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ADCC2022 MMA MMAPLANET o   アンドレ・ガルバォン ゴードン・ライアン

お蔵入り厳禁【ADCC2022】ゴードン・ライアン、スーパーファイトでガルバォンを圧倒。RNCを極める

【写真】ゴードンの圧倒的な強さを引き出しのは、ガルバォンの頑張りだった(C)SATOSHI NARITA

9月17日(土・現地時間)&18日(日・同)にラスベガスのトーマス&マック・センターにて開催された2022 ADCC World Championshipが開催された。
Text by Isamu Horiuchi

ADCC史上、他のグラップリングイベントの追随を許さない最高の大会となったADCC2022を詳細レポート。最終回は――お蔵入り厳禁、アンドレ・ガルバォンとゴードン・ライアンのスーパーファイト・タイトルマッチの模様をお伝えしたい。


大会の目玉であるスーパーファイトは、2013年にブラウリオ・エスティマを下しスーパーファイト王座に就いて以来、3度防衛に成功しているアンドレ・ガルバォンと、前回大会の階級別と無差別を完全制覇し、今回も最重量級を圧勝したゴードン・ライアンの一戦だ。

ガルバォンは当初引退を宣言していたが、王冠とマントを纏う傲慢不遜な「キング」を名乗るゴードン──グラップリングというマイナースポーツで名を売るためには何が必要かと考え、このキャラクター創造に至ったと自ら語っている──は、SNSを用いてガルバォンや門下生たちへの挑発を開始。両者の仲は険悪化し、昨年の2月のWNO大会後にはゴードンがガルバォンに張り手を浴びせ、あわや乱闘勃発かという騒ぎにまで発展した。

ゴードンはその後、長年悩まされていた胃腸不全の悪化のため競技からの無期限撤退の発表を余儀なくされた。が、ADCC大会の統括モー・ジャズム紹介の医師のおかげで症状が改善して復活。片や「下らない遺恨は忘れよう。僕はゴードンを許す」と宣言したガルバォンの方も、引退を撤回し対戦を決意。ついに両者の一戦が実現の運びとなった。

なおガルバォンは、今回の大会前に受けたインタビューにて「僕はゴードンのSNS攻撃の罠に嵌り、精神がダークサイドに堕ちてしまっていた。毎日何時間もスマートフォンを眺めて夜も眠れなくなり、神の道から離れてしまっていた」と告白している。

競技者のメンタルをリアルに蝕む、SNS時代ならではのストーリー展開を経て──事前の予想は圧倒的にゴードン有利で、勝負論的な興味は薄いと思われた──この試合は「グラップリング史上最大の注目を集める戦い」と呼ばれるものとなった。

<スーパーファイト/20分1R>
ゴードン・ライアン(米国)
Def.16分4秒 by RNC
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

超巨大スクリーンに作り込まれた煽りビデオが流され、ド派手な火花が舞うなかレニー・ハートのコール(残念ながら段取りにミスがありタイミングがずれてしまっていたが)で入場した両者。

さらにブルース・バッファーが改めて両者の名をコールし、最高潮の盛り上がりのなかで試合は開始された。

握手を交わした後、気合十分のガルバォンはまるで相撲の突っ張りのようにゴードンの胸を押す。さらに──以前もらった張り手のお返しと言わんばかりに──ゴードンの顔に右の掌打。ゴードンは苦笑し、ガルバォンはレフェリーから注意を受けた。

その後ハンドファイティングが続いた後、ガルバォンがダブルレッグに入ると、ゴードンは抵抗せずあっさり倒れる。

座ったゴードンは、すぐにガルバォンの股間に両足を入れて開かせ、右足を抱えて引き寄せると、そのまま足を絡めて外ヒール狙いへ。

しかしガルバォンはすぐに反応し、ゴードンの足を押し下げながら勢いよくスピンし、支点をずらして足を抜いてみせた。

次にゴードンはガルバォンの右足にハーフで絡み、逆に左足に外掛け。が、ガルバォンはゴードンの左足を両手で掴んで勢いよく足を抜く。階級別の準決勝、決勝と相手がいくらエスケープを試みてもまったく離れなかったゴードンの足の絡みから、ガルバォンは2度逃れてみせた。

再びシッティングで近づいたゴードンは、ガルバォンの右足を引き寄せて絡めると、左かかとを掴んで後ろに倒す。

スクランブルを試みるガルバォンだが、一歩先をゆくゴードンは立ち上がってガルの右足をホールドして崩し、すぐに背後に付いてボディロックを取った。

すぐに立ち上がるガルバォン、ゴードンはその足を払ってグラウンドに。

上を取りに来るゴードンをガルバォンはバタブライで跳ね上げるが、ゴードンはバランスキープ。上の体勢を確立した。足関節だけではなく、スクランブルの攻防でも動きに隙がないのがゴードンだ。

ガルバォンは下からゴードンの体を浮かせて左足を引き出すが、ゴードンはバランスを保って足を抜く。立ち上がったゴードンの右足にガルバォンが浅いデラヒーバを作ると、ゴードンは低く体を預け、ガルバォンの右足を押し下げ、さらに左足に体重をかけて潰してゆく。ハーフの体勢になったガルバォンは、左足のシールドとスティッフアームでその侵攻に耐える。

その後、ガルバォンはなんとか距離を作ろうとするが、ゴードンはそれを許さず巨体でじっくり圧力をかけていった。

6分経過時点、ガルバォンはバタフライに戻すことに成功。が、ゴードンはすかさずボディロックを作って体重をかけてガルバォンの腰を固定。その後ゴードンは自らの腰を上げて改めてガルバォンの左足に体重をかけ、右足を押し下げる形で侵攻を再開した。

やがてハーフに入ったゴードンは、ガルバォンの腕のフレームを突破し、胸を合わせることに成功。さらに左ワキを取るゴードン。が、ガルバォンもここは差し返す。

慌てず騒がずじっくりとプレッシャーをかけてゆくゴードンは、再び左ワキを差して攻め上がる。枕を取りガルバォンの首を巨大な上半身で圧迫するゴードンは、やがて絡まれた右足を抜くが、次の瞬間ガルバォンは動いてまたハーフに戻してみせた。

残り11分。胸を合わせたゴードンは、ワキを制しガルバォンの上半身を完全に殺した状態でじっくりと体重をかけてゆく。やがて右足をヒザまで抜いたゴードンは、いつでもマウントを取れる状態に。が、ここで一度動きを止め、加点時間帯の開始を待ってからマウントに移行し、3点を先制した。

ガルバォンは下からなんとか体をずらすが、ゴードンはそれに乗じてバックを奪い、完全にガルバォンの体を潰した上で襷のグリップを作りさらに3点追加。さらにガルバォンの体を起こして、ボディトライアングルに移行した。その右手はガルバォンの右腕を制している。

こうして完全コントロールを奪ったゴードンは、そこからじっくりとチョークを狙う。諦めないガルバォンはなんとか体を動かすが、サイドが変わるたびに足のフックを入れ替えてゴードンは点を重ねてゆく。

やがてゴードンは自らの左足でガルバォンの左腕を完全に固定。さらに右腕でガルバォンの右腕も制すると、残った左腕で無防備になったガルバォンの顔面を圧迫するが、ガルバォンは意地でも首を開けようとしない。ゴードンはさらに右腕のホールドを解いて、両腕を使って片腕のガルバォンのディフェンスを崩しにかかる。

完全に余裕のある表情のゴードンは、アゴの上からの絞めやネッククランク等を試みるが、ガルバォンは諦めずに耐え続ける。ガルバォンは何とか体をずらそうとするが、ゴードンはそれを許さない。

やがてゴードンは、右腕の手首の細い部分を利用して首にねじ込む。たまらず仰向けになって最後の抵抗を試みるガルバォンだが腕が深く入ってしまい、残り4分の時点でとうとうタップした。

