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MMA MMAPLANET o UFC UFN ESPN+70 UFN212 アレクサ・グラッソ ブログ ヴィヴィアニ・アロージョ

【UFN212】動いてカウンター。絶妙のオフェンシブ・ディフェンダー振りを発揮しグラッソがヴィヴィに完勝

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
Def.3-0:50-45,49-46.49-46
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

上体を振ってジャブを繰り出すグラッソ。ヴィヴィはパンチを叩きにいくが左フックを被弾する。グラッソがジャブを続け、左ボディフックを入れる。さらに空振りになったが左ハイを見せたグラッソは、ローを蹴られる。ジャブの相打ちで、威力が上だったグラッソに対し、ヴィヴィは回転力で対抗していく。継続的に左ジャブを入れるグラッソはmダブルレッグを切って左ジャブからワンツーを打っていく。肩が柔軟なのか、パンチがヴィヴィより伸びるグラッソが、スーパーマンパンチのフェイクからローを決める。ヴィヴィも左ジャブを当て、残り30秒でダブルレッグでスクランブル──も、グラッソが即リバーサルからスクランブルで立ち上がった。ケージに押し込まれながらフレームを創り、ヒザを入れたグラッソが初回をリードした。

2R、右ストレートからの蹴りを入れたグラッソだが、ヴィヴィもスイッチして左ミドルを入れる。ヴィヴィの右ストレートに対し、グラッソはワンツーを返す。右サイドキックを見せたグラッソは、ヴィヴィに打たせてカウンターを狙う。ヴィヴィはボディのコンビからダブルレッグを決めると、即パスを決めてサイドで抑える。ブリッジを泳がせてサイドをキープしたヴィヴィは続くブリッジにマウントを取りに行き、安定度の高いハーフへ。右腕を差し、パスを決めたヴィヴィだが直後にブリッジからスクランブルでスタンドに戻された。

目に見えて動きが落ちたヴィヴィは、ジャブからワンツー、そしてスリーで殴られる。それでも左をヒットさせたヴィヴィだったが、ワンツーで頭が揺れる。直後にダブルレッグからバックに回ったヴィヴィ──ジャッジはどちらを支持したか。

3R、両者ペースを落とし慎重になったなかでヴィヴィがボディのコンビを打つ。グラッソも左を返す。グラッソは極端にカウンター狙いになるなかで、中盤からステップインしてワンツーを放つ。さらにボディからハイをを蹴り、ヴィヴィの前蹴りにもスピニングバックフィストを打っていく。グラッソは右ストレートから左ボディを入れる。ヴィヴィも手数が減った5分は、最後の30秒でグラッソがワンツー&ロー、さらに右を当てる。左ボディに右オーバーハンドを決めたグラッソが繋ぎのラウンドも取った。

4R、グラッソのワンツーに左ハイを返したヴィヴィ。3Rより共にアグレッシブになったか。ヴィヴィは左インローを蹴るが、これは姿勢が悪い。左ジャブに右をヴィヴィが合わせ、一旦間合いを取り直す。グラッソはステップジャブ、ヴィヴィがワンツーを返す。グラッソはカウンターではパンチの距離を創れるが、踏み込んで攻撃を仕掛ける場面は単発の攻撃が多い。

その待ちの姿勢で右をヒットさせたグラッソが、ワンツーに右をカウンターで決める。右ストレートにも右が待ち受けていたヴィヴィは、残り1分でダブルレッグへ。右を差してハイクロッチもエルボーを打たれて頭の位置を上げる。両者は金網際から最後の10秒で離れ、時間を迎えた。

最終回、両手を動かして前に出たヴィヴィが右をヒットさせる。相打ちのタイミングで威力があるグラッソは、相手の前進を巧妙に使い続ける。右を見背て組んだヴィヴィはヒザをボディに受けながら、右腕を差しあげるがグラッソが回って離れる。足は動かすが、徹底してカウンター狙いのグラッソが、右を2つ入れる。ヴィヴィを追いかけさせ、テイクダウンの距離を遠くし、打って来るとカウンターというオフェンシブ・ディフェンダーの妙を見せ続けたグラッソは、最後の最後にワンツーから次の一歩を踏込みスリーを当てて試合をまとめた。

結果は3-0でグラッソの快勝。攻防が高度になった故にアクションの少ない試合となった。


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MMA MMAPLANET o UFN212 カブ・スワンソン ジョナサン・マルチネス

【UFN212】バンタム級転向のカブ・スワンソン、38歳。ジョナサン・マルチネスの左ローに下る

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
Def.2R4分19秒by TKO
カブ・スワンソン(米国)

38歳になったスワンソンが、バンタム級に転向しマルチネスと対戦。左ローを蹴るスワンソンが、関節蹴りを繰り出す。マルチネスは左ミドルを2度見せ、その2発目でスリップし起き上りながらダブルレッグへ。ケージにスワンソンを押し込み、自ら離れたマルチネスが左ハイを蹴っていく。強振気味のパンチを振るうスワンソンは左ミドルを連続で蹴られた直後に、クリーンテイクダウンを決めてパスへ。そのタイミングで肩ブリッジ、リバーサルしたマルチネスがスクランブルでギロチンを狙う。

