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【ONE FN20】ONE本戦デビュー、ラズワン戦へ。澤田千優「残りあと何年という計画があって……」

【写真】戦場が変わると同時に、所属ジムの変更も公言した (C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(土・現地時間)、タイのバンコクにあるルンピニー・スタジアムで開催されるONE Fight Night20で、修斗女子アトム級王者の澤田千優がジヒン・ラズワンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

澤田は昨年2月にONEフライデーファイトでサナーズ・ファイアズマネシュを下して以来のONE出場となる。しかも念願の本戦契約だ。さらに所属もAACCからキックボクシングジムのteam AKATSUKIへ変更となった。昨年12月に中村未来を下して修斗王座を防衛してから約3カ月間、そしてONE本戦での試合について澤田が語って。


――2月末にONEとの本戦契約と初戦が発表されました。今回の本戦契約は、いつ頃から話が進んでいたのでしょうか。

「正式発表の1カ月前ぐらいからです。私は修斗のインフィニティリーグに出ていた頃から『海外で試合をするならONEのアトム級を目指したい』と言っていて。フライデーファイトに出た時も、ABEMA TVの方がONEに私の本戦出場について話をしてくださったり、今年1月の日本大会も私が出場できるように動いてくださっていたそうなんです」

――そうだったのですね。残念ながら日本大会への出場はなりませんでした。

「そのあとONE JAPANの方から連絡を頂いて、今回の本戦契約に至りました。私も全ての事情を知っているわけではないので、正確なことは分かりませんが……」

――澤田選手はABEMA TVの海外武者修行プロジェクトに参加し、コンバテ・グローバルでアナ・パラシコスを判定で下しました。そして修斗の防衛戦を経てONE本戦契約を勝ち取るという、海外武者修行プロジェクトの成功例とも言えます。

「私が海外で試合をしたい、ONEアトム級で戦いたいという希望があって。ABEMAの方からも『ここで試合をしておくと、ONE本戦契約への良いアピールになるから』と、コンバテで試合をさせてもらいました。その経験はMMAをやっていくうえで、良かったです。ただ本戦契約して初戦がABEMAではなくU-NEXTで中継されるというのは――最初にONE JAPANから聞いた時は驚きましたし、少し不安というか気になることもあって」

――気になることとは?

「ABEMAの方にどう思われるんだろうな、と」

――えっ!? それはONEと中継サイドのお話であり、澤田選手が心配することではないと思いますが……。

「でも海外武者修行プロジェクトは、全てABEMAがサポートしてくれたもので。やっぱり筋というか――これまで私に関わってくれた方を裏切るようなことはしたくない。でも私自身が目指しているもののために、ONEの本戦には出たい。そう考えていた時に、ABEMA TVの北野(雄司プロデューサー)さんから連絡を頂きました。

『おめでとうございます。今後ABEMAがONE中継に関わることはないけれど、何かサポートが必要であれば、いつでも言ってください』と言われて、ホッとしたんですよ」

――それは素敵なお話です。同時に所属がAACCからAKATSUKIに変わることも発表されました。ONE本戦契約と同じタイミングとなったのは偶然だったのでしょうか。

「偶然ではないですね。でも、ONE本戦契約があったからAACCを離れた、というわけではないです。もともとMMAを続けるのは、残りあと何年という計画があって……」

――現在の年齢とキャリアで、現役生活の最後を見据えているのですか!?

「そうなんです。私の性格上、『ここまでにコレをやりきる』という目標を決めないと、頑張れないところがあって(苦笑)。ズルズルと格闘技を続けたくはないんですよ。レスリングを始めてから今のMMAに至るまで、常に自分の中で目標は定めています。

自分としては30歳ぐらいがピークで強い時期だと思っています。今26歳なので、残り5年の間にONEのチャンピオンになりたい。そのためには、もっともっと強くならないといけない、というビジョンをAACC代表の阿部(裕幸)さんとすり合わせて。結果、環境を変えて、いろんな方から刺激をもらいながら練習をしていくほうが良いんじゃないかと考えたのが、ジム移籍のポイントなんです」

