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【UFC298】The Future !!! ジェフ・ニール戦へ、イアン・ギャリー「世界中の皆が、僕の運命を追い続ける」

【写真】ファイトウィークに技術論の言葉を重ねてれる。本当に感謝です(C)MMAPLANET

17日(土・現地時間)、カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催されるUFC 298「Volkanovski vs Topuria」でイアン・ギャリーがジェフ・ニールと対戦する。
Text by Manabu Takashima

英国#01フィーダーショー=Cage Warriorsで7連勝を遂げ、ウェルター級王者としてUFCへ。世界最高峰でも6連勝と負け知らずのギャリーは、昨年12月にキルクリフFCの盟友ヴィセンチ・ルケと戦う予定だった。

しかし、ファイトウィークに体調を崩して欠場に。そんな幻となった同門対決と、今回のニール戦からの世界王座への道のりについてギャリーをインタビューした。26歳、これからピークを迎えるMMA界の未来──の言葉は自信に満ち満ちていた。


──週末にジェフ・ニールとの対戦を控えたイアンです。今の気持ちを教えてください。

「エキサイティング。僕がどれだけことができるのかを、ファンの皆に見てもらえることが楽しみでならない」

──昨年12月のヴィセンチ・ルケ戦はファイトウィークに病欠になってしまいましたが、それ以前にヴィセンチというキルクリフFCのチームメイトとの試合が決まったことに驚かされました。そして試合前はキルクリフFCでなく、ブラジルで調整をしていたとも聞いています。

「その通りだ。ヴィセンチは僕の友人で、家族と一緒にブラジルからフロリダに移り住んでいる。僕は身軽だし、その点が気になっていたからジムを出てブラジルで準備をすることにしたんだ。そうすれば、ヴィセンチは家族と離れる必要はないだろうと思って。

ただ、残念なことにファイトウィークに体調不良に陥ってしまって──でも、それも人間が生きていくうえで起こり得ることだからね」

──ではヴィセンチ戦が流れ、キルクリフFCに再合流をしたのでしょうか。

「今回の試合は、そのままブラジルに残って練習をして来た。シュートボクセで練習し、柔術はデミアン・マイアとやってきた」

──デミアン・マイアと!!

「そうなんだ。最高の技術に触れ合うことができた。成長するために、素晴らしい出会いになったよ。でもキルクリフFCを離れたわけじゃない。今も皆が友人だ。コンタクトも取り続けているし、またジムに戻る。でも今はブラジルで柔術を学ぶことが、自分にとって正しい道なんだ」

──チーム内にウェルター級のライバルがいることを考慮したということは?

「ノー(笑)。ヴィセンチ・ルケもシャクハト・ラクモノフ、リー・ジンリャン、ジルベウト・ドリーニョ、皆が僕の友人だ。彼らから色々なことを学ばせてもらった。色んな影響も受けてきたよ。僕にとって欠かせない存在だ。またキルクリフに戻って、皆とスパーリングを再開するよ。彼らと同じ場所を共有すること自体が、楽しくてならないからね」

──では、今回の試合のコーナーマンは?

「ディエゴ・リマ、シュートボクセのヘッドコーチだ。そして対戦経験のあるダニエル・ロドリゲスも僕を助けてくれる。今回、ジェフ・ニールとの対策練習でトレーニング・パートナーを務めてくれたんだ。凄く良いヤツなんだよ。この試合のために、凄く良い練習をディエゴやダニエルと積むことができた」

──シャクハト、ヴィセンチは既にジェフ・ニールと戦っており、キルクリフのコーチングスタッフはニールのことを凄く理解しているかと。

「そこは特に気にしていない。僕は自分の才能を信じている。自分がどれだけできるのかも、自信を持っている。いかに自分が特別なのかを知っているからね。誰も僕のようには戦えない」

──なるほどぉ!! ではジェフ・ニールの印象を話してもらえますか。

「良い選手だよ。タフで、パンチが重い。そして、思い切り打ちこんでくる。テイクダウン・ディフェンスにも長けている。でも背が低い。あのリーチでは、僕の距離を攻略することはできない。何より、俊敏さという面では一切僕に優るところはない。彼にとって僕のスピードは超絶なほどに厄介になるだろう。彼の拳は僕の顔を捕えることはできないよ。

それにジェフは僕のようなディフェンス能力も持ち合わせていない。彼は殴る能力はあるけど、守る力が欠けている。だからタフなファイトが必要になってくるんだ。僕は彼を近寄らせることなく、やりたいことを封じ込む。試合は僕がドミネイトするよ」

──ニール・マグニー戦ではイアンのカーフキックが凄く効果的でした。マグニーはオーソで、ニールはサウスポーなのでインサイドローがカーフキックのように有効活用できると考えていますか。