技を解いて座ったゴードンは、優しい微笑みを浮かべてガルバォンに握手を求め、それに応じたガルバォンにハグ。さらに首を抱き合い語り合う両者を、場内は暖かい歓声で称えた。

勝ち名乗りを受けた後、ガルバォンの手を上げてみせるゴードン。両者の3年越しの長い戦い──特にガルバォンにとっては精神を削られた辛い戦い──は、ついに終焉を迎えた。

大方の予想通りゴードンの完勝に終わったこの試合。が、地上最強最強のグラップラー、ゴードン・ライアンの無類の強さ、動きの隙のなさが、──足関節だけでなく、スクランブル、パスガード、コントロール、極めと多彩な局面において──存分に堪能できるものとなった。それを引き出したのは、ゴードンの足狙いを凌ぎ、不利な体勢に追い込まれても抵抗を続けたガルバォンの不屈の闘志に他ならない。

試合後、ケニー・フロリアンから勝利者インタビューを受けたゴードンは「俺はアンドレのことを悪く思ったことなんて一度もなかったさ。まあちょっとした揉め事や言い合いがあっただけだよ。リスペクトしているし、俺は彼の半分もタイトルを持っていない。彼の最後の相手として、そのレガシーの一部に加われるなら光栄だ。だからサンキュー、アンドレ!」と、今までガルバォンにしてきた数々の酷すぎる仕打ちはいったい何だったのか、とツッコミたくなるようにコメントした。

さらに胃腸の調子について尋ねられると「だいたい70パーセントくらいかな。前よりはいいけど、100パーセントとは言えないよ」と語ったゴードンは、99キロ超級での戦いについて尋ねられると「調子は良かったよ。ポイントはエネルギーの使い方だった。フレッシュなアンドレとの試合が、ハードでフィジカルなものになることは分かっていたからね。階級別の準決勝決勝は合計3分くらいで終えることができたから、ゲームプランをうまく実行できたよ」と振り返った。

続いて次の目標について聞かれると「今回はいい試合ができたけど、でもパーフェクトではなかった。全試合サブミッションは取れなかったからね。それに俺は、フィリぺのこともボコボコにしなくてはならないんだ。だからファンが求めて、主催者のモーが同意してくれるなら…今から20-30分くらい奴にウォームアップする時間をやるし、俺は(奴と違って)これ以上の金を請求したりしない。だからフェリペよ、やるぞ! 今からだ。もうファッキンな言い訳はなしだ!」と、──今回最大のライバルと目されながら、準決勝敗退に終わった──フィリッピ・ペナを挑発。スーパーファイトと無差別級の両方を制し、ADCC至上初の快挙を達成してなお貪欲に戦いを求める姿勢を見せた。

一方敗れたガルバォンは以下のように話した。

「みんなありがとう。試合に向けてすごくいい準備ができたよ。今回は16週間と長めに準備期間を取ったんだ。でも練習開始して4週間のところでヒザの靭帯と半月板と損傷してしまった。それから出来る限りの治療をして試合に臨んだよ。まだヒザは少しぐらついていたし、キャンプ中もヒザが悪いからガードの練習ができなかった。

だから、この試合で唯一なってはいけないのは下になることだと分かってはいた。ゴードンはプレッシャーも強いし、力もすごく強い。ゴードンは今、全盛期だ。片や僕は39歳で、04年からADCCに参加しているんだ(04年に予選に初参加、本戦出場は07年から)。いや、言い訳はしない。この試合を受けたのは僕だし、いい試合が出来ると思っていた。

しかし残念ながら怪我が少し障害となってしまった。でも、生徒たちはみんなサポートしてくれたよ。彼らの多くが試合をするべきじゃないと言ってくれたけど、僕は一度試合を受けた以上は、やるべきだと答えたんだ。僕は、前回大会のペナとの試合のときにこれが最後だと言った。でも僕の最後の試合がいつなのかを知っているのは、神だけなんだ。神が僕をこのマットに戻してくださった。それには理由があるはずだ。

ゴードンとは試合前にいろいろあったけど、あれは僕も悪かった。僕はあの頃、人生においてとてもダークなプレイスにいたから。でも、この試合に向けて王者らしく準備することができた。ATOSにいる多くの王者たちとともにね。試合はベストを尽くしたけど、ゴードンはリーチも長かったし、でかくて強かった。ゴードンおめでとう。これからも幸運を祈るよ。

みんなありがとう。そして僕もここを去る前に…、まだこれができるんだ! (と、6本指を立てて、合計6度のADCC優勝&スーパーファイト勝利のサインを作ってみせた)。僕は、ゴードンとさっきここで話すことができて本当に嬉しいよ。ものごとは、こうあるべきなんだ。邪悪さに対して邪悪さで応じてはいけないんだ。主よ、感謝します。人生において、僕に教えてくださった全てのことに対して」

一時はゴードンのSNS攻撃に精神を蝕まれ道を踏み外しかけたレジェンドは、自分を取り戻して最強最大の敵に堂々と挑み、そして敗れることで大いなる赦しを得たかのようだった。

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【ONE FN04】ヘビー級暫定王者の挑戦受けるミドル&LH級王者デリダー「危険だけど特別じゃない」

【写真】ONEの巨大なベルトベルトも190センチ超のデリダーには格好良く収まる。そしてケイド・ルオトロの目線が良い感じだ(笑)(C)ONE

3日(土・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナで開催されるONE Fight Night05でONE世界ミドル級&ライトヘビー級王者ライニア・デリダーが、暫定ヘビー級王者アナトリ―・マリキンの挑戦を受ける。

キックボクシング王国のグラップラー王者はキャリア16連勝中で、多くの試合を絞めて勝ってきた。RNC、肩固め、三角絞め、ダース、サイドチョーク、そして横三角。手足を絡ませて、腕を押しつけて首を取るチョーカーは挑戦者のレスリングを「まぁまぁ」、柔術を「大したことない」とぶった切った。


――ミドル級とライトヘビー級王者のライニアが、ヘビー級暫定王者マリキンの挑戦を受けます。調子はいかがでしょうか。

「良い感じだよ。ずっと練習してきて、もう少しするとマニラに向かう(※取材は11月24日に行われた)。力が漲っているし、準備はできている」

──階級の違うチャンピオンの挑戦を受けるというシチュエーションに関しては、どのように思っていますか。

「僕より重い階級で戦っているんだから、それだけでもデンジャラスな要素になる。マリキンは打撃にも良いモノを持っているし、チャレンジングなタイトル防衛戦だ」

──パワフルなウェルラウンダーという印象もありますが、打撃が強いというのがライニアの印象ですね。

「パワフルで強いよ。ただ危険な相手ではあるけど、特別なことは何もない。打撃もテクニックではなく、力があることに気を付けなければならない。主にボクシングで、キックは時々使うぐらいで特に気に留めることはない。レスリングはまぁまぁ、柔術は大したことない。

レスリングに関してはシンプルなダブルレッグで倒して、ガードの中に収まる印象がある。打撃と同じで、特別な技術力はないけどずば抜けたパワーが武器になっている。倒してからはコントロールというより、ガードの中にステイする基本的な戦い方だ。パスガードをするわけでもないし、寝技のテクニックはやってみないと分からないかな。でもデンジャラスだよ。ステップバックして、距離をコントロールすることが重要になって来るよね」

──前回のヴィタリー・ビクダシュ戦では下からの横三角のような形で勝利しました。あの形は体を跨がれると危ないかと思ったのですが、ビクダシュを落としての勝利に驚きました。

「皆が驚いてくれて嬉しかったよ。そういう戦いをするためにONEにいるんだから。これからもああいう試合を続けていきたいと思っている。それにあのポジションは正しかったし、危険なことはなかった。すぐに落としたようにね。あそこからエスケープされるというシナリオは、そんなに存在していない。

