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MMA MMAPLANET o RIZIN Shooto Shooto2022#02 山田崇太郎 西川大和

【Shooto2022#02】山田崇太郎の寝技を凌いだ西川が腕十字で一本勝ち。「タイトルないならRIZINへ」

<ウェルター級/5分3R>
西川大和(日本)
Def.3R4分10秒by 腕十字
山田崇太郎(日本)

左ジャブから前に出た西川、組んだ山田がシングルテイクダウンを狙う。ケージに押し込み、跳びつきガード見せつつ、アンクルピックでテイクダウンを奪った山田。西川はバタフライからハーフガードを取る。足を戻した西川の下からの打撃は、足を一本抜かれてこれまでのように殴れない。

スイープ狙いから、西川が足を戻すも山田がパスを決めてサイドで抑える。左のパンチ、ヒジを入れる山田が腕狙いの気配を見せる。ニーインベリーにレッスルアップの西川の頭を抱えた山田がギロチンから引き込むも、頭が抜ける。ラバーガードの山田はスイープを決めてトップ奪取と共に足を抜いていく。クローズドを取った西川は得意の形に入り、下からパンチを狙う。そのままガードの中に収まった山田にヒジをまとめた西川だが、初回は山田が取った。

2R、山田は攻め疲れが危惧されるなか、直ぐに組んで小外掛けでテイクダウンを奪う。スイープ狙いからトーホールド狙いの西川に対し、山田は後方回転でリバーサルを決める。足を捌く山田は、左足を抜きハーフで抑える。西川はここもクローズドに戻す。スラムした山田に対し、腰を上げると蹴り上げからトップを取った西川がパウンドが左のパンチを打ちつける。

ニーシールドからハーフを強いられた山田が、クローズドへ。立った西川はエルボーを入れる。ボディにヒジ、鉄槌を顔面に入れた西川は左右のパンチを落とす。腕十字狙いからスイープ、一旦下になった西川との距離ができると山田は立ち上がってつめることができない。それでも上を取りに来た西川にスイープを決め山田がパンチを落とす。西川は草刈りスイープを極め、トップを取ると鉄槌を入れてラウンドを取り返した、

最終回、完全に疲れた感のある山田が肩で息をしている。ワンツーを入れた西川が、パンチを纏めて前へ。引き込んだ山田の潜りからのシングルを切った西川が、バックを伺う。再び引き込んだ山田、西川はパス狙いから背中を向け山田の背中に回ってRNCへ。外して正対した山田が立ち上がって小外が決まらなかった山田が、引き込む。

パンチを落とし攻勢の山田は、蹴り上げに頭を突っ込んで右から左に回ってパスを決める。サイドで腕関節の西川はバックコントロール、前転に巻き込まれずトップを維持してサイドからヒジを打ちつける。嫌がって背中を見せた山田の前転をすかしてサイドからニーイン、マウントを取った西川が腕十字で山田崇太郎からワキを抱え極め切る。タオル投入と同時に、西川がタップを奪った。

「この試合までに練習とか支えてくれた仲間、家族に感謝します。今日勝ったので5月、ウェルター級タイトル、外国人とやらせてください。それがないならRIZINに出させてもらいます」と勝者はマイクで話した。


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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#02 石井逸人 石橋佳大

【Shooto2022#02】石橋に激闘を許さず、石井逸人がRNC斬り。「足らないのはベルトだけ」

<バンタム級/5分3R>
石井逸人(日本)
Def.2R2分04秒 by RNC
石橋佳大(日本)

ジャブから左ハイを蹴る石橋。石井はローを返す。石橋はハイから右ストレート、石井がローを蹴り、直後のステップインにダブルレッグを合わせてテイクダウンを決める。立ち上がった石橋がボディロックテイクダウンを決めると、石井は背中をつかされバタフライガードからスイープを狙う。

腕を取り、力点としてバックを取った石橋が両足をフックする。左肩を抜かれると、右腕に腕十字を仕掛けた石橋に対し、腕を抜いた石井がパンチを落とす。ここで再び右腕を取りケージを蹴ってからの後方回転で、背中を取りにいった石橋。ソレを落とした石井がトップをキープして鉄槌を落とす。ハーフで足だけでなく左足までフックした石橋が、下からパンチを連打する。抜いた石井がパウンド、上体を起こしてきたところでエルボーを打ちつけラウンド終了となった。

2R、右ローをキャッチして右を2発入れた石井は、ジャブから左ミドル。さらに右ローを入れ、右を伸ばす。ここからアッパーを決めて組んだ石井はボディロックで後方へ崩しつつ、大腰気味に前方にテイクダウンを決める。このままバックを制した石井は四の字フックへ。パンチを警戒したか右腕を伸ばした石橋に対し、石井が巧みに右腕を差し込みRNCへ。懸命に耐える石橋だったか、腕を組み変えられて観念──タップした。

