カテゴリー
45 ACA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN16 ONE FN19   アブラォン・アモリン キック ジョナサン・ハガティー ダニエル・ウィリアムス ダヤニ・カルドゾ ファブリシオ・アンドラジ フィリッピ・ロボ ボクシング マンスール・マラチェフ リト・アディワン ルンピニー ヴァウミール・ダ・シウバ 手塚裕之 武尊 猿田洋祐 秋元皓貴

【ONE FN19】キック&ムエタイ王者ハガティー「MMAグローブでムエタイをやりたくてONEを選んだ」

【写真】キックとムエタイの2冠王でもあるハガティーは「プライオリティを置いているのはムエタイだ」と語った (C)ONE

17日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN19にて、ジョナサン・ハガティーがONEムエタイ世界バンタム級王者として、フィリッピ・ロボの挑戦を受ける。
Text by Takumi Nakamura

タイ人に匹敵する多彩なテクニックとKOする破壊力を併せ持ち、ONEでムエタイとキックボクシングの2冠王に君臨しているハガティー。フライ級時代は減量苦に悩まされたが、バンタム級に階級を上げたことでONEを代表する立ち技ファイターとしての地位を確立させた。MMAPLANET初登場となるインタビューを公開!


――昨年11月のONE FN16ファブリシオ・アンドラジにKO勝利し、ムエタイに続いてキックボクシングルールでも世界王者になりました。あの試合を振り返っていただけますか。

「人間を超えた野獣のような2人の試合になって、そこでしっかり勝つことができた。これからはムエタイだけじゃなくてキックのベルトも防衛していきたい」

――ムエタイ→キックの順でベルトを獲ることになりましたが、どちらのルールを優先してやりたいという考えはあったのですか。

「やっぱり僕がプライオリティを置いているのはムエタイのベルトだ。僕はずっとムエタイをやってキャリアを積んできた。そしてノンオーという子供の頃から見ていた素晴らしいチャンピオンに勝って、ONEムエタイのベルトを巻くことが出来た。僕としてはムエタイのベルトをメインに防衛を続けていきたい」

――MMAPLANET初登場ということで、経歴的な部分も聞かせてください。ハガティー選手は何歳からムエタイを始めたのですか。

「僕の父がMMAファイターで6歳の時に始めて、最初はただ楽しむためにやっていた。13歳から真剣に取り組むようになって、今に至っている」

――ハガティー選手はONE公式サイトの所属の表記が「Keddles Gym/Knowlesy Academy/Team Underground」となっていますが、普段はどこで練習しているのですか。

「最初にKeddles Gymで練習を始めて、Knowlesy Academyに移って、今はTeam Underground MMAで練習している。このジムはMMAという名前がついているけど、ボクシング、キックボクシング、ムエタイとあらゆる格闘技を学ぶことが出来るジムなんだ」

――ハガティー選手は以前からテクニックに優れた選手でしたが、それはコーチの指導によるものなのですか。それとも自分でもテクニックを考えるのが好きなのですか。

「僕には父を含めて3人のコーチがいて、本当に素晴らしいコーチたちだ。それと同時に神様が僕に格闘技の才能というギフトもくれた。そのギフトを活かしてくれる最高のチームのおかげで今の僕があると思っている」

――ちなみにタイ人のコーチに教わったことはないのですか。

「普段はイギリスで練習をしているんだけど、試合前になるとタイのサムイにあるジムでトレーニングキャンプを行う。そこにはクジャックというタイ人コーチもいるけど、イギリスからトレーナーのクリスチャン・ノーズも一緒に来て、そのチームでトレーニングしている」

――イギリス人のトレーナーと練習して、一流のタイ人と渡り合うテクニックを身につけたのですね。それはすごく驚きです。

「そう言ってもらえてうれしいよ」

――ハガティー選手は色んな選択肢があったなかで、2019年にONEで対戦することを選びました。その理由を教えてもらえますか。

「ムエタイで最高峰の選手が揃っている舞台がONEだし、今もそれは変わらないと思う。それと何よりMMAグローブでのムエタイルールは、僕のファイトスタイルに最もフィットしているもので、ONEのムエタイルールで戦いたいと思って、ONEで試合することを選んだ。今こうしてONEで戦い、ベルトを巻けたことは本当にうれしいよ」

――また昨年フライ級からバンタム級に階級を上げましたが、かなり減量が厳しくなっていたのですか。

「その通り。フライ級時代は本当に減量が大変で、何度も試合前に病院に運ばれたことがある。その時にこれは階級を上げろというサインだと思ったし、チーム全員でバンタム級に上げることを決めたんだ」

