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【DEEP119】ユ・スヨンが王座返上→元谷友貴×福田龍彌で、DEEPバンタム級王座決定戦

【写真】ユ・スヨンが見られないのは、残念。だが国内屈指の実力者対決組まれた(C)MMAPLANET

30日(土)、DEEPより5月3日(金・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP119 Impactでバンタム級王座決定戦=元谷友貴×福田龍彌が組まれることが発表された。
Text by Manabu Takashima

福田は昨日29日(金)にフライ級暫定王者から、神龍誠の王座返上を経て正規王者になったばかりだ。


その神龍と同様にバンタム級王座もユ・スヨンが防衛戦のスケジュールの目途が立たないためにベルトが返上されることとなった。

今回の後楽園ホール大会、実のところ元谷がユ・スヨンに挑戦するという形を第一に話が進められていたが、福田が3月大会で雅駿介に勝利したことで対抗馬に浮上していた。

ユ・スヨンは昨年9月に石司晃一を下し、DEEPとBlackcombatのバンタム級王座を獲得。12月にはNAIZAバンタム級王座をダスタン・アマンゲルジに明け渡した。さらに今年1月にフェザー級シングルマッチでキム・ミンウと対戦し、延長4Rに急所蹴りを受けて試合続行不可能となり、NCという結果に終わっている。

半年間でこのハードなスケジュールをこなしてきたユ・スヨンの防衛戦を行われない場合、元谷と福田の間で暫定王座決定戦が組まれるのではないかという憶測もあった。が、ここにきての王座返上、その理由は推して知るべしといったところか。

元谷は大晦日のヴィンス・モラレス戦における敗北からの再起戦となるが、ATTでどれだけアップデートができているのか。また福田もこの試合に向けて、来週より3週間の予定でファイター福田龍彌生誕の地ともいえる──タイで出稽古を敢行することが決まっているという。

なお同大会では既にメガトン級の水野竜也×ANIMAL☆KOJI、ライト級で北岡悟×倉本大悟という3回戦、関原翔の復帰戦となるマサト・ナカムラ戦=フライ級、バンタム級の窪田泰斗×橋本ユウタ&日比野エビ中純也×木下尚祐戦と2回戦3試合が実施されることが発表されている。

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45 Black Combat Black Combat10 DEEP MMA MMAPLANET o キック キム・ミンウ ユ・スヨン

【Black Combat10】激闘の末に――まさかの延長戦、ユ・スヨンのローブローでキム・ミンウは立てずNCに

【写真】この直撃から結果発表まで、時間を掛ける必要などなかった(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
– ユ・スヨン(韓国)
NC
– キム・ミンウ(韓国)

どっしりと腰を落として構えるミンウ。スヨンが左ミドル、右カーフキックを蹴る。ミンウも右カーフを返し、スヨンはジャブからダブルレッグに入る。ボディロックでケージに押し込むスヨンだが、ミンウが離れた。

試合がスタンドに戻ると、ミンウが右ロー。スヨンはそこに左ストレートを伸ばす。スヨンが左ミドルを蹴ると、ミンウがワンツー。スヨンは丁寧にジャブ・左ミドルを当てる。ミンウもパンチをまとめて左ハイにつなげる。スヨンは左をタイミングよく当ててミンウのバランスを崩すが、ミンウもスヨンの左ミドルに右ストレートを合わせ、スヨンの腰が落ちる。

一気に連打をまとめるミンウ。立て直したスヨンはダブルレッグへ。ミンウが深く組ませず、すかさずバックについてテイクダウンするが、正対したスヨンがインサイドガードでトップキープする。この態勢のままラウンド終了となった。

2R、両者のジャブが交錯する。スヨンはジャブからテイクダウンを狙い、右カーフを蹴る。ミンウも右カーフを蹴り返し、時折構えをサウスポーにスイッチする。スヨンは左ミドルを蹴って、右カーフにつなげる。ミンウは射程の長いワンツーを当て、こちらも右のカーフを当てていく。

プレッシャーをかけるスヨンが右アッパーを当てると、左のパンチを見せてからダブルレッグで組み付く。ケージに押し込んだスヨンはシングルレッグに切り替えるが、ミンウも倒れない。試合がスタンドに戻るとスヨンはジャブでリズムを作り、右のスイングフックを狙う。

さらにスヨンはサウスポーにスイッチしてワンツーを伸ばすと、左の三日月蹴りをボディに突き刺す。ミンウも右ストレートから左フック、右カーフ、左のテンカオ。終盤、スヨンはサウスポーにスイッチして右ジャブを当てた。

3R、スヨンが左ミドルから右ストレート。ミンウはジャブを伸ばし、スヨンがパンチで入ってくるところに右アッパーを狙う。ミンウはジャブと右カーフ。スヨンは変わらずジャブを当てつつ、スイッチしたミンウに右ミドルを蹴る。

オーソドックスに戻したミンウは右ローを蹴って、スヨンの前進に左フックを狙う。スヨンはミンウの右カーフを足を引いて空振りさせ、ジャブから前に出る。単発ながら飛び込むような右ストレートを放つスヨン。サウスポーにスイッチし、ミンウが右ミドルを蹴ると左ストレートを狙う。

