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【FIGHT&MOSH】岡見勇信、修斗での戦いへ─02─「格闘技は潰し合い。その本質を見失ってはいけない」

【写真】この試合のために格闘技の原点に立ち使えるような練習を続けてきた。(C)TAKUMI NAKAMURA

12月2日(土)東京都江東区にある豊洲PITで開催されるプロ修斗公式戦「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」にて、岡見勇信がキム・ジェヨンと対戦する。
text by Takumi Nakamura

インタビュー前編では復帰の舞台として修斗を選んだ理由、その決断に至るまでの心境を明かしてくれた岡見。後編では“戦う”ことへの原点回帰、そしてジェヨン戦にぶつけるファイターとしての想いを語った。

<岡見勇信インタビューPart.1はコチラ


――そして岡見選手に用意されたジェヨンは極真出身、2004年からチーム・タックルでキャリアを開始したK-MMAのパイオニアで、韓国国内ではAngel’s FCとTOP FCでミドル級王座に就き、2018年にはロシアのACBにも参戦した猛者です。ファイトスタイルも前に前に出てくる選手で、まさに勇気を持って立ち向かわなければいけない相手です。

「最初にこの選手でどうですか?と打診されて、名前と顔が一致しなかったんですよ。でも試合映像を見たら、ああ、あの選手か!と。メルヴィン・マヌーフともやっていますし、韓国人選手らしいタフでガツガツ前に出る真っ向勝負する選手なので、いい相手を用意してもらえたと思います。今の自分にとって最高の相手ですね」

――この一戦に向けてどんなことを意識して練習してきたのですか。

「ンサン戦を振り返ると、ファイターとしての気持ちの部分が欠けていたと思います。どうしてもキャリアや年齢を重ねると、小手先の技術でかわしてしまうというか。あまりダメージをもらわずに勝つような動きをしてしまいがちなんですよね。自分としてはそんなつもりはなかったんですけど、ンサン戦はどこかしらにそういう気持ちがあったんだと思います。久々の試合ということもあって、ンサン戦の前は潰し合うようなスパーリングは控えていたし、その時はそれが正解だと思って120%費やしたんですけど、結果・内容ともに『これじゃダメだよな』ということが明らかになりました。

あれから1年、自分が“戦う”のであれば、どういう練習をすればいいのか。どんなコンディションを作ればいいのか。それをもう一度考え直しました。やっぱり格闘技は潰し合いだし、どれだけ相手にダメージを与えるか、どれだけ恐怖を与えるか。それがあった上での技術や戦術だと思うんですよ。そういう格闘技の本質を見失ったらいけないし、そこから逃げるんだったら格闘技をやる意味がないということがはっきり分かったし、今回は自分を追い詰める、ダメージを与えることもあればダメージを受けることもある、そういう覚悟を持って試合に近い練習を若手たちとやってきました」

――戦うことへの原点に立ち返る練習ですね。

「それこそ若い時はスパーリングが恐怖だったし、憂鬱だったし、練習行きたくないと思ったし(苦笑)。でもそういう練習をやらないと…ですよね。僕が4年前にATTポートランドに練習に行ったとき、毎週土曜日がハードスパーリングだったんですけど、コーチから『金曜日は練習するな。そんなことはやらずに土曜日のスパーリングに集中しろ。土曜日のスパーリングの内容ですべて評価する。そのくらいの気持ちを持って土曜日に臨んでくれ』と言われるですよ。ようは土曜日のハードスパーリングが試合と同じだと」

――一週間の練習の中にもあえて試合と同じピークを設定する、と。

「スパーの出来が悪くて『疲労が溜まっているから動けなかった…』は許されないし、そのくらい土曜日のハードスパーに集中して、変な言い訳をするなと。だから試合が決まっている選手は試合と全く同じで、土曜日の試合のために一週間のメニューや強度を考えるんです。自分も今回はそういう練習を取り入れてやってきました。ある意味、年齢的にも今の自分にはそれが合っていますし、一週間の中で練習の山を作って、いい準備ができました」

――今は目の前の試合がすべてだと思いますが、どんな試合をしたいですか。

「本当に今回は先のことを考えていなくて、12月2日の自分がどうなんだ?と。ここまでやるべきことはやってきて、どんな結果になっても後悔しないというファイトキャンプを送ることが出来ました。だからここからは気持ちですね。19日の修斗で宇野さんの試合を間近で見て、対戦相手側でしたけど、すごいものを見させてもらったし。他の仲間たちの試合もそうですけど、色んなものを見て自分に還元できているので、あとはその気持ちを試合にぶつけます。それがどうなのかは試合をやれば分かることなので」

――前回の修斗で試合後にケージを出た宇野選手に声をかける岡見選手の姿が印象的でした。

「宇野さんの戦う姿を対戦相手のセコンドとして見ることになるなんて思ってもいなかったです。僕が慧舟會に入った時から宇野さんはスターで、僕が道場にいった初日に宇野さんがスパーリングしてくれたんですよ。その時のうれしさや感動は今でも忘れないし、そんな宇野さんと教え子のオーディンが戦うことになって、それをこのタイミングで見るという部分にも感じるものがありました」

――それでは最後に岡見選手の試合を楽しみにしているファンにメッセージをいただけますか。

「久々の日本の試合、修斗という舞台に上がれることをうれしく思います。今振り返るとコロナ禍になり、守りに入っている自分がいました。正直ONEの日本大会の時でも、自分の精神状態は終わりに入っていて、心も体も尽きていたんです。でもそこでもう一勝負したいと思い、アメリカに練習に行って、そのなかでミドル級に戻して戦おうという想いを持って 帰ってきました。

守りに入っている自分が嫌で、戦っている仲間たちを見て自分も前に出なきゃ、勝負しなきゃと思ってンサンと戦ったのに、結果・内容ともに不甲斐ないものになって……あの時に辞めようと思いました。でも心のなかで、まだ自分が勝負していない・逃げていると思って、1年間で時間をかけて自分を作ってきました。本当にその総決算、今の岡見勇信をすべて出せるところまで持ってきたので、そんな自分を間近で見てもらえたらうれしいです」