――その移籍先としてAKATSUKIを選んだ理由を教えてください。

「AKATSUKI代表の良太郎さんはキックボクサーで、もともと良太郎さんから打撃を教わっていました。キックボクシングだけでなく、いろんな格闘技を見ていて、私のベースであるレスリングを生かせるような打撃を教えてくれる方です。他にも良太郎さんに打撃を教わっているMMAファイターがいます。私の弱い部分である打撃を本当に基礎から教わることで、これから海外の試合に向けてステップアップできるんじゃないかと。

フリーとしてAKATSUKIで練習させていただくこともできますが、私自身はどこか所属して、腰を落ち着けないと頑張るは難しいタイプでもありますし(苦笑)。それでAKATSUKI所属として活動させていただくことになりました。

去年の12月、修斗のタイトルマッチ前からお話を進めていて。防衛戦が決まった段階では阿部さんにも『年内いっぱいで……』というお話をしていました。ただ、もしかしたら1月のONE日本大会出場があるかもしれない。そこで移籍も発表しようと考えていて。本戦契約と初戦が3月になり、移籍の発表もこのタイミングなったという流れです」

――なるほど。修斗王座の防衛戦では、中村未来選手を相手に明確な差を見せつけて勝利しました。もう修斗の女子アトム級では対戦相手がいない……と思われるなか、ますますONEで戦う気持ちが強くなっていたのではないですか。

「はい。もともとファイトナイトに出場した時点で、本戦契約に本戦契約に手が掛かっているか掛かっていないか――という状況だったと思います。もし本戦契約がなければ、もう一度ファイトナイトに出るという話もありました。一方で、修斗女子アトム級の選手とは、みんな対戦していたじゃないですか」

――中村選手とはインフィニティリーグで対戦し、判定勝ちを収めていました。とはいえ、これは結果論ではありますが、個人的にはあの防衛戦があって良かったと思います。圧倒的な差を見せつけることによって、周囲にも『もう海外しかない』と思わせることができたのではないかと。

「それは私も試合前から考えていました。国内で試合をするかぎりは、絶対にそう思わせるような内容を見せなければいけない。実は、セコンドからは『タイトルマッチは5分5Rだから、5R戦うことを考えて』と言われていたんです。私も試合前は緊張しながら『ハイ! ハイ!』と答えていましたが、試合が始まったらチャンスがあれば極め切るという気持ちで臨みました。その気持ちが試合に出たと思っています」

――プロデビュー当時は、その気持ちがありながら試合中にプラン変更を余儀なくされたこともあったと思います。しかし最近は、その強い気持ちを貫いている印象があります。

「私はそれほど試合数をこなしているわけではなくて。でも練習しているなかで、MMAとしてレスリングはもちろん寝技や打撃など、MMAの選手としてMMAらしく戦うイメージを持って試合をしてきました。他の人の試合を視るだけでなく、他の選手から試合のつくり方について聞いているんですよ。そこで聞く意見が凄く勉強になります」

――今はAKATSUKIと、マスタージャパンが主な練習場所なのでしょうか。

「ここ1~2カ月は、マスタージャパンでは金曜日と日曜日の選手練に参加させていただいています。いろいろ練習している内容を、マスタージャパンですり合わせさせてもらっている感じで。『この打撃は通用する』、『まだ壁際はヘタクソだな』とか。そういう練習ができることは、とてもありがたいです。あとは万智ちゃんと週1回は必ずスパーする日をつくっています。あの子も本当に強くて。

それと今は追い込みの時期なので、柔術とグラップリングの練習のために、今成柔術に行かせていただいています。朝早くからグルグルとロールしているだけなんですけど(笑)。体の使い方を確認しながら、『これは違うかな』と思ったり。自分が極めるための体の動かし方だけでなく、極められないための体の動かし方が必要で」

――ONEアトム級はユニファイドであればストロー級です。澤田選手の場合、どうしても相手との体格差は課題となるでしょう。今日のマスタージャパン練習には、黒部選手とライカ選手が参加していました。万智選手も含めて階級が違う相手との練習が多いのですか。