――ハガティー選手はフライ級でロッタン・ジットムアンノンと2度対戦して、1度目は判定負け、2度目はTKO負けという結果でした。ずばりコンディションはかなり悪かったのですか。

「フライ級時代はどれだけいい状態に仕上げても70パーセントが最大だった。その状態でも最初のロッタン戦は負けていないと思っている。フライ級ではなんとか気持ちを奮い立たたせて戦っていたけど、やはりバンタム級の方がベストの自分で戦うことが出来る。だからぜひロッタンにはバンタム級に階級を上げてもらって、100パーセントの自分と戦ってほしい」

――今大会ではムエタイ王座をかけて、ランキング3位のフィリッピ・ロボと対戦します。ロボにはどんな印象を持っていますか。

「凄くハードワークでタイトルマッチまで上がってきた選手で、それはランキングにも表れていると思う。スタイルマッチアップでも、自分とはすごく合う相手だと思うけど、しっかり倒してベルトを防衛するよ。バチバチの打ち合いでファンが喜ぶエキサイティングな試合をしたい」

――先日、ONEの日本大会が開催されました。ハガティー選手も地元イギリスで試合をしたいという想いはありますか。

「もちろんイギリスに戻って戦いたいし、ONEもヨーロッパで大会を開催することを計画していると思う。イギリスのファンは最高だから、彼らの前で戦いたいね!」

――またONEがムエタイ・キックの試合を組むことで、多くのファイターが世界中で戦うことが出来るようになったと思います。その状況をどう思いますか。

「チャトリCEOとONEのおかげでムエタイがどれだけ素晴らしいスポーツを世界中に見せられていると思う。それはすごくうれしいし、彼らの取り組みには本当に感謝しているよ」

――日本ファンはキックルールでのハガティー選手と秋元皓貴選手の試合を望む声が多いです。彼との試合は意識していますか。

「僕とヒロキの試合は絶対に実現するだろう。ヒロキはすごくパワフルで強いファイターだけど、もし戦うことになったら勝つのは僕だよ」

――今では階級が変わったので簡単ではないことは百も承知なのですが……ハガティ、ロッタン、スーパーレック、武尊の4人が絡むところは見たかったです。一人の格闘技ファンとして。

「そう言ってくれてありがとう。どの選手も世界最高のファイターたちだから、僕も彼らとは戦いたい。ただ先ほど話したようにもう僕はフライ級まで体重を落とすことは難しいんだ。もし彼らがバンタム級に上げることになったら僕はいつでも戦うし、お互いに調整してキャッチウエイトでやることもありだと思う」

――ハガティー選手のようにテクニカルでKOを狙う選手は日本でもファンが多いです。最後に日本のファンにメッセージをいただけますか。

「日本からも応援してくれてありがとう。これからもファンのみんながドキドキ・ワクワクするような相手と戦って、エキサイティングな試合をするよ!」

■放送予定
2月17日(土・日本時間)
午前9時45分~U-NEXT

■ONE FN19 計量結果
※日本時間 2月15日 23時50分時点

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ジョナサン・ハガティー:65.31キロ
[挑戦者] フィリッピ・ロボ:65.54キロ

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス:65.77キロ
モハメド・ユネス・ラバー:未計量

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ダニエル・ウィリアムス:56.70キロ
リト・アディワン:56.59キロ

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン:76.54キロ
ナウゼット・トルヒーリョ:76.66キロ

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
手塚裕之:82.78キロ
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)➡アブラォン・アモリン:82.78キロ

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ルーク・リッシ:未計量
エディ・アバソロ:69.74キロ

<ミックスルール女子ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
ワンダーガール・ナット・ジャルンサック:56.70キロ
ダヤニ・カルドゾ:未計量

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
マンスール・マラチェフ:56.59キロ
猿田洋祐:56.59キロ

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
トンプーン・PKセンチャイ:56.70キロ
ティムール・チュイコフ:56.59キロ

The post 【ONE FN19】キック&ムエタイ王者ハガティー「MMAグローブでムエタイをやりたくてONEを選んだ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN07 ONE FN16 ONE165 Special   キック グスタボ・バラルト ケイド・ルオトロ ゲイリー・トノン シッティチャイ・シッソンピーノン セイジ・ノースカット ダニエル・ケリー ダニー・キンガド チャンネル トミー・ランガカー ハム・ソヒ ボカン・マスンヤネ ボクシング マラット・グレゴリアン マーチン・ウェン モン・ボー 三浦彩佳 山北渓人 山本アーセン 平田樹 武尊 秋山成勲 箕輪ひろば 若松佑弥 青木真也

【Special】J-MMA2023─2024、三浦彩佳「国内にはもっと強い女子ファイターがたくさんいますから」

【写真】三浦にここまで言わせる──やはり、凄まじいマッチアップだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