残り30秒でスヨンはダブルレッグも見せつつ、右ストレートから左アッパーを突き上げる。ミンウも返しの左フックを狙うが、スヨンはバックステップでカウンタ―を許さない。ここで試合終了となり、このままジャッジの採点に入るかと思われたが、なんと試合は延長戦へ。

延長R、ミンウがじりじりと前に出る。スヨンは右カーフを蹴ると、ケージ内をサークリングする。ミンウは右フックを見せ、サウスポーにスイッチして前に出る。スヨンはサークリングしながら右ミドル。インローを蹴ると、これがローブローとなり、ミンウはその場に倒れ込んで苦悶の表情を浮かべる。ドクターもケージに入り、処置を続けるが、ミンウは立ち上がることが出来ない。

長い長い休憩時間のあと、担架がケージ内に運び入れられた。結果はノーコンテストに。ユ・スヨンは「こんな形で終わってしまって、見に来てくれたお客さんに申し訳ない。3月にDEEPで防衛戦が予定されているが、今後どうなるか分からない」と語り、ケージを下りた。


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45 AB Black Combat Black Combat10 DEEP K-MMA MMA MMAPLANET o ROAD FC Road to UFC UFC キム・ミンウ ユ・スヨン 中村大介

【Black Combat10】ノンタイトルのK-MMA最強決戦に挑む、キム・ミンウ「フェザー級も減量を厳しい」

【写真】バンタム級の時ほどではない。バキバキ度は上がっているキム・ミンウだった (C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)にソウル・ソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催される Black Combat10のメインでユ・スヨンと対戦するキム・ミンウ。
Text by Manabu Takashima

Road FCバンタム級王座を返上し、一昨年にはRoad to UFCに挑んだが、準決勝の計量失敗で世界最高峰への道が閉ざされた。この後、キム・ミンウはフェザー級への階級変更とBlack Combat参戦を決断した。以来、昨年2月にはDEEPとの対抗戦で中村大介を破り、今回はユ・シヨンの戦うことになった。

NAIZA FCバンタム級王座を12月に失ったが今もBlack CombatとDEEPバンタム級王座を持つユ・シヨンとフェザー級非タイトル戦のK-MMA最強決戦に向け、計量直後のキム・ミンウに話を訊いた。


──韓国人最強といっても過言でないキム・ミンウ選手ですが、一昨年のRoad to UFCバンタム級準決勝で計量失敗。世界最高峰への道を断たれてからBlack Combatを主戦場としました。

「Black Combatは今、韓国で一番期待されているプロモーションで選手の待遇も良いです。だからここで戦うことを決めたのですが、期待通りに良い選手と試合をさせてもらって満足しています」

――これからは母国を主戦場にしていく予定なのですか。

「マネージャーとも話しているのですが、この試合で良い結果を残すことができれば良いチャンスが巡ってくると思っています」

――同じ階級のタイトルマッチを差し置いて、メインで戦うことについてどのように思っていますか。

「タイトル戦を戦う2人も良い選手たちです。ただし、自分とユ・スヨンが韓国でナンバーワンなので我々の試合がメインになるのは当然です」

――バンタム級から階級を上げて、どのような変化を感じていますか。

「中村大介選手と戦った時は、それほどでなかったのですが、今回はあれから体を大きくして筋肉量も増えたので……フェザー級になっても減量を厳しいということでした(苦笑)。パフォーマンス的にはまだハッキリ分からないです。これから試合を積んでいくことで分かってくるかと思います。ただ。現時点でもしっかりと力が入るということ。これは確かです」

――ユ・スヨン選手はMMAの寝技は韓国MMA界トップだと思います。そんな選手を相手に、どのような試合をしたいと思っていますか。

「自分のグラップリングが、ユ・スヨンに劣っているとは思っていないです。全ての局面を準備して練習してきたので、明日、それを見てください」


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【Black Combat10】王者の計量オーバーも――駒杵嵩大「僕は何も気にせず、いつもどおり戦う」

【写真】王者キム・ソンウンがまさかの計量オーバー。しかし駒杵は油断など一切なく、佐藤将光とともに細かく判定基準を確認していた(C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校ファジョン体育館で開催される Black Combat10「Night in Seol」にて、駒杵嵩大がキム・ソンウンの持つ同フライ級王座に挑む――はずだった。
Text by Shojiro Kameike

キム・ソンウンが計量オーバーにより王座剥奪、駒杵が勝った時のみ新王者誕生という変則タイトルマッチとなった。駒杵にしてみれば昨年9月に腕十字で仕留めている相手——だが、今回の試合に油断は一切ない。計量直後の駒杵の意気込みをお伝えしたい。


――計量では駒杵選手が56.6キロで一発クリアしたものの、対戦相手のキム・ソンウォンが計量オーバーとなりました。

「相手は計量会場に入ってきた時から、雰囲気が暗くて(苦笑)。仮計量で体重計に乗って、セコンドの人といろいろ話をしていたんですよ。だから『体重を落とすことができていないんだろうな』と思いました。ただ、そこで椅子に座って動かなかったんです。普通、体重を落とせていなかったら体を動かしますよね?」

