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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 平田丈二 高城光弘

【Pancrase338】全ラウンドでTDを奪った高城がツイスター&カーフスライスも繰り出して平田に判定勝ち

【写真】高城が平田の左ストレートをくらわず組み勝った(C)MATSUNAO KOKUBO

<バンタム級/5分3R>
高城光弘(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
平田丈二(日本)

高城がサウスポーの平田に右インローを打ち込む。平田が前に出て高城がケージを背負うも、すぐに回ってケージ中央へ。平田の左ストレートをかわした高城は、パンチを繰り出しながらニータップを仕掛ける。これをカットした平田がプレスをかけていく。平田は右ボディを突き上げた。さらに高城が頭を下げたところに左を打ち下す。平田は前蹴りかは左ストレートを伸ばしていく。

左狙いの平田に対し、高城は手数が減っている。ケージ中央で左ミドル、右ローを繰り出す高城に対し、平田が左ストレートを狙う。体勢を低くして組みつこうとした高城だが、ここは組めずに下がってしまう。高城はケージを背負いながらテイクダウンのフェイント→右の浴びせ蹴りへ。跳びヒザの平田をキャッチしようとしたが、ここは捕まえきれずに初回を終えた。

このラウンドはジャッジ3者とも高城の10-9に。

2R、平田が距離を詰めたところに高城がニータップで組みつくも、ここは平田が離れた。高城の右ローが平田の下腹部を捕らえ、試合は一時中断。再開後、平田が距離を詰めていく。左の蹴りを散らす平田が、高城のニータップをかわした。高城も平田の左ストレートをダッキングしてかわす。ケージ中央で平田が組みに行くも、ここは高城が離れた。高城は右ヒジから右ローを放ち、組みに来た平田から離れる。下がる高城のボディに平田のテンカオが突き刺さる。しかし高城がニータップで平田に尻もちを着かせた。

ケージまで下がった平田は立ち上がり、左手を差し上げて高城をケージに押し込む。ここで離れた平田が、下がる高城を追う。左跳びヒザは高城のアゴには届かず。高城が一旦下がってから飛び込み、平田に背中を着かさせた。立ち上がる平田をケージに押し込む高城は、シングルレッグ→ハイクロッチに組み替えて、再びグラウンドへ。ここはスタンドに戻り高城がシングルレッグで入ったが、平田がスプロールした。

このラウンドもジャッジ3者が高城の10-9としている。

最終回、高城は右ボディを突き刺した。平田が距離を詰めて来ると組んでいく。平田の左ストレートをかわした高城は、左右フックを当てる。右ヒジを見せて平田を下がらせる高城。平田は下がる高城を追いかけるもパンチが届かず、やや疲労が見える。ケージ中央で高城がボディロックからグラウンドに持ち込む。高城は反転しようとした平田に背中を着かせた。ハーフガードの平田に対し、左手を枕に抑え込む高城は肩固め狙いか。起き上がろうと試みる平田のバックに回った高城がツイスター、さらにカーフスライスを仕掛けて試合終了のホーンを聞いた。

裁定はジャッジ3者ともフルマークの判定で高城が勝利した。


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KTT MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 Pancrase339 Road to UFC UFC YouTube キム・サンウォン チャンネル パンクラス パン・ジェヒョク ライカ 三宅輝砂 丸山数馬 井村塁 前田浩平 名田英平 大塚智貴 平岡将英 平田丈二 松本光史 櫻井裕康 海外 矢澤諒 糸川義人 荒井勇二 西尾真輔 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘

【Pancrase338】RTUからの再起戦。名田英平と戦うキム・サンウォン「岩のよう。ぶち壊していこうと」

【写真】仕上りの良さを感じさせたキム・サンウォン。彼のような選手の来日は非常に貴重だ(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPANCRASE338で名田英平と対戦するキム・サンウォン。

Road to UFCで悲願の契約を目指していたキム・サンウォンだが、8月の準決勝でイー・チャーに敗れ──一旦はその道は断たれた。そしてリスタートに選んだのはパンクラスのケージだった。


──Road to UFC準決勝で敗れた、最大の目標に辿り着かなかった時はどのような気持ちでいましたか。

「あの試合の時はコンディションが良くなかったので、本当に悔しかったです」

──リスタートをする時に、パンクラスで戦うことを決めたのは?

「来たオファーは全て受けるつもりでいましたが、そのなかでもパンクラスが一番に声を掛けてくれたので、出場することにしました」

──国内と海外で再起を図るのは、また違うかと思います。

「パンクラスは日本でも有名な団体だと知っていたので、オファーを貰った時にワクワクして、凄く期待値が高かったです」

──では対戦相手の名田選手の印象を教えてください。

「岩のようなイメージがあったので、それをぶち壊していこうと思います」

──名田選手はキム・サンウォン選手のことは打たれ強く、粘り強い。殺しに来てくれると言っていました。

「アハハハハ。自分が殺しに行く勢いで攻めるのかは、ケージに入ってみるまで分からないですね。でも名田選手もしっかりと準備をしてきたはずだし、自分も準備してきたことケージの中で、試合で見せられれば良いと思います」

──KTTのチームメイトであるパン・ジェヒョク選手が、パンクラスで戦った2試合で相当に判定に不満を持っていました。その様子を見ていて、キム・サンウォン選手は判定基準をしっかりと研究してきたのか、フィニッシュ必至のファイトをするのか。どちらでしょうか。

「ジェヒョクの判定の件に関しては、最初の試合の時は凄く悔しかったです。でも、もう過ぎたことなので。自分は判定のことは気に掛けずKO、TKO、判定の全てで勝てるだけの準備をしてきました」

──では明日、どのような試合をしたいと思っていますか。

「言葉よりも、自分が戦う姿で見せたいと思います。明日、ケージのなかで戦っているところを見てください」

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339 Pancrase339計量結果

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
西尾真輔:70.7キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.7キロ
丸山数馬:70.5キロ

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗:83.7キロ
荒井勇二:84.05キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.95キロ
岡田拓真:65.35キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:57.05キロ
大塚智貴:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
平岡将英:61.6キロ
谷内晴柾:62.05キロ→61.55キロ

<ストロー級/5分3R>
米山唯人:52.5キロ
織部修也:52.5キロ

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338Pancrase338計量結果

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.0キロ
櫻井裕康:66.05キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.25キロ
キム・サンウォン:66.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.9キロ
重田ホノカ:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
リトル:52.55キロ
寺岡拓永:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.6キロ
平田丈二:61.6キロ

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎:56.8キロ
前田浩平:58.45キロ→58.4キロ

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗:70.75キロ
上田智大:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖:56.25キロ
金澤臣人:57.0キロ

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【Pancrase338&339】計量終了 8試合=16人✖2大会、32選手中──31選手が計量をクリア

【写真】338大会のメインで戦う三宅輝砂と櫻井裕康は問題なくクリアしている(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPANCRASE338&339の計量が品川区の目黒セントラルスクエアU-NEXT内13Fカンファレンスルームにて行われた。

