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ONE ONE FN01 Report アドリアーノ・モライシュ デメトリウス・ジョンソン ブログ

【ONE FC01】体の全てに意思伝達=DJという名のMMA回転体。右→左跳びヒザでミキーニョをKO!!!

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
Def.Def.4R3分15秒by KO
アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

王者ミキーニョ、挑戦者DJ。左ミドルをまず見せたDJは、構えを変えながら圧を掛ける。ミキーニョも前に出て右を伸ばす。チャンピオンが右ハイ、DJはローを返して距離を詰める。外しつつ、ジャブを繰り出すミキーニョは左ミドルを蹴られても、続く右カーフを外す。ミキーニョもスイッチを織り交ぜ、DJは後ろ手に組んで挑発する。

左ミドルを掴んでテイクダウンを決めたミキーニョ、足を一本に抜きに掛かるもDJが足を戻す。ミキーニョは右足を抜いてハーフで抑え、DJはケージ際でバタフライガードからクローズドに戻る。左のパンチ&エルボーを落とすミキーニョは、腕十字を察知してパスへ。懸命に足を首に掛けるDJが、左エルボーを下から打ちつけミキーニョがカット。それでも、スクランブルには持ち込めず背中をマットに着けた状態が続く。

アンダーフックから立とうとしたDJは、これも防がれ左エルボーを被弾する。立たせず、潜らせないミキーニョがエルボー軸でパウンドを落とし、3/4マウントの対戦に入ったところで初回が終わった。

2R、ローにワンツーを合わせた王者はカーフに距離を詰めてワンツー。DJが左を振るっていく。ミキーニョは右ローに続き、右ハイを決める。足が泳いだDJは、ラッシュにテイクダウン狙いも潰されがぶりからヒザを頭部に被弾する。ダース狙いに立ち上がったDJは、ケージにミキーニョを押し込んでヒザ蹴りを見せる。ここを担いでスラムしたミキーニョがトップを取り返す。即右足を抜き、枕で圧力を掛けたミキーニョはブリッジを潰してトップを維持する。

DJはバタフライガードを取るが、ミキーニョはここで左足を抜いてZハーフを越えていこうと圧力を掛ける。懸命に足を戻したDJは、右のパンチを落とされる。腰を切って、スクランブル狙いも察知したミキーニョはパスの圧力を強め、DJの蹴り上げにもローを蹴っていく。DJがガードを続けるという以外な展開にも、ミキーニョが飛び込んでパスを決め時間に。

3R、攻勢のミキーニョだが左目の上をカットし、右目の上を腫らしている。飛び込んで左を当てたDJが前に出る。足を使うミキーニョに左ミドルを蹴り、左フックをDJが当てる。右ヒザをボディに決めたミキーニョ、DJは構えをかえつつ跳びヒザへ。これをキャッチしたミキーニョ、足をリリースされたDJが即ヒザを繰り出す。

見る場面が増えたミキーニョが右を被弾、右ボディに右を合わされる。どんどん詰めるDJは左エルボー、続いて左をフックから前に出て右を当てる。ミキーニョもステップインに右のショートを当て、DJが一旦間合いを取り直す。すると前に出て右を当てたチャンピンは、前進から組んできたDJを逆にケージに押し込む。金網を背にしてヒザを打つDJが、ミキーニョのスピニングバックフィストをかわして圧を掛け直す。最後に左を届かせたミキーニョだが、DJが勢いを取り戻したラウンドとなった。

4R、圧を掛けて前に出たDJに対し、ミキーニョが左を入れる。組まれても離れたチャンピオンは、クリンチの展開で一気にDJをケージに押し込む。両ワキを差されたDJだが、細かいヒザを続ける。ヒザをボディに入れたミキーニョは、上手く時間を使えているか。右エルボーを打って離れたミキーニョを追いかけて組んでいくDJは、左腕を差して押し込む。

回して離れたミキーニョがミドルをキャッチ。すぐに足を抜いたDJは、跳びヒザを受けて後方にバランスを崩す。すぐに立ち上がったDJは、左ヒジで一瞬動きが止まる。ここは慎重な攻めのミキーニョは、ステップインに右に回って間合いを外す。下がりながらのアッパーを狙うチャンピオン。

DJは低い姿勢でなく上体を上げて、飛び込むような右ストレートを打ち込むと、足が絡まりケージに詰まったミキーニョに左跳びヒザを決める。腰から崩れ落ちたミキーニョを見て、DJはレフェリーが割って入る前に間を外しKO勝ち──ONE世界フライ級のベルトを巻いた。