「カーフよりもインサイドローの方が、リスキーだ。右インローを蹴ると、ニールに左ストレートを打つ機会を与えることにもなる。だから正しいタイミングで、正しい場所に足を置く必要がある。いくら相手にダメージを与える攻撃でも、自分が傷ついては何もならない。もちろんインローを有効に使うことがえきれば、その効果は大きいよ。それは絶対だ。

どのような蹴りでも、彼の前足を削ることができれば試合を有利に運ぶことができるようになる。ニールのスピードは落ち、前に出てくる圧力も落ちるからね。そういう展開を望まないわけがない。でも、それには正しい場所かつ正確なタイミングで蹴ることが必要になる」

──押忍。UFCデビュー戦の頃からインタビューをさせてもらってきましたが、一つ一つの言葉に説得力が出てきました。UFCで無敗でいるということは、それだけの自信になったといえますか。

「自信は持っているよ。自分を信じることから、始まっているから。そして、その自信は自分がやるべきことをやり、結果を残すことでより大きく、絶対になってきた。ガキの頃から自信はあったけど、より真実味をもって特別な自信を持てるようになったんだ」

──素晴らしいです。ところでウェルター級という層の厚い階級で、タイトルショットを手にするために今回の試合では何を見せないといけないと感じていますか。

「計画では、世界王座挑戦は2025年だ。そのために今年は、如何に僕が優れたファイターかを世界のトップ戦線で証明し続ける。手始めに土曜日にはジェフ・ニールをぶっ飛ばす。そしてトップ5ファイターから2人を指名する。

現時点でトップ15人のうち、6人を破っている。来年、タイトル挑戦を実現させるには7位か6位、5位を倒してから、1位か2位のファイターに勝つ。そうなればイアン・ギャリーが最高のファイターだと世界も認識し始めるだろう。ワクワクするよ。

皆が熱狂するファイトと共に、ゴールに向かって世界を震撼させる。それが運命だ。世界中の皆が、そんな僕の運命を追い続けることになるんだよ(笑)」

──イアン、世界中の1人として楽しみにしています。では最後に日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「もちろん!! 僕は柔道の黒帯だ。柔道を通して、日本の文化に実際に触れたいと思っている。日本で僕のルーツに立ち返りたい。対戦相手の重心を崩すことは、MMAでも本当に有効になってくるから。それを日本の柔道で学びたいんだ。絶対に日本に行くよ」

──講道館で稽古するイアンの姿、見てみたいですね。

「おぉ!! そうなれば最高だよ。講道館の刺繍が入った黒帯を巻きたい。友人の1人が日本で柔道の稽古をしてきて、本当にビューティフルな道着を持って帰ってきたんだ。日本の友の誰かが、講道館の黒帯を僕に届けてくれないかな(笑)」

■視聴方法(予定)
2月18日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

■ UFC298対戦カード

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者] イリャ・トプリア(ドイツ)

<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウティカー(豪州)
パウロ・コスタ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェフ・ニール(米国)
イアン・ギャリー(アイルランド)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
ヘンリー・セフード(米国)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・ヘルナンデス(米国)
ロマン・コピロフ(ロシア)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス(ブラジル)
マッケンジー・ダーン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルコ・ホジェリオ・デリマ(ブラジル)
ジャスティン・タファ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
中村倫也(日本)
カルロス・ヴェラ(コロンビア)

<ウェルター級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
ブレジソン・ヒベイロ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・クィンラン(米国)
ダニー・バーロウ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァル・ウッドバーン(米国)
オーバン・エリオット(英国)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレア・リー(カナダ)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

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AB o UFC キック ケビン・リー ブライアン・バトル リー・ジンリャン

UFC on ESPN+89:第5試合・リナト・ファクレトディノフ vs. エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス

ウェルター級。ファクレトディノフ15位。

ロシアのファクレトディノフはUFCデビューから3連勝でランキング入り。相手はアンドレアス・ミケイリディス、ブライアン・バトル、出戻りケビン・リー。リーはUFC復帰戦であったが、55秒ギロチンでタップアウト負けし、そのまま引退している。まだランカーとの対戦はないが、この試合の勝利でランキング入りした。その前の2試合はいずれもテイクダウンから塩漬けにしての判定勝ち。32歳。

ザレスキはUFC10勝3敗のベテラン。一時7連勝でランキングに入ったこともあるが、リー・ジンリャン、ムスリム・サリコフに敗れて現在はランク外。ドラッグテスト陽性からの1年の出場停止期間を経ての今年6月の復帰戦では、ヌルマゴ一族最弱の男・アブバカル・ヌルマゴメドフにスタンドでのケージ押し込み・スタンドバック奪取で思うように攻められなかったものの、打撃の手数で上回り判定勝ち。2連勝で再びランキング挑戦のチャンスを掴んだ。バックボーンとニックネームがカポエイラ。36歳。