――確かに……。ただ、本計量から再計量まで時間が30分しかないことも影響しているかもしれません。800グラムオーバーで、30分で落とすことは難しいでしょう。

「どう考えても無理ですよね。自分としては『どうなるのかな……』と心配ではありましたけど、僕はそれぐらいのオーバーであれば試合すると考えていました。一度試合していますし、前回の感触だと『体重オーバーしても、力はあまり変わらないかな』と思って」

――昨年9月、DEEP×Black Combatの対抗戦で行われた初戦では、駒杵選手がテイクダウンを奪ったあと、リバーサルを許しました。あの時に相手のパワーは感じましたか。

「いえ、あれはパワーではなく――まず相手の手足が長かったんですよ。あの時は長い足を巧く引っかけられて、コロンと返されてしまいました。相手が足を入れてきているのは自分も気づかなくて。相手もまだまだ手足の長さを生かした寝技の強さを持っているかもしれないです」

――駒杵選手返されてすぐキム・ソンウォンの腕を狙い、腕十字を極めました。

「返された時に腕十字か三角を狙うことは想定していたので、そこはスムーズに動いて極めることができました」

――結果、キム・ソンウォンの実力はどのように感じましたか。

「前回はすぐに極めてしまったので、対峙した時間が短かったじゃないですか。それでもレベルの差はあるのかな、って思いました」

――それだけレベルの差があったことは予想外でしたか。

「試合に向けて佐藤将光さんと映像をチェックして、それほどレベルが高い選手ではないと思っていました。ただ、実際に試合をしてみると――とにかくフライ級にしては体格が大きいんです。だから、やりにくさはありますし、過去の試合では逆転勝ちも多いですよね。昨日も将光さんと『ストロングポイントはないけど、逆転勝ちできる何か強さはあるよね』という話をしていました」

――それはよく言われる、韓国人選手の気持ちの強さも関係しているでしょう。そして今回はキム・ソンウォンの地元、韓国で行われる試合です。

「柔道時代から韓国人選手は気持ちが強いと思っていましたし、今回も敵地だから――と考えていましたが、計量の様子を見ると気持ちの強さも感じられなくなっていますね……」

――計量オーバーの結果、キム・ソンウォンはベルトが剥奪され、相手のファイトマネー30パーセントが駒杵選手に入ることになりました。

「そうですね。あとで幾ら入るのか知らされるようですけど……。いやぁ、それはもう大きいですし、嬉しいですね。ハイ(笑)。試合もラウンドごとに、相手がマイナス1ポイントとなりますしね」

――そうなると試合前から勝敗が決していることになりませんか。駒杵選手にとって、試合に対するモチベーションは……。

「それが以前、同じケースで計量失敗した選手が勝ったこともあるらしいんですよ」

――ユ・スヨンがキムイ・ドンギュとバンタム級王座を争った時ですね。

「そうです。毎ラウンドがマイナス1ポイントでスタートしても、圧倒され続けたらラウンドを失ってしまいますから」

――キム・ソンウォンも必死に計量オーバーを挽回しようとするでしょう。

駒杵自身は仕上がりの良さがうかがえる(C)SHOJIRO KAMEIKE

「はい。だから僕は何も気にせず、いつもどおり戦えば良いと思っています。ここ最近は『いかに相手の打撃をかわしながら組むか』ということを課題にしてきました。あとは倒してからパウンドやヒジで攻めていけるよう練習しているので、そういったところも見せたいです」

――なるほど。では明日の試合への意気込みをお願いします。

「ここでBlack Combatのベルトを獲得して、また日本のケージで活躍できるキッカケにしたいです。明日は応援よろしくお願いします!」


■Black Combat10計量結果

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ:65.9キロ
ユ・スヨン:66.2キロ

<Black Combatフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]シン・スンミン:65.5キロ
[挑戦者] ソン・ユチャン:65.6キロ

<Black Combatフライ級選手権試合/5分3R>
キム・ソンウン:57.5キロ→57.3キロ
駒杵嵩大:56.6キロ

<ライト級/5分3R>
大原樹理:70.8キロ
ファン・ドユン:70.8キロ

<バンタム級/5分3R>
キム・ソンジェ:61.4キロ
パク・ソンジュン:61.8キロ

<Black Combat女子級選手権試合/5分3R>
[王者]パク・シユン:48.2キロ
[挑戦者] 須田萌里:47.74キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:65.8キロ
中村大介:65.8キロ

<フライ級/5分3R>
ジョン・ウォンヒ:57.0キロ
キム・ウジェ:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
山本聖悟:61.5キロ
イ・ソンウォン:61.5キロ

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【Black Combat10】敵地で王者パク・シユンに挑戦、須田萌里「私は自分のスタイルを貫く」

