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【Road FC68】1年5カ月振りの復帰戦。パク・シウォンが左ストレートで林RICE陽太から失神KO勝ち

【写真】圧を掛け、距離もタイミングも完全にコントロールしていた(C)ROAD FC

<ライト級/5分3R>
パク・シウォン(韓国)
Def.1R2分14秒by KO
林RICE陽太(日本)

コール時にベルトを肩に掛けて、林の目の前まで距離を詰めたパク・シウォン。林の左ローに、パク・シウォンが右ミドルを蹴る。左オーバーハンドが届かない林に対し、パク・シウォンは左インロー、そして左ローを入れる。ジリジリと圧を掛けるパク・シウォンは、ケージを背負った林にハイキック。林もフックを返す。前蹴りから一旦、間合いを取ったパク・シウォン。林は左オーバーハンドも、パク・シウォンが右ミドルを蹴る。

続く林のステップインに、パク・シウォンは左ストレート一閃。林は頭から突っ伏すようにキャンバスに沈み、衝撃的なKO勝ちを手にしたパク・シウォンはケージの外に出てセコンドと勝利を喜び、ウィナーコールに涙を見せた。


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【Road FC68】敵地でパク・シウォンと対戦、林RICE陽太「完全に自分がナメられている。俺は甘くないぞ」

【写真】取材は4月5日、林RICEが主宰するパラエストラ森ノ宮で行われた (C)SHOJIRO KAMEIKE

13日(土)、韓国はソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC68で、Grachanライト級暫定王者の林RICE陽太が、ROAD FC同級王者のパク・シウォンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

もし日本のMMAに「1年で最も変化したファイター」という賞があれば、林RICEは受賞者の筆頭に挙げられるに違いない。3連敗からの5連勝――しかも今まで見せたことのない跳びヒザでKO勝ちし、さらにベテランの小谷直之も沈める快進撃の末、岸本篤史を下して暫定ながらGrachanのベルトを巻いた。果たして林RICEに何が起こったのか、その真相に迫る。※前日計量では林RICE、キャプテン☆アフリカは共に一発でパスした


――ROAD FCの試合に関するお話の前に、どうしてもお聞きしたいことがあります。

「え……、何でしょうか」

――昨年、林RICE選手の中で何がどのように変わったのかと。

「アハハハ! はい。まぁ、そうですよね」

――林選手のファイトスタイルとしては「MMAの中で柔術をやっている」というイメージでした。しかしその後は2連続KO勝ちを収めており、スタイルの変化に驚いています。

「自分の中では2連続KOの時に変わったのではなく、その後から変化していったという感じなんです」

――というと?

「僕は2022年に入ってから3連敗していました。その1敗目を喫した相手、木村俊也選手とは普段から一緒に練習したり、ご飯を食べに行ったりすることもある仲やったんです。でも僕の中でオファーを断る理由はない。それと『相手が断ってくれへんかな……』という気持ちがあったんですよ。でも木村選手も受けて試合が成立して、僕が負けました。

ただ、負けはしたけど自分の中では『それほど悪い内容ではない。次の試合は頑張ろう』という気持ちがあって。でも次の試合で大宮優選手に負けた時は、練習の時から調子が悪いし、試合でも何か違和感がありました」

――その違和感の原因は何だったのでしょうか。

「これは自分がダメな話で、試合前に新しい技を使い始めるとするじゃないですか。でも練習の時に自分よりキャリアが浅い選手や、ジムの会員さんを相手にその技が使えても、実際の試合でプロにそんな技が通用するはずがない。でも、その技をやってしまったりとか――大宮戦では何かが噛み合わないまま負けちゃって。

さらに3敗目のロクク・ダリ戦は、減量で最後の水抜きに失敗してしまいました。もう言い訳になっちゃうんですけど……。計量後に水分と食事を摂っても回復せず、試合前日の夜には『この調子やと明日の試合はボコボコにされて、殺されてしまうんじゃないか』と考えてしまうぐらいやったんです」

――……。

2023年2月、山下康一朗に3-0の判定勝ち(C)SHOJIRO KAMEIKE

「試合が始まったら、コンディションは少し回復していたけど、やっぱりイメージ通りには動くことができていない。結果、3連敗したあとが先ほど言われた山下康一朗戦で。『ここで負けたら終わりやな』と思っていました。正直、山下選手はまだキャリアが浅かったし、その相手に負けると『次は誰と試合するんや』ってなるじゃないですか。プロモーター側からしても。そんな状態で自分もプロとして続けるのは嫌で。だから山下戦は背水の陣みたいな気持ちで、とにかく黒帯を持っている柔術の技術に持ち込んで勝つことができました」

――山下戦の勝利によって、ご自身の中では3連敗からの流れを断ち切ることはできたのでしょうか。

「いえ。まだ3敗のあとに1勝しただけで、トータルの戦績でも負け越していたんですよ。まずは勝ち越したい。そうなると次の試合で負けてしまうと『たまたま1勝しただけで、今までと一緒や』と思われるじゃないですか。だから次の試合では絶対に勝たないといけない――という状態で、3連勝するぐらいまでは毎試合が背水の陣でした。

次の小川道的選手との試合はグラチャンの大阪大会で、メインで組んでもらいました。でも僕がメインというのは実力じゃなく大阪大会やからな、と自分でも思っていて。正直、小川選手を相手にあの勝ち方ができたのは、たまたまやったんです(苦笑)」

打撃で小川を下がらせ、狙いすました跳びヒザでKO(C)SHOJIRO KAMEIKE

――たまたま、であの跳びヒザが出ますか(笑)。

「自分としては毎試合が背水の陣やから、とにかく全力を出さなダメやと思っていました。すると相手のローに対して左ストレートを合わせた時、メチャクチャ手応えがあって。小川選手の顔を見ると明らかに効いているし、そうなるとテイクダウンに来るやろうと思って、跳びヒザを合わせたんですよ」

――それだけ相手の動きはしっかり見えていたわけですね。跳びヒザでのKO勝ちで、周囲の評価も変わったのではないですか。

「変わりましたね。特に自分が練習を見ている高校生の男の子がいて。小川戦の前までは『林さんって、そこそこ寝技ができるだけで、体格が大きいから自分より強いだけで。あとは、それなりにプロで試合しているだけでしょ』みたいな雰囲気があったんです。それが小川戦のあとは『林さん、凄いっす!』みたいな感じで『コイツ、ムチャクチャ単純やな』と思いました(笑)」

