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【FIGHT&MOSH】修斗初参戦の岡見勇信がキム・ジェヨンと対戦、王者SASUKE×挑戦者 田中半蔵も決定

【写真】(C)ONE & MMAPLANET
2日(木)YouTube「SHOOTO OFFICIAL」チャンネルにて、12月2日(土)に東京都江東区にある豊洲PITで開催される「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」の追加対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

修斗をはじめ多くのファイターをサポートするスポーツギアブランド=MOBSTYLES(モブスタイル)と修斗がタッグを組んで開催する「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」。約3年9カ月ぶり・3度目の開催となる今大会では第1弾対戦カードとしてリオン武×内藤太尊、猿丸ジュンジ×安芸柊斗の2試合が発表されていた。

新たな追加カードとして修斗初参戦の岡見勇信とキム・ジェヨンの一戦が発表された。サステインの坂本一弘代表が「まさかこの選手が修斗のケージに上がってくれるとは思っていなかった」、MOBSTYLESの田原洋代表も「ライブハウスの大会にフェスが来た。(アーティストに例えると)矢沢永吉ですね」と話す岡見のサプライズ参戦となったが、これは岡見本人からリクエストがあったもの。


(C)ANGEL’S FC

対戦相手のジェヨンは極真出身、2004年からチーム・タックルでキャリアを開始したK-MMAのパイオニアで、2012年からはNOVA MMAに所属。

(C)ONE

韓国国内ではAngel’s FCとTOP FCでミドル級王座に就き、2018年にはロシアのACBにも参戦した猛者で、日本と韓国のMMAをけん引してきた「日韓レジェンド対決」(坂本代表)となった。

岡見にとっては昨年11月のオンラ・ンサンに敗れて以来の再起戦となり、日本のプロモーションでの試合は2016年7月のパンクラス参戦から実に7年5カ月振りとなる。動画内では岡見が修斗参戦への経緯、そして修斗で戦うことへの抱負を語った。

岡見勇信
「大先輩の宇野薫さんがチャンピオンになっていたり、慧舟會の先輩方が修斗に出ていて、セコンドや応援で何度も会場に足を運ばせてもらいました。ただファイターとしては縁がなく、僕も海外中心で戦ってきたのですが、いずれ日本で戦うときに修斗で戦ってみたいという気持ちは常々ありました。今、岩﨑大河選手がミドル級を引っ張っていて、こういう若い選手と戦うことに意義があるのかなと思い、坂本さんに『修斗で戦うことはできますか?』とお話させていただきました。

(ジェヨンは)歴戦の猛者、韓国らしく気持ちが強くて頑丈でどんどん前に出てくる選手だと思います。そんな相手と修斗で戦えることは光栄で、やりがいがあります。試合映像を見てそう感じました。気持ちの勝負が大きな割合を占めると思うし、こちらが気持ちでひくとドンドン出てくる選手です。気持ちを持ったつぶし合い、どちらが前に出られるかの勝負が一番大きいと思います。

(日本での試合について)緊張もすごくあり、ワクワクする感じもあります。1年間試合をしてなかったのですが、日本の舞台に帰ってくることが昔に戻るというか、また新しい冒険をするというか。42歳でこんなことやっていいのかなと思うんですけど(笑)、冒険という気持ちにさせていただけています。

(今後について)20代中盤の気持ちを持って戦っていこうと思います。選手としての終わりを考えるとか、そういうことはやめました。今出来る精一杯をやって、そこからら先が見えてくると思います。僕は今自分にすごく期待しています。引退するために試合する、最後に自分の試合を見てもらうとか、そういう感傷的なネガティブな気持ちは一切ないです。自分を信じて、自分に期待して、自分の背中を見せる。この先を見据えて戦いですが、全力でつぶし合いをします」

そして今大会のメインイベントとして修斗世界フェザー級タイトルマッチ、王者SASUKE×挑戦者 田中半蔵が決まった。Road to UFCで無念の2年連続敗退となったSASUKEは今回が2度目の防衛戦を迎えることなった。

