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MMA MMAPLANET o Torao Torao28 宮崎清孝 毛利昭彦

【TORAO28】宮崎清孝ラストマッチは、右フックを効かされた毛利が2Rに肩固めで絞め落として勝利

<67キロ契約/5分2R>
毛利昭彦(日本)
Def.2R2分04秒 by 肩固め
宮崎“師範代”清孝(日本)

距離を詰める宮崎に対し、毛利は左ジャブを突く。毛利がシングルレッグで組みつくも、宮崎が離れる。足を使い左右のストレートを突き刺す毛利。笑みを浮かべて前に出る宮崎が組みつくも、毛利がパンチを入れながら下がる。バッティングがあったか、宮崎の頭部から出血が見られる。

頭を振りながら左フックを伸ばす宮崎。さらに宮崎が右ローを繰り出すと、毛利が顔面へ右ヒザを合わせた。毛利の右前蹴りをキャッチして潰した宮崎だが、毛利が足に絡んでくると立ち上がる。スタンドでは宮崎が右ローを当てる。毛利は左ジャブで削りながら右ストレートへ繋げる。宮崎は右ローを効かせて左ボディを突き刺した。

毛利が距離を詰めると、宮崎が離れた。毛利は右前蹴りで宮崎の前進を止める。左右フックを振りながら前に出る宮崎。毛利は左ローを受けながら距離を保ち続けるが、宮崎の右フックがヒットする。グラついた毛利がシングルレッグへ。それを潰した宮崎が鉄槌を連打して初回を終えた。

最終回、宮崎が右ローを見せる。毛利も蹴りを散らしていく。相手の左ジャブをかわした宮崎の左ローで、毛利の体が流れる。しかし毛利の右がクリーンヒットし、宮崎がダウン。立ち上がる宮崎をすぐに毛利が抑え込み、肩固めに移行して絞め落とした。

勝者の毛利は盟友・宮崎へメッセージを送り、会場に詰め掛けた地元ファンに感謝を述べた。
今回がラストマッチとなった宮崎は満面の笑みを浮かべながらマイクを持ち、涙を浮かべながら「32年間武道をやって、格闘技をやって、仲間に恵まれて楽しかったです。これからも武道、格闘技を通じて世界が平和になるように活動していきます。ありがとうございました!」と挨拶。師の有永浩太郎会長と、プロモーター山本陽一氏から花束を受け取った。


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MMA MMAPLANET o Torao Torao28 修斗 神田T800周一 野尻定由

【TORAO28】グラジエーター王者の神田が蹴りとTDで野尻を揺さぶり、ユナニマス判定でランカー攻略

<バンタム級/5分3R>
神田T800周一(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
野尻定由(日本)

サウスポーの神田が右ローを当てる。回る神田に、野尻が右ハイ。野尻は出入りからローを当てるも、神田のプレスが強まる。ケージまで詰められた野尻はワンツーを放ちながら脱出した。神田が蹴りを散らしながら距離を詰めて野尻にケージを背負わせる。しかし蹴りを外したところで野尻が前に出る。

神田はパンチで野尻を詰めていき、回る相手に左ミドルを当てた。左ストレートで飛び込む神田が、左右の蹴りで野尻を下がらせる。ケージ中央から飛び込んだ野尻がボディロックで組むも、切り返した神田が野尻の左足を挟んでケージに押し込んでいく。ボディロックからヒザで削っていく神田。左ヒザを相手の顔面に突き上げる。

左右に揺さぶり、ダブルレッグ、シングルレッグにも切り替える神田に対し、野尻は右バックスピンエルボーを繰り出した。これをブロックした神田がバックを奪い、グラウンドに持ち込む。立ち上がる野尻。しかし神田はバックをキープしたまま、相手の左足を抑えつつ、左ヒザを野尻の顔面に伸ばした。

2R、神田が右の縦蹴りから左ストレートを伸ばす。足のフェイントを入れながら蹴りとパンチを散らす神田。神田の左ローがヒット。ケージを背負った野尻に左ハイを狙う。ポジションを入れ替えた野尻が右から左ボディに繋げた。神田は距離を取り、プレスをかけながらシングルレッグで飛び込む。

立ち上がる野尻をボディロックでケージに押し込む神田が、グラウンドに持ち込んだ。すぐにバックマウントを奪う神田。野尻のブリッジを肩固めで抑えようと試みた神田だが、ここで立たれてしまう。神田はすぐに左腕を差し合えて、野尻をケージに押し込む。ボディロックに切り替え、内から外から足をかけるが、野尻も倒れない。

ケージづたいに下がる野尻を追いかける神田が、バックに回り左足を差し込んだ。バックのままグラウンドに引き込むも、野尻が反転してマウントへ。腹ばいになる神田からバックマウントを奪った野尻が、そのまま削っていった。

最終回、野尻が右ロングフックを見せる。かわした神田は蹴りを上下に散らし、左ストレートから飛び込んだ。組みついて野尻をケージに押し込む神田。左の肩パンチからボディロックで組み、パンチとヒザで削っていく。野尻は内股を狙うも、神田がこれを耐える。両者が離れると、野尻の右が何度もヒット。さらに組むと内股で投げた。