――アハハハ! さすがに林RICE選手の考えすぎという気もしますが、それだけ評価を変える一発だったとは思います。

「やっぱり良い試合して勝ったら、周りの印象も変わるんやなって思いました。その次が小谷直之選手との試合で」

――小谷戦は林RICE選手のキャリアの中で一番の山場だったと思います。ライト級王座を巡る戦いの中で組まれた試合で、しかも相手は実績で大きく上回る小谷選手ですし。

「ここで小谷選手と組まれるんか、と思いましたよ(苦笑)。キャリアでは下の山下選手、同世代の小川選手には勝てても、小谷選手に負けたら『やっぱり上には行けへんのやな』と思われるでしょうし。ここも気持ちとしては背水の陣で。

試合前はムチャクチャ緊張していました。計量の時も小谷選手はメチャクチャ体が大きいし。でも計量後のリカバリーで回復して、自分の中でも『今日は力が出ているわ』と感じるほどだったんです。試合でも四つとケージレスリングの展開になった時、『これはイケる!』と感じて。1Rが終わって『自分がやるべきことをやったら勝てる』と思いました」

――結果は2Rに左ストレートから返しの右フックでダウンを奪い、パウンドアウトしました。

小谷戦のKOで林RICEの変化は確かなものに(C)GRACHAN

「特に1Rから、左のオーバーハンドが当たる手応えを得ていました。フィニッシュは左が当たって、次の右はオマケみたいな感じで当たり小谷選手がダウンしました。あとはパウンドで――小谷戦のKO勝ちで初めて『自分は変わったんや!』と思うことができたんです。戦績もイーブンになったし、次の岸本篤史選手と暫定王者決定戦でも、しっかり前に行ける気持ちをつくることができました」

――ちなみに先ほど仰った高校生の選手は、小谷戦を視て……。

「もう『林さん、プロのファイターやん!』と。単純でカワイイなぁと思いました(笑)」

――アハハハ、確かに。岸本選手に勝利して遂に暫定ではありますがベルトを巻きました。しかし暫定という2文字は気になりませんか。

昨年12月、暫定Grachanライト級王者に(C)GRACHAN

「それはやっぱり正規のほうが良いです。『暫定って何やねん』と訊かれて、流れも含めて説明しないといけないし(苦笑)。ただ、やっぱりタイトルマッチをやれて、しかもベルトを巻くことができたのは嬉しいです。あの時はベルトだけでなく自分のキャリアの勝ち越しも懸かっていたので。正直、僕って結構チャンスをもらっているじゃないですか。大宮戦で負けているのに、次にダリ選手との試合を組んでもらったりとか。『ここでベルトを獲らないと、もう二度とチャンスは来ない』という気持ちで試合に臨みました」

――先の山下戦はMMAの中で柔術をやっていましたが、岸本戦はMMAのグラップリングで勝負したという印象が強いです。

「ありがとうございます。僕のほうから組みに行くという展開は、変わっていないと思うんです。でも相手に打撃で圧をかけられても、自分も打撃を捨てずに勝負して、そのうえで自信を持って組みに行く。ようやく総合力で勝てるようになったといいますか」

――ベルトを巻き、ノンタイトル戦で大道翔貴選手を下したあと、次にROAD FCのチャンピオンと対戦する。これは良い流れなのか、あるいは苦行が続くのか……。

「アハハハ、そうですよね。毎試合、前回の試合よりキツくなる。今回もオファーが来て相手の情報を見たら『メッチャ強い選手やん』ってビックリしましたけど(笑)。ただ、自分もベルトを巻いて海外のチャンピオンと試合ができるのは、『認められたんやなぁ』と嬉しいです。一つひとつ勝って、ようやくココまで来たんや、と。

でも今回は相手が長期欠場からの復帰戦で、トーナメントに出るための前哨戦なんですよね。それはもう完全に自分がナメられているんだなって思います。でも僕にとっては怒りというより、YouTubeとかを視ていても『そんなに大きなこと言うて大丈夫か?』と心配になっています。いやいや――2023年は一度も試合をしていないくせに、俺はそんなに甘くないぞって。その間に自分は伸びてきた。変わってきたんです」

――パク・シウォンに対しては、どのような印象を持っていますか。

「正直、強いかどうか分からないです。過去の試合を視ても、相手が無抵抗でやられすぎていて。対戦相手のレベルが分からないので、彼の強さも分からないというのが正直な印象ですね。だから『俺は今まで対戦した相手とは違うぞ』と思うんです」

――なるほど。そして今回は練習仲間であるキャプテン☆アフリカ選手と同じ舞台で試合をすることになりました。

「ずっと一緒に練習させてもらっていて、去年のトーナメントで出花さん(出花崇太郎=キャプテン☆アフリカ)が負けた時は『出花さんが負けるんや。どんだけ強いヤツが出てんねん』と思いました。自分にとって出花さんは憧れの選手なんです。初めてプロ練で出花さんにボッコボコにされた時、『これがホンマのプロ練なんや……』と感じて。僕にとっては出花さんは目標であり、いつか倒さなアカンという選手です。

だから出花さんはどう考えているか分からないけど、僕は対戦したいし、それが韓国で実現するなら嬉しいです。とりあえず今回は、僕のことをナメているであろうまずは今回パク・シウォンに勝って、トーナメントにも出させせてもらいたいですね。韓国でキッチリと自分の仕事をしてきます」

■視聴方法(予定)
4月13日(日・日本時間)
午後2時00分~KAKAO TV、AFREECA TV

■ROAD FC68メインカード計量結果

<Road FC ヘビー級王座決定戦/5分3R>
キム・テイン:106.2キロ
関野大成:110.9キロ

<ライト級/5分3R>
パク・シウォン:70.4キロ
林RICE陽太:70.1キロ

<74キロ契約/5分3R>
ユン・テユン:74.3キロ
キム・サン:74.1キロ

<ライト級/5分3R>
キャプテン☆アフリカ:70.5キロ
ハン・サングォン:70.4キロ

<バンタム級/5分3R>
アレクセイ・インデンコ:63.1キロ
ハン・ユンス:63.4キロ

<Figth100ルール69キロ契約/3分3R>
ピョン・イェジュン:67.4.キロ
醤油ニキ:68.9キロ

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【DEEP JEWELS45】フライ級タイトル=中井りん✖栗山葵。暫定ストローは万智、試練のパク・シウ戦へ

