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【Pancrase333】パンクラス初出場、渡辺謙明戦に向けて。平田直樹「この2年間を取り戻すために」

【写真】他の選手のスパーリングを真剣に目で追う平田 (C)MMAPLANET

30日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333。同大会のプレリミに平田直樹が出場し、渡辺謙明と対戦する。

日本の国内でのMMAは2021年6月の神田コウヤ戦以来、約1年11カ月振りとなる平田。昨年11月の米国でCFFCに参戦もデビュー戦の相手に思わぬ敗北を経験した。それでも試合だけでなく、2度に渡る米国での出稽古は平田に多くのモノを与え、そこを生かした練習を国内で積んできた。

負傷欠場、K-Clann退会、米国での日々、MMAデビュー時に思い描いた自分の将来像通りにはキャリアを積むことができなかった。ある意味、ここがキャリアのリスタートとなる平田直樹の心境を訊いた。


──パンクラス初戦を5日後(※取材は25日に行われた)に控えた平田選手ですが、昨年11月のCFFC114での敗北から新天地にパンクラスを選んだのはどういう理由からだったのでしょうか。

「修斗かパンクラスと考えて、パンクラスさんの方が早く試合を組んでくれそうだったので。とにかく試合がしたかったので、パンクラスさんで戦うことになりました」

──デビューから3年が過ぎ、ヒザの負傷もあり試合数は5戦で戦績は3勝2敗。この数字は3年前に思い描いていた将来と比較するとどのように捉えていますか。

「勝ったり負けたりはあったとしても、もっと試合をしてもっと経験を積んでMMAファイターとしてもっと成長できると思っていました。前回の試合前にケガもあって1年半ブランクが空き、ジムも辞めた。その影響もあり、ブランクの期間は勿体ないなと思うところはあります。本当なら3試合か4試合……5試合ぐらいは多く戦えていたはずなので。倍のキャリアを積むことができたと思います」

──この間、樹選手の米国修行に付き合う期間もありました。米国での練習で何を得ることができましたか。

「試合では負けてしまったのですが、米国の練習で得たモノは凄く多いです。過去3年で一番得るものがありました。自分で色々と考えて、サポートしてくれる人達も変って、結果はまだ出せてないけど成長できたと思っています」

──米国での敗北から、何を学ぶことができましたか。

「あの試合前に1カ月半、米国で練習して初めてバンタム級で試合をしました。多くの人の協力があって実現したことだから、やっぱり結果を残したかったです。そうやって次のステップに進まないといけかったのですが、自分の中で『このぐらいで行けるだろう』という甘さがありました」

──それだけ練習に手応えがあったから、「このぐらい」と思ってしまったということは?

「それもあるかと思います。強い選手、トップの選手と練習して、できること・できないことを理解しました。なので自分のなかで、プロデビュー戦の相手ですし普通にやれば行ける。体調だけ整えられると勝てるという考えが、どこかにあったと思います」

──正直、組み負けたのはショックでした。バンタム級がフィットしなかったということは考えられますか。

「体重は落とせていたのですが、リカバリーしても普段練習している体重まで戻らいので、ちょっとした感覚の違いがありました。ただ、それを言い訳にはできないです。自分でバンタム級で戦うことを決めたので。それでも、これまで自分なら組み勝つことができた。1Rで一本だったり、パウンドでフィニッシュできていたはずです。でもそこで極め切れなかった。1年間のブランクの影響か、ちょっと感覚が違うというのも感じました」

──ケガがあったと聞いています。

「それは……2Rに入ってからです。ヒジを被弾して眼窩底と鼻の骨を骨折してしまって。それから流れは相手になったのですが、そういう風になった時に自分の力を発揮できないのは、まだまだだと思います」

──その状態で「まだまだ」と言えるのは凄まじいと素直に思います。今回、フェザー級に戻すのは先ほど言われた感覚の違いがあったからでしょうか。

「そうですね。今のところはフェザー級で考えています。コンディションもやはり良いですし、自分の良いところ、強いところをしっかりと出せるのはフェザー級かと思っています。海外に挑戦する時にはバンタム級も──と考えないことはないですが、今回はフェザーでしっかりと体を創ってきたので、仕上がり的にも体調も凄く良いです」

──先日はロータス世田谷のMMA練習の模様を撮影させていただいたのですが、この試合に向けての練習環境というのは?

