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【WNO16】ADCCへ。スーパー前哨戦=ゴードン・ライアン×ペナ。柔術の神の子ミカやJ・ロッドも出場

【写真】ADCC世界大会の前に世界一が決まるような一戦だ(C)CLAYTON JONE/FLOGRAPPLING

7日(日・現地時間)、テキサス州オースチンのスポーツアカデミー・アット・スターでWNO16「Ryan vs Pena」が開催される。

ADCC世界大会を翌月に控え、最終調整なのか前哨戦なのか。本番におおきに影響を与えるであろう真剣勝負、ゴードン・ライアン×フィリッピ・ペナの時間無制限マッチが組まれた。


2017年ADCC世界大会、2016年スタジオ540スーパーファイトと帝王ライアンにとって、ペナは2敗を喫しただけでなく、初戦はRNCで敗れたという因縁の相手だ。

ADCCイヤー、昨年末の2021年ムンジアルで無差別級制覇も禁止薬物使用で失格となった柔術界最強の男ペナは、9月の世界大会にはライアンと同じ99キロ超級で出場予定だ。全く正しくはないが、それだけADCCに賭けて体を創っているともいえる。

ライアンは驚くべきことだが、99キロ超級だけでなくスーパーファイト王者アンドレ・ガルバォンに2019年無差別級王者としてチャレンジする。

ところでADCCイヤーのWNOで見られる顕著な傾向は、テイクダウンとスクランブルが増えていること。そんなADCC世界大会はペナもテイクダウンが鍵を握っているという。「テイクダウンでは僕が完全に上回っている」と言うペナは、今回はそれ故にノーポイント&サブオンリーで、ジャッジの裁定がない時間無制限をライアンが欲したとしているが――果たして……。

ライアン×ペナ以外にも、7月にWNO初陣を戦ったニコラス・マレガリが、ラファエル・ロバトJrと新旧ムンジアル王者対決を戦うという注目の一番が用意されている。両者揃ってADCCでは99キロ級に参加が決まっているが、39歳になったロバトJrは試合の2日前に地元オクラホマシティ郊外のショーニーで開催されたLFAで、教え子のセコンドに就いた際にバキバキボディが確認されている。

さらに柔術の神の子ミカ・ガルバォン×10thPlanetのアラン・サンチェスと戦う。

道着、ノーギ、ポイント制、サブオンリーとまさにオールラウンダーのガルバォンが、ADCC世界大会77キロ級でミスターADCCといえるJT・トーレス打倒を目指す直前に、エディ・ブラボー流柔術の使い手を相手にどのようなファイトを見せるか。

さらにさらに88キロ級で注目のJ・ロッドことジェイコブ・ロドリゲスが、ジェイコブ・カウチと相対する一戦も見逃せない。

レスリングと柔術、グラップリングの融合体でありながら、レスリング能力が高い最新グラップラーの代表格J・ロッドが足関使いに、本番前の試し斬り。その切れ味のほどを確認したい。

またプレリミでファビアン・ラミレスと戦うファブリシオ・アンドレイはADCC世界大会66キロ出場の新鋭だ。

現在はドリームアート所属のアンドレイだが、ミカの父メルキの指導を受けていただけあって柔術のストロングベースを持ちながらノーギ(ルタリーブリ)、レスリングと全てにおいて穴のない。いわゆるブラジルのニュージェネレーション系グラップラーの代表格だけに、ADCC前に予習しておきたい。

■視聴方法(予定)
8月8日(月・日本時間)
午前7時30分~Flo Grappling

■ WNO16対戦カード

<110キロ契約/No Time Limit>
ゴードン・ライアン(米国)
フィリッピ・ペナ(ブラジル)

<15分1R>
ニコラス・マレガリ(ブラジル)
ラファエル・ロバトJr(米国)

<15分1R>
ミカ・ガルバォン(ブラジル)
アラン・サンチェス(米国)

<15分1R>
ベア・メスキータ(ブラジル)
エリザベス・クレイ(米国)

<15分1R>
ジェイ・ロドリゲス(米国)
ジェイコブ・カウチ(米国)

<15分1R>
ファブリシオ・アンドレイ(ブラジル)
ファビアン・ラミレス(米国)

<15分1R>
ディエゴ・ヘイス(ブラジル)
エステファン・マルチネス(米国)

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【ONE131】ONEが攻める!! 4月22日、地上最強柔術家&グラップラー=マイキー・ムスメシ✖今成正和決定

【写真】ファンメンタル、モダン、レッグロッカー、マイキーはどの顔で今成と相対するのか──楽しみ過ぎる一戦(C)FLOGRAPPLING&MMAPLANET

31日(木・現地時間)、26日(土・同)に10周年記念大会=ONE Xを終えたばかりのONE Championshipが公式SNSで4月22日(金・同)に開催されるONE131「Reloaded」でマイキー・ムスメシ✖今成正和のサブミッション・グラップリング戦を組むことを発表している。

MMA、ムエタイ、キックボクシングに次ぐONEにとって第4の軸となるサブミッション・グラップリングで、超注目カードが組まれた。


2017年から2年連続ムンジアルのライトフェザー級を制し、2019年とパンデミックで中止となった2020年を経て2021年にはルースター級優勝、現状4連覇中で道着柔術世界最強の名を欲しいままにしているマイキーは、その2021年にはノーギ・グラップリングをロックオンした。