【写真】いったい、どうなる!! 万智の現在と可能性を見極めることができる一戦となる、、か (C)MMAPLANET

5月26日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS45に関して、9日(火)&10日(水)と連日タイトル戦が組まれることが発表されている。
Text by Manabu Takashima

既に明らかとなっていたDEEP JEWELS ミクロ級チャンピオン村上彩✖ DEEP女子ミクロ級チャンピオン大島沙緒里というミクロ級王座統一戦に続き、9日にDEEP JEWELSフライ級選手権試合=チャンピオン中井りん✖チャレンジャー栗山葵、10日(水)にはDEEP JEWELS暫定ストロー級王座決定戦=パク・シウ✖万智と2階級のタイトル戦が追加された。


2022年5月に杉山しずかを下し、DEEP JEWELSフライ級王者となった中井は昨年2月に栗山と対戦し、RNCで一本勝ちを収めている。その後、何度か国際戦が組まれるという話も伝わっていた中井だが、1年3カ月振りの実戦復帰で再び栗山と拳を交えることとなった。

中井に敗れて以降の栗山は、RIZINでの熊谷理奈、斎藤百瑚、MANA戦と3試合連続で初回KO勝ち。3試合の合計ファイトタイムは脅威の427秒、1試合平均2分22秒で勝利を収めている。このKO劇は当然、栗山の打撃力がモノをいっているのは確かだが、加えて組みへの対応力が身についたことで、その打撃能力をフルに発揮できるようになったことが大きい。

パワーとスピードを兼ね備えた中井の組みに対し、栗山のやるべきことはテイクダウンを切り、倒されるとスクランブルに持ち込む。思うようにテイクダウンを奪えなかった時、中井はどうなるのか。それこそが、オクタゴンでの2試合という見方できる。

カルペディエム芦屋、北方大地の指導を受けるグラップリング&レスリングがどれだけ生きるのか。ファーストコンタクトから、目が離せない。

また10日には松田亜莉紗が暫定ストロー級王座を返上し、空位となったベルトをパク・シウと万智が戦うことも公表されている。万智は昨年10月にRIZIN LANDMARKで修斗女子スーパーアトム級チャンピオンの渡辺彩華に競り勝ち、波に乗るかと思われたが松田との王座決定戦を微妙な判定ながら落とし、半年ぶりの再起戦がまたも同王座を賭けた戦いとなる。

アジア一の女子の人材を誇るDEEP & DEEP JEWELS、王座を返上した松田だけでなく伊澤星花、そしてパク・シウらもRoad to UFCサイドが欲して然りの面子だ。そんななかパク・シウがアトム&スーパーアトムからストロー級に階級を上げてベルトを獲りに来た。

ここは万智にとって頭抜けてキャリア最強の相手が現れたといっても過言でない。マスタージャパンで練習仲間である両者、昨年の時点で万智にとってパク・シウはとてつもなく手強いスパーリング・パートナーだった。

万智自身が誰よりも、パク・シウの強さを理解しているなかでのタイトル戦。デビューから1年で5試合をこなしタイトル戦に辿り着いた万智は、その後の半年間を充電期間とした。この間にどれだけ天然MMA娘が地力をつけているのか。再起戦は、今後のキャリアが掛かった大一番となる。

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【Road FC68】ハン・サングォン戦へ、キャプテン☆アフリカ「査定試合とは考えていない」

【写真】しっかり勝って、やはりトーナメント戦での雄姿が見たい (C)SHOJIRO KAMEIKE

13日(土)、韓国はソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC68で、キャプテン☆アフリカがハン・サングォンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

修斗環太平洋ライト級王者のキャプテン☆アフリカは、昨年行われたRoad FCグローバル70キロトーナメントに出場した。準決勝で敗退したものの、キャプテンの中で得た手応えとは。そして今回対戦するハン・サングォンに関する意外なエピソードと、同じ大会に出場する林RICE陽太との練習についても語った。


――試合を10日後に控えてのインタビューとなります(※取材は3日に行われた)。現在のコンディションはいかがですか。

「コンディションはもう過去イチぐらい良いですね。ひとつは『減量も余裕をもって行っておくに越したことはない』と思っていて。今年に入って春には試合をしたいと思っていたので、もともとハードな練習や体重調整は始めていました。そんな時にちょうどROAD FCからオファーを頂いたんですよ」

――それはキャプテン☆アフリカ選手からROAD FCに対して「春に試合をしたい」と伝えていたのでしょうか。

「いえ、タイミングは偶然でした。僕が今MMAを続けるモチベーションは『強い相手と試合すること』で、ROAD FCから話があった時は嬉しかったですね。今年もまた70キロでトーナメントが開催され、この大会で勝った選手がトーナメントに出られるという噂も聞いていますし」

――ではROAD FCとは複数試合契約を結んでいるわけではないのですね。

「去年は単発というか、トーナメント出場の契約でした。準決勝で負けた直後、ROAD FCのジョン・ムンホン代表からも『また出てほしい』と声をかけていただいて」

――では今年のROAD FCでの戦いに関するお話の前に、昨年のトーナメントに出場した感想から教えてください。

「もちろん優勝するつもりで臨んだのですが、準決勝で負けてしまい――『やり残した感』が残っています。今年もトーナメントに出られるなら、ぜひリベンジさせてほしい。また強い選手が集まるでしょうし、今は一層モチベーションが高いです」

――準決勝ではキム・インス(ムングントスズ・ナンディンエルデンが韓国籍を取得し、韓国名を試合でも名乗るようになった)にKO負けを喫しました。ストライカーである相手の良いところが出てしまったという、相性の問題もあるとは思いますが……。