「MMAはロータス世田谷さんで週に2回やらせてもらっています。グラップリングはトライフォースさん、それにロータスのグラップリングに混ぜてもらうこともあります。それと打撃は目白にあるクレインというジムでお世話になっています。以前に平本蓮選手を指導していたことがある方に、打撃を教えてもらっています。最近は、樹も来るようになりました」

──おお、樹選手も格闘技を続けていますか(笑)。本当に練習環境も変わりましたね。

「人間関係も広がり、出稽古でそれまでは組めなかった選手たちと練習できています。この2年間を取り戻すために考えて、練習しています。やっぱり結果を残さないといけないので、そのためにより試合のことを考えて練習場所、練習スケジュールを自分で組み立ててやるようになり、その成果を感じているので試合で出したいです」

──直樹選手の武器は凄まじい組みの圧力であることはロータスのMMAスパーでも明らかでした。ただし、そこをより効果的にするには現代MMAでは打撃でやり合えることが重要になって来たかと思います。

「米国で練習した時に、そこはメチャクチャ思いました。向うはボクシングの経験者が多くて、ボクシングレスリングが上手い。自分と同じ階級でもリーチが長い選手もいて、入ろうとしてもボクシングのテクニックで距離を取られて入れないことが良くありました。どう距離を詰めるかと考えると、組みだけでは駄目だしある程度の打撃の攻撃、相手の打撃を怖がらないで入れるかも含めて、打撃は必要です。最低限のディフェンスとオフェンスをして、組みばかり狙っているとポイントアウトされます」

──そのなかでムエタイをチョイスしたのは?

「向うでもムエタイとボクシングを同じ人に習っていて、自分の組みを生かすには距離、それと首相撲があるムエタイが良いかと思い、ムエタイをやっています。近い距離だけでなく、離れている時の圧のかけ方なども指導してもらっています。ギリギリまでミットを持ってもらいましたし、イメージをしっかりと創ってきました。プレッシャーの掛け方はMMAの練習でも意識して、詰める練習は結構やってきました。ここは米国で経験したことを頭に残してやってきました」

──それだけ話してもらいながら、次の渡辺謙明戦。内容以上に結果が問われるかと。

「勝つのは大前提で、フィニッシュをしないといけないです。渡辺選手云々でなく、プレリミ枠の試合ですし……しっかりフィニッシュして今度は本戦で戦いたい。日本では約2年振りの試合になるので、フィニッシュ、内容を見せて戦い──ここから一つ一つ勝って上を目指したいと思っています」

■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE、U-NEXT

■Pancrase333計量結果
<ライト級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 久米鷹介:70.3キロ
[暫定王者] アキラ:70.15キロ

<バンタム級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 中島太一:60.35キロ
[暫定王者] 田嶋椋:61.05キロ

<ストロー級QOPC/5分5R>
[王者] KAREN:51.6キロ
[挑戦者]ソルト:52.05キロ

<フライ級QOPC/5分5:キロ(日本)
[王者]端貴代:56.65キロ
[挑戦者] NØRI:56.35キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.45キロ
石井逸人:61.55キロ

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑:65.7キロ
パン・ジェヒョク:66.2キロ

<バンタム級/5分3R>
田中路教:61.6キロ
笹晋久:61.35キロ

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実:52.45キロ
エジナ・トラキナス:52.4キロ

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
ヌルジャノフ・ルスタムベック:71.6キロ

<フライ級/5分3R>
有川直毅:57.15キロ
コルトン・キエルバサ:57.05キロ

<ライト級/5分3R>
粕谷優介:70.3キロ
葛西和希:70.55キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.65キロ
岡野裕城:70.5キロ

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ムラタ:61.3キロ
矢澤諒:61.4キロ

<女子ストロー級/5分3R>
高本千代:52.1キロ
重田ホノカ:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明:65.9キロ
平田直樹:65.75キロ

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ABEMA CFFC114 DEEP MMA MMAPLANET o UFC   ハンター・スターナー 平田直樹 神龍誠

『Cage Fury FC 114』試合結果/神龍誠 vs. ディエゴ・パイヴァ ハイライト動画




コーメインイベント CFFCフライ級王座決定戦 5分5R
×ディエゴ・パイヴァ[Diego Paiva](ブラジル)
○神龍 誠(神龍ワールドジム/DEEPフライ級王者)
4R 0’28” ニンジャチョーク
※神龍が王者に