しかしグラウンドでは神田がトップを奪う。立ち上がる野尻。神田は野尻をケージに押し込み、シングルレッグで揺さぶる。野尻は離れながら右ヒジを見せた。互いに蹴りを見せながら、野尻がテイクダウンを狙うも神田がスプロールする。ガブった神田がバックを狙ったが、野尻も切り返す。

ケージから離れた両者。神田が左ストレートを当てる。野尻は組んで足技を連続で仕掛けるも、神田は倒れず。神田のボディロックに対し、神田がカウンターで神田の左腕を取った。腕十字を狙われた神田は腕を抜き、ハーフガードを取った相手の顔面に右ヒジを叩きつける。野尻がスクランブルからテイクダウンを狙うも、神田は耐えて倒れなかった。

裁定はユナニマスで神田へ。グラジエーター現バンタム級王者の神田が修斗ランカーの野尻を下し、ケージサイドのグラジエーター櫻井代表と抱き合った。


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MMA MMAPLANET o Torao Torao28 古賀愛蘭 宝珠山桃花

【TORAO28】宝珠山の右ストレートでダウンするも、TD力アップの古賀が左右フックを叩き込み痛み分け

<49キロ契約/5分2R>
古賀愛蘭(日本)
Draw.1-0:20-18.19-19.19-19.
宝珠山桃花(日本)

サウスポーの古賀が左インロー。宝珠山の右ストレートをかわして左インローを当てる。古賀の左フックをもらった宝珠山が右ストレートを返すと、顔面にもらった古賀がダウン。すぐに宝珠山が抑え込みにいくも、古賀がスクランブルから左腕を差し上げて宝珠山をケージに押し込む。左腕を差し入れて耐える宝珠山に対し、頭を着けて四つで組みに行く古賀が、足をかけていく。

しかし宝珠山もひねって体勢を入れ替える。左腕を差し上げる宝珠山。レフェリーがブレイクをかけた。離れると、古賀が下がりながら左右フックを当て、さらに宝珠山をケージに押し込みシングルレッグでテイクダウンを狙う。それでも倒れない相手を、右腕を差してケージに押し込む古賀。宝珠山は左ヒザを腿に打ち込んで削るも、古賀がシングルレッグで尻もちを着かせた。

立ち上がる宝珠山をケージに押し込み続ける古賀。左ヒザを立てる宝珠山を後ろに引き倒した古賀が、パスしてマウントを奪いにいくも、宝珠山がブリッジで返した。両者スタンドに戻り、宝珠山がパンチを連打していくも古賀の右フックがヒットした。

最終回、古賀の左インローからスタート。距離が近くなると、古賀の右ストレートと左フックが当たる。それでも前に出て来る宝珠山に組みついた古賀がケージに押し込んでいく。左腕を差し上げる古賀に対し、宝珠山はオーバーフックとヒザ蹴りで堪えるもケージ際から脱することができない。

またもレフェリーがブレイクをかけ、さらに試合を中断。古賀に掌底、宝珠山にローブローの口頭注意を与えられる。再開後、古賀がステップを使いながら相手の顔面にパンチを叩き込み続ける。さらに組みついてケージに押し込むという、同じ展開となってしまう。しかし古賀が右足へのシングルレッグに切り替えた。

これを押し離した宝珠山。再び組んできた古賀の頭を押さえてヒザ蹴りを突き上げる。古賀は左足へのシングルレッグに切り替えるも、グラウンドに持ち込むことはできない。またもレフェリーがブレイクをかけた。

スタンドでは古賀がパンチの嵐。左フックをアゴに受けてグラつく宝珠山。体格差を生かして前に出るが、またも古賀にケージへ押し込まれ、さらにシングルレッグからヒザを着いてしまう。立ち上がった宝珠山を、古賀がケージに押し込み続けて試合終了となった。

古賀がパンチのクリーンヒットとテイクダウンで上回ったかに思われたが、1Rに宝珠山がダウンを奪ったことは重視されたか。ジャッジ2名が19-19をつけて試合はドローとなった。


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MMA MMAPLANET o Torao Torao28 森戸新士 白木アマゾン大輔

【TORAO28】寝試合でパスを狙うアマゾン、森戸は終盤にヒールを仕掛け続けるも時間切れドローに

<闘裸男寝試合73キロ契約/5分2R>
森戸新士(日本)
Draw
白木アマゾン大輔(日本)

手四つから頭を触りにいく両者。ケージ中央で組み合うと、首を抑えながら森戸が低い体勢のフェイントをかける。アマゾンがニータップへ、受けた森戸がそのまま引き込んだ。クローズドガードからアマゾンの手を持つ森戸。アマゾンは左ヒザを差し入れるが、森戸は足を利かせて潜りにいく。

ここでアマゾンが一瞬パスガードに成功するも、森戸が反転してシッティングガードに。アマゾンが再びガードの中に入った。アマゾンの右ヒジをすくい上げる森戸に対し、アマゾンは森戸の左腕を取ってトップをキープする。森戸が下からアマゾンの腕を狙ったが、アマゾンは腕を抜いて立ち上がった。

併せて立ち上がった森戸。半身でアマゾンの右腕をたぐる。頭をつけていくアマゾン。半身の森戸が跳びついて引き込んだ。下から左右に揺さぶる森戸を、アマゾンが抑え込み続けて初回を終えた。