「確かに相性みたいなものはありますね。でもそれ以上に、実は相手のパンチで右目を負傷してしまいました。試合後の診察では2箇所の眼窩底骨折が見つかって。試合中もダメージがあって、体も思うように動かなくなったんです」

――そうだったのですね。試合でキャプテン選手が早々に引き込んだことについて疑問はありました。

「そこでパンチをもらって負傷してしまうのも、自分の実力なので言い訳にはできないです。もともと相手は打撃が巧い選手で、僕が組んでくるのも分かっていたでしょうし。そのなかで、一発で眼窩底骨折を起こせるぐらいの打撃の実力は凄いと思います。

試合の流れとしては、なかなかテイクダウンしづらくて。ROAD FCは組んで展開がないと早めにブレイクする印象があったので、『ここでブレイクされたら後々しんどい』と思って引き込みを選択しました。結果、普段の試合とは違う展開にしまいましたね」

――とはいえ、強豪が揃ったGPでベスト4入り。トーナメント全体を考えると手応えはありましたか。

「そうですね。やはり国内の試合だけでは、今の自分のレベルが分かりづらかったです。でもトーナメント初戦はROAD FCのフェザー級チャンピオン(パク・ヘジン)で。1階級下で戦っている選手とはいえ、その前の試合では体重超過でライト級に上げてきた選手ですから。試合の時には、しっかりライト級の体をつくってきていましたよね。その相手にフルラウンド使って勝てたのは、自分も海外の選手に対して通用する力があるんやなってことは分かりました。手応えもあり、凄く自信に繋がる大会でしたね」

――昨年のトーナメントは対戦したこともあるマックス・ザ・ボディ選手も出場していたのに対し、今回は同じ大会で練習仲間の林RICE陽太選手がパク・シウォンと対戦します。

「林君とはパラエストラ東大阪のプロ練や、岸本泰昭さんのシスMMAで一緒に練習しているんですよ。ちょうど同じタイミングでROADFCから『次の大会に出られるか?』という話がありました。その時点では、僕のほうはまだ対戦相手について聞いていなかったです。でも林君は対戦相手も提示されていて――自分もチャンピオンと試合したいわって思いましたね(笑)」

――そこで林選手についてもお聞きしたいのですが、林選手は現在5連勝中で、Grachan暫定ライト級のベルトも巻いています。特にKO勝ちが増えるなど、練習仲間として何か変化は感じましたか。

「いやぁ、全然(笑)。跳びヒザでフィニッシュしたりとか、『練習では一度も見せたことがないのに、なぜ試合でできるんやろう?』と思っていましたよ。林君は本当に真面目で、むしろ真面目すぎるんじゃないかと思うぐらいです。ずっとコツコツと地道にやってきて、ようやく積み上げてきたものが出たのかもしれないですね。ROAD FCは打ち合いが多いですし、そこで強いのを当てられるチャンスもあるんじゃないですか」

――林選手の試合に関してはROAD FCのYouTubeチャンネルで、「長期欠場中であったパク・シウォンは今年のトーナメント出場の前に1試合しなければいけない」というストーリーがありました。対してキャプテン選手が対戦するハン・サングォンも昨年のトーナメントに出場している選手で(マックス・ザ・ボディに反則負け)、今年のトーナメント出場を賭けた査定試合と考えることもできます。

「キッチリと勝たないといけないですね。ハン・サングォンは勢いもあるし、良い選手やけど、総合力では自分のほうが勝っていると思うので。3ラウンド、キッチリと戦うことができれば勝てる相手です。今、自分も調子が良いんですよ。そこで調子に乗らんように、ということだけ気をつけたいです。もちろん極めるチャンスがあれば極めに行きますし」

――調子に乗ってしまう可能性があるほど、調子が良いのですね。

「アハハハ。ハン・サングォンってマックス選手との試合でも、反則が起きる前までは押していたじゃないですか。バランスが良くて、フィジカルも強いし、ベースであるレスリングも強い。トーナメントのリザーブ戦でも、途中までは勝つんちゃうかなっていう試合内容で(結果はシン・ドングクに1R KO負け)」

――ただ、勝てそうな試合で勝てない。今年1月のTOP BRIGHTSではダニエル・ドンチェンコにヒジの連打を浴びて敗れています。

「バランスは良いけど、一発の強さがないと思うんですよね。途中まで勝っている試合もあるから、油断はできないです。僕としてはフルラウンド、時間を使って戦いたいですね。そういえば前回のトーナメントが開催されている間に、パラエストラ東大阪へ練習しに来ていたらしいですよ(笑)」

――えぇっ!? よりにもよって、キャプテン選手と林RICE選手がいるところに……。

「僕は事前に『ROAD FCのライト級で戦っている選手が来る』と聞いて、『いずれ対戦することもあるかな』と、プロ練には参加しませんでした。その時は誰が来るのか、名前は聞いていなかったです。でもあとで聞いて――『うわっ、ハン・サングォンやん!』と(笑)」

――アハハハ。

「彼って大会前の煽りでもイケイケなところがあるじゃないですか。でも練習のために日本に来て、メチャメチャ礼儀正しかったみたいで。そうやって真摯にMMAに取り組むことって、強くなるために必要な要素やと思うんですよ。だから前回の試合から、どれだけ成長しているか分からない。絶対に油断はできない相手です」

――林RICE選手がパク・シウォンに勝てば、70キロトーナメントにエントリーされるかもしれません。そうなった場合、林RICE選手との練習はどうなるのでしょうか。ハン・サングォンの来日時には事前に知って、回避することはできましたが、林RICE選手の場合はもともと練習仲間ですし……。

「あぁ、そうか。どうなるんでしょうね。さすがにトーナメントも途中で当たることはないやろうし――この2人が決勝で当たったら凄いことですよね。でもホンマに、そこは気にしていなくて。まずはお互い、目の前の試合に勝たないといけないですから。

僕としては、次のハン・サングォンがトーナメントの査定試合だとは考えていません。これまでの試合と同様、いつものワンマッチとして戦います。今回は韓国の大きな会場で試合をする機会に恵まれて、まずはしっかり勝ちたいです。勝って初めてトーナメントのことを考えることができますし、もしトーナメントに出られるなら去年のリベンジを目指します」

■視聴方法(予定)
4月13日(日・日本時間)
午後2時00分~KAKAO TV、AFREECA TV


■ROAD FC68メインカード対戦カード

<Road FC ヘビー級王座決定戦/5分3R>
キム・テイン(韓国)
関野大成(日本)

<ライト級/5分3R>
オアク・シウォン(韓国)
林RICE陽太(日本)

<74キロ契約/5分3R>
ユン・テユン(韓国)
キム・サン(日本)

<ライト級/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
ハン・サングォン(韓国)

<ライト級/5分3R>
シン・ドングク(韓国)
アリ・カブドゥラ(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
アレクセイ・インデンコ(ロシア)
ハン・ユンス(韓国)

<Figth100ルール69キロ契約/3分3R>
ピョン・イェジュン(韓国)
醤油ニキ(日本)

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【DEEP JEWELS】大島沙緒里×村上彩 ミクロ級ダブルタイトルマッチ決定!

