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BELLATOR Bellator287 MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC UAEW UFC   アダム・ピコロッティ キ・ウォンビン クォン・アソル サルバツホン・ハミドフ シモン・ビヨン ジャスティン・ゴンザレス ソウル・ロジャース ダニエル・スカティッツィ ティム・ワイルド デヴィ・ギャロン ニキータ・ミハイロフ パンクラス ファビアン・エドワーズ ベラトール マンスール・ベルナウイ ユ・スヨン

【Bellator287】計量終了 ベルナウイはRoad FC時代の強さを維持しているのか。タジキのハミドフにも注目

【写真】 強さを争う場ならカスピ海沿岸と中央アジアを掘らないと嘘(C)BELLATOR

29日(土・現地時間)、イタリアはミラノのかつてはパラリードの名で親しまれていたアリアンツ・クラウド・アリーナで開催されるBellator287「Piccolotti vs Barunaoui」の計量が、28日(金・同)に行われている。

今大会のメインはアダム・ピコロッティ×マンスール・ベルナウイのライト級マッチ。来年開催が予定されているライト級ワールドGPに向け、ベルナウイの査定試合という見方が出きる一戦だ。


Road FCライト級王座挑戦権が懸けられたライト級Tを経て、王者クォン・アソルに勝利した暁には100万ドル(※トーナメント優勝時点で20万ドルを獲得)を手にするという1年10カ月のロングランタイトル奪取劇から、3年5カ月──ついにベルナウイが実戦復帰を果たす。

Road FC王座奪取後、ベルナウイは大舞台で戦うことを念頭におき、RIZINからの出場交渉には首を縦に振ることなく長いバカンス期間に入ってしまった。コロナ禍で練習拠点をプーケットからパリに移し、ついに雌伏の時を終える。

ベルナウイはRoad FCではクォン・アソルを始め、カビブ・ヌルマゴメドフの盟友シャミール・ザハロフ、日本の下石康太、在韓モンゴリアン=ムングトスズ・ナンディンエルデン、キム・チャンヒョン、RTU出場でGladiatorライト級王者のキ・ウォンビンという7人から全て一本勝ちを手にしている。

しかも、下石とザハロフは3Rでそれ以外の選手は5分以内に仕留めているというフィニッシャーだ。とはいえザハロフと下石相手には盤石のコントロールということはなく、スクランブル戦を経て──特に下になったときの悦妙のスイープ奪取力でポジションを挽回して勝利に結びつけていた印象がより強い。

あの一瞬の機転と、集中力を切らさないファイトがこれだけのブランクを経て如何に維持できているのか。さらにいえば英&北米系ファイターとの対戦経験が少ないこと、ピコロッティとは上背の差がほとんどなくフィジカル的な優位さは求められない影響があるのか──も気になるベルナウイのワールドステージ初陣だ。

同じライト級でソウル・ロジャース、フェザー級ではジャスティン・ゴンザレスら注目選手が戦うメインカードに対し、プレリミで見逃せないのがオープニングファイトでジョゼ・マリア・トメと対戦するサルバツホン・ハミドフだ。

キャリア18年、元UFCファイターのブラジリアン・ファイター=トメは戦績40勝9敗3NCの40歳。対するハミドフは17歳でプロデビューを果たし、過去6年間で13の勝利を積み重ねてきた無敗のタジキスタン人選手だ。

ハミドフはUAEWではZEUSバンタム級王者でパンクラスにも来日経験のあるユ・スヨンをケージレスリングの消耗戦で下している。基本、シングルからケージにつめてテイクダウン&トップもしくはバックコントロールで試合を支配するスタイルだが、相手を削るなかでパウンドアウトや前後の絞めを持つ。

ベラトール・バンタム級戦線でケージレスリング&スクランブルの雄といえばタイガー・マゴメドフ。そのマゴメドフやニキータ・ミハイロフと北の勢力争いに割って入ることができるのか──楽しみな中央アジア(所属はロシアントップチーム)の俊英の初登場だ。

■視聴方法(予定)
10月30日(日)
午前1時00分~ U-NEXT

■Bellator287計量結果

<ライト級/5分5R>
アダム・ピコロッティ: 155.2ポンド(70.39キロ)
マンスール・ベルナウイ: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
ファビアン・エドワーズ: 185.4ポンド(84.09キロ)
チャーリー・ウォード: 185.2ポンド(84.0キロ)

<ライト級/5分3R>
ソウル・ロジャース: 155.3ポンド(70.44キロ)
ティム・ワイルド: 155.8ポンド(70.66キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャスティン・ゴンザレス: 145.2ポンド(65.86キロ)
アンドリュー・フィッシャー: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
デヴィ・ギャロン: 155.8ポンド(70.66キロ)
ダニエル・スカティッツィ: 154.8ポンド(70.21キロ)