【写真】1月19日にBlack Combat10の計量が行われ、須田は47.74キロ一発クリアで笑顔を浮かべた(C)MMAPLANET

J-MMA 2023-2024、第七弾・須田萌里&雄律の姉妹インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

後編では姉・萌里のBlack Combat女子アトム級王座挑戦について話を訊いた。萌里は1月20日(土・現地時間)にソウル・ソンブク区にある高麗大学校ファジョン体育館で開催されるBlack Combat10にて、パク・シユンが持つ同女子アトム級王座に挑む。パク・ジョンウン戦のKO負けを経て、現在に至る自身のファイトスタイルとパク・シユン戦について語ってくれた。

<須田萌里&雄律インタビュー Part.1はコチラ


――萌里選手にとって2023年は、どのような1年でしたか。

萌里 いろんなことを経験できましたね。負けも経験しましたし。

――敗戦といえば、5月にはパク・ジョンウンにKO負けを喫しています。それまで打撃を強化していたとはいえ、なぜ1Rから打撃のみの勝負に行ったのでしょうか。

萌里 エヘヘヘ。

――微妙な笑いですね。

萌里 何発か良いのが当たったので、イケるかなぁと思ったんです(苦笑)。

――このような敗戦の時、お父さんの智行さんはどのように見ているのですか。

智行 パク・ジョンウン戦にかんしては、娘が作戦を無視したんですよ。『あ~あ、打ち合いはアカンて言うたのになぁ』と思いながら……。

雄律 たまに思う時があるんですよね。パク・ジョンウン戦は特に、『なんで打撃でやるんかな?』って。すごく勿体ないなぁ、という試合でした。直接は言ってないけど(笑)。

萌里 ……(苦笑)。

――MMAと柔術を並行して戦っている場合、一方で敗戦を経験すると、もう一方の試合出場を抑えようとするケースもあります。萌里選手はMMAでパク・ジョンウンに、グラップリングでマユミ・グラップリングシュートボクサーズジムに敗れた時、何かしら方向転換などは考えなかったですか。

萌里 たとえば柔術をやらずにMMAだけ出るとか、そういうことは全く考えなかったですね。ただ、私はやっぱり組みの選手なので打撃にこだわらず、もっとしっかり組みに行くって考え方に変わりました。

智行 ウチの場合、柔術をやめるという考えはないです。MMAで勝つためにも柔術は大切な要素ですからね。

――なるほど。パク・ジョンウン戦までは、しっかりと打撃の攻防に対応しながら組みに行くスタイルを強化していたと思います。それが9月のケイト・ロータス戦からは、開始早々から組みに行きました。

萌里 あれも作戦です。ケイト戦は『最初から組みに行け』という指示が出ていました。11月の彩綺戦も、『打撃をやらんでも寝技だけで勝てるかな』って。さっきの話でいうと、打撃か寝技か――っていうより、もっと賢く戦わないといけないと思ったんですよ。

引き込むことについても、組んでからテイクダウンを奪うことができたら、それが良いです。でもテイクダウンを奪うまでには、すごく体力も必要じゃないですか。そこで削られて後半に影響が出るなら、引き込んだほうが良い時もあって。引き込みやったら自分の好きな形へ楽に持っていけるから、っていうのも大きいです。

――そして2024年初戦は、韓国Black Combatでのタイトルマッチが決定しました。今回、雄律選手も同行するのですか。

雄律 いえ、僕は行かないです。すごく寒そうですよね……。

萌里 今日はマイナス11度とかって出ていましたよね。とりあえず会場は暖かいから大丈夫だとは思うんですけど(笑)。

――萌里選手は昨年2月に韓国で開催された、DEEP×Black Combatの対抗戦の第一弾を現地でご覧になっていますよね。

萌里 映像や盛り上がり方が凄いですよね。日本のDEEPとも違う良さがあって、次は自分がそこで試合することになって楽しみです。

――Black Combat女子アトム級王者パク・シユンは、昨年9月に行われたDEEPとの対抗戦で大島沙緒里選手を下し、DEEPジュエルスのベルトも巻いています。

萌里 パク・シユン選手はまだDEEPジュエルスの試合が2回目だったのに、ベルトを持っていき――私はずっとDEEPジュエルスに出ているのに、「なんでソッチが先なん?」と思いました(苦笑)。

――萌里選手にしてみれば、列に割り込まれたようなものですか。結果、割り込んできた選手が勝利したことに対してはいかがですか。

萌里 結果は結果なので仕方ないけど……。その時に「今度は私が!」と思いました。

――ではパク・シユン選手の印象を教えてください。

萌里 まず赤林檎選手との試合は、私も同じ大会でアマチュアの試合に出ていたので、現地で見ていました。大島さんとの試合では赤林檎戦とも、その後に出ていたBlack Combatの試合ともスタイルが違っていて。試合ごとに違うスタイルで戦えるのでしょうし、とても難しいタイプだと思います。

