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【DEEP Tokyo Impact2024#03】1勝1敗からの決着戦へ! 川原波輝×越智晴雄のストロー級王座統一戦が決定

【写真】A1ストロー級王者に就いた川原にとっては凱旋試合となる (C)A1 COMBAT

16日(火)、5月26日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催される『DEEP TOKYO IMPACT 2004 3rd ROUND』にて、正規王者の川原波輝と暫定王者の越智晴雄によるDEEPストロー級王座統一戦が行われることが発表された。
Txet by Shojiro Kameike


すでに石司晃一と平松翔のバンタム級戦が発表されていた今大会。追加された対戦カードで最も目を引くのは、やはりストロー級王座統一戦だ。

2020年8月の2戦目から3年半ぶりの決着戦となる(C)MMAPLANET

両者は過去2度対戦しており、初戦は2019年3月に越智が川原を判定で破り、王座防衛に成功している。しかし2020年8月の再戦では川原が越智にRNCを極め、ベルトを巻いている。今回は両者にとって1勝1敗で迎える決着戦だ。

越智はベルトを失ったあとフライ級に転向するも、DEEPフライ級GPの1回戦で元チームメイトでもある本田良介に敗れた。その後は中村真人戦、キム・ウジェ戦で連勝を収め、昨年12月には佑勢乃花をスラムでKOしてストロー級暫定王座に就いている。自身も「ベストはストロー級」と語るとおり、本来の持ち味であるトップコントロールと一発の強さが戻ってきた感が強い。

対する正規王者の川原はDEEPのベルトを巻いたあと、ONEに主戦場を移すも2連敗を喫し、契約も切れていたことをMMAPLANETのインタビューで明らかにしていた。その川原は3月に米国カリフォルニア州で開催されたA1 Combat19で、アンソニー・ドォを判定で下して同ストロー級のベルトを巻いている。「UFCにストロー級を創る」と目標を掲げる川原は、今回のDEEP凱旋について「一周回って日本で戦える喜び。楽しみです!」とMMAPLANETにコメントを寄せてくれた。

越智は佑勢乃花戦前のインタビューで「僕の中では『ベルトはベルト、川原選手は川原選手』。たとえベルトが賭けられていなくても、川原選手には負けた分やり返したいという気持ちが強い」と語っていた。3年半の時を経て実現する決着戦は、互いにモチベーションが高いハードファイトになりそうだ。

今大会では赤沢幸典×ベンツのメガトン級戦も追加されている。肉体改造に成功した赤沢は、2023年11月にハリーKIMURAをパウンドアウト。ハリー戦では打撃のプレッシャーと、テイクダウンのスピードに肉体改造の効果が見えていた。

赤沢と対戦するベンツ(C)MMAPLANET

そんな赤沢に挑むベンツは、本名をアディマポン・セーンテップといい、ムエタイで129戦90勝305敗4分という戦績を残すタイ人ファイターだ。赤沢は「打撃からテイクダウン、そしてパウンド――それだけですね」という自身のスタイルを、ムエタイファイターを相手に見せることができるか。

また、同日の昼に開催されるDEEP JEWELS45で、すでに発表された中井りん×栗山葵のフライ級タイトルマッチが中止に。栗山が右膝十字靭帯断裂で試合に出場できなくなり、代わりにDEEP事務局では急きょ、中井りんの対戦相手を公募しているとのことだ。

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【A1 Combat19】UFCストロー級を──川原波輝が話していたこと。「ONEを馘になったから辿り着けた」

【写真】勝ち名乗りを受ける際に、川原は感極まった表情を浮かべていた (C)A1 COMBAT

3月29日にカリフォルニア州ウィートランドのハードロック・ライブで開催されたUrijah Faber’s A1 Combat19で川原波輝がアンソニー・ドォに判定勝ちを収め、A1 Combatストロー級王座に就いた
Text by Manabu Takashima

1年11カ月振りの実戦で、北米発の男子ストロー級のベルトを巻いた川原は「UFCにストロー級王座を創る」ことを堂々と宣言した。この夢物語と捉えられがちな考えに至ったのは、絶望を経験したから。そしてユライア・フェイバーという心の支えがあったから。

同タイトル戦前にインタビューを申し込むと「試合前に色々と語って記事にしてもらって凄く有難いんですけど、勝たないと何の意味もないんで。僕、勝ってないので……話して記事にしてもらいたくないっていうのが本心なんです」と話した川原は、「結果を残した時だけ記事にしてください」と言葉を続け、その心境を話し始めた。


「ずっとONE世界ストロー級王者になることを目標し、そこをモチベーションにやってきました。そのためにも1月の日本大会出場を目指していて、去年の9月ぐらいに『出られるだろう』という話だったのでお金を集めて、アルファメールで練習を続けていました。

それ以前からビザを取って、米国で生活するために車を買ったのもONEの世界ストロー級チャンピオンになるためでした。でも結局、日本大会には出られなかったばかりか、契約が切れていたことが分かって……。その時は、全てに絶望をしてしまいました。なんで、契約が切れていることを出場の交渉をしてもらう時に言ってくれないのか。どんな扱いやねんって。

でもチャンスを貰って、結果を残せなかったのは事実で。同時に僕もこれ以上、試合がない状況が続くのは避けたかった。だからONEとは更新という話もあったけど、せずにA1 Combatで戦うことを決めたんです。

そもそも僕がONEで戦いたかったのは、ストロー級の世界一の王座があるから。世界で一番になること。それが目標なのは今も変わっていないです。だからRIZINで戦おうとも思っていないです。とにかく、これまでやってきたことを諦めたくない。諦めないといけない瞬間を食らったからこそ、そこを諦めたくない。そんな僕が辿り着いた結論は、UFCにストロー級ができるよう頑張ることだったんです。