特に得意技というわけではないけど、ここ何年かは練習でもよく使っている。13年ぐらい前に柔術を始めた時から、体力を消耗しないことを考えてきた。その結果が、ここ数年……最近になって出てきたように感じている」

──アンドレ・ガルバォンとのグラップリングで引き分けたことは、MMAファイターとしてどのような経験になりましたか。

「アンドレのようなレジェントと組み合えただけで、成長できる。あの試合のあとでテキサスに行き、ゴードン・ライアンとも練習してきた。凄く良い経験になっている。彼らのような強いグラップラーと戦い、練習することで襟を正すことができる」

──ONEは打撃への評価が高く、距離を取って見合っているといエロカードが出される機会が増えました。

「僕は寝技と同じように打撃だって好きだよ。どんな場面でも戦うけど、やっぱりチョークを極めるのが好きなんだ(笑)」

──打撃、特に首相撲とレスリングの融合が見られるのが楽しみなのですが、なかなかその機会がないです。

「アハハハハ。今回、そうなるかもしれないよ(笑)。打撃の交換を見せることになるかもしれないけど、まぁテイクダウンしてチョークアウトだ。アハハハ。それが僕の戦いだから」

──コロナになって初めて、シンガポールを出てマニラに戦うことになります。

「僕のONEデビュー戦はマニラだった。現役の間に色々なところで、戦いたいと思っているから、今回は再びマニラで戦うことができてとても嬉しい。でも、そうなったら戦いたい場所は東京だろう。東京で試合がしたい。ONEが東京大会を開くという話も聞いたし、今度は僕の試合を組んで欲しい」

──ライニア、今日はありがとうございました。12月3日のタイトル防衛戦、期待しています。

「僕がベストだと証明する。目の前に立ち塞がる相手、全員をぶちのめす。そしてヘビー級王座も手にするよ。そして東京に行くんだ」

■ONE Fight Night05放送予定
12月3日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night05対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者]アナトリー・マリキン(ロシア)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] マテウス・ガブリエル(ブラジル)

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者] アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)
[挑戦者] ジャネット・トッド(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
パク・デソン(韓国)
ローウェン・タイナネス(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
アンバー・キッチン(英国)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<サブミッショングラップリング81キロ契約/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・フーチン(中国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)モン・ボー(中国)

■放送予定
12月3日(土・日本時間)
午後7時30分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE164対戦カード

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ブランドン・ベラ(米国)
アミール・アリアックバリ(イラン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
フー・ヤン(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジェレミー・パカティウ(フィリピン)
ティオル・タン(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジャンロ・マーク・サンジャオ(フィリピン)
マティアス・ファリネリ(アルゼンチン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
タギール・カリロフ(ロシア)
チョーファー・トー・センティノーイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ララ・フェルナンデス(スペイン)
タオコンファー・バンチャメーク(タイ)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ジャスール・ミルザムハメドフ(ウズベキスタン)
オマル・ログログ・ケニ(セネガル)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム(フィリピン)
モン・ボー(中国)

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ADCC2022 MMA MMAPLANET o   アンドレ・ガルバォン ゴードン・ライアン ニッキー・ライアン ニック・ロドリゲス ルーズベルト・ソウザ

【ADCC2022】99キロ超級 ゴードン・ライアン、決勝もニック・ロッドをヒールで一蹴。3階級制覇

【写真】グラップリング人類最強を改めて証明したゴードンは、因縁のガルバォンとのスーパーファイトへ(C)SATOSHI NARITA

9月17日(土・現地時間)&18日(日・同)にラスベガスのトーマス&マック・センターにて開催された2022 ADCC World Championshipが開催された。
Text by Isamu Horiuchi

ADCC史上、他のグラップリングイベントの追随を許さない最高の大会となったADCC2022を詳細レポート。第19 回は99キロ超級の決勝戦の模様をお伝えしたい。


<+99キロ級決勝/20分1R>
ゴードン・ライアン(米国)
Def. 2分15秒by ヒールフック
ニック・ロドリゲス(米国)

袂を分かった元チームメイト同士の決勝戦はブルース・バッファーのコールに後押しされるように、最高の盛り上がりのなかで開始。ゴードンはスタンドで勝負する気はさらさらないといった風情で、片足立ちになって右足を差し出す。

それを取って軸足払いで軽く投げ倒すロドリゲス。場内がどよめくなか、ゴードンは抵抗せずに下になった。

腰を引き警戒しながらゴードンの足を押さえようとするロドリゲスと、きわめてリラックスした様子で足を効かせて対応するゴードン。やがてゴードンがシッティングから前に出ると、ロドリゲスは立ち上がって下がる。日々スパーリングを繰り返してきた元チームメイト同士、どの攻防ではどちらが強いかをお互い熟知しているようだ。

座ったままのゴードンがさらに前に、再び下がるロドリゲス。ゴードンが一瞬左足に触れると、ロドリゲスは大きくその足を振り上げて距離を取った。その後もロドリゲスは腰を引いて警戒の姿勢を崩さない。

やがて1分半経過したあたりでロドリゲスが両ヒザをマットにつけると、ゴードンはその左足にハーフで絡む。1回戦と同様に対角線でロドリゲスの右腕をドラッグしにかかるゴードンだが、ロドリゲスは引き抜いてスタンドに戻り距離を取ろうとする。

すかさずゴードンはロドリゲスの左足を右腕で抑えて抜かせない。次の瞬間ゴードンは内回りへ。

ここも逃げようとするロドリゲスだが、ゴードンは左腕でロドリゲスの左足首をしっかり抱え、さらに右足首も右で抱えて許さない。

ヒザをマットについたロドリゲスに対し、ゴードンは右足を左足に絡めながらスピンしてサドルロックへ。いよいよ危険を感じて距離を取りたいロドリゲス。が、ゴードンがロドリゲス左足を伸ばして両手で抱えているのでそれも叶わず。

そのままゴードンはロドリゲスの左足を自分の右のワキの下に持ってきて、外ヒールへ。ゴードンの手首がカカトをフックした瞬間、すでに観念したかのような様子のロドリゲスは表情を変えず口頭でタップを宣告。ゴードンは捻る前に技を解いた。

大歓声のなかで立ち上がったゴードンは、喉を切り裂くポーズでアピール。ロドリゲスと軽くハグし、そしてそのセコンドについていた──今は袂を分かった実弟の──ニッキー・ライアンとも握手を交わしたのだった。

さらにラッシュガードを脱ぎ捨てて城内に放り投げて見せたゴードン。準決勝と決勝の2試合を外ヒールによる秒殺で仕留め、全く消耗していない状態でアンドレ・ガルバォンとのスーパーファイトに臨むことになった。

これでゴードンは2017年は88キロ級、2019年は99キロ級、そして今回は99キロ超級と3大会連続、3階級制覇となった。トーナメント全4試合において常に相手の先を行き、無駄のない動きで着実に相手の打つ手を封じ、完全制圧してみせたゴードン。その動きだけを見るならば、特殊な身体能力を必要としない、柔術の理想を具現化したような技術の持ち主だ。

そんな最高度に洗練された技術を、巨大な筋肉の鎧を纏った特殊な肉体を作りあげた上で用いているところに──おそらく師のジョン・ダナハーに勝るとも劣らないほどの──完璧主義者にして冷酷なリアリスト、ゴードン・ライアンの真骨頂があるのだろう。

なお、3位決定戦はペナが棄権したため、ルーズベルト・ソウザが初出場にて初メダル獲得を果たした。

■99キロ超級リザルト
優勝 ゴードン・ライアン(米国)
準優勝 ニック・ロドリゲス(米国)
3位 ルーズベルト・ソウザ(ブラジル)