肢体の先端、全てに神経が行き届いている──凄まじい身のこなし、回転が止まらないMMAを見せつけたデメトリウス・ジョンソン。新チャンピオンは「まず、MMAは進化しているということを伝えたい。ゲームプランはとにかく前に出て手を出すこと。彼のパスガードをずっとハーフガードで耐えた。負けたあと、やり返さないといけないとずっとジムで練習してきた。36歳になってもノースパシフィックで強くなれている。負けは負け。そして勝って、ここにいる」と舌の滑らかに言葉を続けた。


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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN01   キリル・グリシェンコ マーカス・ブシェシャ・アルメイダ

【ONE FN01】ブシェシャ、TDが崩れ外ヒールでグリシェンコから一本勝ち

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
Def.1R1分04秒by ヒールフック
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

ブシェシャは左手を伸ばし、右カーフを蹴る。グリシェンコが姿勢を乱し、すぐに立ち上がる。カーフを続けるブシェシャは組みのフェイクを見せ、大きな右を振るう。真っ直ぐにダブルに入り、引き込みつつ足を絡ませたブシェシャが外掛け&外ヒールでグリシェンコを一蹴した。

「正直、プランにはなかった。テイクダウンでバランスを崩して、足があったから。テイクダウンできなかったら、どうなるって言われているけど。こういうことはあるから、練習してきているんだ。試合を受けてくれたキリルに一番感謝している。ここ3週間は一番人生で辛かった。親友を亡くし、彼は空から見てくれている。向うから祝福してくれているだろうけど、辛いよ。次? 毎日泣いて3週間練習していた。今日は今日のことだけを考えて、明日からのことは考えたくない」と勝者は涙を見せた。それでも5万ドルのボーナスに笑顔を浮かべ、すぐにシリアスな表情に戻るとブシェシャは「この団体で戦えて幸せだ。ブシェシャはグラップラーじゃない、MMAファイターだ。もちろん、僕のグラップリングは他の選手よりデキるけどね」と言葉を続けた。


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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN01 ゼバスチャン・カデスタム ユーリ・ラピクス

【ONE FN01】体重オーバーのカデスタムが、右アッパー一発でラピクスをKO

<188.5ポンド契約/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
Def.1R0分57秒by KO
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

右を振って跳びヒザを見せた体重オーバー=カデスタムから早々にテイクダウンを奪ったラピクスだが、すぐにスタンドに戻る。と、ラピクスの頭を下げての左にカデスタムが右アッパー一閃、この一発で勝負は決まった。


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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN01   アドリアーノ・モライシュ ゼバスチャン・カデスタム チャンネル デメトリウス・ジョンソン マーカス・ブシェシャ・アルメイダ リン・フーチン 平田樹

【ONE FN01】計量終了 平田樹はハイドレ通過では体重落とせずキャッチウェイトに

【写真】セレモニアル・フェイスオフでは意気揚々だったが……(C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE FN01「Moraes vs Johnson 2」の計量結果がONEより発表され、リン・フーチンと対戦する平田樹は体重を落とせず、契約体重戦に臨むこととなった。


土曜日の朝スタートの今大会の計量は、金曜日の零時スタートという過去に例のない時間帯で行われ、平田だけでなく対戦相手のリン・フーチン、メインでDJの挑戦を受けるアドリアーノ・モライシュなど体重はパスしてもハイドレーションが通らない選手が通常をより多く見られた模様だ。

再計量は本日26日(金・同)の午後1時から午後5時まで設けられ、リン・フーチンはクリアしたものの平田はできず。再計量終了時間を待たずして、平田陣営とONEは協議した結果、119ポンド=53.97キロ契約体重でリン・フーチンと戦う方向は固まった。

平田の計量失敗は2022年2月のナイロン・クローリー戦以来2度目で、良くも悪くも注目度の高い選手だけに厳しい声も聞かれるのは必至。と同時に、ONE側から適正体重としてアトム級で戦うことが疑問視する事態に発展することも有り得る。

いずれにせよ、契約体重で試合に挑むことが決まったのであれば、ここは勝負に集中するしかない。平田は結果的に全てのプレッシャーから解放されたクローリー戦では、キャリアハイといえるパフォーマンスを披露している。計量問題は試合終了まで一旦忘れ、とにかく現時点の全ての力をサークルケージで出し切れる精神状態で挑むことが大切だ。