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プロフェッショナル修斗公式戦『PROFESSIONAL SHOOTO 2023 Vol.7』試合結果

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第10試合 メインイベント 修斗世界フライ級チャンピオン決定戦 5分5R
×山内 渉(FIGHT FARM/世界1位)
○新井 丈(和術慧舟會HEARTS/世界暫定1位、ストロー級世界王者)
3R 2’55” KO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)
※新井が王者に

第9試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
○オーディン(格闘DREAMERS/世界3位)
×宇野 薫(UNO DOJO/元ライト級世界王者)
2R 0’56” KO (レフェリーストップ:右飛び膝蹴り)

第8試合 epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2023 女子ストロー級 5分2R
△藤野恵実(JAPAN TOP TEAM/パンクラス3位・元王者/勝ち点6→7)※トライフォース赤坂から所属先名称変更
△杉本 恵(AACC/女子スーパーアトム級1位/勝ち点4→5)
判定1-0 (長久保20-18/橋本19-19/杉本19-19)

第7試合 epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2023 女子ストロー級 5分2R
○吉成はるか(パラエストラ小岩/勝ち点0→3)※シューティング宇留野道場から所属変更
×エンゼル☆志穂(GSB多治見/勝ち点0)
2R 4’36” Vクロスアームロック

第6試合 epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2023 フェザー級 5分2R
○竹原魁晟(パラエストラ松戸/勝ち点6→10)
×浜松ヤマト(T・GRIP TOKYO/勝ち点6)
1R 0’38” KO (右フック)

第5試合 バンタム級 5分2R
×ライダーHIRO(シューティング宇留野道場)
○川北晏生[はるき](TRIBE TOKYO MMA)
2R 3’34” フロントチョーク

第4試合 バンタム級 5分2R
△江口 諒(SAI-GYM)
△シモン・スズキ(和術慧舟會HEARTS/23年全日本アマ同級優勝)
判定0-0 (19-19/19-19/19-19)

第3試合 フライ級 5分2R
×本多“弥彦”直樹(SAI-GYM)
○中池武寛(パラエストラ小岩/23年全日本アマ同級優勝)
1R 1’32” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第2試合 フライ級 5分2R
△大竹 陽(HAGANE GYM)
△杉本静弥[せいや](パラエストラ柏)
判定1-1 (19-19/19-19/19-19)

第1試合 ライト級 5分2R
○エフェヴィガ雄志 (TRIBE TOKYO MMA/2022ウェルター級新人王)
×後藤陽駆[ようく](シューティングジム大阪)
1R 0’21” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

オープニングファイト バンタム級 5分2R
×Jセロウ若林(SAI-GYM)
○中野剛貴(KRAZY BEE)
判定0-3

 11月19日に後楽園ホールで開催されたプロフェッショナル修斗公式戦『PROFESSIONAL SHOOTO 2023 Vol.7』の試合結果。メインイベントの世界フライ級チャンピオン決定戦は新井丈が山内渉に3R KO勝ち。セミファイナルはオーディンが宇野薫に2R KO勝ちしています。オーディンは「この試合を機に一回格闘技界に一区切りをつけます。どっかで名前を見た時は応援お願いします」とコメント。


 宇野薫はXでこんなコメントをしています。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2023#07 オーディン 宇野薫

【Shooto2023#07】オーディンがスピニングバックフィスト→ヒザで宇野をKOし「格闘技から離れる」宣言

【写真】衝撃のKOシーンと、オーディンの発言――(C)SATOSHI NARITA

<フェザー級/5分3R>
オーディン(日本)
Def.2R0分53秒 by KO
宇野薫(日本)

回る宇野が右の縦蹴りを見せる。左手を伸ばすオーディンに対し、左ローを当てた宇野。オーディンは宇野にケージを背負わせ、右ボディストレート、右ストレートを伸ばす。この右が当たったか、宇野はテイクダウンのために足を掴めず、マットに背中を着けてローでけん制する。立ち上がった宇野がダブルレッグに入ると、オーディンがパンチを合わせる。オーディンの右ミドルハイをキャッチした宇野がシングルレッグで倒しにいくも、オーディンは倒れず。宇野はマットに背中を着けて、オーディンのボディを蹴り上げた。

オーディンが離れるとレフェリーがブレイクをかける。スタンドで再開後、オーディンが右を伸ばす。オーディンの右ミドルハイをキャッチするもテイクダウンできない宇野江は、オーディンが前に出るとケージを背負う。しかしケージ中央で宇野の右フックもヒット。さらに左ストレートから返しの右を当てる。組むと下になってしまう宇野にパウンドを落とすオーディンは、離れて初回終了のホーンを待った。

2R、宇野がスイッチしながら距離を詰めると、オーディンのバッティングを受けた宇野がマットに背中を着けた。オーディンが離れたところでレフェリーがブレイクをかけ、出血している宇野の鼻をチェックした。再開後、宇野が前に出て左の前蹴りを放つ。オーディンが右ミドルを繰り出すと宇野は蹴り足をキャッチしたが、足を抜いたオーディンが右スピニングバックフィストがクリーンヒット。グラついた宇野がシングルレッグに入ろうとしたところに、オーディンが右ヒザをカウンターで合わせた。倒れた宇野にオーディンが追撃のパウンドを浴びせると、レフェリーが割って入った。

勝利したオーディンは「この試合を機に一回、格闘技界を離れたい」と宣言……オーディンの今後はいかに!?