バンタム級 5分3R
×平田直樹(トライフォース柔術アカデミー)※K-Clannから所属変更
○ハンター・スターナー[Hunter Starner](米国)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)

 11月10日にフロリダ州タンパのセミノール・ハードロックホテル&カジノで開催された『Cage Fury FC 114』の試合結果。神龍誠がディエゴ・パイヴァに4Rニンジャチョークで勝利しフライ級新チャンピオンに。平田直樹はハンター・スターナーに判定負けしています。

CFFC 114 CAGE FURY FIGHTING CHAMPIONSHIPS 114(Sherdog)

 全試合結果はこちらを参照。


 神龍誠 vs. ディエゴ・パイヴァ ハイライト動画。


 試合後のインタビューでは「次はUFCしかないでしょ! 見とけよ!」とコメントしています。続きを読む・・・
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CFFC114 MMA MMAPLANET o UFC ジエゴ・パイヴァ 神龍誠

【CFFC114】「UFCしかないでしょ!!」公約通り、組み&寝技でも攻め続けた神龍誠がギロチンでベルト奪取

<CFFCフライ級王座決定戦/5分5R>
神龍誠(日本)
Def.4R0分28秒 by ギロチンチョーク
ジエゴ・パイヴァ(ブラジル)

サウスポーの構えからスピードに乗ったワンツーを見せた神龍は、右ローに続き関節蹴りを見せる。姿勢を乱したパイヴァを見て、飛び込んで右フックをヒットさせた神龍が組みつく。直ぐに体を入れ替えたパイヴァはボディロックテイクダウンを狙う。ケージを背にして防ぐ神龍は右を差しあげて投げを打つ。両者腹ばいとなりスタンドに戻ると、パイヴァが右を当てる。

続くテイクダウン狙いでケージに押し込まれた神龍は、シングルレッグにニンジャチョークを仕掛ける。パイヴァは差し上げテイクダウンを決めてトップへ、神龍はギロチンスイープを決めて上を取る。自らリリースし、勢いのあるパウンドを落とす神龍。パイヴァはハイガードから三角絞めを仕掛ける。体重を掛けて、パイヴァを窮屈な態勢を追い込んだ神龍がパンチ連打から足を一本抜く。ハーフから左腕を差しあげてスイープ狙いのパイヴァだが、神龍はおっつけて殴る。

それでもパイヴァが立ち上がってケージに押し込むと、神龍の流血が見られる。ダブルで上を取ったパイヴァに対し、神龍は懸命にケージにもたれようとしたがマットに背中をつかされて時間となった。

2R、右カーフを蹴った神龍がテイクダウンを狙い、パイヴァのクルスフィックスを潰してトップを取る。ハーフでキムラのパイヴァは引き込んだところで神龍が腕十字を仕掛ける。これは腕が抜けたが、他違った直後に左フックでダウンを奪う。クローズドガードの中に収まり、起き上って勢いのあるパウンドを落とす神龍がパイヴァの下からの仕掛けを捌いて殴る。

パイヴァがハーフバタフライからハーフ、神龍が頭をコントロールする。パイヴァがボディロックで立ち上がるが、神龍はウィザーから潰してトップを取り直す。下からエルボーのパイヴァ。神龍はヒザを押し当て、立ち上がってガードを割るとニーシールドに鉄槌を連打する。さらにスクランブル狙いのパイヴァにパワーギロチン、背中をつけて逃れられるが神龍は攻め続けてリードを広げた。

3R、パイヴァの右オーバーハンドをかわし、右ジャブを当てた神龍が左ハイを見せる。さらに右ハイを当てると、テイクダウン狙いを切ってバックに回る。パイヴァは引き込んで、スイープを狙い、上体を起こしてきたところで神龍が潰してマウントを取る。暴れて足を戻されても、神龍はZハーフガードのパイヴァを殴りつけ、エルボー、鉄槌と攻撃の手を緩めない。

クローズドガードに戻すのが精いっぱいのパイヴァは、神龍の頭を引き寄せる。上体を起こして殴る神龍、スイープを防いでガードの中からパンチを続ける。残り1分、神龍は蹴り上げを捌いてパス、戻して足を取って来るパイヴァを殴りつけてトップキープでラウンドを終えた。