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5月26日にニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS 45でDEEP女子ミクロ級チャンピオン大島沙緒里× DEEP JEWELSミクロ級チャンピオン村上彩のミクロ級ダブルタイトルマッチが行われることが発表されました。

DEEP女子ミクロ級とDEEP JEWELSミクロ級。別々である事を再認識させられました。それくらいミクロな話ですが2つの女王と2本のベルトが存在します。個人的にはこの機会に王座を統一して一本のベルトにしたらと思うのですがいかがでしょう。

いざ試合となると実績では大島が圧倒的に上手。浅倉カンナ、須田萌里、山本美憂、ソルト、パク・シウ、クレア・ロペスなど並いる強豪を撃破。しかも階級が上の相手も苦にせず極めていくスタイルは見ていて心地よさすら感じます。RIZINで無双状態の伊澤星花との対戦も視界に入っているだけに、その前に絶対に落とせない一戦です。

対する村上。コスプレイヤーとしてスポットが当たる事が多かったですが、最近の試合運びは本当にしぶとい。アム・ザ・ロケットから何度もテイクダウンを奪って接戦を制して王座を戴冠しています。

柔道仕込みで極めの強い大島の仕掛けを柔術をベースにした村上がどう捌くか。村上が大島を封じるような事があればRIZINに飛び級する可能性も十分。興味深いカードが組まれました。
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【DEEP JEWELS45&DEEP Tokyo Impact2024#03】ミクロ級王座統一戦、剛の大島沙緒里✖柔の村上彩

【写真】両者のベルトは今後、一本化するのだろうか (C)MMAPLANET & SHOJIRO KAMEIKE

8日(月)、DEEPが5月26日(日)に東京都港区のニューピアホールでDEEP JEWELS45とDEEP Tokyo Impact2024#03の開催と、DEEP JEWELS ミクロ級チャンピオン村上彩と DEEP女子ミクロ級チャンピオン大島沙緒里の間で王座統一戦が組まれることを発表した。
Text by Manabu Takashima

大島は2020年9月ににっせーとの王座決定戦を制しDEEPミクロ級のベルトを巻き、翌年にアトム級GPに出場して決勝でパク・シウを破りDEEP JEWELSアトム級王座と二冠に輝いた。


昨年9月にBlack Combatアトム級とのダブルタイトルマッチでパク・シユンにまさかの判定負けを喫し、大島はアトム級王座を手放した。そして今年の2月にはRIZIN LANDMARK08にショートノーティス出場をし、クレア・ロペスを十字で破って以来3カ月振りの実戦となる。

一方の村上は2020年10月のプロデビューからアトム級とミクロ級の両階級でファイトを続け、戦績は8勝1敗。唯一の敗北はアトム級で須田萌里にリベンジを許した試合だ。昨年9月にアム・ザロケットを下し、2020年11月に創設されたベルトを初めて日本に取り戻した。

「ミクロ級の方が動きが良い」という村上は、そのミクロ級では4勝0敗で3つの一本勝ちを誇る。自身のなかでの絶対的な動きの良さがどちらになるのかというよりも、体格差が生じるアトム級での相対的な動きを評価すると、前者の方が動きは良くなるということか。対して大島はアトム級においてもフレームで不利なことはあっても、フィジカルで後れを取るようなことはない。そして44キロは、同王座決定戦と防衛戦の2度しか戦っておらず、2試合ともアメリカーナで一本勝ちしている。

いわばミクロでは負け知らずの女王対決は、柔道家・大島✖柔術家・村上という見方もできる。もちろん、MMAでありスタンドは当然として、寝技でも打撃があるなかで両者のグラップリング対決は見ものだ。

全17試合で9つの一本勝ちを誇る大島に対し、村上の一本勝ちはキャリア序盤の3試合だ。その一方で体力負けをして然りの試合でも、技術で制してきた。パワーで対抗できない時に村上を助けるのが、相手の力を利した柔の動き。つまり村上は柔のグラップラーといえるだろう。

他方、大島はガード、サイドからキムラ、アメリカーナ系のアームロックを得意としており、アトム級やスーパーアトム級でもタップを奪って来た。いわばミクロ級を越えた破壊力、パワーの持ち主はずばり剛のグラップリングを駆使する。

✖剛の組み技系MMA対決、パワーも技術に含まれ大島のキレを持ってすると、剛の寝技により短時間決着もあり得る。同時に柔の寝技は瞬発系でなく耐久力勝負、いわゆるDeep Waters──深みに入り&深刻な状況を与える勝利を手にすモノ。剛の大島✖柔の村上、非常に興味深い王座統一戦となる。

またDEEP Tokyo Impact2024#03では昨年9月の王座転落から8カ月、石司晃一が実戦復帰。THE BLACKBELT JAPANの平松翔と戦うバンタム級3回戦がまずは明らかとなっている。

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【DEEP Nagoya Impact2024#02】MMAデビュー戦で富松恵美と対決、マユミGSB「完全に制圧して勝つ」