スワンソンが立ち上がると、マルチネスは距離を取り直す。スワンソンが右を入れ、左を伸ばすが同じタイミングで左を放ったマルチネスの方が打撃の圧力は上か。スワンソンもノーモーションで右を伸ばす。しかし、マルチネスは左ミドルで攻撃を遮断する。空振りを誘って蹴りを入れるマルチネスが、要所でミドルを蹴り込む。スワンソンはボディストレートを入れた直後に、マルチネスがパンチのコンビから左ハイを狙う。距離を詰めたスワンソンは首相撲からのヒザ蹴りでダウンし、パウンドの連打に立ち上がってもボディへのニーでヒザをマットにつく。マルチネスはパンチを連打したが、スワンソンは時間とハーブ・ディーンの長めの様子見に救われた。

2R、止められていてもおかしくなったスワンソン──どれだけ回復しているか。関節蹴りから後ろ回し蹴りのスワンソンは、左ローで姿勢を崩し、ヒザを再び腹に受ける。さらに左ミドルで動きが止まり、追撃に亀になってしまう。マルチネスは真後ろにつきバックコントロール、正対してきたところでヒザ立ち状態の肩固めへ。スワンソンは背中を自らつけてエスケープし、スイープ狙いからシングルレッグも、ギロチン狙いに自ら背中をつけられ肩固めに捕えられそうになる。

マルチネスがマウントに移行し、殴ると背中を見せてスクランブルのスワンソンを立たせて顔面にヒザを狙う。間合いを取りなおしたマルチネスに対し、スワンソンは声を挙げて右を当てる。直後に右を入れたマルチネスが、エルボーから左ミドルを放つ。左フックを当てたスワンソンだが、左インローを2発左足に受けると2度ともキャンバスにヒザをつく。マルチネスはスタンドで待ち受け、三度左ロー。倒れ込んだスワンソンにパウンドを落としたマルチネスを見て──即座にハーブ・ディーンが割って入った。


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MMA MMAPLANET o UFN212 ジョーダン・ライト ドゥスコ・トドロビッチ

【UFN212】ヒールにパウンドを痛打されたトドロビッチが、マウントパンチでライトから逆転勝ち

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ(セルビア)
Def.2R3分12秒by TKO
ジョーダン・ライト(米国)

直ぐに前に出るトドロビッチが、ライトの右にダブルレッグを合わせる。ケージにライトを押し込んだトドロビッチだが、押し返され逆にケージにつめられる。テイクダウンを奪ったライトが、バタフライガードにも足を一本抜いていく。左腕を差して右で殴るライトは、トドロビッチの下からの煽りにもバランスをキープし、足関節狙いにパンチを落とす。それでも前転からヒザ十字、さらにヒールを仕掛けたトドロビッチは後方から重いパンチを受ける。

たまらず足をリリースして立ち上がったトドロビッチだが、ボディにヒザを受けシングルで再びテイクダウンを許した。ハーフで潜ろうとしたトドロビッチを潰したライトが、マウントを取る。ここも足を絡めてヒールに出たトドロビッチは、殴られて立ち上がる。直ぐにダブルレッグで押し込んだライトは、トドロビッチの引き込みながらのギロチンを未遂に終わらせトップから殴ってラウンド終了を迎えた。

2R、トドロビッチの右にヒザを入れたライトだが、強引に首相撲に入ろうとしてボディから顔面にパンチを連打される。さらに左右のフックをアゴに被弾して動きが止まったライトは、シングルレッグを切られると座り込んで後方からパンチを連打される。抑えずに殴ったトドロビッチだが、立ち上がったライトのダブルレッグを切ってボディから顔面にパンチを連打する。ライトはスピニングバックフィストを空振りし、ヒザ、パンチを痛打される。何とかスタンドをキープするライトがダブルレッグも、トドロビッチがギロチンへ。

自らヒザをついたライトは、上を向いたところでマウントを奪われ、左右のパンチを打たれ続けられトドロビッチが逆転TKO勝ちを決めた。


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MMA MMAPLANET o UFN212 キック ハファエル・アスンソン ビクター・ヘンリー

【UFN212】盤石。カウンター、蹴り足を掴んでヘビーショット&TDでアスンソンがヘンリーに快勝

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ビクター・ヘンリー(米国)

間合いの測り合いのなかで、構えを変えるアスンソンにヘンリーが右を当てる。ワンツーの牽制に続き、右前蹴りと右ミドルのヘンリーだがアスンソンがキャッチして殴っていく。ケージの前で戦うアスンソンが右ロー、ヘンリーも同じ技を返し右前蹴りからスイッチして右を伸ばした。直ぐにオーソに戻したヘンリーは、腹を蹴りシングルを切る。足の抜き際にパンチを受けそうになったが、間合いを取り直した。

アスンソンが組んでクリンチも、固執することなく離れる。打の局面で圧を与えるのはヘンリーだが、右に合わせてアスンソンが組んでいく。ここも金網に詰めてからすぐに離れたアスンソンは、右ミドルを蹴られ左ハイを狙われる。ヘンリーは右ミドルをキャッチされて殴れらるも、打撃の間合いに戻ると前蹴りを腹に決める。内回り蹴りを見せたヘンリーは、右を2発放って時間に。