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【Shooto2023#07】無敗の修斗世界王者へ。新井丈と対戦する山内渉「失神するまで、殴るか絞める」

【写真】全局面打撃で勝つことが理想。それが山内の理想のMMAだ(C)MMAPLANET

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#07のメインで、山内渉が修斗世界ストロー級王者の新井丈と空位の同フライ級王座を争う。
text by Takumi Nakamura

プロデビューから6戦6勝というレコードで世界戦にたどり着いた山内。修斗のレギュレーションを変えた新井の2階級同時制覇に注目が集まるが、山内が勝利すれば修斗に新たな無敗の世界王者が生まれることになる。極真空手に始まり、FIGHT FARMで育成されたMMAスタイルでベルトを狙う山内に話を訊いた。


――試合5日前のインタビューとなりますが(※取材は11月14日に行われた)、ここからは体調を整えて体重を落とす段階ですか。

「はい。やることをやって仕上がりはいいので、あとは身体を休めて体重を落とすだけですね」

――前回7月のヤックル真吾戦では鮮やかなKO勝ちでした。あれは狙っていたものだったのですか。

「普段から田村(彰敏)さんと打撃の打ち込みをやっていて、いつも数パターンを分けて練習しているんですね。その一つがハマって倒せた試合でした。繰り返し練習しているものなので、試合になると勝手に体が動きました」

――またテイクダウンされてから立ち上がるまでの流れもしっかり対応できていたと思います。

「FIGHT FARMはみんな組みも強いので、練習では寝かされることが多いんですよ。そこの対処も普段からやっていることなので、それが試合に出たと思います」

――2022年11月の清水清隆戦、ヤックル戦と2連続KO勝利となりました。

「拳の当て方や拳を握るタイミングだったり、倒す感覚を覚えてきたと思います」

――少しずつ山内選手のファイトスタイルが固まってきていますか。

「そうですね。次の新井選手は基本的に打撃でくると思いますが、僕は寝技もできるので、その場の状況に合わせて、自分が戦いやすい方で戦おうと思います」

――2連続KO勝利の山内選手とハードパンチャーの新井選手の試合ということで打撃戦が期待されますが、それだけの試合にはならない、と。

「お客さんが盛り上がるのは打撃だと思うんですけど、僕は打撃にこだわって大事な試合を落としたくないので、打撃でいけたらいくし、寝技でいけたらいく。特にこれというのは決めずに戦います」

――その新井選手にはどんな印象を持っていますか。

「ガッツがあって、パンチ力と当て感がすごいという印象です。でも一番印象に残っているのは気持ちの強さと気合いですね」

――KO勝ちの印象が強いですが、被弾しても最後は殴り勝つというスタイルです。

「それができるのもガッツがあるからですよね。組みでやられた試合を見ても落ちるまでタップしないし、僕も徹底的にやらないとダメだなと思いました。意識がある限りは絶対に試合をあきらめないと思うので、新井選手が失神するまで、殴るか絞めます」

――山内選手はプロ無敗のままタイトルマッチにたどり着きました。自分では順調なキャリアだと思いますか。

「めちゃくちゃ順調だと思います。今振り返るとマッチメークや試合展開も含めて運が良かった部分もあったと思いますが」

――過去にMMAPLANETでも取材している山内選手ですが、今回は山内選手がMMAを始めるまでのことを聞かせてください。もともと山内選手は極真出身ですよね。

「はい。小さい頃から“たたかいごっこ”みたいなことが好きで、父親と遊ぶときもボクシングの真似事とかをやってたんですよ。そしたら友達の中に空手をやっている人とつながっている子がいて、自分も空手をやってみたいと思って始めました。空手は8歳から始めて18歳まで、高校を卒業するまで続けました」

――空手からMMAに興味を持ったのは何がきっかけだったのですか。

「僕めっちゃ空手は弱かったんですけど(苦笑)、一応高校に入るまでは空手で世界チャンピオンになることを目標にやったんですね。でも高校に入ってからは『顔面を殴ってみたらどうなるんだろう?』とか『空手よりも顔面ありの方が向いてるんじゃないかな』と思うようになって。組み技とか寝技にも興味があったんで、それだったらMMAをやってみようという考えになりました」

――空手時代はどんなファイトスタイルだったのですか。

「接近戦が苦手で足を使って戦うタイプだったんですよ。足を止めて突き…じゃなくて、動いて動いて蹴りを合わせるみたいな。そういうスタイルだったから余計に顔面ありやMMAをやってみたいと思ったのかもしれないです」

――実際にMMAを始めるのは高校卒業→上京してから、になるのですか。

「はい。はじめは高校を辞めて上京したかったのですが、親に猛反対されたんですよ。それでちゃんと高校を卒業してMMAをやることになったら親は応援してくれました(笑)」

――2度目のチャレンジだった、と(笑)。でもそのくらいMMAをやりたいという衝動に駆られていたのですね。

「はい。とにかくMMAをやりたくて、高校在学中に東京のジムを調べて、色んなジムを周って体験入会巡りしたことがあるんですよ。それこそ新井選手が所属する和術慧舟會HEARTSにも行きましたよ(笑)」

――そのなかでFIGHT FARMを選んだ理由は何だったのですか。

「最初はTRIBE TOKYO MMAに入会したのですが、当時は専門学校に行きながらジムに通っていて、ジムまで片道1時間半くらいかかったんです。そうしたら長南(亮)さんが通いやすいジムとして髙谷(裕之)さんとFIGHT FARMを紹介してくれて、FIGHT FARMに入ることになりました」

――そういった流れがあってFIGHT FARM所属になったのですね。今の山内選手のファイトスタイルを考えると、髙谷さんや田村さんの指導がハマっていますよね。

「そうかもしれないです。最初はそこまでストライカーになろうとは思わなかったんですけど、やっぱり自分の持ち味は打撃だと思うし、理想は髙谷さんのようにガンガン打撃でいってパウンドを打つスタイルです」

――それから格闘DREAMERS出場を経て、修斗でプロデビューという流れになるわけですが、山内選手はファイターとしてどんな目標を持っていますか。

「修斗で世界チャンピオンになって、世界で戦っていきたいですね。フライ級は日本にも強い選手が多いし、いつかはUFCで戦いたいです」

――平良達郎選手がUFC、鶴屋怜選手がRoad to UFCにも出場していますが、そういった選手たちへのライバル心はありますか。

「ありますね。彼らとは年齢も近いんですけど、現時点では僕よりも先の舞台で戦っていると思うので、早く追いついて抜かしたいと思います」

■視聴方法(予定)
11月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2023#07対戦カード

<修斗世界フライ級王座決定戦/5分5R>
山内渉(日本)
新井丈(日本)

<フェザー級/5分3R>
オーディン(日本)
宇野薫(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
杉本恵(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
吉成はるか(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
竹原魁晟(日本)
浜松ヤマト(日本)

