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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN05 Report デニス・ザンボアンガ ブログ リン・フーチン

【ONE FN05】フーチンの左でグラつくも、右ストレートを当て続けたザンボアンガがスプリットで制す

【写真】フーチンは足で距離を取るも、ザンボアンガの右がよく伸びた (C)MMAPLANET

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)
Def.2-1
リン・フーチン(中国)

フーチンの左ローに右ストレートを合わせたザンボアンガ。ローから攻めるフーチンにザンボアンガのパンチが当たる。ザンボアンガの右をくらってヒザを着くフーチン。フーチンの蹴り足をキャッチしたザンボアンガがテイクダウンを狙うも、ここはフーチンが立ち上がった。ザンボアンガは右を上下に散らす。フーチンは左右のサイドキックから、距離を詰めてくるザンボアンガに左ストレートのカウンターを合わせた。ザンボアンガはグラつきながら組み付くも、反対にマウントを奪われてしまう。立ち上がった両者。ザンボアンガはボディロックでケージに押し込んだが、フーチンを倒すことができない。離れたザンボアンガにスピードがなくなり、フーチンがプレッシャーをかけていく。

下がってサークリングするザンボアンガ。フーチンは右ロー、ザンボアンガのパンチに左、さらに右ストレートを合わせた。フーチンの右クロスが伸びる。ザンボアンガの右も再び当たり始めた。フーチンの右ローをキャッチして右を伸ばしたザンボアンガ。フーチンはケージ際で首相撲に持ち込むと、ザンボアンガは足を使って離れる。ラウンド終了間際にザンボアンガがパンチを連打、フーチンの右ヒジは空を切った。

2R、フーチンの左ホホが赤く腫れている。そのフーチンがプレッシャーをかけるも、ザンボアンガは相手のローに右ストレートを合わせていく。ザンボアンガの右ローに対し、下がったフーチン。相手のパンチに左ジャブを伸ばすが、ザンボアンガのパンチとローが当たる。フーチンの左目尻から流血が見られる。パンチで攻めたて、フーチンにケージを背負わせるザンボアンガ。フーチンは右クロス、ザンボアンガが構わずパンチを上下に散らしていく。

フーチンは右ローから右ハイへ、さらに右ストレートを当てるも、ザンボアンガの右ストレートも伸びてくる。ザンボアンガの右ショート、右クロスがヒット。フーチンのワンツーをバックステップでかわすザンボアンガ、フーチンは左ジャブとサイドキックで相手を中に入れさせない。ラウンド終了間際、連打で前に出て来たフーチンに組みついたザンボアンガが、相手をケージに押し込んでいった。

最終回、フーチンが左右のインローから左サイドキックを見せる。フーチンの左ローが下腹部に当たったとアピールするザンボアンガだが、レフェリーはファイトを促す。右を当てたザンボアンガが前に出ると、またもフーチンの左がカウンターを当てグラつかせる。それでも組みに来たザンボアンガを振りほどいたフーチンが、ワキを差し上げてザンボアンガをケージに押し込む。

離れた両者、ケージ中央ではフーチンがザンボアンガのパンチにローを合わせる。ザンボアンガにとっては距離が遠い。相手が前に出て来るとローで下がらせ、一気に距離を詰められると左フックを合わせていくフーチン。残り1分でザンボアンガが距離を詰めてパンチを当て始めた。右クロスが当たるザンボアンガ。フーチンがローを見せながら足を使う。最後はフーチンが右を振りながら組み付き、右腕を差し上げてザンボアンガをケージに押し込んで試合を終えた。

裁定はスプリットとなったが、相手の左フックをもらいながらも、自身の右を当て続けたザンボアンガが勝利を収めた。


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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN04 ONE164 アナトリ―・マリキン アミール・アリアックバリ アンドレ・ガルバォン エジソン・マルケス エドゥアルド・フォラヤン キック ケイド・ルオトロ ゴードン・ライアン ジェネリン・オルシム ジェレミー・パカティウ ジャレッド・ブルックス ジョシュア・パシオ タイ・ルオトロ チャンネル ティオル・タン デニス・ザンボアンガ ドレックス・ザンボアンガ パク・デソン ボクシング マテウス・ガブリエル マラット・ガフロフ ミレーナ・カオリ モン・ボー ライニア・デリダー リン・フーチン ロベルト・ソルディッチ

【ONE FN04】ヘビー級暫定王者の挑戦受けるミドル&LH級王者デリダー「危険だけど特別じゃない」

【写真】ONEの巨大なベルトベルトも190センチ超のデリダーには格好良く収まる。そしてケイド・ルオトロの目線が良い感じだ(笑)(C)ONE

3日(土・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナで開催されるONE Fight Night05でONE世界ミドル級&ライトヘビー級王者ライニア・デリダーが、暫定ヘビー級王者アナトリ―・マリキンの挑戦を受ける。

キックボクシング王国のグラップラー王者はキャリア16連勝中で、多くの試合を絞めて勝ってきた。RNC、肩固め、三角絞め、ダース、サイドチョーク、そして横三角。手足を絡ませて、腕を押しつけて首を取るチョーカーは挑戦者のレスリングを「まぁまぁ」、柔術を「大したことない」とぶった切った。


――ミドル級とライトヘビー級王者のライニアが、ヘビー級暫定王者マリキンの挑戦を受けます。調子はいかがでしょうか。

「良い感じだよ。ずっと練習してきて、もう少しするとマニラに向かう(※取材は11月24日に行われた)。力が漲っているし、準備はできている」

──階級の違うチャンピオンの挑戦を受けるというシチュエーションに関しては、どのように思っていますか。

「僕より重い階級で戦っているんだから、それだけでもデンジャラスな要素になる。マリキンは打撃にも良いモノを持っているし、チャレンジングなタイトル防衛戦だ」

──パワフルなウェルラウンダーという印象もありますが、打撃が強いというのがライニアの印象ですね。

「パワフルで強いよ。ただ危険な相手ではあるけど、特別なことは何もない。打撃もテクニックではなく、力があることに気を付けなければならない。主にボクシングで、キックは時々使うぐらいで特に気に留めることはない。レスリングはまぁまぁ、柔術は大したことない。

レスリングに関してはシンプルなダブルレッグで倒して、ガードの中に収まる印象がある。打撃と同じで、特別な技術力はないけどずば抜けたパワーが武器になっている。倒してからはコントロールというより、ガードの中にステイする基本的な戦い方だ。パスガードをするわけでもないし、寝技のテクニックはやってみないと分からないかな。でもデンジャラスだよ。ステップバックして、距離をコントロールすることが重要になって来るよね」

──前回のヴィタリー・ビクダシュ戦では下からの横三角のような形で勝利しました。あの形は体を跨がれると危ないかと思ったのですが、ビクダシュを落としての勝利に驚きました。

「皆が驚いてくれて嬉しかったよ。そういう戦いをするためにONEにいるんだから。これからもああいう試合を続けていきたいと思っている。それにあのポジションは正しかったし、危険なことはなかった。すぐに落としたようにね。あそこからエスケープされるというシナリオは、そんなに存在していない。

特に得意技というわけではないけど、ここ何年かは練習でもよく使っている。13年ぐらい前に柔術を始めた時から、体力を消耗しないことを考えてきた。その結果が、ここ数年……最近になって出てきたように感じている」

──アンドレ・ガルバォンとのグラップリングで引き分けたことは、MMAファイターとしてどのような経験になりましたか。

「アンドレのようなレジェントと組み合えただけで、成長できる。あの試合のあとでテキサスに行き、ゴードン・ライアンとも練習してきた。凄く良い経験になっている。彼らのような強いグラップラーと戦い、練習することで襟を正すことができる」

