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【FAW2024#01】再開、格闘代理戦争─01─。経験の中村。打のホンデ、超絶組み技力=ナカガワ&トミー矢野

【写真】4年振りの格闘代理戦争。後列がコーチ勢、前列が出場選手たち(C)MMAPLANET

14日(木)、明日15日(金)に会場非公開で開催される格闘代理戦争 THE MAXの計量及びトーナメント組み合わせ抽選会が行われた。

格闘技界の人材発掘を目的とし、2017年にABEMAが開始したリアリティTVショー=格闘代理戦争。キックとMMAの両部門で計5シーズンが実施され、MMAでは平田樹、韓国のユン・チャンミンが優勝し、前田浩平、椿飛鳥、古瀬美月らを輩出してきた。

そんな格闘代理戦争が、現役ファイターをコーチにプロキャリア5戦目までの選手に参加資格があるという形で4年振りに行われることとなった。

準々決勝は69キロ契約で3分✖3R(裁定は10Pラウンドマスト)、ドローの場合はマスト判定で決着がつけられる。明日の準々決勝後は4月に準決勝、5月に決勝が実施されるという短期決戦かつハードなトーナメントとなるという話も伝わってくる。

既に番組内で青木真也&中谷優我、秋山成勲&ミスター・ホンデ、平本蓮&向坂準之助、岡見勇信+中村倫也&中村京一郎、クレベル・コイケ&ギレルメ・ナカガワ、イゴール・タナベ&トミー矢野というコーチ陣&出場選手が発表されていた。


そして本日実施午後2時に実施された計量時に鶴屋怜&諸石一砂、田嶋椋&松岡拓という残り2枠のコーチ&出場選手が発表された。

「名前のない選手が優勝すれば、名前が売れて優勝賞金がもらえるので今後に生かせるので凄く良い企画」と格闘代理戦争の印象を語った鶴屋は、21歳で最年少コーチ就任となる。今回の出場選手と比較しても、8人中5人が彼より年上で、秋山との年齢差は実に27歳だ。

また約2週間後にパンクラスで井村塁戦が控える田嶋は、一般公募から出演が決まり、「格闘技は実力だけでなく知名度も必要になってくる。ここで知名度を上げて大きな舞台で戦う」という明確な参戦理由を話した。

ここでからは出場選手の計量結果と戦績を比較し戦力分析を行ってみたい。

中谷優我:68.85キロ(TEAM青木真也)
プロMMA戦績1勝1敗(※DEEP)
巌流島ルール1勝
打〇
倒〇〇
寝〇〇〇

ミスター・ホンデ:68.35キロ(TEAM秋山也勲)
プロ&アマキック36戦24勝
WBKF世界スーパーフェザー級王者
Breakingdown 2戦2勝
打〇〇〇〇〇
倒???
寝???

向坂準之助:65.45キロ(TEAM平本蓮)
極真空手4年
打???
倒???
寝???

中村京一郎:68.6キロ(TEAM岡見勇信+中村倫也)
MMA戦績4勝1敗(※Poundstorm、EXFIGHT、GRACHAN)
打〇〇〇〇
倒〇〇〇
寝〇〇〇

ギレルメ・ナカガワ:68.9キロ(TEAMクレベル・コイケ)
2023年IBJJFアジア茶帯ライトフェザー級3位
アマMMA10戦10勝(※DEEP SPルール等)
打〇〇
倒〇〇〇〇〇
寝〇〇〇〇〇

トミー矢野:68.8キロ(TEAMイゴール・タナベ)
2023年IBJJFムンジアル茶帯フェザー級3位
2023年IBJJFアジア茶帯フェザー級3位
2023年マリアナス・オープン茶帯オープン優勝
2023年JBJJF全日本ノーギ茶帯フェザー級優勝
アマパンクラスSクラストーナメント・ライト級優勝
打???
倒???
寝〇〇〇〇〇
※紫帯時代に南日本柔術選手権フェザー級で野瀬翔平に4-2で勝利

諸石一砂:68.95キロ(TEAM鶴屋怜)
プロMMA 2戦2勝
打〇〇〇〇
倒〇〇
寝〇〇

松岡拓:68.5キロ(TEAM田嶋椋)
アマMMA 15戦10勝5敗
2023年アマ修斗全日本ライト級3位
打???
倒???
寝???

MMAとして一番経験があるは中村、プロで4勝1敗の戦績を残しPOUNDSTORMで両国国技館という大舞台で戦っている。中谷と諸石もDEEP、修斗でプロとして戦っている。後者は長崎総合科学大学附属高等学校時代にサッカー部で、あの国見高校を長年率いていた名称・小嶺忠敏監督の指導を受けており、パンチだけでなく蹴りの強さも定評がある。

ミスター・ホンデの打撃の強さ、ナカガワと矢野の組みの強さは絶対的だ。MMA、トータルで見れば未知数だが、ナカガワはDEEPのアマMMAでも勝利しており、ケージで戦った経験もある。対してBreakingdownで2勝を挙げているポンデと、アマパンクラス優勝経験がある矢野は得意分野以外の部分で、どれだけの修練度があるか。

3分✖3Rという試合タイムを考えると──ブレイクのタイミング等は不明だが、組み技に秀でたファイターは極めだけでなく、ゲームコントロールができるという優位性を持つ。

とはいえ矢野がテイクダウンゲームを仕掛ける姿が想像でないのも事実。近づく、下になるという柔術では苦もない距離設定をどのように克服しているのか──幼少期からMMA思考だったとも聞くトミー矢野は要注目だ。

同様に突き抜けた打撃力を誇り、見るからにフィジカルが強そうなホンデは最もデンジャラスなファイターといえるだろう。

対して未知なのは松岡拓と向坂準之助の両者だ。前者のアマ修斗全日本3位という実績は誰もが残せるものではないが、プロ5戦目まで参加可能なことを考えると心もとない。向坂に関しては、一般募集から一度は合格も負傷欠場となった山本歩夢、溝口司という両者と比較すると格闘家としての実績不足は明白だ。同時にトーナメント戦は、組み合わせという要素が大きく作用する。その抽選の模様は後編で。

<この項、続く>

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【Gladiator024】プレ・フライ級Wars。チェ・ドンフン&イ・スンチョルが来日。じゅんが復活

【写真】自らのイケメンと言ってしまうチェ・ドンフン。3戦目でチャンピオンになった実力の程は──(C) MMAPLANET

23日(木)、GLADIATORより12月19日(土)に豊中市176BOXで開催されるGladiator024の追加カード10試合が発表されている。
Text by Manabu Takashima

3回戦2試合、2回戦8試合が新たに明らかとなったが、まず目につくのがDouble GFCフライ級チャンピオンのチェ・ドンフンの来日&久保健太との対戦だ。

チェ・ドンフンは今年の3月大会で当時のGladiatorフライ級王者NavEと対戦予定だったが、足の小指を骨折して欠場に。彼の代役としてニャムジャルガル・トゥメンデムベレエルがベルトに挑戦することとなった。


そのニャムジャルガルが僅か7秒でNavEをKOし、新チャンピオンに。直後にRoad to UFCと契約したためタイトルを返上し、グラジのフライ級王座は空位となっている。

チェ・ドンフンも狙いは来年のRoad to UFC出場であることを公言して憚らない。その過程で韓国国内でなく、日本=グラジで試合をこなし、ベルトも視野に入れている模様だ。柔道出身のチェ・ドンフンは泣く子も黙るどころか、凍り付く厳しさの韓国海軍に徴兵後も身を置き筋金入りの気持ちの強さを身に着けている。

除隊後にMMAファイターを目指しTeam MAD浦項に入門すると、瞬く間に頭角を表し3戦目でDouble GFCの王座に就き、初防衛後に上にあるようにグラジ出場を決めていた。ムエタイでもプロとして1勝を挙げ、コンバットサンボの国家選抜戦でも優勝しているチェ・ドンフンは、パワーとスピード溢れるウェルラウンダーだ。

