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【Road to UFC2023Final】体重超過のカイウェンを腕十字破ったイー・チャアが、フェザー級を制す

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
Def.1R3分03秒by 腕十字
リー・カイウェン(中国)

リー・カイウェンの計量失敗で149 .5ポンド契約で実施されることになった一戦。互いにサウスポーで構えた友人対決は、まずイー・チャアが左ローを蹴る。リー・カイウェンもローを返すが、イー・チャアも左ローで前足を蹴り、左ストレートを伸ばす。リー・カイウェンは左を2度、3度と被弾するとアッパーカットを突き上げられる。さらに左を入れたイー・チャアはテイクダウンを狙うが、切ったリー・カイウェンがパンチでラッシュをかける。ここも組んだイー・チャアは左エルボーを受けながら、ダブルレッグへ。押し返したリー・カイウェンが小外掛けでテイクダウンを奪いトップと取り切る。

と、イー・チャアは腰を切って腕十字一閃。腹ばいになり右腕を伸ばされたリー・カイウェンが、タップし勝負は決した。

「UFCで戦える能力があることを、証明できた。これで正式にUFCファイターだ。リー・カイウェンは僕の兄弟で、彼が体重を落とせなかったけど本当にハードワークの重ねてオクタゴンに上がったんだ。彼は今も良いファイターだよ。ボーナスを貰って、2人揃ってUFCと契約したい。僕らは友人だけど、オクタゴンに入ればファイトが優先で、友情はその次にある。これが僕らの仕事だから。それが競技なんだ。もっと色々と見せることができる。でも、段階を踏みたいと思う。エンポ―ファイトクラブ、UFC、PI上海、チームに感謝している。旧正月、おめでとう」と話したウィナー。体重をしっかりと落としたイー・チャアの優勝で、フェザー級ファイナルは丸く収まった。


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『ROAD TO UFC』シーズン2決勝戦速報

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 上記を参照。以下、速報です。続きを読む・・・
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【Special】J-MMA2023─2024、Road to UFC決勝へ。原口伸「全然、負ける気はしないです」

【写真】既に計量を終えている両者。ロン・チュウはかなり戻してきそうな体をしており、当日はフィジカルの差は出てきそうだ (C)Zuffa/UFC

2024年も早くも1カ月が過ぎ、MMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、こらからの1年について話してもらった。
Text by Manabu Takashima

J-MMA2023-2024、第十九弾はRoad to UFCライト級ファイナルを控える原口伸に話を訊いた。

3日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるRoad to UFC2023 Finalでロン・チュウと対戦する原口は、いわばレスリング一本槍のMMAスタイルを今回の決勝まで全うすると断言。MMAファイターとしての底上げは、UFCとの契約後であることを明らかとした。

なおRoad to UFCバンタム級決勝はシャオ・ロンの負傷欠場で不成立、フェザー級はリー・カイウェンが4.5ポンドのリミットオーバーとなっている。

■2023年原口伸戦績

2月12日 Grachan59 X BRAVE FIGHT27
〇 1R3分57秒 by TKO 小谷直之(日本)

5月28日 Road to UFC2023Ep04
〇 2R1分25秒 by TKO ウィンドリス・パティリマ(インドネシア)

8月27日 Road to UFC2023Ep06
○ 3-0 パク・ジェヒョン(韓国)


──昨年の今頃はGrachanライト級王座防衛戦の準備をしていたかと思います。あの時、1年後にUFCとの契約まで一歩のところにいる自分を想像できていましたか(※取材は16日に行われた)。

「Road to UFCに出ることを目指していましたけど、声も掛かっていない状況で。気持ちとしてはあやふやな感じでした。現実味がなかった、それが本当のところですね」

──対して決勝を控えるだけとなった今の心境を教えてください。

「Road to UFC出場が決まった時から、心のどこかで優勝するもんだと思い、普段の生活から練習への取り組みができていました。なので、ようやく来たかというぐらいの感覚です」