すぐに詰めていくファクレトディノフ。左がヒットし崩れたザレスキ!パウンド連打!下からしがみついてガードでなんとかしのぐザレスキ。背中を向けて立とうとするザレスキ。ハーフバックからチョークを狙うが、真後ろにはつけていない。片膝立ちのザレスキ。バックを取りながら膝を入れていくファクレトディノフ。立ち上がり引き剥がしたザレスキ。パンチを振り回して出るファクレトディノフ。やや大振り。ザレスキ距離を取り蹴りを入れる。バックスピンキックはファクレトディノフの蹴りに止められた。ホーン。

1Rファクレトディノフ。

2R。ファクレトディノフ打撃からタックルへ。しかし切ったザレスキ。大振りの右フックを放つファクレトディノフ。アッパー。かなりパンチが雑。燃費が悪そう。スピードもなくなってきた。ザレスキは手数では負けているがコンパクトなパンチ・ローを入れる。頭を振って出るザレスキ。ファクレトディノフニータップからケージに押し込みテイクダウン。背中を向けて立とうとするザレスキ。立ったがスタンドバックでしがみつきつつ膝を入れるファクレトディノフ。バックを取られた体勢からキムラを狙って引き剥がしたザレスキだが2R終了。

2Rファクレトディノフ。

3R。タックルに入ったファクレトディノフだが切ったザレスキ。逆にザレスキがシングルレッグ。倒せず離れた。ファクレトディノフまたタックル。が、両脇を差したザレスキ。ケージに押し込む。引き剥がしたファクレトディノフ。パンチをヒットさせるのはザレスキだが、打たれながらも詰めるファクレトディノフ。そのまま組んでケージに押し込んだ。シングルレッグ。足を引き抜いて離れたザレスキ。パンチからヒザを入れる。腹に前蹴り。出てくるファクレトディノフに距離を取りながらパンチ・蹴りを入れる。ワンツーがヒット。ミドル。しかしファクレトディノフがどんどん前に出てくるのでちょっとやりにくいか。ファクレトディノフタックル。しかしスローで止められた。ザレスキのミドルがヒット。きつそうだが出ていくファクレトディノフ。前に出ながら手を出していく。左ミドルが入り効いた!しゃがみこんだファクレトディノフにパウンド連打!マウントの体勢から殴っていく。亀になったファクレトディノフ。チョーク!が、顎の上か。フィニッシュしたいザレスキだがファクレトディノフ反転。立った。最後に前に出るファクレトディノフ。タイムアップ。

3Rフィニッシュが必要だったザレスキ。パウンドでもうちょっとで止められるところだったが、仕留めそこねてしまったのがどう響くか。

29-28ファクレトディノフ、28-28×2の1-0でマジョリティドロー。

序盤のラッシュと大振りのパンチで消耗したファクレトディノフだが、その後も前に出続け、最後は腹も効かされフィニッシュ寸前でしぶとく生き残った。

ザレスキはランカー相手にドローだったが、最後はフィニッシュできたし、惜しい星を取りそこねた。

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LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2023 Road to UFC2023Ep06 UFC イ・チャンホ イー・チャア キム・サンウォン キム・サンウク シャオ・ロン ダールミス・チャウパスゥイ チェ・スングク ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ パク・ジェヒョン ピーター・ダナソー マーク・クリマコ リー・カイウェン リー・ジンリャン ロン・チュウ 上久保周哉 原口伸 木下憂朔 神田コウヤ 鶴屋怜

【Road to UFC2023Ep06】原口伸戦へ、バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ「これはMMA。驚かせる」

【写真】キルギス系ということだが、新疆ウィグル地区には数十万人のキルギス系住民が住んでいるという。テュルク系の特徴なのか茶色の目が、ここではちょっと怖い(C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep06のメイン=ライト級準決勝で原口伸と戦うバーハートゥブールゥ・アトゥボラティ。
Text by Manabu Takashima

初戦は反則勝ちという納得できる結果ではなかったが、今回の試合に向けてキルクリフFCで培ってきたMMAを見せると静かな口調で言い切った。


――インタビューを受けていただきありがとうございます。

「昨年の夏にキルクリフFCで取材をしていたよね。覚えているよ。再会できてうれしいよ」

――その米国ではLFAというフィーダーショーで戦ってきましたが、アジアに戻ってRoad to UFCを戦うことを決めた理由は?