1日2部制の大会。丸山数馬&キム・サンウォンというRoad to UFC出場選手、井村塁✖矢澤諒の生き残り戦&1年3カ月振りの復帰戦となる平田丈二✖高城光弘というバンタム級の注目マッチなど──8試合✖2=16選手の計量が実施された。


338大会のフライ級で萩原幸太郎と対戦予定だった前田浩平は抱えられて計量台へ。58.45キロとオーバーし、最計量でも50グラムが落ちただけで58.4キロに終わった。傍から見ても最計量に臨むことすら危なげだった前田に対し、萩原は「戦います」と本計量後に話していたが、本稿執筆時点ではキャッチウェイトで行われるか協議中だ。

また339大会のバンタム級で平岡将英に戦う谷内晴柾は本計量で62.05キロだったが、最計量は61.55キロでパスしている。

そしてMMAファイターは計量時にカルバン・クラインを着用する問題だが、今回はファイトショーツを履かずに体重を測った選手でカルバン・クラインの愛用者は1人もおらず、下着を脱いでクリアした3選手よりも少なかった。今や問題視する必要もないカルバン・クライン着用問題だが、MMAPLANETでは引き続き注視していきたい。

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339 Pancrase339計量結果

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
西尾真輔:70.7キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.7キロ
丸山数馬:70.5キロ

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗:83.7キロ
荒井勇二:84.05キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.95キロ
岡田拓真:65.35キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:57.05キロ
大塚智貴:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
平岡将英:61.6キロ
谷内晴柾:62.05キロ→61.55キロ

<ストロー級/5分3R>
米山唯人:52.5キロ
織部修也:52.5キロ

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338Pancrase338計量結果

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.0キロ
櫻井裕康:66.05キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.25キロ
キム・サンウォン:66.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.9キロ
重田ホノカ:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
リトル:52.55キロ
寺岡拓永:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.6キロ
平田丈二:61.6キロ

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎:56.8キロ
前田浩平:58.45キロ→58.4キロ

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗:70.75キロ
上田智大:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖:56.25キロ
金澤臣人:57.0キロ

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【Pancrase338】西の実力者、韓国の猛者キム・サンウォン戦へ。名田英平「殺しに来てくれると思うので」

【写真】ココを取れば──そんな一戦が巡ってきた(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールでPancrase338&339が開催される。そしてダブルヘッダー第一部のコメインで、名田英平が韓国MMA界の猛者キム・サンウォンと対戦する。
Text by Manabu Takashima

いわゆる関西の地味強ファイター、取りこぼしがなければベルトを巻く位置にいてもおかしくない実力者は、アンダードッグ的な今回の国際戦を逆に大いになるチャンスと捉えていた。MMAPLANET初登場の名田にMMAを始めたきっかけなどを尋ね、そのコツコツMMAファイター人生のステッピングボードとなるファイトについて話してもらった。


――キム・サンウォン戦を約1カ月後に控えた名田選手です(※取材は10月9日に行われた)。名田選手とのマッチアップは彼をタイトル戦線に送り込むための一拍を置くファイトのような印象があります。

「あぁ、勿論です。そういう試合だと分かっています。それでも海外の選手をバンバン連れてきてくれた方が活気づきますし、日本人同士よりも海外の選手とやる方がファイターとして燃えます。オファーが来た瞬間、初めての国際戦だったのでテンションが上がりました」

──逆にチャンスだと。

「ハイ。Road to UFCで修斗のチャンピオンのSASUKE選手をしっかりと倒していますしね。しかも初回はSASUKE選手がゲームメイクしているなかで、2Rにワンツーで仕留める。凄く能力の高い選手ですね。当て勘も良くて、バックステップとかも見ても凄く良い選手で。きっと殺しに来てくれると思うので、どうなるか分からないですけど、やれる試合にはなるやろなと思います。踏み台にされるかもしれない試合ですけど、前回の試合に負けているのに僕を選んでくれて有難いです」

──フェザー級王座はISAO選手が返上、続いて透暉鷹選手もバンタム級に転向で返上。挑戦者決定トーナメントに関わっていた選手として、新居すぐる選手のフェザー級王座戴冠については、どのような想いでいますか。

「なんかこう面白いですよね。あの人、ずっと負け続けていたのに連勝して、RIZINでも結果を残して。練習環境を変えたのか、打撃も凄く良くなっていて。シンプルに強いです。前は極めの一発はあっても、打撃とかない選手やったのに亀井選手との試合を見て、フェザー級の選手は皆がビックリしたんじゃないですか」

──混沌としているフェザー級戦線で、名田選手ご自身では自分の位置をどのように捉えていますか。

「結果的にRYO選手に負けているし……あと2回ぐらい勝たないと挑戦は難しいと思っています」

──だからこそキム・サンウォン戦は印象として、勝てば大きいですね。

「韓国のトップ選手とやれるのは、僕のキャリアのなかで一番大きい肩書を持っている相手になります」

──では、先ほどから良い選手だと言われていたキム・サンウォンですが、改めて印象を教えてください。

「打たれ強いし、スタミナがあります。やられても圧を掛け続けることができる。粘り強いし、打たれ強い。パウンドも凄い強力で。そこも気を付けたいです」

──そのような相手に対して、どのような戦いを挑みたいでしょうか。

「今やっているレスリングもそうですし、打撃も良くなってきているので、そういうところを見せたいですね」

──今日はパラエストラ東大阪のプロ練習、竹中大地選手と瀧口脩生選手、健斗デリカット選手という実力がありながら、少し停滞気味のファイターたちとの力のこもったスパーリングが見られました。

「基本、このメンバーでやっていて。あとは林RISE選手、それと起一(ストラッサー)さんと月・金でやらせてもらっています」

──他の曜日の練習はどのようになっているのですか。

「火・木がカルペディウム芦屋で岩﨑(正寛)さんのところに行かせてもらって。ほんで水曜日は岸本(泰昭)のSISUでやらせてもらっています。あとは所属するコブラ会の夜のグラップリングクラスで、やってくる選手と練習して」

──つまり軸となるのは昼のプロ練習ということですね。

「そうですね。基本、昼に動かしてもらって。夜はコブラ会もそうだし、ボクシングジムとかで腕を磨くような練習をしています」

──そんな名田選手ですが、なぜMMAを始めコブラ会で練習するようになったのですか。

「MMAを始めたのは16歳ぐらいで、西成にあったチーム・クラッチという地下格、パワーゲートに出ているジムだったんです。友達が中三ぐらいの時からやっていて、僕は柔道をやっていたのですがMMAに凄く興味があったので、通うようになりました。その時からもうコブラ会でも練習していて。でも、じつはどっちのジムにも二カ所で練習していることは言い辛くて黙っていたんです」

──ハイ。

「でも試合に出る時にチーム・クラッチから出ることになって、まだ昔の慣わしがあった頃で二つの所属って無理だったんですよね。その試合で勝って──17歳の時だったんですけど、もっと強くなりたいと思ったのでコブラ会一本で練習するようになりました。もう12年とか前の話です」

──当時と比較すると、パンクラスのMMAもプロ練習もあり、交流もあって凄く変わりましたね。

「ハイ。組み技が凄く強くなりました。打撃は昔から強いジムはあったのですが、特に組み技……レスリングも身近になりました。岩崎さんが来てくれてから、凄く良い環境になっていますね」

──キャリア的にはDEEPからパンクラスで戦ってきましたが、久しく大阪大会が途絶えたパンクラスに拘っているのは?