──10月にお兄さんの央選手と対談をさせていただいた時、試合に向けての練習に関して悩みがあって病んでいるという発言もありました(笑)。

「あっ、でも次の日にはケロッとしていました(笑)」

──アハハハ、何なのですか。それは(笑)。

「気楽にはやれてなかったですね(苦笑)。今から思うと、色々と背負ってしまってやりたいこととデキていることが噛み合っていなかったです。僕は完璧主義みたいなところがあると思うので、上手くいかないとモヤモヤしてしまうということはあります」

──12月9日に当初は予定されていた決勝戦ですが、その1カ月少し前に韓国で央選手がRoad FCのグローバルT決勝をキム・スーチョルと戦いました。敗れはしましたが、あの激闘を傍で見て何か得ることはできましたか。

「兄貴という一番近い存在が、キム・スーチョルというメチャクチャ強い相手と対峙する。その緊張感はセコンドでも、味わうことができました。キム・スーチョル選手は普段はニコニコしていて凄く良い感じの人なのですが、試合になると殺気に溢れていて。MMAファイターになって初めて、怖いと感じました。アレを感じ取れたことは良かったです。

その怖いと感じた選手に向かっていく──アニキの覚悟が見えました。あそこは自分が見習わないといけない部分ですね。そこは決勝戦に向けて、良い経験になりました」

──同時になかなか日程がハッキリせず、2カ月ズレたことをどのように捉えていますか。

「僕にとってはプラスです。一番大きなことは開催地が上海からラスベガスになったことですね。米国はホームではないですけど、アウェイでもない。中立の場所なので」

──十数時間の飛行機の旅、時差もある。それでもベガスの方が良いと。

「ラスベガスと聞いて、『良しッ!』ってなりました。ラスベガスはMMAのメッカですし、意識しないところでテンションが上がっていたと思います。経験という部分では相手の方がずっとあって。だからこそ、この2カ月という時間は少しでも詰めることができたと思いますし」

──対戦相手のロン・チュウですが、準々決勝と準決勝の試合を見返して思っていた以上に手強い選手だと思うようになりました。

「Road to UFCから見るようになって1回戦は強烈なKO勝ちをして、強さを見せて準決勝は判定で手堅く勝っていた。最初は韓国人選手をマークしていたのですが、ロン・チュウの方が全然強いですね(苦笑)。

それでも全然、負ける気はしないです。なんか燃えていますね」

──テイクダウン対策は徹底してくると思います。

「得意なのはバレていますよね。すぐに行ってダメなら、我慢するのも手かと思っています。打撃戦につき合うということではなくて、動いてタイミングをずらしてテイクダウンへの意識が薄まった時に一気に狙う。切られて、そのまま続けるとそこは防がれるので、そういう風に戦おうかと考えていますし、練習もしています。

ただし自分のテイクダウンは初速なんかは、普通のMMAファイターと違うと思っています。だから、基本は切られないと考えています。でも相手が準備をしているところで仕掛けると切られます。準決勝では、相手が準備しているのに仕掛けて切られたので……言ってみれば、プレッシャーをかけても仕掛けない。そこで相手が出てきたところで、仕掛けるとかタイミングに変化を持たせようと思います」

──組んで倒しても、立たれる。だから、組みは淡泊になり打撃戦が多くなるのも今のMMAです。組み技は疲れるという意識を持っていますか。

「疲れます。でも、自分の武器なので。最後は離れると死ぬぐらいの意識でやっています。それでも無理から打撃をするよりも、組んでいる方が……そうですね、体力的には疲れますが、気持ちは一切折れないです。そこで相手が嫌がるような素振りを見せれば、また元気になりますし」

──UFCでは準決勝の動きだと、切られるだけでなくパウンドを打たれるかと思います。今回はその辺りも意識することはありますか。

「次の試合はトーナメントの決勝ですし、今持っている強さをぶつけます。勝ちに徹するというか、全てをぶつけて戦います。そうなると、これまでやってきた打撃の展開になることもあるだろうし、結果的にそうなれば先を見越していることになるかもしれないですね。理想は倒して殴る。でも、パウンドでは隙間ができてスクランブルに持ち込まれるので、エルボーとか密着して打つ方向で考えています。