「LFAで2度試合をし、一番最近の試合で勝つこともできた。その時、ケガをしてしまいすぐに試合ができなくて。ただケガからリカバリーしても、4カ月ほどLFAからオファーがなかった。そして兄のように慕っているリー・ジンリャンが『おい、RTUで戦おう。お前ならやれるよ。ライト級に落とそう』と言ってくれた。UFCと契約するためにRTUを選択し、ライト級に落とす決心をしたんだ」

――減量が大変そうでしたか、試合に影響はありましたか。

「いや、動きは悪くなかった。ばかりか凄く良かった。試合があんな風になったのは、2Rにアイポークがあったからなんだ。それでパンチを貰い、さらに後頭部を連続して殴られてしまった。結果、首を負傷して試合後は故郷に1カ月間戻って治療に専念した。でも、今は大丈夫だ。戦う準備はできている」

――では対戦相手の原口選手の印象を教えてください。

「とてもスピードのあるレスラーだ。戦績も6連勝で負けなしだよね。でも、この試合はMMAであってレスリングではない。まぁ、試合を見てほしい。僕の言っている意味が分かるはずだよ。僕がキルクリフFCで練習してきたことを見せるチャンスが来たと思っている。

打撃だけ、レスリングだけ、柔術だけじゃない。全てがミックスされた戦いを見せる。そして原口に勝つ。それに同じライト級といっても体の大きさが違う。ハラグチはこれまで通りの試合はできないよ」

――チームメイトの木下憂朔選手が土曜日に戦います。同じ週末に戦うことで、何か想うことはありますか

「ユーサクはマイ・ブラザーだ。彼とは本当によく練習してきた。前回の試合でユーサクは、その力を発揮していなかった。彼はあんなもんじゃない。ユーサクが力を発揮すれば、土曜日の試合は必ず勝つよ。そして日曜日には僕が、皆を驚かせる」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ(中国)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
上久保周哉(日本)

<ライト級/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
クイラン・サルキルド(豪州)

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
チーニョーシーユエ(中国)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

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Gladiator LFA o ONE PRIDE ジェカ・サラギ リー・ジンリャン

Road To UFCシーズン2エピソード4:第5試合・キ・ウォンビン vs. バテボラティ・バハテボラ

ライト級トーナメント一回戦。

GLADIATOR王者ウォンビンは2年連続の出場。昨年は優勝候補の一角と目され、一回戦、本来2階級下で緊急出場の鹿志村をパウンドアウトし一回戦で勝利したが、準決勝ではまさかのインドネシアONE PRIDE勢ジェカ・サラギに1RKO負け。今年1月に大阪のGLADIATORで再起戦を飾ると再出場を果たした。32歳。

中国のバハテボラはFight King Gold Belt Contestという良くわからないイベントで経験を積んでいたが、昨年LFAと契約し、初戦は判定負け、8月の2戦目はスプリット判定勝ち。その試合は終始スタンドでの展開で、バハテボラはタックルを仕掛ける場面もあったが切られている。チャイナ・トップチーム所属で、リー・ジンリャンがセコンドにつく。25歳で7勝1敗1分け。

勝者は原口と対戦する。

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【Road to UFC2023】3人の韓国人選手&要注目、北米消化のアトゥボラティ。原口伸&丸山数馬出場ライト級

【写真】巴哈特波勒巴特波拉提=バーハートゥブールゥ・アトゥボラティは北米を消化している中国人ファイターだ(C)MMAPLANET

11日(火・現地時間)、UFCよりRoad to UFC2023の全陣容が発表された。

5月27日(土・同)&28日(日・同)の両日に中国は上海のUFC PIにおいてワンマッチ&1階級ごと4試合✖4大会というフォーマットでRoad to UFC2023は1回戦を実施する。

各階級の陣容説明、最後は原口伸と丸山数馬が出場するライト級の注目選手をお伝えしたい。


原口と対戦するウィンドリス・パティリマは、ONE PRIDE MMAウェルター級王者で8戦全勝のインドネシア人ファイター。Road to UFCで勝ち上がるとフェザー級に落とすと公言している原口に対し、ウェルター級でベルトを巻いているパティリマがフィジカル的にどれだけ上回るが。

とはいえ緩いボディにも見え、リーチ差は遠い位置からのダブルレッグを得意としている原口には問題とならないか。原口にはしっかりと勝って準決勝に進んで欲しい相手だ。

(C)ANGEL’S FC

丸山と戦うキム・サンウクは戦績8勝2敗、6日のHEATとの対抗戦で勝利したばかり。

Angel’s FC暫定ウェルター級王者でパティリマと同様に1階級上でベルトを巻いている。

(C)ANGEL’S FC

韓国軍コムンベレー(韓国軍特殊司令部)出身のキム・サンウクは、粘りのテイクダウンが持ち味。一見、特異そうに見えない打撃だが、右カーフとハイキックには注意したい。

ライト級にはキム・サンウク以外にも2人の韓国人選手が出場している。そのうちの1人ホン・ソンチャンはキャリア序盤をPXCで積んだ10年選手で、ブランクを経て世界の頂点を目指す。

レコードは9勝1敗2NCで、2つのノーコンテストはどちらもTOP FC時代に戦った佐藤豪則に急所蹴りを入れた結果だ。まさに珍記録の持ち主といえる。

韓国勢3人目は2年連続出場、前回は準決勝でKO負けし涙を飲んだキ・ウォンビンだ。

再起戦は今年の1月、グラジエイターで自らの持つベルトの初防衛に成功している。とはいえそのグラジ・ライト級王座は、返上の方向で話が進みそうだ。前回の優勝候補、同朋で友人のキム・ギョンピョはRIZINを選択し、ウォンビンは再度Road to UFCに──32歳にして挑む。