――では今回、パク・シユン選手はどのようなタイプで戦ってくると思いますか。

萌里 大島戦と同じように、私との試合でも徹底して組まれないように戦うんじゃないかと思っています。相手がどう来ても、私は自分のスタイルを貫くだけですね。

――なるほど。最後に須田家の2024年の目標を教えていただけますか。

智行 今年のテーマは海外での挑戦ですね。まず萌里が韓国でベルトに挑戦します。雄律も海外で試合をさせたいと思います。今年でキッズの試合に出るのは最後になるんですよ。だから一番強い緑帯で優勝してからアダルトへ――と考えています。


■Black Combat10計量結果

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ:65.9キロ
ユ・スヨン:66.2キロ

<Black Combatフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]シン・スンミン:65.5キロ
[挑戦者] ソン・ユチャン:65.6キロ

<Black Combatフライ級選手権試合/5分3R>
キム・ソンウン:57.5キロ→57.3キロ
駒杵嵩大:56.6キロ

<ライト級/5分3R>
大原樹理:70.8キロ
ファン・ドユン:70.8キロ

<バンタム級/5分3R>
キム・ソンジェ:61.4キロ
パク・ソンジュン:61.8キロ

<Black Combat女子級選手権試合/5分3R>
[王者]パク・シユン:48.2キロ
[挑戦者] 須田萌里:47.74キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:65.8キロ
中村大介:65.8キロ

<フライ級/5分3R>
ジョン・ウォンヒ:57.0キロ
キム・ウジェ:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
山本聖悟:61.5キロ
イ・ソンウォン:61.5キロ

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【Black Combat10】パク・シユン×須田萌里& 駒杵もフライ級王座挑戦。キム・ミンウ×ユ・スヨン決行!!

【写真】パク・シユンの二冠が続くのか、DEEP×Black Combatがさらなる混迷に向かうのか――要注目だ(C)MMAPLANET & DEEP

1日(月・現地時間)、Black CombatがオフィシャルYouTubeチャンネルで20日(土・同)にソウル・ソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催される Black Combat10の対戦カードを発表した。
Text by Manabu Takashima

昨年2月の韓国における対抗戦、9月の東京での対抗戦を経て通常興行でもDEEPとの交流が続くBlack Combatだが、今大会では日本から山本聖悟、中村大介、大原樹理、そして須田萌里と駒杵嵩大が出場し、須田と駒杵はタイトル挑戦となる。


(C)DEEP

駒杵は9月の対抗戦で対戦したキム・ソンウンに挑戦することとなった。

キム・ソンウンは11月大会でイ・カンナムとの王座決定戦で勝利しベルトを巻いたが、9月の一戦を見る限り両者の間には力の差が感じられた。とはいえ母国で8000人の観客が入る舞台での初防衛戦だ。キム・ソンウンがあの時と同じファイターとは捉えない方が良いかもしれない。

一方、須田は対抗戦で大島沙緒理を破りBlack CombatとDEEPの二冠王となったパク・シユンの持つBlack Combat女子アトム級王座にチャレンジする。MMAPLANETのインタビューでパク・シユン……というよりも指導者のパク・テヒョク氏が伊澤星花に対して絶対の自信を持っていたが、今回はホームで須田の挑戦を受けることに。

関節技にずば抜けた強さを見せる大島に対し、直接対決という部分でなく――×パク・シユン戦を念頭に比較すると、須田は打撃の成長が顕著で、よりウェルラウンダーとして戦える。寝技にしても思考、動きともにフレキシブルな須田だけに、パク・テヒョク氏が言うところの戦略に振り幅が持てる。

日本人選手がBlack Combatのベルトを手にし、韓国人選手がDEEPのベルトを腰に巻くという逆転現象も起こるかもしれないBlack Combat女子アトム級選手権試合だ。

今やDEEPよりもBlack Combatを主戦場にしようかという熱の大原は公言通り11月に続き、連続出場を果たす。対戦相手もイ・ファンスン戦での勝利後、ケージの中で挑発してきたキム・ジュンギュンでなく希望通りパク・ジョンホンと相対する――予定だったが、ヒザの負傷で欠場しファン・ドユンと戦うことが決まった。。

本来ランキング1位の大原と2位のパク・ジョンホンのマッチアップは事実上の次期挑戦者決定戦と思われたが、リアリティ番組で注目されているとはいえファン・ドユンは格下の相手だ。今回の試合結果いかんで大原は、対抗戦で完敗を喫したイ・ソンハの持つBlack Combatライト級王座に大きく近づくことができるのか――。

山本はバンタム級でイ・ソンウォンと、中村はフェザー級でパク・チャンスとの対戦も決まった。この2カード、注目は中村の相手パク・チャンスだ。4月のフェザー級王座決定戦で、パク・チャンスは姿勢を乱して倒れたところにシン・スンミンのサッカーボールキックからパウンドアウトで敗れた。

しかしDouble GFC暫定フェザー級王座決定戦で現Gladiatorフェザー級王者パン・ジェヒョクに勝っているパク・チャンスは、MMAの王道的なスタイルを貫けばシン・スンミンを上回る実力者とも考えられる。