2R、圧を掛けるヘンリーがスピニングバックキック、アスンソンも回転系の蹴りを返す。アスンソンがケージ前を移動する展開は変わらず、ヘンリーは前蹴りを入れる。アスンソンの右をヒット、ヘンリーは右後ろ回し蹴りを空振りしてバランスを崩しガードを取る。ハイガードのヘンリーに鉄槌を落としたアスンソンは、腕十字をかわしてパスを狙う。重心を掛けるアスンソンから逃れスクランブルしたヘンリーは、立ち上がり際のアスンソンのハイキックをなんとかかわして正対した。

ヘンリーの右を被弾した直後、右を返したアスンソンは右の蹴りを掴んで、重い右のパンチを連打して押し倒すようにトップに。下になったヘンリーは腕十字狙いから、ハイガード、足も狙うがヒザを頭に置いたアスンソンは肩口にそのヒザを入れる。足を取るヘンリー、取られた足に重心を掛けて防ぐアスンソンがパウンドを打ち込む。背中を預けて立ち上がったヘンリーだが、後方から左フックを打たれこの回を失った。

最終回、アスンソンが左フックを当て、続いて右もヒットさせる。ヘンリーは前に出るが組まれてヒザを受けそうになる。圧を掛けパンチを伸ばすヘンリーだが、アスンソンも拳を振るってシングルへ。ここでヘンリーは手痛いテイクダウンを決められる。すぐに後方回転からスクランブルで、ヘンリーがスタンドに戻る。パンチを当てたアスンソンは、シングルレッグからダブルも、ヘンリーが切る。直後のスタンドの攻防ではアスンソンが右をヒットする。

さらに左を決めたアスンソンは、右を被弾してもヒザを突き上げる。ヘンリーは右ミドル、組まれてもケージに押し込んで離れる直後にワンツーを決めたアスンソンがシングルレッグで右足を掴み、執拗にケージに押し込む。左腕を差して耐えるヘンリーだが、ケージに詰められた状態で時間が過ぎる。右足のレッグリフトから頭を突っ込むアスンソンから、離れることができないヘンリー。残り10秒でリリースしたアスンソンは、タイムアップと共に納得したような笑顔を見せた。

一転ウィナーコール前から涙を見せたアスンソンは「凄く感情的だよ。みな、ここに来てくれてありがとう。エクストリーム・クートゥアーのコーチが僕に扉を開いてくれて、PIで準備して最高のコンディションだった。40歳だし、色々言われていることは分かる。今後はどうするか……。カウンター重視のファイトはファンが喜ばないかもしれないけど、僕は自分のスタイルで戦う。クレイジーなファイトはしない」と話した。


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MMA MMAPLANET o UFN212 キック ブランドン・デイヴィス マナ・マルチネス

【UFN212】よく動き、手足を出したマルチネス。攻め疲れもスプリット判定でデイヴィスから逃げ切り勝利

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ブランドン・デイヴィス(米国)

前に出てジャブから右前蹴り、そして左右のローを繰り出すマルチネス。デイヴィスの右前蹴りが急所に入り、試合が中断する。再開後、スイッチしたマルチネスが右前蹴り、デイヴィスが左を当てる。マルチネスは左カーフからリードフックを放ち、再びリードフックを届かせる。デイヴィスもジャブを入れるが、マルチネスのスイッチと手数に間合いを測りかねているか。と、今度はデイヴィスがアイポークがあったと中断を要請する。

試合がリスタートされると、デイヴィスがワンツーで前に出てマルチネスが蹴りで突き放す。ワンツーを決めたマルチネスは、蹴りを捌かれ右を打ち込まれそうになる。距離を作り直したマルチネスが左カーフを蹴る。デイヴィスは右オーバーハンドを決め、マルチネスは左を返してコンビへ。終盤、マルチネスがスピニングバックキックを見せ、デイヴィスのダブルレッグでケージに押し込まれたところで時間に。

2R、蹴りの距離で左オーバーハンドを振るったマルチネスに対し、デイヴィスも踏み込んでワンツーを放つが、続く入り際にカウンターを受ける。腹を蹴られ効いたような表情を見せたデイヴィスがクリンチへ。シングルは切られ、マルチネスが右を当てる。小刻みなスイッチと蹴りも含めた手数の多さでペースを握るマルチネスだが、口が開いてきたか。

デイヴィスは前蹴りを腹に入れ、右カーフを決める。マルチネスは左フックでカウンターを取ると、右には右を合わせる。手数が減り、ステップインで体が流れるようになったマルチネスに対し、笑顔を浮かべたデイヴィスがカーフから右を伸ばす。マルチネスはヘッドスリップでかわすと、スピニングバックキックを決めてダウンを奪う。デイヴィスは起き上ったところにパンチを纏められ、2度目のダウンを喫したところでラウンド終了──デイヴィスは時間に救われた。

最終回、序盤から圧をかけるデイヴィスが右をかわされ、クリンチの攻防でマルチネスをケージに押し込む。すぐに離れたが右をヒットさせる。2R終盤のラッシュで、さらにスタミナをロスしたマルチネスは動きが落ち、スピニングバックフィストは空振りに。直後にデイヴィスがボディストレートを決め、前に出る。マルチネスはここで組みを選択し、ダブルからケージに押し込んでテイクダウンを奪う。スクランブルでバックに回ったマルチエンスは、前方にデイヴィスを崩しに掛かる。