4R開始直後に右目の下を大きく腫らしたパイヴァにドクターチェックが入る。再開となり、頭から飛び込んでくるパイヴァを殴った高橋が、ケージを背負ってダブルレッグを切るとハイエルボーギロチンから引き込む。

パワーギロチンに切り替えると、パイヴァが右回りに反転──結果、2回転半したところで仰向けの状態でタップ。神龍は両手を広げ、カメラを指さして勝利の雄叫びを挙げた。

CFFCフライ級のベルトを肩に掛けた神龍は「ホント、メチャクチャ最高です。日本のチャンピオンとして俺は世界に出てきて、初めてですけど挑戦できて、ベルトを獲得できて最高です。ありがとう。次はUFCしかないでしょ。見とけよ!!」と最高の表情で話した。


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CFFC114 MMA MMAPLANET o ハンター・スターナー 平田直樹

【CFFC114】初回はバックを制した平田直樹だったが、ダブルレッグが決まらずスターナーに判定負け

<バンタム級/5分3R>
ハンター・スターナー(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
平田直樹(日本)

平田の北米フィーダーショー&バンタム級初陣。サウスポーのスターナーが右ローを蹴る。右ミドルを返した平田は、蹴りをキャッチされ組みにいくところで蹴りを被弾しそうになる。左のダブルに真っすぐ下がった平田のテイクダウン狙いをダースで捕らえたスターナーだが、平田はすぐに頭を抜く。クリンチの攻防で小手投げからシングルに出た平田が、スターナーをケージに押し込む。

腕ごとのボディロックで小外掛け、さらにダブルと組みを続ける平田に対し、スターナーは左を差してケージに押し込んでいく。ここで離れた両者、スターナーが左ミドルを入れ、平田はダブルレッグからシングルもテイクダウンを奪えない。逆にケージに押し込まれた平田はダブルレッグにアームインギロチンを合わせる。スラムで防がれた直後にスクランブルでバックを制した平田はスターナーの左手をハーフネルソンに極め、殴りながらバックマウントへ。ここから背中が伸びたスターナーにパンチとエルボーを落とし、肩固めからマウントに移行する。

パンチに再び背中を見せたスターナーに肩固めを狙いつつ、バックをキープする平田が残り7秒で肩固めへ。ここは時間となった。

2R、平田の右ミドルをブロックしたスターナーは、右ジャブを伸ばす。シングルをスプロールされた平田が、テイクダウンのフェイクから間合いを外す。グラウンドに持ち込まれたくない心理状態のスターナーは、組みのフェイクに大きく反応する。そのスターナーの左にダブルを狙った平田だが、も切られてスタンドの展開が続く。

左フックへのダブルも防がれた平田は、ボディロックでケージに押し込まれるが右を差して正対する。平田はスターナーの右腕を閂で捕らえヒザ蹴りを繰り出す。離れたスターナーが左ミドルハイ、ブロックした平田がシングルもスターナーががぶる。スタンドでヒジを狙ったスターナーに対し、平田はケージに押し込んでからのシングルも取り切れない。ここもスターナーががぶり、ヒザを突き上げる。離れて左ミドルを入れたスターナーが左ハイ、ガードした平田はダブルレッグもこの間では倒せないか。やや疲れが見える平田だが、左に右を合わせる。その直後にスリップした平田は、ダブルを切られてサイドバックを許す良くない流れに。平田はケージに押し込まれ、この回を失った。

最終回、左ミドルからパンチをまとめたスターナー。平田は組んで、引き込んでしまう。ハーフから潜る平田に対し、スターナーはスタンドに戻ると左フックを当てる。ここで組んだ平田の投げは決まらない。離れたスターナーが蹴りにも右を当てた平田。この右からテイクダウンに結び付けたい。逆に前手の右をヒットさせたスターナーの左に平田が道を合わせていく。

残り2分半、ここからは体力と気力の勝負。平田は前に出て右を振るい、ローを蹴る。飛び込むスターナーもパンチで姿勢が乱れるようになっている。そのスターナーの組みをがぶってヒザを入れた平田はケージ押し込まれ、ダブルでテイクダウンを許す。頭は抱えているが、このギロチンは効果がないか。尻をずらして頭を抱え続ける平田をスターナーはケージに押し込む。