「単に強いヤツが多いからです。高木凌選手とか、こないだはRIZINで負けてしまったけど、あの選手のストレートとか凄くヤバいです。イケメンやし、そういう選手に勝ちたいんです」

──そういうイケメンの選手を倒して(笑)、ベルトを目指すと。

「ベルトもそうやし、やっぱり今回のように海外の選手とやっていきたいですね。ここに勝っての話ですけど、海外勢にとってパンクラスの門番のようになって──いずれは海外でも試合がしたいです。ONEとか、アジア圏で」

──そこに向けて、絶好のアピールになるのが今回のキム・サンウォン戦かと思います。

「そうですね。しっかりと戦って、倒す──相手よりしんどいことをやって、しっかりと勝ちたいです」

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339対戦カード

<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
西尾真輔(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
矢澤諒(日本)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
丸山数馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗(日本)
荒井勇二(日本)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
岡田拓真(日本)

<フライ級/5分3R>
濱田巧(日本)
大塚智貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
平岡将英(日本)
谷内晴柾(日本)

<ストロー級/5分3R>
米山唯人(日本)
織部修也(日本)

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338対戦カード

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂(日本)
櫻井裕康(日本)

<フェザー級/5分3R>
名田英平(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
重田ホノカ(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
寺岡拓永(日本)

<バンタム級/5分3R>
高城光弘(日本)
平田丈二(日本)

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎(日本)
前田浩平(日本)

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗(日本)
上田智大(日本)

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖(日本)
金澤臣人(日本)

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 RIZIN UFC YouTube   キム・サンウォン チャンネル ボクシング ライカ ヴァレンチーナ・シェフチェンコ 三宅輝砂 丸山数馬 井村塁 前田浩平 名田英平 大塚智貴 平岡将英 平田丈二 杉山廣平 松井斗輝 松本光史 浅倉カンナ 矢澤諒 糸川義人 荒井勇二 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘 高本千代 鶴屋怜 鶴屋浩

【Pancrase338】ライカ戦への自信。重田ホノカ─02─「普通にやれば負けない。パンチの前に必ず仕留める」

【写真】シェフチェンコとのスパー。まだプロデビュー前の経験だ(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase338で、ライカと対戦する重田ホノカのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

重田はパラエストラ柏に入会したあとに憧れの浅倉カンナとの練習はもちろん、当時UFC世界王者だったヴァレンチーナ・シェフチェンコのファイトキャンプも経験した。1年で成長し続ける彼女は、ライカ戦への大きな自信を見せた。

<重田ホノカのインタビューPart.01はコチラから>


――MMAを始めてちょうど1年! それは驚きです。ただ、親御さんの反対はなくなったのでしょうか。

「MMAをやりたいと伝えた時には、両親から『格闘技だけで食っていくことが、どれだけ難しいか分かっているのか!? 現実はそんなに楽なもんじゃないんだ!』と言われて。だけど仕事をしながらだと、強くなるのは難しいと思ったんです。だからお母さんに『2年欲しい』とお願いしました。

まず1年でプロデビューして、その1年後は実家暮らしだけど自分の生活は何とかするぐらい稼げるようになるから。そう約束した3カ月後にアマチュアデビューし、さらに4カ月経ってプロデビューしています」

――お母さんとの約束を守っているわけですね。しかも前倒しで。そもそも入るジムとしては、やはり憧れの浅倉カンナ選手のいるパラエストラ柏しか考えていなかったのですか。

「もちろんです。憧れの選手を倒すために他のジムに入る人もいるとは思いますけど、私は常に憧れの選手の背中を追いかけたいタイプなんです。高校も、すごく強い憧れの先輩がいるところを選んだりとか。とにかく『カンナさんみたいな選手になりたい!』と思ってパラエストラ柏に入りました。でも私がジムに入った時は、カンナさんが試合後に休養していた頃で。初めてお会いしたのは、入会から1カ月ぐらい経った頃です」

――初めて会った時の浅倉選手の反応は……。

「……『えーっ!? ありがとう!』と言ってもらいましたけど、やっぱり最初は距離がありました(笑)。カンナさんにしてみれば『気づいたらいる……誰だろう?』という感じだったと思うんです。でも一緒に練習していくうちに、だんだん距離も近くなって。一番大きかったのはシェフチェンコとの練習でした。毎日カンナさんにくっついていて」

――今年1月から2月にかけて、ヴァレンチーナ・シェフチェンコがパラエストラ柏でファイトキャンプを行った時ですか。ということはMMAを始めて3カ月ほどでシェフチェンコと一緒に練習をしているのですね。

「とにかく倒されまくって、シェフチェンコにしがみつくのが精いっぱいでした。練習がキツすぎて死にかけましたね……。あとは防具を全て付けた状態で練習していたら、シェフチェンコが下からヒジ打ちを入れてきて、メッチャ鼻血が出ました(笑)」

――練習で下からヒジ打ちとは……、シェフチェンコは重田選手のキャリアを知っていたのでしょうか。

「いや、絶対にアマチュアでも試合をしたことがない人間だとは知らなかったはずです(苦笑)。組めば投げられるし、ガンガン殴られるし――でも毎日朝から晩までシェフチェンコと一緒に練習できて、得られるものは大きかったです」

――目指しているのは浅倉選手も出場しているRIZINなのですか。

「やっぱりRIZINには強い憧れがあります。憧れの選手が出ている舞台で――さいたまスーパーアリーナで試合がしたいんです。もしRIZINが女子ストロー級のベルトをつくってくれるなら、そのベルトを目指して頑張っていきたいですね。もしストロー級でベルトができなくても、スーパーアトム級までは落とせます」

――もしRIZINのベルトの前に浅倉選手が立ちはだかったら、どうしますか。以前から鶴屋浩代表は「パラエストラ千葉ネットワークは同門対決でも問題ない」と仰っています。

「えーっ!? うーん……、その時は全力で潰しに行きます。いつか憧れは越すしかないですから」

――なるほど。もともと入会してすぐ選手練習に参加していたのですか。

「そうですね。夜のプロ練はアマチュア選手も女子選手もいなくて、杉山廣平さん、鶴屋怜君や松井斗輝君とか男子のプロ選手だけ参加している時もありました。そのなかでまだ入会したばかりの私が、みんなにコテンパンにされて(笑)。でも私は強くなるためにパラエストラ柏へ入ったので、そういう練習に付いていくしかなかったです。柔道以外は何の経験もなかったので、初めてミットを打ったり、レスリングをイチから教えてもらったり……」