最終回、手四つから首を抑えにいく森戸。アマゾンがその森戸の手を抑え、さらに引き込んだ。アマゾンは1Rと同じく左ヒザを差し込むも、パスできず立ち上がる。スタンドに戻ると、森戸がアマゾンの首を抑える。しかし組み手を取れず離れた森戸が、一度ケージに背中をつけてからシングルレッグで飛び込んだ。

これをカットされると、引き込んだ森戸。アマゾンの左手を抑えつつ三角で組む。すすぐに頭を抜いたアマゾンが起き上がり、腰を上げてパスを狙うが再びガードの中に入った。立ち上がる両者、頭を入れて来るアマゾンを森戸がいなす。しかし森戸のニータップは決まらない。引き込む森戸、アマゾンは立ち上がる。

スタンドで森戸がアマゾンをケージに押し込み、そのまま背中を着かせた。アマゾンの右足を取ってヒールを狙う森戸。凌いだアマゾンも下から足を絡めていくが、森戸のほうが再び足を取りに行く。極められないとみるや森戸が起き上がり、パスしてサイドへ。ガードに戻したアマゾンの左足を取り、内ヒールで絞り上げたところで試合終了のホーンがなった。

試合は時間切れドローに。最後のヒールフックが効いていたか、アマゾンが足を引きずりながらケージを降りた。


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DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN Torao Torao28 修斗 宮崎清孝 毛利昭彦 白木アマゾン大輔 神田T800周一

【TORAO28】毛利昭彦戦へ、宮崎清孝─02─「一つだけ、やるからには一生懸命やる。それだけです」

【写真】11月27日の後楽園ホール大会で打威致のセコンドを務めていた宮崎 (C)MMAPLANET

12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO28で、毛利昭彦を相手にラストマッチを迎える宮崎“師範代”清孝のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

空手から始まった宮崎の格闘技人生は、MMAのケージの中で終幕を迎える。しかし周南市の毛利道場とともに、宇部市で宮崎が築き上げてきた格闘技は、彼の弟子たちに受け継がれていく。そんな弟子や周囲の人たちに見せたい人生のチャレンジ、そして宮崎の夢とは。

<宮崎“師範代”清孝インタビューPart.01はコチラから>


――最初から引退試合の相手は毛利選手だと決めていたのですか。

「clubDEEPに出た時から決めていました。『最後は俺と対戦してくださいね』って毛利さんにも言っていて。当時は何気ない話で、毛利さんも『分かった、分かった』ぐらいの返事でしたけど(笑)。それで2回目のプロ修斗山口大会が開催されると決まった時に、『ここで試合しましょう。俺はこの試合を最後にします。他の試合には出ずに、毛利さんとの試合に集中するので』とお願いして、OKをもらっていたんです。でも大会が中止になってしまいました」

――2018年7月に初めての山口大会が開催され、続いて2020年5月に第2回大会が予定されていました。コロナ禍で中止になりましたが、その第2回大会で毛利選手との引退試合が行われる予定だったのですね。

「そうなんです。第1回大会の翌年に第2回大会の話が挙がってきて。翌年の山口大会が中止になったあと、今度は福岡大会でやるかどうかという話もありました。でも毛利さんが『この試合は山口でやりたいんだ』と言ってくれて。自分としては毛利さんがOKだったら福岡大会でも良かったんですが、その福岡大会も中止になって……そういうことの繰り返しで、3年越しのラストマッチになりました」

――その期間に、本当に毛利さんとのラストマッチを行えるかどうか不安ではなかったですか。

「もちろん、不安な気持ちもありました。大会が決まって、気持ちもつくって練習していたら、大会がなくなってしまう。それが3~4回も続いて、コロナ禍は本当に終わるのか――その不安がある一方で、自分も年齢を重ねていく。でも毛利さんとも『試合ができるならやりたい』と話をしていて。自分の弟子たちにも『最後はもう1回ちゃんと試合をして辞めるから』と伝えていました。目標を持ってチャレンジするところを見せたかったんです。たとえ目標を達成できなくても、チャレンジしていけば良いことが待っているから。結果がどうなろうと、チャレンジし続けていこうぜって」

――……。

「なのに自分のほうから、年くったから辞めたというのは無しですよね。私も最後にもう1試合したかったし、練習も好きですから、弟子たちと一緒に練習していると気持ちも上がってくるので。その繰り返しでした。それで今回の試合が決まり、コロナ禍は収まっていないけど大会はやれそうだと。自分も年齢的に、そろそろかぁと思っていたので、ギリギリでした。お客さんに見せられるぐらいは動くことができる、その状態で試合が決まって良かったです」

――なるほど。そのなかで、今年5月には有永道場Team Resolveの常設道場をオープンされています。

「ずっと他のトレーニングジムの一角を借りて練習していたんですよ。そのジムが閉店するかどうかという話になり、自分たちでやるしかないと思って常設道場をオープンしました。実は、常設道場を出してどうこうという気持ちは、もともと一切なくて。ただ、私のスタンスは『じゃあ良いよ』なんです」