ついにスターナーは頭を抜くと、平田は立ち上がってボディロック&小外刈りでテイクダウンを決める。すぐに立ち上がったスターナーをケージに押し込み、ヒザを太腿に入れた平田だったが、ここで時間に。座り込む平田を妹の樹が立たせた。

初回は平田、2Rはスターナー、最終回も流れはスターナーか。結果、ジャッジは3者とも29-28をつけてスターナーを支持、敗れた平田はヒザに手をやって頭を垂れた。テイクダウンの仕掛けが自分の間でなく、結果的にも決めることができなかったことと、勝負所でテイクダウンを譲っており打倒な裁定といえるだろう。


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ABEMA BELLATOR CFFC114 MMA MMAPLANET o UFC   アルジャメイン・ステーリング ボクシング 平田樹 平田直樹 海外

【CFFC114】1年5カ月振りのケージイン。NY在住、平田直樹「ここがスタートラインなので」

【写真】バンタム級での調整も順調にいったようだ (C)MMAPLANET

平田直樹が1年5カ月振りのMMA復帰戦を10日(木・現地時間)、フロリダ州タンパのセミノール・ハードロックカジノで開催されるCage Fury FC114「Smith vs St.Louis」で戦う。

対戦相手はプロ1勝0敗のハンター・スターナーだ。現在、妹の樹と共にNYを拠点にする平田はプロ5戦目で海外挑戦。キャリアの再スタートを切る平田に階級変更と米国での日々で何を掴んできたのかを訪ねた。


──計量を2時間前ぐらいに終えたと聞いています。今の体調の方は?

「良い感じにリカバリーもしていて。これから夜ご飯を食べるのですが、水分を摂って1キロちょっとは戻っていると思います」

──今回はバンタム級ということでしたが、苦労はなかったですか。

「いつも以上に落ちてくれて、最後もそんなにきつくなかったです」

──米国ではフライ級だろうと言われていると伝わってきます(笑)。

「今回、相手もそれほど大きくなくて。骨格でも自分より小さいですし。バンタムでは普通かなっていうぐらいの感じです。フライ級では全然小さい人もいて、バンタム級なら戦っていけるだろうと思います。フェザー級からバンタム級に落として、取りあえずはバンタム級で頑張ろうと思います」

──それこそ米国で一緒に練習したであろうアルジャメイン・ステーリングなど本計量とモック計量、さらに試合当日とどれだけ体が大きくなっているのかと(苦笑)。

「普段は75キロあると言っていて、10キロは戻っています。落とす体重も大きくて、戻す体重も海外の選手は日本人選手と比較して多いです。なんか腸の長さが違うから、日本人が真似してできることじゃないと聞いたことがあります」

──そんななか1年5カ月振りのMMAです。

「試合ができなかった期間、色々と考えたこともありました。練習も、全部環境を変えて調整してきたので、その想いをぶつけたいです。同時にこの間、お世話になった人もたくさんいます。日本では試合ができなかったのですが、そういう人たちのためにもしっかりと勝ちたいと思います。(画面に妹の平田樹が写り込む)アッ、樹です」

平田樹 「アハハハハハ。目にものもらいができて大変なんですよぉ」

──そりゃあ、目にできるでしょうし……知りませんよ(笑)。

平田樹 「……。走ってきまぁす!!」

──来週、頑張ってください。いやぁ、凄いですね。ずっと一緒に妹といられるって。直樹選手は妹想いです。

「昔からこうだったので。面倒を見るというか……さっきも計量が終わって、妹がホテルを移動しないといけなくて。一緒に荷物を持って移動してきたんです。こっちで練習できるようになったので、妹とも練習出来て互いに切磋琢磨できる部分もあります。試合が1週間違いで調整だったり、追い込む時間が一緒で。ただ、2人が一緒に厳しいと問題もあったので、次はずらそうかと話していました」

──樹選手と直樹選手はMMA IQが違って、どういう風に切磋琢磨しているのか興味があります。

「樹はあまり格闘技を見たりしないので。自分が逆にずっと動画を見ているから、『こういうのあるよ』って見せたりしています。ただ試合のモードと普段のモードのスイッチとか、樹から学ぶこともあって。樹は魅せるのが上手いですし、自分に持っていないモノを持っているので。お互い無いところを埋めていければと思います。刺激も貰っていますし」