対してベテランの久保は今年の1月以来のグラジ出場となる。下のコメントにあるようにコロナ明けで練習ができない状態で挑んだ宮城友一戦でRNCに敗れた。DEEP名古屋大会での再起戦を飾った久保もまた、グラジのフライ級王座を視野に入れて韓国の新鋭と対戦することとなった。

チェ・ドンフンと同じくK-MMAのフライ級からイ・スンチョルの来日も決まった。キャリア5勝1敗、10月にはBIFCでONEストロー級タイトルコンテンダーのルネ・カタランを僅か71秒でKOで破っているイ・スンチョル。キックベースだが、徴兵期間中にMMAファイターを目指すこと決めたイ・スンチョルの憧れのファイターは、日本の若松佑弥だという。その影響かイ・スンチョルもスタイル的にもアグレッシブなストライカーである一方で、しっかりとテイクダウンもできるタイプだ。

このイ・スンチョルの対戦相手に抜擢されたのが、キャリア2戦目の澤田政輝だ。グラジからステップアップを図る溝口司と同門の澤田は柔道ベースながら、思い切った打撃が武器で──倒して極めるスタイルでデビュー戦を飾っている。

2戦目の国際戦、臆することなく気合満々でオファーを受けた澤田がどのようなファイトをやってのけるか、興味深い。

さらにフェザー級でグラジ元バンタム級王者じゅんの4年8カ月振りの実戦復帰=高橋孝徳戦も決まった。今大会には実弟・田中有と中川皓貴が揃って国際戦に挑むこととなっているが、リライアブル神戸を引っ張るボスとして、じゅんがその背中で何を見せるのか。

対戦相手の高橋は昨年Grachanのフェザー級王座決定Tで惜しくも準優勝に終わり、心機一転グラジを戦場に選んだ。高橋といえばケージに押し込み、じっくり戦うという印象が強く──「魅せてナンボ」のじゅんとは対極にある「勝ってこそ」のMMAを戦う。じゅん✖高橋はある意味、MMAイデオロギー闘争的なマッチアップといえる。

また竹中大地&上久保周哉というJ-MMAのトップファイターが参入してきたグラジのバンタム級戦線で、空手ベースで注目を集める吉田開威と南友之輔の連続出場も決まった。

吉田はグラップラーのフェルナンドと対戦するが、ここでの組み対策と攻撃的な打を披露できれば、トップ戦線が一気に近くなる。

一発の強さが魅力的な南は、健太エスペランサとのマッチアップとなる。既に2月のGrachan大阪大会出場も決まっているという話もある南だが、デビュー前から2024年中にグラジ・バンタム級王座に就くと宣言しており、有言実行への期待感を抱かせるファイトができるのか──要注目だ。

以下、今回のプレスリリースから過去最長と言っても過言でない──じゅん&久保山、そして高橋、澤田、韓国勢の次戦への意気込みを完コピでお届けしたい。

じゅん
「いつも選手の事を1番に考えてくれている凄く良い大会です。Gladiatorがインディ団体と言うてる人がいるなら、アホかと言うてやりたいですね(笑)。弱い外国の選手では無く、強い外国の選手を使っている所にも惹かれます。ここに勝てないと世界で勝負出来ない事を明確にさせているので、世界を目指す選手にはめちゃくちゃいい刺激だと思います。余談ですが、凄い金額がかかっている団体だと思っていますが、一体いくらくらいかかっているんですか?(笑)相手選手のことは組みの展開が得意で、そこから判定で勝ちに行くって感じの印象です。でもキックパンツで試合しているのを見ると打撃を本当は試合でしたいんじゃないんですかね? 僕は約5年ぶりの試合でもともと1階級下でやっていたのでパンチもキックも弱いはずです!

日本でトップの選手でもないので、相手の方からすると打撃の試合をやるのにお手頃の相手なんじゃないですか? 僕は盛り上がる試合しかする気がありません。組みでも寝かされても、盛り上がる事したります!勝ちにこした事はありませんが、お客様や興行主様が喜ぶ試合にしたいです。なんで打ち合ってくれれば嬉しいです。こんな事言うたらダメですが、ここで僕を倒してくれれば、また僕のジム生が相手選手を倒しに行くと言うストーリーが出来るので、面白いんじゃ無いんですかね?

僕は倒れないですけどね。

僕はもう選手活動はする気が無かったんですが、色々と考える事があり、その結果また試合をする事にしました。櫻井代表への恩返しになるか分かりませんが、そうなれればいいです」

高橋孝徳
「関西のみならず、アジアの各国から強豪選手が参戦するGladiatorに初めて出場する機会をいただき光栄に思います。私個人としては、前戦でGRACHANのタイトル獲得に失敗してからの再起戦となります。もう一度頂点を目指す上で、しっかりレベルアップした姿をお見せいたします。これまでよりも攻撃的なファイトにご期待ください」

久保健太
「今大会であるGladiator024大会の出場オファーを頂きありがとうございます。前回出場させて頂きました020大会で宮城友一選手との試合では不甲斐にも敗退してしまいとても悔しい思いをしました。宮城選手との試合は偉大な選手なだけに、それなりに懸けていた思いがありました。しかし試合直前の5日前まで初のコロナにかかり寝込んでしまい一時は試合欠場となる状況まで陥っていたこともあったことから、僕自身にとっては不完全な試合となってしまいました。

それでも試合に出場し戦ったこと、宮城選手と試合をさせて頂いたことに何一つ後悔はしていません。そんな状況な中でも試合をした自分に誇りを持っています。その悔しい思いから、その後のDEEP名古屋大会でタイトルを持つ選手から勝利を納めては、Gladiatorでの挽回を待ち望みながらに日々トレーニングと練習の日々を重ねてきました。そしてようやくそのチャンスを頂き、対戦相手をお聞きしたところ海外の強豪選手、韓国のダブルGFCという団体の現王者であるチェ・ドンフン選手でした。戦歴等を確認したところ、MMA無敗の柔道ベース、コンバットサンボでは韓国国家選抜選手権優勝とかなりの実績がある強豪選手でした。

対戦相手に不足はありません。むしろ他団体の現王者相手に僕を指名して頂けたことに感謝と敬意の気持ちを持って全力で闘い勝利を手に入れます。韓国の選手とはRoad FCやCMAでこれまでに何度か戦ったことがあります。CMAカイザーでは僕もタイトルを獲りました。しかし、ここはGladiatorのリング、今ではGladiatorの顔の一人でもある僕だとそう自負しています。この対戦カード、試合で盛り上げるのも、勝利するのも僕じゃないといけないんです。僕も良い年齢になりました。格闘技人生長くはないと思います。

今大会に勝利し、Gladiatorフライ級トーナメントで選抜して頂きそこに宮城選手がいれば再戦はもちろんのこと、行けるところまで駆け上がり王者君臨を目指します。試合当日、楽しみにしていて下さい。注目していて下さい。宜しくお願い致します」

チェ・ドンフン
「自分はこんなイケメンですが、Gladiatorからチャンスを貰えたことで相手を半殺しにするぐらいの覚悟を持って戦います。応援よろしくお願いします。押忍」

澤田政輝
「オープニングファイトから出て。ここで有名になりたいって思ったのがGladiatorでした。Gladiatorで有名になりRIZINとか世界に行けるように頑張ります。今回強い相手選手を候補に挙げて交渉してくださり、自分にとって大事な試合を組んでくれたと思います。強い相手と戦える事が最高のチャンスだと思うので、一番面白い試合するので 皆様見ていてください」

イ・スンチョル
「日本のファンの皆さんは、自分のことを知らないと思いますが、Gladiatorのタイトルに通じる試合になるかもしれないので一生懸命戦い、自分のデキることをすべて駆使し日本のファンに満足してもらえる試合を見せたいと思います。頑張りますので、応援よろしくお願いします」


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AB Gladiator Gladiator024 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN Road to UFC UFC YouTube シン・ジェヨン テムーレン・アルギルマー ボクシング マハー・ジョン・マナハン 上久保周哉 修斗 南友之輔 吉田開威 溝口司 神田T800周一 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator024】竹中大地に続き、上久保周哉がグラジに参戦。韓国のシン・ジェヨンと対戦決定!!