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【ADCC2022】高橋サブ&堀内勇がADCCを深掘り─04─。組み技界の平本蓮=ゴードン・ライアン

【写真】ゴードン・ライアンこそが、ミスター・グラップリングなのだる。ガルバォンとの物語も終幕を迎える(C)SATOSHI NARITA

いよいよ、スタート直前。17日(土・現地時間)&18日(日・同)にラスベガスのトーマス&マック・センターで開催される2022 ADCC World Championship。2年に1度のグラップリング界最大のトーナメントが、コロナの影響で3年振りに開催される。

グラップリング界においても特殊なポイント制が用いられながら、世界最高峰の組み技の祭典を高橋Submission雄己とMMAPLANETグラップリング・ライター堀内勇氏が、独断と偏見と愛情をもって深堀り。最終回は66キロ級と77キロ級以外の気になる選手について話を続けてもらうと、ゴードン・ライアンとグラップリングの今後という落としどころが見つかった。

<高橋Submission雄己&堀内勇、ADCC深堀対談Part.03はコチラから>


──66キロ級と77キロ級を相当に深く話していただきましたが、ここからは階級に関係なく気になる選手を挙げていただけますか。

高橋 僕は99キロ以下級のエドガー・クルーズが気になっています。

立ち技が強い、27歳で最近黒帯になった選手です。ニック・ロドリゲスに勝っているんですよね。レスリングで攻めて、良い場面を創って。寝技にはあまりならないで99キロ級の上位入賞候補のニック・ロッドに勝っていることと、ADCCルールというところを考えると、クルーズはダークホース的に上にくると見て良いのではないかと。

堀内 その99キロ級では最近、ノーギを始めたニコラス・メレガリがどこまでいけるのかというのは興味あります。

ダナハーのところで練習して、あえて立ち技の練習をずっとしているような。一番最近の試合では、ラファエル・ロバトJrにボディロックで2度テイクダウンを奪っています。いわゆるレスリングではなく、ADCCで取れるようなテイクダウンでした。道着柔術では世界最強の1人なので、ノーギも着実に成長しているので。カイナン・デュアルチもこの階級にますが、道着だとメレガリが少し上だと思います。ただし、ノーギだとまだカイナンの方が有利かなと。そこを踏まえて、メレガリがどれぐらいトップに肉薄できるか楽しみです。

──しかし、ラファエル・ロバトJrはノーギでリョート・マチダにテイクダウンされているじゃないですか。

堀内 アハハハハハ。2006年、LA SUB Xですね(笑)。もの凄い昔の話で嬉しいです。

リョートが空手でなく、相撲で勝ったという。いきなりグラップリングの試合に出て、ロバトJrに勝つって……でも凄いネタをぶち込んできましたね(笑)。でも、あのあとMMAをやってゲガール・ムサシからテイクダウンを取っているし(笑)。ロバトJrも進歩しています。

──当時カリフォルニア在住、歴史の証人がここにいるということで(笑)。ではロバトJrネタはこれぐらいにして、他に注目の選手は?

堀内 やっぱり、ここ数年北米的グラップリングという短いサークリングのなかを引っ張ってきたのはゴードン・ライアンなので、やっぱりゴードンは見たい選手です。SNSを駆使し、WNOでは試合前にフィニッシュの仕方を書いた紙を渡して実際にその技で勝ってしまうとか、色々と話題を提供してきました。

アンドレ・ガルバォンに張り手をかますとか。その集大成が今回のADCCだと思います。ゴードンはSNSでガルバォンを精神的に攻撃し続けてきました。ついに頭にきたガルバォンが直接文句を言うと、叩かれたという流れで。ガルバォンは最近、これまでの流れを振り返って「ゴードンのトラップにハマってしまっていた自分を認める。SNSでATOSの仲間も攻撃され、コロナもあって心がおかしくなっていた。結果、ゴードンの煽りにまんまとハマってしまい、神から心が離れてダークサイドに落ちてしまった。SNSから離れられなくなって、携帯を何時間も見て夜も眠れない日が続いた」って動画で発表しました。

「私はゴードンを許す。これからは皆でハッピーに生きよう」という締めから、なぜかATOSのプロダクトは全て50パーセントオフのセールだっていう商売に行き着いていましたよ(笑)。

──もうギャクじゃないですか(笑)。

堀内 いやいや。『もう戦うだけだ』って集中しているという話をしたかったので(笑)。対してゴードンは相変わらず「俺は精神的にヤツをコントロールしている。俺はSNSでふざけて遊んでいるけど、計算ずくなんだ。SNSから離れられなくなるのも、離れるのも術中にハマっているんだ。格闘技でも勝てるけど、格闘技を使わなくても相手をやっつけることができる」って言っているんですよね。

日本だと平本蓮選手なんかが駆使していますが、SNSも含めた具体的なストーリーラインをゴードンは創っていて。その彼とガルバォンとの物語を一つの区切りとして見てみたいです。

──しかし、ガルバォンが敬虔なキリスト教徒振りを発揮していますが、彼の信じる神はステロイドの使用を認めてくれるのですね。『そこは良いんだよ』って言ってくれる神様と。

堀内 アハハハハ。

──それにしてもゴードン・ライアンは、そこまで注目を集める活動もしているのですね。

堀内 ジョン・ダナハーが「なぜ、ゴードン・ライアンはSNSでこれほど大きな存在になったのか」ということを語っていて。「世の中の人はほとんど劣等感、あるいはそれに似たモノを持って生きている。そこでゴードンのように圧倒的に自信しかない人間を見ると、2つの反応が起こる。強烈に憧れを抱くか、あるいは凄く嫌悪感を持つか。どちらにしてもゴードンから離れられなくなる」と機械的な声で言っていました。

高橋 グラップリングが発展していく行き先とはどこにあるという点において、やっぱり柔術と同じで見るより、やって楽しむDo Sportsなんじゃないかという話になるのですが、ゴードンがプロスポーツ的な目線で売ろうとしているのは、凄く興味深いです。新しいビジネスモデルを持ちこんでいる気がします。それをやって何かが動く土壌がもう米国にはあるということだし。

──ところでゴードンのSNSには、ジェネラルも反応するものなのですか。平本選手はそういう層を転がしているわけじゃないですか。

堀内 そこはゴードンも向うのインタビューで尋ねられて「グラップリングはDo Sportsだ。UFCはジムで殴り蹴りをやっていない人間が視るけど、グラップリングの会場にいるのは実際にやっている人間とその家族だけだ。そういう人たちがどんどん増えるというところまでは持って行けるけど、そこは限界がある」と言っています。でも、SNSの活動だけでなく、絶対的な強さあって教則動画を販売して相当な額を稼いでいます。だから「メイウェザーとかマクレガーにはなれないけど、一般レベルでいえば断トツのお金持ちレベルにはなれる」とも言っていますね。

広めるには限界のあるなかで、すそ野を広げて、そのなかでコンペティションだけでなく、収入面でもトップを取るのがゴードン・ライアンですよね。

高橋 そのピラミッドのなかで、どれだけ盛り上げるのか。本質はDo Sportsとしての裾野をどれだけ広げることができるか──ということなのでしょうね。そして、米国はピラミッド自体が大きくなっているといことですね。

──押忍、最後はグラップリングの未来をゴードン・ライアンから学ぶという良い締めになりました。高橋選手と堀内さん、今日はありがとうございました。ADCC世界大会を楽しみましょう。

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LFA MMA MMAPLANET o ONE WNO16 アンドレ・ガルバォン エステファン・マルチネス ゴードン・ライアン ジェイ・ロドリゲス ファブリシオ・アンドレイ ラファエル・ロバトJr