「体格差については……ここ数カ月で鍛えたパワーだけでは到底敵わないと思います。海外の選手とはインナーマッスルや、地の力が違うので。力を力で制圧するよりも、距離で外したり組んだ時に抜くことは意識しています。だから自分よりも大きな相手との練習が重要で。黒部さんや藤野恵実さん、万智ちゃんと組ませてもらうと、自分より体重が10キロ以上は重くて力が強い選手の感覚が分かるというか。ここは抑え込める、ここは外したほうが良いという肌感覚を身につけたいと思っています」

――ジヒン・ラズワンはONE女子アトム級の中でも体格が大きく、組みも強い選手です。

「力は強そうですよね。お尻が大きいし、足も太くて。腰も強くて、なかなか壁際でも崩れない。打撃も出すし、MMAファイターとしてのバランスも良い選手だと思います」

――2022年9月のスタンプ戦(判定負け)でも、序盤はトップをキープしていました。ただ、アグレッシブすぎることでサブミッションが外れたり、敗北を招くこともあります。

「スタンプ戦でも最後は前に出たところに、ガチンとヒジを合わされていましたね。私との試合でも、まず出てきてくれるかなと思っています。でも真正面からぶつかると勝てないと思います。私も突っ込むタイプではありますけど、そこは我慢して相手もジレてくるような戦い方をする。そして相手がパンチを振ってきたところにカウンターで組むとか。今、上の階級の方たちと練習していることが生きる試合だと思います」

――ラズワンは過去にV.V Mei選手、平田樹選手に勝利しています。日本女子アトム級の敵という状態でもあります。

「その点は、あまり意識していないです。ただ、これまで日本人選手に勝っているからこそ、ONEから『サワダ、どうなんだ?』と試されているマッチメイクなんじゃないかと思っています。私にとっても大きなチャンスだから、絶対にモノにしないといけないですね」

■放送予定
3月9日(土・日本時間)
午後9時30分~U-NEXT

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F1 MMA o ONE ONE Championship   アレクサンドラ・サビチェバ サナーズ・ファイアズマネシュ ゼバ・バーノ ルンピニー 修斗 澤田千優

『ONE Friday Fights 5』試合結果/ハイライト動画


▼ONEアトム級 5分3R
〇澤田千優(AACC)
[2R 0分53秒 アメリカーナ]
×サナーズ・ファイアズマネシュ(イラン)

▼ONEフライ級 5分3R
〇フリッツ・ビアグタン(フィリピン)
[3R 4分36秒 KO]
×ヌルムハンマド・アダムホノフ(ウズベキスタン)

▼ONEストロー級 5分3R
〇アレクサンドラ・サビチェバ(ロシア)
[1R 3分39秒 TKO]
×ゼバ・バーノ(インド)

 2月17日にタイ・ルンピニースタジアムで開催された『ONE Friday Fights 5』のMMAマッチ試合結果。修斗初代女子アトム級王者の澤田千優がサナーズ・ファイアズマネシュに2Rアメリカーナで勝利しています。


 澤田千優 vs. サナーズ・ファイアズマネシュ ハイライト動画。


 フリッツ・ビアグタン vs. ヌルムハンマド・アダムホノフ ハイライト動画。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o ONE ONE FF05 サナーズ・ファイアズマネシュ 澤田千優

【ONE FF05】澤田千優、テイクダウンから腕十字は凌がれるがアメリカーナで一本勝ち

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
澤田千優(日本)
Def.1R0分53秒by アメリカーナ
サナーズ・ファイアズマネシュ(イラン)

サウスポーの澤田に対し、ファイアズマネシュは腰を低く構え右を振るう。その右にダブルレッグを合わせてテイクダウンを奪った澤田は、腕十字に左のパンチを入れて足を越していく。サイドで抑えてヒザを顔面に入れた澤田は、上四方でヒザを頭部に突き刺していく。

ファイアズマネシュが頭を上げたため、そのヒザが後頭部に入り注意を受けた澤田は抑え直してニーインベリー狙いへ。一旦サイドに戻り左エルボー、パンチを打ちつける。ファイアズマネシュが体を捻ってきたところで腕十字を合わせた澤田だが、これは極め切れずにトップキープに切り替える。マウントを取りエルボーから腕十字に入った澤田に対し、ファイアズマネシュは足を絡めて防ぐ。レッグドラッグの要領で足を畳み、サイドを取った澤田は亀になったファイアズマネシュを殴りバックに回る。