デイビスは胸を合わせ、離れたマルチネスに右をヒットさせる。パンチを続けるデイヴィスが組みを切った直後に右を被弾する。それでも前に出るデイヴィスのパンチをマルチネスが大きく体を振ってかわす。そこからのダブルレッグは、逆にテイクダウンを決められてしまったマルチネスがクローズドガードを取る。デイビスはポスチャーアップからパウンド、エルボーを落とし腕十字を防いでエルボーへ。

立ち上がってスラムしたデイビスだったが、そこで試合終了に。終盤は攻め疲れを見せたマルチネスが逃げ切り、スプリット判定勝利を手にした。


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CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFN212 キック 平良達郎

【UFN212】公約通りにフィニッシュ。平良達郎がヴェルガラを組みで圧倒し、最後は腕十字で一本

<129ポンド契約/5分3R>
平良達郎(日本)
Def.2R4分19秒by 腕十字
CJ・ヴェルガラ(米国)

コール時に無表情といって良い顔つきだった平良は、ヴェルガラの左ジャブに左に回って左を伸ばす。前に出るヴェルガラが左を当て、ワンツー。平良は首相撲からヒザを見せるやワンツー、即座に組みきバックに回ってボディロックからスラム、サイドで抑える。良い入り方となった平良は、右エルボーを落とし、マウント狙いへ。ハーフに戻したヴェルガラのスイープに対し、首を固めてパスをした平良が上四方で抑える。

両足を伸ばして頭を挟むヴェルガラだが、この態勢は維持できない。オーバーフックでマウントを取った平良、直後にマウント返しを決められるも即スタンドに戻る。右スストレートからダブルレッグで再びテイクダウンを決め、直後にマウントへ。足を一本戻されても、平良はパスを決めてヴェルガラのギロチンを無力化する。

サイドで抑えた平良に対し、頭に手を回したヴェルガラが肩固めの態勢でリバーサルする。よもやのトップの取り方だったが、平良はスクランブルに持ち込みヒザを突き上げ初回を取った。

2R、すぐに前に出て平良はワンツーを振るう。かわしたヴェルガラに対し、ローでバランスを崩させた平良はパンチを被弾しても、すぐに右を返してローを蹴る。リードフックからハイキック、続くシングルは切られたものの蹴りを交えて組みを織り交ぜる平良が、左クロスに続き、ヒザを突き上げて組みつく。シングルからボディロック、さらにバックに回ると、ワンフックでグラウンドに持ち込んだ平良は両足をフックしボディトライアングルに。

左の手首を掴むヴェルガラだったが、左腕、右腕、さらに左腕と平良は継続的に絞めていく。四の字を組み替えた平良はアゴの上からRNCグリップをセットしていく。ヴェルガラが手首を掴んでここもエスケープ、その刹那──平良は腕十字に移行する。ヴェルガラは立ち上がっで逃げようとしたが、左腕が伸びておりタップした。

その場で小走りするように喜びを露わにした平良は「I am happy Thank you」と絶叫した平良は、「デビュー戦は判定勝ちだったんですけど、5カ月間で成長した姿を見せるのは……それだけやってきました。相手がタフな選手だったので、苦手な部分の寝技で削ろうと思っていました。僕が日本人で初のUFCチャンピオンになります。チャンピオンになるまで負けません」と勝利者インタビューで話した。

オクタゴン2勝目を極めた平良は最後にカメラに向かって「朝早くから起きてくれたありがとう」と日本のファンに感謝の言葉を送った。公約通り、一本勝ち。何よりパンチを被弾しても怯まず、攻勢のなかで切り返されても慌てず──機転をきかした、流れるようなフィニッシュは今後への期待をさらに高める勝利となった。


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CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFN212 アレクサ・グラッソ カブ・スワンソン コリー・サンドハーゲン ジョナサン・マルチネス ジョーダン・ライト ドゥグラス・リマ ドゥスコ・トドロビッチ ニック・マキシモフ ハファエル・アスンソン ビクター・ヘンリー ピエラ・ロドリゲス マナ・マルチネス リッキー・シモン ヴィヴィアニ・アロージョ 久米鷹介 平良達郎 日沖発 水垣偉弥

【UFN212】ビクター・ヘンリーと対戦、UFC在籍11年&40歳ハファエル・アスンソン「僕は戦いたい」

【写真】あの圧力なるファイトが再び見られるか──ハファエル・アスンソン(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」でハファエル・アスンソンがビクター・ヘンリーと対戦する。

(C)Zuffa/UFC

現在4連敗中、40歳のハファエル・アスンソンは身の振り方について家族と相談をしたことを明らかにした。

今も毎日のように若い選手達とトレーニングを流す。そこが億劫になるようなら潔く引退するというアスンソン。最後のWEC経験世代、UFC在籍期間で干支が一回りしようかというベテランファイターのモチベーションとは。


──ビクター・ヘンリー戦を控え、今の気持ちを教えてください。

「良い感じだよ。彼はこのスポーツを長く戦ってきたベテランで、キャリアの大変を質の高い相手と戦ってきた。きっと良い試合になるだろう。あとは戦うだけだよ」

──ベテラン、経験値という部分ではハファエルも負けていません。

「そうだね。僕もベテランだ。そしてよりウェルラウンディット・ファイターだ。このところ見せることができていないめど、今回は自分の技量を披露する試合にしたい」

──ハファエルの言ったようにビクターも歴戦の強者ですが、UFCでは2戦目です。最近のハファエルは下から突き上げを食らうような試合が多く、トップファイターへの試金石となる試合での門番のようなポジションにありますね。