【WNO16】ADCCへ。スーパー前哨戦=ゴードン・ライアン×ペナ。柔術の神の子ミカやJ・ロッドも出場

【写真】ADCC世界大会の前に世界一が決まるような一戦だ(C)CLAYTON JONE/FLOGRAPPLING

7日(日・現地時間)、テキサス州オースチンのスポーツアカデミー・アット・スターでWNO16「Ryan vs Pena」が開催される。

ADCC世界大会を翌月に控え、最終調整なのか前哨戦なのか。本番におおきに影響を与えるであろう真剣勝負、ゴードン・ライアン×フィリッピ・ペナの時間無制限マッチが組まれた。


2017年ADCC世界大会、2016年スタジオ540スーパーファイトと帝王ライアンにとって、ペナは2敗を喫しただけでなく、初戦はRNCで敗れたという因縁の相手だ。

ADCCイヤー、昨年末の2021年ムンジアルで無差別級制覇も禁止薬物使用で失格となった柔術界最強の男ペナは、9月の世界大会にはライアンと同じ99キロ超級で出場予定だ。全く正しくはないが、それだけADCCに賭けて体を創っているともいえる。

ライアンは驚くべきことだが、99キロ超級だけでなくスーパーファイト王者アンドレ・ガルバォンに2019年無差別級王者としてチャレンジする。

ところでADCCイヤーのWNOで見られる顕著な傾向は、テイクダウンとスクランブルが増えていること。そんなADCC世界大会はペナもテイクダウンが鍵を握っているという。「テイクダウンでは僕が完全に上回っている」と言うペナは、今回はそれ故にノーポイント&サブオンリーで、ジャッジの裁定がない時間無制限をライアンが欲したとしているが――果たして……。

ライアン×ペナ以外にも、7月にWNO初陣を戦ったニコラス・マレガリが、ラファエル・ロバトJrと新旧ムンジアル王者対決を戦うという注目の一番が用意されている。両者揃ってADCCでは99キロ級に参加が決まっているが、39歳になったロバトJrは試合の2日前に地元オクラホマシティ郊外のショーニーで開催されたLFAで、教え子のセコンドに就いた際にバキバキボディが確認されている。

さらに柔術の神の子ミカ・ガルバォン×10thPlanetのアラン・サンチェスと戦う。

道着、ノーギ、ポイント制、サブオンリーとまさにオールラウンダーのガルバォンが、ADCC世界大会77キロ級でミスターADCCといえるJT・トーレス打倒を目指す直前に、エディ・ブラボー流柔術の使い手を相手にどのようなファイトを見せるか。

さらにさらに88キロ級で注目のJ・ロッドことジェイコブ・ロドリゲスが、ジェイコブ・カウチと相対する一戦も見逃せない。

レスリングと柔術、グラップリングの融合体でありながら、レスリング能力が高い最新グラップラーの代表格J・ロッドが足関使いに、本番前の試し斬り。その切れ味のほどを確認したい。

またプレリミでファビアン・ラミレスと戦うファブリシオ・アンドレイはADCC世界大会66キロ出場の新鋭だ。

現在はドリームアート所属のアンドレイだが、ミカの父メルキの指導を受けていただけあって柔術のストロングベースを持ちながらノーギ(ルタリーブリ)、レスリングと全てにおいて穴のない。いわゆるブラジルのニュージェネレーション系グラップラーの代表格だけに、ADCC前に予習しておきたい。

■視聴方法(予定)
8月8日(月・日本時間)
午前7時30分~Flo Grappling

■ WNO16対戦カード

<110キロ契約/No Time Limit>
ゴードン・ライアン(米国)
フィリッピ・ペナ(ブラジル)

<15分1R>
ニコラス・マレガリ(ブラジル)
ラファエル・ロバトJr(米国)

<15分1R>
ミカ・ガルバォン(ブラジル)
アラン・サンチェス(米国)

<15分1R>
ベア・メスキータ(ブラジル)
エリザベス・クレイ(米国)

<15分1R>
ジェイ・ロドリゲス(米国)
ジェイコブ・カウチ(米国)

<15分1R>
ファブリシオ・アンドレイ(ブラジル)
ファビアン・ラミレス(米国)

<15分1R>
ディエゴ・ヘイス(ブラジル)
エステファン・マルチネス(米国)

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ABEMA LFA LFA138 MMA MMAPLANET o UFC   アスカル・アスカル アライジャ・ジョンズ アリ・ファリアス アンドレ・ガルバォン ニック・タラヴェラ 二宮城太 河名マスト 田中路教

【LFA138】田中路教と対戦、天然柔術家アリ・ファリアス「僕はMMAのために柔術の練習はしない」

【写真】満面の笑みを浮かべるファリアス。インタビュー中は、通訳がいても不慣れな英語を懸命に駆使し続けた。そこに彼の意志力、なりふり構わない強さが見られた(C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)にオクラホマ州ショーニーのグランドホテル・カジノ&リゾートで開催されるLFA138で田中路教と、アリ・ファリアスが戦う。

競技柔術では間違いなく世界の最高峰の1人だったファリアスは、全く別競技のMMAとの両立をしてきた。そこには愛すべき天然キャラと強い自我とともに、柔術とMMAを同一線上に置かないというファリアスのアイデンティティが見受けられた。


――アリには以前から聞きたいことがありました。2012年のムンジアル、勝ち名乗りを受ける前に喜びを爆発させマットの外に出て、金メダルを失いました。

「IBJJFのレフェリーは、全く僕のことを尊重しなかったよね。ガブリエル・モラエスは敗者だ。僕が彼の立場だったら、金メダルは受け取らない。ブラジルに戻っても、両親、友人に『お前は勝っていない』って言われるよ。あんな試合で勝利を宣言されて、よくメダルを首に掛けられたなって思っている。僕は性格的にも、そんなことはできない。

あれから僕は柔術から暫く離れた。でもアンドレ・ガルバォンが、またやろうと言ってくれて2016年に戻った(決勝でパウロ・ミヤオに敗れるも、禁止薬物使用で失格となり金メダルを獲得)。僕はガブリエル・モラエスのことを尊敬できない」

――あの時、場外に出たことは後悔していない?

「ムンジアルで戦うには、本当にハードな練習が必要だ。そして、その環境を整えることは簡単じゃない。ムンジアルの前にガルバォンが金銭面のサポートをしてくれて、アカデミーで寝起きしていたんだ。何よりも、僕はガルバォンに感謝の言葉を送りたかった。それで失格だって? UFCでもケージを乗り越えたらダメだ。でも、勝った選手がそれで勝利を奪われることはないよ」

――毎年、十数人のムンジアル王者が誕生しますが、数人を除いて記憶に残ることはありません。でも、2012年のアリ・ファリアスのことは誰も忘れないです。

「その通りだね。ありがとう」

――そんなアリが柔術のトップでありながら、MMAを戦うようになったのはなぜでしょうか。柔術とMMAはあまりにも違う競技になったというのに。

「確かに2つの競技で、どちらもトップを取るなんて不可能だ。MMAを戦い始めた時、そう思った。どれだけ柔術で優秀でも、同時にMMAでトップになるなんてありえない。でも、そんな考えはやめたんだ。柔術で勝ってもMMAで負ける。MMAで勝っても、柔術で負ける。そんなもんだって。

そして、柔術の技術とMMAの技術も別物。ケージの中と畳の上は違う。MMAには柔術で使えるような多くのポジションはない。だからって、僕は柔術を止めることはない。MMAで戦っていても、僕は常に道着の練習をしているんだ。

でも、それはMMAのためじゃない。MMAのために柔術の練習はしない。柔術は柔術の試合で勝つために練習するんだ。それを多くの柔術家が、MMAを戦うようになるとノーギばかりで練習するようになる。違うんだよ。柔術は柔術のために、強い柔術家と練習しないと。僕の柔術は今はそんなハイレベルにある」

