カテゴリー
DEEP DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2023#06 MMA MMAPLANET o 坂本岳 安永吏成

【DEEP Tokyo Impact2023#06】坂本のテイクダウンに苦戦も、安永が2Rに右アッパーで沈める

【写真】信じられるチームメイトと共に(C)MATSUNAO KOKUBO

<フライ級/5分2R>
安永吏成(日本)
Def.2R0分34秒 by KO
坂本岳(日本)

ともにサウスポー。安永が左ローから、坂本が入ってくるところにパンチを合わせた。しかし坂本がニータップから尻もちを着かせてバックへ。坂本はバックマウントからパンチを連打する。起き上がる安永のバックについている坂本は攻撃の手を休めず、鉄槌を落とし続ける。安永は坂本の左手を抑えるも、坂本が右の拳を叩きこんでいく。仰向けになった安永からマウントを奪取した坂本が、左ヒジを落とす。さらにパウンドを連打し、安永を防戦一方に追い込んでいる。

安永がブリッジでバランスを崩させるも、坂本はマウントをキープ。立ち上がる坂本をケージに押し込んだ坂本は、差し合いから再び尻もちを着かせた。展開できないとみるや離れた坂本が、安永の左に左ストレートを合わせた。ところが残り1分で安永の右フックがクリーンヒット。グラついた坂本に追撃のパンチを浴びせて、ダウンを奪ったところで初回が終了した。

最終回、安永がプレスをかけながらローを散らす。坂本の左フックをブロックした安永が左カーフ、左ミドルと蹴りで攻め立てながらパンチに繋げる。坂本の左に合わせて安永が左テンカオを突き上げると、このヒザが坂本の下腹部を捕らえて試合は中断される。再開後、坂本が左ストレートを見せる。安永は右ハイ、右フックで攻めてるも、坂本のダブルレッグを受けて尻もちを着かされてしまう。

ケージ際で坂本が両足を畳んだが、安永が立ち上がった。安永のパンチをもらいつつ、坂本がダブルレッグでテイクダウンを奪って両足を畳んでいく。しかし立ち上がった安永が差し返して右フックを繰り出す。距離を詰めた安永の右アッパーがヒットし、坂本がダウン。安永が右のパンチで追撃すると、レフェリーが試合をストップした。

勝利した安永は「デビュー戦で負けちゃって、いろいろ考えたんですけど、信じられる人を信じて良かったです。これから応援してくれている方々と上の舞台に行きます」と挨拶した。


The post 【DEEP Tokyo Impact2023#06】坂本のテイクダウンに苦戦も、安永が2Rに右アッパーで沈める first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS43 DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2023#06 MMA MMAPLANET NARIAGARI o SAINT Te-a YouTube YUKI キック チャンネル ハリーKIMURA ブラック 万智 安永吏成 山崎桃子 山田崇太郎 島袋チカラ 嶋田伊吹 斎藤 斎藤百瑚 朝太 松田亜莉紗 栗山葵 水野竜也 赤沢幸典 酒井リョウ 鈴木琢仁 須田萌里

【DEEP Tokyo Impact2023#06】ハリーKIMURA戦へ、赤沢幸典─02─「試合に向けて何もやっていない」

【写真】107.2キロで計量をパスした。Nariagari対抗戦の時は105.9キロだったが、昨日の計量の方が仕上がっているボディに。昨年11月の酒井リョウ戦の時は122.2キロだった(C)MMAPLANET

23日(木・祝)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact2023#06で、ハリーKIMURAと対戦する赤沢幸典のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

山田崇太郎の下でトレーニングを開始した赤沢は、練習や試合の中で肉体の機能面でも大きな変化を感じていたという。2連敗からNARIAGARIとの対抗戦を経て、国際戦に挑む今大会――機能が向上したからこそ、やることはシンプルに。赤沢が包み隠さず次の試合について語ってくれた。