1月にWNO07でマルセロ・コーヘンを腕ひしぎ腕固めで一蹴すると、5月のWNO09におけるルーカス・ピニェーロ戦、さらに6月のWNO10でジュニー・オカシオ戦、3カ月連続となる7月には後半ポイント有りのRoad to ADCCでジオ・マルチネスを撃破し、ノーギへの対応力の凄まじい高さを見せつけた。

9月のWNO Championshipではライト級トーナメントに出場し、ガブリエル・ソウザのノースサウスチョークに下るも、翌10月WNO12ではリチャード・アラルコンを秒殺してWNOバンタム級チャンピオンの座に就いている。

そして12月に上記にあるムンジアル4連覇目を達成するや、今年に入り1月にはノーギワールズ王者エステファン・マルチネスを3-0で下しWNOバンタム級王座初防衛と、マイキーは誰にも止められない破竹の勢いを見せている。

そのマイキー、本来は今月25日のWNO14でジオ・マルチネスの挑戦を受ける予定だったが、祖母を亡くし欠場しONE初陣を迎えることとなった。

ベリンボロがクラブライド~トラックポジションでトップもバックも奪取できるモダン柔術の使い手、現代競技柔術最先端の旗手という印象の強いマイキーだが、その実──彼は競技大会直前以外の期間はオールドスクールといっても良い、クローズドガード、パスガード、バックテイクにチョークという根幹部を重視したファンダメンタル柔術の精度を上げることに費やしている。

そんな軸があってモダン、ノーギになっても足関節を使いこなすことがデキる万能がグラップラーだ。一方イマナリロールで世界に名を知らしめる今成も現代レッグロックを習得し、代名詞である足関をアップデートしている。

さらにいえば道着柔術でムンジアルに挑戦している頃からガードを取っての三角、腕十字、スイープを得意としていた。ただし、トップからポジションニング、ガードでの防御能力の高さでいえばこれはもうマイキーが今成を上回るとしか書き記しようがない。

とはいえ、この試合はケージで行われる。リングMMA時代からマットと違い、ロープや金網があることで動きが窮屈になる位置と、そこでの動きを今成は熟知している。そしてケージ際に持ち込む術も持つ。

マイキーがそれ以上回転できない場所で、ヒールの攻防が見られれば今成にも勝機が生まれるが、果たして……。

(C)FLOGRAPPLING

一方マイキーには足関節へのカウンターのベリンボロがあり、足関節にしてもワキの下で足首を取るのではなく、首の付け根と鎖骨の上=ネックピットで利して極めるマイキーロックなる仕掛けある。

マイキーが有利なことを承知のうえで、今成が勝ちに行くグラップリングを展開できるのか──軽量級だからこそのダイナミズムを両者に期待したいケージ・サブミッション・グラップリング戦だ。

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MMA MMAPLANET WNO13 エステファン・マルチネス マイキー・ムスメシ

【WNO13】先手のバック奪取、刻みのサブミッション。マイキーがノーギワールズ王者を下し王座防衛

<WNOバンタム級選手権試合/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
Def.3-0
エステファン・マルチネス(米国)

新鋭マルチネスは28歳で、実はマイキーより3歳年上だ。開始と同時に座ったマイキーは、ジャンピングパスを狙ったマルチネスにマイキーロックを狙う。離れて立ちあがったマルチネスはまたもジャンプを見せる。クローズドに取ったマイキーは、左足を取って50/50から再びマイキーロックへ。これも防いだマルチネスが横回転で上を取り、側転パスへ。ここもマイキーが足を取りトーホールドを仕掛ける。

離れて立ったマルチネスがパス狙いも、腰を切ったマイキーはオモプラッタ気味のアームサドルから足狙い。マルチネスもストレートフットロックを繰り出し、解除してトップへ。マイキーのアームサドルに自らマルチネスが下になる。チョイバーを仕掛け、解除してバックを取ったマイキーは、ワンフックに持ち込む。

肩をつけ、尻をずらそうとするマルチネスをトライアングルボディロックに捉えたマイキーはシートベルトのままRNCを仕掛ける。セットを解き、立ち上がったマルチネスは両ワキを許した形で前転し、ついにマイキーを前方に振り落とす。マイキーは四の字でクローズド、割れるとマルチネスがパスの圧力を強める。

マイキーはオモプラッタから、足を跨いでパス。マルチネスはフックスイープの要領で上を取る。パス狙いにカウンターのアームロックのマイキー、マルチネスの動きが多くなる。マイキーはここもクローズドを取り、ストレートアームロック。マルチネスは腕を抜くと、立ち上がりスイープを潰してトップを維持する。

ダブルオーバーフック&クローズドガードのマイキー、10分を過ぎマットアナから優勢にあることが会場に告げられる。ハイガード、足をすくいにいったマイキーだが、マルチネスが耐えるとトライアングルからストレートアームロックを狙う。前転で逃れたマルチネスはダブルガードでの足を取り合いで、カウンターのベリンボロ。ならばとマイキーもバックを狙うが、マルチネスがトーホールドへ。バックを取ったマイキーがワンフック&シートベルトを取るが、マルチネスが立ち上がり前方に落とされる。

旋回するようにジャンプしてパスを狙うマルチネスに対し、マイキーは慌てることなく足関へのエントリーへ。マルチネスも足を取り、横回転からトップ。くるくると回ってパスを狙うマルチネスだが、ここもマイキーが足を取ってマイキーロックをセットしようとする。

回転を続けてマルチネスが逃げて時間に――結果、ジャッジは3者ともマイキーを支持しバンタム級王座の初防衛に成功した。終盤の動きはマルチネスが王者を上回っていたが、2度のバック奪取、要所でサブミッションの刻みを入れたマイキーの文句なしの勝利だった。


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