――なるほど、そこまで明確に分けて考えているのですね。では柔術では世界を制したアリは、MMAでの目標は何でしょうか。

「UFCチャンピオンだ。大金を稼いで、家族や色々な人をサポートしたい。ブラジルだけじゃない、世界中で貧困にあえぐ人々を助けたい。それが僕のゴールだ。ただチャンピオンになりたいわけじゃない。チャンピオンになって世界を変えたい。僕は神に救われた。そんな僕が、なぜ困っている人を助けないでいられるか。その理由が見つからない。マナウスで過ごした子供時代、僕には何もなかった。でも色んな人が僕を助けてくれて、今、ここにいることができる。次は僕の番だ。誰かが貧しさ故に諦めないといけない夢を実現させる手伝いをしたい」

――そのゴールに辿りつくために、UFCファイターになることが絶対です。

「違う。UFCファイターじゃない。UFCチャンピオンだ。UFCで戦うことと、チャンピオンになることは同じじゃない。きっと何年後かに『あのカジノでアリはそう話していたな』って思い出す日が来るよ」

――そのために田中選手との試合は凄く大切になります。田中選手の印象を教えてください。

「まず、僕は日本の人たちのことを凄く尊敬しているんだ。そもそも、僕らは日本のマーシャルアーツ、侍の精神を持つ皆のことを尊敬しているから。

タナカはどの局面でも、とても危険な相手だ。柔道と柔術が上手い。彼のことも凄く尊敬している。元UFCファイターだしね。でも、マイ・タイムだ。レッツゴー、ここには自分の戦いをするために来たんだ」

――明日、何をケージの中から見せたいですか。

「いつも通り。僕は僕だから。ジョークを言って人生を楽しみたい。だから、これまで通り戦うだけだよ」

■視聴方法(予定)
8月6日(土・日本時間)
午前10時~UFC Fight Pass
午前10時~ABEMA格闘CH

■LFA138計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリ・ファリアス: 135.8ポンド(61.59キロ)
田中路教: 135.4ポンド(61.41キロ)

<バンタム級/5分3R>
アスカル・アスカル: 136ポンド(61.69キロ)
ディエゴ・シウバ: 137.2ポンド(62.23キロ)

<フェザー級/5分3R>
アライジャ・ジョンズ: 145.6ポンド(66.04キロ)
河名マスト: 145ポンド(65.77キロ)

<148ポンド契約/5分3R>
AJ・カニンガム: 147.4ポンド(66.85キロ)
シェイ・コンリー: 147.6ポンド(66.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
二宮城太: 145.6ポンド(66.04キロ)
ニック・タラヴェラ: 143ポンド(64.86キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ムタズ・アスカル: 150ポンド(68.03 キロ)
クリス・マカーテ: 149.8ポンド(67.94キロ)

<フェザー級/5分3R>
アシュトン・カービー: 146.2ポンド(66.31キロ)→: 146ポンド(66.22キロ)
カラム・パーカー: 145.6ポンド(66.04キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャレッド・ブラウン: 147.8ポンド(67.04キロ)
ライアン・フーバー: 145.6ポンド(66.04キロ)

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BJJ STARS08 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship WJJC2022 アンディ・ムラサキ アンドレ・ガルバォン エスペン・マティエセン ゲイリー・トノン ジョナタ・アウヴェス タイナン・ダウプラ タイ・ルオトロ ニュース ブラジリアン柔術 マテウス・ガブリエル ミカエル・ガルバォン リーヴァイ・ジョーンズレアリー ルーカス・バルボーザ レアンドロ・ロ

【WJJC2022】柔術の神の子ミカ・ガルバォンと神童タイ・ルオトロ、New Wave Jiu-Jitsuがムンジに挑む

【写真】夢のティーン対決が実現するか。そんなに甘いモノではないのか──見所だらけのライト級だ(C)FLOGRAPPLING & ONE

2日(木・現地時間)から5日(日・同)にかけて、カリフォルニア州ロングビーチのウォルター・ピラミッドにて行われる、IBJJF主催のブラジリアン柔術世界選手権。
Text by Isamu Horiuchi

プレビュー第3回は、タイ・ルオトロ、ミカ・ガルバォンという柔術グラップリング界の二大ニュースターのエントリーにより最注目区となったライト級の見どころを紹介したい。


昨年はヘナート・カヌートとマテウス・ガブリエルのチェックマット勢によるクローズアウトとなったこの階級。今年はカヌートの姿がないものの、2019年のフェザー級世界王者でもあるガブリエルは出場する。

下からは長い足を活かした切れ味抜群のベリンボロを駆使し、上を取れば卓越したバランスから強力なパスガードを繰り出すガブリエルは、まぎれもなく優勝候補本命の1人だろう。

このガブリエルと並ぶ優勝候補と言えるのが、AOJのジョナタ・アウヴェスだ。

(C)FLOGRAPPLING

4月のパン大会では準決勝までは全試合短時間で一本勝ちし、決勝でもライバルのアンディ・ムラサキ相手に上下どちらからも試合を支配して、付け入る隙を与えずに完勝。

頭一つ抜けた強さを見せつけている。が、ガブリエルとは昨年のEUG1トーナメントの初戦で戦い、ベリンボロでポイントを奪われて惜敗している。師匠メンデス兄弟の必殺技でもあるこの技の対策を、アウヴェスが今回いかにアップデートして再戦に臨むのか。

ベリンボロと言えば、今回はオーストラリア出身のリーヴァイ・ジョーンズレアリーと、ノルウェーのエスペン・マティエセンという2人の名高いベリンボロ使いもエントリーしている。両者ともにメダル獲得の可能性を十分に持った強豪だ。

しかし、今回は上記の選手たちを超える注目を集める若手が2人エントリーを果たしている。1人は、先日のONE CHAMPIONSHIPにてゲイリー・トノンとグラップリング戦を行い、僅か97秒にてダースチョークで圧勝したタイ・ルオトロだ。

双子の弟ケイドと共にティーンの頃から脚光を浴びてきたタイは、2019年のADCC世界大会に若干16歳で出場。無尽蔵のスタミナをもって動き続け、ブルーノ・フラザトとパブロ・マントバーニという同門の大先輩2人を連破してベスト4に進出し、世界にその名を轟かせた。

その後もタイはケイドとともにノーギシーンを中心に大活躍し、昨年のWNOチャンピオンシップでも優勝。現在19歳にして既に今年のADCC世界大会の優勝候補本命とまで言われている。

ONEグラップリング以前に、今年の1月にはリーヴァイ・ジョーンズレアリーをヒザ十字で下しミドル級に続きウェルター級でWNOのベルトを巻くなど──ノーギではすでに疑いなく世界最強クラスのタイだが、道着着用ルールでの試合も厭わない。

昨年末の世界大会では茶帯ライト級出場し、決勝で弟ケイドと真っ向勝負。やや押され気味だったものの終盤にダースからバックに回り、後ろ三角から腕十字に移行という見事な流れで一本勝ちを収めて優勝を果たした。数日後、両者は師匠のアンドレ・ガルバォンから黒帯を授与された。

ノンストップ攻撃と圧倒的な極めでグラップリング界を席巻する19歳が、道着着用の大舞台でどのような戦いを見せるのか。今回はまさに世界が注目する黒帯デビュー戦だ。

タイが一回戦を突破すると、アウヴェスとの対決が実現する。スタンドでもグラウンドでも動き続けるタイを、タイトな柔術を身上とするアウヴェスが道着を用いていかに封じ込めるのか。低重心で抜群の安定感を持つアウヴェスに上になられた時、タイはどのように抵抗して活路を見出すのか、興味は尽きない。