「前回の試合はリッキー・シモンで勢いのあるファイターだった。そして、僕自身が本来の力を発揮できず、アップ&カマーがさらに上にいくこととなった。その前の相手はコディ・ガーブラントで素晴らしい経験になるべき試合だったんだ。試合結果は求めたモノでなく、精神的に煮詰まっていてラウンド終了まで1秒というタイミングでKOされた。本当に自分のやるべきことを忘れ、自分でないような戦いをしてしまったよ。

自分の戦いをして、相手のことを見ているとあんなKO負けはしなかったはずだ。気持ちで負けていたね。その前のコリー・サンドハーゲン戦は全くの準備不足だった。ランキングは3位だったけど、あの試合が一番アップ&カミングファイターを勢いづけることになったと思う。とはいえヘンリーはUFCデビュー戦で勝って、僕の相手になった。互いに自分のスキルを出し合える試合だよ」

──4連敗、そして40歳。引退を考えたことはなかったですか。

「自分が年老いたとは感じていない。スタミナは以前よりある。技術力も落ちていない。新しいことも学び、身に着けている。自分より若い選手、重い選手と練習しているんだ。40歳という年齢は問題じゃない。リッキーと戦う前には実は太腿のケガをして、その回復はできたけど練習も十分でなく、スタミナがなかった。

もちろん、敗北続きで気持ちが落ちることもあったけど、今の僕はまたハングリーになっている。

いたずらに高い自己評価なんてしてくないし、大口を叩く性格でもない。でも今回のキャンプでまだまだやれるという手応えを感じているんだ。1日に2部練習、多い日は3度トレーニングをして来た。年齢を感じることはない。きっと、年を重ねて『あぁ、ヒザが痛い。練習は休もう』とか思うようになったら、潔く身を引くよ。とにかく毎日の練習に向かう気持ちが落ちるようなら、引退する。

だから、引退の声があることは分かる。それが良い意味でプレッシャーになっているよ。とにかく、デキない理由を探すようになったら終わりだ。次の試合は自分を試す場でもあるね」

──なぜ、年齢の話をしたかというと、ハファエルは覚えていないかもしれないですが、今から10年半前にアトランタ郊外のクーラーで、ブライアン・スタンが率いるMMAトレーニングセッションを漆谷康宏選手、水垣偉弥選手、日沖発選手、伊藤健一選手、久米鷹介選手と一緒に訪ね、ハファエルやジュカォン、ドゥグラス・リマ、そしてジョージ・ヒックマンらと練習をさせてもらったことがあったんです。

「あぁ……ゴメン、気付いていなかった。覚えているよ。ハツ・ヒオキやタケヤ・ミズガキとケージレスリングをしたよ」

──ひと昔も過去にことになってしまいました。そしてあの時、日本からジョージアに行ったメンバーで、今もMMAで戦い続けているのは久米選手だけになりました。ハファエルは今もUFCで戦い続けていて、素晴らしいと思っています。これだけの期間、世界のトップである舞台で戦い続けている。ハファエルのモチベーションはどこにあるのでしょうか。

「そのことに関しては、前回の試合後に家族とも話したよ。でも連敗したからって、辞めたくない。この状態でキャリアを終ららせたくないんだ。それがモチベーションになっていることは否定できないよ。でも、エゴじゃないよ。MMAは勝つか負けるかだ。負けるかもしれないけど、僕は戦いたい。さっきも言ったけど、毎日の練習が億劫に感じるようになると試合には出ないよ。まだ、そんな風になっていないからね。

でもモチベーションという部分では、若い選手たちとの練習が僕にやる気を与えてくれているのは確かだよ。それでも、いつかの日か終わりはやってくる。でも今回もATTでキャンプの一部を行い、ハイレベルのファイターと練習できている。そういうトレーニングをしているから、技術力も上がる。それはモチベーションになるよ」

──その成果を土曜日に発揮しないといけないですね。

「僕がどの局面でも戦えることを証明し、勝利を手にするよ。そのために十分なトレーニングを積んできた。現実になるよ。僕には100万人ものフォロワーはいないけど、可能な限りフォロワーからのメッセージには返答している。2万人ほどの本当に僕を応援してくれる皆と繋がっている。大好きな日本のMMAファンたちも、フォローして欲しい」

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN212計量結果

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135.5ポンド(61.46キロ)
カブ・スワンソン: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)
ジョーダン・ライト: 185ポンド(83.91キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)
ビクター・ヘンリー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ: 206ポンド(93.44キロ)
アロンゾ・メニフィールド: 205.5ポンド(93.21キロ)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス: 136ポンド(61.69キロ)
ブランドン・デイヴィス: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェイコブ・マルクーン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト: 146ポンド(66.22キロ)
ルカス・アレッシャンドリ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス: 115.5ポンド(52.38キロ)
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 129ポンド(58.51キロ)
平良達郎: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン: 170ポンド(77.11キロ)
ピート・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

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CJ・ヴェルガラ Interview UFC UFN ESPN+70 UFN212 ブログ 平良達郎