──これで樹選手に続き、直樹選手も前例のないMMAファイター人生を送る仲間入りになりましたね。恵まれた面と厳しい面、互いに理解し合えるのかもしれないですね。

「樹はずっと世界で戦ってきて、少しでも近づけたかと思います。でも、やっとここがスタートラインなので、ここからが本当の勝負だと思っています」

──5月に4週間、今回は9月の中旬から米国で練習しています。樹選手は真っ新、直樹選手は自身のMMA観がある。だから吸収の仕方も違いがあるのではないかと。

「5月に来た時にムエタイを習って、でもできなくて。日本に戻って、2カ月弱ぐらいですがムエタイのジムに入会して基礎から練習してきました。それでこっちに来ると、ムエタイとかボクシングをやると自分のなかでは出来ていて。コーチにも『前より全然良くなっている』と言ってもらえました。

グラップリングの方も前回は期間も短かったですし、遠慮というか様子を見てしまうことが多かったです。でも今回は自分からガンガンいけて、やられることが減りました。自分の強味を出すことができたり、相手の動きに合わせてできることが増えました。それでもUFCやBellatorのトップファイターはレスリングにしても、凄く細かいところ……テイクダウンやコントロールの仕方は、日本では余り教われない技術もあります。そういう点は凄く勉強になって、自分や樹も使えるものを取捨選択してやってきました」

──今回も練習はロンゴ&ワイドマンMMA、セラBJJが中心ですか。

「ロンゴのところが週に4回で、セラ柔術は週に1回ほど。あとは週に2回、マンハッタンでムエタイをやっています。それと週に1度、スパーリングの日があります。セラ柔術はアルジャメインの試合前までよく行っていたのですが、追い込みに参加させてもらうようになってからはロンゴでの練習が中心になりました。人が少ない日は違うところで練習したり、自分なりにその日に何をするのかを考えてやっていました」

──本当のスタートということですが、MMAは上達すれば上達するほど選択肢が増えます。

「僕は元々柔道がベースで、打撃が成長したといっても所詮練習での話です。ミットが良くなったとかっていうレベルで、試合でやりあうと使えるとは限らないです。だから打撃に拘ることなく、打撃を見せながら組みでコントロールして、グラウンドでの一本とパウンドアウトが自分の勝ちパターンというイメージがあります」

──組み技は地力が勝敗に直接関係してくるようなところもあるような気がします。打撃より定石通り戦えて。

「以前より細かい技術で、違う入り方ができるようになったと思います。それと積極的に組んだり、打撃のなかで入っていくことは自分のなかできでるようになったかと。打撃はもらう覚悟で組む……それに相手も組み主体の選手で、相性はそんなに悪くないと思います。だからどんどん組んでいきたいです」

──期待しています。では日本で応援しているファンにメッセージをお願いします。

「今回は1年5カ月振りの試合なんですけど、今まで空いた時間にたくさん練習して、米国でも新しい技術を吸収してきたので。今回は新たなスタートラインということで、海外での試合も初挑戦ですし、フィニッシュ狙って勝ちたいのと思いますので応援よろしくお願いします」

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ABEMA CFFC114 DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC キム・ミンウ ジエゴ・パイヴァ 堀口恭司 扇久保博正 海外 神龍誠 藤田大 藤田大和

【CFFC114】フライ級王座に挑む、神龍誠「チャンピオンになって大晦日に堀口選手と戦うつもりでした」

【写真】淡々とした言葉に、強い意志が感じられた (C)MMAPLANET

10日(木・現地時間)、フロリダ州タンパのセミノール・ハードロックカジノで開催されるCage Fury FC114「Smith vs St.Louis」で、ブラジルの組み技師ジエゴ・パイヴァとCFFCフライ級王座を賭けて戦う神龍誠。

5月に藤田大和を破り、DEEPフライ級王座を統一すると7月にはRIZINで所英男を破った。目標とするUFCとの契約に向けて、あらゆるアプローチから選んだのが老舗フィーダーショーのベルトだ。本来、大晦日で堀口恭司戦にこぎつけようというプランは頓挫してしまったが、その分──この一戦に賭けている神龍がフロリダにいた。