なおONEフライ級ムエタイワールドグランプリに出場を予定していたロッタン・ジットムアンノンは尿検査のサンプルを提出しなかったため、欠場に。サバヴァス・マイケルは、補交替試合に出場予定していたパンパヤック・ジットムアンノンと準決勝を戦うこととなった。

■放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午前8時00分~ONE Supper App

■ONE FN01計量結果

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ: 134.5ポンド(61.0キロ)/ 1.0057
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン:134.75ポンド(61.12キロ)/ 1.0156

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ: 144.5ポンド(65.54キロ)/ 1. 0091
[挑戦者] リアム・ハリソン: 145ポンド(65.77キロ)/ 1. 0091

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
バンバヤック・ジットムアンノン: 135ポンド(61.24キロ)/ 1.0099
サヴァス・マイケル: 134.25ポンド(60.89キロ)/ 1.0136

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ: 257.75ポンド(116.91キロ)/ 1.0214
キリル・グリシェンコ: 253.5ポンド(114.98キロ)/ 1.0148

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ: 258.75ポンド(117.36キロ)/ 1.0195
マウロ・チリリ: 259.5ポンド(117.7キロ)/ 1.0226

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ: 135ポンド(61.24キロ)/ 1.014
ヴァウテウ・ゴンカウベス: 135ポンド(61.24キロ)/ 1.0226

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン: 127.5ポンド(57.83キロ)/ 1.0148
アンバー・キッチン: 127.5ポンド(57.83キロ) / 1.014

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹: 119ポンド(53.97キロ)/ 1.0124
リン・フーチン: 114.75ポンド(52.05キロ)/ 1.016

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム: 188.5ポンド(85.5キロ)/ 1.0241
ユーリ・ラピクス: 185ポンド(83.91キロ)/ 1.0244

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN01 ROAD FC   アドリアーノ・モライシュ キック ゼバスチャン・カデスタム チャンネル デメトリウス・ジョンソン マーカス・ブシェシャ・アルメイダ リン・フーチン 平田樹

【ONE FN01】平田樹と対戦、中国散打女戦士=リン・フーチン「彼女は組んでくる。絶対よ」

【写真】ちょっと意外なところで大きな声をあげて笑っていたリン・フーチン。以前は伊達メガネだったが、今は本物だそうです。そして拳の握り方が良い (C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE FN01「Moraes vs Johnson 2」で、平田樹と対戦するリー・フーチン。

(C)ROAD FC

6年前にRoad FCでNORI(当時Date)と対戦経験もある中国の散打出身ストライカーは、確かな打撃の腕前と総合力で平田戦に向けは確かな自信も伺わせた。

そして平田の打撃特訓をトリックだと言い切ってしまった……。


──土曜日の朝に平田樹選手と戦います。今の調子を教えてください。

「調子は最高よ。計量が残っているけど、ここにパスすればもう勝利を半分手にしているようなモノね」

──フーチン選手は前回、キックの試合にも出ました。今、キックとMMAどちらを中心に戦おうと思っているのでしょうか。

「私はキックもMMAも問題なく戦えるわ。散打出身だし、散打がどれだけ優秀なストライカーを生んできたかは分かってもらっているはず。MMAに関しては、面白そうだから始めたんだけど……。そうね、今もキックの方が戦いやすいわ。でもMMAを戦う方が興味深いし、楽しいの。それにMMAを戦うことは、よりチャレンジングね」

──現状、グラップリングのスキルはどれぐらい上達していると考えていますか。

「今はグラップリングの展開になっても、十分に戦えるわ。今回、イツキとの試合が決まった日から、グラップラー対策を始めて。キャンプを通して、グラップラーと戦うことに何も問題を感じることはなくなったわ」

──それはグラップリングに力を入れてきたということですか。

「そうね。ノーギも道着もどちらも練習を続けているわ。レスリングが好きだし、本当にグラップリングには力を割いてきている。でもね、グラップリングを優先するなんてことはないわ。あくまでも打撃で戦う。そのためのグラップリングのトレーニングよ。

打撃が多い方が、ファンも喜んでくれるしね。とはいってもイツキは優秀なグラップラーだし、彼女と戦うためにグラップリング対策をしていることも確かよ。イツキは凄くクール・ガールでタフな戦いをしている。それが彼女に対しての第一印象ね。凄く見た目もクールで、グラップリングの技術は高いと思う」