【写真】マユミ・グラップリングシュートボクサーズジムとヌルマゴスタイルMMA(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日)、愛知県春日井市のホテルプラザ勝川で開催されるDEEP Nagoya Impact 2024#02で、マユミ・グラップリングシュートボクサーズジムが富松恵美と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年8月、マユミGSBは須田萌里とのグラップリングマッチで勝利したことで、一気にその名が知られるようになった。そのマユミGSBが今回、MMAデビュー戦に挑む。試合直前の4月1日、所属するGSB公武堂MACSに尋ねると、そこには通常運転というべき緊張したマユミGSBの姿があった。ネガティブな言葉が並ぶ点は変わらない。しかし憧れのMMAに対して決意は固まった――と思われるが、如何に。


――昨年8月の初インタビューはリモートで、マユミ選手の緊張も伝わってきました。今回はジムに伺い対面でお話をお聞きするためか、若干は緊張も和らいでいるように感じます。

「アハハハ。すみません(苦笑)」

――須田戦以降はプロ、アマ含めて試合には出場していなかったのですか。

「出ていないです。基本的には試合に出たくないし、近くで大きな大会があっても興味がなくて……(苦笑)」

――では今回、どのような経緯でMMAデビューに至ったのでしょうか。

「(坪井淳浩GSB代表をチラッと見て)……断れませんでした」

坪井 え!? 僕の目が怖くて断れなかったんですか(笑)。

――アハハハ。

坪井淳浩GSB代表と。緊張しながらも信頼感がうかがえる(C)SHOJIRO KAMEIKE

「実は、最初は去年12月にDEEPでパク・シウ戦のオファーがあったんです。でも仕事の都合がつかず、そのオファーはお断りさせていただきました」

坪井 実際、DEEP以外からもオファーはあります。でも試合に出るか出ないかは本人の気持ち次第ですし、まず『MMAをやるなら打撃のスキルを上げたい』という希望もありました。僕としても本人の意思を無視して試合をやらせるつもりはなくて。

ただ、何をするにしても1回やってみないと分からないことは多いですよね。だから、まずはMMAの試合をやってみる。そこで今回は富松選手がオファーを受けてくれました。

――現在の打撃スキルはいかがですか。

「今回の試合が決まってからは多くて週4回、打撃の練習をしています。でも、自分では自信がないです。何年か前から打撃のクラスには出ていましたが、ずっと参加したり参加しなかったりで。特にグラップリングの試合が決まると、打撃の練習には参加しなくなりますし。クラスに参加するのは、気が向いたらという感じでした。今は試合用の打撃も練習していますが、とにかく恐ろしいですね……」

――何が一番恐ろしいのでしょうか。

「痛いし、人に殴られるのって怖いじゃないですか」

――反対にマユミ選手が殴ることができますし、相手も痛いです。

「……あまり人を痛めつけたいという気持ちがないです。打撃も相手をKOするためではなく、自分が優位な状態でグラップリングに持ち込めるようにと意識しています。何て言うんでしょうか――相手に殺されたくないから、打撃のスキルを上げておかないといけないと思っています」

――「相手に殺されたくないから、打撃のスキルを上げておかなくてはいけない」というのは、重要な意識だと思います。特にディフェンス面においては。

坪井 打撃については、特にこれまで打撃ありの試合をしたことがないと難しいですよね。僕としても、まずマユミさんは何が得意かと考え、そこにアジャストしていくように教えないといけない。打撃の基本をイチから10まで教えるということではなく、マユミさんが得意なことに繋げる打撃を教えています。オフェンスをさせることではなく、ディフェンスをさせることでもなく、マユミさんが得意なグラップリングに入るための打撃なので。

――前回のインタビューでは、元UFC王者カビブ・ヌルマゴメドフのファンだと仰っていました。打撃もスタンドだけでなく、グラウンドで削って仕留めるパンチも楽しみです。

「やっぱりトップから攻めるほうが好きです。もちろん次も『こういう試合ができたらなぁ……』とは考えていますが、そうなる自信はないです」

――ネガティブな感じは変わらないですが、試合となれば別人のようにアタックしていくので驚きです。対戦相手の富松選手はベテランMMAファイターです。

「私はデビュー戦なので経験の差はあると思いますし、それが心配で……。でも富松さんほどのキャリアがある方と試合ができるのは光栄です」

――試合前に対戦相手の研究はするほうですか。

「……カッコ悪いんですけど、試合映像を視るのが怖くて(苦笑)。『私もこうなってしまうのかなぁ』『これを食らってしまうのか……』と考えたりして。そんなにたくさんは視ていないです。さすがに全く視ないと怒られるかなと思って、何試合かは視ました」

――今もまだ試合への恐怖は拭えないのですか。それが緊張だったり、ドキドキワクワクだったり、というのは……。

練習仲間の朱里GSBと古林礼名。彼女たちが傍にいるとマユミGSBの表情も明るくなった(C)SHOJIRO KAMEIKE

「怖さと緊張だけで、ドキドキワクワクはないです。試合が決まると、練習も憂鬱になります。ずっと私は格闘技が好きで、ただ練習していただけなので……。でも今までプロの舞台で2試合させていただいて、試合することへの恐怖も少なくなっています」

――しかし本当に怖かったら、試合には出ないでしょう。オファーも断り続けるはずです。やはり試合に出ること、そしてMMAに憧れはあったのではないですか。

「やっぱりMMAに対して、憧れはメチャクチャありました。格闘技が好きで、UFCが好きでジムに入ったので。でもずっとUFCファンとして格闘技をやっていただけで、いざ試合となると今は怖さのほうが勝ってはいます。ジムに入った頃は、自分が選手になるとは想像していませんでしたし、まだファンの気持ちが強いです」

――ただ、前回のインタビューの時と比べて顔つきは変わっているように思います。ファイターの顔になりつつあるといいますか。

前日計量では全選手がクリア(C)DEEP

「え、そうですか」

坪井 おぉ、試合に向けて腹を括ったかな。マユミさんのように、たまに試合に出てバシッと勝つような職人タイプもいて良いと思うんですよ。

――しかも、試合スタイルはヌルマゴで。

「ヌルマゴみたいになれたら良いなぁ、とは思います。でも私にはバックボーンも何もないので。もともとレスリングや柔道をやっていたわけではなく、あんなフィジカルもありません。ただ、相手に何もさせずに制圧する試合はカッコ良くて憧れです。何もさせずに一本勝ちしたいし、判定勝ちでも相手を完全に制圧して勝ちたいです」