田中は昨年5月に闘裸男・福岡大会でプロ修斗公式戦に約9年振りに参戦──結城大樹とロイベ・デ・オリベイラ・ネイトに連勝して王座挑戦のチャンスを掴んだ。両者は動画内でタイトル戦へ向けた意気込みを語った。

SASUKE
「対戦相手の候補が何人かいたのですが、チャンピオンである以上、ベルトをかけてやらないといけないと思い『防衛戦をやらせてください』と伝えました。(田中は)経験豊富なファイターで勝負どころが分かっていると思います。切れ味のあるストライカーだと思っていたのですが、最近の試合は勝負どころでは組みも出来る印象なので、スキルも高く侮れない相手だと思います。(田中は40代になっての挑戦だが)僕のジムには強い40代がいっぱいいるので、侮れないです。アグレッシブに戦って見ている人たちが退屈しないような、最後は立ち上がって手を叩くような試合をしたいです」

田中半蔵
「(SASUKEは)柔道出身で足技が上手くて一発があるので警戒しています。初の5Rなので、しっかり5Rかけて戦いたいと思います。年齢的に衰えているところもありますが、技術的に今が一番乗っています。今回は最後のチャンスだと思うので、チャンピオンになります」

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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2023#03 ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト 田中半蔵

【Shooto2023#03】しっかりとゲームメイク。TD&パンチ防御で田中がネイトの猛攻をかわし切る

【写真】(C)MATSUNAO KOKUBO

<フェザー級/5分3R>
田中半蔵(日本)
Def.29-28.29-28.29-28.
ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト(ブラジル)

いきなり左跳びヒザを見せたネイト。サウスポーの田中に右オーバーハンドライトを繰り出す。ケージを背負った田中はボディロックからでネイトに背中を着かせた。クローズドガードのネイトは田中の手首を抑える。田中が腕を抜くと下から右ヒジを突き刺していく。さらに下から腕十字を狙ったが、これは田中が潰した。パンチで削る田中、ネイトは徐々に足を上げていく。

田中はボディと顔面にパンチを散らす。ネイトは右ヒジを脳天に叩き込む。田中が立ち上がると、ネイトが下から蹴り上げを見せた。すぐに田中はガードの中に戻り、そのまま削り続ける。残り10秒でネイトが右ヒジの連打から、再び田中の左腕に十字を仕掛けたところでラウンド終了となっている。

2R、田中の頭部から出血が見られる。ネイトの右に田中が左を合わせる。ネイトが距離を詰めて首相撲からヒザを狙うと、田中が離れてパンチを振るった。ローとミドルでけん制する田中、左の前蹴りがネイトのボディに突き刺さる。続いてネイトの右足にシングルレッグで組みついた田中は、ケージ際で尻もちを着かせた。さらに両足を畳んでマットに背中を着かせた田中が、ハーフガードのネイトをパンチで削る。

ネイトの右手を抑えてパンチを落とす田中。ネイトは右手が空くと右ヒジを脳天に突き刺していく。ネイトはパウンドを落としてくる田中の左腕を取って腕十字へ。腕が伸びたかと思われたが、捩じって腕を抜いた田中が立ち上がったネイトのバックに回る。ネイトは差し返して離れ、ケージ中央でラウンド終了のホーンを聞いた。

最終回、田中が右の前蹴りを放って離れる。さらに左ストレートを当てた田中に対し、ネイトが距離を詰める。田中はニータップとともにケージ際から離れた。ネイトは下がる田中に右フックを強振する。前手でネイトの左ジャブを抑える田中は、再び組みつきに入ったがネイトが右ヒザを合わせた。再び距離を取る田中、ネイトは右スーパーマンパンチを振るう。距離が近くなったところで田中が左の三日月蹴りを見せた。