──ONEは打撃への評価が高く、距離を取って見合っているといエロカードが出される機会が増えました。

「僕は寝技と同じように打撃だって好きだよ。どんな場面でも戦うけど、やっぱりチョークを極めるのが好きなんだ(笑)」

──打撃、特に首相撲とレスリングの融合が見られるのが楽しみなのですが、なかなかその機会がないです。

「アハハハハ。今回、そうなるかもしれないよ(笑)。打撃の交換を見せることになるかもしれないけど、まぁテイクダウンしてチョークアウトだ。アハハハ。それが僕の戦いだから」

──コロナになって初めて、シンガポールを出てマニラに戦うことになります。

「僕のONEデビュー戦はマニラだった。現役の間に色々なところで、戦いたいと思っているから、今回は再びマニラで戦うことができてとても嬉しい。でも、そうなったら戦いたい場所は東京だろう。東京で試合がしたい。ONEが東京大会を開くという話も聞いたし、今度は僕の試合を組んで欲しい」

──ライニア、今日はありがとうございました。12月3日のタイトル防衛戦、期待しています。

「僕がベストだと証明する。目の前に立ち塞がる相手、全員をぶちのめす。そしてヘビー級王座も手にするよ。そして東京に行くんだ」

■ONE Fight Night05放送予定
12月3日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night05対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者]アナトリー・マリキン(ロシア)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] マテウス・ガブリエル(ブラジル)

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者] アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)
[挑戦者] ジャネット・トッド(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
パク・デソン(韓国)
ローウェン・タイナネス(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
アンバー・キッチン(英国)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<サブミッショングラップリング81キロ契約/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・フーチン(中国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)モン・ボー(中国)

■放送予定
12月3日(土・日本時間)
午後7時30分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE164対戦カード

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ブランドン・ベラ(米国)
アミール・アリアックバリ(イラン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
フー・ヤン(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジェレミー・パカティウ(フィリピン)
ティオル・タン(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジャンロ・マーク・サンジャオ(フィリピン)
マティアス・ファリネリ(アルゼンチン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
タギール・カリロフ(ロシア)
チョーファー・トー・センティノーイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ララ・フェルナンデス(スペイン)
タオコンファー・バンチャメーク(タイ)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ジャスール・ミルザムハメドフ(ウズベキスタン)
オマル・ログログ・ケニ(セネガル)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム(フィリピン)
モン・ボー(中国)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN05 ONE164 UFC アミール・アリアックバリ エジソン・マルケス エドゥアルド・フォラヤン キック クリスチャン・リー ケイド・ルオトロ ジェネリン・オルシム ジェレミー・パカティウ ジャレッド・ブルックス ジョシュア・パシオ タイ・ルオトロ チャンネル ティオル・タン デニス・ザンボアンガ ドレックス・ザンボアンガ パク・デソン パンクラス ボクシング マテウス・ガブリエル マテウス・ガムロ マラット・ガフロフ ミレーナ・カオリ モン・ボー ライニア・デリダー リン・フーチン ロベルト・ソルディッチ 石井慧

【ONE FN05】KSW二冠王のニューチャレンジ。ロベルト・ソルディッチ「ロボコップの強さを──」

【写真】石井慧とも練習経験があり「サトシは世界中で色々なルールで戦い、練習もしている。ビッグハートの持ち主で素晴らしい男だよ」と話していたソルディッチ。写真はマニラでの記者会見から (C)ONE

3日(土・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナで開催されるONE Fight Night05でロベルト・ソルディッチが同プロモーション初陣を戦う。

キャリア11連勝中、無敗のムラッド・ラマザノフという強豪を相手にするKSWウェルター級&ミドル級王者は20勝3敗の戦績を残し、判定勝ち2度だけというフィニッシャーだ。UFCでも通用するという声が戦ったソルディッチは、なぜONEをニューチャレンジの場としたのかを尋ねた。


――週末にONEデビュー戦が控えています。今の気持ちを教えてください(※取材11月29日に行われた)。

「準備はできているよ。ファイトキャンプでは、全て必要なことを終えることができた。無敗のムラッド・ラマザノフとは良い試合になるだろう」

──今回もドイツのUFDジムで練習をしてきたのでしょうか。

「そうだね。それと自分の家のジム、そしてレスリングクラブで調整してきた」

──クロアチア国旗の下、戦うロベルトですが今はドイツに生活基盤を置いているのですね。

「僕はボスニア生まれのクロアチア人で、18歳までボスニアで生活をしてきた。それからはドイツとクロアチアでトレーニングをするようになり、この3カ国を行き来してきたんだ。ボスニアにも家があるけど、ファイトキャンプがスタートするとクロアチアとドイツに行くようになったんだ」

──キャリアのほとんどを欧州、最近ではポーランドのKSWで戦ってきました。フィリピンまでのロングフライトと時差があるなかでの調整はこれまでと違うかと思われますが、問題なかったですか。

「シンガポールを何度か訪れているけど、やはりファイトで大陸を越えてくるのは違う。ただし2週間前からマニラ入りをしているから問題ないよ。時差ボケもなく、クリーンな食事もできている。減量、トレーニング、全て上手く行っている。新しい場所で戦うことを楽しんでいるよ。

これまで殆どの試合でフィニッシュしてきたけど、期待されているのが分かるから少しプレッシャーは感じている。ただしアジアでもロボコップの強さを見せつけ、ファンには僕の試合を楽しんでもらいたい」

──2018年からKSWで戦い始めましたが、コロナ後にライバルであったドリキュス・デュプレッシー(※EFC経由)やフェザー級とライト級の二冠王マテウス・ガムロがUFCに転じました。ロベルトはそのままKSWで戦いウェルター級王座に続きミドル級王座も獲得しました。そしてONEと契約。なぜ、ONEを選択したのでしょうか。

「KSWとは契約が残っていた。2階級王者になり、それ以前からドイツ、ロシア、セルビア、スイス、KSWではポーランドと英国とヨーロッパ全土で戦い、対戦相手を倒し続けてきた。僕には新しいチャレンジが必要だった。今年の7月に契約が切れて、もうポーランドで戦う意味は見いだせなくなった。

ポーランドとKSWには感謝しかないよ。そしてUFCやONEと同様に、KSWも素晴らしい条件で契約更新を打診してくれた。でも、今言ったように僕には新しいチャレンジが必要だったんだ。そんな時、ONEに招かれてシンガポールにやってきて、ここでは他と違うチャレンジができると感じた。だから契約をし、チャトリはクロアチアまで来てくれて記者会見を開いてくれた。

彼がどれだけ僕をリスペクトしてくれているのか、分かった。シンガポールではEVOLVE MMAでも練習したし、全てにおいてONEとの契約には満足している。契約書を目にした時、『ノー』なんて返事をすることはできなかったよ。長期契約を結んだONEでは、これまでと違うチャレンジが待っている。そこにはキックボクシングのベルトを狙うことも含まれているだろう。他のルールにも挑戦したい気持ちもある。ただし、今はMMAでタフな対戦相手が用意されているから、ここからまずMMAのベルトを狙いたい。誰と試合を組まれても、僕は断ることはない」

──計量方法、ルールについてどう思っていますか。

「僕がONEと契約した1つの理由が計量システムにある。健康に食事をして、戦うことはファイターにとって重要だ。4、5キロ落としても食事をして、水分を摂ってファイトウィークを過ごせている。ルールには関しては、グラウンドでのヒザ蹴りは経験ない。でも、レスラーのテイクダウン狙いをスプロールすると、ヒザを入れることができるのは僕にとっても都合が良いルールセットだ。違ったルール、新しいルールをエンジョイしたい」