――重田選手に関しては、1戦目から2戦目の間の成長具合が速い印象があります。特にシングルレッグの入り方とスピードは、1戦目の高本千代戦と比べて2戦目のソン・ヘユン戦は、1年目とは思えないほど速かったです。

「ありがとうございます。でもレスリングを教わってから1カ月ぐらいで、あれぐらいの入り方はできていたと思います。柔道をやっていたおかげか、相手の懐に入ることには全く抵抗がなくて。ただ、1戦目から2戦目までの間に成長できているというのは、私自身もそう感じています。前の試合から今回のライカ戦まで3カ月ぐらいしか経っていないじゃないですか。その間に私は二回りぐらい、また成長しているので」

――プロ3戦目でライカ戦というのは、かなりのチャレンジだと思いました。しかしマッチメイクの裏には、それだけの自信があったのですか。……今、「チャレンジ? そんなことないよ」という表情になりましたね(笑)。

「ウフフフ。確かにキャリアを考えたら、周りからチャレンジマッチだと思われても仕方ないです。でも私にとっては別に――。今回はストロー級ではなくフライ級の試合だけど、そこも問題ないです。まずは与えられた試合を勝っていくことのほうが大事ですからね。

次も普通にやれば負けないかなと思っています。ライカ選手は元ボクシング世界王者ですけど、これはMMAなので。もちろんパンチの距離になったら危ないとは思っています。階級はひとつ上だし、パンチの距離からガッと詰められることは警戒しています。でも、その前に必ず仕留めますから」

■視聴方法(予定)
11月12日(日)
Pancrase338:
午前11時45分~U-NEXT、PANCRASE YouTubeチャンネル
Pancrase339:
午後17時15分~

■Pancrase338 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂(日本)
櫻井裕康(日本)

<フェザー級/5分3R>
名田英平(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
重田ホノカ(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
寺岡拓永(日本)

<バンタム級/5分3R>
高城光弘(日本)
平田丈二(日本)

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎(日本)
前田浩平(日本)

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗(日本)
上田智大(日本)

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖(日本)
金澤臣人(日本)

■Pancrase339 対戦カード

<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
西尾真輔(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
矢澤諒(日本)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
丸山数馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗(日本)
荒井勇二(日本)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
岡田拓真(日本)

<フライ級/5分3R>
濱田巧(日本)
大塚智貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
平岡将英(日本)
谷内晴柾(日本)

<ストロー級/5分3R>
米山唯人(日本)
織部修也(日本)

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【Pancrase336】ツイスター狙いで始まりツイスター狙いで終えた高城が川北をスプリットで下す

【写真】(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
高城光弘(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
川北晏生(日本)


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ABEMA DEEP MIYU MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase335 Pancrase336 Road to UFC RYO UFC YouTube   シンディレ・マネンゲラ パンクラス プロレス ライカ 中村優作 中田大貴 住村竜市朗 名田英平 川北晏生 平田樹 平田直樹 松井斗輝 沙弥子 海外 田中路教 草MAX 近藤有己 野田遼介 高城光弘 高木凌 鶴屋怜 鶴屋浩 黒澤亮平

【Pancrase335&336】計量終了 中村優作滑りまくり──パンクラス計量会場で見聞きした、よもやま話

【写真】名田が計量を無事パスした時には、約開始から2時間──午後1時58分になっていた (C)MMAPLANET

明日9日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase335&336の計量が8日(土)、新宿区の新宿サンエービル会議室で行われた。

昼夜2本立ての明日のイベントの計量は335大会が正午から、336大会は12時50分から始まったが、共に1度目の計量で体重をオーバーする選手が現れた。

それでも336大会で川北晏生と対戦する高城光弘と、335 大会でRyoと戦う名田英平は時間内の再計量でパス。しかし、前田浩平の相手ジョセフ・カマチョは「僕もグアムに行った時は減量が大変でした。落とせること信じています」という前田のエールも届かず、時間内にパスできずに契約体重マッチとなった。


■計量パス後、それぞれマイクで意気込みを語るというなかで段取りとして「直接、対戦相手にマイクを渡すのが嫌な場合は、こちらに変えてしてもらってそれを渡します」という説明がなされていたが、336大会のメインの田中路教がシンディレ・マネンゲラにしたように、殆どの選手が直接マイクを対戦相手に手渡していた。

■その田中のセコンドとして、計量会場を訪れた盟友・中村優作は「やっぱり南アフリカの人は蛍光灯に弱くて、部屋の中ではサングラスをしてるんですかね」とボケなのか、本気なのか分からない一言を吐く。

さらに「選手はマイクを自分から要求することはできません」という審判団の説明を受けて、計量終了後に「セコンドはマイクを要求して良いんですか」と質問し、またもスベる。それでも慈悲深い梅木良則氏より「退場してもらいます」と返答を貰っていた。

そんな男どアホウ中村は大阪市阿倍野区にある洪游會本部道場で、日本拳法家をMMAファイターに育てるべくチーム・ファウストを結成し、7月30日のDEEP大阪大会に角野晃平がプロ2戦目に挑むなど、団体の枠を超えた若い選手の育成に乗り出している。

■今やメディアの前にすっかりと姿を見せなくなった平田樹も、立川大会の計量と同様に兄・直樹の共に計量会場に。再び海外での練習が予定されているなか、現状はトライフォースでトレーニングをしているという。

■ライカと戦うプロレスラーのNAGIは、計量をマスク着用で無事終えた。

明日の試合では当然のように素顔で戦うことが、審判団より確認されている。

■パンクラス2戦目=大塚智貴戦を控えた松井斗輝は「この試合で勝って、次、タイトルに」と宣言。その松井は明らかに体が大きくなり、より組み技有りのMMAファイター・ボディとなっていた。「サポートを受けフィジカル・トレーニングを取り入れた効果」と鶴屋浩パラエストラ千葉ネット代表の弁。松井が狙うタイトルは鶴屋怜が保持しているが、パラ千葉ネットのベストストーリーは鶴屋がRoad to UFCで優勝してベルトを返上、そのベルトを松井が取る獲るというものだ。

■Pancrase335視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後12時30分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET, ABEMA プレミアム、U-NEXT

■Pancrase336視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後5時15分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET, ABEMA プレミアム、U-NEXT

■Pancrase336計量結果

<バンタム級/5分3R>
田中路教:61.55キロ
シンディレ・マネンゲラ:61.3キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:77.5キロ
草MAX:77.45キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:52.55キロ
植松洋貴:52.6キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.8キロ
平田直樹:66.15キロ

<フライ級/5分3R>
大塚智貴:56.7キロ
松井斗輝:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.7キロ→61.65キロ
川北晏生:61.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:57.1キロ
NAGI:55.45キロ

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎:76.75キロ
伊藤丈皓:77.45キロ

■Pancrase335計量結果

<フェザー級/5分3R>
中田大貴:65.9キロ
高木凌:66.05キロ

<ストロー級/5分3R>
黒澤亮平:52.6キロ
小林了平:52.15キロ

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己:72.5キロ
佐藤豪則:72.6キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:67・25キロ→66.15キロ
Ryo:66.15キロ

<57.8キロ契約/5分3R>
前田浩平:57.05キロ
ジョセフ・カマチョ:58.05キロ→57.85キロ

<ライト級/5分3R>
余勇利:70.65キロ
貞永大輔:70.15キロ

<女子アトム級/5分3R>
沙弥子:47.7キロ
MIYU:46.6キロ

<ライト級/5分3R>
水杉泰誠:70.7キロ
鈴木悠斗:70.45キロ

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【パンクラス】速報中!パンクラス NEO BLOOD!