ケージ際から離れてケージ中央に戻った田中だが、ネイトが前に出て右アッパーを当てる。続くネイトのパンチをブロックする田中、ネイトの跳びヒザを防ぐと、距離を取って右ジャブを突いていく。ネイトのフック、アッパーをブロックするも、バッティングか田中の右目上から大流血が見られる。残り1分でネイトがパンチで攻め込む。田中のシングルレッグをスプロールし、スタンドに戻ると跳びヒザを繰り出した。田中もネイトのパンチを寸ででかわしているが、勢いに押されて下がったまま試合終了を迎えた。

裁定はジャッジ3者とも1ポイント差で田中の勝利を支持した。


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ABEMA Interview J-CAGE Shooto2023#03 ブログ ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト 田中半蔵

【Shooto2023#03】オリベイラ・ネイト戦直前、田中半蔵―02―「新しいスタイルを見せやすい相手」

【写真】昨年5月には、得意の打撃と新たにテイクダウンを融合したスタイルで結城大樹を下した田中半蔵。ストライカーのオリベイラ・ネイト戦でこそ、新スタイルの本領発揮か(C)TORAO NATION STATE

21日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるShooto2023#03で、ブラジルのロイベ・デ・オリベイラ・ネイトと対戦する田中半蔵のインタビュー後編。

Text by Shojiro Kameike

2023年に入り、修斗フェザー級が大きく動いた。1月大会は元Grachan王者の山本琢也が修斗に参戦し、山本健斗デリカットをKOしてランキング1位に。続く3月にはSASUKEが飯田建夫をKOして世界王座を防衛した。そのSASUKEは今年もRoad to UFC出場が決定しており、今後の動向も注目される。そんななかでランキング5位につける田中は、同じくランク8位のネイトを下せば一気にベルトへ近づくだろう。2023年の中心となったフェザー級の行方を占う一戦を前に、田中にネイトの印象と修斗王座への想いを訊いた。

<田中半蔵インタビューPart.01はコチラから>



――今後は修斗王座を目指していくとのことですが、今年3月に行われた世界フェザー級タイトルマッチの感想はいかがですか。王者SASUKE選手が挑戦者の飯田建夫選手をKOし、ベルトを防衛しました。

「やはり『ここは強いな』『これは巧い』とか、『自分が対戦したら、どうするかな』という見方をしてしまいますよね。でも視ていて、自分には無理だとかは一切思わなかったです」

――ではベルト戦線に絡んでいくうえで、他のランカーと比べて田中選手のストロングポイントとは何だと思いますか。

「最初に言ったとおり、テイクダウンと打撃を織り交ぜて勝負できるようになったのは大きいです。今でも打撃だけならキックボクサーにやられてしまうし、レスリングでも大学生にテイクダウンされてしまいますよ。でもトータルで――MMAとして勝負しますから」

――なるほど。そのニュースタイルを身につけて挑む次の試合ですが、対戦相手のネイトは完全なストライカーです。

「前回の結城君は完全なグラップラータイプで、今回はストライカー。両極端な選手と対戦することになりましたね。加藤ケンジ戦を視ると、結構パンチを振ってくる選手で」

――ネイトはヒジやこかし、加藤選手が倒れた際に蹴りを入れる素振りを見せるなど、打撃のベースはムエタイと思われます。

「加藤選手がスリップダウンみたいな形で倒れた時も、上を取らずに『立て、立て!』みたいな感じでスタンドを要求していて……。最後はパウンドアウトしましたけど、それもスタンドで効かせてからのパウンドですし。まぁ、寝技をやる気は全くないでしょう(笑)」

――確かにそうですね。

「ここまで極端なストライカーと対戦するのは久々です。打撃も硬そうですね。それと加藤戦は63キロ契約で今回はフェザー級(65.8キロ以下)だから、試合当日はもっとデカくなっていると思うんですよ。そもそもフィジカルも強そうで」

――一方、加藤選手は本来バンタム級のファイターです。

「相手がバンタム級だから、ネイトが大きく見えたのかもしれないし、あるいはフェザー級に戻したらもっと強いのか……」

――さらに強烈なラッシュは目を見張るものがありました。

「日本人選手なら普通は2~3発で終わることろが、4~5発と出してきますからね。でも前にガンガン来る相手のほうが、カウンターを取りやすいです。今ならパンチを振ってきたところにテイクダウンも合わせることができますし。そういう意味では、自分の新しいスタイルを一番見せやすい相手なのかな、と思っています」