<ミドル級/5分3R>
コステリョ・ファン・スティーニス: 185.4ポンド(84.09キロ)
カミル・オニシュチョク: 185.4ポンド(84.09キロ)

<ライト級/5分3R>
チボー・グッチー: 155.9ポンド(70.71キロ)
アルフィ・デイヴィス: 156ポンド(70.76キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
キアラ・ペンコ: 115.1ポンド(52.2キロ)
マヌエラ・マルコネット: 115.8ポンド(52.52キロ)

<フェザー級/5分3R>
イーブ・ランジュ: 145.6ポンド(66.04キロ)
ヴァルテル・コグリアンドロ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
シモン・ビヨン: 205.8ポンド(93.34キロ)
ドラゴス・ズッコ: 203.4ポンド(92.26キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコロ・ソッリ: 170.8ポンド(77.47キロ)
ブハマ・キャマハ: 170.9ポンド(77.51キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ルーク・トレイナー: 204.8ポンド(92.89キロ)
ルーカス・アルシーナ: 204.4ポンド(92.7キロ)

<181ポンド契約/5分3R>
スティーブン・ヒル: 179.9ポンド(81.6キロ)
アンドレア・フージ: 181ポンド(82.1キロ)

<バンタム級/5分3R>
サルバツホン・ハミドフ: 135.8ポンド(61.59キロ)
ジョゼ・マリア・トメ: 135.6ポンド(61.5キロ)

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BELLATOR Bellator275 MMA MMAPLANET o ダニエル・スカティッツィ

【Bellator275】右アッパーでダウンを奪ったウラディミール・トコフが、スカティッツィを下す

<ライト級/5分3R>
ウラディミール・トコフ(ロシア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ダニエル・スカティッツィ(イタリア)

ダブリン在住のイタリア人ファイター=スカティッツィに声援が集まり、今大会はロシア勢はブーイングにさらされる。試合開始直後に頭からぶつかるようなワンツーを見せたトコフに注意が入る。ワンツーからスリーを伸ばしたスカティッツィは、蹴り足をキャッチされテイクダウンを奪われる。下からエルボーのスカティッツィは、バタフライガードからスイープを狙い、トコフが腹ばいとなりスタンドへ戻る。

ヒザ蹴りに足払いでテイクダウンを決めたトコフが、バックに回る。スカティッツィはケージ際まで移動すると、胸を合わせることに成功する。トコフは離れ、ステップインに左フックを被弾してシングルレッグへ。頭を押して倒れないスカティッツィは、崩されてもすぐに立ち上がる。ダブルから胸を合わせたととこふは、小手投げを潰したスカティッツィにバックを譲りそうになる。それでもシングルレッグから正対したトコフが離れる。

トコフは右アッパーをヒットさせると、左右のフックを打たれながらも組んでバックへ。正対したスカティッツィが跳びヒザを見せ、蹴りを交えた打撃戦で初回が終わった。

2R、ワンツーからスリー、右ハイを繰り出したトコフは、ジャブから右アッパーも当てる。スカティッツィは左フックを返す。互角の打撃戦が続き、スカティッツィが右カーフを蹴る。さらに左を当てたスカティッツィはアッパーを被弾しても、右フックを当てる。トコフのアッパーに頭がのけ反ったスカティッツィ、このアッパーが2度、3度とスカティッツィの顔面を捕らえる。スカティッツィは空振り、被弾する数が増える。攻撃が粗くなり、動きも少なくなったスカティッツィは、ラウンドを落とした。

3R開始直後にトコフが右アッパーでダウンを奪い、パウンドで追い打ちをかける。立ち上がったスカティッツィは、小手投げに引き込むように下になりギロチン・スイープへ。譲らずトップをキープしたトコフがスタンドへ戻る。続いたスカティッツィはシングルレッグもテイクダウンはできず、またもアッパーを打たれる。鉄槌のようなパンチを繰り出し、左を当てたスカティッツィだが初回のような切れはない。トコフは左にアッパーを合わせる。蹴り足をキャッチしてパンチ、足払いを決めたトコフは寝技には移行せず、スタンドで待ち受ける。

ここでアッパーを入れ、右に回るトコフ。個々からの打撃戦はスカティッツィが優勢だったが、トコフはダブルレッグを決めてバックへ。後方から殴りながら、試合終了を迎えたトコフが判定勝ちを手にし──ダブリンのファンからブーイングを浴びた。


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