澤田は両足をフックし、背中が伸びたファイアズマネシュが上を向く。殴って腕を狙う澤田は足で銅を絡まれ極め切ることができない。腕を通さず、三角クラッチのファイアズマネシュ。澤田は上四方で頭を抜き、トップのままで5分を迎えた。

2R、右の蹴りを見せたファイアズマネシュの右フックにここもテイクダウンを合わせた澤田がトップを取る。直ぐに足を抜いた澤田は、ニーインベリーからマウントへ。ここも腕十字を仕掛けつつ鉄槌を落とすと、逆の腕を取ってアメリカーナに。ファイアズマネシュがタップし、澤田が日本人として初めてONE Friday Fightで勝利を挙げた。


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Interview ONE ONE FF05 サナーズ・ファイアズマネシュ ブログ 澤田千優

【ONE FF05】ファイアズマネシュ戦へ。 澤田千優─02─「隠し持った包丁で刺すぐらいの気持ちで戦う」

【写真】そりゃあ、リスぐらいに例えられるでしょう── (C)ABEANI

17日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights05でサナーズ・ファイアズマネシュと戦う澤田千優インタビュー後編。

身長差と荒い打撃に対し、自らは組んで戦うことを澤田は明言した。そしてONEで戦いたい気持ちと体重問題、そんな揺れる気持ちを吐露しつつ今回の試合で、彼女は『怖い澤田千優を見せる』と言い切った。

<澤田千優インタビューPart.01はコチラから>


──良い意味で怖さを感じて戦う?

「ハイ。そういう練習はしていないわけではないので。余りビックリすることなく、戦えると思います。階級は違いますがミッコ・ニルバーナ選手とか、RENA選手とも練習してきました。それこそ2度試合をしている小生(由紀)選手も162センチありましたし。

ただサナーズ・ファイアズマネシュ選手とは体の厚みは違うかもしれないですね。ファイトスタイルもそれこそ違いますし。圧、体の厚み、ムエタイ仕込みの足やヒザが出てくるのは初めてです。そこへの恐怖心は少なからずあります。それに試合になると、綺麗に攻めてくるよりも、振りまわしてくる方がタイミングが分からないので嫌ですね。

あと『あっ、当たっちゃった』ということがあると思います。一発でフラッと来ることがあるとずれば、向うの仕掛けとチィが突っ込む時が勝ち合ってしまう時。そこは怖いので、相手の動きを良く見定めないといけないです。自分の方から攻める時は……どっちにしろ、私の方から突っ込むので。

最終的には掴んで、必ずテイクダウンに持って行きたいです。そこからサイドとか取りたい──取りたいというか、取るつもりで突っ込みます。突っ込むタイミングと相手が攻め込んでくるタイミングを見定めないといけないです。試合になると、どうしても攻める気持ちが強くなって視野が狭くなってしまうので」

──澤田選手の気の強さが良い面に出ること、逆に悪く出ることも起こり得ますしね。

「自制することは忘れないで戦いたいです。同時にイケイケドンドンで戦うことも大切だという自分もいて、メンタル面でせめぎ合いがあります。そこを良いバンラスで開放して……でも、試合が近づくと『やっちゃえ。やらないとダメ』という自分が出てきてしまっているかと思います(笑)」

──そこはもう結果論でしか正解がなくて。相手あってのことですしね。一つ、気になるのはリングです。初体験になるかと思います。

「それに狭いって聞いています。『思いのほか、狭いらしいぞ』って。AACC……ゴールドジム大森にもリングがあるので、そこに立って感覚は養ってきました。なので大丈夫です。大丈夫っていうか、ある程度のイメージはできています。」

──さらに3点ヒザが許されたONEルールも初めてです。

「ヒザ蹴りは去年の6月にりゅうりゅうのところ、EVOLE MMAに出稽古に行った時に、シィオン・ヂィンナンが寝技に行くとヒジ、ヒザを使うようにアドバイスされていて。