中村×パク・チャンスなど、タイトル戦線で鍵を握る選手が日本勢の相手を務める、完全ガチのマッチメイクはBlack CombatではDEEP勢はワンオフでなく、レギュラーという認識があるようだ。そのフェザー級戦線、同大会ではたシン・スンミンはソン・ユチャンとの初防衛戦が控えている。キム・ソンウンと同様に対抗戦で青井人に遅れを取り、DEEP勢に2つ目の白星を献上しているだけに再起戦でチャンピオンの意地を見せたいところだろう。

そんなフェザー級選手権試合を第7試合に追いやり、キム・ミンウ×ユ・スヨンのフェザー級戦がメインで組まれている。元Road FCバンタム級王者で韓国一の猛者と目されながらRoad to UFCでは計量失敗で敗退。階級を上げてBlack Combatで戦うキム・ミンウと、Black Combatでライト級&フェザー級、さらにバンタム級と3階級を制したユ・スヨンの一戦は、PPV級のスーパーファイトといえる。

(C)DEEP

気になるのはユ・スヨンのコンディションだ。

ユ・スヨンは昨年12月21日のNAIZA FC56でダスタン・アマンゲルジにTKO負けを喫してから、インターバルは僅か1カ月でキム・ミンウという実力差と対峙することになる。ボディを効かされての負けではあったが、メンタル面と肉体の消耗度を考えるとキム・ミンウ有利と見るのが妥当か。

いずれにせよ、アジアを代表するファイター同士の対戦はDEEP勢が絡まなくても日本のMMAファンにとっても必見といえる。

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【Gladiator023】フェザー級サバイバル戦、河名マスト×ユン・ダウォン&チハヤフル×ハンセン玲雄決定

【写真】タイトル、その先に向けて負けられない生き残り合戦が王座決定戦の前に行われる(C)Zuffa/UFC

9日(水)、GLADIATORより9月30日(土)に豊中市176BOXで開催されるGLADIATOR023 の追加カードの発表があった。

バンタム級選手権試合=王者テムーレン・アルギルマー×チャレンジャー竹本啓哉。フェザー級王座決定T決勝=パン・ジェヒョク×ダギースレン・チャグナードルジ。PROGERSSフォークスタイルグラップリング暫定ウェルター級王座決定T決勝=森戸新士×世羅智茂戦に続き発表されたのは、フェザー級の2試合――河名マスト×ユン・ダウォン、チハヤフル・ズッキーニヨス×ハンセン玲雄の2試合だ。


前述したように同大会ではフェザー級王座決定トーナメント決勝が行われるが、そこで戦うパン・ジェヒョクとダギースレンとの準決勝で惜敗を喫した河名とチハヤフルの再起戦。

河名と戦うユン・ダウォンはチャ・ジョンファン率いるMMA ストーリー所属のファイターだ。チェ・ムギョム、キム・ミンウ、キム・ギョンピョら強豪選手を輩出したMMAストーリー、ユン・ダウォンは今年の2月にBlack Combat代表として、ライト級戦でDEEPライト級チャンピオン大原樹理選手に敗れている印象が強いが、今回は本来のフェザー級での来日となる。

河名にとっては仕切り直しとなったRoad to ―Road to UFC、絶対に落とせない試合となる。対してチハヤフルのリスタートは、ハンセン玲雄とのマッチアップとなった。

パンクラス、DEEPで剛腕を発揮しつつも組みという課題を持ち続けているハンセンは、今回のリリースよると1月大会でリライアブル神戸の同門=中川皓貴選手がチョ・ソンビン選手に敗れた直後から、リベンジと王座奪取を明言していたという。

その後、6月大会でGladiator初出場を果たすと、WARDOGフェザー級チャンピオンの徳野一心一馬選手を30秒で下し、今回のチハヤフル戦を実現させた。

トーナメントが終わっても、続くサバイバル戦。ここに中川が加わることで、韓国人かモンゴル人が頂点に立つグラジのフェザー級戦線がより混迷化してくるか。

以下、今回の試合に向けて4選手の意気込みとなる。

河名マスト
「前回の試合では、自分の思うように試合が進められない中で、新たな発見をすることができました。その発見に頼ることなく、自分のやりたいことを押し付けていく中で、また新たな自分を見つけられるような試合にしていきます。

対戦相手のユン・ダウォン選手は、柔らかくて投げづらいタイプですが、そんなことお構いなしで固めて決着つけて勝ちます。グラジの借りはグラジで返す!」

ユン・ダウォン
「MMAストーリー所属のユン・ダウォンと申します。今回、チャンスを与えて下さったGladiatorの皆さん、本当にありがとうございます。マスト選手はグレコローマンスタイルレリンクのU23世界選手権優勝と聞きました。

彼のようなエリート選手は当然強いでしょうが、未だにMMAに慣れていない感じがします。MMA一筋の私が、しっかりとMMA的なゲームプランを実行して勝たせて頂きます。自分も連敗中ですので、勝利は譲れません。覚悟していて下さい」

チハヤフル・ズッキーニヨス
「ハンセン選手は良い選手だと思います。着実に力をつけてきていて、総合的に戦績以上の実力を持っていると思います。前回の30秒KOもお見事でした。が、申し訳ないのですが僕の負け筋が思いつきません。