<バンタム級/5分3R>
ライダーHIRO(日本)
川北晏生(日本)

<バンタム級/5分2R>
江口諒(日本)
シモン・スズキ(日本)

<フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
杉本静弥(日本)

<ライト級/5分2R>
エフェヴィガ雄志(日本)
後藤陽駆(日本)

<バンタム級/5分2R>
Jセロウ若林(日本)
中野剛貴(日本)

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【Shooto2023#07】山内渉とフライ級王座決定戦、新井丈─02─「この試合が俺のベストバウトになる」

【写真】新井は修斗のルールを変え、そして歴史も変えてしまうのか(C)MMAPLANET

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#07のメインで、山内渉と空位の同フライ級王座を争う新井丈のインタビュー後編。
text by Shojiro Kameike

意識を失いながら安芸柊斗をKOした同日――山内渉がヤックル真吾をKOし、フライ級タイトルマッチの相手として新井を指名した。そんな両者による王座決定戦に至るまでの新井の想定に、彼のMMA観がよく表れている。相手の強さも、階級差も覚悟のうえだからこそ、この試合に新井が目指すヒーロー像が詰まっている。

<新井丈インタビューPart.1はコチラ


――安芸戦と同日に、今回の対戦相手である山内選手がヤックル真吾選手をKOしたあと、タイトルマッチの相手として新井選手を指名していました。そのアピールは聞こえていましたか。

「聞こえていました。ちょうど入場口の裏側――後楽園ホールで控室から階段を上がってきた瞬間ですね。自分の試合前に会場の空気感も知りたくて。そうしたら俺の名前を出していたので、ちょっと気が散っちゃいましたね(苦笑)」

――ご自身の試合に向けて集中力を高めている時の出来事で。

「まぁ、そこは気持ちを切り替えましたけど……。そういえば、俺の名前を出しているのを聞いていたのに――名前が分からなくなって」

――というと?

「もともと試合後に、フライ級の誰かに喧嘩を売ろうとは決めていたんですよ。でも当日のフライ級戦で誰が勝っていたのか覚えていなくて、マイクを持ちながらセコンドに『今日のフライ級戦は誰が勝ったんですか?』と訊いていました。すると『山内渉が勝った』ということだったので、『じゃあ山内君やろうよ』と言ったんです」

――意識が飛んだ試合の直後ですから、それも仕方ないかもしれません。

「当日は山内×ヤックル戦と、関口祐冬×内藤頌貴の2試合があったので、盛り上がって勝ったほうに喧嘩を売ろうと思っていました」

――試合前の時点で新井選手としては、誰が勝ち上がってほしいと思っていましたか。

「理想は山内君が圧倒的なKO勝利で上がってくることでしたね。俺は関口君に勝っていて、一方の内藤選手は大事な試合を落とすタイプだから。この試合はフィニッシュせず、どっちもどっちの試合をして終わってほしいと思っていました」

――それで山内選手が圧倒的なKO勝利を収めれば、必然とフライ級王座決定戦の相手は山内選手になりますね。

「そうです。4人の中で、山内君だけ抜き出ることになる。そのあとに俺がKOでストロー級王座を防衛したら――俺と山内君が対戦するって、観ている側も分かりやすいじゃないですか。そういう理想は試合前から考えていました」

――結果、新井選手の理想通りの展開となりました。改めて、フライ級のベルトを賭けて争う山内選手の印象を教えてください。

「一発の強さは、今まで自分が戦ってきたファイターの中でもナンバーワンでしょうね。あと、ここ3~4戦で試合の中での成長具合が凄まじいというか。やっぱり試合の中でしか掴めないものって、あると思うんですよ。それを俺は9連敗しても掴めなかった――2~3連勝したぐらいで、ようやく戦い方が分かってきて自分のファイトスタイルが確立されてきました。でも山内君はまだキャリアが6戦で、そのうち3~4試合で掴んできていますよね」

――確かに山内選手は戦い方を身につけながら、ここ2試合は仕留め方もプラスされています。何をどうしたら相手を仕留めることができるのか。ヤックル戦では立ち上がり際にパンチで倒すなど……そう考えると、新井選手にとっては関口戦よりも噛み合う相手ではないでしょうか。

「そうですね。俺の周りでも、みんなが楽しみにしていますよ。心配もされるしね」

――新井選手がKO負けを喫するのではないか、と。

「山内君はパンチ力が強いことって、みんな分かっていますから。『さすがのジョーも山内君もパンチを食らったら危ないよ』と言われます」

――もともと山内選手のパンチ力が強いうえ、今回はストロー級とフライ級の差も表れてくるかもしれません。

「そこで自分の気持ちが試されるんじゃないですか? 俺の気持ちが弱くなることはないし、相手もそこで引くようなタイプではないと思うんですよ。俺もいつもよりダメージは受けると思います。ダウンするかもしれないし、もしかしたら俺が下がることもあるかもしれない。でも、それらは全て想定のうえで――覚悟して戦うので。だから相手の良いところも俺の良いところも全部出て、この試合が新井丈のベストバウトになると考えています」

――新井丈のベストバウト!

「相手の良いところも全て引き出したうえで自分が勝つ。そうすると俺を応援してくれている人だけでなく、相手の応援団の感情も引き出せると思うんですよ」

――ただ、そうした戦いの末に自分が倒れるリスクも背負うことになります。

「それはもう、MMAを始めた時に腹を括っていますから。そういうものだと思ってMMAを続けています。最近は一発をもらうことを怖がる選手が多すぎるんじゃないですか。自分にとっては山内君が強いとか、今度こそ俺が危ないとか――そんな意見をネガティブには捉えていなくて。『そこで俺が勝ったら、お客さんはどれぐらい盛り上がるんだろうか』と、全てポジティブな想像しかしていないですね。

今回は修斗初の同時二階級制覇、新井丈が両肩にベルトを掛けた姿をお見せします。そのために自分の体がボロボロになることは、覚悟のうえです。それも含めて、ハラハラしながら俺の試合を見届けてください」