――あとはテイクダウンディフェンスがどこまでのレベルにあるか……。

「加藤戦では、そういう展開がなかったじゃないですか。何年か前にブラジルでやっている試合の映像を視ると、テイクダウンの攻防でモタついている感はありました。でも昔の試合ですし……。寝技の対応も未知な部分があります。やってみないと分からない、ということですね(苦笑)。でも今はどう戦うかというイメージは出来ていますし、試合ではフィニッシュまで持っていきたいです」

――田中選手は現在、修斗世界フェザー級5位につけています。ランキング上位陣の動向次第ではありますが、ここで勝てば一気にタイトル挑戦へ近づくかもしれません。

「はい。自分にとっても今回の試合は大きいと思っています。あえてブラジルから選手を呼んでくれて、『タイトル挑戦前に良い試合を見せてほしい』みたいなメッセージも感じますよ(笑)」

――アハハハ。田中選手は2008年に修斗でプロデビューし、2013年まで修斗を主戦場としていました。今の田中選手にとって修斗のベルトとは、どのようなものなのでしょうか。

「憧れ、ですね。アマチュア修斗からやってきて、シューティングジム横浜でもマモルさん、リオン武さん、不死身夜天慶さん――チャンピオンも多くて盛り上がっていました。自分もそんな方たちと同じように、ベルトを巻いてみたいです。修斗のベルトを巻くことは、ずっと目標でした。まさか、この年齢でまたチャンスが来るとは思っていませんでしたが。アハハハ」

――継続は力なり、ということでしょうか。

「そうですね……。でも、続けても負けていたら、『もう辞めようか……』と考えちゃうかもしれないですし。続けて、勝つことが大切ですから。来週にはTORAO福岡大会も行われるので、地元を盛り上げることはできたら良いですね。福岡には経験は少なくても、幅の広いプロシューターもたくさんいますから」

■視聴方法(予定)
5月21日(日)
午後5時30分~ABEMA格闘チャンネル

■ Shooto2023#03対戦カード

<フェザー級/5分3R>
田中半蔵(日本)
ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
須藤拓真(日本)
齋藤奨司(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
YOKOSAI(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
竹原魁晟(日本)
磯部鉄心(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
浜松ヤマト(日本)
上原平(日本)

<バンタム級/5分2R>
よしずみ(日本)
松下祐介(日本)

<バンタム級/5分2R>
新井拓巳(日本)
永井奏多(日本)

<フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
古賀優平(日本)

<フェザー級/5分2R>
國頭武(日本)
青井太一(日本)

<フェザー級/5分2R>
齋藤翼(日本)
岡田達磨(日本)

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【Shooto2023#03】オリベイラ・ネイト戦へ、田中半蔵―01―「もう東京で試合をすることはないのかな」

【写真】4月にはロータス世田谷で練習している姿も確認されている田中半蔵 (C)MMAPLANET

21日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるShooto2023#03で、田中半蔵がブラジルのロイベ・デ・オリベイラ・ネイトを迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike

昨年5月、約6年ぶりのTORAOで結城大樹を下した田中。その1年後に迎える修斗のケージで、今年1月に加藤ケンジをKOしているネイトと対戦することとなった。完全なストライカータイプのネイトとの試合を控えた田中に、まずは結城戦で見せたニュースタイルについて聞いた。


――昨年5月の結城大樹戦以来、1年ぶりの試合を迎えます。この1年間は、どのように過ごされてきたのですか。

「ずっと練習は続けていて、修斗からのオファーを待っていた状態でした。来週(5月28日)に福岡でTORAOが開催されるので、そこに出るのかなぁと思っていたり。このオファーがなければ、もう東京で試合をすることはないのかなと思っていました」