彼の打撃で僕は倒れませんし、寝技でも上回ります。ドロドロのスクランブル合戦も望むところです。今大会ではフェザー級タイトルマッチがあり、個人的にはダギースレンが勝ってくれると思っています。

僕も差を見せてフィニッシュして、次期挑戦者として真っ先に名前が挙がる試合をします!」

ハンセン玲雄
「チハヤフル選手は前回大会のトーナメントではダギースレン選手を相手に粘り強い試合をしていて、面白い選手だなと思いました。他の試合を見ても打撃も組みもする、バランスの良い選手という印象です。

前回判定で負けていましたがトーナメントに出ていたチハヤフル選手をしっかり仕留めきって、ベルトに向けて良いアピールをします。

Gladiatorは外国人選手も多く出場していたり、関西にいて世界を体感出来る団体だと思い、その舞台で試合をしたいと思っていました。前回初めて出場したので、今回の試合でまずはGladiatorのお客さんに僕という選手を覚えてもらい、Gladiatorで猛威をふるっている外国人選手をしっかり倒してベルトを獲りたいと思っています」

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【Special】アジアの今:韓国(01)BCフェザー級王座決定戦出場。シン・スンミン「絶対に日本でも勝てる」

【写真】この日の試合は、最大級の誉め言葉を見つけるとすればイ・ユンジュンを彷彿させたシン・スンミンだった(C)MMAPLANET

2023年に入り、J-MMA界で顕著になりつつある現象がある。韓国、モンゴル、フィリピン、そしてキルギスとアジア諸国からフィジカルに優れ、打撃に強く、組み技の技術も習得している選手が来日し、日本人ファイターにとって脅威になりつつある。

そんなアジアの今──とはいっても昨年12月から今年の1月にかけて取材した──を、フィリピン、韓国、モンゴルからインタビュー形式で紹介していく。

第2回は15日(土・現地時間)に韓国インチョンのパラダイスシティホテル内クラブ・クロマで開催されるBlack Combat06でパク・チャンスとBlack Combatフェザー級王座決定戦で戦うシン・スンミンの登場だ。

同王座は昨年大晦日に前ライト級王者ユ・スヨンがイ・ジンセを下し2階級制覇を成し遂げたばかり。しかし、ユ・スヨンは3階級制覇を目指し5月13日の次回大会でバンタム級タイトル戦を戦うことが決まり、フェザー級のベルトを返上することとなった。

そのフェザー級王座を賭けて、同じく大晦日大会でホン・ジョンテを圧倒し、1R3分03秒でKO勝ちしたシン・スンミンが、Double GFCフェザー級王座決定戦でパンクラスで活躍中のパン・ジェヒョクを下したこともあるパク・チェンスと相対する。Black Combatフェザー級の充実ぶりが伝わってくる──Road to UFCに出ていてもおかしくないファイター同士の顔合わせとなった。

ここでは、その大晦日に右ハイでダウンを奪い鉄槌の連打で勝利した直後に訊いたシン・スンミンの声をお届けしたい。


──今日のイベントで一番良い試合で、一番良いパフォーマンスに見えました。

「ありがとうございます」

──大勝した今の気持ちを教えてください。

「作戦が良かったです。準備してきたことが7割以上できて、勝利を手にすることができました。本当はもっとアグレッシブにフリースタイルで攻めるのが、自分のスタイルなのですが、相手はグラウンドが上手く腕十字を得意としているので、今日はステップを多用し、打撃で勝利できました」

──スピニングバックフィストも、相手に回らせてから打つよう狙っていたように見えました。

「その通りです。相手が右回りだったので、自分は左に移動しながらモーションをかけ、出てくるタイミングで攻撃を仕掛けました。これは作戦というよりも、練習の時から使っていた技で。これまではあまり試合で成功することがなかったのですが、今日は当てることができました」

──Black CombatはRIZINルールのようにサッカーボールキックも許されています。それらの攻撃は、Black Combatで戦うようになってから練習を始めたでしょうか。

「Road FCなど他のプロモーションでも戦ってきましたが、Black Combatのようなルールではなかったです。今回、10日目のオファーだったのですが、それからそういう練習をしてきました」

──なんと、10日間の練習で実際に試合で使えたのですね。いずれにせよ10日前の緊急オファー、計量も大変だったようでした。ただ、リカバリーもしっかりとできていました。以前のDouble GFC暫定王座決定戦を減量失敗で欠場していますが、あの経験があって今回の減量とリカバリーがあったのでしょうか。

「そうですね、あの時は減量に失敗して失神してしまいました。あれから普段でも栄養管理に気を付けています。そして、いつでも試合に出られるよう練習してきました。減量からリカバリーにかけても、しっかりと体調管理ができていました」

──ではDouble GFCからBlack Combatに戦場を移した理由を教えてください。

「Double GFCは単発契約なので、これからも試合に出ることがデキると思います。ただ、自分はBlack Combatで戦っていこうと思います。本当はDEEPとの対抗戦に出たかったのですが、キム・ミンウ選手にギリギリの判定負けをして本当に悔しかったです。DEEPとの対抗戦に出るために入場パフォーマンスも用意していたのに……本当に残念でした」