■視聴方法(予定)
11月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2023#07対戦カード

<修斗世界フライ級王座決定戦/5分5R>
山内渉(日本)
新井丈(日本)

<フェザー級/5分3R>
オーディン(日本)
宇野薫(韓国)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
杉本恵(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
吉成はるか(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
竹原魁晟(日本)
浜松ヤマト(日本)

<バンタム級/5分3R>
ライダーHIRO(日本)
川北晏生(日本)

<バンタム級/5分2R>
江口諒(日本)
シモン・スズキ(日本)

<フライ級/5分2R>
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<バンタム級/5分2R>
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AB ABEMA DREAM Shooto2023#07 オーディン ブログ 宇野薫

【Shooto2023#07】大ベテラン=宇野薫と対戦、オーディン「自分を指名してもらい、感謝しかない」

【写真】あと10キロ残っているとは思えないオーディン(C)TAKUMI NAKAMURA

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#07で、オーディンが宇野薫と対戦する。
text by Takumi Nakamura

格闘DREAMERS出身のオーディンは7月の修斗後楽園大会で結城大樹を下し、世界ランキング入り。今大会はランク外の宇野との対戦となったが「宇野さんと向かい合って何が生まれるか楽しみ」「今後のことを考えると自分が窮屈になる。それだったら目の前にあることに全力で取り組む」とランキング戦とは異なる部分に試合の意味を見出している。

具体的な目標に突き進むのではなく、その時に自分が感じたものに素直に従う。オーディンの格闘哲学について訊いた。


――いよいよ宇野選手との一戦が近づいてきました。(※取材14日に行われた)

「試合が決まったのが大会まで一カ月くらいだったんで、普段やっている練習を継続して、少し対策的なところを乗せて準備してきました。もう今は本格的な練習が終わって、あと減量が残り10キロってところですね」

――10キロですか!?

「前回の結城大樹戦もファイトウィークに入ったタイミングで10キロだったんで、今回が特に減量幅が大きいわけじゃないです。今日も高谷さんと岡見さんからも『体重大丈夫か?』ってLINEが来るんですけど大丈夫です(笑)」

――さて7月の結城戦がオーディン選手にとっては修斗初参戦となりました。まずあの試合を振り返っていただけますか。

「初めてフェザー級で試合をやって、思ったよりリカバリーに時間がかかったんですよね。試合直前に回復してきて、そこでスイッチが入った感じで。慣れてない階級で試合をすると、こういうこともあるんだなって感じで、いい勉強になりました。試合としては自分のベストパフォーマンスを出すことにマインドが行っていて、次につながる意味のある試合にしたくて。

結城選手がグラップラーで、どちらかといえば自分もグラップラー系なんですけど、あえて一度もグラップリングにいかずにストライキングだけで戦ったんです。自分の課題であり、自分の弱点で勝つということを意識してスタンドで戦いました」

――スタンド勝負したのはあえて選択したものだったんですね。

「グラウンドにいける場面は何回もあったんですよ。でも自分の弱点で戦っても勝てるようにならないと、いずれ壁にぶちあたると思ったので、今のうちからそこまで意識して戦おうと思っていました」

――練習で打撃のスパーリングを重ねても、試合で得られる経験は別物ですか。

「それもあるんですけど、ストライキングが出来ないグラップラーは気持ちが弱いと見られがちじゃないですか。僕はそれって日常生活の弱さが出ちゃうからだと思うんですよ。慣れないものと向かい合ったときに、それを乗りこなすゆとりがないというか。結局(身体の)中身がちゃんとしていないと、外身を動かすことはできないから、練習以外の日常生活でも自分の苦手なことをしっかりやるようにしました」

――具体的にはどのようなことを意識したのですか。

「呼吸ですね。何か起きても呼吸を整えて、無駄なことはしないで落ち着く。結城選手はベテランだから、僕が身体能力と勢いだけでいったら、絶対に上手さでやられると思ったんです。だから仮にそういう展開になったとしても焦らずに自分を貫くことが鍵だと思っていました。

何か自分のなかでエラーが起きたときでもしっかり呼吸を整える。呼吸が乱れて息が上がると重心が軽くなるし、動きも軽くなるから、そうならないように呼吸を乱さない。そういうすっ飛ばしがちなことを意識して、セルフトークしながら準備していました」

――ジムワークはどの選手もやっていることで、それ以外の時間をどう過ごすかも意識しているのですね。

「格闘DREAMERSに出ていた時は毎月試合があったから、相手の対策どうこうじゃないし、筋トレをして筋肉を増やそうと思っても期間が足りない。じゃあ何をすればいいかと思ったときに呼吸だったり、より基本的なことに目がいくようになったんですね。今もその延長線上にいて、そういう基本的な細かいことに磨きをかけて練習しています」

――今回は大ベテランの宇野選手と対戦が決まりました。オファーが来た時の心境は?

「宇野さんから自分を指名してもらったということで、喜んでお願いしますって感じで感謝しかなかったです。自分はランカーとやろうと思ったんですけど、宇野さんと戦って、宇野さんがどんな選手かを感じたいなと思いました。ワクワクしかないです」

――髙谷さんや岡見さんからは何か言葉をかけられましたか。

「岡見さんは『自分の先輩と教え子がやるのかよ…』みたいな(笑)。そういう色んな見方はあると思うんですけど、自分は宇野さんと向かい合って何が生まれるかを楽しみにしています。勝ち負けはもちろん大事なんですけど、自分の人生において自分のベストパフォーマンスを全力で出して、対戦相手とぶつかって何を得られるかが大事だと思っています」

――相手とぶつかって何を得られるか。その部分ではABEMAのMMA海外武者修行5期生として、昨年ATTアトランタで長期合宿していますが、米国ではどんなことを感じましたか。

「米国はMMAに対するリスペクトが全然違っていて、ファイターが生きていく上でやりやすい環境だなと思いました。でもその環境が日本人にとってすべてプラスかどうかと言われたら別で。米国にいるとフットワークとか気持ちが広くなるんですど、がさつなところも出てきちゃうんですよ。そういう国の色が練習にも入ってきちゃうというか。だから米国で練習してプラスになったこともある一方で、雑になってしまった部分は日本に戻ってきてから修正する必要がありましたね。そこのバランスが大事だと思いました」