──その平田選手は今回の試合に向けて、NYでファイトキャンプをして打撃に力をいれてきたようです。

「それは私も聞いているわ。本気で彼女が私と立ち技でやり合いたいなら大歓迎よ。でも、そんなこと絶対にないわ。結局は試合になると組んで、レスリングやグラップリングで勝負をしてくるはず。例え打撃戦を挑んできたとしても、何も彼女の打撃に神経質になる必要もないしね」

──個人的には今、平田選手がフーチン選手に勝つには組み技の勝負をした方が良いですし、フーチン選手が平田選手に勝つには徹底して組みを避けて打撃に徹するべきだと思います。

「私はイツキが打撃で来ようが、レスリングで来ようが構わない。でもね、1カ月や2カ月間の打撃の特訓で、彼女がグッドストライカーになれるわけがない。だって、以前の試合では彼女の打撃に見るべきところはなかったもの。だから、この試合も以前のように彼女は組んでくる。絶対よ。

選手ってメディアの前では、本音とは違うことを口にするじゃない? 罠を仕掛けたくて。イツキが打撃で勝負したいなんて言っても、聞き流すわ。何より対戦相手が何をしてくるかよりも、自分がどう戦うのか。しっかりとゲームプランを実行するだけよ」

──では自信のほどを教えてください。

「100パーセントよ(笑)」

──土曜日は朝に試合をすることになります。会場入りも相当早くなるかと。

「大きな問題じゃないわ。朝に試合をするために、色々と調整してきたから。その分、早く眠るようにしているし、いつも通りに戦うだけよ」

──今、シンガポールは午後9時前かと思います。そろそろお休みの時間ですか。

「アハハハハ。そうね。もうベッドに入らないと(笑)」

──では平田選手とどのような試合をしたいと思っていますか。

「世界中のファンに喜んでもらえる試合がしたいと思っているわ。この試合で勝つことは、私のキャリアで本当に大切なことで。この大会で試合をすることで、世界中の人が私を知ることになる。だから、パンチで倒す。KO勝ちするわ」

──最後に日本のファンに一言お願いします。

「えっ? 日本のファンに? アハハハハハ。日本のファンの人はイツキの応援することは分かっているけど、でも私たちの試合に注目してくれていることに感謝しているわ。イツキと良い試合を見せて、これをきっかけにして、日本の人たちに応援してもらえるようになりたいわ。謝謝」

■放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午前8時00分~ONE Supper App

■ONE FN01対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] リアム・ハリソン(英国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
サヴァス・マイケル(キプロス)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
マウロ・チリリ(イタリア)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
ジョナサン・ハガティー(英国)

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
アンバー・キッチン(英国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リン・フーチン(中国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN01 アドリアーノ・モライシュ アリス・アンダーソン ゼバスチャン・カデスタム チャンネル デメトリウス・ジョンソン ボクシング マーカス・ブシェシャ・アルメイダ リン・フーチン 平田樹

【ONE FN01】平田樹 in NY―02―「引かないで、どれだけ前に出続けることが打撃でできるか」

【写真】相当なズタボロ感があった……(C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night01「Moraes vs Johnson 2」のリードカードでリン・フーチンと対戦する平田樹インタビュー後編。

ロングアイランドはハンディントンのセラBJJ、ガーデンシティのロンゴ&ワイドマンMMA、そしてマンハッタンのアルティメット・ジムでトレーニングを積む平田は、特にアルティメット・ジムでの追い込み練習、そしてスパーリングで疲弊し心身ともに追い込まれている。だからこそ、知り得る境地もある。リン・フーチン戦へ、NYの練習で平田は何を得て、どのような気持ちで挑むことができているのかを尋ねた。

<平田樹インタビューPart.01はコチラから>


──試合に向けて、アルティメット・ジムのネスター・マーティさんはとても丁寧に指導をしてくれていますが、ちょっと情報過多にならないかなと見ていて感じました(笑)。そこで取捨選択が必要になってくるかと。

「立ち技は今習っていることが、すぐに試合に出せない。それはネスターもアーセンも分かっていることで。だけど、これだけやりこめば試合に勝てる。もう量ですね。どんな危険な時も攻めることができるように……それだけのスタミナをつける。技術云々ではなくて、自分に足らなかったメンタル面を鍛えられています。どれだけ綺麗なミットをやるとか、どれだけ綺麗な打ち方をしても試合でできないことがたくさんあったので。そのメンタルを鍛え上げられていると思います」