──ラマザノフはLEGEND FC、パンクラス、元ONE世界王者を下してきました。彼の力をどのように見ていますか。

「ダゲスタン、カビブ・ヌルメゴメドフのチーム所属だからパワフルなレスリングと、寝技でも極めを持っている。ただし、僕もドイツではダゲスタン人、チェチェン人ファイターと練習してきた。彼らのテイクダウンとコントロールと日々向き合ってきた。ONEが用意してくれた最もタフなファイターとの戦いはベルトが掛けられていてもおかしくない。それでも勝つのは僕だ。プレッシャーを与えて、フィニッシュする。その次の相手は誰になるか楽しみだよ」

──ウェルター級はライト級との二冠王クリスチャン・リーがベルトを巻いています。

「クリスチャンは強い。技術力も高く、フィニッシュ力もある。精神的にも強い。だから2階級のチャンピオンなんだ。尊敬しているし、ラマザノフに勝ったらどうなるのか。彼との対戦はタフになることは絶対だからこそ、戦いたい」

──ではまだロベルトのことを知らない日本のファンに、自身の強さをアピールしてもらえないでしょうか。

「う~ん、KSWから世界的な規模のプロモーションであるONEで戦うようになっても、ベストを尽くすということに何も変わりはない。プロフェッショナル・スポーツマンとして、対戦相手をリスペクトし、ファンに喜んでもらえる試合を心掛ける一方で、絶対にフィニッシュを狙う」

──クロコップが今もビッグネームである日本のファンに、ロボコップはインパクトを与える自信がどれだけありますか。

「そうなって欲しいね。自分のことを信じているよ。そして僕はクロコップともずっと練習してきた。僕が日本で戦うことがあれば、必ずコーナーにはクロコップについてもらうよ」

■ONE Fight Night05放送予定
12月3日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night05対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者]アナトリー・マリューヒン(ロシア)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] マテウス・ガブリエル(ブラジル)

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者] アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)
[挑戦者] ジャネット・トッド(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
パク・デソン(韓国)
ローウェン・タイナネス(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
アンバー・キッチン(英国)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<サブミッショングラップリング81キロ契約/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・フーチン(中国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)モン・ボー(中国)

■放送予定
12月3日(土・日本時間)
午後7時30分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE164対戦カード

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ブランドン・ベラ(米国)
アミール・アリアックバリ(イラン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
フー・ヤン(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジェレミー・パカティウ(フィリピン)
ティオル・タン(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジャンロ・マーク・サンジャオ(フィリピン)
マティアス・ファリネリ(アルゼンチン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
タギール・カリロフ(ロシア)
チョーファー・トー・センティノーイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ララ・フェルナンデス(スペイン)
タオコンファー・バンチャメーク(タイ)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ジャスール・ミルザムハメドフ(ウズベキスタン)
オマル・ログログ・ケニ(セネガル)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム(フィリピン)
モン・ボー(中国)

The post 【ONE FN05】KSW二冠王のニューチャレンジ。ロベルト・ソルディッチ「ロボコップの強さを──」 first appeared on MMAPLANET.
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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE164 アミール・アリアックバリ エジソン・マルケス エドゥアルド・フォラヤン キック ケイド・ルオトロ ジェネリン・オルシム ジェレミー・パカティウ ジャレッド・ブルックス ジョシュア・パシオ タイ・ルオトロ チャンネル ティオル・タン デニス・ザンボアンガ ドレックス・ザンボアンガ パク・デソン ボカン・マスンヤネ マテウス・ガブリエル マラット・ガフロフ ミレーナ・カオリ モン・ボー ライカ ライニア・デリダー リト・アディワン リン・フーチン ロベルト・ソルディッチ 箕輪ひろば

【ONE164】ジョシュア・パシオに挑戦、ジャレッド・ブルックス「ONEの計量はスーパーイージーだ」

【写真】正論を真っ向からぶつけることができる強さが、ブルックスにはあるようだ(C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナでONE164が開催される。コロナの世界的拡大直前、2020年1月以来2年11カ月振りのマニラ大会──アジア向けイベントのメインでジャレッド・ブルックスが、ジョシュア・パシオの持つONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権王座にと挑戦する。

昨年11月のONE初陣以来3連勝、勝つたびにパシオへの挑戦が期待されたモンキーゴッドに、このところ連発するONEの計量失敗と世界戦について尋ねると、変わらず歯に衣着せぬ──気持ちの良い言葉が聞かれた。


――ジャレッド、ついにONE世界ストロー級王者ジョシュア・パシオへの挑戦が8日後に迫ってきました(※取材11月25日に行われた)。

「ほんと、ここまで長かったね。僕自身、ずっとストロー級でナンバーワンでいたけど、ようや正しい活躍の場を得られて、そのことを証明できるようになった」

──ところでONEのMMAではバンタム級とウェルター級で連続して王者が計量失敗、タイトル返上ということがタイトルマッチの直前に起きました。計量が試合前日にしか行われなくなり、当日の再計量がないことが影響しているとも言われています。日本勢も含め、大量の計量ミスに関してジャレッドはどのように思っていますか。

「う~ん、結果として落とせない人間に問題があるんだよ。僕はこれまでの最初の計量でパスしてきた。ONEのウェイインとハイドレーションに関しては、米国を離れる前に体を創っておかないと。試合まで1週間以上あって、今の僕の体重は124.4ポンド(56.38キロ。ストロー級のリミットは56.7キロ)だ。たくさん水分も摂っている。

これはいつも通りのこと、チャンピオンシップだから特別にやっているわけじゃない。これまで計量で問題があったことはないし、まぁ減量の幅が大きな選手は計量前日になると大変だろう。それに再計量があった方が選手は安心できるだろうけどね。僕の場合はたくさん水を飲んでも、体重がアンダーになるようにしている。これまで計量が問題になるようなことはなかった。それはタイトルバウトでも変わらない」

──基本、ONEでは水抜き減量は禁じていますが、実際は水抜きをしている選手は多いと思われます。

「やってはいけないと言われていることは、やってはダメだよ。それにこの計量方法の良さは毎日食事をして、水をたくさん飲めることにあるんだから。昨日の夜、僕はステーキにマッシュポテト、マカロニチーズを食べた。でもリミットより体重は下だ。この計量方法になって2年、電解質とハイドレーションのバランスを保つ──そのプロセスをコントロールして、プロフェッショナルとして計量は問題なく終えないといけない。

そうだね、大体朝食を食べて126ポンドになるくらいで、ハイドレーションもOK。そういう体でいると、ONEの計量はスーパーイージーだよ」

──ドラッグチェックを厳格に行うという通達があったとも聞いています。

「僕にもあったよ。僕にとっちゃ、何も大事じゃない。何もやっていないから(笑)。でも、そうやってくれることは素晴らしいよ。このスポーツはクリーンで、アスリートもクリーンでないと。たくさんのファイターがジュースアップしている。だからこそ、このスポーツはもっとクリーンにしていかなければならない。でも125ポンドで戦っているファイターにストロイドが必要だなんて、僕は思っていないけどね(笑)。僕の場合はフィリピンのアスレチック・コミッションの管理の下でドラッグテストがあり、米国ではTHCのテストがあるんだ」

──THC……大麻に含まれる成分ですね。しかし、そうやってチェックが進むことはジャレッドが言ったようにこのスポーツをクリーンにしていきますね。

「僕にとっても、有難いことだ。きっと何かをやっているファイターがいて、その選手たちが同じようにテストされるってことだからね(笑)。ずっと長い間、求められていたことさ。このスポーツが正常化することは、疑いようがないよ」