テイクダウン後の相手の処理が上手いと、テイクダウンから後の勝負になります。テイクダウンは取れるので。意識は倒した後、そこから何をやるのかは3パターンほど用意していて、そのうちのどれかを当てはめる。相手の動きとかでなく、そこにはめ込みます」

──契約することがデフォルトとして、2024年はどのような活動をしていこうと考えていますか。

「それこそUFCを契約した後は、MMA選手として完成度を上げていきたいです。だから契約した後は、少し時間を空けるかもしれないですね。UFCデビューは夏から秋、その前に海外で練習もしてみたいです。トーナメント中は勝つ事に集中してきたので、終わればMMAを楽しめる時間も創りたいと思っています。幸い、今回の試合でビザも取れ、アッチで練習する障害はなくなったので米国──キルクリフFCとかで練習したいですね。また、しっかりと考えますけど、MMAを……知らない世界を味わいたいです」

──そのためにもロン・チュウ戦、クリアしてください。

「ハイ。一部では厳しいとか言われているようですけど、僕は勝つことしか考えていないです。そうやって自分を信じ込んでいるので、それを当日にしっかりと見せることができれば……と思っています」


■視聴方法(予定)
2月4日(日・日本時間)
午後1時30分~UFC FIGHT PASS
午後1時15分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Final計量結果

<Road to UFCライト級T決勝/5分3R>
ロン・チュウ: 156ポンド(70.76キロ)
原口伸: 155.5ポンド(70.53キロ)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
リー・カイウェン: 149.5ポンド( 67.81キロ)
イー・チャア: 145.5ポンド(66.0キロ)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
鶴屋怜: 125.5ポンド(56.92キロ)
チーニョーシーユエ: 125.5ポンド(56.92キロ)

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『ROAD TO UFC』シーズン2決勝戦オッズ/視聴方法

ロード~第15章×2 [ 高橋ジョージ ]


 BetOnlineの『ROAD TO UFC』シーズン2決勝戦のオッズを紹介。

▼ライト級トーナメント決勝/5分3R
原口伸+100(2.00倍)
ロン・チュー-120(1.83倍)


▼フェザー級トーナメント決勝/5分3R
イー・ジャー-210(1.48倍)
リー・カイウェン+180(2.80倍)


▼フライ級トーナメント決勝/5分3R
鶴屋怜-600(1.17倍)
ジー・ニウシュイエ+425(5.25倍)



 なお、バンタム級トーナメント決勝イ・チャンホ vs. シャオ・ロンは延期になっています。


 開始時刻、視聴方法は上記を参照。続きを読む・・・
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UFC on ESPN+93&Road To UFCシーズン2決勝戦:オッズ/予想と展望

ロマン・ドリーゼ 2.42
ナッソーディン・イマボフ 1.59
ヘナート・モイカ1.54
ドリュー・ドーバー 2.54
ランディ・ブラウン 1.37
ムスリム・サリコフ 3.20
ヴィヴィアニ・アロージョ 3.75
ナタリア・シウバ 1.29
アリアスカフ・キズリエフ 1.68
マフムート・ムラドフ 2.24
ギルバート・ウルビナ 1.49
チャールズ・ラドキ 2.70
モリー・マッキャン 1.39
ディアナ・ベルビタ 3.10
アザト・マクスム 1.44
チャールズ・ジョンソン 2.85
テンバ・ゴリンボ 1.39
ピート・ロドリゲス 3.10
リー・ジョンヨン 1.70
ブレイク・ビルダー 2.20
ルアナ・カロリーナ 2.14
ユリア・ストリアレンコ 1.74
ランドン・キニョネス 2.10
マルケル・メデロス 1.77
トーマス・ピーターセン 1.60
ジャマール・ポーグス 2.40

Road To UFCシーズン2決勝戦

ロン・チュー 2.30
原口伸 1.67
リー・カイウェン 3.05
イー・ジャー 1.42
鶴屋怜 1.17
ジー・ニウシュイエ 5.25

セミに登場するモイカノが「ファイトナイトなんてクソ。誰も見てない。APEXは選手もファンもみんな嫌い」とDisったAPEX大会。プレリムに出場するチャールズ・ジョンソンも、家族が観戦するために1600ドル(現在のレートで23万5千円)以上するチケットを買わなければならないことに不満を漏らしていた。ダナ・ホワイトも、去年の時点で「APEX開催は見直す時期が来たかもしれない」と言っていたが、結局今年も4月まで発表されているファイトナイトイベントの半分以上がAPEX開催。それでも今大会はメインカードにランカー対決が3試合あるのでマシな方だろう。