──計量を終えたのは、どれぐらい前ですか。

「2時間ぐらいですね。今、リカバリー中です」

──そんな時にインタビューを受けてもらい、ありがとうございます。何ポンドでパスしたのでしょうか。

「パウンドは忘れてしまいましたけど、多分56.6キロぐらいだったと思います」

──CFFCという米国のフィーダーショーで、フライ級王座を賭けて戦います。そもそも5月にDEEPで統一フライ級王者になった時は、どのような形でUFCを目指そうとしていましたか。

「Road to UFCのフライ級がなければ、コンテンダーシリーズに出られればと考えていました。それかRIZINで戦って実績を積むか。勝ち進めれば声は掛かる。そういう気持ちではいました」

──Road to UFCにスクランブル発進的なオファー、それもバンタム級であったと聞いています。

「めっちゃ時間が無かったんですよ。1週間もないぐらいで。で、対戦相手(キム・ミンウ)を見るとサイズがデカすぎて。さすがにこれは厳しいなって。やっぱりUFCに行きたいのですが、そこは冷静に判断して断りました。ここまで積み上げてきたので──というのはありました」

──7月にRIZINに所英男選手に勝ってから4カ月、CFFC出るまでUFCへのアプローチというのは?

「マネージャーのシュウ(ヒラタ)さんに交渉してもらって、RIZINで戦うのか。こういう海外での試合もあるので。それはチャンスだろうと。この話に乗った形です。UFCと契約するまでに海外で試合をしたいという気持ちもあったので」

──初海外。減量など調整面で国内にいる時と、違いはありましたか。

「日本食があまり食べられないので、リカバリーは多少違ってきます。あっ、スミマセン。ちょっと水を飲んで良いですか? (分量を確認しながら、3度に分けて水分を補給)」

──リカバリーのため飲む時間、量も決めているのですか。

「ハイ。これはいつもやっていることです。サプリメントを持ってきて、そこはなるべく崩さないようにやりたいと思ってやっています」

──時差、長い移動もあるなかで仕上がり具合はいかがですか。

「やっぱり飛行機で18時間というのは疲れます(苦笑)。でも1日、2日ぐらいで取れるので。それに旅を楽しんでいるというのはあります。全てが新鮮じゃないですか。新しい練習場所、外を見れば新しい景色ばかり。そういう風に楽しんでいます。いつものように試合に集中するのに加えて、リフレッシュできていますし海外にいることでのマイナスはそんなにないです」

──CFFCでの試合が決まってから、大晦日に堀口恭司選手と扇久保博正選手の対戦が発表されたときにSNSで反応していましたね。

「やりたかったんで(笑)。やっぱり大晦日に出るのも夢で。今回勝って、そこから大晦日も戦う気持ちでした。この時期に米国で試合をしても、大晦日に堀口戦も狙える。でも、決まってしまって……。もう少し、待って欲しかったなと思いました。今回、僕が勝てばDEEP統一チャンピオン、そしてCFFCチャンピオンとして堀口選手と戦えば、もっとわいたかとは思うんで……という感じですね(苦笑)。

でももう決まってしまったことなので、諦めました。大晦日の堀口戦に負けないぐらい、俺は海外でやっているんだぜっていうのを見せたいです」

──では対戦相手のジエゴ・パイヴァの印象を教えてください。

「グラップラーですね。寝技の大会とかでも優勝しているし、シュウさんからも『寝技は過去一で強いと思った方が良いよ』と言われているッスね。そのつもりで戦うし、1試合しか映像は見ていないのですが、圧されていても隙があれば一発で逆転できる選手なので、全部を警戒して戦うつもりです」

──組んだら勝てると宗教的に自分を信じることができて、勝負を諦めない感が伝わってきました。そんな相手に対し、どのように戦おうと思っていますか。

「プランとしては打撃で創っていって、でも組みも完全に付き合わないというわけじゃないです。全然上から殴って、本当にああいう選手は心を折らないと試合を終らせてくれないと思うので。寝技を避けて、立ち上がってもどうしようもない。そこは削って相手の心を折ろうと思います。さっき計量で目を合わせてきたのですが、まぁやる気がある目はしていましたね」

──インタビューでパイヴァは「握手をしない。感じが悪い奴だ」と言っていました(笑)。

「アハハハハ。それ、毎回そうなんです。試合前はそうなんです。俺は殺し合いをしているんで。殺し合いをする相手に握手をするのは……だから考え方が違うんでしょうね。試合が終わればしますよ。でも、試合前にあんなフレンドリーで。人生を賭けてやっているのに『それは違うでしょ』というのは、俺はあります」