「サイコー。皆、見たでしょ。これがリアルだから。俺に足らないのはベルトだけだから、次、ベルトお願いします」と勝者は話した。


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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#02 ダイキ・ライトイヤー 後藤丈治

【Shooto2022#02】攻めさせられている感もあった後藤が、左オーバーハンドからライトイヤーを撃破

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
Def.3-0:30-26.30-27.29-27
ダイキ・ライトイヤー(日本)

サウスポーから右ロー、左ミドルを入れる後藤。ライトイヤーはジャブを繰り出して、右の蹴りを見せる。後藤は右ローから左を伸ばす。ライトイヤーの右をブロック、蹴りを捌いてワンツー、ここでライトイヤーが右を入れる。さらに右オーバーハンドを入れたライトイヤーに対し、後藤は飛び込んで左ボディを入れる。ローを続ける後藤はジャブからの左ストレートを2つ入れる。ライトイヤーも右を返して、下がった後藤を追いかける。

ライトイヤーの指が右目に入り、ブレイクを要求した後藤。再開後に後藤は左を伸ばす。ボディに右ストレートを合わせたライトイヤー、後藤がバランスを崩す。しっかりと間合いを取るライトイヤーは、テイクダウンのフェイクを織り交ぜ──後藤に打たせるという間で試合を進めた。

2R開始直後に左を伸ばした前に出た後藤だが、ライトイヤーも落ち着いて対応し右ミドル、さらにダブルレッグを狙う。ライトイヤーは前蹴りから右ストレート、そしてダブルレッグで倒しにいく。後藤が切り、ケージ際でのクリンチから離れたライトイヤーはここも右を当てる。後藤も左を返すが、ライトイヤーはヒザを見せて右フックを振るう。そしてローに右を合わせていくライトイヤーに対し、後藤が右フックを打ち込む。やや効かされた感があったライトイヤーはここで前に出てワンツー、組み合いになるとケージに詰められる。

後藤が離れ、ライトイヤーが左にも右を返しプレッシャーに負けることはない。と、ライトイヤーの右に、後藤が左オーバーハンドを入れダウンを奪う。足をきかせようとしたライトイヤーに追撃のパウンドを打ち込む。これを効かされたライトイヤーは背中を一瞬見せ、シングルに出るが後藤がギロチンをセットしたが、時間が阻まれた。

最終回、タッチグローブの直後に左を入れた後藤。間が空けてしまったライトイヤーの失態か。それでもサッカーパンチにライトイヤーの気持ちに火をつけたか、厳しい表情で右を伸ばし、蹴り足を掴んでローを蹴る。これが急所に入り、試合が一旦ストップ。再開後にライトイヤーがヒジを見せ、右に繋げる。力強い左を振るう後藤、ライトイヤーはダメージが残っているかカウンターもやや抜けている感がある。そして右オーバーハンドに後藤はダブルレッグを合わせてテイクダウン。

MMAらしさを見せた後藤は、落ち着いてライトイヤーのシングルに足を抜いて打撃の間合いに。ライトイヤーは前蹴り、続くテイクダウンに狙いに蹴りを受けて後方に崩れる。スタンド勝負の後藤は、立って待つ。ライトイヤーはここで詰めることができない。最後右ヒザからい右を見せたライトイヤーにダブルレッグを決めた後藤が、しっかりとポイントアウト──巧さを見せて後藤が、判定勝ちを手にしたが退出路で「ダメだ。もっとやらなきゃ」という言葉を吐いた。


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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#02   宮城友一 関口祐冬

【Shooto2022#02】ロー&ジャブが有効も攻め気のタイミングでTDを取られた宮城が関口に判定負け

<フライ級/5分3R>
関口祐冬(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
宮城友一(日本)

沖縄勢連敗は避けたい宮城が、変則的な構えから繰り出される関口の左オーバーハンドをかわす。しっかりと自分のリズムで左ローを蹴っていく宮城は、後ろ回し蹴りもかわす。体を振っての関口のパンチの打ち終わりに拳を伸ばす宮城が右ミドルを決める。左ローで足が持っていかれた関口、左足が効かされないよう気を付ける必要がある。その関口が一気に距離を詰めてワンツーを打っていく。

後ろ足でもローを蹴った宮城が距離を詰めて、ケージに関口を押し込む。手首を掴んでくる関口に対し、宮城が細かいヒザを腿に入れる。回って離れた関口が左を振って前に出てくるが、宮城も左ジャブを伸ばす。マットに手を突いてローを蹴った関口は、クリンチのなかでヒザを見せる。今度は宮城が手首を掴んで、ヒザを顔面に狙い初回が終わった。

2R、直ぐに圧を掛けて前に出た宮城に対し、関口がダブルレッグでテイクダウンを決める。クローズドの宮城は腕を抱えて動きを止めに掛かる。セコンドからオープンを取れという指示に従った宮城が足をきかせると立ち上がった関口が右のパウンドを落とす。

