗、エンボー・ファイトクラブ。現在UFCランカーのソン・ヤードンやスムダーチーが所属していた)の選手だったんですよ。それでエンボーゲドウの選手と顔なじみになり、一緒に来ていたロシア人コーチと連絡先を交換して。そのロシア人コーチを通じてエンポー・ゲドウへ行くことになったんです。

でもロシア人コーチがエンボーゲドウと揉めて、ロシアへ帰るっていう話になっていて。自分は中国に着いているのに、何のアテもなくなっちゃったんですよ。オレは中国語も英語もできないから、日本にいた中国人の知り合いに、町の人と電話で話してもらいました。そうやって紹介してもらった空手の道場で練習させてもらいながら、キックボクシングのジム、MMAのジムと紹介してもらっていって。結局、中国でも150キロぐらい移動しましたね」

――えっ!?

「えっ、ってなりますよね(笑)。ヤバすぎますよ。オレは中国まで何しに来たんだろう、って思いました。一番起きてほしくないことが起きちゃって。でも、エンボーゲドウがある成都にいたんですけど、重慶まで行ったらMMAの練習ができるところがあって。

最初にたどり着いた空手道場の先生が、日本の文化が好きで何回か日本に来たことがあったから、少しだけ日本語が分かる人だったんです。それは助かりました。
重慶では格闘技しかやることがなくて、毎日練習していました。それで最後にジムのメンバーからもらった言葉が『『格闘技の本質は継続することにある』って。その言葉が、すごく心に刺さって……。やっぱり格闘技に対して情熱というか愛を注がないと、結果が返ってこないと気づいたんです』

――その言葉をもらってから、新井選手の中で大きな変化があったのですね。

「自然と練習が好きになったんですよね。もっと技術を知りたい、栄養について詳しくなりたい、体の動きについて知りたいという気持ちになって。自然と格闘技が好きになりました」

<この項、続く

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DEEP DEEP105 MMA RYO 修斗 本田良介 猿丸ジュンジ 駒杵嵩大 黒澤亮平

【DEEP105】DEEPで2戦目=駒杵戦へ。福岡からの挑戦──本田良介「どこであってもMMAを戦っていく」

【写真】戦う場所は変われど、やることは同じ(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP105で、初代Fighting Nexusフライ級王者の駒杵嵩大と対戦する本田良介インタビュー。
Text by Shojiro Kameike

現役修斗世界ランカーの本田良介は、今年に入りDEEPに参戦。前回は3月の新宿FACE大会で加藤瑠偉に判定勝ちし、後楽園ホール大会出場の切符を手にした。2019年に東京から地元・福岡に戻り活動している本田にとって、コロナ禍と練習環境の変化は、どんな影響を与えたのだろうか。

新たな戦いの場に対し、意外なほど慎重な本田良介が、現在の状況と駒杵戦への意気込みを語る。


――本田選手は2020年まで修斗を主戦場としていましたが、今年からDEEPに参戦しています。そこには、どのような経緯があったのでしょうか。

「コロナ禍というのは大きいと思います。修斗の地方大会も少なくなっていたじゃないですか。僕も福岡にいて、東京の大会に地方選手も呼びにくいでしょうし。でも試合がしたいので、ご縁があってDEEPに出させてもらうことになりました」

――本田選手が東京から地元・福岡に戻ったのが2019年、その1年後にはコロナ禍となりましたが、福岡での練習環境はどのような状況にあったのですか。

「今はフリーランスとして活動していて、いろんなジムで練習させていただいていたんです。でもコロナ禍になって、まずジムも開けられないので練習できない、ということが多かったですね。ランニングも普段は陸上競技場を利用していたんですけど、その場所も使えなくなってしまって、どこか外で走れるような場所を使うしかなかったです」

――ご自身のジムを持っていないので、練習環境は厳しかったでしょうね。

「そうなんです。そのなかでレンジャーズジムさんでは、選手のみ少人数の練習に参加させていただいていました。福岡の緊急事態宣言が明けたタイミングで、そのまま通常の練習ができるようになっています」

――その状況下では、練習量も大きく減少したのではないですか。

「一時期は、スパーの量が以前の半分に減りました。でも今は福岡もコロナの感染者数が減っていて、以前のような練習ができていると思います」

――東京ではCAVEに所属し、石渡伸太郎さんの指導を受けていました。それがフリーランスとなり、大きく変わったところはありますか。

「CAVEにいた時は練習に追われて、自分で考えることが少なかったんです。それは、ただただ環境に恵まれていただけで。福岡に戻ってからは、キャリアが短かったためか、自分の練習スケジュールをまとめることは難しくて……。でも自分でやると決めた以上、やるしかなかったです。