【写真】ボクシング歴5年、柔術は青帯だがエクストリーム・コンバット所属ということを考えると、シン・ジェヨンはしっかりとしたウェルラウンダーであることが考えられる(C) MMAPLANET

10日(土)、GLADIATORより12月19日(土)に豊中市176BOXで開催されるGladiator024に上久保周哉が出場し、韓国のシン・ジェヨンと戦うことが発表された。
Text by Manabu Takashima

同大会ではバンタム級に元修斗環太平洋バンタム級チャンピオンの竹中大地が出場し、前グラジ・バンタム級王者テムーレン・アルギルマーと対戦することが決まっているが、同じく元ONEファイターの上久保も実に6年2カ月ぶりの国内でのMMAを戦う舞台にグラジを選択した。


Road to UFC準決勝で無念の敗北を喫した上久保に対し、他の国内プロモーションも当然のようにアプローチをかけていた事実は存在する。その状況下で「なるべく強い相手と戦いたい」という上久保の要望に対し、グラジ・サイドでは韓国から3選手のリストアップ。結果的にその3者はそれぞれの事情があり対戦は実現しなかったが、下記の上久保のコメントにあるように「(上久保にとって)必要な試合を組む」という姿勢があったことが、今回の初出場に至った模様だ

そんななか第4候補だったシン・ジェヨンは、グラジからのオファーがあった時点では10月27日に行われたBusan International Fighting Championshipに出場が決まっていた。シン・ジェヨンは勝利&ケガがないことが参戦の条件となった試合で、フィリピンのマハー・ジョン・マナハンを112秒TKOで下し、来日及び上久保選手との対戦を実現させる。

9月大会でテムーレンを破った竹本啓哉がベルトを巻くグラジエイターのバンタム級戦線。MMAPLANETが行った竹本インタビューでは伏字としていたが、王者は上久保のグラジ出場の報を聞いており、今後のタフ過ぎるチャンピオン道を前に期待に胸を膨らませていた。

とはいえ竹中はRIZINを目指すことを明言しており、上久保がMMAを続ける理由はUFCで戦うためのみ。アジアのフィーダーショーを目指すと公言したグラジエイターに初出場を果たす日本トップクラスの新勢力は、ここをステップにするために戦う。対して竹元、神田T800周一らの現有勢力、溝口司や南友之輔、吉田開威という新鋭達、さらには韓国、モンゴル勢が如何に彼らと絡み合うのか。2023年最終大会を経て、2024年のグラジエイター・バンタム級戦線が楽しみでならない。

以下、プレスリリースに記載されていた上久保とシン・ジェヨンの今回の対戦に向けてのコメントだ。

上久保周哉
「MMAの試合がなかなか決まらない、試合が無い時期に気にかけてくれていたのがGLADIATORでした。今回も強い相手を候補に挙げて交渉してくださり、自分にとって必要な試合を組んでくれたと思っております。

格闘技が好きですし、楽しいです。文字通り身体が壊れて競技ができなくなるまで続けると思います。まだまだ知らない事や出来ない事もありますし、体験できていない事も数知れません。今回の試合を経て、より格闘技が好きな自分でいられるように、しっかりと自分と向き合っていこうと思います」

シン・ジェヨン
「以前から、心の中で戦いたいと思っていたプロモーションの1つがGLADIATORでした。GLADIATORに参戦することとなり、本当に嬉しく、またワクワクしています。しかも、相手がONEで見ていた日本バンタム級トップの1人である上久保選手ということは、自分にとって最高のチャンスだと思っています。日本のファンは自分が簡単に負けると思うかもですけど、最高のチャンスを頂いている分、一生懸命に準備して粘り強い、面白い試合しますのでご期待ください」


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Gladiator Gladiator022 MMA MMAPLANET o キック 江田こうすけ塾長 溝口司

【Gladiator022】残り10秒の打ち合いで溝口が右を効かされるも、右で江田を沈めてプロMMA3連勝

【写真】溝口はこれでMMA3連勝(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
Def.1R4分50秒 by KO
江田こうすけ塾長(日本)

溝口が広いスタンスで距離を詰める。ケージを背負う江田が左インローを打ってから離れた。溝口は江田のダブルレッグヲスプロールし、サウスポーにスイッチしながら左ハイを見せた。足を入れ替えながら様子を伺う溝口だが、なかなか手は出ない。江田が距離を詰めたところで右アッパーを合わせた。さらにハイキックを見せた溝口は、江田の出方を見る。

江田がシングルレッグで入ると、溝口がスプロールする。江田にケージを背負わせて、両手を挙げながらローを連打した。回る江田、溝口はステップを踏みながら左手で挑発する。ケージ中央で、シングルレッグで組んだ江田が溝口に背中を着かせた。しかし溝口もすぐに立ち上がる。残り30秒で溝口が左ハイを繰り出す。

残り10秒で打ち合う両者、江田の右フックで江田が腰を落とすも、体勢を整えた溝口の右が当たり、江田がダウンしてレフェリーが試合をストップした。


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Gladiator Gladiator022 MMA MMAPLANET o Progress UAEW YouTube キック ジェイソン・マルガリョ ダギースレン・チャグナードルジ チャンネル テムーレン・アルギルマー ハンセン玲雄 パン・ジェヒョク フェルナンド ボクシング ライカ ロランド・ディ 世羅智茂 八木敬志 加賀谷庸一朗 天草ストロンガー四郎 森戸新士 江木伸成 江田こうすけ塾長 河名マスト 溝口司 竹本啓哉 網藤雄太

【Gladiator022】バンタム級GP出場、ジェイソン・マルガリョ「タケモトの遅いパンチ&超遅い蹴りに注意」

【写真】1994年9月生まれ、28歳のマルガリョ。プロでは11勝6敗、アマは3勝3敗 というレコードの持ち主だ(C)MMAPLANET

本日11日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR022では8人参加のバンタム級GPがスタートする。そこでフィリピンのジェイソン・マルガリョが、竹本啓哉と対戦する。

アジアの#01フィーダーショーを目指すグラジエイターにあって、韓国とモンゴルが結果を残すなか――ポテンシャルこそ見せても勝利を手にできていないのがフィリピン勢だ。そのなかで手にしたチャンス、国際戦の経験も豊かなマルガリョはディンクレディブルMMA……つまり1月にグラジに来日したジョン・オルニドの同門でフィリピンMMAの強さを見せることを胸に竹本と相対する。


――ジェイソンが格闘技を始めたのはいつ頃ですか。

「17歳の時にボクシングを始めた。マニラから北に100キロほど離れたサンバレス州に住んでいて、柔術も生まれ故郷で習うようになった。ボクシングジムがMMAジムになったんだ。本当はプロボクサーになることが夢だった。でも17歳からやり始めたのでは、遅すぎた。だからMMAに転向した。

MMAキャリアをスタートさせるのに17歳は、まだ十分に早い。柔術、ボクシング、柔道、ムエタイという別々のスタイルの格闘技を学ぶようになり、19歳からMMAを戦ってきた」

――それからマニラに出てきてロランド・ディ門下として、活動するようになったのですね。

「生まれ故郷にいるより練習環境も良く、試合の機会もマニラの方が多い。だからマニラに引っ越した。2013年の時だよ。MMAを始めた直後だ。でもロランド・ディと練習を始めたのは3年前、それまではマルキーナでMMAをやっていた。ロランドは素晴らしいコーチで、最高のリーダーなんだ。いつもファイターにやる気を与えてくれる」

――ではジェイソンのMMAファイターとしての強みを教えてくれますか。

「僕はストライカーだ。でも、柔術でもレスリングでもタケモトと同じことがきるよ。念を押すけど、打撃の選手だけどね。僕らはどの局面でも戦える。そのために柔術とレスリングの練習を多くやっているんだ。確かにタケモトは良いグラップラーだ。でも、そんなことは気にしない。

この試合はMMAだから。サブミッションだけでなくパンチ、キック、エルボーと試合をフィニッシュできる数多くの武器を持っている。それに試合は常に立ち技から始まるからね。僕がタケモトを倒すことは分かっている」