――えっ、そうなのですか。

「東京で修斗の試合に出たのが、もう10年前ですからね(2013年3月、門脇英基にKO勝ち)。そのあとにONE、TORAO北九州大会を経てパンクラスに出るようになって」

――すると、ここで東京大会のオファーが来ることは驚きでしたか。

「いえ、前回の試合で勝ってランキングに入ったので、また東京の大会に出ることはあるかなとは思っていました。今回はニューピアホール大会ですが、やはり試合中継を見たりしていると、また後楽園ホールで試合をしたいと感じることはありますよ」

――田中選手は現在、修斗世界フェザー級5位にランクされており、今後は後楽園ホール大会の出場、ひいては王座挑戦も可能な位置にいます。特に、3月にSASUKE選手がベルトを防衛してRoad to UFCに出場することとなりました。SASUKE選手の動向次第で流れも大きく変わってくるでしょう。

「今モチベーションとして一番大きいのは、やっぱりベルトですね。これからランキングも上げていって、ベルトに絡んでいきたいです。今回の国際戦も、タイトルマッチに向けたマッチメイクだと思っているので、ここはしっかりと勝ちたいです」

――なるほど。そのネイト戦に向けて、1年前にはなりますが前回の試合についてお聞きします。試合前のインタビューで田中選手は、ニュースタイルを出すと仰っていました。そのニュースタイルは試合で見せることができたのでしょうか。

「自分の中では、うまく出せたと思っています。組みの選手を相手に自分からテイクダウンに行くこともできたし、グラウンドで上になってからも相手を立たせない。自分もスタンドに戻るのではなく、寝技でも勝負できた。自分がやりたいことをやれましたね」

――ご自身が目指すニュースタイルの中で、何割ぐらい出せたと思いますか。

「8割、9割ぐらいはできたと思います」

――なるほど。打撃から組んでケージレスリングへ、ケージ際でバックをうかがう動きなどは完全にニュースタイルだったように思います。

「ケージレスリング自体はパンクラスで戦っている頃――カイル・アグォン戦(※2018年10月に判定負け)あたりから、やってはいました。でもテイクダウンするところまでは持って行くことができていなくて。この5年ぐらいで自分でも大きく変わってきましたね」

――すると試合を終えた後の満足感も、過去の試合とは違うものでしたか。

「はい。前は自分から組みに行くことがなかったですからね(苦笑)。寝技でポジションを取られながら、最後はダウンを奪って勝った――みたいな試合だったりとか。アハハハ」

――もう笑ってしまえる過去ということですね(笑)。

「次は寝技で一本を取れるまでに仕上げていきたいですよね。それとテイクダウンを織り交ぜることによって、相手が組みを警戒してくれれば、また自分の打撃も当たるでしょうし」

――結城戦は試合前に、カルペディエム福岡で田村ヒビキ選手と練習していたとのことでした。その練習は大きかったのでしょうか。

「そうですね。今回も試合に向けてカルペディエムに行かせてもらっていますし、博多のレンジャージムでもプロ選手たちとスパーリングしています。レンジャージムには一部というのではなく、フルケージがあるので良い練習ができます」

――そう考えると、今は日本全国でMMAの練習ができる環境も整ってきていますね。

「本当、そう思います。僕がシューティング横浜にいた頃は――ONEに出る時ですよ。初めてケージで戦うことになって、タクミさんのパラエストラ大阪まで行きましたから」

――ケージで練習するために横浜から大阪まで!

「当時は修斗もリングでしたし、東京にもフルのケージを置いているジムがなくて。ケージで戦うってどんな感覚だろうと思って、パラエストラ大阪さんまで出稽古に行かせてもらいました。それ以降はケージが標準になったパンクラスで試合をしていて、ケージでやることが当たり前になっていますけど。当時はそういう状況でした」

――以前は関東から地元に戻るとなると、練習環境の面で一抹の不安はあったかと思います。田中選手が横浜から地元の福岡県へ戻る際、練習環境はいかがでしたか。

「練習環境というより、まずプロ選手がたくさんいました。いろんなジムへ行けば練習はできると思っていましたね。逆に、いろんなジムに出稽古しすぎている感はありますけど(笑)」