――それは長期合宿したからこそ分かるものかもしれませんね。

「ATTで練習するプロ選手はフロリダの本部に行くことが多くて、フロリダ本部は一流選手たちが集まるアスリート養成所みたいな環境なんです。で、僕が練習していたアトランタ支部にもそういう選手はいるのですが、ストリートファイターみたいな選手も結構いるんです。ジムの場所がアトランタの荒れている地域で、不良という言い方は変ですけどハスリングして生きているような人たちが普通にジムで練習していて。僕も何度か危険なシチュエーションに直面したんですけど(苦笑)、他のジムで味わえないような経験ができたと思います」

――同じATTでも本部と支部でそれだけ違いがあるのですね。

「彼らはアスリートとしてMMAをやっている選手たちとはマインドが違いますよね。アトランタのジムにはキューバ出身がいたり、ブラジル出身がいたり、アフリカにルーツがある選手がいたり、そういうメンバーが自分たちが持っているカルチャーの色を出すので、ジム内は虹色状態ですよね(笑)。

ABEMAの密着動画でも話したんですけど、米国の人たちはいい意味で『これ!』というものに囚われてない。プロレスとMMAを両方やる選手もいれば、俳優をやりながらMMAの試合に出ている選手もいて、自分がやりたいと思ったことをやる。そういうスタンスなんですね。だから僕も好き勝手にワガママになるという意味ではなく、自分がやりたいことをやっていこうと思いました」

――そんなオーディン選手が考えているやりたいことは何ですか。

「試合が終わった時に自分が何を感じているか。宇野さんと戦って何をやりたいと思うのか。その時の素直な気持ちに従っていきたいですね。僕は見ている人たちがワクワクするような対戦カード、そういう雰囲気で試合をするのが好きというか。自分がピンとくる相手やストーリー性がある相手…そういう試合をやることで格闘技を楽しんでいる部分があるんです。もちろんそこには強さの追及があって勝ち負けを競うのが当然なんですけど『あの人たちが殴り合ったらどうなるの?』とか、見ている人たちから『俺も格闘技をやってみたい』という気持ちを引き出せるような選手になっていきたいですね」

――修斗でランキングを上げて、チャンピオンになって…という道もあると思いますが、今はそういった具体的な考えはないですか。

「昔はあったんですけど、それを考えると自分が窮屈になるんですよ。それだったら目の前にあることに全力で取り組んで、そうすれば自分が進むべき道に進んでいくと思うから、今は宇野さんと全力で戦うことが全てです」

■視聴方法(予定)
11月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2023#07対戦カード

<修斗世界フライ級王座決定戦/5分5R>
山内渉(日本)
新井丈(日本)

<フェザー級/5分3R>
オーディン(日本)
宇野薫(韓国)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
杉本恵(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
吉成はるか(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
竹原魁晟(日本)
浜松ヤマト(日本)

<バンタム級/5分3R>
ライダーHIRO(日本)
川北晏生(日本)

<バンタム級/5分2R>
江口諒(日本)
シモン・スズキ(日本)

<フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
杉本静弥(日本)

<ライト級/5分2R>
エフェヴィガ雄志(日本)
後藤陽駆(日本)

<バンタム級/5分2R>
Jセロウ若林(日本)
中野剛貴(日本)

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【Shooto2023#07】同時2階級制覇へ、修斗を変えた男=新井丈─01─「修斗の方々の懐が深くて、感謝」

【写真】レギュレーションを変えたが、二階級制覇が成ったわけではないことは本人が一番理解しているはず(C)SHOJIRO KAMEIKE

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#07のメインで、修斗世界ストロー級王者の新井丈が、山内渉と空位の同フライ級王座を争う。
text by Shojiro Kameike

新井はかねてよりストロー級&フライ級の二階級同時制覇を宣言していたが、そこには修斗のルール面で大きな壁が立ちはだかっていた。もともと修斗のチャンピオンについては、以下の規定が存在していたのだ。

※ISC認定JSAルール 第26条【チャンピオン】
チャンピオンは1クラスに1名を置き、同一の者が同時に複数のクラスのチャンピオンになることは認めない。ただし、当該階級において暫定王者が認定試合により決定された場合は暫定王者を含め2名となる。上記の規定によりタイトルを保持したまま他のクラスのチャンピオンシップに出場することは出来ない。
(一般社団法人 日本修斗協会 公式サイトより。原文ママ)

つまり現状では新井がストロー級王座を保持したまま、フライ級のベルトに挑むことはできない。しかし、9月の後楽園ホール大会で、11月に山内と新井が空位のフライ級王座を賭けて戦うことは発表されていた。と、日本修斗協会は該当の項目を11月8日に改正し、10日より新ルールが適用されることとなった。改正内容は上記のルールから「同一の者が同時に複数のクラスのチャンピオンになることは認めない」「上記の規定によりタイトルを保持したまま他のクラスのチャンピオンシップに出場することは出来ない」の2文を削除――つまり新井は晴れて、ストロー級王者のままフライ級王座決定戦に出場することができることとなったのだ。

修斗が競技であるならば、競技はルールで成り立つもの。ルールを変えた新井は、修斗を変えた男といえる。そんな新井に改めてルール改正とフライ級王座決定戦について訊くとともに、今年7月の安芸柊斗戦について振り返ってもらった。


――修斗のルールを変えさせた男、新井丈選手です!