──ハイ。ではタイトルショットに関して質問をさせてください。チャンピオンの母国での王座挑戦となります。

「これまで日本、ブラジルでも試合をしてきた。そりゃあマニラ、フィリピンのファンは僕が勝つ姿は見たくないだろう。僕は自分の戦いをして、それを皆に判断してもらうだけだ。僕のMMAの質がどれだけ高いのかを──ね。ジョシュア・パシオは優れた能力を持つ、素晴らしいファイターだよ。でも、僕らが向かい合うとどちらがより優秀かは自ずとわかる」

──過去のマニラ大会で見られた現象としてフィリピン人選手が空振りしても大きなリアクションがあり、対戦相手のクリーンショットには無反応。その観客の反応に影響されてか、ジャッジが劣勢に見えたフィリピン人ファイターの優勢を支持することがありました。そのことは気にしますか。

「考えることはあるよ。ただし、僕がワンサイドで勝つ。だからファンの声援がジャッジの判断に影響するなんていう状況にはならない。どんな局面になっても1RKOとか1Rサブミッションか──いずれのせよ、5Rを戦い切ることはあり得ない。過去に例がないワンサイドの試合になることを約束する」

──とはいえファイトはファイトです。パシオの攻撃で警戒するモノは何でしょうか。

「スピニングバックフィスト、スピニングバックキック、立ち技は優れている。破壊力もあるし、タイミングも良い。チャンピオンになれるファイターなんだから、当たり前だよね。それでも僕のトレーニングパートナーのジャスティン・スコッギンスは、ジョシュアよりずっと優れたストライカーだ。スーパーフット・ビル・ウォレス系の戦い方をしっかりと研究してきたから、問題ない。

個人的にはジョシュアは凄くパワフルで、彼のチームメイトよりもスマートに戦う。ファイトIQが他のチームラカイの選手より高いと思っているし、そうあってほしい。自分の能力を超えないと勝てないようなファイトに持ち込んほしいんだ。そこを乗り越えて、自分の想うように戦い続ける姿を皆に見てほしいと思っている。そして、最終的にジョシュア・パシオは力尽きてチャンピオンではなくなるんだ」

──いや、スーパーフットの名前が出たところでジャレッドはどんだけ格闘技好きなのかが伝わってきます。

「ジャスティン・スコッギンスが、そうだからだよ。キックを使いまくる。一つじゃない、蹴りでワンツーを使える。ジョシュア・パシオが何か狙ってきても、僕はその前に彼の動きを察知できるはずだ。前後の動き、流れるように動くけど、ジョシュア・パシオの仕掛けは何もかも対応できるよう準備してきた。

彼は僕のような強味を持った選手と戦うだけの力をつけることは、できなかったはずだ。パワーとスピードが融合していて、打撃とレスリングの間をついて来ることは無理だ。そんな隙は与えない。僕は29歳で、彼は26歳。ここまでパシオは前の世代のファイターとの試合が多かった。

僕がこの1年で勝って来たリト・アディワン、箕輪ひろば、ボカン・マスンヤネはパシオより強い。世界にジョシュアは僕と伍するのに十分ではないって見せつけるよ。もちろん、誰だって日々成長している。僕の前に立ちはだかるジョシュア・パシオはこれまでの彼と違うだろう。それでも、立ち技も寝技もいかなるアドバンテージを持っているのは僕だ。そしてベストのモンキーゴッドを見せられるよう戦うよ」

──この試合はアジア向けのナンバーシリーズで、米国では土曜日の朝に中継されます。

「僕は誰よりも米国のファンにアピールできる人間だと思っているけどね。まぁ、次はAMAZON PRIMEのカードになるだろう。簡単なことだ。僕がチャンピオンになれば、ONEを米国でもっとアピールできる。今、まだONEの影響力が及んでいないファンにONEの魅力を伝え、夢中にさせるためにAMAZO PRIMEカードで戦いたい。

とにかく僕がONEで最高のMMAファイターだと証明し、喋りも試合も違いを見せつける。ジョシュアは12月3日、僕が世界で一番のストロー級ファイターだと思い知るだろう」

■放送予定
12月3日(土・日本時間)
午後7時30分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE164対戦カード

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ブランドン・ベラ(米国)
アミール・アリアックバリ(イラン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
フー・ヤン(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジェレミー・パカティウ(フィリピン)
ティオル・タン(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジャンロ・マーク・サンジャオ(フィリピン)
マティアス・ファリネリ(アルゼンチン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
タギール・カリロフ(ロシア)
チョーファー・トー・センティノーイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ララ・フェルナンデス(スペイン)
タオコンファー・バンチャメーク(タイ)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ジャスール・ミルザムハメドフ(ウズベキスタン)
オマル・ログログ・ケニ(セネガル)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム(フィリピン)
モン・ボー(中国)

■ONE Fight Night05放送予定
12月3日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night05対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者]アナトリー・マリューヒン(ロシア)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] マテウス・ガブリエル(ブラジル)

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者] アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)
[挑戦者] ジャネット・トッド(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
パク・デソン(韓国)
ローウェン・タイナネス(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
アンバー・キッチン(英国)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<サブミッショングラップリング81キロ契約/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・フーチン(中国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)モン・ボー(中国)

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MMA MMAPLANET o ONE キック リン・フーチン 平田樹

【ONE FC01】キャリアを繋いだ──右オーバーハンド。平田樹がダウンを奪いリン・フーチンに逆転勝ち

<119ポンド契約/5分3R>
平田樹(日本)
Def.3-0
リン・フーチン(中国)

向かいあうと、身長差が明白な両者。リン・フーチンがまず左ローを蹴る。さらに左ジャブを伸ばしたリン・フーチンが右ストレートを入れる。ローに左を合わせようとした平田だが、距離はリン・フーチンだ。手が出ない平田、貰う覚悟でどのタイミングで詰めることができるか。平田はシングルレッグを一発で決めたが、リン・フーチンがすぐに立ち上がる。圧を高めるリン・フーチンがジャブを見せ、平田は組み立てきれない。

それでも右オーバーハンドを入れた平田の組み狙いをリン・フーチンが察知する。サイドキックを見せたリン・フーチンに対し、平田は制空権に入れず、入った時は動きが粗い。それでもダブルに入った平田が、ケージに押し込む。オーバーフックで切るリン・フーチンは、ケージを背負って耐える。右を差しあげてのテイクダウン狙いは、ウィザー&腹ばいで耐えられた平田は初回はリードを許した。

2R、インターバル中に声を挙げた平田。リン・フーチンは右ミドルを蹴り、圧を掛ける。平田は右を見せて離れ、組み狙いは遠い。この距離の組みの動きを打撃に繋げたい。リン・フーチンも入らせない打撃を続けている感もあり、平田は前に出たい。右オーバーハンドで距離を詰めようとする平田に対し、リン・フーチンはこれを完全に見せているか。ダブルに対し、フレームをしっかりと創って突き放すリン・フーチンのリズムが続く。

右しか見せることができない平田は、左肩、ヒジ、拳に何か問題があるか。ここまで左ジャブを伸ばさないこということは、過去にもなかったはずだ。右にカウンターを当てられるようにもなり、シングルからクリンチも足を制せられて耐えられる。ここが勝負、胸を合わせた状態の平田が内股から小内でテイクダウンを奪う。

すぐに立ったリン・フーチンにキムラから崩して、上を取りきった平田は時間とともに笑顔を見せた。

最終回、リードを許した状態だが、良い形で2Rを終えることができた平田は、すぐに組みたい。リン・フーチンは左ジャブを伸ばし、左インサイドローを伸ばす。続いて左ボディストレートから右ローを蹴ったリン・フーチンが、左ハイも繰り出す。平田はここで時間を使ってしまっているのは痛い。勝つには殴られ、蹴られる覚悟で前に出るしかない。