そんなウォンビンの前に立ち塞がるバーハートゥブールゥ・アトゥボラティは、ライト級でもっと気になる選手といえる。

25歳の中国人選手で、MMA戦績7勝1敗1分。UFCファイターのリー・ジンリャンと同じ新疆ウィグル・チェチェク出身のバーハートゥブールゥ・アトゥボラティは、そのジンリャンの手引きでフロリダのキルクリフCFで練習してきた。

米国ではLFAで1勝1敗と、既にフィーダーショーを経験している。遠いレンジでの左オーバーハンド、接近戦&中間距離でのパンチのコンビからダブルレッグはキルクリフFCで磨かれた武器、北米拠点不可欠論をRoad to UFCで証明するか──注目したい。

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o キック ジェフ・ニール リー・ジンリャン ロビー・ローラー 佐藤天

UFC287:第9試合・ケビン・ホランド vs. サンチアゴ・ポンジニッビオ

ウェルター級。

ケビン・ホランドはコロナ禍が始まった2020年に約8ヶ月で5連勝し一気にブレイク。が、その後メインに抜擢された2戦は、いずれも簡単にテイクダウンされ下からリカバリーできないまま判定負けという展開を10R続けて一気に評価を下げた。昨年ウェルター級に落とすと2連続フィニッシュで再び評価を上げる。が、昨年9月に急遽カードシャッフルで組まれたチマエフ戦は1Rダースチョークで完敗。ショックから試合後引退を表明した。しかし即引退撤回し、3ヶ月後にはメインでスティーブン・トンプソンと対戦。積極的に攻めてファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞したものの、2R以降は距離を取られ打撃が当たらなくなり、右腕を負傷して4RTKO負けで連敗となる。浮き沈みが激しいが、再び浮上のきっかけをつかめるか。30歳。

アルゼンチンのポンジニッビオは7連勝でランキング入りしたものの、約2年のブランク明けでリー・ジンリャンにKO負け。佐藤天からチョークで勝利したミゲル・バエザには判定勝ちしたが、その後ジェフ・ニールとミッシェウ・ペレイラに連続スプリット判定負け。前回は元王者ロビー・ローラーと対戦予定だったが、直前でローラーが欠場となり、4連勝中のアレックス・モロノと対戦し、2Rまで劣勢の展開から3Rに逆転KO勝ち。ATT所属で、カーフキックも武器としている。36歳。

カーフキックを入れたポンジニッビオ。長いリーチからジャブを打ち込むホランド。サイドキック。ポンジニッビオインロー。踏み込んでいったポンジニッビオだがホランドのパンチを貰う。ポンジニッビオのローにパンチを合わせたホランド。距離を取るホランドを追いかけるが、ホランドバックステップ。ホランドのカーフキック、インロー。アッパー。間合いを詰めたパンチを打ち込むポンジニッビオ。またカーフ。ポンジニッビオ踏み込んでワンツー。カーフ。ホランドの蹴りをキャッチしたポンジニッビオだが、ホランドがパンチを打ち込む。下になったポンジニッビオ。パウンドを入れる。ホーン。

1Rホランド。終盤、足をキャッチしたポンジニッビオの顔面にホランドの裏拳が入って倒れていた。

2R。詰めていくポンジニッビオだが、ホランドのパンチを貰う。積み込んでパンチを入れるポンジニッビオ。ホランド前蹴り・関節蹴り。遠い間合いから蹴りを入れていくホランド。またカーフを入れるポンジニッビオだが、ホランドのパンチを貰う。ポンジニッビオまた蹴りをキャッチしたが、ホランドパンチを入れて引き剥がす。パンチを入れたホランド。右がヒットし効いた。ポンジニッビオクリンチするとケージに押し込むが、ホランド膝を入れて離れる。ホーン。

2Rホランド

3R。間合いに入れないポンジニッビオだがカーフキックでホランドちょっとぐらついた。しかしパンチ・蹴りのヒットはホランド。ポンジニッビオ詰めてワンツー。しかしなかなかパンチが当たる間合いにできない。距離ができるとホランドが打撃を入れていく。ポンジニッビオの蹴りをキャッチしたホランド。踏み込んで放った左が顎にヒットし、ポンジニッビオ頭からダウン!亀になったポンジニッビオを見てレフェリーストップ!

ホランド、長いリーチからの打撃で試合を優勢に進めて快勝。

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MIKE MMA o UFC UFC287   イグナシオ・バハモンデス クリス・バーネット グンナー・ネルソン ニコ・プライス リー・ジンリャン

4.8『UFC 287: Pereira vs. Adesanya 2』マイケル・キエサ vs. リー・ジンリャンが中止/チェイス・シャーマンの対戦相手がクリス・バーネットからカール・ウィリアムズに変更 etc.