「アハハハ、変えてくれましたね。修斗関係者の方々の懐が深くて、感謝しています」

――フライ級に挑戦するうえで、ルールを変えてくれるとは思っていましたか。

「いや、そもそも――そういうルールがあるのを知らなくて(苦笑)。自分としては、ただただ戦い続けていたら『あぁ、コレはダメなんだ』と知ったぐらいでしたね。SNSとかでは関係ない人たちが横やりを入れてきたりとか」

――選手からも「自分の時には……」という意見が出ていました。

「選手がそれを言うのは恥ずかしいと思うんですよ。たとえば兄妹がいて『自分は何年生の時にお小遣いが何円だった。でも妹は今、それより多く貰っている』って言うようなものじゃないですか。今を生きている妹に文句を言っても――ねぇ(苦笑)。そんなの状況や背景によって変わってくるもので。じゃあ選手が『自分の時には……』と言ったとしても、当時に戻れるわけでもないですし」

――いずれにせよルールというのは時代に合わせて変化していくものですし、また変化せざるをえない面もあります。ただ、もしルールが変更されないままであれば、ストロー級王座を返上してフライ級の王座決定戦に挑むつもりだったのですか。

「最初に『複数階級のベルトを同時に保持してはいけない』というルールを聞いた時に自分でも、どうにかして二本のベルトを巻けないか考えました。まずフライ級1位の関口祐冬君を倒して、『もし王座決定戦をやるなら出るのは俺だろう』と言えるポジションにはいたと思うんです。そして試合を決めてもらって――ストロー級のベルトを返上することも頭にはありました。もうストロー級は、めぼしいヤツらは全員ブチのめしたので。自分としてはフライ級のベルトを獲ってから、ストロー級のベルトと併せて2つのベルトを両肩に掛けさせてもらえれば――それがたとえ一瞬であっても良かったです。その一瞬を写真に収めてもらえれば。そう思っていたらルールも改正されたので感謝しています」

――まさに新井選手の挑戦のためのルール改正……と聞けば、山内渉選手は怒るかもしれませんね。新井丈ありきで話が進んでいますから。

「いやぁ、それは分からないけど――俺としては何でも盛り上がったほうが良いと思うんですよ。ストロー級の俺が、階級の壁を超えてフライ級も巻き込んだほうが、修斗のためにもなるじゃないですか。お客さんも盛り上がると思うし。そうするとストロー級のコンテンダーたちにも火がつくでしょうしね。正直、『何も悪いことないじゃん』と考えていました。みんなWIN-WINだから、いつかルールは変わるかなと思っていましたね」

――11月12日の沖縄大会では、ストロー級のランカーたちが試合に出場していました。今はフライ級王座挑戦を控えている身として、そこまでストロー級の動きは気にしていませんか。

「沖縄大会のツイキャスPPVを購入して視ましたよ。でも――ランカー対決の2試合は判定決着でしたから。ああいうファイトスタイルで勝って自分との試合が実現したとしても、俺がノレないというか。『みんな競技としてMMAをやっているだけなんだ……』と思いましたね。もっといろんなものを背負って、リスクを負ってもフィニッシュを狙いに行ってほしかったです。旭那拳君、当真佳直君――試合を視たからこそ興味がなくなっちゃいました。12月2日の安芸柊斗×猿丸ジュンジ戦は面白そうですよね。あの試合は会場で観たいと思っています」

――MMAがスポーツである以上、競技としてMMAを戦うことは間違っていないと思います。しかし新井選手にとっては、それ以上のものが必要だということですね。今年7月の安芸戦はノレた試合だったのでしょうか。

「はい、あの試合はノレましたね。相手どうこうの前に、ベルトの初防衛戦っていうこともあって。それと安芸君はストロー級でナンバーワンのストライカーじゃないですか。もちろん俺を除けば、ね。だから前の試合は、自分もやり甲斐がありました」

――安芸戦では開始早々に、安芸選手の打撃を受けて意識が飛んでいたと聞きました。ご自身では、いつの段階で意識が飛んでいたのかは分かりますか。

「自分では開始10秒か20秒ぐらいに、ケージ際でヒザをもらった時だと思っていて。あるいはその次にもらった被せの右かもしれないです。いずれにしても序盤も序盤ですね」

――では、どのあたりから記憶があるのでしょうか。

「それが……控室に戻ってから、俺が大沢(ケンジHEARTS代表)さんに『今日って何月何日ですか?』と聞いたあたりからですね」

――控室に戻るまで意識は飛んでいたのですか! ということは、本人としては意識が飛んでいるなか、試合後にはマイクで喋っていたのですね。

「あとで映像を視ると、結構ちゃんと喋っていましたね(笑)」

――「安芸君の応援で四国から来てくれた熱い応援団に拍手をお願いします」とまでコメントしていました。意識がないなかで相手をKOするというのは、ファイターの本能だと思います。一方で意識がない状態なのに、安芸選手の応援団のことにまで気を遣えるというのは、本能としての優しさではないですか。

「アハハハ、言いすぎですよ。それはあんまり書かないほうが良いかもしれないですね」

――いえいえ、本能的に優しいというのは恰好良すぎます。

「すみませんね、恰好良すぎて(笑)。もうその話は止めましょう」

――アハハハ。そこで照れるのも男前です。話を戻すと、控室に戻るまで試合展開の記憶もなかったのですか。

「はい。俺も控室でセコンドに何度も『何で倒したんですか?』と訊いていました。一度聞いても、すぐに忘れちゃうんですよ。それだけダメージが残っていたのか――『何で倒したんですか?』、『そうですか』、『何で倒したんですか?』の繰り返しで(笑)。大沢さんからは『20~30回、同じことを訊かれたよ』と言われましたね。

そうしたら大沢さんと猿田洋祐さんが途中から、ふざけ始めて。『ジョー、今日は組んで勝ったよ』、『足関節で勝ったんだよ!』とか答えるんですよね。二人が悪い顔しているから、『これは嘘だな』って気づきましたけど」

――ただ、意識はなくても――意識がないからこそ、なのでしょうか。これまでの試合よりも頭を振って中に入り、パンチも上下に散らしていました。

「本当にそうですね。あとで試合映像を視ても、『ちゃんと練習でやっている動きが出ているわ』って思いました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2023#07対戦カード

<修斗世界フライ級王座決定戦/5分5R>
山内渉(日本)
新井丈(日本)

<フェザー級/5分3R>
オーディン(日本)
宇野薫(韓国)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
杉本恵(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
吉成はるか(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
竹原魁晟(日本)
浜松ヤマト(日本)

<バンタム級/5分3R>
ライダーHIRO(日本)
川北晏生(日本)

<バンタム級/5分2R>
江口諒(日本)
シモン・スズキ(日本)

<フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
杉本静弥(日本)