――じゃあ良いよ、というのは……。

「コレやりたい――じゃあ良いよっていう感じで続けてきて、今の環境にたどり着きました。一つだけ、やるからには一生懸命やる。それだけです。この先どうなっていくかは分かりません。だから、今できることを一生懸命やる。今やらないと、いつできるか分からないから。弟子たちにも、そう伝えてきました。そうやって続けてきて、周りに応援してくれる方も増えてきたおかげで、常設道場をオープンすることができています」

――宮崎選手がMMAを始めた当時と比べて、今は山口県でもMMAを始めたいという人は増えてきていますか。

「増えていますよ。キッカケは朝倉未来とRIZINが多くて。そこに至るまでには、やっぱりプロ修斗の大会が山口で行われたことは大きかったです」

――一方、有永道場Team Resolveでは空手のクラスも続けられています。

「ウチはキッズ空手が多いんです。今日の後楽園ホール大会に出る打威致(※取材は11月27日の後楽園ホール大会開催前に行われた)も、小4の時にキッズ空手から始めた選手で。ウチでは中学校になったら空手とMMA、どっちを選んでもいいよと説明しています。そうしたら打威致はMMAをやりたいと言って……。感慨深いですよね。そうやって空手から始めた子供たちが、MMAをやって後楽園ホール大会に出ることができるなんて。『あの打威致が』っていう感じですよ。

打威致と一緒の大会で試合をする。それが我々の夢だったんです。だから打威致も山口大会で試合したいと言っていたんですけど、今回は後楽園ホール大会に出ることになりました。1週間前だからいいじゃないかとアイツに言って。1週間の差はありますけど、最後にアイツと一緒に追い込んで練習することができて良かったです」

――MMAファイターとしては、今回がラストファイトとなります。その後はジム運営者として、そして指導者としての目標はありますか。

「今の時点で練習できる環境にある子たちだけでなく、家庭環境の問題――なかには金銭面とかでジムに来ることができない子もいたりします。そういう子たちが上を目指せるようにしたいです。そして、その子たちが試合を見て『あんな選手になりたい!』と思ってくれるような選手を育てること。その環境づくりをやっていきたいです。

あとはお年寄りも多い地域なので、マスター世代が楽しく体を動かせる社交場にもしていきたいですね。そのマスター世代の人たちと酒を飲みながら、若い連中の試合を見て『アイツら強くなったなぁ!』と言うのが夢です(笑)。

マスター世代にも、自分のように体を動かしていたら健康でいられることが分かってもらえるように――最後の試合も全開でいきますよ」

■視聴方法(予定)
12月4日(日)
午前11時30分~ Twit Casting LIVE

■Torao28対戦カード

<67キロ契約/5分2R>
毛利 昭彦(日本)
宮崎“師範代”清孝(日本)

<バンタム級/5分3R>
野尻 定由(日本)
神田T800周一(日本)

<49キロ契約/5分2R>
宝珠山 桃花(日本)
古賀 愛蘭(日本)

<闘裸男寝試合73キロ契約/5分2R>
森戸 新士(日本)
白木アマゾン大輔(日本)

<フライ級/5分2R>
植木“令和”新(日本)
若宮 龍斗(日本)

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MMA MMAPLANET o RIZIN Torao Torao28   パク・シウ 中村優作 佐々木信治 修斗 古賀愛蘭 宝珠山桃花 柴田MONKEY有哉 白木アマゾン大輔 神田T800周一

【TORAO28】フジメグ門下。宝珠山桃花と対戦、古賀愛蘭─02─「まずは国内のチャンピオンに」

【写真】組み技を伸ばすには最適の環境に身を置く古賀が、どのような成長の跡を見せることができるか(C)SHOJIRO KAMEIKE

12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO28で、宝珠山桃花と対戦する古賀愛蘭のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

敗れたとはいえ、今年4月のパク・シウ戦でポテンシャルの高さを見せ、会場にいた関係者からも高評価を受けていた古賀。しかし、そのパク・シウ戦で組みと寝技の課題が明確になったのも事実だ。活動の拠点をBURSTに移して、彼女はどのように成長しているのだろうか。試合の1週間前、次の試合がMMA5戦目のルーキーが今後について語る。

<インタビューPart.01はコチラから>



――大阪でMMAを始めて以降は、どのような練習環境にあったのでしょうか。

「中村優作さんとの練習以外では、TEAM KIZUNA(柴田MONKEY有哉代表)や日本拳法の道場に行っていました」

――TEAM KIZUNAでは柔術の練習をしていたのですか。

「いえ、そこまではやっていないです……」

――そうだったのですね。古賀選手の寝技といえば、パク・シウ戦でマウントを取られてもブリッジで返していた印象が強いです。

「アハハハ、はい(苦笑)。レスリングやグラップリングは、ちょこちょこやっていたぐらいで。デビュー2試合目も、相手が組みついてきたところを自分が倒すことができただけで、組んだ時のレパートリーがないなぁと、自分でも思っていました。そのあとの2試合は自分の弱いところ――四つで組まれた時の対応や寝技で負けてしまって」