 UFCが4月8日にフロリダ州マイアミで開催する『UFC 287: Pereira vs. Adesanya 2』でマイケル・キエサと対戦予定だったリー・ジンリャンが背中の負傷により欠場するとのこと。


 その後、代わりの選手が見つからなかったとしてキエサも欠場することを発表。キエサによるとニコ・プライスが代替出場をアピールしたそうですが、UFCはプライスには別の計画を持っていたとのこと。キエサ自身はイギリス大会でグンナー・ネルソンとの対戦を希望しています。


 同じく『UFC 287: Pereira vs. Adesanya 2』でチェイス・シャーマンと対戦予定だったクリス・バーネットが欠場、代わりにカール・ウィリアムズがシャーマンと対戦するとのこと。バーネットの欠場理由は不明。

 カール・ウィリアムズは3月の『UFC Fight Night 221: Yan vs. Dvalishvili』で行われたUFCデビュー戦でルーカス・ブジェスキに判定勝ちして以来の試合。


 同じく『UFC 287: Pereira vs. Adesanya 2』でイグナシオ・バハモンデスと対戦予定だったニコラス・モッタが練習中に頭部を負傷し欠場、代わりにトレイ・オグデンがバハモンデスと対戦するとのこと。

 トレイ・オグデンは昨年9月の『UFC Fight Night 210: Sandhagen vs. Song』でダニエル・ゼルフーバーに判定勝ちして以来の試合。続きを読む・・・
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4.8『UFC 287』でマイケル・キエサとリー・ジンリャンが対戦

リー・ジンリャン「ダニエル・ロドリゲス戦は勝ちを盗まれたし『UFC 279』の混乱は全てが理不尽だった」(2022年09月18日)

 こちらの続報。


 UFCが4月8日に開催する『UFC 287: Pereira vs. Adesanya 2』(会場未定)でマイケル・キエサ vs. リー・ジンリャンのウェルター級マッチが行われるとのこと。キエサが発表しています。

 キエサは2021年11月の『UFC Fight Night 198: Vieira vs. Tate』でショーン・ブレイディに判定負けして以来1年5ヶ月ぶりの試合で2連敗中。現在UFCウェルター級ランキング12位。

 リーは昨年9月の『UFC 279: Diaz vs. Ferguson』でダニエル・ロドリゲスに判定負けして以来の試合。元々同大会でトニー・ファーガソンと対戦予定でしたが、ネイト・ディアスと対戦予定だったカムザット・チマエフが178.5ポンドと大幅にオーバーしたことからカードがシャッフルされてしまいロドリゲスと180ポンド契約で対戦するハメになった上に、試合を優勢に進めていたにも関わらず不可解な判定負けを喫したことから多くの同情を集めました。現在UFCウェルター級ランキング15位。続きを読む・・・
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【UFN215】フィアーリョと対戦、散打王ムスリム・サリコフ─02─「散打ファイターではダメなんだ」

【写真】非常にゆったりした感のあるサリコフ。殺気を全く纏わない強者 (C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)はネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN215:UFN on ESPN+73「Lewis vs Spivak」が開催され、アンドレ・フィアーリョと対戦するムスリム・サリコフ・インタビュー後編。

リー・ジンリャン戦の敗北からの再起戦となるサリコフだが、そのジンリャン戦での準備不足の厳禁はロシア人ファイターあるあるというべきビザ取得に起因していた。ロシア・ダゲスタンの歴史に名を残す散打ファイターは、38歳になってなお純粋に強さを求めるウォリアーだった。

<ムスリム・サリコフ・インタビューPart.01はコチラから>


──ではムスリムはなぜMMAに転向したのでしょうか。ヴォルク・アターエフやザビット・マゴメドシャリポフと比べても、圧倒的に散打の世界で成功を収めており、その実績だけで散打界で大御所としてやっていけたのではないですか。

「ただ僕がウォリアーだからだよ。ベストファイターと戦いたい。僕はいつだって引退できる。でも毎日のようにスクールに行って、コーチと会って、皆と練習する日々を送りたい。まだハングリーなままなんだよ。だからMMAに転向したんだ。グセインはちょっと年を取ったけど、今もスクールに来てアドバイスをくれるよ。動きよりも、言葉で僕をサポートしてくれている。

もう僕も十分に経験を積んできたから、トレーニングに関しては自分のやり方が確立しているしね。そして試合前になるとATTに行って、ファイトキャンプを行っている。ATTはベストのMMAジムだよ」