2023年が終わり、新たな1年が始まるなかMMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。
Text by Shojiro Kameike

J-MMA2023-2024、第十三弾は28日のONE日本大会で平田樹戦に臨む三浦彩佳に話を訊いた。昨年4月のモン・ボー戦で2年6カ月振りとなる勝利を挙げた三浦は、その2カ月後にONEアトム級で平田と対戦することに。「山本アーセンの元カノ&今カノ対決」という煽り、ONEストロー級で戦い続けてきた三浦がアトム級で戦う現実——複雑な気持ちを吐露した。それでも三浦は、前を向いて戦う。シャオ・ヂィンナンとの再戦を目指して。

■2023年三浦彩佳戦績

2月25日 ONE FN07
●0-3 ダニエル・ケリー(米国)※サブミッショングラップリング戦

11月3日 ONE FN16
○1R2分09秒 by スカーフホールド・アメリカーナ モン・ボー(中国)


――改めて2023年は、三浦選手にとってどのような1年でしたか。少なくとも2023年より、2024年は良い気持ちで迎えることができたのではないでしょうか。

「う~ん……」

――えっ、意外と暗いトーンですね。

「ギリギリですね。ギリギリ良い気持ちで2024年を迎えられたとは思います。MMAを1試合戦って、勝ててホッとしました」

――平田戦のオファーが届いたのは、モン・ボー戦の直後だったのですか。

「あの時はまだ『話があった』というぐらいで、私としてはシャオ・ヂィンナン戦があると思っていました。シャオ・ヂィンナン戦と平田戦っていうお話があり、正式なオファーは平田戦だったので『何でかなぁ?』と……」

――その部分で複雑な気持ちのまま新年を迎えたのですね。

「そうですね。1月末が試合なので、年末年始も落ち着いて休むことはできませんし」

――三浦選手にとっても予想外すぎたマッチメイクだったのでしょうか。

「一番意外だったのは、アトム級での試合という点です。以前から言っていたとおり、私はストロー級でシャオ・ヂィンナンと再戦するのが目標で。それが平田選手とアトム級で対戦する、というのは……ビックリしました」

――そのオファーを断るという選択肢はなかったのですか。

「……ここで断ると、いつ次の試合があるか分からないので」

――どちらかといえば平田選手との対戦よりも、アトム級でのオファーに対して合点がいかないということですか。

「私はONEストロー級の選手なのに、なぜアトム級のオファーが来るんだろうって……。自分としてはストロー級でもアトム級でも戦えます。ダニエル・ケリー戦は119ポンド契約で、期間もあったので落とすことはできました。それが1月28日にアトム級というのは――」

――前回のインタビューでもONEストロー級が自分に合っていると仰っていました。おかげで調子が出て来た、と。しかしアトム級で平田戦というのは、つまり平田選手を軸に組まれた試合ということです。

「はい。『こう来るんだぁ……』という気持ちはあります。とにかく胃が痛いですね(苦笑)」

――公式トレーラーで、三浦選手は「私がやってきたことはエンタメではない」と発言していました。山本アーセン選手の元カノ&今カノ対決という煽りも含めて、エンタメといいますか……。そこで今の三浦選手の言葉を聞いていると、この試合に対するモチベーションはどこにあるのかと気になります。

「ひとつは、すぐにONEが試合を組んでくれたことは嬉しいです。たとえ前回はモン・ボーありき、今回は平田選手ありき――であったとしても。試合は試合として、私は勝つと信じています。だからまず試合が組まれたことには感謝しています。

それとポジティブに考えるなら、『私はストロー級とアトム級、どちらでも戦えるぞ』とアピールする機会だと思うんですね。減量に関しても、アトム級というお話があった時にトレーナーさんに相談したら『絶対にアトム級の体をつくることができる。安心しろ』と言われて。その言葉を信じて、この試合は『私はいつでも何処でも戦える』とアピールできるチャンスだと考えることができるようになりました」

――ということは平田戦に向けて減量も順調なのですね。

「すごく順調に落とすことができています」

――なるほど。この試合で平田選手に勝利し、ストロー級でもアトム級でも戦えるとアピールした先に何があると思いますか。

「ストロー級でヂィンナンと再戦したいです。でも今は、とにかく与えられたことをやっていこうと考えていますね。それと平田選手は注目度が高いし、私が勝ってちゃんと……」

――ちゃんと?