<赤沢幸典インタビューPart.01はコチラから>


――4月1日から肉体改造を始めて、23~24キロ落ちたのはいつ頃ですか。

「確か始めてから3カ月ぐらい経ったあたりですね」

――ということは、7月にDEEP×NARIAGARIの対抗戦で、朝太選手に勝利した時にはトレーニングの効果が出ていたのでしょうか。対戦相手との実力差もあり、過去の試合と比較するのは難しいかもしれませんが……。

「いえ、それが効果は出ていたんですよ。試合映像を視直していただければ分かるのですが、テイクダウンに行った時の初動がかなり速かったです。特に重量級ファイターの中では、かなり速いほうではないかと思います。しかも遠い距離からスパン!と入ることができて、山田さんトレーニングの効果を感じることができました」

――なるほど。試合当日だけでなく、試合に向けた練習の中でも効果は感じていましたか。

「はい。GENでの練習でいえば、重量級は通常のスパーリングでも一本やって一本休むか、頑張って二本やって一本休む――といった感じだと思うんですね。それがNARIAGARIとの対抗戦の前は、一本5分で7~8本連続でスパーしていました。しかも岡見さんや水野(竜也)さんといった日本重量級のトップファイターを相手に、全ラウンドでテイクダウンすることができて」

――ハッキリと効果が出ていますね。山田トレーナーの指導は、週何回のペースで受けているのでしょうか。

「週3~4ぐらいですね。だけど実質的には、週7でやっていると思ってください」

――週7でトレーニング!?

「これを言うと信じてもらえなかったり、あとは『赤沢は頭がおかしくなったのか?』と言われたりするんですけど(笑)。今、オフの日はないです。週末も有酸素運動というか、4時間ぐらい歩いていますね。

今回のファイトキャンプ期間って、土日は山田さんのトレーニングを休む代わりに4時間歩いていました。土曜日に4時間、日曜日に4時間――と。住んでいる幕張から千葉駅前のスタバでレギュラーコーヒーを買って、幕張まで帰るという(笑)。そんな嘘のような本当の話です」

――えぇっ!? 幕張駅から千葉駅まで約8キロありますから……それは岡見選手も、おだてる意味ではなく本当の気持ちとして「今の赤沢のトレーニングはこなせない」と仰ったのかもしれませんね。ではNARIAGARIとの対抗戦以降も、トレーニングの成果を感じ続けている状態なのですか。

「それは感じていますね。4月からNARIAGARIとの対抗戦まで、僕の人生で一番キツい期間だと思っていました――あの時は。でも、そんなことはなかったんんだなって(笑)」

――今はもっとキツくなっているということですね。

「土日、オフの日も無くなってしまいましたから。あとは山田さんから『練習もするけど、ケアもしろ』と言われたんですよ。今は練習と同じぐらいの時間をケアに充てています。結果、1日が練習とケアだけで終わるようになっていて」

――お話を聞いていると、今MMAをやっていて楽しいのではないですか。

「これは本当に、メチャクチャ楽しいです。これまでの間、何度も山田さんとも衝突しました。山田さんは僕を強くするために妥協がない。でも僕は山田さんに励ましてほしいとか、そういうものを求めていて……。すると、ある時に山田さんから説教を食らったんですよ。

『お前は慰めてくれる仲間が欲しいのか? 慰めてほしいなら慰めてやるけど、それが本当に欲しいものなのか。お前は厳しいことを言われて勝つのと、慰めてもらいながら負けるのは、どっちが良い?』と。僕の中でも『そうだ、違うよな』と思うようになって。そんな感じで、メンタルの面でも山田さんにお世話になっています」

――何歳になっても新しい発見がある。MMAというものは奥が深いですね。

「本当にそう思います。いろんな要素があっても実際にやるべきことは、すごくシンプルで。試合前にタネ明かしをしてしまいますけど、実は今回の試合に向けて何もやっていないんですよ」

――それは対策練習を行っていないという意味ですか。

「はい。シンプルに打撃をやって組み、テイクダウンしてパウンドを落とす。ただただソレだけをやっていて、だからこそ自信があるというか。肉体の機能が上がったことで、自分が思っていることを具現化できるようにもなりました」