――竹本選手の攻撃で注意しないといけないのは、どこだと考えていますか。

「タケモトの遅すぎる打撃だ。パンチは本当に遅くて、キックも超遅い。ただしグラップリングは本当に、本当に、本当に強いよ。彼がパンチを出すのはテイクダウンを狙うためだということは分かっている。そこもしっかりと対策を練ってきた。僕とタケモトとの試合はエキサイティングな戦いになる。爆発力のあるファイトになること間違いない。MMAはトータルファイティング。グラップリング、レスリング、どのような状況になっても戦うことがデキる準備をしてきた」

――ジェイソンの戦績を紐解くと、フィリピン以外の試合も多いですね。

「これまで僕はマレーシア、タイ、中国、アブダビで戦ってきた。UAEWでの戦いは、大きな舞台で凄いプレッシャーだったよ。勝てなかったけど、凄く良い経験になった。パニックになってはいけないことを学んだんだ。自分を見失っていたから、すぐに寝技に持ち込まれた。本来はパンチも蹴りも使えたはずだ」

――その経験が如何に成長につながったかを確認するには、竹本選手は格好の相手になりますね。

「だからこそ、この試合の機会が得らえた意味は本当に大きい。フィリピンで国際戦を戦うことはとても難しいから、このチャンスを与えてくれたGladiatorにとても感謝している。ベルトが掛かったGPに向けて、できることは全てやってきたよ。

グラジエイターでは不運にもジョン・オルニドは反則負けになった。エイドリアン・バトトもヒールで敗れている。僕はフィリピンMMAの底力を見せたい。新世代のフィリピンMMAファイターはただのストライカーじゃない。色々な技術を習得しているから、もっと国際的な舞台で戦うことができるはずだ」

――では最後に今回の試合に賭ける気持ちをお願いします。

「タケモトと戦う準備はできている。だからタケモトも僕と戦う準備ができていることを願っている。爆発力のある試合をして、タケモトをぶっ飛ばす」

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator022計量結果

<バンタム級/5分2R>
フェルナンド:63.95キロ
今村豊:63.95キロ

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆:61.0キロ
田中壱季:61.05キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:56.5キロ
廣瀬裕斗:56.7キロ

<フェザー級/5分2R>
桑本征希:65.75キロ
天草ストロンガー四郎:65.6キロ

<バンタム級/5分2R>
藤原克也:60.9キロ
別所竜弥:61.2キロ

<フェザー級/5分2R>
ハンセン玲雄:66.05キロ
徳野一心一馬:65.95キロ

<Gladiatorバンタム級GP1回戦及びGladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
神田T-800周一:61.2キロ
テムーレン・アルギルマー:61.1キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
河名マスト:66.1キロ
パン・ジェヒョク:65.55キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス:66.15キロ
ダギースレン・チャグナードルジ:66.1キロ

<Gladiatorバンタム級GP1回戦/5分3R>
竹本啓哉:61.65キロ※再計量
ジェイソン・マルガリョ:61.45キロ

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T準決勝/5分2R>
森戸新士:76.35キロ
網藤雄太:76.55キロ

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級挑戦者決定T準決勝/5分2R>
世羅智茂:76.2キロ
加賀谷庸一朗:75.9キロ

<バンタム級/5分2R>
江田こうすけ塾長:61.45キロ
溝口司:61.00キロ

<フライ級/5分2R>
江木伸成:56.3キロ
空:56.55キロ

<フェザー級/5分2R>
木村総一郎:65.8キロ
藤岡陸:65.95キロ

<ライト級/5分2R>
後藤丈季:70.5キロ
水野翔:69.8キロ

<ライト級/5分2R>
八木敬志:69.9キロ
直島弘昌:69.95キロ

<バンタム級/5分2R>
安枝匠:59.45キロ
吉田開威:61.15キロ

<ストロー級/5分2R>
田中優樹:51.75キロ
武尊:51.65キロ

<フライ級/5分1R>
MASATERU:56.25キロ
塩谷尚也:56.2キロ

<フェザー級/5分1R>
野口蒼太:56.25キロ
西村剛:56.2キロ

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【Gladiator022】Road to ”Road to UFC”=パン・ジェヒョク戦へ、河名マスト「自分を信じて戦いたい」

【写真】色々あった計量、パン・ジェヒョクの視線が今からすると――そういうことなのかと納得できる (C)MMAPLANET

11日(日)に豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR022でフェザー級王座決定トーナメント準決勝戦=河名マストが、パン・ジェヒョクと戦う。

鳴り物入りながら、「苦労する」――そんな評判のなかで、文字通り泥臭くキャリアを積みかさね、LFAで跳ね返された河名がアジア路線のグラジで王座を狙う。もちろん、その先にはRoad to UFCとUFCという絶対的な目標が存在している。

絶対的な組み力を如何にMMAに活用、いや転用するのか。進化した姿を見せる、そんな真価が問われるパン・ジェヒョク戦が決まった直後に行った河名インタビューをここでお届けしたい。


──グラジエイターに初出場、パン・ジェヒョクとフェザー級王座決定T準決勝を戦います。昨年11月の寿希也戦からここまで試合期間が空き、グラジエイターに出場となった経緯というのは?

「Road to UFCに出場できるのか。そこを待っていました。最初はメンバーに入れるというところから話が進まなくて、50/50という気持ちでいたのですが『出られない』という空気が強くなりました。結果、出場できなかったですが、そこから気持ちの切り替えは早かったです。

BRAVE CFとかUAEWなど中東で戦おうと考えて。マネージメントも、組めるかもということだったので。中東は日本で戦うよりも目に留まる。結果を残せば、インパクトがあるだろうと考えていました」

――それでも日本、そしてグラジ参戦となりました。

「今回のRoad to UFCではベルトを持っているのが判断基準になったように感じました。だからベルトを獲るということが念頭にあって。どこでベルトを狙うか、そこを思案していた時にグラジエイターからオファーがありました。ベルトが掛かったトーナメントで、外国人選手を呼んでくれる。去年、LFAで戦って外国人選手と戦う経験が必要だと感じていたのですが、そうなると中東でやろうが、日本でやろうが場所は関係なくなるので。

グラジエイターは実際にチャンピオンがRoad to UFCに出ていますし、自分が目指すところに向かう階段に確実になっていると思います。ちゃんと実績を残せば北米のメジャーに目に留まるのは明らかで、ただし今そこに引っかかってくるのは韓国人だったりモンゴル人だったりしているので、そこに自分が引っかかるように戦います」

――初戦で戦うバン・ジェフンは韓国人選手で、もう一人の外国人選手はモンゴルのダギースレン・チャグナードルジです。アジア圏の選手と戦うことに関しては、どのように思っていますか。

「今回戦う韓国人選手は、海外の選手にありがちな雑さがあって、際で強くて粘ることができると思いました。僕と戦うと誰もがそうなのですが、組みを拒否してきます。その拒否力が高いです。亀井(晨佑)選手との試合は、そういう試合にならなくてボクシングで突き放されたと思います」

――対して、透暉鷹選手との試合では組みを切って打撃を入れるという部分で強さを見せていました。そして、倒されても立ちます。

「倒しても立たれるというのは、倒し方に問題があるのかと思います。そこは寿希也戦前までは綺麗に投げる……レスリング的には相手にケガをさせないようにフォールを取れるように投げていたのを、如何に投げるときにケガをさせるのか。相手が立ちづらいように投げて落とすというのを寿希也戦で少し出すことができたので、今回もそこをしつこくやろうと考えています。相手がもう立ちたくないと思うように投げて、ダメージを与えようと思います」

――レスリングではケガをさせないように投げていたというのが、新鮮に聞こえます。

「そういう投げを使うと、自分もバランスを崩してケガをする可能性が出てきます。そうなるとレスリングという競技は成り立たないので。そこの綺麗さを捨てた、汚く相手を傷つける投げを出せると思います」