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3連休の最終日は
パンクラス。品川インターシティでNEO BLOOD!が開催されます。大会名のとおり第28回ネオブラッドトーナメントの決勝を軸に藤野恵実× 渡辺彩華をメインに据えたラインナップ。本日はU-NEXTで観戦しつつ、電波と充電の続く限り速報します。


【第1試合 女子ストロー級】
×悠花(ALLIANCE)
(1R アームロック)
○HARUKA(宇留野道場)
1R、開始直後からの差し合い。テイクダウンしたのは悠花。上をキープしていたがHARUKAはスタンドに脱出。逆に投げでテイクダウン。しかし悠花はすぐに立ち上がってスタンドの展開。至近距離でパンチを打ち合ってラウンドを終えた。
2R、スタンドの攻防から悠花がタックルで組み付いてケージに押し込む。しかしHARUKAはスタンドでバックに回ってコントロール。だがここからの展開を作る事が出来いない。身体が離れると再び差し合い。するとHARUKAが首投げでテイクダウン。袈裟固めで固めるが決められずにラウンド終了。
3R、スタンドのお見合いからプレッシャーを掛けるのは悠花。意を決してタックルに行くがHARUKAはかわしてサイドバックに張り付く。ここは悠花がスタンドに脱出。しかしHARUKAが組み付いて首投げでまたも倒すとそのままアームロック。これで一本勝ち!


【第2試合 ストロー級】
○増田大河(セルフディフェンスアカデミー)
(3R TKO)
×清沢魁人(トイカツ道場ファイティングラボ松本)
1R、開始早々に増田のローで清沢はスリップしてバランスを崩す。増田はそのまま上になるが深追いせずブレイク。再開すると増田はまたもカーフキック。清沢はグラつく。さらに蓄積して攻勢。何度もバランスを崩す。終了間際には増田が右フックも当てて優勢のままラウンドを終えた。
2R、スタンドでプレッシャーを掛ける増田。清沢は意を決してタックルで組み付く。しかし増田の腰は重い。身体が離れると清沢は玉砕覚悟で左右のパンチを振り回して打ち合いを仕掛ける。増田はこれに応戦。増田の右フックが何度もヒットするが清沢はなんとか堪えてラウンド終了。
3R、開始直後に増田のフックがヒット。清沢は千鳥足。止められてもおかしくないが前に出る。増田は無慈悲に迎撃。右フックで前のめりに倒れたのを見てレフェリーが試合を止めた!


【第3試合 フライ級】
×赤崎清志朗(香取道場)
(1R TKO)
○今井健斗(マーシャルアーツクラブ中津川)
1R、ゴングと同時に今井が間合いを詰める。果敢にパンチを打ち込むと赤崎も応戦。しかし今井のフックがクリーンヒット。ダウンした赤崎を見てレフェリーが試合を止めた!


【第4試合 バンタム級】
○木本海人(CAVE)
(判定2-1)
×上野惇平(ハイブリッドレスリング八戸)
1R、開始直後から木本がイケイケ。長い手足を活かして左右のパンチ、ミドルを的確にヒット。上野は危ない場面だったが堪えると組み付いて試合を落ち着ける。だが木本は突き放すと顔面に前蹴り。さらにフックのコンビネーションで上野をグラつかせる。しかし上野は打たれ強い。木本の攻撃をかいくぐってタックルでテイクダウン。だが木本はスルッと立ち上がってラウンドを終えた。
2R、木本のパンチをかわして上野がタックルでテイクダウン。完全に背中をつかせる。ガッチリとポジションを固めて時間が経過。ハーフに移行するが木本はスタンドに脱出。じわじわとプレッシャーを掛ける木本だが、上野はまたもタックルでテイクダウンしてラウンド終了。
3R、逆に木本がタックルで組み付く。しかし上野は腰が重い。受け止めるとケージに押し込んで差し合い。膠着してしばらくこの状態が続く。残り1分で身体が離れると上野はタックルで組み付く。堪える木本だが、最後の最後に上野がテイクダウンして試合終了。微妙な判定はスプリットで木本に軍配!


【第5試合 バンタム級】
×名久井悠成(ANSWER FIGHT)
(2R 三角絞め)
○梅原規祥(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
1R、開始直後から至近距離での激しい打ち合い。回転の速い打撃で削り合う。一旦試合を落ち着くと差し合いからスタンドでバックに回った名久井。側頭部にブンブンとフックを打ち込む。だが梅原は向き直ってテイクダウンに成功。名久井の下からの蹴り上げを捌いてパウンド。さらに梅原は足関節を狙うが名久井は脱出してラウンド終了。
2R、開始直後に梅原はタックルでテイクダウン。しかし名久井は下から腕十字を狙う。梅原は腕を抜いてパウンド。回転してパスガードしてサイドを奪取。立ち上がる名久井にくらいついて試合をコントロールするが、名久井もスタンドでバックに回る。しかし梅原は腕絡みからグラウンドに持ち込んで腕十字からの三角絞め!名久井はバスターで叩きつけるが、梅原はタイトに絞め上げるとついにタップ!梅原が師匠の所英男を彷彿とさせる一本勝ちです!


【第6試合 バンタム級】
○矢澤諒(パンクラスイズム横浜)
(1R TKO)
×漆間將生(KRAZY BEE)
1R、スタンドでの静かな立ち上がりかと思いきや、パンチの交差から矢澤の右フックがヒット。漆間は腰を落とす。すぐに立ち上がると再び打ち合い。すると間髪入れずに矢澤の右フックがクリーンヒット。ダウンした漆間を見てレフェリーが試合を止めた!