──疲労が蓄積しているタイミングかと思いますが、正直疲れるのが早いなぁと思いました。

「ハイ……」

──それなのに最後の30秒、いや10秒になると懸命に取り戻そうとしていますね。

「予想でどれぐらいやるっていうのが分かっているので。最初に5分✖7Rとかやった時は、もう想像もつかずにひたすらミットを打っていて。『今日は何Rですか?』ってネスターに尋ねると、『答えると、頭が変になるから言わない』って言われて(笑)。なら前と同じか、それ以上やるんだなっていう頭になって……。

だから最後はやり切りたいという考えにもなったんですけど、それって試合じゃ無理だなって。なら最初から出していこうと……そこが自分の弱いところなので」

──今、5分と言われましたが、スパーリングは1R6分でやっていましたね。

「あっ、そうなんですよ。1分余分にあるし、小さなリングでスパーリングをするので間を置く時間がないんです。でも試合だと1分短くて、ケージは広いからあそこまで追いつめられることなく戦えるだろうなって。それを考えた時、6分であのリングでやることが強くなるために必要だと思います。メンタルが破壊されそうなんですけど(苦笑)」

──スパーリング・デーは最初のボクシングがマスかどうかの確認がなく、いきなりペースが乱れました。ペースが乱れることは試合でもあり得るので、逆にあの体験もしておくべきだと感じました。

「ハイ。試合でも1Rは少し見てしまうという癖があります。そこでどうやってエンジンを100パーセント回せるのか。そこも踏まえて、毎ラウンド全開でやっています。1Rの1秒目から一発貰うんじゃなくて、自分から仕掛けようとすると相手の選手との圧の差を感じます。

カーニセラMMA所属、アマ7勝1敗でプロデビューが決まっているジェン・ロペスの圧負けする場面も(C)MMAPLANET

あのボクサーの子は、すぐに前に出てきます。ゴングが鳴った瞬間から全力でエンジンをかけられるよう気持ちを創ってスパーに挑んでいます。後からじゃない、最初からやるんだというメンタルになれました」

──そういう部分も踏まえて、リン・フーチン戦でこれまでのとの違い、どのように見せたいですか。

「打撃もそうだけど、いつも殴った後とか蹴った後に隙があったので、そういう課題を克服していることを見せたいです。アリス・アンダーソン戦ではプレッシャーは掛けることができたけど、打撃が出せなかったです。相手の動きを待っていて。打撃を出しつつも、自分が得意な組みにどれだけ繋ぐことができるのか。

寝技有りきで考えた時に、もらっても良いように打撃をやる。引かないで、どれだけ前に出続けることが打撃ができるか。相手も打撃で来るのは分かっているので、それがどれだけできるのか、そこが勝負かと」

──アリス・アンダーソン戦は貰って、ノックダウン状態後に無我夢中で戦った。あそこがこれまでの平田選手の試合のなかの動きとして、一番良かったように思っています。どれだけ練習を集中していても、やはり打撃は考えて一拍空くようなところが見受けられますが、あの無我夢中の時は迷いがなかったです。

「最近、考えると手が止まり、足が止まり、体が止まるって自分でも分かるようになりました。デビュー戦の時とか、好き勝手に動いていますよね。計量を失敗した試合の時もリングの中は自分の世界になって、あんな風に思ったように試合がしたいです。そこは初心に返ったつもりで戦います」

──それはできれば最高ですが、相手が強くなると簡単にそうはいかない。競ってきて、自分の世界も何も……。思ったようにならないなかで、自分のエゴをどう通せるのか。

「だから、あの貰った時なんですね(笑)。あの時は一瞬、グアンって目が回って。このままだと負けると思って、直ぐに立ち上がって攻めていて。必死になって、ただ攻めていました。『あと1分』っていう声が聞こえて、『やばい。まだ1分もあるのか』って(笑)」

──だからこそ、無心で動けていたのかもしれないです。

「ちょっと焦りつつも、とにかく攻めないといけないからグラウンドでトップにいようと思いました。もう他は何も考えなしで動いていました。それが今からすると、良かったのかなって思えるようになりました。

どうしても練習の時から考え過ぎてしまうんですけど、頭を柔らかくしてできれば良いなって。皆の期待じゃないですけど、『どんな打撃をするんだろう』と思われているんじゃないかと考えると、何かやらないといけないっていう風になってしまうんです。でも、そこを気にしないで、できれば良いなって思います」

──勢いですよね。組みがあるから、打撃が上手くなくても組みと合算した圧力をリン・フーチンに掛けることは可能かと。彼女には組み技で劣るという気持ちもあるでしょうし。そこは思い切ってやるしかない。とにかく日本にいるときより、追い込まれているので出るでしょう──と期待させていただきます。