このタイミングで立ち上がった宮城は、すぐにダブルレッグに尻もちをつかされ即立ちスタンドへ。今度はテイクダウンでなくパンチを振るう関口に対し、宮城は右ハイを見せる。ローをコツコツと入れ、ガードの上からハイを蹴った宮城はジャブをダブルで伸ばす。両手を前に差し出す関口、宮城は三日月蹴りを入れる。

関口も左ボディを入れ、しゃがみこむような右カーフを蹴る。左インローからジャブを2つ当てた宮城はテイクダウンのマイナス分を取り戻したか。残り1分、右ハイを見せて右ローを入れて宮城は関口の前進にパンチを合わせるが、ここで3度目のテイクダウンを奪われる。下からのエルボーを入れた宮城は、腕十字を外され立ち上がり際に左を被弾した。

最終回、右ストレートから左ハイの関口に対し、宮城は圧を掛ける。関口の飛び上がってのパンチにもジャブを当てた宮城が右ローを蹴る。続く右ストレートにダブルレッグに合わされ、またもていうダウンを取られた宮城はすぐに立ち上がるが、先手を許した形になる。

離れ際のヒザは不発に終わった宮城。それでもジャブから右ローを効かせる。ペチっというリズムで左ローを入れる宮城だが、左を効かされ下がる、大きなパンチでなくショートで真っ直ぐを当てるようになった関口に対し、宮城が組みへ。これはネガティブな組みだが、離れた関口も攻勢に出ない。残り90秒、左を当てた関口はここでもダブルレッグでテイクダウンを決める。

スタンドに戻った宮城は、打撃で反撃を試みたが、またもテイクダウンを取られる。バックに回った関口はキムラを取らせず殴ってタイムアップに。結果、関口が3-0で判定勝ちを手にした。ジャブとローが効果的だったが、攻め気の打撃に連続でテイクダウンを取られた点は──宮城は要・修正が必要だ。


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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#02 キック 総合格闘家 齋藤奨司

【Shooto2022#02】齋藤奨司、絶妙な左足の変化と効果。Lyo’sから3-0の判定勝ちを手にする

<バンタム級/5分2R>
齋藤奨司(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18
Lyo’o(日本)

やや腰を落とした構えから、上半身を起こしたし齋藤がローから左ハイを狙う。組まれてヒザを入れた齋藤に対し、Lyo’oが右を振るいながら組んでいく。腕を差した齋藤は、首相撲にも離れる。Lyo’oの前進にカウンターを合わせた齋藤は、前に出てボディを打っていく。Lyo’oは飛びヒザからパンチ、組んでいく。ケージ際で体を入れ替えた間合いを取り直した齋藤が右を当てる。さらに左ヒザからテンカオ、Lyo’oも右ローを蹴ってパンチを伺う。

ロー、蹴りと見せて左ジャブの齋藤だが、Lyo’oがローにカウンターを合わせる。効かされた齋藤が、組みの展開でヒザをボディに連続で突き上げる。Lyo’oのスピニングバックエルボーも組んだ齋藤が離れて右オーバーハンドを伸ばす。ワンツーに右を打ち返したLyo’o──手数&精度で齋藤だったが、パンチで腰が落ちたシーンもありLyo’oが取っていることも十分に考えられる。

最終回、左ミドルの齋藤が、右ローを蹴り込み、ワンツーを伸ばす。スイッチからの蹴りのフェイクの齋藤に対し、Lyo’oが後ろ回し蹴り。さらに飛び込んでダブルレッグへ。シングルに切り替えたLyo’oにヒジを落とす齋藤は、これを効かせて左腕を取ってキムラへ。そのまま腕を制してヒジを続ける。

Lyo’oはボディロックに切り替えて、前方へ崩していく。小外掛けも耐えて離れた齋藤が前蹴り、Lyo’oは左右のフックを打っていく。残り半分、蹴りを見せて右を伸ばし、ジャブを当てた齋藤がボディに繋げる。左足を上げるなど、巧みなフェイクを織り交ぜて手の攻撃につなげる齋藤が、ボディを入れる。

さらに前蹴りから右カーフ、左フックを入れた齋藤は、組まれてもケージにLyo’oを押し込む。最後の1分、組めないLyo’oが前蹴りで突き放され、突っ込むところで右オーバーハンドを打っていく。スピニングバックフィストの空振りにバックを取った齋藤は、打撃戦を選択して左ジャブを入れる。2Rはテイクダウンも許さなかった齋藤が──3-0で判定勝ちを手にした。