今は自分で考えて練習できるようになったと思います。僕自身、できないことが多いので、できることを増やして自分自身で試合のプランを持てるようになりました。特に、僕自身がこう攻めるから、こういう状況になったらどうするか、と考えるようになっています」

――現在はレンジャーズジムが主な練習場所なのですか。

「MMAはレンジャーズジムさんと、マスタージャパン福岡さんでもお世話になっていて、フィジカルなどは別のところでやっています。フリーでやっていたら、苦手というか自分自身では組みづらいメニューってあるじゃないですか。でもマスタージャパンさんへ行くと、そういう練習メニューが中心に組まれていて。見れば分かるものなんだなって(苦笑)」

(「それはハッキリと分かります(笑)」――マスタージャパン福岡 弘中邦佳代表・談)

――なるほど。試合の話に戻りますが、DEEPに参戦するようになり、修斗とDEEPの違いなどは何か感じたりしますか。

「違いは……特にないですね。違いを感じる人もいるかもしれませんが、僕は一戦一戦、出場できるところでトップを目指して頑張りたいです。どこであってもMMAを戦っていくわけで、勝ち続けていけば、いずれトップが見えてくるはずですから」

――今回の駒杵戦は、DEEPフライ級で2戦目となります。現在、DEEPの中でも激戦区の階級となっていますが、トップを目指すうえで印象はいかがですか。

「まだまだ自分には足りないところもありますけど、勝負できると思っています。まだ階級を上げて2戦目、そういうことも全力で戦わないと分からないので、全力で戦います」

――かなり慎重な姿勢ですね。修斗では2018年11月に猿丸ジュンジ戦で敗れたあとは2019年から3連勝。特に元王者の黒澤亮平選手にも勝っているので(2019年3月に判定勝ち、DEEPフライ級戦線でもタイトルに絡んでいっても、おかしくはないと思います。

「そういうタイトルマッチとかは、勝っていったら回ってくるものなので……。まだDEEPでは1回しか勝っていないのに、タイトルマッチどうこうは失礼だと思うんですよね(苦笑)。勝って、周りから『タイトルマッチが見たい』と思われるようになりたいです」

――どこまでも慎重ですね。では、次の対戦相手である駒杵選手の印象を教えてください。

「ネクサスのチャンピオンで、経験値がある選手だと思います」

――そんな両者の対戦だけに、3R制で見たいという声もありますが……。

「3Rで見たい、という声があるのは嬉しいです(笑)。でもラウンド数は意識していません。2Rでも3Rでも、出せない選手は何も出せないので。そこは意識せず、決められたルールの中で戦います。3Rで組まれるかどうかは、知名度も関係してくると思いますし(苦笑)」

――コロナ禍のなかで、興行の時間も以前より制限され、試合数や総ラウンド数も大きく変わってきましたからね。

「そのなかで、3Rの試合に選ばれた人は、それだけの価値があるんだと思います。それが全てです。僕も、次は3Rで試合を組みたいって思ってもらえる試合をしたいですね」

■視聴方法(予定)
12月12日(日)
午後4時45分~SPWN PPV配信 & ニコニコ生放送 PPV配信

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J-CAGE Report Shooto2021#07 ブログ 猿丸ジュンジ 黒澤亮平

【Shooto2021#07】猿丸ジュンジが黒澤亮平をRNCで下し、5度目の挑戦で念願の修斗のベルトを腰に巻く

【写真】打撃からのテイクダウン、MMAファイターとして進化した猿丸が遂に修斗のベルトを獲得した(C)MMAPLANET

<修斗暫定世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
猿丸ジュンジ(日本)
Def.1R3分23秒 by RNC
黒澤亮平(日本)

猿丸が距離を詰めて左右のロー。黒澤がサークリングを始める。黒澤のパンチに対し、猿丸がローで攻め込んでいく。しかし黒澤も猿丸の右ローに右ストレートを合わせた。すると猿丸が組み付き、ボディロックからテイクダウンを奪う。ケージに背中を着けてる黒澤。猿丸は黒澤の両足を叩き込みながらパスガード。黒澤はガードに戻して立ち上がり、猿丸をケージに押し込む。猿丸は切り返して、ダブルレッグでまたも黒澤に尻もちを着かせた。

黒澤は背中を着きながら、ハーフガードから立ち上がる。離れ際に左フックを狙う猿丸に対し、黒澤の右ストレート。しかし打撃戦の中で猿丸が、またもダブルレッグでテイクダウン。パウンドを放ちながらマウント⇒バックマウントに移行し、左腕を黒澤の首に巻きつけ、RNCでタップを奪った。