【第7試合 バンタム級】
×鬼神光司(CAVE)
(2R TKO)
○高城光弘(リバーサルジム横浜グランドスラム) 
1R、プラッシャーを掛ける鬼神。組み付くとケージに押し込むが高城は腰が重い。身体が離れると鬼神は打撃にシフトチェンジ。左右のフックを振り回して的確にヒット。そうすると逆に高城がタックルでテイクダウン。だが鬼神もすぐに立ち上がってケージ際で差し合い。このままラウンドを終えた。
2R、スタンドの展開から組み付いたのは鬼神。またもケージ際での差し合い。細かいパンチと肘の応酬で鬼神は顔面から出血。ドクターチェックが入る。ここで試合終了のブザー。ドクターストップで高城の勝利。


【第8試合 バンタム級】
○サイバー遼(トライフォース東中野)
(判定3-0)
×中村雄一(ハイブリッドレスリング八戸) 
1R、開始早々に中村が二段蹴りから打撃でラッシュを仕掛ける。しかしサイバーは冷静にタックルでテイクダウンに成功。しばらくキープすると、立ち上がろうとする中村に対してリフトして再びテイクダウンに成功。絶妙なボディバランスでグラウンドをコントロールしてラウンドを終えた。
2R、序盤は中村が組み付いてケージに押し込む立ち上がり。しかしサイバーは脱出。立て直すと逆にサイバーが組み付いてケージに押し込む。ここから時間をかけてテイクダウンに成功。だが中村は立ち上がってパンチを出す。しかしこれも不発に終わってラウンド終了。
3R、スタンドでプレッシャーを掛ける中村。組み付いてくるサイバーをかわしてスタンドでバックに回るとそのままグラウンドに持ち込む。だがサイバーはスタンドに脱出。中村はパンチを振るって前に出るが組み付いてテイクダウンしたのはサイバー。決め手はないが主導権を握ったまま試合終了。判定はサイバーに軍配。


【第9試合 ライト級】
×芳賀ビラル海(マスタージャパン)
(判定1-2)
○神谷大智(BRAVE)
1R、打撃でプレッシャーを掛ける芳賀。神谷はタックルで組み付いてリフトするが、芳賀は空中で腕を取って十字を狙う。神谷は静かにグラウンドに降ろすが、芳賀は腕を離さずしばらく狙っていたが神谷は脱出。スタンドに戻ってお互い決め手に欠いてラウンドを終えた。
2R、やはり前に出る芳賀。対する神谷はタックルでテイクダウン。大きな攻め手はないもののバックに回るとポジションをがっちりとキープ。グラウンドで主導権を握ってラウンド終了。
3R、神谷は開始直後の片足タックルで組み付く。芳賀の体勢を崩すと何度も倒しにかかるが芳賀の腰は重い。それでも強引に芳賀を中腰にするとバックに回ってポジションをキープ。しかし残り1分で芳賀は正対。小刻みなパウンドを落とすが神谷は下からしつこくタックルで足に組み付く。ぐちゃぐちゃしたまま試合終了。微妙な判定はスプリットで神谷に軍配!


【第10試合 ミドル級】
○佐藤龍汰朗(エクストリーム柔術アカデミー)
(判定3-0)
×岩城啓祐(TRIBE TOKYO MMA)
1R、開始直後に岩城のミドルをキャッチした佐藤。そのままバックに回とうろするが佐藤は強引に立ち上がる。ここから目まぐるしく上下が入れ替わるスクランブルの展開。岩城は強引な首投げから袈裟固めを狙い、佐藤はスタンドでバックに回ってしつこくパウンドで削る消耗戦の末にラウンドを終えた。
2R、開始直後に佐藤が胴タックルでテイクダウン。すかさずバックに回るとチョーク。しかし岩城は必死で耐えてリバースに成功。だが佐藤はスルッと身体を入れ替えてまたもバックに張り付く。首を狙いながら側頭部にパウンドを乱射。さらにチョークで仕留めにかかるが岩城は堪え切ってラウンド終了。しかし激しく消耗している。大丈夫か。
3R、パンチを振るう岩城に対して佐藤は胴タックル。押し倒すようにバックに回ると岩城の身体を伸ばして側頭部をパウンドで削る。さらにはマウントに移行。三角絞め。腕十字と仕掛け続けるが岩城は耐え抜いて試合終了。判定は攻め続けた佐藤に軍配。


【第11試合 第28回ネオブラッドトーナメント・ストロー級決勝戦】
×植松洋貴(NEVER QUIT)
(3R 腕十字)
○江崎壽(ALMA FIGHT GYM BASE)
江崎が前日計量250gオーバー。試合は実施するが勝敗に関係なくトーナメントは植松の優勝となる。
1R、開始直後にタックルにいく江崎。植松はこれを潰して上になるが、江崎は下から腕十字を仕掛ける。植松はなんとか凌いだが江崎は上のポジションを奪取。時間をかけて上からセンタク挟み!さらに腕十字で追い詰めるがタイムアップ。
2R、開始直後に植松のバックスピンキック。グラウンドに流れ込むとスクランブルの展開。江崎は上をキープして終了間際にセンタク挟み、腕十字を狙うが不発に終わってラウンド終了。
3R、またも植松がバックスピンキック。かわした江崎が足首を掴んでテイクダウンに成功。すかさず腕十字を仕掛けるとガッチリ極まって江崎が一本勝ちです。


【第12試合 第28回ネオブラッドトーナメント・フライ級決勝戦】
×伊藤まこと(パラエストラ柏)
(判定0-3)
○濱田巧(パラエストラ柏) 
1R、同門対決は重厚な立ち上がり。スタンドでの攻防からグラウンドに流れても両者腰が重く、すぐに立ち上がる。しばらくスタンドの攻防が続くと、伊藤がタックルでテイクダウン。しかし濱田も下から三角絞めを狙うなど、一進一退のままラウンド終了。
2R、積極的に打撃を出すのは濱田。ジャブに前蹴りで距離を詰める。さらにタックルで組み付いてケージに押し込む。伊藤の腰は重く、長い差し合いが続く。残り1分で伊藤の体勢を崩して濱田はバックに回る。だが伊藤も正対しかけたところでラウンド終了。
3R、序盤から組み付いて濱田がケージに押し込む。スタンドでバックに回ってグラウンドに引き込む。しかし伊藤はすかさず身体を入れ替えてバックを狙うが、濱田は押しつぶして上をキープ。伊藤も下から腕を固めて展開を狙うが濱田は脱出。スタンドで再開すると濱田はタックルでテイクダウンしてグラウンドのままタイムアップ。判定は濱田に軍配。同門対決を制した。


【第13試合 第28回ネオブラッドトーナメント・バンタム級決勝戦】
○田嶋椋(OOTA DOJO)
(2R TKO)
×上田祐起(reliable)
1R、前に詰める上田に対して田嶋はタックルを仕掛ける。数回目のトライでテイクダウン。しかし上田もすぐに立ち上がってケージ際で差し合い。田嶋は上田の体勢を崩して小刻みなフックで手数を稼ぐ。さらにテイクダウンしてバックに回るとチョークであわやの場面を作ってラウンド終了。田嶋が主導権を握った。
2R、スタンドでの見合いから田嶋がタックルでテイクダウンに成功。すかさずサイドを奪取する。上から荒々しいパウンド。さらにマット・ヒューズポジションから鉄槌を連打。動けない上田を見てレフェリーが試合を止めた!田嶋が快勝です!