「俺はもうボクサーでもキックボクサーでもない」と言いつつ、総合格闘家を嚙んでしまった齋藤は苦笑いを浮かべた。


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ABEMA MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#02 UFC   ジェイク・シールズ ダイキ・ライトイヤー チャンネル パッチー・ミックス 修斗 内田タケル 安藤達也 山内渉 山田崇太郎 岡田遼 後藤丈治 石井逸人 石橋佳大 西川大和 鶴屋怜 齋藤奨司

【Shooto2022#02】安藤達也の挑戦受ける岡田遼─02─「自分で自分を試す試験です」

【写真】対策練習は、仮想安藤=鶴屋怜とのスパーリングで行ってきた(C)MMAPLANET

21日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2020#02 のメインで安藤達也の挑戦を受ける修斗世界バンタム級チャンピオン岡田遼インタビュー後編。

修斗が格闘家生活の本編と語る岡田。今年いっぱいの活動という区切りをつけたチャンピオンは2度目の防衛戦を「自らの試す試験」と表現した。

<岡田遼インタビューPart.01はコチラから>


──安藤選手は今回アルファメールではなくて、国内で調整しているようですね。

「あぁ、そうなんですか。良い状態で来て欲しいと思います。強い安藤とやりたいです。そうでないとラスベガスまで行った意味がなくなりますし」

──ATTとエクストリーム・クートゥアー、どのような違いがありましたか。

「施設面で充実しているのはATTです。どちらもメガジムですが、ATTは上に宿泊施設があったり、カフェまで揃っています。サウナや水風呂なでも完備されています。ただし、エクストリーム・クートゥアーは同じストリートにUFC PIがあってUFCファイターはエクストリーム・クートゥアーで練習をして、PIに行って飯を食って体のケアができます。そしサプリメントを補充してもらって帰る。それが全て無料でできる。

パーソナルトレーニング、治療もフリー。朝から晩まで三食、選手の体のことを考えられた食事が用意されています」

──ベガス在住の選手でなくても、定期的にボディチェックがあって個々にあったサプリメントの支給を受けるそうですね。

「データが残っていて、何が必要かとか全て教えてもらっていました。そりゃあ、UFCファイターはラスベガスでファイトキャンプをしますよね。これはATTにはないです。めちゃくちゃ充実した保障で、アジアの選手だってラスベガスに行きますよ」

──絶望的な気持ちになってしまいますね……。

「えっ? あぁ、UFCファイターでないと……ですね。それは僕も感じました。この差をどう埋めろっていうんだって(笑)。こんなに手厚いサポート、保障がある。あのアドバンテージは凄まじいです」

──おかしなクスリに手を出すなということだと思うんです。

「そうですね。それもありますよね」

──そういうなかでエクストリーム・クートゥアーで得た手応えというのは?

「何か一つの項目が、ドーンと伸びたということはないです。局面のディティールを詰めていく、そういう地味な作業をしてきました。おさらいですね。特に新しいテクニックを教わって『面白いっ』っていうようなATTの時のようなことはなかったです。

ただ寝技のコーチがジェイク・シールズで、ベーシックなことを丹念に何度も繰り返すんです。そして『ここに隙間がある。もっともっとタイトにしろ』とか言ってもらえて、細かいディティールを詰めてきました。だからATTとは違う意味で、凄く役に立ちました」

──練習して面白い選手はいました。

「なぜか、ずっとパッチー・ミックスがスパーリングパートナーに指名してくれて。週に2回のスパーリングの日は必ずパッチーとスパーをしていました。あの極め、ギロチンはヤバいです。初見だと、やられてしまいます。シングルに入らせて、マルセロチン。あれは元谷君の気持ち、分かりました(笑)。いや、充実していましたね。

ただラスベガスでやってきたからって、どうこうっていう試合じゃないですけどね。今回の試合は」

──その通りですね。

「それに最初に言いましたが、安藤君に勝ちたいとかじゃないんです。やり切りたい、自分を出し切りたい。自分のためだけのモチベーションではもう頑張れなくて。応援してくれる人に喜んで欲しいですし、ずっと僕の試合を見てくれている人に成長しているなって思って欲しい」

──それでも勝利を手にするために、何をしないといけないと思っていますか。

「勝つために……特別にすることではなくて、良いコンディション、良いメンタルで今までやってきたことを出すだけで、勝てると思っています。何も特別なことをする必要はない。100を110にするのではなく、80点以下にならない仕上がりで行こうと思います」

──それで凄く強い岡田遼を見ることができれば、もっと岡田選手の試合が見たくなるのが世の常です。

「本当ですか!!」

──世の常というか、私個人ですね(笑)。今日のスパーリングを見ていても、自分は総合力でMMAを勝つという意見は実はあまり信用していなくて。やはりレスリングが強く、打撃で勝てる人がMMAは強い。そういうなかにおいて、岡田遼は回転しているなと感じました。