5度目の挑戦で、暫定ながら遂に修斗のベルトを腰に巻いた猿丸。
「逃げずに、諦めずに、修斗でやってきて--諦めないでよかった。諦めなかったのは、応援してくれたのは、みんなのおかげ。だから、これはみんなのベルトです」と感謝を述べた。


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【VTJ2021】平良達郎と対戦、アルフレド・ムアイアドが計量で見せた執念「ここには勝つために来たんだ」

【写真】計量ならびに会見もリモートで参加したムアイアド。こうしたコロナ対策のもと大会が開催される(C)MMAPLANET

6日(土)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催される1VJT2021のメインで平良達郎と対戦するアルフレド・ムアイアド。

地球の反対側から、大会前日までホテルで隔離という厳しい状態で来日した。そしてリモート計量で、動画の数字がよく見えないとナァナァにすることなく、平良の滞在するホテルに呼び、眼前に計量をさせることで納得した。

この勝利への強い執念が、拳に宿ると平良は簡単な試合にならないかもしれない。リモート会見後にムアイアドの話を聞いた。


──ホテルで隔離中ですが、計量と記者会見を終えました。今の気持ちを教えてください。

「調子は良いよ。ホテルで隔離というのは、ストレスにはなったけど試合に向けて最も対戦だったといえる計量を終えることができてよかった。こんな状態だから、せっかく日本に来ることができたのに、ホテルの外に出ることができず、日本を知ることができないのは残念だけど、また来日する機会を得られるよう頑張って、次はこの国を堪能したいと思う」

──隔離中に体を動かすことはできたのですか。

「スペース的には少し狭いというのあるけど、この状況だしできることはやってきた。計画通り、ここまで来ているよ。1日に2度、3度と練習してきたから体は十分に動く。そこは全く問題ないよ」

──長旅、時差、そして隔離いろいろとあったと思います。

「飛行機での移動は確かに疲れたけど、それはもう回復している。1週間近くいるわけだし、ホテルの人たちも本当に親切だ。さっきも言ったように練習もできたし、フィジカル、メンタルともに問題ないよ」

──明日、日本のファンにどのような試合を見せたいと思っていますか。

「タイラの戦い方、戦術は十分に研究してきた。柔術、グラップリングが強いことも分かっている。対して、僕はストライカーだ。でも、ここ数戦はそういうスタイルの相手と戦ってきたからディフェンス面は強化できている。組みを防いで、打撃で勝負する」

──計量もリモートで行ったわけですが、携帯でそのまま平選手の計量の様子を映像で送っても、スケールの数字が見えづらかったのか、納得せずホテルまで呼びつける感じで、目の前に平選手の体重を見て納得をしていました。勝利への執念がヒシヒシと感じられました。

「透明性を徹底したかったので、ああしてもらったんだ。僕らはプロだからね、計量台の数字が見えづらいままでは戦えない。それと最初にオファーが来たときはフライ級のリミットだったんだ。それが58.5キロに変更されたこともあって。僕はそれでも戦うよ。構わない。でも、計量器の数字が見えないのは違うからね。

そこをうやむやにして戦うことはできない。ここには勝つために来ているんだから。そういうことで、ホテルに来てもらったんだ。その方がクリアーだからね」

──同じ日本人として、そこでオーガナイザーが不正を働くことはないとは思いますが、そのこだわりこそ本気度が伝わってきます。

「もし、僕がタイラをホテルに呼んだことで気を悪くしたら申し訳ない。契約体重が変わったことで、これまでに他の大会ではちゃんと計量も行われなかったこともあったので、念のためなんだ。今大会のオーガナイザーには、本当に良くしてもらっているから、悪い印象は本当に持っていない。ただクリアにしたかったんだ。この試合で勝つためにね」

■VTJ2021視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■VTJ2021対戦カード

<58.5キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
アルフレド・ムアイアド(チリ)

<フェザー級/5分3R>
宇野薫(日本)
原口央(日本)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
菅原和政(日本)

<63キロ契約/5分3R>
佐藤将光(日本)
河村泰博(日本)

<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
岡澤弘太(日本)

<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
野村駿太(日本)

■Shooto2021#07視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後1時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2021#07対戦カード
             
<修斗世界女子スーパーアトム級選手権試合/5分5R>
[王者] 黒部三奈(日本)
[挑戦者] SARAMI(日本)

<修斗暫定世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
猿丸ジュンジ(日本)
黒澤亮平(日本)

<フェザー級/5分2R>
結城大樹(日本)
岩本健汰(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
澤田千優(日本

<フライ級/5分2R>
高橋SUBMISSION雄己(日本)
山内渉(日本)

<ミドル級/5分2R>
岩崎大河(日本)
清水洸志(日本)

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