と、左ローに組んだ平田がクリンチでケージへ。首を抱えて耐えるリン・フーチンの背中に回っていく。リン・フーチンは右を差しつつ胸を合わせる。ダブルレッグから足を掛けて倒した平田が、がぶってヒザもリン・フーチンはヒザを腿に入れる。平田は抱えた状態が続き、ヒザを受けそうになる。平田はここで首を抱えた状態での払い腰も、リン・フーチンは腕のロックを支点に立ち上がりスクランブルへ。

残り1分、試合はスタンドに戻り平田のダブルを切ったリン・フーチンが左を当てる。リン・フーチンも疲れが見えるが、手&足を出す。と平田が右オーバーハンドでダウンを奪う。両手を広げてから、すぐにバックで抑えにいきパウンドを試合終了まで打ち続けた平田─が3-0の判定勝ちを手にした。

目を潤ませた平田は「5分3Rに絶対になると思っていたので、最後の1分と聞いた時に今まできつかった練習を思い出しました。コーチとチームメイトといっぱい対策もしたし、来るって分かっていたし。自分の得意な右を……なんだか良くわからないけど打ちました。前回めちゃくちゃ悔しい想いをしたジヒン、もう一回やろう」と話した。逆転を呼び込んだ右オーバーハンド、ここが一か八か。もしくは組みを見せつづけたことで、あの一発を狙い続けてきたのか。どのような心境で出したのかが、知りたい──平田だった。


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【ONE FN01】計量終了 平田樹はハイドレ通過では体重落とせずキャッチウェイトに

【写真】セレモニアル・フェイスオフでは意気揚々だったが……(C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE FN01「Moraes vs Johnson 2」の計量結果がONEより発表され、リン・フーチンと対戦する平田樹は体重を落とせず、契約体重戦に臨むこととなった。


土曜日の朝スタートの今大会の計量は、金曜日の零時スタートという過去に例のない時間帯で行われ、平田だけでなく対戦相手のリン・フーチン、メインでDJの挑戦を受けるアドリアーノ・モライシュなど体重はパスしてもハイドレーションが通らない選手が通常をより多く見られた模様だ。

再計量は本日26日(金・同)の午後1時から午後5時まで設けられ、リン・フーチンはクリアしたものの平田はできず。再計量終了時間を待たずして、平田陣営とONEは協議した結果、119ポンド=53.97キロ契約体重でリン・フーチンと戦う方向は固まった。

平田の計量失敗は2022年2月のナイロン・クローリー戦以来2度目で、良くも悪くも注目度の高い選手だけに厳しい声も聞かれるのは必至。と同時に、ONE側から適正体重としてアトム級で戦うことが疑問視する事態に発展することも有り得る。

いずれにせよ、契約体重で試合に挑むことが決まったのであれば、ここは勝負に集中するしかない。平田は結果的に全てのプレッシャーから解放されたクローリー戦では、キャリアハイといえるパフォーマンスを披露している。計量問題は試合終了まで一旦忘れ、とにかく現時点の全ての力をサークルケージで出し切れる精神状態で挑むことが大切だ。

なおONEフライ級ムエタイワールドグランプリに出場を予定していたロッタン・ジットムアンノンは尿検査のサンプルを提出しなかったため、欠場に。サバヴァス・マイケルは、補交替試合に出場予定していたパンパヤック・ジットムアンノンと準決勝を戦うこととなった。

■放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午前8時00分~ONE Supper App

■ONE FN01計量結果

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ: 134.5ポンド(61.0キロ)/ 1.0057
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン:134.75ポンド(61.12キロ)/ 1.0156

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ: 144.5ポンド(65.54キロ)/ 1. 0091
[挑戦者] リアム・ハリソン: 145ポンド(65.77キロ)/ 1. 0091

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
バンバヤック・ジットムアンノン: 135ポンド(61.24キロ)/ 1.0099
サヴァス・マイケル: 134.25ポンド(60.89キロ)/ 1.0136

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ: 257.75ポンド(116.91キロ)/ 1.0214
キリル・グリシェンコ: 253.5ポンド(114.98キロ)/ 1.0148

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ: 258.75ポンド(117.36キロ)/ 1.0195
マウロ・チリリ: 259.5ポンド(117.7キロ)/ 1.0226

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ: 135ポンド(61.24キロ)/ 1.014
ヴァウテウ・ゴンカウベス: 135ポンド(61.24キロ)/ 1.0226

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン: 127.5ポンド(57.83キロ)/ 1.0148
アンバー・キッチン: 127.5ポンド(57.83キロ) / 1.014

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹: 119ポンド(53.97キロ)/ 1.0124
リン・フーチン: 114.75ポンド(52.05キロ)/ 1.016

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム: 188.5ポンド(85.5キロ)/ 1.0241
ユーリ・ラピクス: 185ポンド(83.91キロ)/ 1.0244

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN01 ROAD FC   アドリアーノ・モライシュ キック ゼバスチャン・カデスタム チャンネル デメトリウス・ジョンソン マーカス・ブシェシャ・アルメイダ リン・フーチン 平田樹

【ONE FN01】平田樹と対戦、中国散打女戦士=リン・フーチン「彼女は組んでくる。絶対よ」

【写真】ちょっと意外なところで大きな声をあげて笑っていたリン・フーチン。以前は伊達メガネだったが、今は本物だそうです。そして拳の握り方が良い (C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE FN01「Moraes vs Johnson 2」で、平田樹と対戦するリー・フーチン。

(C)ROAD FC

6年前にRoad FCでNORI(当時Date)と対戦経験もある中国の散打出身ストライカーは、確かな打撃の腕前と総合力で平田戦に向けは確かな自信も伺わせた。

そして平田の打撃特訓をトリックだと言い切ってしまった……。


──土曜日の朝に平田樹選手と戦います。今の調子を教えてください。

「調子は最高よ。計量が残っているけど、ここにパスすればもう勝利を半分手にしているようなモノね」

──フーチン選手は前回、キックの試合にも出ました。今、キックとMMAどちらを中心に戦おうと思っているのでしょうか。

「私はキックもMMAも問題なく戦えるわ。散打出身だし、散打がどれだけ優秀なストライカーを生んできたかは分かってもらっているはず。MMAに関しては、面白そうだから始めたんだけど……。そうね、今もキックの方が戦いやすいわ。でもMMAを戦う方が興味深いし、楽しいの。それにMMAを戦うことは、よりチャレンジングね」

──現状、グラップリングのスキルはどれぐらい上達していると考えていますか。

「今はグラップリングの展開になっても、十分に戦えるわ。今回、イツキとの試合が決まった日から、グラップラー対策を始めて。キャンプを通して、グラップラーと戦うことに何も問題を感じることはなくなったわ」

──それはグラップリングに力を入れてきたということですか。

「そうね。ノーギも道着もどちらも練習を続けているわ。レスリングが好きだし、本当にグラップリングには力を割いてきている。でもね、グラップリングを優先するなんてことはないわ。あくまでも打撃で戦う。そのためのグラップリングのトレーニングよ。

打撃が多い方が、ファンも喜んでくれるしね。とはいってもイツキは優秀なグラップラーだし、彼女と戦うためにグラップリング対策をしていることも確かよ。イツキは凄くクール・ガールでタフな戦いをしている。それが彼女に対しての第一印象ね。凄く見た目もクールで、グラップリングの技術は高いと思う」

──その平田選手は今回の試合に向けて、NYでファイトキャンプをして打撃に力をいれてきたようです。

「それは私も聞いているわ。本気で彼女が私と立ち技でやり合いたいなら大歓迎よ。でも、そんなこと絶対にないわ。結局は試合になると組んで、レスリングやグラップリングで勝負をしてくるはず。例え打撃戦を挑んできたとしても、何も彼女の打撃に神経質になる必要もないしね」