ユライアってフェザー級とバンタム級のパイオニアじゃないですか。僕はユライアの率いるチーム・アルファメールの一員で、ユライアに相談をしたら『UFCにストロー級を創ろうぜ』と言ってくれて。で、A1 Combatでストロー級王座が創設された。これは北米で最初の男子ストロー級王座なんです。115ポンドの王座ってないんです。ONEのストロー級だって、実際には水抜き無しを条件にした125ポンドなので。

ここが新たな一歩です。UFCにストロー級を創るのは、僕にしかできないことで。だからこそ、今回の試合は勝たないといけない。僕のパフォーマンス次第です。A1 Combatはダナ・ホワイトも視るやろうし、ユライアはショーン・シェルビーとも話すと言ってくれています。ただ、3年はかかるでしょうね。その3年、全てを格闘技に賭けて生きていきます。この7ケ月間がそうであったように。

僕はONEで負けて、クビになった。だから、ここに辿り着くことができました。そうですね……ONEに対する想いっていうのは、これからの自分次第。自分が結果を残すことで、もっと感謝の気持ちを持てることになるはずです。ONEに限らず、心の底からこれまでサポートしてくれた人に『ありがとうございました』と言えるようになるためにも、頑張るしかない。そして、ここにはユライアがいてくれる。

フライアがパイオニアとしてやってきたことを見てきて、傍にいてくれて話ができる。そして『お前ならできる』と本気で言ってくれた。アルファメールの人間は『本当に凄いアイデアを思い付いたな』って言ってくれるんです。日本だと『無理やろ』っていう空気にしからないUFCストロー級の設立に関して、皆が『やろうぜ』って言ってくれます。今回のA1Combatストロー級王座決定戦が、歴史を創る一歩になります。ストロー級は明るい未来しかない。

でも、そんな言葉を試合前に記事にしてもらっても何もならない。パフォーマンスを魅せ、結果を残すこと。結果を残した時だけ記事にしてください」

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【A1 Combat19】川原波輝、際どい勝負をモノにしベルトを巻き──「UFCにストロー級を創る!!」

<A1Cストロー級王座決定戦/5分3R>
川原波輝(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
アンソニー・ドォ(米国)

右に回ってジャブを伸ばすドォに対し、川原が右インローを蹴る。引き続きダブルジャブ、頭を振るドォ。川原は左ハイを軽く蹴り、右フックへ。ドォも左ハイを繰り出し、ガードした川原がスイッチ、すぐにオーソに戻る。ドォが右を振るい、川原が右ローを蹴り込む。左右へのステップを踏むようになったドォが右を当てる。ワンツーのドォ、スイッチしてはハイの川原が姿勢を乱す。直ぐに立ち上がって左ハイを蹴った川原は、腹、足、顔と攻撃を散らす。ヘッドムーブからボクシングのドォが右をヒットする。

川原の右オーバーハンドは届かず、ワンツーをスウェイでかわす。蹴り足をキャッチしてケージに詰めたドォがヒザを繰り出す。川原は左に回って離れ、左の伸ばす。サウスポーになった川原が右オーバーハンドから左ミドルを決める。オーソに戻し右カーフを入れた川原は左を被弾、さらに左から右を受けて打ち返すも初回を落とした。

2R、前に出てくるドォに対し、左を当てた川原だが右を直後に打たれる。ここは落とせない川原はスイッチして左ハイ、左から右を当てる。右ストレートの相打ち後に、ドォがワンツーを入れる。互いに蹴りを出し、左をブロックしてワンツーを見せる。さらにヒザを出した川原だが、組みで詰めたドォがヒジを放つ。ミドルハイから右ローの川原がワンツーを空振り。右ハイをブロックして、左ミドルを決める。直後に組んだエルボーのドォだが、川原も右を当てる。これでバランスを崩したドォに対し、川原はパンチから蹴りのコンビを繰り出し、右は伸ばす。残り10秒で再びミドルを決めた川原だが、このラウンドは微妙ながら、勢いで取り返したか。

最終回、左をまず入れた川原はシングルレッグでケージ詰められる。エルボーから離れたドォ、川原の粗い左右のフックは空を切る。直後のステップインにヒザを合わせた川原は、クリンチに持ち込まれる。ヒザを蹴り合うが、川原は時間は使いたくない。離れたドォを追いかけてフックの川原が、鬼神の笑みを浮かべる。しかし、パンチがワイルドになっている川原だったが右を当て、蹴りに繋げる。左を返しドォ、組んでヒザ蹴りに川原は左ボディショットを決める。

さらにワンツーに左をヒットさせた川原は、左ジャブの相打ちからローを蹴られる。残り90秒、ドォが右を当て川原の右をかわす。川原はスイッチして腹を2つ殴られる。そこから右を当てた川原の右ローで、ドォが回る。さらに左ミドルを入れた川原は、タイムアップと同時にドォとハグ、手を握り合って頭を下げた。

1Rはドォ、3Rは川原が手数と圧で回っていたが──果たして──結果は3-0で川原に!! ブーイングも起こるなか、川原はユライア・フェイバーにベルトを渡され涙を見せる。そして──「僕らは歴史を創った。アンソニー・ドォ、ありがとう。このベルトは米国で初めてのストロー級のベルト、UFCにストロー級を創りたい。どうだろう? ダナ・ホワイト。UFCストロー級を創って欲しい、僕らは準備できている。Why Not?」と英語でアピールし、続いて「日本の皆さん、応援ありがとうございました。ここからUFCストロー級設立に向けて動きたいと思います。ありがとうございました」と大阪弁で話した。


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