――まさに電池が100パーセントに近づき、もともと存在していた機能を使えている状態になっているわけですね。

「そうです。あとは、あえて減らす作業といいますか――僕は器用であるがゆえに、『これを試してみよう。あれも試してみよう』と考えていたと思います。でも今は、あえて他のことには目を向けずに2、3個のことしかやらない。やることを減らす、使わないものを減らしていくという作業もやっています」

――それだけ大きな変化をもたらした要因として、ブラックコンバットの対抗戦もそうですし、昨年11月の酒井リョウ戦での敗北は大きかったのでしょうか。

「あの2連敗で『もう終わったな』と思いました。ベルトを巻くチャンスを逃して、次に自分からブラックコンバットとの対抗戦に出たいと言っておいて――せっかくメンバーに入れてもらって、しかも2勝2敗で迎えた最後の試合だったじゃないですか。最も自分が目立てる場面であったにも関わらず、一番やっちゃいけない負け方で」

――……。

「あの場面で、ガス欠で負けてしまった。ネットでアンチコメントも見ましたし、『もう引退しろ』という声も耳にしました。『指導者をしていたほうが良いんじゃない?』とも言われましたし、実際に自分でもそう思ったり……。でも、ふと考えたんですよね。『ここで辞めるなら、なぜカナダから日本に戻ってきたんだよ』と。そう考えている自分の前に、山田さんがいました」

――31歳で新たなトレーニングも始めて、今は生まれ変わったと言えるのでしょうか。

「う~ん……あんまり大きな発言をすると何か言われそうで、正直怖いです(苦笑)。自分は生まれ変わったかもしれません。でも、まだ100パーセントじゃない。完全体ではないけれど、順調に『やりたいことができる』肉体に変化していると思います」

――その変化を見せつける相手、ハリーKIMURA選手の印象を教えてください。

「嫌な相手ですよね。僕の中で『テイクダウンしたら勝てる』という自信が深まっているなかで、テイクダウンしてからのほうが危ない相手ですから。体もしっかり出来ていて、ただのヘビー級ではないし、いろんなところからキムラを狙ってくるのは怖いですね。

相手がどう考えているかは分からないけど、僕が組まずに距離を取って打撃で勝負すると思っているかもしれないです。でも、その戦い方を選択してしまったら、自分が自分ではないというか。『結局、相手に合わせているじゃん』と思われてしまう。だから今回は、あえて自分の強いところで勝負します。打撃からテイクダウン、そしてパウンド—―これだけですね」