――つまりは組んでからの話で、そこまでの成長具合が気になるところです。

「う~ん、受け返しを一般会員さんのクラスでも丁寧にやるようにしています。プロ練習で受け返しを意識しても、それ以前の問題だったので。それすら恐怖が優ってできないので、それを一般会員さんのクラスで一からやってきました」

――もう勇気だけで向かっていた時期とは違うと。

「ハイ。無謀とは違うかと思います。立ち姿と目線、相手を俯瞰して見て自分の姿勢を崩さない。殴られると殴り返すか、組み返す。そこを丁寧にやろうと練習してきました」

――パン・ジェヒョクは打撃で出てくるファイターなので、そこが如何に成長しているのか試金石となる試合ですね。

「相手が思い切り振ってくれればくれるほど、自分が触ることができる機会は増えると思います。相手からすると、組まれても大丈夫だから思い切り殴ってくるわけで。相手がそういうつもりでいるなかで、組んだ時のプレッシャーが相手の想定より上だったら、もうこの試合は取れるんじゃないかと思っています」

――前に出てパンチを当てた方が勝つ。そのような思考で、今回も来ることが予想されます。

「だからこそ、付け入る隙が出てきます。相手が振って、組み返すことが勝利の方程式だとすれば、そこで組み勝てば向こうに切れるカードはない。そこでグゥの音も出ないほど完封できればと思います」

――実際問題、グラジのベルトはRoad to UFCへのチケット。その切符を手にするために、この2試合で何を見せないといけないと思っていますか。

「まず最低条件として、絶対に勝つこと。勝たないといけない。その勝ち方も、これまで通りずっとコントロールし続けるうえで如何に極め技に持って行くのか。それとも倒してダメージを与えるのか。それをこの2試合で見せないといけないことです。

ストレートを当ててKOができれば良いです。でも、そんなことできないので自分がこれまでやってきた形のなかで、コントロール+フィニッシュにいくことで相手も疲れる。もちろん、自分も疲れるのですが、フィニッシュにいくことがコントロールにつながり、コントロールすることがフィニッシュにつながると思っています」

――去年の1月にFight&Lifeで中村倫也選手と対談をしてもらい、あの時に倫也選手は「最長で2年でUFCに行く」と宣言して実現させました。対して河名選手は「最短で2年」と発言し、ここで王者になってRoad to UFCという道が開けば3年目のUFCはありえます。

「そう考えると、現状は……今年のRoad to UFCに出たかったけど、それが可能になればラッキーで。だから、今ここにいることは遅くはないと感じています」

――ところで今日、練習を見させてもらい意外だったのが、練習仲間から『スッと諦めることがある』という発言が聞かれたことです。

「アハハハハ。練習でやったことしか、試合で出ないです。でも、勝負ということを考えると練習と試合は違う。練習で弱くても、試合で強い場合もあって、その逆の人もいます。そういう意味で、僕は試合で自分の力を信じて出せると思っているので、出し切って勝つ。試合で諦めることは絶対にないです。

LFAまではただ無謀に突っ込んでいました。今は怖さを知った上での勇気です。少しは変わることができた思っているので、自分を信じて戦いたいです」

――では、このトーナメントへの意気込みを改めてお願いします。

「打撃からレスリングでコントロールするなかで見る人が見たら分かる――『ここで明らかにダメージを与えた』、『この動きはフィニッシュにつながっている』というのを自分の頭のなかで想像していて。それを表現できればなと思います」

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator022計量結果

<バンタム級/5分2R>
フェルナンド:63.95キロ
今村豊:63.95キロ

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆:61.0キロ
田中壱季:61.05キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:56.5キロ
廣瀬裕斗:56.7キロ

<フェザー級/5分2R>
桑本征希:65.75キロ
天草ストロンガー四郎:65.6キロ

<バンタム級/5分2R>
藤原克也:60.9キロ
別所竜弥:61.2キロ

<フェザー級/5分2R>
ハンセン玲雄:66.05キロ
徳野一心一馬:65.95キロ

<Gladiatorバンタム級GP1回戦及びGladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
神田T-800周一:61.2キロ
テムーレン・アルギルマー:61.1キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
河名マスト:66.1キロ
パン・ジェヒョク:65.55キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス:66.15キロ
ダギースレン・チャグナードルジ:66.1キロ

<Gladiatorバンタム級GP1回戦/5分3R>
竹本啓哉:61.65キロ※再計量
ジェイソン・マルガリョ:61.45キロ

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T準決勝/5分2R>
森戸新士:76.35キロ
網藤雄太:76.55キロ

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級挑戦者決定T準決勝/5分2R>
世羅智茂:76.2キロ
加賀谷庸一朗:75.9キロ

<バンタム級/5分2R>
江田こうすけ塾長:61.45キロ
溝口司:61.00キロ

<フライ級/5分2R>
江木伸成:56.3キロ
空:56.55キロ

<フェザー級/5分2R>
木村総一郎:65.8キロ
藤岡陸:65.95キロ

<ライト級/5分2R>
後藤丈季:70.5キロ
水野翔:69.8キロ

<ライト級/5分2R>
八木敬志:69.9キロ
直島弘昌:69.95キロ

<バンタム級/5分2R>
安枝匠:59.45キロ
吉田開威:61.15キロ

<ストロー級/5分2R>
田中優樹:51.75キロ
武尊:51.65キロ

<フライ級/5分1R>
MASATERU:56.25キロ
塩谷尚也:56.2キロ

<フェザー級/5分1R>
野口蒼太:56.25キロ
西村剛:56.2キロ

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Gladiator Gladiator022 KTT MMA MMAPLANET o Progress YouTube   ジェイソン・マルガリョ ダギースレン・チャグナードルジ チャンネル テムーレン・アルギルマー ハンセン玲雄 ハ・ドンシン パン・ジェヒョク フェルナンド 世羅智茂 八木敬志 加賀谷庸一朗 天草ストロンガー四郎 森戸新士 櫻井雄一郎 江木伸成 江田こうすけ塾長 河名マスト 溝口司 竹本啓哉 網藤雄太 長谷川賢

【Gladiator022】計量終了 タイトルに直結したトーナメント戦、体重リミットに問題発生!!

【写真】タイトル戦に出場の神田とテムーレン。彼らの間に体重問題は発生せず (C)MMAPLANET

10日(土)、大阪市淀川区の新大阪ブリックビル貸し会議室で明日11日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR022の計量が行なわれた。

Gladiatorバンタム級選手権試合を含むバンタム級GP準々決勝2試合、フェザー級王座決定トーナメント準決勝2試合、そしてProgressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定トーナメント準決勝が2試合とタイトルに絡む試合がずらりと並んだ同大会の計量でひと悶着が見られた。


フェザー級王座決定T準決勝に出場するパン・ジェヒョクと所属するKTTのハ・ドンシン監督の両者が、対戦相手の川名マストの計量パスを機に憮然とした表情を浮かべ主催者と協議に入った。

パン・ジェヒョクの体重は65.55キロで、河名は66.1キロ。パン陣営は契約書で今回の試合はタイトル戦に直結するトーナメントのため、従来のグラジではタイトル戦以外で認められた450グラムオーバー規約は適用されず、タイトル戦と同様にリミットは65.8キロと聞かされていたという。

対して河名は+450グラムは認められているという説明を受け、この日の計量に臨んでいた。グラジエイターのタレントリレーションズ代表の長谷川賢は、計量の序盤に同席しておらず、途中で計量会場に姿を見せ、事態の収拾を図った。

長谷川が言うには「+450グラム規約はない。その方向で話を決まっていましたが、日本人選手には65.8キロでなく、66.25キロで伝わっていたようです。パン・ジェヒョク選手には謝罪をして、トーナメント準決勝に臨んでもらうことになりました」とのこと。

つまり外国人選手と長谷川が契約を交わしたプログレスのタイトルが掛かったトーナメント出場選手には+450グラムとは明記されていなかったことになる。

しかし、正真正銘のタイトル戦を戦うテムーレン・アルギルマー以外の来日外国人選手の計量結果はダギースレン・チャグナードルジが66.1キロで65.8キロを上回っている。