メインはミドル級ランキング8位のドリーゼ vs. 11位のイマボフ。ジョージア vs. ロシアというAPEXらしい一般層に人気がなさそうなカード。ドリーゼは前戦で王座挑戦経験のあるマービン・ヴェットーリに判定負け、イマボフは昨年1月に後の王者ストリックランドに判定負けと、両者ともにタイトルに絡むにはまだ距離があるもの同士。

ハードパンチャーだが足関も狙うドリーゼに対し、イマボフはダゲスタン出身のボクサー。ストリックランド戦は急遽のカード変更でライトヘビー級での試合となり後半失速したが、前戦のクリス・カーティス戦はパンチで圧倒(結果は2Rのバッティングによりノーコンテスト)。28歳とミドル級ランカーでは若く、将来的に期待できそうなのはイマボフ(ドリーゼは35歳)。オッズも下位ランカーのイマボフがフェイバリット。

イマボフ判定勝ち。

全試合終了後、昨年から延期となったRoad To UFCシーズン2の決勝戦3試合が行われる(バンタム級勝戦はシャオ・ロンの負傷により延期)。

3試合は日本 vs. 中国が2試合、中国人対決が1試合。原口・鶴屋の日本勢はいずれもフェイバリット。特に鶴屋はこの日一番のフェイバリット。前回は膝の負傷もありキャリア初の判定となったが、最後まで失速することなくフルタイム戦えたという収穫もあった。ニウシュイエは打撃は強いが組みでは鶴屋とだいぶ差がある。UFC契約後のことを考えても、フィニッシュしての勝利がほしい。

原口は準決勝は相手の体重オーバーで急遽ワンマッチ出場選手との対戦に変更。テイクダウンからのコントロールで勝ちに徹し、内容は盛り上がったとは言えなかったが判定勝ち。決勝の相手は一度UFCと契約し1勝2敗の戦績を残したロン・チュー。バンタム級ランカー・ソン・ヤドンのスパーリングパートナーで、原口より2歳若い23歳ながら、これが30戦目。飛び込みの速さと強いパンチを持つ。UFCでは通用しなかったが、今回のRoad To UFCでは中国勢の成長が著しかったので、原口も楽な試合にはならないかもしれない。

第1試合は6時開始、メインカードが9時開始で、終了後午後1時半よりRoad To UFC勝戦が中継される。

速報します。

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中止になっていた『ROAD TO UFC』シーズン2決勝戦が2月4日に行われることが決定

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ROAD TO UFC シーズン2決勝戦は2024年2月にラスベガスで実施(UFC JAPAN)
 世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体であるUFC〓(Ultimate Fighting Championship)は本日、日本時間2024年2月4日(日)に、『UFCファイトナイト:ドリーゼ vs. イマボフ』に続いて『ROAD TO UFC シーズン2』決勝戦を開催することを発表いたします。

● フライ級(56.7kg以下)決勝:鶴屋怜(日本) vs. ジー・ニウシュイエ(中国)
● バンタム級(61.2kg以下)決勝:シャオ・ロン(中国) vs. イ・チャンホ(韓国)
● フェザー級(65.8kg以下)決勝:イー・ジャー(中国) vs. リー・カイウェン(中国)
● ライト級(70.3kg以下)決勝:原口伸(日本) vs. ロン・チュー(中国)

 UFCが『ROAD TO UFC』シーズン2の決勝戦を2月4日に行うことを発表。元々決勝戦は12月10日(日本時間)の『UFC Fight Night 233: Song vs. Gutierrez』で行われる予定でしたが、会場が中国・上海からラスベガスに変更されたことで中止になっていました。

 現地時間の2月3日にラスベガスのUFC APEXで『UFC Fight Night 235: Dolidze vs. Imavov』が開催されますが、その大会の中ではなく後に行われるようです。続きを読む・・・
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【ONE FN16】ムエタイ王者ハガティー×MMA王者アンドラジのキック王座決定戦は、距離の“外し”に注目