■DEEP TOKYO IMPACTO2023#06視聴方法(予定)
11月23日(木・祝)
午後5時5分~DEEP チャンネル-YouTube

■DEEP TOKYO IMPACTO2023#06計量結果

<メガトン級/5分3R>
水野竜也:103.15キロ
SAINT:111.2キロ

<メガトン級/5分3R>
赤沢幸典:107.2キロ
ハリーKIMURA:──キロ

<メガトン級/5分2R>
稲田将:104.3キロ
トーマス:107.2キロ

<ウェルター級/5分2R>
嶋田伊吹:77.55キロ
鈴木琢仁:77.4キロ

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ:56.75キロ
京之介:57.15キロ

<フライ級/5分2R>
安永吏成:57.05キロ
坂本岳:57.05キロ

<ウェルター級/5分2R>
前田啓伍:77.15キロ
山田聖真:77.15キロ

<バンタム級/5分2R>
岩見凌:61.45キロ
生田大雅:61.35キロ

<ライト級/5分2R>
BAGGIO:──キロ
宮本誠一:70.2キロ

<メガトン級/5分2R>
JUICY:74.05キロ
Peach:──キロ

<アマチュア・キック52キロ契約/1分30秒2R>
横江明日香:51.6キロ
島村優花:51.5キロ

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
森下智紀:65,4キロ
島次亜瑠:65.55キロ


■DEEP JEWELS43視聴方法(予定)
11月23日(木・祝)
午後12時15分~DEEP チャンネル-YouTube、サムライTV、U-NEXT

■DEEP JEWELS43計量結果

<DEEP JEWELS暫定ストロー級王座決定戦/5分3R>
松田亜莉紗:51.95キロ
万智:52.1キロ

<49キロ以下契約/5分3R>
須田萌里:48.55キロ
彩綺:48.7キロ

<フライ級/5分2R>
栗山葵:56.5キロ
斎藤百瑚:56.95キロ

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈:61.2キロ
Te-a:60.1キロ

<ミクロ級/5分2R>
山崎桃子:44.05キロ
こゆき:43.95キロ

<フライ級/5分2R>
奥富夕夏:56.75キロ
谷山瞳:56.15キロ

<バンタム級/5分2R>
MANA:60.8キロ
細谷ちーこ:61.3キロ

<無差別級/5分2R>
超弁慶:──キロ
ぽちゃん Z:73.8キロ

<グラップリング54キロ契約/5分1R>
横瀬優愛:53.5キロ
あきぴ:52.2キロ

<ミクロ級/5分2R>
ジャカ季美香:44.2キロ
チャッキールビ:44.35キロ

<アマ・50キロ契約/3分2R>
サラ:49.45キロ
横瀬美愛:49.65キロ

The post 【DEEP Tokyo Impact2023#06】ハリーKIMURA戦へ、赤沢幸典─02─「試合に向けて何もやっていない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Black Combat DEEP DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2023#06 MMA MMAPLANET o ONE YouTube YUKI キック チャンネル ハリーKIMURA ブラック 安永吏成 山田崇太郎 島袋チカラ 嶋田伊吹 水野竜也 赤沢幸典 鈴木琢仁

【DEEP Tokyo Impact2023#06】ハリーKIMURA戦へ、肉体改造=赤沢幸典─01─「『電池がないと…』」

【写真】これで期待するな──というのが、無理。いよいよ、ポテンシャル前回となるか(C)MMAPLANET & YUKINORI AKAZAWA

23日(木・祝)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact2023#06で、赤沢幸典がハリーKIMURAと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年11月のDEEP暫定メガトン級王座決定戦、そして今年2月のDEEP×Black Combat対抗戦と2連敗を喫した赤沢は現在、肉体改造に取り組んでいる。SNSにアップされるビルドアップされた肉体――赤沢の中でどのような変化があったのか。ハリー戦直前の赤沢に、その肉体改造について訊いた。


――赤沢選手といえば、ここ最近はSNSでビルドアップされた体とトレーニング風景をアップされています。体つきの変化が凄いですね。

「今年2月にブラックコンバットとDEEPの対抗戦で敗れて、4月1日から今のトレーニングをスタートしました。あの負けで『何かを変えないといけない』と思い、山田崇太郎さんに肉体改造について相談して、パーソナルトレーニングをお願いしました」

――MMAの中には様々な要素があります。その中で肉体改造を選んだ理由は何だったのでしょうか。

「僕は普段からいろんな選手のコーチをしています。他の人よりもMMAに関する知識を持っているから教えることができるし、その選手を勝たせることもできると思うんです。でも自分自身の試合に対しては、良いアンサーを出すことができていない。それは何故なんだろうと山田さんに相談しました。すると――たとえばiPhoneって高性能じゃないですか」

――……はい。

「でも電池が5%しかないと、カメラも使えない。山田さんにそう言われたんですよ。『確かにお前はGSPに習ったり、他から学んできたことを器用にこなすことができる。戦略も正しい。でも電池がないから、カメラすら使えない状態だよね』と」

――なるほど! せっかく持っているものを使いこなすための体力が備わっていないということですね。

「そう言われて、最初は『えっ!?』と思いました。『そんなことないでしょ』って。練習していても疲れることはないし。でもブラックコンバットの試合や、他の試合について思い返してみても、体力が足りないから思考できていない。苦しい時――たとえば息を止めてみると、30秒はいろいろ考えることができます。でも1分や1分30秒を過ぎると、考えることができなくなる。

ただ息をすることだけを考えるようになりますよね。でも体力があれば考えることができる時間を伸ばせるし、その分僕が持っている知識を生かすことができる。そのためには人よりも体力がないといけないって山田さんに言われて。『そんな自分を変えていただけるなら……』と、山田さんにパーソナルトレーニングをお願いしました」