【UFN212】「日本のファンの心に刻まれるような試合を」計量失敗CJ・ヴェルガラが話していたこと

【写真】このインタビューで話したような気持ちで、ヴェルガラは平良とフェイスオフを行うことができていたのだろうか(C)Zuffa/UFC

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」で平良達郎と対戦するCJ・ヴェルガラ。

既報の通り、ヴェルガラの計量オーバーでキャッチウェイト戦となった今回の試合だが、現地時間の火曜日にMMAPLANETでは彼のインタビューを行っていた。

今やその時に言っていたことは何だったのかということになってしまうだろうが、ヴェルガラのこの試合に賭ける気持ち、日本への尊敬心は間違いなく本物だったはず。計量失敗はプロ失格で、競技者として悪という意見は当然として、CJ・ヴェルガラというファイターが話していたことを記しておきたい。


──平良選手との試合を4日後に控えた状態です。今の調子はいかがですか。

「タツローと戦うためにメンタル、フィジカルともにしっかりと準備できている。とくにフィジカル面では彼の攻撃を全て跳ね返せる状態にある。日本のファンの皆に僕が彼の説明をする必要はないと思うけど、彼の元気いっぱいな戦い方は好きだよ。タツローはちょっとした瞬間を見逃さず、フィニッシュに行くからね。それに日本人ファイターと戦うことは、僕にとって夢の一つだったんだ。

僕は日本のカルチャー、サムライ・カルチャーが大好きで。だからタツローと戦えて、素晴らしい機会を得られたと思っている」

──平良選手は今も修斗のベルトを持っている状態ですが、CJは日本のMMAについてどのような印象を持っているのでしょうか。

「僕は小さい頃に日本のPRIDEを見て大きくなった。さいたまスーパーアリーナで戦いたい、今でもそう思っている。試合中に観客の皆が声も漏らさないで、リングに集中していた。何かが起こるまで、息をひそめたように戦いを見続けている。そして反応は拍手だ。あの『イン・ザ・レッドコーナァァァァァ』っていうレニー・ハートのコールも大好きだったよ(笑)。

全ての日本人選手が、あの頃の歴史を継いでいる。試合の創り方も、強引なところがなくて凄くテクニカルだよね。ああいう戦い方は素晴らしいよ」

──とはいえ日本人選手のオクタゴンでの成績は芳しくなく、現状では契約選手も少なくなってしまいました。そのなかで平良選手は日本のファンの期待を背負っている若い選手です。

「でも僕は彼を倒さないといけない。タツローはグラップリングでバックを取るのが上手い。スタンドでも、グラウンドでもバック奪取が素晴らしい。それ以外のポジションを取るのも優れている。その辺は僕もキャンプで、徹底して研究してきたよ。タツローの得意なところは僕も得意だし、それに彼がこれまで経験したことがないような防御方法も頭にいれて準備してきた。しっかりと守って、彼にプレッシャーを与えていきたいと思う。僕のやるべきことに、何もシークレットはないよ。

何より僕のパワーと運動神経が、この試合を有利に運んでくれると思っている。とにかく彼のペースで動いても、しっかりと自分の戦いができる。まだ22歳のタツローが経験したことがないファイトになるはずだよ。彼はそんなことお構いないしに若い選手らしい勢いある攻撃を仕掛けてくるだろう。それを楽しみにしているんだ」

──フィジカルで優位という言葉がありましたが、現状の日本では国際戦が少なく欧米系のファイターのようなフィジカルの持ち主との対戦経験が、平良選手に限らず足らないという見方は成り立つと思います。テクニカルで試合へのアプローチがスムーズだと評していた日本人選手と戦うと、やはりCJもフィジカルが強い武器になると感じていますか。

「日本人選手には米国やロシア、ブラジル人のようなフィジカルはないと言うのは簡単なことだよ。でもフィジカルの強さはMMAを構成する一つの要素でしかない。確かに僕の方がフィジカルではタツローより上だろう。でも、それだけで彼と渡り合うわけじゃない。と同時に、タツローが過去の試合で見せてきた創造力溢れるグラップリングはフィジカルが僕のようにない相手だからできたのかもしれない。僕はフィジカルで彼を上回るけど、この試合に向けて自信を持っているのは、それだけが要因になっているわけじゃないからね。それはケージの中で明らかになるよ」

──ところでCJのようにコンテンダーシリーズ出身選手は、フィニッシュ至上のファイトで勝利しインパクトを残す必要がありました。対して、平良選手は勝利が一番。フィニッシュできるならするというマインドがどこかにあって、結果を残してきたと思います。つまりしっかりと自分の身を守ることを考えている。現状のコンテンダーシリーズ経験者はエキサイティングな試合をするという呪縛があり、アグレッシブが過ぎて防御が疎かになる嫌いはないでしょうか。

「僕に関していえば、アグレッシブに動こうとは思っていても感情的になることはない。しっかりとした確証がないのにフィニッシュばかりに気がいっていると、自分の身を危険な状態に晒すことになる。実際にアゴを上げて、パンチを振りまわし、呼吸を忘れて戦ってゲームプランを忘れる選手もいるからね。

自分がフィニッシュできる位置って、相手の攻撃が当たる位置でもある。そこを忘れて戦うことはできない。コーチがゲームプランに則して戦うように指示を出してくれる。それが僕の戦い方だよ」

──なるほどぉ。では日本では農耕民族が先祖で、島国で他国から侵略されることが少なかったDNAを持つ日本人ファイターは、狩猟民族で領土を奪い合う戦争を幾度となく繰り返してきたヨーロッパ系民族、そして彼らが世界を侵略した時代にハイブリッドとなった人種の末裔であるファイターの無慈悲なキラーインスティンクトには敵わないという見方がされていることについてどう思いますか。