<ライト級/5分2R>
エフェヴィガ雄志(日本)
後藤陽駆(日本)

<バンタム級/5分2R>
Jセロウ若林(日本)
中野剛貴(日本)

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【Shooto2023#07】キャリア28年目の宇野薫、約2年ぶりの復帰戦でオーディンと対戦

【写真】宇野と対戦するオーディンはこの試合が修斗2戦目となる(C)MMAPLANET

11月19日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#07の追加対戦カードとして、オーディン×宇野薫のフェザー級戦が発表された。
Text by Takumi Nakamura


宇野は2021年11月「VTJ2021」での原口央戦以来、約2年ぶりの復帰戦。原口戦後の練習中に負傷し、試合から遠ざかることとなったが、2023年の修斗公式戦 後楽園大会の最終戦で復帰を果たす。

対戦相手のオーディンは柔道ベース&格闘DREAMERS出身、EXFIGHTやPOUND STORMで試合を重ね、ABEMA格闘チャンネル海外武者修行プロジェクトの5期生として、ATTのアトランタ支部で練習を重ねた。今年7月の修斗デビュー戦では、世界ランカーの結城大樹をパンチで追い込んでのマジョリティ判定で下し、早くもランキング3位に位置している。

プロキャリア28年目を迎える宇野×デビューから3年弱・キャリア3戦目にしてアメリカでの武者修行も経験しているオーディンという両者の対戦。またMMAでの3連敗を現役生活の節目と言い続けてきた宇野にとって、今回の試合は2連敗で迎える一戦=キャリア6度目の崖っぷちの一戦だ。

今大会では世界フライ級王座決定戦として同級1位・山内渉×ストロー級王者・新井丈も発表されている。

山内と新井は7月の修斗後楽園大会に揃って出場し、第8試合でヤックル真吾をKOした山内が新井との対戦をアピール。第10試合で安芸柊斗をKOしてストロー級王座防衛に成功した新井も山内との対戦に応じる姿勢を見せ、ストロー級&フライ級の二階級同時制覇を宣言していた。

フライ級ではランキング外の新井だが、昨年9月のストロー級王座戴冠後にフライ級で2試合を戦って連勝。今年3月には当時フライ級1位だった関口祐冬に勝利しており、事実上のフライ級トップコンテンダー同士の対戦と言える顔合わせだ。

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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2023#05 YUKI オーディン 修斗 結城大樹

【Shooto2023#05】DREAMERSオーディンが修斗初参戦。ランカー結城大樹をパンチで追い込み判定勝ち

【写真】1R中盤からオーディンのペースに(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
オーディン(日本)
Def.2-0:20-18.20-18.19-19.
結城大樹(日本)

互いに打撃で探り合うなか、結城の左ジャブがオーディンの顔面を捉える。右の前蹴り、右ローを繰り出す勇気に対し、オーディンは距離を詰めることができない。オーディンの左ローに、結城がワンツーを返す。さらに結城が左ハイを見せたところで、オーディンもパンチを見せる。結城の右クロスをもらったオーディンが距離を詰めていく。

結城のシングルレッグをスプロールしたオーディンが左ジャブ、さらに右ストレートを当てる。さらにオーディンの右カーフが当たり、結城がバランスを崩す。プレッシャーを強めるオーディンに対し、結城もケージを背にするがすぐに中央へ戻った。しかしオーディンが結城にケージを背負わせる場面が多くなった。手数は結城のほうが多いものの、オーディンの右も当たる。さらに左ジャブを突き刺したオーディンが左右フックで結城を追い詰めていった。

2R、結城がシングルレッグからオーディンをケージに詰めた。起き上がるオーディンのバックに回った結城が右足を差し入れるも、すぐにオーディンが離れる。ケージ中央を抑えたオーディンがプレスを強めていく。結城はオーディンの右フックをかわし、シングルレッグで飛び込むもオーディンがガブった。結城は立ち上がって首を抜き、離れて戦う。結城の左ジャブに対し、オーディンが頭を振って近づく。結城がシングルレッグで組んでくると、オーディンは足を抜いてスタンドに戻る。

テイクダウンできない結城は左ジャブを突き続けるが、オーディンも上下にパンチを散らす。オーディンの左ジャブを結城が嫌がり始めた。オーディンは左ボディブロー、左ボディストレートを突き刺す。ボディが効いた結城が下がると、オーディンがパンチでラッシュを仕掛ける。結城は鼻から出血。オーディンの左ジャブ、左フックで攻め込み、グラついた結城に首相撲から右ヒザを入れていった。

オーディンが修斗初参戦で、フェザー級3位の結城をマジョリティ判定で下した。


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o オーディン キック

修斗230723:第5試合・結城大樹 vs. オーディン

フェザー級5分2R。

ジャブを打ち込む結城。ヒットしている。オーディンも打ち返すが、リーチに勝る結城の間合い。オーディン詰めてきた。結城タックル。切ったオーディンオーディンワンツー。右がヒット。カーフキック。残り1分。詰めていくオーディンに距離を取る結城だが、タックルに入るところでパンチを貰った。大振りの右で飛び込むオーディンだが、結城組み止めた。ショートのパンチを打ち込むオーディン。ホーン。

2R。結城シングルレッグ。切ろうとしたオーディンだが、切りきれず結城がそのまま組み付いてスタンドバックに。オーディン引剥して離れた。パンチで出るオーディン。結城逃げ気味のタックル。首をギロチンにかかえて押しつぶしたオーディン。上になるが、押さえ込まずにパンチを入れるオーディン。結城立った。スタンド。結城またシングルレッグ。頭を押して切ったオーディン。ジャブを入れる結城だが、オーディン詰めてきた。タックルに入る結城だが切られる。やや気持ちが後ろ向きか。オーディンジャブ。結城のジャブも当たっているが、圧に負けて下がる。タックルに来たところで膝を入れたオーディン。さらに左がヒット。結城ケージ際を下がる。オーディンパンチで出ていく。結城はしのぐので精一杯。首相撲から肘。右もヒット。左右のパンチから膝。タイムアップ。

20-18×2、19-19の2-0でオーディンがプロ初勝利。