――一方、パク・シウ戦では3Rに左ボディを効かせていました。あのパク・シウの体が一瞬くの字になり、ケージに背中を預けるほどのパンチを見せています。

「試合中、セコンドの人たちもそう言ってくれていたんですけど、全然分かっていなくて。自分の中では、やられたなっていう印象しかなかったです」

――そのパク・シウ戦までは大阪で活動していた古賀選手ですが、現在は広島県福山市のBURST所属です。いつ、どのような経緯で福山市に移ったのでしょうか。

「パク・シウ選手とは今年3月に試合をするはずだったんですが、相手がコロナウイルスに感染して試合が4月の大阪大会へ延期になりました。その頃にBURSTへ出稽古に行ったんです。池本(誠知)さんや他の方から、『BURSTは女子も多いし寝技も強いから練習に行ってみるといいよ』と言われて。池本さんからBURSTへ練習していただき、出稽古に行ったのが最初です」

――その時、今お隣にいる藤井惠さんのことはご存じだったのですか。

「RIZINの映像で、いろんな女子選手がBURSTの練習で追い込まれているところが紹介されるじゃないですか。あぁ藤井惠さんの練習ってヤバいんだな、って(苦笑)。寝技でもメチャクチャ強いのが映像で写っていますし、初めて出稽古に行った時はドキドキでした」

――アハハハ、出稽古に行ってみて実際はどうでしたか。

「ボッコボコにされました(笑)。スパーリングで極められまくって。走り込みとか他の練習もキツかったです。こんなに追い込まれたのは、プロになってからは初めてでした。日本拳法部の合宿では追い込まれることもあるんですけど、今はそれが毎日で。でも楽しかったですね。これが私の好きなことなんだなと思って」

――その出稽古を経て、正式にBURSTへ入ったのはいつ頃なのでしょうか。

「今年の6月です。佐々木(信治)さんとメグさんには出稽古ですごくお世話になって、短期間ですごく成長させてもらいました。自分の中でも、ここに来れば強くなれるなと思ってBURSTに来ました。当時と比べたら、際の部分と寝技は成長していると思います。それとパワーもついてきたし、技術のレパートリーも増えています」

――そうした成長を経て、今回の宝珠山戦を迎えます。対戦相手の印象を教えてください。

「そこまで試合映像を見ることができていないんですが、打撃が強い印象です。今回は山口県で試合をするということもあって、地元(福岡県飯塚市)から友達や皆さんが応援に来てくださるので嬉しいです」

――今回は『藤井惠Produce』として行われる試合です。

「あ、そうだ! ウフフフ(と、隣にいる藤井惠さんを見る)」

――師匠の名前を冠した試合に対して、プレッシャーはないですか。

「プレッシャーはないです。試合でプレッシャーを感じることはないですね。常に楽しもうと思っています。でも、いつも最初はカチカチなんですけど」

――確かに、これまでの試合も後半にいくにしたがってエンジンが掛かっている印象が強いです。

「毎試合、みんなにそう言われます(苦笑)。そこは直したいですね。最初からガンガン行けたら、その後の展開も違うと思うので」

――古賀選手は現在21歳、プロMMAキャリアはまだ4戦です。MMAを戦っていくうえで、現在の目標は何ですか。

「まずは国内のチャンピオンになりたいです。今回は49キロ契約ですけど、これからは47.6キロ――アトム級で戦っていく予定です」

――現在、修斗では女子アトム級インフィニティリーグが行われ、優勝者は女子世界アトム級のベルトを獲得します(取材は後楽園ホール大会の前日、11月22日に行われた)。現時点で、その輪に加わって勝つ自信はありますか。

「え、それは……うーん」

佐々木信治 勝ちますよ。

「ちょっと、そういうことを言わないでください! リーグ戦は誰が勝つんだろうなとは思います。でも私はまだ、そこまでの実績がないので――もし試合できるなら、リーグ戦に参加した選手と戦って、準優勝者、優勝者と順番に試合していきたいです。まずは今回の試合に勝って、そういうことを言えるように頑張ります!!」

■視聴方法(予定)
12月4日(日)
午前11時30分~ Twit Casting LIVE

■Torao28対戦カード

<67キロ契約/5分2R>
毛利 昭彦(日本)
宮崎“師範代”清孝(日本)

<バンタム級/5分3R>
野尻 定由(日本)
神田T800周一(日本)

<49キロ契約/5分2R>
宝珠山 桃花(日本)
古賀 愛蘭(日本)

<闘裸男寝試合73キロ契約/5分2R>
森戸 新士(日本)
白木アマゾン大輔(日本)

<フライ級/5分2R>
植木“令和”新(日本)
若宮 龍斗(日本)

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DEEP MMA MMAPLANET o Torao Torao28 UFC ボクシング 修斗 宮崎清孝 極真会館 毛利昭彦

【TORAO28】宮崎清孝、MMAの旅路。最終章─01─「最後は『地元で毛利さんとやる』と」

【写真】1972年10月12日生まれ、プロデビューは34歳11カ月。そこから本格的にプロを目指し、50歳と1カ月でラストファイトを迎える宮崎 (C)SHOJIRO KAMEIKE

12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO28のメインイベントは、毛利昭彦×宮崎“師範代”清孝の地元勢対決となった。
Text by Shojiro Kameike

今回がラストマッチと公言している宮崎は、今年50歳。山口県の西部、宇部市でMMAジム「有永道場Team Resolve」を運営している。その宮崎がMMAを始めた経緯と、山口県西部のMMA事情――そしてラストマッチで戦う毛利との関係性を語ってくれた。