■視聴方法(予定)
4月7日(日)
【NAGOYA FIGHT FES】ナゴヤファイトフェス YouTubeチャンネル
1st ROUND 12時30分開始
2nd ROUND 17時30分開始

■DEEP Nagoya Impact 2024 1st ROUND対戦カード

<フライ級/5分2R>
中西哲生(日本)
松岡疾人(日本)

<ストロー級/5分2R>
多湖力翔(日本)
鶴斗(日本)

<75キロ以下契約/5分2R>
小林ゆたか(日本)
岡田充広(日本)

<フェザー級/5分2R>
宜野座ケビン(ペルー)
田口翔太(日本)

<バンタム級/5分2R>
野木崇政(日本)
岩翔哉(日本)

<アマチュアルール ライト級/3分2R>
真野亜三瑠(日本)
松川翔音(日本)

<アマチュアルール フライ級/3分2R>
谷口仁歩(日本)
山田悠太(日本)

<アマチュアルール バンタム級/3分2R>
時任流架(日本)
倉冨立聖(日本)

■DEEP Nagoya Impact 2024 2nd ROUND対戦カード

<バンタム級/5分2R>
吉田陸(日本)
切嶋龍輝(日本)

<女子51キロ契約/5分2R>
富松恵美(日本)
マユミ・グラップリングシュートボクサーズジム(日本)

<ライト級/5分2R>
今村滉(日本)
河添幹斗(日本)

<フライ級/5分2R>
廣瀬裕斗(日本)
加藤聡志(日本)

<バンタム級/5分2R>
Ryoma(日本)
脇田仁(日本)

<バンタム級/5分2R>
Akiyoshi(日本)
土本暉弘(日本)

<アマチュアルール バンタム級/3分2R>
熊澤愛希也(日本)
平山稔和(日本)

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45 AB GFC KAREN MMA MMAPLANET o RING Championship04 YouTube アナ・パラシオス チャンネル パク・サンヒョン パク・シウ パンクラス ホン・イェリン 古賀愛蘭 國頭武

【RING C04】國頭は対戦相手が倒れ、試合は中止に。古賀愛蘭、Double GFCアトム級王者と対戦!!

【写真】楽しみな一戦だ(C)RING CHAMPIONSHIP

明日6日(土)に韓国はソウルのTHE K Hotel Seoul内グランドボールルームで開催されるRING Championship04の計量が行われた。
Text by Manabu Takashima

同大会には日本から古賀愛蘭が出場し、パク・ボヒョンと対戦する。またBURST所属の國頭武はバンタム級8人トーナメント準々決勝に出場予定だったが、対戦相手が計量中に体調不調に陥り欠場となった。


カザフスタンのボラット・ザマンベコフ×ムン・グックフワン、イ・ヒゼ×シン・ユミン、キム・ウンソン×ソン・グンホら3試合とともに準々決勝でパク・サンヒョンと対戦予定だった國頭だが、そのパクが減量中に倒れて病院に搬送される事態に。

これを受けて「パク選手は減量中に倒れたと聞きました。彼の回復を祈ります。自分も命を懸けて準備しましたが、次の試合の準備をします」と話した國頭は、試合はキャンセルとなったがトーナメント準決勝進出が決まった。

チームメイトの試合はなくなった古賀にとって、初の海外での試合は2年前のパク・シウ戦に並ぶキャリア最強の相手とのファイトとなる。パク・ボヒョンは格闘代理戦争シーズン3で平田樹に敗れたが、その後は母国のAngel’s FCやDouble GFCでキャリアを重ね、後者ではパンクラス4月大会でKARENと対戦するホン・イェリンを破ってアトム級チャンピオンに輝いている。

2022年7月には北米進出もCombateでアナ・パラシオスに判定負けを喫して以来の再起戦が、今回の古賀との試合となる。パク・ボヒョンは47.8キロ、古賀は48.2キロで計量をクリア。パク・ボヒョンにとってはウィニングトラックに戻るため一戦は、古賀にとってはステップアップが掛かった試合となる。そして元々定評のあった打撃以外の部分で、彼女が如何に成長し総合力を身につけているのかが問われる一戦といえる。

■放送予定
4月6日(土・日本時間)
午後5時00分~RING Championship YouTubeチャンネル

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【Grachan69】フェザー級王者の小島勝志が国際戦でバクトルを迎え撃つ。芳賀ビラル海は藤村健悟と対戦

【写真】小島の真価と進化が問われるバクトルとの国際戦(C)MMAPLANET

1日(月)、GRACHAN実行委員会より5月26日(日)東京都大田区の産業プラザPIOで開催されるGrachan69の対戦カードが発表された。同大会ではフェザー級王者の小島勝志が、フィリピンのロッキー・バクトルを迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike


小島は昨年5月のGrachan61で、フェザー級王座決定トーナメント決勝を高橋孝徳と争い判定勝ちを収めてベルトを巻いた。その小島が1年ぶりの試合で、ONE参戦経験を持つバクトルとノンタイトル戦で激突することとなった。

高橋戦では、ムエタイ技術を高めたグラップラーを相手に左ジャブと左ボディが冴え渡った。高橋のテイクダウンに苦しむ場面はあったものの、終盤には小島がバックを奪い、さらに左だけでなく右クロスと右テンカオを混ぜて3-0の判定勝ちで新王者に。

対するバクトルはMMA戦績が5勝3敗。昨年5月にはONE FN17でモンゴルのエンフオルギル・バートフルーと対戦している。実はMMAPLANETでは、昨年11月のフィリピン取材でバクトルの姿をキャッチしている。この時、GLADIATORタレントリレーションを務める長谷川賢氏はバクトルの馬力に対して評価をしていたという。ONEのエンフオルギル戦ではパワフルなテイクダウンと打撃に屈したものの、持ち味である馬力に打撃と組みの連動という部分でONE時代よりも成長が見られると、一筋縄ではいかないファイターとなるに違いない。

小島の持ち味は、どの距離からでも相手を削ることができるパンチを持っていること。左ジャブに対してバクトルが馬力を武器に距離を詰めてきても、左ボディと右アッパーで削り続けて仕留めたいところだ。