「嬉しいです(笑)。それを確認するための試合です。どれくらい試合でできるのか、自分で自分を試す試験です。そして──修斗愛を見せます」

──しっかりとまとめてもらってありがとうございます(笑)。

「アハハハ。鶴屋怜に頭から落とされていますけどね(笑)」

■視聴方法(予定)
3月21日(日)
午後6時30分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■対戦カード

<修斗世界バンタム級王座選手権試合/5分5R>
[王者]岡田遼:61.1キロ
[挑戦者]安藤達也:61.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
西川大和:76.6キロ
山田崇太郎:77.3キロ→77.1キロ

<バンタム級/5分3R>
石井逸人:61.0キロ
石橋佳大:61.2キロ

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治:60.8キロ
ダイキ・ライトイヤー:61.0キロ

<フライ級/5分3R>
関口祐冬:57.0キロ→56.7キロ
宮地友一:56.5キロ

<バンタム級/5分2R>
Lyo’o:61.2キロ
齋藤奨司:61.0キロ

<フライ級/5分2R>
大竹陽:56.6キロ
山内渉:56.5キロ

<フライ級/5分2R>
内田タケル:56.5キロ
佐々木駿友:56.4キロ

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE Shooto Shooto2022#02   ダイキ・ライトイヤー チャンネル 修斗 内田タケル 安藤達也 山内渉 山田崇太郎 岡田遼 岩本健汰 後藤丈治 石井逸人 石橋佳大 西川大和 飯田健夫 齋藤奨司

【Shooto2022#02】計量終了 ポスト岡田遼時代に向け、負けられない石井、石橋、後藤、ライトイヤー

【写真】ランキング的には5位✖6位、7位✖ランク外対決となる(C)THE ONE

20日(日)、東京都港区の10KOLで明日21日(月・祝)に文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#02の計量が行われた。

メインは修斗世界バンタム級チャンピオン岡田遼が、安藤達也を挑戦者に迎え2度目の王座防衛戦=Road to 有終の美に臨む今大会──選手権以外でバンタム級戦が2試合組まれている。


西川は山田の計量を終わるのを裸足で待ち続けていた。明日は、体格差がかなりありそうな両者だ

2021年を飛躍の年とできなかった石井逸人と後藤丈治が、それぞれ石橋佳大、ダイキ・ライトイヤーと相対する。王者が今年限りで引退と公言しているだけに、永遠と続く潰し合いを抜け出すためにも、この2試合は結果が求められるファイトとなる。

さらにコメインでは世界ライト級王者の西川大和が、山田崇太郎とウェルター級で戦うという要注目のカードが組まれている──が、山田が計量当日にシャワーを浴びると水分を吸ってしまい体重が増えるという事態に陥る。

計量開始から1時間を過ぎたころに会場に到着した山田だが、100グラムオーバーに。これを落とすのに30分以上かかるも最終的にはクリア。西川もパスするまで見届け、両者で撮影となった。

また岩本健汰と対戦予定だった飯田健夫が減量中に体調不良に陥り病院へ。この一戦は中止となった。

■視聴方法(予定)
3月21日(日)
午後6時30分~ ABEMA格闘チャンネル             
■ Shooto2022#02計量結果
<修斗世界バンタム級王座選手権試合/5分5R>
[王者]岡田遼:61.1キロ
[挑戦者]安藤達也:61.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
西川大和:76.6キロ
山田崇太郎:77.3キロ→77.1キロ

<バンタム級/5分3R>
石井逸人:61.0キロ
石橋佳大:61.2キロ

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治:60.8キロ
ダイキ・ライトイヤー:61.0キロ

<フライ級/5分3R>
関口祐冬:57.0キロ→56.7キロ
宮地友一:56.5キロ

<バンタム級/5分2R>
Lyo’o:61.2キロ
齋藤奨司:61.0キロ

<フライ級/5分2R>
大竹陽:56.6キロ
山内渉:56.5キロ

<フライ級/5分2R>
内田タケル:56.5キロ
佐々木駿友:56.4キロ

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ABEMA MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#02 キック ボクシング 修斗 齋藤奨司

【Shooto2022#02】2021年デビュー組、齋藤奨司「趣味の延長でチャンピオンにはなれない」

【写真】2021年のJ-MMA界デビューの当たり年。初戦を落としても、齋藤の期待値は高い(C)SHOJIRO KAMEIKE

21日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催される『プロフェッショナル修斗公式戦2022 Vol.2』で、格闘DREAMERSにも参加した齋藤奨司がLyo’oを相手にプロ3戦目を行う。
Text by Shojiro Kameike

アマチュアボクシングから始まり、キックボクシングを経てMMAファイターとしての人生をスタートさせた齋藤。格闘DREAMERSに参加したことで彼の知名度は高まったに違いない。一方で、結果を残せていない自身との戦いがあった。そこで齋藤がたどり着いた自分自身のスタイルとは――。