――ということは体力面、まず内側を鍛えていたら外見もビルドアップされてきたのですね。

「正確には体重が23~24キロ落ちました」

――えっ!? それは凄いですね。

「体重のピーク時は124キロぐらいあったのですが、一番落ちた時は100キロを切りました。今はそこからまた少しずつ体重を増やしていて、107キロぐらいになっています」

――山田崇太郎トレーナーの指導はキツいと聞きますが、いかがですか。

「格闘技業界でも有名だと思いますけど、とにかくキツいです。みんな山田さんのところへ行っても、1回か2回で辞めてしまったりとか。僕もナメていたというか――『まぁカナダにも行っていたし、いろいろ知っているぜ~』と斜に構えていた部分もあったんですよ。でも山田さんのトレーニングの1回目でボコボコに追い詰められて……僕、泣いちゃいましたから(苦笑)」

――それほどまでにキツいトレーニングなのですか!

「自分も31歳になって、トレーニングで泣いてしまいました」

――それまでは体力面やフィジカルトレーニングに取り組むことは少なかったのですか。

「ちょうど僕がカナダへ行く頃、日本でもボディビルやフィジークの文化が広まってきて、見よう見まねで自分もやっていました。だけど食事の面については何も分かっておらず、脂肪もついて太っていくという状態で。あとはGSPがトレーナーさんを紹介してくれて、メニューをつくってもらうこともありました。ただ、自分自身でお金を払って僕にフォーカスしたトレーニングメニューを組んでもらうことはなかったです」

――4月から山田トレーナーの指導を受けて、いつ頃から効果を感じ始めましたか。

「5月のはじめには体重も5キロぐらい落ちていましたし、何より練習で疲れを感じることが減っていました。普段はGENスポーツアカデミーで練習させてもらっていて、あそこには日本MMAの重量級ファイターが集まっているじゃないですか。そんな人たちの中でも『相手は疲れているのに自分は疲れていない』と思うことが多くなってきて。まず体重が落ちたことは大きかったです。今までは『ヘビー級で体重が3キロや4キロ違ったからといって、何が変わるんだ?』と思っていました」

――3キロ、4キロは誤差の範囲だと。

「はい(笑)。でもそれが誤差じゃなかったんですよ。『体重が3~4キロ違うだけで、こんなにも変わるものなのか』と実感できました」

――自分のベスト体重が何キロなのかは、自身ではなかなか分からないでしょう。

「筋量によって違いますからね。あと、筋力はあるけど筋量がないというパターンもあって。体つきはしっかりしているのに疲れやすい人というのは、持っている筋力を使いこなせる筋量がなかったり。

GSPのところにいた時、トレーナーのフィラス・ザハビは『筋力トレーニングをしたら体が重くなって選手としては終わりだ』と言っていました。でも今考えると、世界レベルのコーチでもフィジカルトレーニングに関しては、当時そこまで深堀りしていなかったのかもしれないです。もちろんトレーナーさん全員と関わっているわけではないので、一概には言えないですけど……」

――山田トレーナーの場合は格闘技選手+フィジカルトレーナーという強みはありますね。
「山田さんはGENでも一緒に練習していて、僕の動きを見てから当日のトレーニング内容を決めるそうなんですね。僕の動きを細かく分析して、修正していくことも大事ということで。だから成果が出るのが早いと思います。

あとは怪我をしていても、できないトレーニングはない。たとえば『肩を痛めていて動かない』と言ったら、『大丈夫。これなら、ここは動くから、この器具を使えばトレーニングできる』というアンサーがあって。しかも練習していて怪我をしなくなりました」

――それだけハードな練習をしていながら……。

「それだけトレーニングしていたら怪我するよ、って言われるぐらいトレーニングしていて逆に怪我をしなくなりました(笑)。岡見(勇信)さんにも『自分が若くて一番体を動かせていた時期でも、今の赤沢のトレーニングはこなせない』と言われて。もちろん自分をおだてるために言っているのでしょうけど、そう言われると自分でも安心できました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月23日(木・祝)
午後12時15分~DEEP チャンネル-YouTube、サムライTV、U-NEXT