――宮崎選手が所属している有永道場というのは、もともとは空手の道場なのですか。

「はい。私は極真会館の山口支部で空手を始めて、現館長の有永浩太郎と一緒に独立したんです。有永道場の本部は山口市にあるのですが、宇部市でも空手の稽古をしたいという仲間が増えてきて、宇部市に支部をつくり私が担当することになりました」

――極真空手を始めようと思った理由は何だったのでしょうか。

「格闘技への興味は他の男の子と同じぐらいで……ボクシングとかを見ていた程度でした。空手を始めたのは、ずっとお世話になっている叔母がキッカケです。私は高校まで野球をやっていたものの、野球部の上下関係の理不尽さに我慢ができなくて(苦笑)。部活を辞めてフラフラしていたのですが、叔母から『このままではロクな大人にならない。私の知り合いに空手の先生がいるから、その道場に入りなさい』と言われました。

仕方ないか……と思って空手道場に入ったら、最初はやられるわけですよ。でも、そこから本気になり、やっていくと楽しくなっていきました。自分の性に合っていたんでしょうね。自分で考えながら練習し、成果が出て来ると楽しかったので」

――フラフラしていて空手道場に入れられるということは、その時期はヤンチャな生活を送っていたのですか。

「いや、それほどは……(苦笑)。警察がどうこう、という経験はないです。でも、嫌なものは嫌ですからね。結局は――パンクだったんです(笑)」

――アハハハ。パンクであることは、セックス・ピストルズ式のチームTシャツを見ても分かります。しかし上下関係の問題から野球部を退部していたとのことですが、空手道場の上下関係はいかがでしたか。

「厳しい of 厳しい、でした。でも先輩たちとは年齢も離れていて、その厳しさも礼儀作法に関するものだったりするわけですね。部活は1歳上ぐらいの先輩から、よく分からないことを言われるんです。なぜ自分がそれをしないといけないか分からないという感じで。だから空手道場の上下関係は、苦ではなかったです」

――理不尽か理不尽ではないかという違いですね。

「そうです。結局は自分が納得できるか、できないかで。空手の場合は、納得いかないことがあっても、道場の組み手で――ちゃんと成敗されるわけです(笑)。私も生意気でアホだったので、先輩に目をつけられることもありました。でも、そうやって白黒ハッキリする世界が好きだったんですね」

――当時の山口県では、そうやって強くなるためには空手しか選択肢しかなかったのですか。

「空手かボクシングですね。当時の極真空手は、世界大会が行われたら格闘技雑誌の増刊が出るぐらいだったじゃないですか。その極真空手をやっていれば強くなれる──そう思っていました。空手が最強だと思っていたし、実際にやっていて楽しかったですから」

――将来的にも、ずっと空手をやっていこうと考えていたのですか。

「いえ、現役時代は中国選手権で2位、全日本選手権でベスト8に入ってから、26歳の時に空手は引退したんです。そこからはゆっくりと音楽を聴きながら、美味いものを食って生きていこうと思っていました。特に空手を辞めてドラマーになるという夢もあったのに、35歳でMMAを始めて50歳まで続けているという(笑)。MMAを始めたのは、高校時代から一緒に空手をやっている仲間が突然『自分は寝技がやりたい』と言ってきて」

――突然、ですか(笑)。

「自分も寝技はやったことがないので分からないし、当時は周りに寝技をやっている道場もなく、今のようにインターネットで検索できる時代でもなかったので。そこで山口県内を調べてみたら、毛利道場というところがあると分かったんです。その頃は防府市に格闘技をやっている仲間がいて、その練習場所に行ったら毛利さんがいました」

――今回ラストマッチの相手となる毛利昭彦選手ですか。

「そうです。その毛利さんたちと3カ月ぐらい寝技の練習をしてから、MMAのスパーリングをし始めて、毛利さんから『一緒にやりませんか』と言っていただいて。そこから私も周南市の毛利道場へ行くようになりました。今のジムではなく、まだ毛利さんのご実家の倉庫でやっていた頃です」

――MMAのスタートは毛利選手との出会いがキッカケだったのですね。

「そうやってMMAの練習を始めて半年ぐらい経ったあと、2007年だったかな? 周南市のclubDEEP、フューチャーキングトーナメントが開催されたんです。でも当時はまだ山口県内でMMAをやっている人も少なくて、70キロ級に出場してくれないかと言われまして。自分としては無理だなと思ったのですが、どうしてもと言われて――出場したら案の定、腕十字で負けました(2007年9月23日、田口トシヒロ戦にて1R腕十字で一本負け)。

アハハハ、当然ですよね。でも自分自身に対してムカついて、そこから本腰を入れてMMAに取り組むようになり、アマチュア修斗に出始めました。でも、やっぱり勝てない。周りにMMAを教えてくれる人もいない。だから出稽古に行って、いろんなセミナーに参加しながら創っていて、どんどん形になってきたという流れです」