──個人的には今、平田選手がフーチン選手に勝つには組み技の勝負をした方が良いですし、フーチン選手が平田選手に勝つには徹底して組みを避けて打撃に徹するべきだと思います。

「私はイツキが打撃で来ようが、レスリングで来ようが構わない。でもね、1カ月や2カ月間の打撃の特訓で、彼女がグッドストライカーになれるわけがない。だって、以前の試合では彼女の打撃に見るべきところはなかったもの。だから、この試合も以前のように彼女は組んでくる。絶対よ。

選手ってメディアの前では、本音とは違うことを口にするじゃない? 罠を仕掛けたくて。イツキが打撃で勝負したいなんて言っても、聞き流すわ。何より対戦相手が何をしてくるかよりも、自分がどう戦うのか。しっかりとゲームプランを実行するだけよ」

──では自信のほどを教えてください。

「100パーセントよ(笑)」

──土曜日は朝に試合をすることになります。会場入りも相当早くなるかと。

「大きな問題じゃないわ。朝に試合をするために、色々と調整してきたから。その分、早く眠るようにしているし、いつも通りに戦うだけよ」

──今、シンガポールは午後9時前かと思います。そろそろお休みの時間ですか。

「アハハハハ。そうね。もうベッドに入らないと(笑)」

──では平田選手とどのような試合をしたいと思っていますか。

「世界中のファンに喜んでもらえる試合がしたいと思っているわ。この試合で勝つことは、私のキャリアで本当に大切なことで。この大会で試合をすることで、世界中の人が私を知ることになる。だから、パンチで倒す。KO勝ちするわ」

──最後に日本のファンに一言お願いします。

「えっ? 日本のファンに? アハハハハハ。日本のファンの人はイツキの応援することは分かっているけど、でも私たちの試合に注目してくれていることに感謝しているわ。イツキと良い試合を見せて、これをきっかけにして、日本の人たちに応援してもらえるようになりたいわ。謝謝」

■放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午前8時00分~ONE Supper App

■ONE FN01対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] リアム・ハリソン(英国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
サヴァス・マイケル(キプロス)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
マウロ・チリリ(イタリア)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
ジョナサン・ハガティー(英国)

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
アンバー・キッチン(英国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リン・フーチン(中国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

The post 【ONE FN01】平田樹と対戦、中国散打女戦士=リン・フーチン「彼女は組んでくる。絶対よ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN01 アドリアーノ・モライシュ アリス・アンダーソン ゼバスチャン・カデスタム チャンネル デメトリウス・ジョンソン ボクシング マーカス・ブシェシャ・アルメイダ リン・フーチン 平田樹

【ONE FN01】平田樹 in NY―02―「引かないで、どれだけ前に出続けることが打撃でできるか」

【写真】相当なズタボロ感があった……(C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night01「Moraes vs Johnson 2」のリードカードでリン・フーチンと対戦する平田樹インタビュー後編。

ロングアイランドはハンディントンのセラBJJ、ガーデンシティのロンゴ&ワイドマンMMA、そしてマンハッタンのアルティメット・ジムでトレーニングを積む平田は、特にアルティメット・ジムでの追い込み練習、そしてスパーリングで疲弊し心身ともに追い込まれている。だからこそ、知り得る境地もある。リン・フーチン戦へ、NYの練習で平田は何を得て、どのような気持ちで挑むことができているのかを尋ねた。

<平田樹インタビューPart.01はコチラから>


──試合に向けて、アルティメット・ジムのネスター・マーティさんはとても丁寧に指導をしてくれていますが、ちょっと情報過多にならないかなと見ていて感じました(笑)。そこで取捨選択が必要になってくるかと。

「立ち技は今習っていることが、すぐに試合に出せない。それはネスターもアーセンも分かっていることで。だけど、これだけやりこめば試合に勝てる。もう量ですね。どんな危険な時も攻めることができるように……それだけのスタミナをつける。技術云々ではなくて、自分に足らなかったメンタル面を鍛えられています。どれだけ綺麗なミットをやるとか、どれだけ綺麗な打ち方をしても試合でできないことがたくさんあったので。そのメンタルを鍛え上げられていると思います」

──疲労が蓄積しているタイミングかと思いますが、正直疲れるのが早いなぁと思いました。

「ハイ……」

──それなのに最後の30秒、いや10秒になると懸命に取り戻そうとしていますね。

「予想でどれぐらいやるっていうのが分かっているので。最初に5分✖7Rとかやった時は、もう想像もつかずにひたすらミットを打っていて。『今日は何Rですか?』ってネスターに尋ねると、『答えると、頭が変になるから言わない』って言われて(笑)。なら前と同じか、それ以上やるんだなっていう頭になって……。

だから最後はやり切りたいという考えにもなったんですけど、それって試合じゃ無理だなって。なら最初から出していこうと……そこが自分の弱いところなので」

──今、5分と言われましたが、スパーリングは1R6分でやっていましたね。

「あっ、そうなんですよ。1分余分にあるし、小さなリングでスパーリングをするので間を置く時間がないんです。でも試合だと1分短くて、ケージは広いからあそこまで追いつめられることなく戦えるだろうなって。それを考えた時、6分であのリングでやることが強くなるために必要だと思います。メンタルが破壊されそうなんですけど(苦笑)」

──スパーリング・デーは最初のボクシングがマスかどうかの確認がなく、いきなりペースが乱れました。ペースが乱れることは試合でもあり得るので、逆にあの体験もしておくべきだと感じました。

「ハイ。試合でも1Rは少し見てしまうという癖があります。そこでどうやってエンジンを100パーセント回せるのか。そこも踏まえて、毎ラウンド全開でやっています。1Rの1秒目から一発貰うんじゃなくて、自分から仕掛けようとすると相手の選手との圧の差を感じます。

カーニセラMMA所属、アマ7勝1敗でプロデビューが決まっているジェン・ロペスの圧負けする場面も(C)MMAPLANET

あのボクサーの子は、すぐに前に出てきます。ゴングが鳴った瞬間から全力でエンジンをかけられるよう気持ちを創ってスパーに挑んでいます。後からじゃない、最初からやるんだというメンタルになれました」

──そういう部分も踏まえて、リン・フーチン戦でこれまでのとの違い、どのように見せたいですか。

「打撃もそうだけど、いつも殴った後とか蹴った後に隙があったので、そういう課題を克服していることを見せたいです。アリス・アンダーソン戦ではプレッシャーは掛けることができたけど、打撃が出せなかったです。相手の動きを待っていて。打撃を出しつつも、自分が得意な組みにどれだけ繋ぐことができるのか。

寝技有りきで考えた時に、もらっても良いように打撃をやる。引かないで、どれだけ前に出続けることが打撃ができるか。相手も打撃で来るのは分かっているので、それがどれだけできるのか、そこが勝負かと」

──アリス・アンダーソン戦は貰って、ノックダウン状態後に無我夢中で戦った。あそこがこれまでの平田選手の試合のなかの動きとして、一番良かったように思っています。どれだけ練習を集中していても、やはり打撃は考えて一拍空くようなところが見受けられますが、あの無我夢中の時は迷いがなかったです。

「最近、考えると手が止まり、足が止まり、体が止まるって自分でも分かるようになりました。デビュー戦の時とか、好き勝手に動いていますよね。計量を失敗した試合の時もリングの中は自分の世界になって、あんな風に思ったように試合がしたいです。そこは初心に返ったつもりで戦います」

──それはできれば最高ですが、相手が強くなると簡単にそうはいかない。競ってきて、自分の世界も何も……。思ったようにならないなかで、自分のエゴをどう通せるのか。

「だから、あの貰った時なんですね(笑)。あの時は一瞬、グアンって目が回って。このままだと負けると思って、直ぐに立ち上がって攻めていて。必死になって、ただ攻めていました。『あと1分』っていう声が聞こえて、『やばい。まだ1分もあるのか』って(笑)」