──過去5年間負け無しだったのですが7月にリー・ジンリャンに敗れ、今回の試合は仕切り直しの一戦にになります。

「とても大切な試合になる。この試合で勝てば、UFCでの未来が広がる。ただし負けても……何も失うモノはない。UFCがチャンスをくれれば、また戦う。僕はウォリアーのままだから。ただし、今回の試合は前回とは違ってベストシェイプだ。リー・ジンリャン戦は、満足いく調整ができなかった。

ビザが取れず、試合の10日前になってようやく手にすることができたんだ。大切な調整の時期にビザを取るために色んなところに足を運びまくった。最終的にアルメニアまで行ってようやくビザを取得できたんだ」

──アルメニア……。それは大変でした。つまりATTでファイトキャンプを張ることもできなかったわけですね。

「今、ロシア人がビザを取るのはちょっと大変だからね。それでも最後のパンチを被弾するまで、僕の方が試合は優勢だった。あの状態で戦っても、最初の2Rを取ることができた。でも一発で逆転負けした。それがMMA。一発で勝負が決まる。アレがラッキーパンチとは言わない。彼が僕をKOしたんだ。そして今回はずっと体調が良い。もっと良い戦いができる」

──フィアーリョの印象を教えてください。

「フィアーリョは良い選手だ。若くて、常にフィニッシュを目指している。好きなタイプなファイターだよ。彼も僕もフィニッシュを狙うから、激しい試合になる。大歓迎だ」

──フィアーリョはリー・ジンリャンと同じキルクリフCFで練習している選手です。ムスリムのデータを共有しているのではないでしょうか。

「全く問題ない。あの体調の悪さで2Rまで僕が勝っていた相手から情報を得ていても、今回の僕の調子はまるで違うからね。フィアーリョがリー・ジンリャンのチームメイトということは全く気にならないよ。

ベストチームであるATTで、10週間も最高のチームメイトとしっかりと練習できた。何も恐れるものはない」

──ムスリムはパンチと蹴りが連動しており、抜群の距離とタイミングの取り方ができます。今回のフィアーリョ戦、キーポイントはどこになると考えていますか。

「全てだよ。これはMMAだからね。コンプリートファイターにならなければいけない。散打ファイターではダメなんだ。レスリングも柔術も理解して、戦う必要がある。コンプリートファイターになるためにレスリングと柔術に力を入れてきた。しかも、素晴らしいコーチに恵まれているから、メキメキと力をつけている。MMAで勝つには、コンプリートファイターでなければいけない」

──ムスリム、今日は試合前にもかかわらず、貴重な話を聞かせて頂きありがとうございました。

「日本のファンに散打とコーチの歴史、我々のスクールの話をすることができて良かった。グセインはソビエト共産党政府の目を逃れて空手の稽古をしていた。彼がソ連政府に目をつけられながら、諦めずに稽古を続けたからこそ、今のスクール、今の僕がある。それを皆に分かってもらいたい。僕も日本を尊敬している。グセインが侍、日本人、空手についていつも話をしてくれた。そんな日本のファンに僕の試合を楽しんでもらいたい」

■視聴方法(予定)
11月20日(日・日本時間)
午前3時00分~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ(モルドバ)
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
チェイス・シャーマン(米国)
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)

<ウェルター級/5分3R>
ムスリム・サリコフ(ロシア)
アンドレ・フィアーリョ(ポルトガル)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
ダニー・ロバーツ(英国)

<フライ級/5分3R>
ザルガス・ズマグロフ(カザフスタン)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア(ブラジル)
マリナ・モロズ(ウクライナ)

<バンタム級/5分3R>
マイルズ・ジョンズ(米国)
ヴィンス・モラレス(米国)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・トゥルシオス(米国)
ケヴィン・ナタヴィダッド(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
マリア・オリヴェイラ(ブラジル)
ヴァネッサ・デモポウロス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ファルニ・ガルシア(メキシコ)
ブレディ・ヒースタンド(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ナタリア・シウバ(ブラジル)
テレザ・ブレダー(チェコ)

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【UFN215】MMAふしぎ発見! フィアーリョと対戦、ムスリム・サリコフが語る─01─「散打の歴史 in ロシア」

【写真】初めて聞く話ばかり。試合前でなければ、もっと色々と教えて欲しかった (C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)はネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN215:UFN on ESPN+73「Lewis vs Spivak」が開催され、メインカードのウェルター級でムスリム・サリコフがアンドレ・フィアーリョと対戦する。

リー・ジンリャンに敗れ再起戦となるサリコフは、キング・オブ・カンフーの異名を取る散打出身のストライカーだ。北京五輪と同時開会された北京武術(ウーシュウ)トーナメントの85キロ級金メダリストのサリコフは世界大会で5つの金メダルと1つの銀メダルを獲得しており、散打の歴史で非中国人として最も成功を収めたことで知られている。