今大会には、3月のGrachan68×Brave Fight31でライト級2位の岸本篤史を下した芳賀ビラル海も連続参戦を果たし、藤村健悟と対戦する。藤村は昨年12月に中国WLF(武林風)でワン・ジンピンを下している。藤村のグラップリングに対して、ビラルも岸本戦ではダウンを奪ったうえバックコントロールなどキープ力の成長を伺わせた。

現在グラチャンのライト級は、Road to UFC以降の動向が注目される原口伸が正規王座に付いている。原口のRTU参戦を受けて設置された暫定のベルトは、林RICE陽太が巻いているものの、その林も4月13日に韓国ROAD FCでパク・シウォンと対戦する。もし原口がフェザー級に転向し、林RICEが正規王者となれば、ビラル×藤村の勝者の挑戦を受ける可能性もあるだけに注目だ。

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DEEP MMA o RENA RIZIN SASUKE UFC アンシュル・ジュビリ キック キム・ギョンピョ クレア・ロペス パク・シウ パンクラス ヒロヤ 上田将年 上田将竜 中村倫也 伊藤裕樹 修斗 宇佐美正パトリック 浜崎朱加 瀧澤謙太 田中半蔵 矢地祐介 芦田崇宏 野瀬翔平 鈴木博昭 鈴木槙吾 阿部大治

RIZIN LANDMARK8:矢地 vs. ギョンピョ、浜崎 vs. クレア・ロペスなど主要カード発表。

ライト級
矢地祐介
キム・ギョンピョ

一時はライト級エース候補だった矢地だが、サトシとグスタボに連敗。昨年は6月の北海道大会で5連敗中のザック・ゼインに1Rチョークで勝ったのみで、なかなか試合が組まれなかった。北海道に続いて九州とドサ回りが続くが、勝って3連勝となるか。

ギョンピョは2022年のRoad To UFCで優勝したインドのアンシュル・ジュビリに判定負けで敗退。昨年4月のRIZIN初戦では宇佐美正パトリックにキャリアの差を見せつける圧勝。11月にはアゼルバイジャン大会に出場して地元のラギモフを秒殺KOしている。

女子スーパーアトム級
浜崎朱加
クレア・ロペス

元王者浜崎は2021年にノンタイトル戦で伊澤にTKO負けで、デビュー以来初の日本人選手相手の敗戦。22年4月、タイトル戦で組まれたダイレクトリマッチでも敗れて王座から陥落した。女子アトム級GPでは準決勝でパク・シウに判定負け。41歳になった昨年は試合をしておらず、1年5ヶ月ぶりの復帰戦となる。タイトル戦線に踏みとどまるためにも負けられない試合。

ロペスは昨年4月、RIZINデビュー戦でRENAに足での膝十字で勝利。2戦目で早くも伊澤のタイトルに挑戦したが、ニンジャチョークで秒殺一本負け。

フェザー級
芦田崇宏
鈴木博昭

元DEEP王者で、RIZINデビュー戦で萩原に1R一本勝ちした時点では、まだ始まったばかりのフェザー級トップ日本人選手だったはずの芦田だが、地味さが災いしてか試合が組まれず、ようやく組まれると金原・アグォンに連敗。中田に地味勝ちしたものの、昨年5月にはRIZIN3連敗中の摩嶋に一本負け。地味強ばかりと当てられている。

MMA転向から3勝3敗の鈴木だが、勝った試合は序盤に打撃がヒットしてのKO勝ちで、あとは判定負け。打撃勝負に付き合ってもらえない相手だと厳しいままだと、これ以上RIZINで使い道がないのでは。生き残りがかかった試合。

バンタム級
瀧澤謙太
野瀬翔平

4連敗中でリストラギリギリの瀧澤が地元九州勢の野瀬と対戦。野瀬は一昨年、もっとも知名度が低い中でRoad To UFCに出場したが、準決勝で中村倫也に完敗。中村という厳しい相手だったためか、昨年も出場のチャンスが与えられたものの、一回戦でスプリット判定負け。現在修斗ではノーランカーだが、先月ランカーの神田T800に勝利したので、1月度ランキングには入ってくる見込み。

フライ級
伊藤裕樹
上田将年

伊藤は昨年5月にアーセンにタックルからコントロールされ判定負け。超RIZIN.2にはヒロヤの相手枠として出場し、テイクダウンに手こずってのスプリット判定勝ち。地元相手でのLANDMARK.6ではまたも僅差の試合でのスプリット判定勝ち。

上田もジモティ枠。上田将竜のリングネームでパンクラスに参戦していたが、タイトルには届かず。昨年11月に地元福岡で行われたBLOOM FCでは本名に戻し、モンゴルのオトゴンバヤルに判定勝ち。

ウェルター
阿部大治
押忍マン洸汰

阿部はストラッサーに判定勝ちするなど3連勝したが、DEEPで鈴木槙吾にまさかの一本負けで王座陥落。昨年7月にはイゴール・タナベ相手にミドル級で体重ハンデマッチを組まれ、パンチを効かせる場面もあったが一本負け。ウェルター級に落としたタナベが大晦日に試合が組まれているのに対し、1年4ヶ月ぶりに本来のウェルターで試合を組まれた阿部は福岡でジモティ選手と対戦。RIZINウェルター級では3戦0勝とトップの戦績にもかかわらず不遇。

福岡出身の押忍マンはハードパンチャーで、パンクラスでは勝っても負けてもフィニッシュ決着で盛り上がる試合をする選手。

フェザー級
トゥラル・ラギモフ
田中半蔵

福岡出身の田中は2022年に40歳で修斗に復帰すると、2連勝で先月SASUKEのタイトルに挑戦したが、3RKO負け。相手のラギモフはアゼルバイジャン大会のジモティ枠で、ギョンピョに秒殺KO負け。今回はケラモフの抱き合わせ出場か。

今回発表された地元勢は、地元でなければRIZINに出てくるレベルではないので、正直勝っても次にRIZINに出るチャンスが与えられるとは思えない。しかし、北海道大会の後藤のように、インパクトのある勝利なら次のチャンスもあるかもしれない。

これに加えてジモキック1試合、オープニングファイト5試合(字もキック3試合とジモMMA2試合)。

メインは長崎出身の堀江 vs. グスタボになるとのこと。