――アハハハ。それはキャリアと、やり方次第ではないですか。まだ基本的な部分を強化しないといけない若手ファイターが、強い選手が揃っているジムのプロ練を回っているばかりでは良くないかもしれません。

「フリーランスだと、そこは不安ですよね。いろんなジムへ行ったとしても、どこか一つのところに定まっていないと、意外と基礎練ができていなかったり。逆に基礎練のみで、出稽古なしで強くなる選手もいますし。僕の場合、普段からパラエストラ北九州で練習させてもらうことでクリアしています」

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MMA MMAPLANET o Shooto ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト 修斗 加藤ケンジ

【Shooto2023#01】加藤の打撃で下がらないネイトが鉄槌&ヒジでTKO勝ちし、継続参戦をアピール

<63キロ契約/5分3R>
ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト(ブラジル)
2R3分34秒 by TKO
加藤ケンジ(日本)

サウスポーの加藤が距離を詰めて左ローを見せる。プレスをかけ返したネイトが左ハイ、それをブロックした加藤が前に出て左ストレートを伸ばす。ネイトは一気に距離を詰めてパンチから蹴りへと繋げる。下がる加藤がバランスを崩して尻もちを着いた。立ち上がった加藤にパンチの連打を浴びせるネイトは、加藤が前に出て来るとスイッチしながら距離を取る。

ケージ中央に押し戻したネイトは右ハイを見せる。加藤は左ハイを返した。ここでネイトの右インローが加藤の下腹部をとらえ、試合は中断される。再開後、スイッチしてオードソックスから飛び込む加藤だが、パンチは当たらず。左ミドルで距離を保つ加藤に対し、ネイトも右ミドルで押し込んでいく。加藤の左ミドルハイをブロックしたネイトだが、今度は加藤の左インローがネイトの下腹部を捉えて試合が中断された。

ガードを固めて距離を詰めて来るネイトに対し、加藤は左ストレートから組みついた。これはネイトが離れたが、加藤が左のパンチと蹴りを上下に打ち分けていく。ネイトはサウスポーにスイッチしてパンチ、加藤は左ミドルをキャッチされて背中を着いてしまうが、ネイトはグラウンドに入らない。立ち上がった加藤のパンチがネイトの顔面を捉える。しかしネイトも右は当たる。終了間際、ネイトが首相撲からヒザを突き上げた。

2R、加藤の左ミドルからスタートする。距離を詰めたネイトが加藤をケージに押し込み、右ヒジを打ち込むも加藤が離れた。ネイトは右ストレートから左フックにつなげる。加藤が左ハイを繰り出してから足を滑らせた。加藤が立ち上がり、ネイトは左右のパンチから組みついて首相撲を狙っていく。右ハイから右ストレートを突き刺していくネイト、加藤は右ローから距離を取る。

インサイドからアッパーを含んだコンビネーションを打ち込むネイトに対し、加藤は距離を取って左右のパンチを当てていく。しかし、やはりタイ格差が大きいか。ネイトはパンチをもらっても下がることのない。加藤に組みつくと首相撲を狙うネイト、加藤は離れて右ローを当てた。ネイトの動きが少し落ちて来る。首相撲に持ち込みたいネイトだが、加藤が離れて回る。ネイトは右跳びヒザ、さらに下がる加藤を追い立てたネイトが右ストレートでダウンを奪った。

倒れた加藤に、ネイトが鉄槌から左ヒジを連打してレフェリーストップを呼び込んだ。

ネイトはこれまで145ポンド=フェザー級以上で戦っている。今回は63キロ契約とはいえ、従来はバンタム級の加藤と比べると明らかに体格差は大きかった。
今後も修斗への継続参戦とベルト獲得をアピールしたネイト、今後はフェザー級で戦うことになるのか。あるいはバンタム級まで落とせるのか。どちらにしても日本人ファイターにとって脅威の存在といえる。


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