──その言葉、しっかりと書かせていただきます。UFCを目指して戦う2人、この試合に対する意気込みを。

「今まで、この試合のために頑張ってきたので全てをぶつけてUFCに行こうと思います」

──ではABEMAで中継を視聴する日本のファンに一言、お願いします。

「皆に楽しんでもらえる試合をして、必ずフィニッシュしてチャンピオンベルトを持って帰るので応援よろしくお願いします」

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【CFFC114】神龍誠とフライ級王座を賭けて対戦、ジエゴ・パイヴァ「マタレオンじゃない。マイアレオン」

【写真】組み技の強さは絶対。ジエゴ・パイヴァ (C)MMAPLANET

10日(木・現地時間)、フロリダ州タンパのセミノール・ハードロックカジノで開催されるCage Fury FC114「Smith vs St.Louis」。同大会でCFFCフライ級王座を賭けて神龍誠と対戦するジエゴ・パイヴァ。

活動開始は2006年、ダン&ジム・ミラーを初めてアルジャメイン・ステーリング、ケイトリン・チューケイギアンらチャンピオンをUFCに送り出している老舗のフィーダーショー参戦は、神龍と同様にUFCにステップアップするため。

ブラジルから人生を賭けてやってきたデミアン・マイアの黒帯は、それでもラテン気質──計量後ということもあり随分とリラックスしていた。


──計量を終え明日、神龍誠選手とフライ級のベルトを賭けて戦います。今の気持ちを聞かせてください。

「凄く良い感じだよ。マコトとはホテルで顔を合わせた。彼のチームの皆は凄くフレンドリーだったよ。彼を除いてはね。口も開かないし、挨拶もなかった。凄く嫌な感じだったよ。握手を拒否してきたしね」

──う~ん、それは神龍選手が試合に集中している表れでもありますが……。彼は試合前にはインタビューも固辞することもある選手ですし。

「えっ、インタビューを断るの? なぜ? 僕は大歓迎だけどなぁ。理解できないなぁ。ブラジル人はそんなことはしない。僕らは他の人に嫌な思いをさせないし、色々な人と話をするのが大好きからね。こうやってインタビューをしてもらえて、とても嬉しいよ。

それに僕らは相手が憎くて戦うわけじゃない。プロとして、試合をするんだ。これは僕のビジネスだから。マコトは僕の敵じゃない。対戦相手なだけだよ。

でも、構わない。そういう態度を取られるのも、ファイトの一部だ。そして僕は彼との戦いに凄く自信を持っている。減量も上手くいった。この試合は僕の人生が懸かっている。ここからUFCにステップアップするんだ。これ以上、大切な試合はないからね」

──その大切に試合に向けて、どのような調整を行ってきましたか。

「サンパウロのデミアン・マイアMMAでしっかりとやってきた。デミアンは僕の師匠で、この試合に関して多くのアドバイスをしてくれて、作戦も授けてくれたよ。毎日、彼と練習してきたんだ」

──なるほどぉ! 8月のマルシリー・アウベス戦では打撃に苦しみながらも、一度のテイクダウンからバックを奪いRNC──マタレオンで仕留めました。あれがデミアン・マイア譲りの柔術なのですね。

「あれはマタレオンじゃない。マイアレオンだ(笑)」

──アハハハ。

「今はあの時よりも、ずっと打撃も成長している。でも、柔術こそ僕の戦いだ。マコトを仕留める。彼を極めるよ。チョークでも足関節でも。そういう試合になる。打撃でも戦えるし、絶対に試合は判定にはもつれ込まない。サブミットか、KOだ。

マコトはコンプリートな選手だよ。ただし、穴もたくさんある。彼のゲームは穴だらけだ。マコトの試合は十分に研究してきた。そして、対策を練って来た。デミアンのサポートもあり、しっかりと準備できているよ」

──神龍選手のスピードをどう思いますか。

「速いよ。でも、全く問題じゃない。彼のちょっとした動きを止めて、戦う。問題ないよ」

──この試合は日本でもUFC Fight PassだけでなくABEMAでも中継されます。日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本の皆には僕の名前を覚えて欲しい。すぐに僕の試合をUFCで視ることができるようになるから。僕の話を聞いてくれてありがとう。柔術は僕の人生なんだ」

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