――プロMMA3戦目を5日後に控えている齋藤奨司選手です(※取材は3月16日に行われた)。まずプロフィールからお聞きしたいのですが、最初に始めた格闘技はボクシングなのですよね。

「はい、ボクシングですね。中2の時にボクシングジムへ通い始めて、高校から部活に入り、大学を卒業するまでやっていました」

――当時はプロボクサーを目指していたのでしょうか。

「いえ、プロになろうという気持ちは全然なかったです。中学生の頃、ちゃらんぽらんな生活を送っていたんですよ。それでボクシングをやっていた従兄弟から『やることがないなら一緒にボクシングをやろうぜ』っていう感じで誘われました」

――ちゃらんぽらんな生活というのは、どのようなものだったのですか。

「別にヤンチャだったわけじゃないですよ(苦笑)。中学校の頃は部活もやっていないし、特にやりたいこともなくて。サッカー部に入ったこともあるんですけど、団体競技が合わないなと思って辞めました。そのまま学校にも行かなくなって――でもボクシングジムには行っていました。

そのジムに、習志野高校ボクシング部の監督が来ていて、僕を見て『ウチ(習志野高校)に来るか?』と誘ってくれたんです。習志野高校は千葉県でもボクシングの名門校で、自分も行こうと決めました。ただ、最初は中学校の先生から『お前、高校に行けると思っているのか?』と言われて……」

――出席日数の問題で高校に進めないというのは、よほど学校に行っていなかったのですね。

「はい……中2から中3は学校に行っていなかったです(苦笑)。とにかく高校の監督が『ちゃんと学校に行け』と。それと中学校の先生もすごく協力的だったおかげで、習志野高校に入ることができました。今は本当に感謝していますね。高校では、高3の時に国体で優勝して、東洋大学に進学しています」

――アマチュアボクシングを続けるうえで、オリンピック出場が目標だったのでしょうか。

「正直、その頃はオリンピックを狙えるようなポジションでもなかったです。まずは大学日本一を目標に向けて取り組んでいました。寮生活で同じ釜の飯を食っている仲間と一緒に大学1位を目指して。僕の時代は、大学リーグで3位が最高位でした」

――では、大学卒業後は……。

「大学卒業後にボクシングを続けるつもりはなかったです。ただ、それまでボクシングだけに集中していたから、部活が終わった瞬間に突然パッと頭の中が変わるんですよね。あぁ、卒業した後はどうしようかなって。でもプロボクサーになるつもりはなくて。これまでずっとボクシングで頑張ってきたので、これからは社会に出て頑張ってみたいなっていう気持ちが生まれて、大手の不動産会社に就職しました」

――何年ほど会社員を?

「1年ちょっと、ですね。その頃、部活の仲間でプロになっている選手が多かったんですよ。僕が仕事をしている間に、そういう選手がプロで実績を残したり、チャンピオンになったりして。仲間だから応援に行くじゃないですか。でも試合を見ながら内心、『オレのほうが強かったのにな……』と思うことがあったんです。それで自分は今、何をやっているんだろう、って」

――……。

「もちろん仕事は仕事として面白かったです。でも年齢を考えたら、格闘技をやるのは今しかない。今やらなかったら一生後悔するなって。よく『若いうちにコレやっておけば良かった』って後悔している人がいるじゃないですか。『オレ、昔は強かったんだよな』とか。自分はそうなりたくない、だったら今やろうと思いました。それが23、24歳の時ですね」

――そこからMMAの前にキックボクシングを3戦経験していますよね。キックボクシングを始めた時は、会社を退職していたのですか。

「会社は辞めています。会社に勤めながらでも格闘技はできる、とは言われました。でも僕は、高校から大学までボクシングしかやっていなかったじゃないですか。毎日ボクシング漬けでやっていたのに、大学では日本一になれなくて。そういう世界を知っているからこそ、別の仕事をしながら格闘技でチャンピオンになれるわけがないと思ったんです。そんなに甘い世界じゃない、趣味の延長でチャンピオンにはなれない、って」

――ただ、キックボクシングで3試合を行ってMMAを始めるというのは、急な方向転換だったのではないですか。

「かなり急でしたね(笑)。キックボクシングをやっていた頃からMMAのクラスには参加していましたけど、最初はMMAをやるつもりがなかったので。MMAをやろうと思ったのは……すごく単純な理由なんです。最初は強さを感じてボクシングを始めました。それがMMAのジムでMMAの選手と練習していて、組み技のクラスにも参加したらコテンパンにされて。こんなに強いんだ――と思ってから、MMAに興味を持ち始めました」

<この項、続く

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ABEMA MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#02 VTJ 修斗 山田崇太郎 海外 菅原和政 西川大和