「正直言って、そういうことは考えたことはこれまでに一切なかったよ(笑)。とても愉快な質問だね。そんな日本にはサムライ文化、ウォリアー・カルチャーがあるじゃないか。僕にはメキシコ人の血が流れている。皆、メキシコ人ファイターは凄くアグレッシブだと知っている。そして、常に相手を叩きのめそうとしていることも。そのメキシコ人としての戦いを僕もオクタゴンに持ち込むことは忘れない。

で、土曜日に僕の前に立ち塞がるのはサムライのDNAを持つタツローなんだ。彼にはずば抜けて強い精神力があるはずだ。そう願っている。ベストバージョンのタツローと戦いたいんだ。彼だってそうだろう。僕も最高の状態で戦う。

日本のファンの心に刻まれるような試合をしたいと思っている。日本のファンにとってのゴールデンボーイと戦うことになるけど、皆に喜んでもらえるようベストを尽くすよ」

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN212計量結果

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135.5ポンド(61.46キロ)
カブ・スワンソン: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)
ジョーダン・ライト: 185ポンド(83.91キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)
ヴィクター・ヘンリー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ: 206ポンド(93.44キロ)
アロンゾ・メニフィールド: 205.5ポンド(93.21キロ)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス: 136ポンド(61.69キロ)
ブランドン・デイヴィス: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェイコブ・マルクーン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト: 146ポンド(66.22キロ)
ルカス・アレッシャンドリ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス: 115.5ポンド(52.38キロ)
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 129ポンド(58.51キロ)
平良達郎: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン: 170ポンド(77.11キロ)
ピート・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

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【UFN212】計量終了 ヴェルガラが失敗も、平良達郎はキャッチ戦を了承。アスカロフ×ロイヴァル消滅

【写真】計量の3日前、MMAPLANETのリモートインタビューを受けた際のヴェルガラ。その時、彼が何を話していたかは後程掲載します(C)MMAPLANET

10月15日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」の計量が、14日(金・同)に行われた。

オクタゴン2勝目を目指す平良達郎は126ポンドでクリアも、対戦相手のCJ・ヴェルガラは129ポンドと1ポンドオーバー規約からさらに3ポンドも重く計量をミスした。


本計量開始時間から15人目のジョナサン・マルチネスまで列をなして次々とスケールに乗る中、平良は13番目に登壇してリミットいっぱいでクリア。ガッツポーズを創った。

対してヴェルガラは2時間の猶予があるなか、56分を経過した時点で22人目──最後の1人として計量会場に合われると、加減に体重計に乗り上記の通り計量をミスした。

残り1時間以上があるなかで体重を測り、ミス。直後に平良陣営の目の前でガブガブと水の飲みだしたヴェルガラはギリギリまで体重を落とすことを諦めて、少しでも楽をしたいという心境になっていたのだろう。これには平良の師匠・松根良太も兄貴分の岡田遼も怒り心頭だったが、平良本人は落ち着いて全てを受け入れている様子でキャッチウェイト戦を了承したという。

なお計量開始前にフライ級注目の一番=アスカル・アスカロフ×ブランドン・ロイヴァル戦がキャンセルされたという発表もあった。アスカロフが体重を落とせなかったことが原因。これも平良陣営からの情報によるとPIのサウナで全く汗が出ていないアスカロフが目撃されていたそうだ。

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN212対戦計量結果

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135.5ポンド(61.46キロ)
カブ・スワンソン: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)
ジョーダン・ライト: 185ポンド(83.91キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)
ヴィクター・ヘンリー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ: 206ポンド(93.44キロ)
アロンゾ・メニフィールド: 205.5ポンド(93.21キロ)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス: 136ポンド(61.69キロ)
ブランドン・デイヴィス: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェイコブ・マルクーン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト: 146ポンド(66.22キロ)
ルカス・アレッシャンドリ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス: 115.5ポンド(52.38キロ)
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 129ポンド(58.51キロ)
平良達郎: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン: 170ポンド(77.11キロ)
ピート・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

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【UFN212】オクタゴン2戦目へ─02─岡田遼「負けちゃいけない相手」&平良達郎「フィニッシュしたい」

【写真】父は硬く、兄は緩い。平良は間を取って丁度良い。試合が楽しみだ(C)RYOTA MATSUNE

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」でCJ・ヴェルガラと対戦する平良達郎と兄貴分・岡田遼の同時インタビュー後編。

UFC2戦目を迎えた平良の落ち着き具合を見て、岡田は人間的にも成長していることが感じられるという。その岡田にこの間のMMAファイターとしての成長と、対戦相手の分析をしてもらい、平良に改めて意気込みを尋ねた。

<平良達郎&岡田遼インタビューPart.01はコチラから>


──ファイトウィークも落ち着いている平良選手ですが、修斗の若手として台頭してきた時期から練習もしてきた岡田選手からしても、UFCファイターとなりさらに進化しているように感じられますか。

岡田 もちろんファイターとして、強くなっています。色々な部分で成長しています。それだけでなくUFCファイターになってから、自分で色々なことをやるようになっていますね。今回もラスベガスの酸素カプセルを自分で予約をいれて、自分で行くとか。1月に一緒にベガスに来た時は、そんなことは全くできる感じではなくて。人として逞しくなっているなと思いました。