■ DEEP TOKYO IMPACT2023#06対戦カード

<メガトン級/5分3R>
水野竜也(日本)
SAINT(米国)

<メガトン級/5分3R>
赤沢幸典(日本)
ハリーKIMURA(豪州)

<メガトン級/5分2R>
稲田将(日本)
トーマス(米国)

<ウェルター級/5分2R>
嶋田伊吹(日本)
鈴木琢仁(日本)

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
京之介(日本)

<フライ級/5分2R>
安永吏成(日本)
坂本岳(日本)

<ウェルター級/5分2R>
前田啓伍(日本)
山田聖真(日本)

<バンタム級/5分2R>
岩見凌(日本)
生田大雅(日本)

<ライト級/5分2R>
BAGGIO(日本)
宮本誠一(日本)

<メガトン級/5分2R>
JUICY(日本)
Peach(日本)

<アマチュア・キック52キロ契約/1分30秒2R>
横江明日香(日本)
島村優花(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
森下智紀(日本)
島次亜瑠(日本)

The post 【DEEP Tokyo Impact2023#06】ハリーKIMURA戦へ、肉体改造=赤沢幸典─01─「『電池がないと…』」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP Tokyo Impact Deep Tokyo Impact2023#04 MMA MMAPLANET o マサト・ナカムラ 中村倫也 安永吏成

【DEEP Tokyo Impact2023#04】ナカムラが安永の顔面を切り裂き、3ポイント差のユナニマス判定勝利

【写真】至近距離の打撃戦となるとナカムラが優位に立った(C)MMAPLANET

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
Def.3-0:20-17.20-17.20-17.
安永吏成(日本)

格闘DREAMERS出身の安永がプロデビュー。セコンドには中村倫也がついている。

サウスポーの安永が左ミドルハイを放つ。ナカムラは安永の右足をすくって背中を着かせるも、安永が中村の左足を取ってヒールを狙った。足を抜いたナカムラがトップを奪うと、安永はハーフガードで守りながらスクランブルへ。そしスタンドに戻った。ナカムラが距離を詰めると、安永が右フックをカウンターで当てる。さらに左ハイ。安永の左ローをキャッチしたナカムラがグラウンドへ持ち込んだ。

もぐる安永の左腕をオーバーフックで抱えたナカムラが右ヒジを連打する。安永は立ち上がるも顔面から出血が見られる。ナカムラは右バック寸ぴニングエルボーを繰り出す。安永の左ミドルをキャッチしたナカムラは、ここは倒すことができず。安永らナカムラのローを受けながらパンチを見せる。距離が詰まるとナカムラが首相撲からのヒザ、さらにダーティボークシングで攻め立てる。右アッパーを食らってグラつく安永をケージに押し込み、ヒジを連打していった。

最終回、安永の顔面からの出血が激しくドクターチェックが入る。ラウンド開始直後、安永の右スイングがヒット。しかしナカムラがグラウンドに持ち込む。安永はナカムラの右足を取って内ヒールへ。足を入れてディフェンスしたナカムラは、パンチで削りながらマウントを奪う。安永もリバーサルしたが、すぐにナカムラが立ち上がった。

安永の出血が激しくなる。ナカムラのパンチに対し、左ハイを繰り出す安永。さらに左ミドルを突き刺すと、ナカムラの動きが落ちる。それでも左フックを当てたナカムラが、右クロスも狙う。安永が左ハイをクリーンヒットさせたが、その蹴り足を掴んだナカムラがグラウンドに持ち込み、安永の足関節を潰してパウンドを浴びせる。亀になった安永のバックに回り、立ち上がる安永の顔面に右ヒザを突き上げたナカムラ。そのままボディロックをキープし、ケージに押し込む。終了直前、離れた安永に右跳びヒザを見せた。

裁定はジャッジ3者とも3ポイント差をつけ、マサト・ナカムラが勝利した。


The post 【DEEP Tokyo Impact2023#04】ナカムラが安永の顔面を切り裂き、3ポイント差のユナニマス判定勝利 first appeared on MMAPLANET.