さらに再計量で61.65キロとクリアした竹本啓哉と、バンタム級GP準々決勝で戦うジェイソン・マルガリョは61.45キロでパスとされた。つまり61.2キロのリミットを上回っており、ダギースレンとマルガリョの外国勢は明らかに+450グラムを考慮した体重でパスしたことになる。

またプログレス・トーナメントに出場選手は全選手が77.1キロを下回る計量結果となっているもののグラジエイターが用意した計量結果表には、これらの2試合に体重リミットは77.55キロとされており、450グラムが加わっていることは明らかだ。

結果的にパン・ジェヒョク陣営が折れたことで、トーナメント戦は実施される運びとなったが、櫻井雄一郎グラジエイター代表と長谷川賢タレントリレーションズ代表の間で、ミスコミュニケーションがあったことは間違いないだろう。再発の防止を求めるだけでなく、この事態に対してオフィシャルで事態の説明を待ちたい。

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator022計量結果

<バンタム級/5分2R>
フェルナンド:63.95キロ
今村豊:63.95キロ

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆:61.0キロ
田中壱季:61.05キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:56.5キロ
廣瀬裕斗:56.7キロ

<フェザー級/5分2R>
桑本征希:65.75キロ
天草ストロンガー四郎:65.6キロ

<バンタム級/5分2R>
藤原克也:60.9キロ
別所竜弥:61.2キロ

<フェザー級/5分2R>
ハンセン玲雄:66.05キロ
徳野一心一馬:65.95キロ

<Gladiatorバンタム級GP1回戦及びGladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
神田T-800周一:61.2キロ
テムーレン・アルギルマー:61.1キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
河名マスト:66.1キロ
パン・ジェヒョク:65.55キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス:66.15キロ
ダギースレン・チャグナードルジ:66.1キロ

<Gladiatorバンタム級GP1回戦/5分3R>
竹本啓哉:61.65キロ※再計量
ジェイソン・マルガリョ:61.45キロ

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T準決勝/5分2R>
森戸新士:76.35キロ
網藤雄太:76.55キロ

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級挑戦者決定T準決勝/5分2R>
世羅智茂:76.2キロ
加賀谷庸一朗:75.9キロ

<バンタム級/5分2R>
江田こうすけ塾長:61.45キロ
溝口司:61.00キロ

<フライ級/5分2R>
江木伸成:56.3キロ
空:56.55キロ

<フェザー級/5分2R>
木村総一郎:65.8キロ
藤岡陸:65.95キロ

<ライト級/5分2R>
後藤丈季:70.5キロ
水野翔:69.8キロ

<ライト級/5分2R>
八木敬志:69.9キロ
直島弘昌:69.95キロ

<バンタム級/5分2R>
安枝匠:59.45キロ
吉田開威:61.15キロ

<ストロー級/5分2R>
田中優樹:51.75キロ
武尊:51.65キロ

<フライ級/5分1R>
MASATERU:56.25キロ
塩谷尚也:56.2キロ

<フェザー級/5分1R>
野口蒼太:56.25キロ
西村剛:56.2キロ

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【Gladiator022】モンゴル最強フェザー級遊牧戦士、ダギースレン「自分の長所を全て出せるよう」

【写真】その素顔は純朴そのもの。同時に来日するテムーレンの方が、よほど都会的で洗練されている──とのこと (C)MMAPLANET

11日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR022でフェザー級王座決定トーナメントが始まり、ダギースレン・チャグナードルジがチハヤフル・ズッキーニョスと対戦する。

頑強な肉体を誇るモンゴル人ファイターだが、現地ではウランバートルや都市部で育って選手と比較して、幼少期から馬に乗り家畜と生活する遊牧民出身選手の肉体と精神の強さは特別視されている。

ダギースレンはまさに遊牧民出身で生まれ故郷のザフハン県オトゴン村は幹線道路も走っていない山間の村だ。モンゴル相撲は当然だが、正式に初めて学んだ格闘技はテコンドーというダギースレン。一見、ファイターとしてニャムジャルガル、テムーレンと比較すると洗練されていないようにも映るが、映像では計り知れない強さを秘めている──そんな空気を纏っているMGL-1FCフェザー級王者、モンゴル最強のファザー級戦士だ。


――まず日本から試合のオファーがあった時、どのような気持ちでしたか。

1月28日にMGL-1 FC19でトゥルバヤル・フレルバートルを2分55秒で下しフェザー級王者に

「参戦が決った時は非常に嬉しく思いました。

今はトーナメントに向けて、練習を頑張っています」

──Road to UFC準決勝大会へのオファーもあったという話を聞きました。それでもグラジエイターで戦うことを選んだのは?

「確かにオファーはありました。ただしワンマッチで、勝ったとしてもUFCと契約できるかどうかも分からない内容でした。それならグラジエイターで試合をする方を選びました。6月と10月、短期間で試合ができます。それは嬉しいことですし、厳しい練習を続けるモチベーションにもなります。今回は4人のトーナメントで、反対側の山の選手のことを調べることができるのも良い点ですね。

既に決勝で戦う可能性のある選手の試合もチェックしています。とはいえ2度勝てばチャンピオンになれる状況ですが、目の前にある試合に集中しています。対戦相手のチハヤフル選手はとても良い選手です。彼のことを研究しながら、先生と戦略を練っています。とにかく自分の長所を全て出せるよう戦いたいです」

──ズッキーニョス選手のどのような点が良い選手だと思う要因ですか。

「組み技が強い選手で、サウスポーなのが特徴ですね。彼のスタイルに合わせて、戦略を練っています」

──師匠のトンガーことジャダンバ・ナラントンガラグは日本でキャリアを積んだ選手でもあります。そして練習仲間のナムジャルガルも3月に試合をしたばかりです。両者から何かアドバイスはありましたか。

5月中旬には現地を訪れた中村倫也ともレスリングスパーを行った

「ハイ。

ただ2人とも日本で戦うということに限定されておらず、初めての場所で戦う時に関して集中の仕方などを助言してもらっています」

──決勝で戦う可能性のある選手の試合もチェックしているということですが、日本の河名マスト選手、韓国のパン・ジェヒョク選手、どちらがファイナルに挙がって来ると現時点で予想していますか。

「それは当日のコンディションにも左右されるので、分からないです。より良い練習をしてきた選手、当日の状態が良い選手が勝ち上がると思っています。それでも現時点の個人的な意見としては、韓国の選手が勝ち上がると予想しています」

──おお、そうなのですか!!

「韓国の選手の方が総合的に強いと思います。だから、彼が上がってくると現時点で思っています」

──ダギースレン選手は遊牧民出身で、ご両親もウランバートルから相当に遠いところで生活していると伺いました。今回、日本に行って試合をすることに関してお父さんやお母さんの反応はいかがでしたか。

「2人とも凄く喜んでくれています。そして父も母だけでなく、家族全員が応援してくれています。家族が自分のことを応援してくれることが凄く嬉しくて、家族のためにも頑張ります」

──ではズッキーニョス選手、そして日本のファンにメッセージをお願いします。

「ズッキーニョス選手、しっかりと練習してきてください。良い試合をしたいので、2人で熱い試合をしましょう。日本のファンの人達には、ぜひ会場に来て試合を見て欲しいです。良い試合を絶対にします。応援よろしくお願いします。そして最後にグラジエイター関係者の皆さん、日本で試合をする機会を与えてくれて感謝しています」

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator022対戦カード

<バンタム級/5分2R>
フェルナンド(ブラジル)
今村豊(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
田中壱季(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
廣瀬裕斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
天草ストロンガー四郎(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
別所竜弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
ハンセン玲雄(日本)
徳野一心一馬(日本)

<Gladiatorバンタム級GP1回戦及びGladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
神田T-800周一(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
河名マスト(日本)
パン・ジェヒョク(韓国)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Gladiatorバンタム級GP1回戦/5分3R>
竹本啓哉(日本)
ジェイソン・マルガリョ(フィリピン)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T準決勝/5分2R>
森戸新士(日本)
網藤雄太(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級挑戦者決定T準決勝/5分2R>
世羅智茂(日本)
加賀谷庸一朗(日本)