あの時は修斗で戦っていたので、自分は違うという気持ちで聞いていたのですが、いずれはONEで戦いたいという気持ちになっていたので、これも想定しないといけないという気持ちはあり続けていました。だから去年の夏からは、本当は次の試合に集中しないといけないのですが、ヒザ蹴りがあることを頭において練習し続けてきました。

この試合が決まってからは、余り戸惑うことなくグラウンドでのヒザが出せています。逆にやられた時は当然怖いですけど、自分がヒザを出せるイメージは持っています」

──つまり、今後もONE本戦、もしくはそこを目指しFriday Fightsに出ていくということですか。

「そこはぁ……今後の契約に関しては、阿部さんが話をしてくださっていると思います。私の正直な気持ちはONEに出たいです。でも、それが良いのかは……適正体重のある北米ユニファイドでアトム級があるInvicta FCやCombate Globalという話もあるようなので。ただ私の本心はONEで──という気持ちではあります。そうですね……体重の問題があるので簡単には決められないです」

──ONE女子アトム級が本当に普段の体重で行われているかといえば、それは違っていて。上手く減量することが欠かせない。普段の澤田選手と平田樹選手やスタンプが同じ階級とは思えないですからね。

「今後も52.2キロで戦っていくなら、筋量を増やしていかないといけないです。ただ47.6キロで戦うなら、そんなにデカくもできない」

──ONEが計量を1日、4時間にしてリカバリー制限を設けたのは通常体重で戦いなさいということなのでしょうが……。だからこそ、体重を落とすとメリットがあるという矛盾を生んでしまいますね。この理想を追求すると。とはいえONEで戦いたいという気持ちがあるならこそ、チャトリCEOがチェックする場でどのような試合をしたいと考えていますか。

「出るからにはインパクトを残さないと意味がないと思っています。兄も出ていたONEで戦いたいと口にしているからには、言葉でなく試合で魅せないといけない。勝つだけでなく、こういうことができるとアピールする場です。強いところ、怖いところ、怖い澤田千優を見せたいと思います」

スクショを撮る際、タイミングが悪かったです。スミマセン

──リスやウサギも、捕食する時は非常に怖いですからね。

「フフフフ、チィのことリスだと思っているのですか?」

──いやぁ……実は以前、ホワイトハウスでリスに噛まれたことがあって……。そんなイメージは重ねています。あのパウンドを見ると。

「包丁隠して、戦います。包丁を持っている方が質量が高いので(笑)。隠し持った包丁で刺す──それぐらいの気持ちで戦います!!」

■放送予定
2月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE FF05 MMA対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
フリッツ・ヴィアグタン(フィリピン)
アダムハノフ・ヌルムハンマド(アゼルバイジャン)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレクサンドラ・サビチェバ(ロシア)
ゼバ・バーノ(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
澤田千優(日本)
サナーズ・ファイアズマネシュ(インド)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FF05   サナーズ・ファイアズマネシュ ゼバ・バーノ チャンネル ボクシング ルンピニー 修斗 海外 澤田千優

【ONE FF05】修斗女子アトム級王者 澤田千優、初の海外MMAへ─01─「試合よりハイドレーションが不安」

【写真】夕暮れのバンコクで。小さいけど、度胸は満点の澤田がハイドレーションに不安を隠さなかった (C)ABEANI

17日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights05にプロ修斗女子アトム級チャンピオン澤田千優が出場し、サナーズ・ファイアズマネシュと戦う。

対戦相手はキャリア1戦、身長差15センチとも13センチとも伝わってくる相手と向き合う前に、澤田はハイドレーションという未知の計量をクリアする必要がある。MMAで初めての海外遠征、バンコク2日前を終えようとしている澤田に話を訊いた。


──バンコクの澤田選手です。過去にタイを訪れたことはありましたか。

「ハイ。2014年ぐらい、高校2年生の時にチョンブリーでアジアカデットに出て3位でした……。だから、ただ出ただけって感じです」

──澤田選手はホントに1位以外は、初戦敗退と同じような発言が多いですね。とはいえ今回はMMAでの試合です。ファイトウィークの過ごし方も初めてのことが多いと思います。何よりONE FFはONE本戦と比べて、スケジューリングが大らかだと聞いています(笑)。