【第14試合 第28回ネオブラッドトーナメント・フェザー級決勝戦】
○糸川義人(TURNING POINT MMA)
(判定3-0)
×石田陸也(DOBUITA)
1R、序盤にグラウンドで上になったのは糸川。しかし時間をかけて石田は立ち上がる。差し合いになると石田はグラウンドに引き込む。だが糸川はグラウンドをコントロールするとサイドに回ってラウンドを終えた。
2R、開始直後から差し合い。石田は長い手足を活かして首相撲からの膝蹴り。しかし糸川はお構いなしに足を掛けてテイクダウンに成功。石田は下からラバーガード。三角絞めを狙いつつグラウンドをコントロール。上になっている糸川だがなかなか攻められない。終了間際にはやっとパウンドを落とし始めてラウンド終了。
3R、距離を取りつつ、一発入ればダウンというような激しい打ち合い。互いに単発ながらもフックを振り回す。互いに被弾しフラフラになりながらもダウンせずに削り合う。有効打の多さは糸川が上手か。結局このまま決着つかずに試合終了。どっちに転んでも不思議ではない判定は糸川に軍配です。


第28回ネオブラッドトーナメントのMVPはバンタム級決勝をパウンドアウトで制した田嶋椋(OOTA DOJO)が選ばれました。


【第15試合 フェザー級】
○三宅輝砂(ZOOMER)
(2R TKO)
×小森真誉(ロータス世田谷)
1R、立ち上がりから緊張感のある打撃戦。その流れから三宅のパンチが冴える。左ジャブを中心に単発ながらも鋭いパンチを的確にヒット。序盤は打撃で応戦していた小森だが中盤からは組み付きにいく。しかし三宅は簡単に突き放してスタンドの展開のままラウンドを終えた。
2R、小森はミドルを駆使して打撃戦を挑む。しかし三宅のパンチはキレキレ。左ジャブ、ストレート、さらに右フックが面白いようにヒット。グラつく小森にパンチを打ち込み、ダウンしたところでレフェリーが試合を止めた!


【第16試合 ライト級】
×DARANI(PRAVAJRA)
(1R TKO)
○余勇利(マッハ道場)
1R、余はケンカのような間合いで距離を詰めると左右のパンチを強振。DARANIは面食らったか。しかしすぐに立て直すとタックルでテイクダウンに成功。小刻みにパウンド。しかし余は一瞬の隙を突いてスタンドに脱出。逆にDARANIを押し倒すと狂ったようにパウンド。動けないDARANIを見てレフェリーが試合を止めた!マッハ道場の新鋭がランカーを仕留めた!


【第17試合 コーメイン ライト】
○平信一(綱島柔術)
(2R チョーク)
×西尾真輔(宇留野道場)
1R、平は闘牛のように間合いを詰めて組み付くと簡単にテクダウン。すぐにパスしてサイドを奪う。ボディに膝を入れて手数を稼ぐ。さらには上四方の体勢に移行。チョークを狙いつつ西尾が立ち上がったところに待ってましたと言わんばかりに得意のジャーマン。またも倒してサイドをキープ。コツコツとパウンドを当ててバックに回ったところでラウンドを終えた。
2R、開始と同時にタックルでテイクダウンする平。またしてもサイドに移行。しかし西尾はするすると立ち上がるとスイープに成功。パウンドを数発入れると平良はこれが効いたか足下がフラつく。それでも組み付いてテイクダウンに成功。だがここでも西尾は立ち上がると左右のパンチを振るう。嫌がった平はタックルで組み付く。なんとかテイクダウンするとマウントを奪取。パウンドを振るってバックに回るとチョーク!これで西尾はタップ!平が一本勝ちです。
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K-1 MMA MMAPLANET NEXUS28 o PRIDE RIZIN パンクラス ブラジリアン柔術 佐藤将光 修斗 山田峻平 河村泰博 渡部修斗 福島啓太 青木真也 須藤拓真 高城光弘

【NEXUS28】須藤拓真と仕切り直しの防衛戦、河村泰博「人とは違うことをしたいんです」

【写真】ある意味、下と下の争いという現代MMAにあって――まさに人とは違う試合展開となるのか(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日)、東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるNexus28で、バンタム級王者の河村泰博が須藤拓真を挑戦者に迎えて防衛戦を行う。
Text by Shojiro Kameike

当初この試合は、2月13日に開催されるはずだった。しかし河村が試合前にコロナウイルスに感染したため中止に。今大会で仕切り直しの対戦となった。その間、須藤はRIZINに出場して渡部修斗に勝利。一方の河村はパンクラスに出場予定であったものの、今度は対戦相手の負傷により試合が消滅している。その時間が、今回の試合に与える影響はあるのだろうか。試合直前、王者の河村に訊いた。


――河村選手は今年に入り、2試合が連続で中止となりました。まず2月に行われる予定であった須藤拓真選手とのタイトルマッチは、河村選手がコロナウイルスに感染したために中止となっています。その時の状況から教えていただけますか。

「まず家族が感染して、自分は濃厚接触者になりました。その段階でプロモーターサイドには連絡していたのですが、数日後に僕も体調が悪くなり……。調べてみたら自分も感染していて。それが判明したのは、試合まで2週間を切ったぐらいのタイミングでした。

かなりコロナが流行っていた時期で、そこから2週間の外出禁止になりました。職場も2週間の出勤停止になり、試合もプロモーターと協議して中止としていただきました」

――現在は第7波と言われ、コロナウイルスの感染者も急増しています。格闘技関係者でも感染している方が多いのですが、その時はご自身が感染して、どのように思いましたか。

「まさか自分が……という感じでした。しかも、このタイミングで。大会のメインを務めることになっていて、対戦相手はもちろんプロモーター、お客さんにも申し訳ない気持ちでいっぱいでした」

――次に、4月29日にパンクラスで予定されていた高城光弘戦は、高城選手の負傷によって中止となりました。この試合のオファーは、コロナ療養中に来ていたのでしょうか。

「いえ。2月にタイトルマッチが行われていても、その勝敗に関わらずパンクラスが僕を出したいというオファーが、山田代表(山田峻平ネクサス代表)のところへ届いていたようで。山田代表はタイトルマッチが終わったあとに、その話を僕に伝えようと考えていたそうなんです。

でもタイトルマッチがなくなってしまいました。本来は5月にタイトルマッチを仕切り直す予定だったらしいのですが、対戦相手とスケジュールが合わなくなって。『それならパンクラスで1試合挟んでもいいよ』という話になったんです。それでパンクラス出場を決めて準備していたという流れです」

――その試合も中止になった時の心境というのは……。

「意外と前向きな気持ちでしたね。パンクラスの試合が決まる前から、いずれどこかのタイミングで須藤選手とのタイトルマッチはやることになっていて。だから、次の試合が無いということはない。4月の試合までは、しっかり追い込んで練習もできていましたし、仕切り直しの須藤戦に向けて気持ちを切り替えることができました」

――なるほど。ここから少し河村選手のキャリアについてお聞きしたいのですが、MMAを始めたのはいつ頃でしょうか。

「大学生の時です。高校生の時にブラジリアン柔術を始めていたのですが、もともとMMAをやりたくて柔術道場に通っていました。でも親から『MMAはダメだ』と言われて……。サークルみたいなところで柔術を始めてから3年ぐらい経って、MMAをやるために今の和術慧舟會AKZAに入会しています」