【写真】空位のキック王座をムエタイ王者(ハガティー)とMMA王者(アンドラジ)が争う。ある意味、同階級で3つの王座が存在するONEならではのカードだ(※ハガティーの写真は反転加工を行なっています)(C)ONE

11月4日(土・同)にタイのルンピニー・スタジアムで開催されるONE Fight Night16にて、ONEムエタイ世界バンタム級王者のジョナサン・ハガティーと同級のMMA王者ファブリシオ・アンドラジが、キックボクシング王座をかけて対戦する。
Text by Takumi Nakamura

キックボクシングルールのバンタム級王座は昨年11月にタイトル戦が行われ、王者・秋元皓貴を判定2-1で下したペッタノン・ペットフォーガスが新王座に就いた。しかし試合後、ドラッグテストでペッタノンに禁止薬物の陽性反応があったため、ペッタノンはタイトル剥奪、ONEへの1年間出場停止処分が下された。

これを受けて空位になった王座をかけて争うことになったのは、同級ムエタイ王者のハガティーとMMA王者のアンドラジ。バンタム級のランカーからではなく、他ルール王者かつONEではキックルール初挑戦の2人が王座決定戦に選ばれる形になった。


イギリス出身のハガティーはWBCムエタイとISKAムエタイの世界王者として、2019年1月からONEに参戦。2戦目でONEムエタイ世界フライ級王者のサムエー・ガイヤーンハーダオを下して、同級王座に就いた。同年4月の初防衛戦ではロッタン・ジットムアンノンに敗れて王座を手放すも、バンタム級に階級を上げて今年4月にノンオー・ハマの持つ王座に挑戦。ノンオーをパンチでKOし、ONEムエタイの2階級制覇を成し遂げた。

対するアンドラジは今年2月にジョン・リネケルを下してMMAバンタム級王者になっているが、格闘技の原点はムエタイとキックボクシング。MMA転向=ONE参戦前には中国の武林風を中心に戦い、通算40勝3敗という成績を残す立ち技ファイターだった。ONEでは立ち技ルール初挑戦ではあるが、立ち技復帰戦とも言える一戦だ。

アンドラジがONEのMMAルールであげた6勝はいずれもスタンドの打撃によるKO、もしくはスタンドの打撃でペースを掴んだ試合展開だった。アンドラジの打撃は両手を下げて構え、前後のステップで距離を取りながらジャブと左ミドルを当て、左ストレートと左ヒザ蹴りで仕留めるパターンが多い。1R決着に終わったリー・カイウェン戦、ジェレミー・パカティウ戦、クォン・ウォンイル戦はいずれもこのパターンでフィニッシュしたものだ。

しかしそれはあくまでMMAルールにおけるもの。しかもハガティーは圧力をかけて前に出るウラジーミル・クズミンには下がりながら前蹴りと左ミドルで試合を組み立て、自分から前に出たノンオー戦ではボディと顔面にパンチを打ち分けてKOするなど、対戦相手に合わせてゲームプランを変えることができる。アンドラジがMMAのようにハガティーを自分の得意なパターンに持っていくことは困難だろう。アンドラジとしてはジャブや左ミドルではなく、ステップワークを駆使して距離そのものを外す。打撃の交換をせずに、左の強打につなげるような展開を作ることが求められる。

ハガティーとアンドラジ、どちらが勝利するにせよ、異なるルールのベルトを保持する王者が誕生することになる。ランキング外の選手によって争われる王座決定戦だけに、元王者&現ランキング1位で、ペッタノン戦を最後に試合から遠ざかっている秋元にベルトに絡む試合が組まれることを期待したい。

■放送予定
11月4日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN16対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級王座決定戦/3分5R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEサブミッショングラップリング世界ウェルター級(※83.9キロ)王座決定戦/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
マゴメド・アブドゥルカディロフ(ロシア)

<ムエタイ140ポンド契約/3分3R>
サクセン・オークワンムアン(タイ)
カリム・ベノーイ(アルジェリア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ハリル・アミール(トルコ)
アフメド・ムジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シンサムット・クリンミー(タイ)
ムーシネ・チャフィ(スペイン)