【Shooto2022#02】山田崇太郎戦へ、修斗世界ライト級チャンプ西川大和「タイに移り住む予定でした」

【写真】理にかなっている。合理的な西川、その辺りも彼が結果を出し続けている部分に関係しているかのように思われる(C)SHOJIRO KAMEIKE

21日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催される『プロフェッショナル修斗公式戦2022 Vol.2』で、修斗世界ライト級王者の西川大和が山田崇太郎と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

今回の試合はウェルター契約、西川にとっては初のウェイトとなる。なぜ西川はウェルター級で戦うことを選択したのか。そして昨年11月、菅原和政戦後に表明した海外での練習は――。
その全てに答えてくれた西川の目には、格闘家として生きていくための決意と覚悟が見えた。


――昨年11月のVTJ以来の試合を控えていますが、VTJの菅原戦では勝利したものの、大きく右目を腫らしていました。試合後、右目が腫れた影響は何かありましたか。

「全くないですね。僕って顔が腫れやすかったり、鼻血が出やすい体質なんです。試合後に病院へ行っても特に何もなかったですし、3日後には腫れも全て引きました」

――そうだったのですね。菅原戦の直後には、海外で練習するという旨のコメントがありました。

「実は1年ぐらい前から、プーケットにあるAKAタイランドに行くことを決めていたんです。でも今はコロナ禍の影響で出入国が大変ですし、家で練習しています」

――なぜAKAタイランドに行こうと?

「まず現地は物価が安いこと。そしてトレーナーとして父がついてきても良いということだったので。米国のジムに行くと、各競技のコーチがいるじゃないですか。ただ、MMAの試合って、自分で考えなければいけないところが大きいと思うんです。その中で僕が信じているのは、自分自身であって。その自分自身の考えを実現できる練習環境でありながら、コーチにそこまで深く口を出されずに練習できる。そういう許可をAKAタイランドから頂きました」

――どれくらいの期間、AKAタイランドへ移行と考えていたのでしょうか。

「向こうに住む予定でした」

――えっ、移住するつもりだったのですか!?

「はい。物価も安いし、格闘技以外でも学ぶことは多いと思ったので、向こうで新しい人生を始めるつもりでいました。コロナ禍が明けて楽に出入国ができるようになれば、すぐにでも行きたいです。

日本にいると、余計なストレスが掛かったりすることもありますよね。でも海外のジムには、それぞれ自分の考えと目標を持っている選手が集まっているし、余計なことを考えたり悩んだりすることがない。そういう環境で練習したいと思っていました」

――ということは次の山田戦が、日本では最後の試合となる可能性もあるのでしょうか。

「この1年間で、いろいろ海外のプロモーションとも話をしていました。それで今回が日本では最後の試合になるか、もう1試合やるか……ただ、今年は日本にいようと思っています。まだコロナ禍で出入国にいろいろな条件があるので。あとは日本でもまだ自分の穴を埋めたり、テクニックの向上ができる部分は見つかっていて。1年後には出入国の規制も少なくなっているので、タイへ行くのはそこからですね」

――これまで海外で練習した経験はありますか。

「以前、TOP FCで試合をした時に、KTTで練習させてもらったことがあります」

――その時、日本での練習と海外の練習で、何か違いを感じることはありましたか。

「……特にないですね。日本の選手がよく『海外には強い選手がいるよね』って言うじゃないですか。でも、それって当たり前のことなんですよ。当たり前だと思っているから、海外のジムへ行っても、特別な違いを感じなかったんだと思います」

――当たり前、というのは?

「海外のジムには、自分のバックボーンを生かしてMMAでお金を稼ぎたい、という選手が集まっているじゃないですか。そういう目標を持って集まっている選手が、弱いわけがないんです。むしろ日本では、当たり前のことに対して騒ぎすぎじゃないかなって。僕はそれが普通だと思っているので。

僕の父親が言うのは、今は普通の人がプロになりすぎているんだと。たとえば、最近は格闘DREAMERS出身の選手が凄いって騒がれていますよね。でも僕にとっては、格闘DREAMERSに出ている人たちのように、何かしらのバックボーンがあって強い人たちがプロになる状況のほうが、競技として当たり前だと考えているんですよ」

――……。

「野球だと、甲子園で優勝しているような選手がプロになりますよね。でも日本のMMAは、そうじゃないところがある。それってある意味、格闘技がナメられているんじゃないか、とすら思います」

――だからこそ、そうした同じような目標を持つ選手が集まる海外のジムを選んだわけですね。ただ、タイへ移住する場合、生活面で不安はないですか。特に金銭面など……。

「それはジムからも話は聞いていて、物価も安いし生活費は問題ないです。あと、3カ月のトライアウトみたいな期間を経て、ジムのメンバーとして認められたら、寮費も必要なくなるんです。それなら練習して、試合で勝って、余計なことはしなければいい。それが選手の役割ですし、その役割を果たすために、格闘技に集中できる環境だと思っています」