――高校生の時に柔術を始めたキッカケは何だったですか。

「ずっと野球をやっていたんですが、当時は格闘技ブームで。自分も格闘技が好きだったので、思い切って始めてみようと思いました。2005年、2006年ぐらいの話ですね。PRIDEやK-1 MAXがあった時で、僕はPRIDEを見てMMAをやりたい、と。あの頃は桜庭選手や五味選手の試合を、それこそビデオテープが擦り切れるぐらい見ていましたね」

――桜庭選手や五味選手の試合を見ながら、レスリングやグラップリングではなく柔術を学び始めたのですか。

「実は……桜庭選手とヒカルド・アローナの試合が、すごく印象深くて」

――2005年6月、アローナが4点ヒザで桜庭選手を負傷TKOに追い込んだ試合ですね。

「そうです。あのヒザ蹴りで桜庭選手の顔がボコボコになっていたのに驚いて。アローナやブラジリアン・トップチームのメンバーってカッコいいな、と思ったんです。この人たちは何だろうと思って調べたら、ブラジリアン柔術にたどり着きました。

同じBTTでは、ノゲイラ(アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ)も凄かったじゃないですか。親がMMAはダメだと言っていたのは、打撃が理由だったんです。だったら柔術をやってみたいと思って」

――河村選手がMMAの試合では三角絞めによるフィニッシュが多いのは、もしかしてミノタウロの影響なのでしょうか。

「いえ、そんなには意識していないですね……。三角絞めが得意になったのは、たまたまです(笑)。もともと手足が長いので。初めて出た柔術の試合で、三角絞めで勝ってから得意技になっています。アマチュアMMAも三角絞めで勝ったことが多いんですよ。

自分が三角絞めを好きになったのは、青木真也さんの影響が大きいと思います。PRIDEからMMAを見始めて、他のプロモーションも見ていたら修斗にメチャクチャ寝技の強い人がいるぞと。それが青木さんでした。当時は下からガンガン攻めていたので、僕もそれを真似していました。僕も柔術でラバーガードばっかりやっていましたね(笑)」

――ただ、青木選手もそうであったように河村選手もトップゲーム主体へ移行することはなかったのでしょうか。

「それは考えた時もありました。でもトップゲームで相手を固めて時間を過ごすのは、練習でも試合でも楽しいとは思えなくて。やっぱり僕はタップを奪いたいんですよ。トップを奪って5分間制圧しても……それよりは一本を目指したい。じゃあ自分が何で一本を取れるのかといえば、下からの三角絞めとか、下から攻めるほうが得意なので」

――そうだったのですね。昨年7月の福島啓太戦はケージレスリングの末に最後は下から三角絞めを極めたのは、なぜなのだろうかと思っていました。

「福島戦も最後に僕がバックを奪ってから、周りが『削ったほうがいい』と言っていたんです。でも僕は、削るより一本を取るほうが楽なので(笑)。バックを奪ってから、相手はこう動くから、そこで一本取れるなっていう考え方のほうが先にありました」

――そのほうが確実に勝利できるのであれば、当然の選択ですよね。

「試合をしていても、どんどんその方向性になっています。正直、抑え込むのって疲れるじゃないですか。だから一本取って早く試合を終わらせたいですね」

――一方で、これまで相手がトップゲームを選択して、河村選手が敗れることもあったと思います。

「はい、ありました。でもそこで自分を変えようとは思いませんでした。判定で勝っても面白くないですし、あとは僕に求められているものは打撃で勝つことや、抑え込んで勝つことではないと思うので。だから、それに特化したほうがよいと考えています。

もちろん、僕自身もそうやって勝つ練習もしています。でも試合が始まると、やっぱり寝技をやろう、寝技で勝ちたいという気持ちになってしまうんですよね(苦笑)」

――今の河村選手にとっての目標は、一本で勝つことなのか。それとも勝ち星を増やして、より大きな舞台で進むことなのか……。

「目標ですか。うーん……やっぱりPRIDEを見て育ってきたので、大きな舞台で戦いたいという気持ちはあります。でも、それと同時に、人とは違うことをしたいんですよね。MMAでも打撃で勝つことや、トップゲームで勝つことが主流になってきたじゃないですか。そんななかで、他とは違う寝技で勝ったほうがカッコいいなと思っています」

――では、そうやって過ごしてきたキャリアの中で、昨年11月の佐藤将光戦の結果と内容については、どのように受け止めていますか。

「試合をする前は、結構いけるんじゃないかという気持ちがあったんです。でも実際に対峙してみたら、明らかに佐藤選手は強いなっていうことが分かりました。試合が終わって、単純に実力差があったなと。それは僕自身が一番分かっています。

試合内容でいえば、最初に僕のジャブが当たって、打撃の距離が良いと感じたんですよ。ただ、そこに迷いみたいなものが生まれて……。本当だったら寝技で勝負するのに、そこで佐藤選手を相手に『他のこともできるんじゃないか?』と思ってしまいました。

何より――佐藤選手が強かったから、その迷いが生まれたのかどうか。それが分からないままでした。あの試合は、自分の力を出せなかったことが一番悔しかったです」

<この項、続く

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【NEXUS28】仕切り直し。須藤✖渡部修斗があったからこそ──2月とは違う河村泰博×須藤拓真が見られる!?

【写真】須藤の足関前、足関後の展開がより楽しみになったバンタム級タイトルマッチだ(C)MMAPLANET

27日(金)、NEXUSが8月7日(日)に東京都新宿区GNEスポーツパレスで開催するNexus28と対戦カードを発表し、仕切り直しのバンタム級タイトルマッチが決定した。

2月大会で予定されていた同階級の頂上決戦はチャンピオン河村泰博のコロナ陽性の影響で延期されていた。


その後、河村は4月29日のパンクラス立川大会で高城光弘戦が決まっていたが、対戦相手の負傷で中止に。河村にとって今回の王座防衛戦は昨年11月のVJT以来、9カ月振りの実戦となる。

一方チャレンジャーの須藤拓真は4月のRIZIN TRIGGERで過去に同王座を返上した渡部修斗と対戦しスプリット判定勝ちを収めている。この渡部戦、柔術家としてMMAを戦う信条を持つ須藤にとって、初めてMMAで足関節を極めることができなかった試合となった。それゆえにこれまでのMMAで詰めなかった経験となったはずだ。

足関節を極め切れない場合の処置、下にステイするのかトップをとりに動くのか──チャンピオン河村もまた、須藤✖渡部戦によって挑戦者への理解度が進んだであろう。結果的に、今回のタイトル戦は2月に実現していたケースと比較しても、より進化し、より緻密さが求められる戦いになる。

また今大会ではキャリア15年目を迎える小倉拓也のNexus初陣も決まっている。青森在住、修斗からTTFC、地元興行のGFGを経て札幌のPFCでベルトを巻いた小倉が4年10カ月振りに東京での試合に挑む。対するジェイク・ムラタはパンクラス、Nexus、そしてIREのコンバット柔術とケージの中で結果が残せていない状況が続いている。11月7日の後楽園ホール大会出場へジェイク・ムラタもそうだが、ジェイク・ウィルキンスや小森真誉らの再起が掛かった試合も注目だ。

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