<キックボクシング・ストロー級/5分3R>
ジェン・ペイメン(中国)
ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
モン・ボー(中国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ベン・タイナン(カナダ)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

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12.9 UFC上海大会で『ROAD TO UFC』シーズン2決勝戦4試合が行われることが正式決定

シン・中国人 ――激変する社会と悩める若者たち(ちくま新書1710)


12.9 UFC上海大会で平良達郎とカルロス・ヘルナンデスが対戦(2023年10月31日)

 こちらの続報。



 UFCが12月9日に中国の上海インドアスタジアムでFight Nightシリーズを開催することと、『ROAD TO UFC』シーズン2決勝戦4試合を行うことが正式発表されています。





 フライ級決勝戦は鶴屋怜 vs. ジー・ニウシュイエ、バンタム級決勝戦はシャオ・ロン vs. イ・チャンホ、フェザー級決勝戦はリー・カイウェン vs. イー・ジャー、ライト級決勝戦はロン・チュー vs. 原口伸です。続きを読む・・・
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【Road to UFC2023Ep05】リー・カイウェン戦を振り返る、神田コウヤ─02─「豊かなMMA人生とは」

【写真】リー・カイウェンに判定で敗れた神田。しかし、この敗北が彼をさらに強くするだろう(C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムでRoad to UFC2023Ep05&Ep06が開催された。各階級トーナメントの準決勝戦が行われるなか、フェザー級でリー・カイウェンに敗れた神田コウヤのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

MMAPLANETではRoad to UFC2023の準決勝で戦った選手に試合を振り返ってもらうレビュー企画を実施。その第一弾として神田コウヤにリー・カイウェン戦について訊くと、UFCの採点基準から神田のMMAファイター観が明らかとなっていった。

【神田コウヤインタビューPart.01はコチラから】


――2Rはジャッジ2者が神田選手の10-9としています。1Rと同様に神田選手が距離を取っているのに対し、カイウェンも手数が少ないためレフェリーが両者に注意を与えていました。その際、神田選手はレフェリーの顔を見ていませんでしたね。

「そうです。気づいちゃいましたか(笑)」

――レフェリーに対して明らかに顔を背けているので、誰でも分かると思います(笑)。

「アハハハ。試合前にケージの中央で、レフェリーが選手にいろいろ言っているじゃないですか。自分はあの時もレフェリーのほうを向いたり、ちゃんと聞いたりはしないです。英語が分からないので」

――まず言語の問題で……。

「はい(笑)。まず試合前は、とにかく集中したいので他の声はシャットアウトします。それにカイウェン戦は、あの状況でレフェリーが入ってくるということは、『アグレッシブに戦え』というようなことを言っているのは、英語が分からなくても察知できますよね。でも、そんな注意を与えられても――あの段階で自分は戦術を変えられないです。1Rの採点が分からないので」

――確かにそうですね。UFCはオープンスコアリングではありません。あの時点で1Rはカイウェンが取っていることが分かれば、神田選手も2Rに戦術を変えられるかもしれない。しかし採点が分からない以上、神田選手は自分の戦術を貫き通すしかない。

「それで2Rはジャッジ2者が、自分の10-9としているわけですからね。僕としても勝つための試合をしているので、ただアグレッシブさを求められても戦術を変えることはできないです。最終ラウンドはカイウェンが前に出てきたじゃないですか」

――はい。

「あれもカイウェンが1Rと2Rを取っているか分からない。あるいは2Rは取られていると判断したから、確実に3Rを取りに来たと思うんですよね」

――前に出て来るカイウェンに対し、神田選手はサークリングしながらテンカオや蹴りを当て、カウンターでパンチも当てていました。

「でもずっとカイウェンがケージ中央を取っていたから、結果論ですけど――カイウェンのラウンドになっていても仕方ないです。最後は僕が組むと、カイウェンがケージに押し込んできましたよね。あれもリカバリー力というか、カイウェンのほうが自分を優位に見せるための戦術として正しかったんだと思います」