そして今回タイに劣らず、むしろそれ以上に大きな期待を集めている初出場選手が、さらに年下の18歳「ミカ」ことミカエル・ガルバォンだ。幼少時よりルタ・リーブリとブラジリアン柔術の両方を修め、突出した反応速度を用いたカウンター、一瞬の閃きと極めの強さをもってノーギ&道着着用の両ジャンルにて見る者を魅了する「柔術の神の子」だが、その才能の凄まじさがより如実に発揮されるのは道着着用ルールの方だ。

昨年のEUG第2回大会のトーナメントに茶帯ながら参戦したミカは、準決勝で現在世界最強のミドル級柔術家であるタイナン・ダウプラと対戦。驚異的な反応と体捌きでダウプラの強力なオープンガードを封じ込め、終盤は一瞬で形に入った三角絞めを極めかけて判定勝ち。決勝ではダウプラの兄貴分アウヴェスの執念の膠着戦法の前に惜敗したものの、世界を驚嘆させる黒帯デビューを果たした。

黒帯昇格後に出場したアブダビ・ワールドプロ大会では、ブラジル予選& 本戦の6試合中5試合で一本勝ちして圧倒的に優勝。前述のマティエセンとジョーンズレアリーの2人も極めている。

さらなる驚きは、今年4月末のBJJ Stars08大会のトーナメント。1回戦で世界5階級制覇のレアンドロ・ロとのドリームマッチに挑んだミカは、クローズドガードからの攻撃でロのトップゲームを封じ込めて完勝してみせた。

さらに決勝ではミディアムヘビー級の世界王者ルーカス・バルボーザと対戦。スタンド戦で互角以上に渡り合って疲弊させると、終盤にテイクダウンからあっという間にバックに回ってボーアンドアローチョーク一閃。2階級上の怪物世界王者からも一本勝ちを収め、一夜にして柔術界の二大レジェンドを連破するという大仕事をやってのけたのだった。

その後、5月に入っても8日(日・同)にサンパウロで開かれた最も歴史と伝統があるといっても過言でないブラジレイロでも黒帯ミドル級で1回戦こそ対戦相手が失格だったが、その後の3試合では絞め、横三角、腕十字と一本勝ちを収め頂点に立っている。

今回、アウヴェスやタイとは逆のブロックに位置しているミカ。順当に勝ち上がれば準々決勝で前回優勝のガブリエルとの大一番が実現する可能性が高い。トップからもボトムからも無類の切れ味を持つ両者だが、攻撃の仕掛けが鋭いガブリエルに対して、ミカは切り返しの鋭さを誇る。両者の特性が噛み合えば想像を超えるような名勝負となる可能性もあるだろう。

アウヴェス対タイ、そしてガブリエル対ミカ。仮に両強豪を打ち破り、ファイナルでタイ✖ミカのNEW WAVE Jiu Jitsuの一戦が実現することになれば、昨年9月のWNOミドル級王座決定トーナメント戦以来の顔合わせとなり、その時はタイが辛勝しえいる。

誰が勝ち上がっても、さらに興味深い対決に続くこのライト級こそ、今年の世界大会で最も熱い期待を集める場であることは間違いない。

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship ONE157 アンドレ・ガルバォン ケイド・ルオトロ ゲイリー・トノン ゴードン・ライアン タイ・ルオトロ ダニエラ・ケリー チャトリ・シットヨートン ブラジリアン柔術 マイキー・ムスメシ レオナルド・ヴィエイラ 青木真也

【ONE】レオジーニョ(ヴィエイラ)がグラップリング部門のトップに就任!! タイナン・ダルプラも陣容に!!!

【写真】ONEのグラップリング部門の拡充が、凄まじい。チャトリはヘンゾ・グレイシー系の茶帯だが、チェックマットのレオジーニョがグラップリング部門を統べることになった(C)MMAPLANET

11日(水・現地時間)、ONE Championshipからレオ・ヴィエイラがONEのグラップリング部門を統べる職に就いたことが発表されている。

レオジーニョのニックネームで日本でもブラジリアン柔術第一世代に愛され、尊敬されていた希代の柔術家レオナルド・ヴィエイラがONEの組み技部門をリードすることとなった。


レオジーニョはマーシオ・フェイトーザ、ヴィトー・シャオリン・ヒベイロ、レオナルド・サントスとブラジリアン柔術レヴィ(ライト)級の天井人と称されたレジェンドで、世界王者クラスのライバルがこれだけいたことでムンジアル制覇は1998年の一度だけだが、ADCCでは2003年と2005年の2度に渡り66キロ級で世界一に輝いている。

2002年5月には日本初のプロ柔術イベントGiの第1回大会(※前日に前夜祭的な0回大会が行われている)のメインで、中井祐樹にブラボーチョークを極めて柔術界の頂の高さをまざまざと見せつけた。

そのレオジーニョは現役時代から優れた指導力も認められていたが、アリアンシ~ブラザ、そしてチェックマットと指導者から組織のリーダーとしても活躍。その手腕がONEに買われての今回の要職就任だ。

チャトリ・シットヨートンはレオジーニョのONEへの合流に関して「最も成功を収めた柔術家の1人がONEに加わり、グラップリング部門のトップになったことを光栄に思う。今後、ONEのグラップリングは彼のガイドによって、その才能豊かなタレントと技が披露されていくことになる」とコメントを発表している。

またレオジーニョは「チャトリがこの機会を与えてくれたことにワクワクしている。25年以上、柔術の黒帯として選手、指導者、チームリーダーとして活動してきたことをONEで生かす。地球の別サイドで同じ価値観を持つ人々と一緒にやっていくことは夢が叶ったような想いだ。最高の陣容と共にONEを世界で最もエキサイティングなサブミッション・グラップリングのプロモーションに発展させる」とプレスリリースに抱負を寄せている。

なおレオジーニョのグラップリング部門トップ職就任のリリースには現状、ONEにはゴードン・ライアン、アンドレ・ガルバォン、ダニエラ・ケリー、マイキー・ムスメシ、タイ&ケイド・ルオトロに加え、ヘナート・カヌート、タイナン・ダルプラ、ジェッサ・カーンのグラップリング部門の陣容と、グラップリングとMMAの両部門で戦う選手として柔術時代にレオジーニョの指導を受けていたマーカス・ブシェシャとゲイリー・トノンの名前が明記されている。

それにしても昨年のミドル級ムンジアル王者で、今年もヨーロピアンとパンを制しているダルプラという道着専門家までロースターに加わっているのは驚きだ。

そんなONEのグラップリング部門、20日(金・同)のONE157で青木真也×ケイド・ルオトロ、ゲイリー・トノン✖タイ・ルオトロの2試合が組まれている。

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MMA MMAPLANET o ONE ONE130 アンドレ・ガルバォン ライニア・デリダー

【ONE130】グラップリング戦はONE世界2階級王者デリダーをガルバォンが詰め切れずにタイムアップ

【写真】ガルヴァォンのTD、ポジショニング、サブミッションに対してデリダーが守り切ったか(C)MMAPLANET

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
Draw
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

いきなり組みついたデリダー。ガルバォンが下から足を取りに行くと、デリダーはすぐに立ちあがる。シングルレッグから引き込んだガルバォンだが、デリダーは付き合わない。組みついてくるデリダーをいなすガルバォン。相手の頭を押さえてコントロールする。左腕を差し言えれたガルバォンが引き込み、ハーフガードからバックを狙う。耐えるデリダーだが、右足を差し入れたガルバォンがバックマウントへ。デリダーは立ち上がる。足を着いて小外に切り替えたガルバォンだが、デリダーが離れた。

ガルバォンのシングルレッグをカットするデリダー。ガルバォンはシッティングガードを取る。相手のガードに入ったデリダーに対し、スイープを仕掛けるガルバォン。凌いで立ち上がデリダーの右足を取って外ヒールを狙ったが、デリダーはこれも防いだ。パスできないデリダーは一度立ち上がり、再度ガルバォンのガードに入る。ガルバォンはハーフガードからフルガードへ。デリダーは立ち上がって離れる。相手がスタンドに戻っても、シッティングガードを取るガルバォン。デリダーもガードに入ってパスを狙う。