──だからこそ、無心で動けていたのかもしれないです。

「ちょっと焦りつつも、とにかく攻めないといけないからグラウンドでトップにいようと思いました。もう他は何も考えなしで動いていました。それが今からすると、良かったのかなって思えるようになりました。

どうしても練習の時から考え過ぎてしまうんですけど、頭を柔らかくしてできれば良いなって。皆の期待じゃないですけど、『どんな打撃をするんだろう』と思われているんじゃないかと考えると、何かやらないといけないっていう風になってしまうんです。でも、そこを気にしないで、できれば良いなって思います」

──勢いですよね。組みがあるから、打撃が上手くなくても組みと合算した圧力をリン・フーチンに掛けることは可能かと。彼女には組み技で劣るという気持ちもあるでしょうし。そこは思い切ってやるしかない。とにかく日本にいるときより、追い込まれているので出るでしょう──と期待させていただきます。

「ハイ。追い込んでいるのは間違いないです(笑)」

──1度目の武者修行プロジェクトの米国の練習と、今回のファイトキャンプになったNYでのトレーニング。リン・フーチン戦以降は、どのように生かしていきたいと考えていますか。

「NYもそうですが、またサンディエゴで寝技を磨きたいです。今回は試合前なので打撃とMMAがメインですが、またグラウンド・メインのジムに行きたいなと思って。あの寝技の強い選手たちと練習をするの、超面白かったので。試合が終わったらサンディエゴに行きたいなって考えています」

──日本より米国を中心に練習をしていきたい?

「ずっとではないけど、また1カ月とか集中的にやって。それを日本に持ち帰って練習して、それからまたこっちに来る。それを繰り返したいです。そこは試合間隔を考えて、やっていきたいと思います。とにかくいつでも試合のオファーに応じることができるように、練習をし続けたいです」

■放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午前8時00分~ONE Supper App

■ONE FN01対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] リアム・ハリソン(英国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
サヴァス・マイケル(キプロス)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
マウロ・チリリ(イタリア)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
ジョナサン・ハガティー(英国)

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
アンバー・キッチン(英国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リン・フーチン(中国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

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カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN01   アドリアーノ・モライシュ ゼバスチャン・カデスタム チャンネル ティム・エリオット デメトリウス・ジョンソン ドミニク・クルーズ マーカス・ブシェシャ・アルメイダ リン・フーチン 平田樹

【ONE FC01】ミキーニョへのリベンジ戦へ。DJ「待って、待って、待って来ることは分かっている」

【写真】過信でなく、自信に溢れているDJ(C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night01「Moraes vs Johnson 2」。メインでONE世界フライ級王者アドリアーノ・ミキーニョ・モライシュに挑戦するデメトリウス・ジョンソンは、紛れもなくONEの知名度を北米で挙げた功労者だ。

ただしフライ級ワールドGPを制したものの、昨年4月に王者ミキーニョに挑戦しテイクダウン狙いにアッパーを合わされONE特有のグラウンドでのヒザ蹴りからパウンドアウトを喫した。

その後はロッタンとのミックスファイトを経験しただけで1年4カ月振りのMMAが再度の世界王座挑戦となった。常にハイペース、プレッシャーを与えるスタイルを信条とするDJが、2度目の正直に向け心境を語った。


──シンガポール時間、土曜日の昼にミキーニョの持つONE世界フライ級世界戦が控えています。今の気持ちはいかがですか。

「最高だよ。体重も良い感じだし、メディア取材の多くは今日で終わり、あとは計量を済ませてファイトに向かうだけさ」

──土曜日の正午すぎに試合をする。初めてのことかと思います。

「そこは問題ないよ。ただ、前日に他のイベントがあってシンガポールの午前1時とかに終わってから──7時間とか8時間後に同じ会場を使用するわけだし、凄くタイトだよね。メインカードに出場する選手は、朝をゆっくりすごせることを願っているよ」

──金曜日の夜に試合をするのは、体が動く時間を調整する必要があるかと思いますが、今回はシアトルでは夕方ということで、その辺りの調整が少し楽だったということは?

「どんな時間に目を覚ましても2時間あれば、体の切れは戻る。2時間の猶予があれば時差はそれほど気にしていないよ」

──今回はAMAZON PRIMEで米国のプライムタイムに配信されます。そこで2度同じ相手に負けることは許されない重要な試合かと。

「とても重要な試合だよ。でも、リマッチだろうが試合いつも大切から。今回、アドリアーノと戦うことに関しても、ここで負ければ同じ相手に2度負けるとか……自分にプレッシャーは与えたくないんだ。戦って、いつものようにドミネイトする。それだけを考えているよ」

──前回の試合、何かミスがあったと考えていますか。

「そうだね。僕との試合だけでなく、彼がユーヤ・ワマカツと戦った時もこれまでと同じように僕とは対照的な戦い方をしている。僕はプレッシャーを与えて、前に出て戦うけどアドリアーノは常に待って、距離を取っている。そういうゲームを常に心がけているよね。

アグレッシブな僕のスタイルを理解してうえで、待ちの姿勢の彼がアッパーカットを決めた。そういうことだよ」

──そこを踏まえて、今回は彼のカウンターを警戒しつつどのようなファイトを心掛けようと思っていますか。

「前回と同じだよ。プレッシャーをかけ、自分の戦いをする。ただ前回のように攻め急がないで、僕の時間軸で戦うようにしたい」

──正直、ミキーニョのフレームとサイズはONEフライ級で頭抜けていると思います。

「アハハハハ。その通りだよ。僕がバンタム級からフライ級に落として戦ってきた相手、ジョセフ・ベナビデス、イアン・マッコール、ジョン・モラガ、フォーミガと比べてもアドリアーノは長身だ。パントージャでさえ、彼と比較すると小さい。これだけ長身だから、距離でアドバンテージを持っている。

ただ僕もドミニク・クルーズ、ティム・エリオット、ミゲール・トーレスとアドリアーノのようにリーチの長い相手と戦ってきたからね」

──その遠い距離で、待ちの試合をする。飛び込むとカウンターが待ち受けています。それでも圧を掛けて、負けに出るファイトを心掛けるのでしょうか。

「そうしないと退屈な試合になってしまうからね。ユーヤ・ワカマツとの試合は、両者がイエローカードが提示された。シンガポールまで行って、ファンが喜ばないイエローカードが出されるような試合をする気はさらさらないよ。アドリアーノが待って、待って、待って戦ってカウンターを狙うことも理解している。でも、僕は飛び込む。何より彼がカウンターを狙っていることは分かっているから、僕がそこにカウンターを仕掛けることだってできるから」

──圧を掛けて、スピードで追い込む。スクランブルMMAで効果的な戦い方だと思います。他方、ミキーニョは自ら引き込みますし、そこからスイープという攻撃手段を持っています。ある意味、思い切った手段ともいえる背中をマットにつける仕掛けをどう思いますか。

「素晴らしいよね。前回も足関節の仕掛けから、リバーサルでトップを取られた。トリッキーでクラッキーなファイターだ。今回もそこが危険なことは変わらないよ。だた僕は柔術ゲームでもアドリアーノとやり合える。僕の柔術はスピードと動きの多さが持ち味だ。アドリアーノの柔術は引き込んでハーフガードから創る。当然、僕はパスを狙う。そして狙いはサブミッション。彼の柔術は確かだけど、少しスローリーだからね。そして僕はスタミナが切れることを恐れず、動き続けることができる」