――その点では、採点基準の一つであるケージジェネラルシップについて、より理解を深める必要はありますね。3Rは神田選手の顔から出血が見られており、それも採点に影響を及ぼしたのかと思いました。

「えっ、血が出ていましたか。それは記憶にないです。別にクリーンヒットを貰っていたわけでもないし、バッティングなどもなかったので……」

――なるほど。そうであれば、何かしらの接触で出血を引き起こしてしまったのでしょう。結果は神田選手がユナニマスで敗れました。

「最初に言ったとおり、結果は仕方ないです。UFCと契約して生活を豊かにする、という目標は達成できなかったですけど(苦笑)」

――生活を豊かにする……金銭面で言えば、選手によってはUFCよりも国内で戦うほうがファイトマネーも良い選手はいます。そこで神田選手は今後、どのような道を選択するのか教えてください。

「それはタイミング次第ですね。UFCにも行きたいし、RIZINで戦いたいという気持ちもあります。もちろんDEEPのチャンピオンだから防衛戦もある。今後どこで誰と戦うかは、その時のタイミング次第です。また国内で試合をしながら、来年もRTUが開催されて、タイミングが合えばエントリーしたいですしね。国内で負けているようでは、エントリーしても出場できないかもしれないし。それもタイミングです」

――なるほど。

「一つ言えるのは、引退して自分のキャリアを振り返った時に『ここでこうしておけば良かったなぁ』と思いたくないんですよ。そんな後悔をするようなキャリアを送りたくない。結局、自分の生活が豊かになったかどうかは引退した時に分かるのかなって思うんです」

――心の豊かさという意味では、まさにそのとおりですね。

「年齢的なことを考えると、自分がUFCにチャレンジできる時間も限られてくるじゃないですか。だから今できることを、やりたい。そう考えています」

――分かりました。最後に……カイウェン戦ではレフェリーに無理に促されても打ち合うことがなかったのは、一つの成長ではなかったかと思っています。

「ホント、それですよ!『同じ負けるなら判定よりもKO負けのほうが良い』という人もいるじゃないですか。でも僕がRIZINの関鉄矢戦で打ち合いに行ってKO負けした時、どれだけ言われたか(笑)」

――アハハハ。でも、そんな過去の敗戦を笑って振り返ることができるようになりました。

「今は『プロだから負けて何か言われるのも当然』だと考えています。そういう一つひとつの敗戦を糧にしながら、僕はMMAを続けていきます。いつか『自分のMMA人生は豊かだったよな』って言えるように」

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【Road to UFC2023Ep05】リー・カイウェン戦を振り返る、神田コウヤ─01─「リカバリーの強さ」

【写真】1Rはジャッジ3者はカイウェンの10-9とした。その理由を神田本人が分析する(C)MMAPLANET
27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムでRoad to UFC2023Ep05&Ep06が開催された。各階級のトーナメント準決勝が行われ、フライ級の鶴屋玲とライト級の原口伸は決勝へ進出。バンタム級の上久保周哉とフェザー級の神田コウヤは準決勝敗退となっている。
Text by Shojiro Kameike

MMAPLANETでは準決勝で戦った選手に試合を振り返ってもらうレビュー企画を実施。その第一弾は、フェザー級でリー・カイウェンに敗れた神田コウヤに登場してもらった。神田がカイウェン戦で実感した、UFCの採点基準とは――これから世界の頂点を目指す選手には、ぜひ読んでほしい。


――RTU準決勝戦でリー・カイウェンに敗れてから1週間が経ちました(※取材は5日に行われた)。敗戦とUFCを勝ち取ることができなかったことについて、今はどのように受け止めていますか。

「結果に関しては、今までの負けと同じような気持ちです。今回の試合で勉強になることはたくさんあったし、それを今後に生かしていきたいですね。引き分けのような試合内容になってしまったことが、気になる部分ではあります」

――引き分けのような試合内容、とは?