立ち上がるデリダー。ロックアップから相手を押し込み、小外刈りを仕掛けるも倒せない。相手の頭を抱えてコントロールするガルバォンが、再び引き込んだ。ガルバォンはアームドラッグから足を狙うも、デリダーがディフェンス。シングルレッグでテイクダウンを奪ったガルバォンが、すぐにパスを狙う。デリダーは体を起こして切り返しにかかるが、ガルバォンがトップをキープし、パスのプレッシャーをかける。さらに相手をケージに押し込んだガルバォン。左足のフックガードを潰したガルバォンがハーフガードで守りながら、スクランブルからガルバォンがガブる。

抑え込んでパスに成功したガルバォン、デリダーはハーフガードに戻すも、再びパスしたガルバォンがマウントへ移行した。ハーフガードからシングルに切り替えるデリダー。しっかりパスできないガルバォンは、ギロチンからパスを仕掛ける。それでもパスを防ぎ続けるデリダー。最後は立ち上がり、投げを打とうとしたところで試合終了のゴングが鳴った。

サブオンリーの試合は、時間切れドローとなった。


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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE X ONE130 ROAD FC UFC   アドリアーノ・モライシュ アナトリ―・マリキン アミール・カーン アンジェラ・リー アンドレ・ガルバォン エドゥアルド・フォラヤン カン・ジウォン キック キム・ジェウン キャムラン・アバソフ ゴードン・ライアン ジヒン・ラズワン スタンプ・フェアテックス スティーブン・ローマン タン・カイ ダニエラ・ケリー チャンネル デニス・ザンボアンガ デメトリウス・ジョンソン ハム・ソヒ ボクシング ライニア・デリダー リト・アディワン ロッタン・シットムアンノン 仙三 佐藤将光 平田樹 澤田龍人 秋山成勲 若松佑弥 青木真也 高橋遼伍

【ONE130】ガルバォンと組み技戦、二階級王者ライニア・デリア―「ガルバォンは15分間サバイブできない」

【写真】ガルバォンのボディがヤバい……(C)MMAPLANET

本日26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」でONE世界ミドル級&ライトヘビー級世界王者ライニア・デリガーがアンドレ・ガルバォンとグラップリングマッチを戦う。

2月にウェルター級王者キャムラン・アバソフの挑戦を一蹴し、その組み技力の高さを改めて見せたデリダ―が、柔術界のレジェンドとの戦いに向け――自信のほどを口にした。


――2月25日にキャムラン・アバソフを一方的な展開で下し、その時にマイクアピールをしていたアンドレ・ガルバォンとのグラップリングマッチが実現します。それにしてもアバソフを一方的に下したミドル級の防衛戦には驚かされました。

「上手くいったね。試合はいつだって一方的にドミネイトしたいと考えているし、少しでも早く極めたいと思っている。いつもそうなるとは限らないから、凄く達成感があるよ。あの試合後、少しだけ家族と過ごしてシンガポールをまた訪れることが楽しみだよ(※取材は3月16日に行われた)」

――ライニアは打撃でKOをするタイプではないですが、しっかりと相手の打撃を見ることができる。そして組み技につなげて、最後はグラウンドで仕留めるウェルラウンダーだと再確認できました。

「だって毎日のようにオランダのキックボクサーと練習しているからね。常に進歩しているよ。打撃の練習も好きだし、楽しんでいる。けど常に僕は柔術を代表して戦っているつもりだ。いつか僕のテイクダウンをストップする相手が現れた時は、打撃をもっと披露することになるだろうね」

――その柔術に関して、以前のインタビューで「ポイント制でホールドするのが嫌いで、柔術の試合には出ないようになった」と言っていました。そのライニアがサブオンリーでガルバォンというレジェンドとサークルケージの中で戦います。

「なぜ、試合場に来て戦わずに守ることばかりを考えるのか、僕には理解できないんだ。生き残れば良いのかな? 僕は自分の培ってきた技術の全てを駆使して、ガルバォンを倒しに行く。僕のグラップラーとしてのキャリアのなかでも、ガルバォンのような強豪と戦うのは初めてだし、凄く楽しみにしている。もっと楽しみなのが、彼に勝つこと。この機会を得ることができて、本当にハッピーだよ」

――とはいえ、ここ数年のガルバォンのADCCでのスーパーファイトはポイントを取って守るというものです。それでもポイントがあれば、まだ観客は勝ち負けの目安が観客も分かります。今回はサブオンリーで、観客にもタフなファイトになるかもしれないです。

「試合はケージで行われる。ガルバォンは逃げる場所がないよ」

――防御能力の高さ、それがIBJJFのトーナメントで優勝できる選手の共通項です。そのガルバォンが守りに徹すると、相当に難しい試合になるかと。

「対戦相手が何をするか、それは関係ない。僕がこれまでどういう試合をしてきたか。今回も同じように、完全にドミネイトすることを考え。少しでも早くフィニッシュするために戦うよ。ガルバォンは15分間もサバイブできない。

彼はテイクダウンから試合を組み立てていく。立ち技ではスナップダウンがとても巧妙だ。スナップダウンに引っかからないよう、しっかりと間合いを考えて戦う必要がある。ガルバォンがトップを取ると安全策を取って厄介になるからね。でも、僕がテイクダウンを奪われることはないよ」

――いなしに注意。そこが楽しめるファンは相当にコアですね。ところでMMAでは上攻めのグラップラーですが、パンチがないグラップリング戦だと下になる選択はありますか。

「ノー。僕が引き込むことはないよ。テイクダウンされたり、スイープされてボトムを取ることはあっても、自分から下にはならない。狙いはテイクダウン、トップを取ってバックに回ることだよ。MMAから打撃を抜いた組み技をする。引き込むことはない」

――15分間だと、ガルバォンも慎重になるでしょうね。スタミナを切らさないために。

「その通りだ。だから僕はプッシュし続ける。15分間、動き続けるだけのコンディションを創っているしね。動いて、ガルバォンをもっと疲れさせるんだ。彼のゆっくりしたペースを速く動いて、崩す必要があるからね」

――キック、ムエタイ、MMAのなかで行うグラップリング。観客には知識と我慢が必要なのがグラップリングです。その状況でどうファンを満足させたいと考えていますか。

「積極的に動いて、極めを狙う。そしてキックやムエタイ、MMAの試合を楽しんでもらうストラクチャーの役割を果たすよ。僕はヘッドライナーじゃないし、自分の試合を楽しんでから、ビールでも飲みながら他の試合を視て楽しむよ。それにこの歴史的なショーに参加できること自体が嬉しいしね」

――今後もグラップリングマッチを戦うことはありますか。

「もちろんMMAが僕のメインフォーカスだ。ただビッグネームと戦えるなら、グラップリングファイトもチャレンジしたい。ブシェシャ、ゴードン・ライアン、そんなビッグネームとならグラップリングでも戦いたい」

――ではMMAファイターとしての今後は?

「ヘビー級のベルトを狙いたい。正規王者のアージャン・ブラーと暫定王者のアナトリ―・マリキンがまずは戦うべきなんだろうけど。マリキンはロシア人だから、この先ONEで戦えるのか……。そこも関係してくるね」

――ライニア、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「実は今、リキ・フクダ(福田力)と練習しているんだ。リキはUFCやアジア(※Road FC)で戦ってきた、本当のナイスガイだ。日本はMMAで長い歴史を持っている。そんな日本のファンにも僕とガルバォンのグラップリングマッチを楽しんでほしい。そして、いつの日が僕も日本で戦いたいと思っている」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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