「ハイ。追い込んでいるのは間違いないです(笑)」

──1度目の武者修行プロジェクトの米国の練習と、今回のファイトキャンプになったNYでのトレーニング。リン・フーチン戦以降は、どのように生かしていきたいと考えていますか。

「NYもそうですが、またサンディエゴで寝技を磨きたいです。今回は試合前なので打撃とMMAがメインですが、またグラウンド・メインのジムに行きたいなと思って。あの寝技の強い選手たちと練習をするの、超面白かったので。試合が終わったらサンディエゴに行きたいなって考えています」

──日本より米国を中心に練習をしていきたい?

「ずっとではないけど、また1カ月とか集中的にやって。それを日本に持ち帰って練習して、それからまたこっちに来る。それを繰り返したいです。そこは試合間隔を考えて、やっていきたいと思います。とにかくいつでも試合のオファーに応じることができるように、練習をし続けたいです」

■放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午前8時00分~ONE Supper App

■ONE FN01対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] リアム・ハリソン(英国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
サヴァス・マイケル(キプロス)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
マウロ・チリリ(イタリア)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
ジョナサン・ハガティー(英国)

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
アンバー・キッチン(英国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リン・フーチン(中国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

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【ONE FC01】ミキーニョへのリベンジ戦へ。DJ「待って、待って、待って来ることは分かっている」

【写真】過信でなく、自信に溢れているDJ(C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night01「Moraes vs Johnson 2」。メインでONE世界フライ級王者アドリアーノ・ミキーニョ・モライシュに挑戦するデメトリウス・ジョンソンは、紛れもなくONEの知名度を北米で挙げた功労者だ。

ただしフライ級ワールドGPを制したものの、昨年4月に王者ミキーニョに挑戦しテイクダウン狙いにアッパーを合わされONE特有のグラウンドでのヒザ蹴りからパウンドアウトを喫した。

その後はロッタンとのミックスファイトを経験しただけで1年4カ月振りのMMAが再度の世界王座挑戦となった。常にハイペース、プレッシャーを与えるスタイルを信条とするDJが、2度目の正直に向け心境を語った。


──シンガポール時間、土曜日の昼にミキーニョの持つONE世界フライ級世界戦が控えています。今の気持ちはいかがですか。

「最高だよ。体重も良い感じだし、メディア取材の多くは今日で終わり、あとは計量を済ませてファイトに向かうだけさ」

──土曜日の正午すぎに試合をする。初めてのことかと思います。

「そこは問題ないよ。ただ、前日に他のイベントがあってシンガポールの午前1時とかに終わってから──7時間とか8時間後に同じ会場を使用するわけだし、凄くタイトだよね。メインカードに出場する選手は、朝をゆっくりすごせることを願っているよ」

──金曜日の夜に試合をするのは、体が動く時間を調整する必要があるかと思いますが、今回はシアトルでは夕方ということで、その辺りの調整が少し楽だったということは?

「どんな時間に目を覚ましても2時間あれば、体の切れは戻る。2時間の猶予があれば時差はそれほど気にしていないよ」

──今回はAMAZON PRIMEで米国のプライムタイムに配信されます。そこで2度同じ相手に負けることは許されない重要な試合かと。

「とても重要な試合だよ。でも、リマッチだろうが試合いつも大切から。今回、アドリアーノと戦うことに関しても、ここで負ければ同じ相手に2度負けるとか……自分にプレッシャーは与えたくないんだ。戦って、いつものようにドミネイトする。それだけを考えているよ」

──前回の試合、何かミスがあったと考えていますか。

「そうだね。僕との試合だけでなく、彼がユーヤ・ワマカツと戦った時もこれまでと同じように僕とは対照的な戦い方をしている。僕はプレッシャーを与えて、前に出て戦うけどアドリアーノは常に待って、距離を取っている。そういうゲームを常に心がけているよね。

アグレッシブな僕のスタイルを理解してうえで、待ちの姿勢の彼がアッパーカットを決めた。そういうことだよ」

──そこを踏まえて、今回は彼のカウンターを警戒しつつどのようなファイトを心掛けようと思っていますか。

「前回と同じだよ。プレッシャーをかけ、自分の戦いをする。ただ前回のように攻め急がないで、僕の時間軸で戦うようにしたい」

──正直、ミキーニョのフレームとサイズはONEフライ級で頭抜けていると思います。

「アハハハハ。その通りだよ。僕がバンタム級からフライ級に落として戦ってきた相手、ジョセフ・ベナビデス、イアン・マッコール、ジョン・モラガ、フォーミガと比べてもアドリアーノは長身だ。パントージャでさえ、彼と比較すると小さい。これだけ長身だから、距離でアドバンテージを持っている。