「正直、どちらが勝っているのか――ジャッジがどう見ているのかが、試合が終わった直後は分からなかったです」

――下がりながら打撃がヒットしている神田選手と、常に距離を詰めてくるカイウェンを比較した場合、UFCのジャッジはどちらに10-9をつけるのか。結果はカイウェンの判定勝ちとなりました。

「UFCの判定基準はそうなんだ、と受け止めるしかないですよね。負けた僕が何をどう言っても結果論でしかないですし。僕のほうが手数や当てた数は多かったとしても、下がって距離を取っていた。カイウェンも手数は少ないけど、常にケージの中心を取っていた。するとカイウェンのほうがジェネラルシップで上回っていると取られるのがUFCなんだ、と分かりました。その意味では勉強になりましたね」

――試合内容に関していえば、開始早々にテイクダウンに行くというのは決めていたのですか。あるいは、その場の判断ですか。

「どちらかというと、その場の判断ですね。というのも、カイウェンが自分の距離に入ってきたらテイクダウンに行こうと決めていて。実際、序盤にカイウェンが来たので、僕が組んだという流れです」

――その時はカイウェンに背中を着かせることができました。しかし以降はクリーンテイクダウンを奪うことができなかった。これはカイウェンに警戒されていたのでしょうか。

「カイウェンが自分のテイクダウンに対して、タイミングや入り方を察知しているということは感じていました。あと最初に背中を着かせたこともそうだし、1Rの後半には僕のヒザ蹴りがボディに入って、明らかに効いていましたよね。あの時、カイウェンの頭の周りに星が飛んでいるのは見えたんですよ(笑)」

――アハハハ。効いていたら星が回るとは、随分と古典的な表現ですね。ただ、それだけ効いているのが分かったと。

「はい。動きが落ちたし、表情も変わりましたから。自分としては距離が近くなったらヒジとヒザを入れるのは作戦でした。でも序盤にテイクダウンを奪われたこと、ボディへのヒザが効いてしまったことで、カイウェンも警戒するようになってしまったんだと思います」

――結果、カイウェンの手数は減りました。その一方で1R終了間際、距離を取る神田選手に対してカイウェンは横を向き、「なぜ前に出てこないんだ」とばかりに両手を広げてアピールしています。あのアピールは、神田選手はどのように見ていたのですか。

「カイウェンにとっては、自分が考えているような展開ではないから、あえて『自分のほうが優位だ』とアピールしたんでしょうね。テイクダウンも奪われたし、ヒザも効かされている。そして距離も取られ、スタミナも落ちてきていましたよね。これは試合全体を通じて言えることですけど、カイウェンも自分が取っているかどうかは分からなかったんだと思いますよ。1Rが終わったらカイウェンは疲れているし、セコンドが激を飛ばしていて」

――なるほど。UFCの採点基準について、他に学んだ点はありますか。

「リカバリーですね。自分が不利だと判断されるような状況から、すぐに立て直して優位と見られるような展開に持っていくことが重要だと思いました。たとえば1Rに僕が背中を着かせた時、すぐにカイウェンはスクランブルから立ち上がって、ケージに押し込んできたじゃないですか。さらにスタンドでは僕が首相撲で内側を抑えると、外からのパンチは内側からのアッパーを連打する。そうしてカイウェンは、自分が不利に見えるシーンを極力少なくしていて」

――1Rに神田選手がケージに押し込まれても首相撲に持ち込んでいました。するとカイウェンがアッパーやフックを連打し、神田選手は腰を落としています。あの場面がポイントに大きく響いたのかと思いましたが……。

「あぁ、アレですか。あれは首相撲で僕が内側を取っていました。でもカイウェンが外側から打ってくるフックの連打が凄くて。効いたわけではなく勢いに押されて、僕が足を滑らせてしまったんですよ」

――そうだったのですね。実は中継で視ていると、カメラはカイウェンの背中側から映していました。そのためにパンチの先が見えず、パンチが当たって効いたために神田選手が腰を落としたのかと思っていました。

「確かに見る角度によっては、そう捉えられていても仕方ないですね。結局、これもリカバリーの問題だと思うんですよ。押し込まれ、相手の勢いで足を滑らせてしまったことは間違いなくて。そこで不利に見えていたら、直後に自分が優位な展開に持っていかないと印象は悪い。だから1Rが10-9でカイウェンのラウンドになっても仕方ないんです」

<この項、続く>

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