<バンタム級/5分2R>
江田こうすけ塾長(日本)
溝口司(日本)

<ウェルター級/5分2R>
阿部光太(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<フライ級/5分2R>
江木伸成(日本)
空(日本)

<フェザー級/5分2R>
木村総一郎(日本)
藤岡陸(日本)

<ライト級/5分2R>
後藤丈季(日本)
水野翔(日本)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
直島弘昌(日本)

<バンタム級/5分2R>
安枝匠(日本)
吉田開威(日本)

<ストロー級/5分2R>
田中優樹(日本)
武尊(日本)

<フライ級/5分1R>
MASATERU(日本)
塩谷尚也(日本)

<フェザー級/5分1R>
野口蒼太(日本)
西村剛(日本)

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【Gladiator022】ダギースレンと対戦、ズッキーニョス「モンゴル幻想はない。よそ者にベルトは渡さない」

【写真】DEEP暫定フライ級チャンピオン福田龍彌と。ベルトをMIBUROに持ち帰る──その一歩となるか (C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR022からスタートする、フェザー級GP準々決勝でダギースレン・チャグナードルジと対戦するチハヤフル・ズッキーニョスのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

いかなる質問に対してもクールに、スマートに答えるチハヤフル。しかしグラジのベルトと今回のGPについて訊くと、話しぶりに熱気が帯びてきた。さらに今回はチームメイトであり、リングネームの名づけ親でもあるDEEPフライ級暫定王者の福田龍彌にチハヤフルの強さについて訊いた。

<チハヤフル・ズッキーニョス・インタビューPart.01はコチラから>


――MIBURO所属選手といえば、福田龍彌選手を除いてストライカーよりもグラップラーという印象が強いです。チハヤフル選手も自然と組みに重きを置くファイターとなっていったのでしょうか。

「MMAなので、打撃も組みも両方やりたい気持ちを持っていました。たまたまというか、自分に向いていたのが組みだったということですね。最初は打撃が下手で、組みばかりやっていたことも理由の一つだとは思います。組みを練習していると、だんだん極められるようになってきて、そろそろ打撃もやらないといけないと思ってタイに行きました」

――打撃を向上させるために、いきなりタイへ!?

「はい、もう7~8年前になります。学生時代に休学して、プーケットのタイガームエタイなどに行ってきました。タイで集中して練習したおかげで、ようやく打撃の型が身についてきたんですよ。そこから少しずつ打撃のことが分かるようになってきたと思います」

――凄い行動力ですね。ちなみに試合後の不死鳥ポーズは、その時代からやっていたものですか。

「いえ、不死鳥のポーズをやり始めたのはプロデビュー戦です。KO勝ちしたあと、自然に出ました。名前が『千羽也(ちはや)』なので、心の中に翼を求めているところがあるかもしれないですね」

――そのセリフをスラッと言えるところが男前すぎます。衝撃の不死鳥ポーズから3年半、今回はグラジエイターのフェザー級GPに出場することとなりました。現在のコンディションはいかがですか。

「全く問題ないです。ダギースレンがコメントで『しっかり練習してきてください』と言っていましたが、彼に『心配するな。しっかり仕上げていくから』と伝えたいですね」

――グラジ参戦は2021年6月の天草ストロンガー四郎戦以来となります。

「オファーのタイミングでたまたま出られなかったり、他の団体の試合が先に決まったりしていましたが、ずっとグラジエイターには出たかったです。それで頂いたオファーがフェザー級GPということで、最初は『マジすか!?』と思いました(笑)。

しかも最初の相手がモンゴル人選手と聞いてビックリしましたね。GP出場のチャンスを頂いて、本当に嬉しいです。外国人選手2人に、それなりに名前のある河名マスト選手。そしてグラジエイター生え抜きである僕の4人というのは、キャラクターが揃っているトーナメントだと思います」

――やはり自身がグラジ生え抜きであることは重要な要素ですか。

「継続的に出場していたのが僕だけですからね。それが嬉しいです。ようやくタイトルに絡む試合ですし。他の選手からすれば、グラジエイターのベルトは通過点かもしれません。ベルトを巻いて北米に行くなり、Road to UFCに出るなり……。でも僕にとっては一つのゴールなので。通過点として考えている選手と、ゴールとして考えている僕では、どちらのほうがベルトへの気持ちが強いのか。

自分のようにグラジエイターのベルトを狙っている選手からすると、海外の選手が勝ってベルトを持っていかれ、すぐに返上されるのを見ると歯がゆいです。気持ちとしては――面白くないですよね。もちろんベルトを獲られるほうが悪いです。だから自分が止めたい。ここで僕がベルト流出を止めたら、めちゃくちゃカッコイイじゃないですか」

――そう感じる相手の中には、日本の河名マスト選手も含まれていますか。

「もちろんです。何だったら彼が一番、このGPを通過点として考えているんじゃないですかね(笑)」

――なるほど。それでは初戦の相手、ダギースレンの印象を教えてください。

「ヤバそうだなって思いました。最初に相手を聞いた時は、正直言ってビビりました。でも試合映像を視るかぎり、僕の中にモンゴルMMA幻想はないです。特に前回来たニャムジャルガルとテムーレンと比べてたら、彼らほどの強さはない。ハートは強いし、ポテンシャルは高いと思います。

でも特別な対策がなくても、このMIBUROで10年近くやってきたことをぶつければ、十分に勝てると考えているので。だからモンゴル人選手が相手だからという奇策はないですね。試合では判定を狙うことなく、フィニッシュします。皆さんはダギースレンがKOするか、僕が寝技でネチネチ攻めるかと考えているかもしれませんが、逆に僕がKO勝ちすることもありますよね」

――このGPで優勝し、グラジのベルトを巻いたチハヤフル選手自身がUFCなど海外の大会に出ることは考えていますか。

「今は考えていないです。海外で試合をしたいという気持ちがないわけではないですが、まずベルトを獲ったら、必ず防衛戦はやります。すぐに返上はしません。それと『海外に行きたい!』と言っている選手が行くものではなく、強いヤツにチャンスが与えられるものだと思っています。まずはグラジエイターのベルトを巻くこと。よそ者には渡しませんよ」

■福田龍彌のチハヤフル・ズッキーニョス評
「彼はフィニッシュ率が良いですよね。それだけ思いきりが良い、自分のことを信じ切って戦うことができている。たとえ試合で劣勢になったとしても、要所要所で迷いなく攻め返すことができる。そういう展開で勝っている試合も多いし、MMAの中でも競技をしているだけじゃなく、喧嘩ができるというのが大きな強みやと思います」

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

6月11日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator022対戦カード

<バンタム級/5分2R>
フェルナンド(ブラジル)
今村豊(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
田中壱季(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
廣瀬裕斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
天草ストロンガー四郎(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
別所竜弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
ハンセン玲雄(日本)
徳野一心一馬(日本)

<Gladiatorバンタム級GP1回戦及びGladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
神田T-800周一(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
河名マスト(日本)
パン・ジェヒョク(韓国)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Gladiatorバンタム級GP1回戦/5分3R>
竹本啓哉(日本)
ジェイソン・マルガリョ(フィリピン)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T準決勝/5分2R>
森戸新士(日本)
網藤雄太(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級挑戦者決定T準決勝/5分2R>
世羅智茂(日本)
加賀谷庸一朗(日本)

<バンタム級/5分2R>
江田こうすけ塾長(日本)
溝口司(日本)

<ウェルター級/5分2R>
阿部光太(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<フライ級/5分2R>
江木伸成(日本)
空(日本)

<フェザー級/5分2R>
木村総一郎(日本)
藤岡陸(日本)

<ライト級/5分2R>
後藤丈季(日本)
水野翔(日本)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
直島弘昌(日本)

<バンタム級/5分2R>
安枝匠(日本)
吉田開威(日本)

<ストロー級/5分2R>
田中優樹(日本)
武尊(日本)