──25分間、動きまわれると。

「イエッサー!! それが僕の仕事だよ(笑)」

──では土曜日の昼でもあり、金曜日のプライムタイムでもある試合。期待しています。

「僕が世界最強であることを証明する。再びね」

■放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午前8時00分~ONE Supper App

■ONE FN01対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] リアム・ハリソン(英国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
サヴァス・マイケル(キプロス)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
マウロ・チリリ(イタリア)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
ジョナサン・ハガティー(英国)

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
アンバー・キッチン(英国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リン・フーチン(中国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

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【ONE】フロリダ発、エディ・アルバレス─01─「情熱を生き方に置き換えることができるようになった」

【写真】8月25日発売のNumberでは14年振りに格闘技特集を組まれる。その話をすると、エディは前回の特集でフィラデルフィアのケンジントン地区にあった自宅での取材時に撮影された1枚と似たポーズをとってくれた……(C)MMAPLANET

7月最終週から、8月の第2週にかけて米国で取材を行った。ABEMA海外武者修行の地=NYとミルウォーキー。LFAに挑んだ田中路教、河名マストを追ってオクラホマ州ショーニーへ。そしてATTとキルクリフFCという世界有数のメガジムが、僅か車で10分強の位置に並び立つフロリダを訪れた。

そしてキルクリフの朝のプロ練習(基本キルクリフにはプロ練習しか存在しないのだが)に、エディ・アルバレスの顔が確認できた。1984年11月生まれ、38歳になったレジェンドが貪欲に世界の頂点を目指す若い選手と汗をかいている。

隆盛を極める米国のMMA界、情熱だけで人生を考えることなくこの世界に飛び込んだアルバレスの視線で見る現代米国MMAと自身のキャリアとは──。


──初めてエディを米国で取材をしたのは14年前、DREAMで戦いフィラデルフィアのケンジントンに住んでいる時でした。あれから随分と米国におけるMMAの発展具合は変化しました。今回、米国に滞在してみてコロナ以降の2年間で、さらにMMA産業は成長したように感じました。

「イエス。コロナ禍でMMAはさらに発展したよ。全世界がシャットダウンし、他の全てのスポーツが動きを止めた時に、MMAだけが歩み続けた。人々は家の中に缶詰にされ、何も楽しみがなかった。コンサート、ライブ・エンターテイメント、スポーツをTVで視ることもできない。MMA以外のね。

それまでMMAってファンでなければ、少し目に留まってもチャンネルを進められるスポーツだった。それがこの間に以前はMMAに興味のなかった層までが、MMAへの理解を進め視るようになった。テレビをつけてMMAがあれば、そのまま視聴し続けるファンになったんだ。それってハードコア・ファンと同じってことだよね。

勝利を手にするために、自分の限界を引き上げようとするファイター達の姿を視て、自分達が普段から生きるうえで欠かせない戦いを重ね合わせたんだ。コロナ禍において、他のスポーツ中継がない時にMMAだけがすぐに活動を再開して、人々の視る機会を増やした。結果、MMAファンはパイが広がったんだ」

──あれだけMMAファイターが夢として語っていたESPNでの中継が、UFCとPFLなど当然のようになっています。UFCはサブスクのESPN+の中心コンテンツです。

「ABCまでMMAの試合を中継しているからね。これって若い選手には当たり前のことだけど、本当に感慨深いよ。僕はMMAというスポーツの進化を目の当たりにすることができたんだ。MMAを戦い始めたのは2003年、まだTUFの中継もまだ始まっていなかった。

大金を稼げるモノでもなかった。スペクタルだけど、スポーツとしては認められてはいなかったよ。僕も最初の頃はパッションだけで戦っていた。ファイト、コンバットが好きだから。でも自分のキャリアをどう積み上げていくのかとか、何も考えていなかった。それが僅か2、3年でTUFが始まったことが大きく影響して、MMAはビジネスとして成長した。僕にとっても、ただのホビーがビジネスになったんだ。

パッションをキャリアに置き換えることができるようになった。その時点で、時代に恵まれていたと思うよ。ケン・シャムロック、ジェンス・パルバーら90年代にMMAを始めたオールドスクールの選手たちは、引退する時に財産を残すことができなかった。ホントに僕はラッキーだよ。MMAに豊かな暮らしを与えてもらうことができた。MMAというスポーツで、自分の力でそれを成し遂げ、家族に分け与えることが可能な時代を生きることができた」

──選手でもメディアでも、ファンでも野球やフットボールのファンだとこれだけ劇的な変化を体験できなかったです。

「そうなんだよ。40代で初めて出会って、50歳、60歳になるという変化には対して興奮できないからね。でも僕らはMMAを赤ん坊の時から見てきた。人生の始まりから見て、成長して、一人前の男になるところを見てきたんだ。

しかも今、MMAは最高のエンターテイメントになっていてNFLやNBA、MLBのプレイヤーやハリウッドの人間がいつも観戦にやってくる。本当に素晴らしいことだよ。自分が現役である短い間にMMAが進化と成長を見ることができたなんて最高だよ」

──それでいて、キルクリフFCでは若い選手たちと混ざってハードな練習をこなしています。やり切ったということではなく、まだ戦うモチベーションを持ち続けるのが凄いです。

「これはキャリア云々ではなくて、ライフスタイルだから。ガキの頃から、こうしてきた。コンバットスポーツ、苦しみ、前進、成長は全て僕の人生の一部だ。僕から奪い取ることはできない。これがなくなると、僕が僕でなくなってしまう。『ノーモア』とは言えないよ。本当に人生の大部分を占めてきたことだから。練習をしないなんて、腕や足を失うようなものなんだ。

自分がなれる最高の自分になりたい。そのために練習をしないわけにはいかないしね。いずれ、僕の体も『無理だ』と言う時がやってくる。そうなっても、自分がどれだけ世界のトップ戦線で戦うことができたのか──を誇りに思うよ」

──だからこそ、エディの体が心配になるのも事実です。日本で戦ってきた時からBellator、UFC、そしてONEとずっとアグレッシブな試合、バチバチの殴り合いを繰り返してきました。体調の方がいかがですか。

「見ただろう? ここで世界のベストと練習を続けることができている。一歩下がったところで戦うなんて言えない。でも、休むべき時は休んでいる。そして家族と過ごしている。朝から晩までジムにいるってことはない。365日、ジムにいることもない。3、4カ月ハードに練習をして、ジムから離れて家族と2、3カ月過ごす。休息を取り、気持ちと頭を落ち着かせて練習に戻る。

ファイターだけの人生は送っていないよ。強度が高く、激しく動く。その機能を維持して、休むんだ。こうやってきたから、これだけ長い間このスポーツを続けることができたと思っている。ずっと6速や7速で走っているとエンジンがブローしてしまう。激しく情熱を燃やしたあとは、気楽な構えでいるんだ。そうやって生きてきた」

──奥様はエディが現役を続けることを納得していますか。あのケンジントンでの生活と、今の生活は奥様も家族も全く違うでしょうし。

「ホントに運よく、素晴らしい環境で子供を育てることもできた。安全で良い学校に通わせることができている。妻はもう僕に危ないことをしてほしくないと思っているよ。でも、彼女は僕のことを知っている。エディ・アルバレスが何者か分かっているんだ。僕の情熱、愛情……つねに、そのことについては会話をしてきたよ。

まだ何試合かは戦うつもりだ。確定してないけど、ハイレベルな相手と戦える技量もエネルギーもある。と同時に、ここからの数試合だけでなく、これまでのキャリアを鑑みて時が来たと思ったらグローブを置くよ。何も後悔はないからね」

<この項、続く>

■放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午前10時00分~ONE Supper App

■ONE161対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] リアム・ハリソン(英国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
サヴァス・マイケル(キプロス)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
マウロ・チリリ(イタリア)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
ジョナサン・ハガティー(英国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リン・フーチン(中国)

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
アンバー・キッチン(英国)

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