──ということですが、平良選手。

平良 自分もその通りだと思います。

岡田 アハハハハ。謙遜するところかと思うんですけどね。でも選手として、まだまだ成長できる年齢ですし……僕が22歳で平良達郎のように11戦11勝だったら、もっと調子に乗って鼻高々になっていたと思います。達郎は自分を俯瞰して見ることができるんです。タイガームエタイに行って、首相撲を学んできたように、自分に足りないパーツを貪欲に吸収しようとしていますよね。

強くなりたいという想いは凄いです。正直、少し前まではスパーリングをしても『達郎、ここはまだまだこれからだな』という部分があったんです。やっていても、休める部分というか……この形にしておけば大丈夫というポイントが。それが段々となくなってきて、今は付け入る隙を見せなくなっています。

達郎はタイトな選手なんです。ただUFCで戦っていくにはタイトにしつつ、見切りもつけないといけない。8月の終わりにパラエストラ柏に達郎が来た時に、肌を合わせて感じたのは、どこか一つの局面が突出して強くなったというわけでなく、MMAで必要な動きにおいて隙間がなくなってきたことです。だから付け入るところがなくなってきて困っています。

以前は打撃とレスリングの繋ぎの部分で、間ができるところがありました。今はそういう部分でも、本当にタイトになってきています。MMAに必要な技術で構成したレーダーチャートで示せば、どこが伸びたということでなくレーダーチャート自体が大きくなってきています。

そういう状態にある達郎が、ムエタイの首相撲を求めたのも合点がいきます。さすがですね。そこがさきほども言ったように、自分のことを俯瞰して客観的に見ることができていることを表しています。

──そのように平良選手の成長を感じ取っている岡田選手から見て、対戦相手のCJ・ヴェルガラはどのようなファイターでしょうか。

岡田 う~ん、2試合ほどしかチェックしていないけど……言い方は悪くなってしまうのですが、『こいつ、何がしたいのかな?』っていう選手なんですよ。局面、局面で行き当たりばったりで試合を作っている選手に見えます。その辺りは松根さんも達郎も感じているところだと思うので、色々なパターンを想定しているでしょう。

──行き当たりばったりの選手の行動パターンを読むことは逆に難しくないでしょうか。

平良 戦い方は基本、打撃で前に出る。そこは変わらないと思います。勝った試合は後半に相手が疲れてペースで押し切っていたので、そういう部分は気を付けないといけないです。ただ、判定まで行けば疲れるのは当たり前ですし。寝技で一本を取る力もないので、どう攻めてくるのかは分かりやすい相手です。

岡田 まぁ負けないですし、負けちゃいけない相手です。

平良 僕自身ベルトを狙っているので、落とせない相手です。勝ったら勝ったで、自信がつく相手でもありますけど。

──ダナ・ホワイトが「UFCに欠けているのは日本人のスターだ」ということを発言し、日本人選手に期待をしている部分があると私などは受け取りました。あの言葉を受けて、平良選手はどのように感じましたか。

平良 僕が先頭に立って引っ張りたいという気持ちは余りないです。でも結果として引っ張っていくというか、結果を出してリードしていければ良いなと思っています。

──そのためにはどのような試合を土曜日にはしたいと思っていますか。

平良 シンプルにフィニッシュして勝ちたいです。

岡田 きっとデビュー戦よりも回りが見えてくると思うので、いつも通りの達郎のパフォーマンスを見せて良い試合をする。そしてフィニッシュをして、一緒に日本に帰りたいですね。

──では平良選手、日本で応援してくれるファンに一言お願いします。

平良 いつも応援してくれている皆さん、ありがとうございます。デビュー戦から5カ月が経ってのUFC第2戦ですが、あの試合から今日まで自分になりに「どうすれば強くなれるのか」というのを考えて日々を過ごしてきました。確実に成長していると、僕自身思っています。そこを試合で見せるので、早朝5時。早起きが必要ですけど、応援よろしくお願いします。

あと岡田さんは錦糸町にパーソナルジムのRYO OKADA TOKYO INSTITUTEを10月1日にオープンしたばかりで、今回はベガスに来てもらえないと思っていました。でもこんな大切な時期に来てくれたアニキに、本当に感謝しています。オープニングパーティが盛り上がるように、絶対に勝ちます!!

──押忍、今日はありがとうございました。

平良 カミナリおじさん、今日はありがとうございました。

──完全に岡田選手が耳打ちして言わせているじゃないですか(笑)。

岡田 アハハハハ。失礼しました。

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC212対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
カブ・スワンソン(米国)

<フライ級/5分3R>
アスカル・アルカロフ(ロシア)
ブランドン・ロイヴァル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ(セルビア)
ジョーダン・ライト(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ(カナダ)
アロンゾ・メニフィールド(米国)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス(米国)
ブランドン・デイヴィス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
ヴィクター・ヘンリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ(米国)
ジェイコブ・マルクーン(豪州)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)
ルカス・アレッシャンドリ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
サム・ヒューズ(米国)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
平良達郎(日本)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン(米国)
ピート・ロドリゲス(米国)

The post 【UFN212】オクタゴン2戦目へ─02─岡田遼「負けちゃいけない相手」&平良達郎「フィニッシュしたい」 first appeared on MMAPLANET.