「そうですね(笑)。昨日の夕方にタイに入って、今日は夕方までまる1日メディカルとインタビューでした。結構、待ち時間が長くて、次に何をするのか分からない状態で(笑)。海外はこういうモノかなって思っています。もらったスケジュール表が10時から15時までメディカルとか、10時半から16時まで撮影とかふり幅が多いです(笑)」

──それスタッフのスケジュールじゃないですか(笑)。

「アハハハ。朝に体重とショーツとグローブのチェックがあって。それからメディカルとルンピニーでインタビューと撮影があったのですが、今日は渋滞が酷くなかったので良かったです。やっぱり海外でMMAを戦うのは初めてで、ドキドキと高まっているのもあり、ちょっと緊張感もあります」

──115ポンド……52.2キロでハイドレーションあり、そんな計量は初めてかと思います。

「ハイ。普段の体重と変わりないです。もう現時点で51キロから52キロを行き来しているのですが、ハイドレーションは経験がないのでちょっと不安です」

──お兄さんの龍人選手がONEで戦っていた時は、EVOLVE MMAの所属だったのでセコンドの阿部(裕幸)さんもハイドレーションの経験はないですよね。

「りゅうりゅうがONE Warriorで戦った時だけ経験があると言っていました」

──あぁ、なるほど。水抜きを防止を図るために1日、4時間の計量という風に定められので、そこがまたどう転ぶか。

「ハイ。(松嶋)こよみ君から取りあえず色で判断しろって、数値と色の表みたいなのを送ってくれました。『ONEのハイドレーションだと、ここからここぐらいの色だとパスするから』って」

──それって個人差はないのですか……。

「あると思うんですよね。でも、大分薄くないときついんだって思いました。今日、色が濃かったので……シャワーを浴びた時に体重を測ったら1キロぐらいアンダーしていたので、これから水分を多く摂ろうと思っています。そして、しっかりと寝ようと。正直、試合よりもハイドレーションの方が不安が大きいですね」

──龍人選手からのアドバイスはありましたか。この計量の経験を積んでいますが。

「特になかったです(笑)。明日の3時ぐらいから計量なのですが(※取材は2月15日に行われた)、無事に終わって欲しいです」

──まずはそこをクリアしての試合ですが、サナーズ・ファイアズマネシュの試合映像が1試合あってチェクしてみたのですが……。なんとも表現のしづらい……ぶっちゃけて言うと、メチャクチャ試合でした(笑)。小さなリングで戦っている試合でした。

「それは私も視ました。それとインスタの格闘家っぽくしている映像もチェックしました。インスタの方はミット打ちとかあって、綺麗に打っていました」

──つまり試合の時の、あの両手をモンゴリアンチョップのように同時に出してくるパンチや、猫背から思い切り飛び上がるような前蹴りではなかったということですね。

「ハイ。一発の怖さと止まらずに手足を動かしてくると思うので、そこで押し負けたらダメだなって思います。岩﨑先生にも阿部先生にも『手を足を止めたら殺すぞ』と言われています(笑)。あの試合を見ると、ちょっと怖いなって。一発を貰うと……でも、上手いとは思わなかったです」

──いや真逆に感じました。

「ぶん回してくる、ブンブン丸ですね。インスタの方はミットだったので、ボンボン・ボンボン・フックみたいなボクシングをしていました」

──試合映像はインドのなんだからわからない大会で、今の所属ジムはバンコクのジムになっていました。

「ハイ、あの試合の時と技術力が同じだとは思っていないです。対戦相手のレベルも何ともいえないモノだったし」

──ともあれ気になるのは15センチの近い身長差です。

「これまでの試合の相手も、練習相手も自分よりも背の高い選手ばかりです。だから不慣れではないですし、その一方で良い意味で怖さを感じて戦おうと思っています」

<この項、続く>

■放送予定
2月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE FF05 MMA対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
フリッツ・ヴィアグタン(フィリピン)
アダムハノフ・ヌルムハンマド(アゼルバイジャン)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレクサンドラ・サビチェバ(ロシア)
ゼバ・バーノ(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
澤田千優(日本)
サナーズ・ファイアズマネシュ(インド)

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