ただ僕もドミニク・クルーズ、ティム・エリオット、ミゲール・トーレスとアドリアーノのようにリーチの長い相手と戦ってきたからね」

──その遠い距離で、待ちの試合をする。飛び込むとカウンターが待ち受けています。それでも圧を掛けて、負けに出るファイトを心掛けるのでしょうか。

「そうしないと退屈な試合になってしまうからね。ユーヤ・ワカマツとの試合は、両者がイエローカードが提示された。シンガポールまで行って、ファンが喜ばないイエローカードが出されるような試合をする気はさらさらないよ。アドリアーノが待って、待って、待って戦ってカウンターを狙うことも理解している。でも、僕は飛び込む。何より彼がカウンターを狙っていることは分かっているから、僕がそこにカウンターを仕掛けることだってできるから」

──圧を掛けて、スピードで追い込む。スクランブルMMAで効果的な戦い方だと思います。他方、ミキーニョは自ら引き込みますし、そこからスイープという攻撃手段を持っています。ある意味、思い切った手段ともいえる背中をマットにつける仕掛けをどう思いますか。

「素晴らしいよね。前回も足関節の仕掛けから、リバーサルでトップを取られた。トリッキーでクラッキーなファイターだ。今回もそこが危険なことは変わらないよ。だた僕は柔術ゲームでもアドリアーノとやり合える。僕の柔術はスピードと動きの多さが持ち味だ。アドリアーノの柔術は引き込んでハーフガードから創る。当然、僕はパスを狙う。そして狙いはサブミッション。彼の柔術は確かだけど、少しスローリーだからね。そして僕はスタミナが切れることを恐れず、動き続けることができる」

──25分間、動きまわれると。

「イエッサー!! それが僕の仕事だよ(笑)」

──では土曜日の昼でもあり、金曜日のプライムタイムでもある試合。期待しています。

「僕が世界最強であることを証明する。再びね」

■放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午前8時00分~ONE Supper App

■ONE FN01対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] リアム・ハリソン(英国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
サヴァス・マイケル(キプロス)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
マウロ・チリリ(イタリア)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
ジョナサン・ハガティー(英国)

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
アンバー・キッチン(英国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リン・フーチン(中国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

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【Fight & Life】ONE FN01でDJと再戦、アドリアーノ・モライシュ「誰が一番強いのかを知りたいなら…」

【写真】KING OF COMBAT SPORTSのチャンピオンとしての矜持が感じられたミキーニョだった (C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night01「Moraes vs Johnson 2」。イベント名にあるようにメインでデメトリウス・ジョンソンの挑戦を受けるのが、ONE世界フライ級王者アドリアーノ・ミキーニョ・モライシュだ。

今大会は米国のプライムタイムにAMAZONプライムで初めて配信が成される大切なイベントで、両者は2021年4月にもTNTの第1回中継大会で拳を交えている。そんなONEの全米進出の切り札カードを戦うチャンピオンの現地インタビューが、26日(金)発売のFight&Life#92に掲載されている。

ブラジリアのストリートファイターが、柔術に目覚め、MMAで頂点を目指すなかでアジアを主戦場していったという歴史が、初めて本人の口から語られる。そんなインタビューでスペースの都合上、掲載できなかったミキーニョとONEの関係、そして複合マーシャルアーツ・イベントとなったONEにあって、MMAの世界王者としての誇りについて──をここで掲載したい。


──ミキーニョがONEで戦い始めた頃はビクター・クイが代表の時代で、今のような規模のグローバル団体ではありませんでした。今もアジアを拠点にしているのは同じですが、ONEに対しての世間の評価は、ビクターの時代と現在のチャトリ時代では全く違います。当時ATTに拠点に移したことで、米国で戦っていきたいと思うことは?