<この項、続く


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【Shooto2022#02】Road to Second Life=安藤達也の挑戦受ける岡田遼─01─「修斗王者を全うする」

【写真】ある意味、この選手が現代MMAにおいて──もっとも打・投・極を回転させることができているかもしれない──ほめ過ぎか…… (C)MMAPLANET

21日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールでShooto2022#02 が開催され、メインで修斗世界バンタム級王者の岡田遼が安藤達也の挑戦を受ける。

昨年3月に大塚隆史を下し初防衛に成功した岡田は、その後RIZINバンタム級GPに出場して一回戦負け。修斗の強さを自らの力で示すことができなかった。そんな修斗愛に満ち溢れた岡田にとって、今回の防衛戦が意味することは何なのか。彼の修斗愛は真実なのか──を問うた。


──岡田選手に問いたいことがあります。

「えっ、何ですか」

──修斗愛について、です。

「もう、めちゃくちゃありますよ」

──凄くあることは理解しています。そして修斗バンタム級王者としてRIZINバンタム級GPに挑み、DEEP王者の元谷友貴選手に敗れての防衛戦です。タイトルマッチを戦った倉本一真選手、大塚隆史選手、誰もベスト4にも残れなかったです。

「ただ、優勝したのは修斗の扇久保博正です」

──もう完全に質問の途中から答を用意していましたね(笑)。

「アハハハハ」

──その答えで岡田選手の心は晴れ渡るのでしょうか(笑)。

「アハハハハ。そうですね……。あの場でDEEPのチャンピオンに負けたことは送り出してくださった修斗関係者の皆さま、サステインの坂本代表、応援してくださった皆さまに対して、本当に申し訳ないと思っています。

でも、元々は岡田遼という格闘家のストーリーの本編はずっと修斗だったので。RIZINのバンタム級トーナメントは僕のなかでは番外編なので、また本編に戻ってきたという感じです」

──岡田選手のなかでMMAファイターとして、あの場で負けたことをどのように消化できているのでしょうか。また、どういう風に払拭しようと考えているのか。実はUFCを目指し叶わなかった。そしてRIZINに出た。だから、負けた時点で引退するのではないかと勝手に想像していました。

「まさに僕のMMAファイター人生、今、言われたように修正を加えたモノです。本当は修斗のチャンピオンになった時点で北米を目指していた。それが無理だったからRIZINに出ました。ただRIZINに出たのもトーナメントだったからです。トーナメントは勝ち続けても年末に終わっていた。ということは修斗の防衛期限内に終了している。例え優勝していても、3月に修斗の防衛戦を戦うつもりでいたので。

集大成としては集大成だったのですが、あそこで現役を終えるつもりはなく、必ず防衛戦を戦うと坂本さんと約束して出場しました」

──そこは初志貫徹なわけですね。そして平良達郎選手とラスベガスで練習もしてきました。

「ハイ。前回、不甲斐ない試合をした分、今回のタイトルマッチで修斗のチャンピオンとしてもう1回死ぬほど気合を入れて、最後まで修斗のチャンピオンを全うしたいと思いまいラスベガスで練習してきました」

──この後は、どのように考えているのですか。

「それは去年、話した時と変わっていなくて2022年で格闘技の旅を終えようと思っています。その考えは全く変わっていなくて……ただ、この試合で終えるのか、年内にあと1試合、あるいは2試合戦うのかは鶴屋さんと、防衛戦を終えてから相談しようと考えています」

──やり切るため、ですか。

「ハイ。そうですね」

──戦う選手の気持ちは記者には分からないのですが、やり続ける選手とやり切る選手では気持ちに違いなど出てくるものでしょうか。

「う~ん、ハッキリ長くやらないと宣言したことで、残りの格闘家人生の価値が自分のなかで変わりました。ラスベガスに一緒に行っていた平良は、いくらでも時間があります。でも俺はこれが最後の海外修行だと思うと、1日1日の集中力だったり、賭ける気持ちが全然違うので。今現在は、凄く張りのある生活ができています」

──その心境で臨む、2度目の防衛戦。チャレンジャーが安藤達也選手です。

「安藤君はないと思っていました(笑)。安藤達也はねぇだろうと。大塚選手にああいう形でTKO負けしているので、もうないというのは自分のなかで勝ってに思っていましたね。それでも今回。安藤君が挑戦者だという流れになり『やります』と。それしか、言えないです(苦笑)。

だから今回は相手どうこうでのモチベーションというよりも、修斗のチャンピオンとして防衛期限内に防衛義務を果たすという責任を全うしたいという気持ちでやっています」

──前回がドローだったので、決着戦だという気持ちは?

「石井逸人戦の安藤君はデビュー当時、底の見えない怪物みたいな安藤達也に戻ったのかなっていう風には見えました。ただし、波のある選手ですからね」

<この項、続く>

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