そのサリコフにインタビューを試みると彼が指導を受けたマーシャルアーツスクールの存在から、ロシア及びダゲスタンにおける散打の発展理由が語られた。

なぜロシア人ファイターは散打をバックボーンにしているファイターが多いのか──そしてサリコフだけでなく、ヴォルク・アターエフやサビッド・マゴメドシャリポフのような散打ファイターがダゲスタンで生まれた秘密が明らかとなった。


──キング・オブ・カンフーのインタビューができてとても嬉しく思っています。

「ノープロブレム。僕も日本のファンと触れ合える機会がなかったので、インタビューをしてもらってとても嬉しく思っている。スパシーバ。日本という国は僕にとって、とても大切な国だからね」

──ダゲスタン生まれ散打で数々の栄光を手にして来たムスリムですが、日本が大切というのはどういうことでしょうか。そもそも散打がなぜロシアで盛んなのかの分かっていないのですが……。

「ロシアではなくて、ダゲスタンで盛んなんだ。散打はダゲスタンでもっと盛んなアマチュアスポーツの1つだよ。多くの人々が散打のトレーニングをしている。空手もそうだよ。ダゲスタンの人間はボクシング、レスリング、そしてマーシャルアーツが好きなんだ。今では柔術も人気があるよ」

──ムスリムと散打の出会いはいつ頃だったのですか。

「僕は7歳の時にダゲスタンの首都マカチハラから父の故郷であるブイナスクの近くにあるハリムベガウルという小さな村に引っ越したんだ。その時、近所の子供達がマーシャルアーツ・スクールに通っていているのを見た。それがピャーチ・スタロン・スィウェタ(ファイブ・ダイレクションス・オブ・ザ・ワールド)という世界一の規模を誇る武道学校だったんだ。先生のグセイン・マガマエフは若い頃から空手の稽古を積んでいた人物で(双子の兄弟と重量挙げの経験があり、叔父からコンバットサンボの指導を受けた時期もあった)」

──ソビエト連邦時代、空手の練習は禁じられていたと聞いたことがあります。

「その通りだ。彼は空手の稽古をしてチャンピオンにもなった。でも、共産党は空手のトレーニングを突如禁じ、誰もが表立っては空手ができなくなった。でも彼は地下に潜って空手の稽古を続けた。

と同時にグセインは中国に渡り、武術散打を学んだ。中国は知っての通り共産党の国だから空手は禁じられても、ソビエト連邦の共産党政府は中国の格闘技である散打を学ぶことは認めていたんだよ。共産党政府は取締りの目を光らせ、空手の稽古をしていないか監視した。だからグセインも表立っては散打の練習と指導はきなかった。そして監視役が立ち去ると、リアルマーシャルアーツ……ファイトのトレーニングをしていたんだ(笑)」

──なるほどぉ、共産党繋がりで散打はソ連で認められていたと。なのでソ連崩壊後もロシアのMMMAファイターには散打の経験者が多いということなのですね。いやぁ、全然知らなかったです。

「当時グセインはモスクワに居を構えていたけど、1982年にマーシャルアーツを禁じるという取り締まりを受けたのをきっかけに1984年にダゲスタンに戻り、ブイナスクに小さなスタジオで散打の指導を始めたんだよ。僕がブイナスクに住むようになったのが1991年でまさにソビエト社会主義共和国連邦が崩壊する年だった。

僕は父に『皆、何をしているの?』と尋ねた。すると父は『あの子たちはファイトしに行っているんだ。ブルース・リーみたいなマーシャルアーツだよ』と答えてね(笑)。僕はブルース・リーの大ファンで、映画を何本も視ていたから『僕も通いたい』って哀願してね。父は僕を連れてグセインのマーシャルアーツ・スクールに連れて行って話をしてくれた。回りは僕よりも年上の生徒が多かったけど、その日から散打を練習をするようになった。風邪をひいたり、体調が悪くなった日以外は毎日のようにスクールに通った。

僕の先生は散打を指導してくれたけど、彼のベースには空手がある。だから日本は僕にとって大切な国なんだ」

──グセインさんは政府や連盟などのサポートがあって、それだけの大きなマーシャルアーツ・スクールを運営できていたのでしょうか。

「もともと小さなスタジオから始まって、徐々にジムを拡張していった。彼は自分の力でスクールを今の規模まで大きくしたんだ。ただ建物に関しては政府が、提供しているはずだよ。そしてダゲスタン共和国の教育科学省の認可を受け、マーシャルアーツの寄宿学校にまで成長している」

──いやぁ、想像の範疇を越えていますね。

「今では散打だけでなくテコンドー、空手のクラスもある。ヴォルク・アターエフ、ザビッド・マゴメドシャリポフ、マゴメド・マゴメドフらもグセインの教え子だよ。今ではグセインの教え子が他の街にスクールを創っているので、ダゲスタン中にグセインのマーシャルアーツ・スクールが存在しているんだ。ダゲスタンがコンバット・スポーツで強いのは、グセインの教え子たちが全土で打撃を指導しているからだよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月6日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

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