「確かにアジアに遠征に行くと、時差や到着タイミングとか問題はあった。特にビクターの頃は水曜日に到着して、金曜日に試合をするパターンが多かった。でもファンが凄く熱くて、勝っても負けても反応が素晴らしい。それに多くの団体はプロモーターの都合だけ運営が行われており、選手の意見など聞いてくれない。でもビクターもチャトリも聞く耳を持っている。

ビクターもそうだし、チャトリとはシンガポールで一度、しっかりと話をした。正直に、僕はチャンピオンだけど米国に移り住んで生活も大変だって。そうしたら、チャトリは『ミキーニョ、私がデキるサポートは惜しまない』と契約更新の時の条件を一新してくれたんだ。

話をする機会を創らないボスは信用できない。もともと僕はビクターやチャトリが用意する試合は全部やるつもりでいたけど、彼らはちゃんと僕と対話してくれた。これははっきり言えるんだけど彼らが僕に与えてくれた尊厳は、僕の彼らに対する忠誠心を確かなものにしたよ」

──周囲の練習仲間は北米メジャーで戦う選手が多いですが、米国で知名度を挙げたいと思うことは?

「そういうことは本当に気にならないんだ。多くの人はそういうことを気にかけているみたいだけど、僕は自分が何者か理解している。これまで何をやってきて、これからどうするのかも分かっている。一つだけ正解があるとすれば、サークルケージのなかで良いパフォーマンスを見せることだけだよ」

──ところで昨年4月のTNTでのライブは期待ほどの成果を得ることができなかったですが、アマゾン・プライムの配信でONEの知名度が米国で上がると期待していますか。

「きっと米国のファンもONEという色々なスタイルの強豪が集うマーシャル・アーツの殿堂を楽しむはずさ。ムエタイ、キックボクシング、サブミッション・グラップリング、当然MMAの試合もある。アマゾン・プライムでの配信はONEの選手にとっての勝利ではなく、米国のファンにとって勝利なんだよ」

──本気でそう思っているのですか。ちょっとキレーに話し過ぎていないですか(笑)。自分は正直なところMMAが好きすぎて、グラップリングはともかくキックやムエタイが続くと早くMMAの試合になれよと思ってしまいますよ(笑)。

「僕もONEと契約しているチャンピオンだからね(笑)。いや、実は僕だってそう……ムエタイやキックを楽しんで視ている時もあるけど、MMAほど複雑で選択肢の多いスポーツは他にないからね。それに誰が一番強いのかを知りたいなら、薄いグローブを着けた5分5R制の試合を見れば良いと思っている。

と同時にムエタイが好きなファンもいるだろうし、キックファンも存在している。別のルールの格闘技の試合を一挙に見ることができるのは、それでも良いことだと思うよ」

──そうですね。MMAだけだと、米国のファンはUFCとONEを直接比較するでしょう。でも、ムエタイもキックもあればまた違った角度からONEを感じられるはずです。だからこそMMAのチャンピオンとして、ムエタイやキック、あるいはグラップリングのチャンピオンに負けない存在感を示さないといけないという気持ちになりませんか。

「それはそうさ。MMAが世界で一番ハードなスポーツなんだから。そして見ていても、色々なアクションがある。最も完璧な戦いがMMAだからね」

──ただグラップリングほどではないですが、ムエタイやキックと比較するとファンに知識が必要になるのもMMAの特徴です。

「ONEでMMAの凄さを理解してもらうには、2つの方法がある。まずはミックスファイト・ルールだ。当然、今はDJとのタイトル防衛戦に集中しているけど、ベルトを守ればミックスファイトで戦うというオプションは僕にもある。

DJが既にロッタンと戦って、MMAがベストであることを示してはいるんだけど、その機会が巡ってくればジョナサン・ハガティーと戦ってみたい。彼は素晴らしいムエタイ選手だから。でもね、最強の男を決める戦いは薄いグローブをつけた5分5Rの戦いさ。繰り返しになるけどね(笑)」

──MMAの凄さを理解してもらうためミックスルールで戦うと。

「もう一つの方法は、次のタイトルマッチではコメインのムエタイ世界戦よりも、僕の試合の方が素晴らしいショーだと証明する。とはいっても、ある意味答えは出ているんだ。だって僕はメインイベントで戦うんだから。ONEフライ級で僕は試合数、タイトルマッチの数、勝利数、フィニッシュ数で一番なんだ。この数字は嘘をつかない。KOか、サブミットで勝つ。それがメインイベントを戦うモノの務めさ」

■放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午前10時00分~ONE Supper App

■ ONE FIGHT NIGHT01対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] リアム・ハリソン(英国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
サヴァス・マイケル(キプロス)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
マウロ・チリリ(イタリア)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
ジョナサン・ハガティー(英国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リン・フーチン(中国)

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
アンバー・キッチン(英国)

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