――ではMMAを始めた頃は、何を目標として練習していたのでしょうか。

「強くなりたい、始めたからには本気でやりたい。それが目標でした。始めた時点で自分も若くはないし、そこから自分がUFCに行けるかといえば、行けるわけがなくて。修斗のチャンピオンになれることもないでしょう。ただ、MMAをやっていると楽しくて、一緒に練習したいという子たちも増えてきました。そうした子たちが宇部でMMAができる環境を創り、その道標になりたかったです。そのためにはまず自分がプロ選手にならないといけない。修斗は定期的にアマ修斗を開催していて、そこで勝てばプロになれると思い、まずは修斗でプロになることが目標でした。

ただ年齢も年齢ですし、仕事をしながらジムもあって――その状況では、自分はそれほどプロで試合はできないことは分かっていて。それでもプロになってから、最後の試合は決めていました。『地元で毛利さんとやる』と」

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【TORAO28】日本拳法→MMA。宝珠山桃花と対戦、古賀愛蘭─01─「ずっと顔はキレイなままに」

【写真】21歳、MMA戦績は2勝2敗の古賀。4月のパク・シウ戦の敗北は致し方ない。しかし、ポテンシャルが高いのは明らかだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO28で、古賀愛蘭が宝珠山桃花と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

これまでDEEP JEWELSやRIZINにも参戦経験のある古賀は、大阪で中村優作らと練習を共にしていた。その古賀は今年6月に広島県福山市のBURSTへ移籍し、佐々木信治&藤井惠夫妻の指導を受けている。一方、TORAOは今大会から藤井惠をプロデューサーに迎え、「藤井惠Produce」として女子公式戦をスタート。古賀にとっては宝珠山戦が、BURST移籍第1戦、そして藤井惠Produceのプロ修斗公式戦初出場と、初モノづくしの試合に。そんな古賀に、幼少期から培ってきた日本拳法の経歴とMMAを始めた経緯を訊いた。


――古賀選手は福岡県飯塚市出身で、MMAを始める前は5歳から日本拳法をやっていたそうですね。

「最初は長谷川穂積さん(ボクシング元世界3階級制覇王者)の試合を見て、ボクシングをしたかったんです。でもボクシングジムは遠くて、近くにあった日本拳法の町道場に入りました。小学校、中学校の頃は町道場で練習していて、高校からは部活になっています」

――ボクシングと日本拳法……入門した当時は日本拳法について、どのようなものかご存じでしたか。

「知り合いの人がやっていて名前を知っているぐらいで、日本拳法については知りませんでした(苦笑)」

――まずボクシングを始めたいと思った時は、プロになることを目指していたのでしょうか。

「いえ、その時は考えていなくて。日本拳法をやっていくうちに、プロのMMAファイターになりたいなと思うようになりました」

――日本拳法といえば直接打撃制で、投げも寝技も認められている競技です。小学生の頃はルール上、それがどこまで行えるのですか。

「子供は、胴は当てて良いんですけど、顔面は寸止めです。顔面は突きも蹴りも寸止めで、綺麗に寸止めができたらポイントが入ります。投げ技は高校生からですね。初めて日本拳法の試合に出たのは、小学1年生か2年生の頃でした。何の大会かは覚えていないんですけど、その時に準優勝していて。中2と中3の時に全国3位。高2で全国2位、高3の時に全国で優勝しました」

――日本拳法の女子の競技人口というのは……。

「子供の頃は、周りに日本拳法をやっている女の子はいなかったです。学校では珍しがられていて。でも高校は部活だったので、女子は全学年合わせて十何人いました。全国では、かなり多いですし」

――それほどの競技人口であれば、日本の女子MMA関係者は日本拳法をチェックしておかないといけないですね。そのようななかで、プロのMMAファイターになりたいと思った理由は何だったのですか。

「日本拳法って階級がないんです。だから体重別の大会とかもなく、体が大きな人も小さな人も一緒に試合をするんですよね。誰とでも試合をするというか……。だから、自分に適性の階級で戦ってみたいと思いました。適正の階級で、どこまで行けるのかなって」

――まず階級制の格闘競技に興味を抱いたわけですね。

「はい。日本拳法には投げも関節技もあるじゃないですか。それで日本拳法に近いのはMMAだと思いました」

――では誰か憧れのMMAファイターがいたり、何かの試合を見てMMAを志したというわけではないのですか。

「それは特になかったです。初めてMMAを見たのも覚えていなくて――」

――……驚きです。今の若い選手にとっては――特に女子でも、それだけMMAが浸透してきているということなのですね。グレイシーに憧れた、というわけでもなく。

「そうですね(苦笑)。誰かに憧れたというのはなくて、格闘技のプロになりたかったんです。そこで日本拳法をやっていたMMAファイターさんのところへ行ったほうが良いのかな、と思って。それで中村優作さんのことを教えてもらいました」

――結果、高校を卒業して単身大阪へ。プロのファイターになることに、周囲の方は反対しませんでしたか。

「お母さんは反対していました(笑)」

――日本拳法がOKでMMAは反対というのは……。

「日本拳法は顔に防具を着けていますけど、プロのMMAはヘッドギア無しじゃないですか。やっぱり女の子だから顔に傷をつけてほしくなかったみたいで。でも日本拳法で実績を残したら認めてくれるかなと思って、まず日本拳法を頑張ろうと思いました。そうしたらお母さんも、MMAやってOKかなっていう感じになって」