──それだけDEEPへの対抗戦に出たかったのですね。キム・ミンウに負けたとはいえ、紙一重だったと聞いています(※両者の一戦は2023年になってからYouTubeで公開された)。そして今日の勝利でBlack Combatフェザー級王座への挑戦をアピールしていました。

「次は今日のタイトル戦で負けたイ・ジンセと戦う約束をしてもらえました。4月に勝てばタイトルに挑戦できますが、日本で試合がしたいです。DEEPだけでなく、パンクラスやRIZINから声がかかればいつでも戦いたいと思います」

──正直、ユ・スヨンも良い選手ですが、多くの人がキム・ミンウの方が強いと思っているかと。そのキム・ミンウと競り合ったことで、チャンピオンになれる自信は相当にあるのではないでしょうか。

「自分はパンクラスで戦っているパン・ジェヒョク選手にも3-0で勝っています。ですからユ・スヨン選手に勝てる自信も当然あります。それは日本で戦うことを想定しても同じです。日本でも勝てると自信満々に言えます。日本の各団体が試合のチャンスをくれれば必ず受けて立ち、絶対に勝ちます!!」

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【Road to UFC2023】上久保&野瀬が出場するバンタム級。未知のファイター揃い、キム・ミンウ級はなし??

【写真】野瀬と対戦するシャオ・ロンは2021年のコンテンダーシリーズでクリスチャン・キニョネスに判定負け。そのキネニョスはUFCで1戦1勝1KO勝ちだ (C)Zuffa/UFC

11日(火・現地時間)、UFCよりRoad to UFC2023の全陣容が発表された。

5月27日(土・同)&28日(日・同)の両日に中国は上海のUFC PIにおいてワンマッチ&1階級ごと4試合✖4大会というフォーマットでRoad to UFC2023は1回戦を実施する。

ここでは野瀬翔平、上久保周哉が出場するバンタム級から、両者の対戦相手と注目選手にスポットを当ててみたい。


昨年に続き出場となる野瀬の初戦相手は、これも昨年と同じ中国人ファイターと戦うことに。去年はUFCアカデミーから2021年にコンテンダーシリーズに挑んだシャオ・ロンと戦うことになった。WLFバンタム級王者だったシャオ・ロン、今回の会場となるUFC PI上海はそのUFCアカデミーの期間に強化練習を受けた場所だ。

野瀬もブーイングの中で試合をすることはないだろうが、シャオ・ロンにとっては勝手知ったるホームで戦う利が少なくともあるかと思われる。

そして待望のRoad to UFC参戦がなった上久保もまた中国人ファイターのバールガン・チィルイイースーと戦うこととなった。

キャリア12勝3敗のチィルイイースーだが、とにかく未知。未知強かどうかも分からない未知の相手だ。最近の試合映像も残っておらず、かなり以前の試合では寝技でほぼ足を効かさない試合をしているモノが確認できたが、これは逆に参考にしない方が良い。上久保は相手云々でなく、自分を貫いて勝利に邁進してほしい。

この他、インドネシアのエプライム・ギンディン、3人目の中国人ファイタ=ダールミス・チャウパスゥイ、インドのラナ・ルドラ・プラタップ・シン等も戦績や試合映像では、実力が図れない選手だ。

そんななか、気になるのは韓国からの出場選手だが、イ・チャンホはフライ級ワンマッチ出場のシンガポール選手=シャン・シンカイに敗れており、甘く見ることはできないが微妙といえば微妙。実績という部分で昨年のキム・ミンウに匹敵する強豪は見当たらないバンタム級だ。

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【Black Combat05】ブラックコンバット✖DEEPの対抗戦は──3勝2敗でブラックコンバットに凱歌…厳しい

【写真】この陣容で敗れるのは、厳しい(C)PARK JONG HYUK

4日(土・現地時間)、韓国はスウォンのスウォン・コンベンションセンターで開催されたBlack Combat05「Song of the Sword」。
Text by Choi Woo Suk

同大会で実現したBlack Combat vs DEEP対抗戦は3勝2敗でブラックコンバットに凱歌が挙がった。しかも、日本勢の2連勝から3連勝で逆転勝ち。DEEPにとってはある意味、0勝5敗よりもしてやられた結果となった。

<無座別級/5分3R>
チェ・ウォンジュン(韓国)
Def.3R1分49秒by TKO
赤沢幸典(日本)

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
Def.3R4分39秒by RNC
中村大介(日本)

<バンタム級/5分3R>
キム・ジョンフン(韓国)
Def.2R0分30秒by TKO
山本聖悟(日本)

<ライト級/5分3R>
大原樹理(日本)
Def.1R4分39秒by KO
ユン・ダウォン(韓国)

<女子アトム級/5分3R>
大島沙緒里(日本)
Def.3R0分59秒by 腕十字
ホン・イェリン(韓国)


※同大会のレポートはYouTubeの公開を待ってアップします


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