<フライ級/5分1R>
MASATERU(日本)
塩谷尚也(日本)

<フェザー級/5分1R>
野口蒼太(日本)
西村剛(日本)

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【Gladiator022】フェザー級T準決勝、チハヤフル・ズッキーニョス「スクールカーストで下のほうの良い子」

【写真】意外な事実が次々と聞かれた (C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR022より、4人参加のフェザー級GPがスタート。京都在住ファイターのチハヤフル・ズッキーニョスが、初戦でモンゴルのダギースレン・チャグナードルジと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

今年1月に中川皓貴を下して同級王者となったチョ・ソンビンが、PFL出場のためベルトを返上。空位となった王座を河名マスト、パン・ジェヒョク、MGL-1王者のダギースレン、そしてチハヤフルの4選手が争うことに。この中で唯一「グラジエイター生え抜き」と自認するチハヤフルとは、一体どんなファイターなのか。初インタビューを試みると、試合後の不死鳥ポーズからは想像できない、クールでスマートなチハヤフルだった。


――チハヤフル・ズッキーニョス選手の初インタビューとなります。どうしてもお聞きしたかったのは、リングネームについてです。

「そうなりますよね(笑)。まず本名が『石附千羽也(いしづき・ちはや)』なのですが、下の名前については福田龍彌さんから『チハヤフルやな』と言われました(苦笑)。あと名字が『いしづき』なので、よくヅッキーと呼ばれていたんです。そこで、プロデビューにあたりブラジル人っぽくしようと思い『ズッキーニョス』に。結果、チハヤフル・ズッキーニョスというリングネームになりました」

――チハヤフル選手のプロデビューが2019年なので、2016年から2018年にかけて上映された『ちはやふる』から取ったのでしょうか。

「ちょうどそれぐらいの頃ですね。一応、本名に基づいたリングネームなんです」

――ご本人としては、先輩からリングネームを付けられての感想はいかがですか。

「僕としては気に入っています。ただ、自己紹介すると時は少し恥ずかしいですね。名前を言うと、だいたい『えっ?』と聞き返されるので(笑)。でも先輩から頂いた名前なので、大事にしていきたいです」

――先輩から名付けられると、拒否権はないのですね。

「もちろん本名で試合をしたり、自分の好きなリングネームをつけることもできたでしょうけど、何しろ怖い先輩ですから。とはいえ、僕も気に入っているので」

――それは良かったです! チハヤフル選手が格闘技を始めたのは、いつのことですか。

「20歳の時なので、もう9年ちょっと前ですね。進学のために新潟から京都へ来て、そのタイミングでMIBUROに入会しました」

――では、京都へ来る前にスポーツ経験はありましたか。

「それほど本格的にやっていたわけではないのですが、小3からダンスをやっていました。子供ヒップホップから始まって、ジャズダンスも経験しました。少しだけバレエをやっていた時期もありましたね」

――えぇっ!? それだけダンスをやってきて、プロのダンサーへの道を歩もうとは考えなかったのでしょうか。

「もちろんダンスは好きでした。それと同時に、子供の頃からPRIDEを見て育ってきた世代なので、MMAをやることに対しても憧れがあったんです。でも新潟にいる頃は、近くにMMAのジムがなくて。それと、ずっと親がお金を出してダンスを習わせてくれていたので、自分の中にダンスを辞めるという選択肢もありませんでした。

それが20歳の時に地元を離れて――京都ならMMAのジムはあるだろうと思って、ココに来ました。本当はダンスとMMAを並行して続けていきたいと考えていたのですが、ジムに入ってみるとMMAが楽しすぎて(笑)。結果、かれこれ10年ぐらい続けています」

――10年前といえば、各地にダンススクールも増加していました。そのためダンスの世界も夢のあるものになっていたと思います。

「確かに流行っていましたね。でも僕はダンスをやっていたとはいえ、イケているほうではなかったんですよ。スクールカーストでいえば、下から2番目ぐらいで(苦笑)」

――スクールカーストの下から2番目というのが、なかなか想像しにくいですが……。

「ガリ勉というほどではないけど、真面目でオタクっぽかったんです。ダンスも密かに続けていたような感じで。進学したのもダンスとは関係ないジャンルの大学でしたし。MIBUROは、大学や住んでいるところから自転車で通える距離にあったので入会しました」

――それは趣味としてMMAをやりたいのか。あるいは最初からプロ志望だったのでしょうか。

「プロになりたいという気持ちを――密かに持っていました」

――ダンスもMMAも、密かに(笑)。

「アハハハ。それで最初にジムへ来た時、エダ塾長がいたんですよ。当時の僕は80キロぐらいあったのに、10キロ以上軽いエダ塾長に投げられ、コカされまくって。『これがプロか!』と思いました。だから自分から『プロになりたい』とは言わず、密かに『いつかはプロになりたい』と思ってジムに通い続けました」

――結果、プロになってチハヤフル・ズッキーニョスというリングネームを与えられたと。

「そうですね(笑)。5年ぐらいアマチュアをやってきた結果、ありがたいリングネームを頂くことができました」

――なるほど。試合後の不死鳥ポーズやSNSを見ると、もっとハジけたタイプかと思っていましたが、意外なほどクールな喋り口で驚きました。

「本当ですか。普段は落ち着いていて、試合で解放するタイプなので。もともとオラオラ系ではないし、喧嘩もしたことがないですしね。先ほど言ったとおりスクールカーストでも下のほうで、大人しい良い子でした」

――大学まで進学したということは、格闘技以外の職業も考えていたのでしょうか。

「工業系の高専(高等専門学校)から理系の大学に進み、大学ではデザインを勉強していました。でも浮かれて入ってしまったというか、真面目な大学生ではありませんでした。やはりデザインを勉強しに来ている人たちは、デザインに対して凄い情熱を持っているんです。それこそ毎日何かデザインの絵を描いているような。そういう人たちを見て、『僕とは違うんだ』と思いました。そう考えるとMMAを始めてから――こんなにのめり込んだものは、今までなかったです。だから『自分にはこの道だ』って」

――それだけMMAにのめり込んだ要因は何だったのですか。

「実は10代の後半に、人と話せなくなった時期があるんです。そのこともあって、20歳の時に地元を離れようと考えました。新しい環境に身を置いてみたくて。それでMMAを始めてみると極端な話、格闘技って言葉を交わさなくても通じ合えるものじゃないですか。今でも海外の方と、お互いに言葉が分からなくても練習したりしますし。例え話すことが下手でも、相手は本気で自分の一緒に練習してくれる。格闘技のそういうところに、僕は救われたんです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

6月11日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator022対戦カード

<バンタム級/5分2R>
フェルナンド(ブラジル)
今村豊(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
田中壱季(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
廣瀬裕斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
天草ストロンガー四郎(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
別所竜弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
ハンセン玲雄(日本)
徳野一心一馬(日本)

<Gladiatorバンタム級GP1回戦及びGladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
神田T-800周一(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
河名マスト(日本)
パン・ジェヒョク(韓国)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Gladiatorバンタム級GP1回戦/5分3R>
竹本啓哉(日本)
ジェイソン・マルガリョ(フィリピン)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T準決勝/5分2R>
森戸新士(日本)
網藤雄太(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級挑戦者決定T準決勝/5分2R>
世羅智茂(日本)
加賀谷庸一朗(日本)

<バンタム級/5分2R>
江田こうすけ塾長(日本)
溝口司(日本)

<ウェルター級/5分2R>
阿部光太(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<フライ級/5分2R>
江木伸成(日本)
空(日本)

<フェザー級/5分2R>
木村総一郎(日本)
藤岡陸(日本)

<ライト級/5分2R>
後藤丈季(日本)
水野翔(日本)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
直島弘昌(日本)

<バンタム級/5分2R>
安枝匠(日本)
吉田開威(日本)

<ストロー級/5分2R>
田中優樹(日本)
武尊(日本)

<フライ級/5分1R>
MASATERU(日本)
塩谷尚也(日本)

<フェザー級/5分1R>
野口蒼太(日本)
西村剛(日本)

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