――そこから中村優作選手と一緒に練習するようになるまでは、特にMMAで必要なグラップリングをやったことはなかったのですか。

「やったことがなくて、最初は難しくて仕方なかったです。日本拳法の投げや寝技の動きとも違いますし。日本拳法ではシングルレッグやダブルレッグもOKなんですけど、やる人がいなくて。だから最初にテイクダウンの練習をした時は、何これ、っていう感じでした。ステーンって転がされまくって(笑)」

――一方で、古賀選手の打撃に対する反応は目を見張るものがあります。今年4月のパク・シウ戦でも、敗れたとはいえ相手のパンチはほぼ全て見切っていませんでしたか。

「えぇ、そうですか。自分では分からないです(苦笑)。でも、そう見えていたとしたら、やっぱり日本拳法をやっていたおかげだと思います。子供の頃から、顔面は寸止めでも綺麗な形で入ったらポイントになってしまうので、ずっと正面から突きをもらわないように意識していました。おかげで、プロになってからも今まで試合でクリーンヒットは食らったことがないと思います。お母さんの希望どおり、ずっと顔はキレイなままにしています(笑)」

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【TORAO28】時代を越えないトップ対決──闘裸男・寝試合で森戸新士が、白木アマゾン大輔と対戦

【写真】両者の直近の組み技inケージは森戸が9月のGLADIAOTR=須藤戦で、杉江は5月のHEAT=レフェリーだ (C)MMAPLANET

8日(土)に12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO NATION STATE主催プロフェッショナル修斗公式戦山口大会=TORAO28の追加カードが発表され、闘裸男・寝試合73キロ契約で森戸新士が白木アマゾン大輔と対戦することが発表されている。

周南市から車で1時間の岩国市にLeos柔術アカデミーという自らの城を持つ森戸にとって、今回の試合は昨年12月の闘裸男・広島大会に続き凱旋マッチといえる。


しかも対戦相手はアマゾンという異名が入ると、どうしても杉江と表記したくなる──白木だ。本人もSNSで「22年ぶりの闘裸男、12年ぶりに修斗に帰ってきました」と発信しているが、アマゾンの最後の修斗出場は2011年1月の遠藤雄介戦で、干支がもうすぐ一回りする里帰りとなる。

その一方で闘裸男の第1回大会は2002年6月で、アマゾンの闘裸男出場は2004年5月。当時所属していたALIVEの鈴木陽一代表とスペシャルエキシビションマッチで組み技戦を行っており、22年ではなく18年振りとなるが──本人も勘違いするほど時が経っているということだ。

いずれにせよ、2つのディケイドが経過しようというなかでアマゾンは未だに日本のトップ柔術家、トップ組み技師として君臨しており、改めて凄まじさが理解できるというもの。

そのアマゾンは8月のKIT5 における塚田市太郎戦こそ練習中のケガで欠場となったが、7月にはマスター3とはいえ全日本ノーギ柔術ライト級で優勝している。同じくKIT5で森戸は大柳敬人に延長ゴールデンスコアで敗退も、今やその顔として活躍しているケージ&ポイントグラップリング=Progressでは9月のGLADIATORで須藤拓真を下している。

森戸×アマゾンのグラップリング戦は決して新旧トップ対決でなく、日本トップ・グラップラー対決といえる。なお修斗公式戦では植木“令和”新✖若宮龍斗、墨吉涼太✖久保昌弘、毛利昭彦×宮崎“師範代”清孝に続き、フェザー級の紀州✖HAMMER KATU、フライ級の秋山翼×有本亮我と2回戦で中国✖関西対決も決まっている。

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【TORAO28】3年5カ月振りの闘裸男、周南市大会で宮崎清孝が毛利昭彦を相手にラストバトル!!

【写真】宮崎、そして毛利。両者の魂が頭の天辺から爪先まで詰まりまくった一戦になること間違いない(C)MMAPLANET

12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO NATION STATE主催プロフェッショナル修斗公式戦山口大会=TORAO28の対戦カード第一弾が発表された。

周南市での闘裸男はコロナ禍が始まった2020年5月に予定されていたが延期~中止に、実に2018年7月1日以来3年5カ月振りに実施されることなった。


今回発表されたのは2回戦の3試合。フライ級の植木“令和”新✖若宮龍斗、ウェルター級の墨吉涼太✖久保昌弘、そして67キロ契約の毛利昭彦×宮崎“師範代”清孝の対戦だ。

毛利は開催地となる周南市に毛利道場を構える道場主、一方の宮崎も西に70キロほど離れた宇部市の有永道場 Team Resolveの代表であり有永宇部道場の師範代だ。

毛利は2019年10月のDEEPにおける小見川道大との激闘以来の実戦復帰で、最後の白星は前回の闘裸男・周南市大会で挙げたものだ。宮崎はその前回大会で岡田剛史との痛み分け以来の試合出場となる。

宮崎は既にこの1戦を最後の試合とSNSで発表しており、同世代・同じ立場にある毛利は完全燃焼をする相応しい相手、そして闘裸男はその舞台として最適といえるだろう。

今大会は周南観光コンベンション協会が特別協賛しており、開催地周辺の観光案内の他、地元グルメ情報の紹介やお土産の販売なども企画中とのこと。

またご当地選手として、摩嶋一整や森戸新士が組み技戦で出場という話も伝わってくるが──正式発表を待ちたい。

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