「いや、ちゃんと――ではないですね。SNSで注目を集めるということが、よく分からないんですよ。TRIBEにはSNSをやっている人が少なくて(笑)」

――アハハハ。

「TRIBEには強いのに認知度が低い選手が、たくさんいると思うんです。だから私が注目度の高い平田選手に勝つことで、もっとTRIBEが認知されて、ONEという大会が日本でも注目されたら――と思っています。

私って、『没頭する力』は人より高いとトレーナーさんにも言ってもらえていて。そういうポジティブな言葉を信じて、今は試合に向けて練習しています」

――ポジティブな気持ちを持っていても、インタビュー映像で泣くのはデフォルトになっているのですか。

「アハハハ! あれって確か、カットと言われたあとに泣いているんですよ。だから『撮っているんかい!』と思って(笑)」

――三浦選手が泣くのを待っていたのかもしれません。

「そうなんでしょうねぇ(笑)」

――試合の話に戻すと……もともと階級も違いましたし、この試合のオファーが来るまで平田選手は視野に入っていなかったのですよね。

「視野には入っていなかったです。正直、平田選手にはファイターというイメージを持っていなくて。ファッションやSNSとか『今時の子』という印象でした。今回、煽り映像のインタビューでも『日本の女子MMAナンバーワンを決める』みたいなことを訊かれたんですよ。私は、全然そんなことは思っていなかったです。国内にはもっと強い女子ファイターがたくさんいますから」

――……。

「だから――何とも言えないところはあります。今回は自分自身への挑戦だと思っていて。かといって相手のことをナメているとか、そういう気持ちは一切ありません。ちゃんと集中して試合に臨む。それは今までの試合と変わらないし、これからもずっと同じです」

――対戦が決まるまで、平田選手の試合は視ていましたか。

「全部ではないけど、視ている試合もあります。でもハム・ソヒ戦は何がしたいのか分からなかったし、他の試合も――与えられている環境はすごく良いし、素質もある選手なのに『アレッ?』という感じで。いつも綺麗に戦おうとしすぎているというか。そこが皆さんも『う~ん……』と思う要因なのかもしれないですけど」

――確かに今は、デビュー当時ほどの爆発力は感じられなくなっています。

「指導者が固まっていなかったという理由もあると思うんですよ。私もいろんなところへ出稽古に行きますけど、最後は長南(亮TRIBE代表)さんが締めてくれるので。周りに厳しく言ってくれる人が多くて、ありがたい環境だなって実感しています」

――体重を落とすことはできたとしても、アトム級でもストロー級と同じ出力で戦えるかどうかという不安はありませんか。

「今もパワーは落ちていなくて、練習で男子選手を極めることがあります。だから、その点で不安はないですね。むしろ今までやってきたこと――体の使い方とか繋がってきたものもあるので。堀江(登志幸)トレーナーが、トレーニングの年間スケジュールを立ててくれているんですよ。ここまでに、これができるようになる。次は……って。階級は別として、そうやって繋がってきたものを次の試合で見せることはできるんじゃないかと思います。反対に『平田選手のほうがアトム級まで落とせるのかな?』って、よく言われますね(苦笑)」

――では対戦相手として、ファイターとしての平田選手の印象を教えてください。

「私よりも柔道の素質はあると思います。でも、どうなんですかねぇ……。勝ちにこだわる執念は、絶対に私のほうが上だと思います。私は勝てれば良い。綺麗に戦おうとは思っていないので。もし1Rでグチャグチャした展開になっても、2Rでスクランブルになったら私のほうが強いんじゃないかと考えていますね。

先ほども言いましたけど、油断はしていません。『もしかしたら、すごい武器を持っているんじゃないか』という最悪のケースまで想定して、一切の油断なく仕上げていますから」

――平田選手にとっては10カ月振りの試合になります。この10カ月の間に新しい武器を身につけている可能性はあります。

「彼女がMMAに対して本気で向き合っていた10カ月間であれば、その可能性はありますよね。本気で向き合っていたとしたら――ですよ。ただ、MMAを知っている方は分かってくれると信じています。とにかく1月の試合が無事に終わってほしい(苦笑)。いろんなことがありすぎるので、私も勝って少しゆっくりしたいです」


■視聴方法(予定)
1月28日(日・日本時間)
午後5時00分~ABEMA格闘チャンネル
午後6時30分~ABEMA PPV

■ONE165対戦カード

<ONEキックボクシング世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者] スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
[挑戦者]武尊(日本)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] トミー・ランガカー(ノルウェー)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
セイジ・ノースカット(米国)

<スペシャルルール187.25ポンド (※84.94キロ)契約/3分3R>
秋山成勲(日本)
ニキー・ホルツケン(オランダ)

<キック156.5ポンド(※70.99キロ)契約/3分3R>
マラット・グレゴリアン(アルメニア)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
マーチン・ウェン(豪州)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
三浦彩佳(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
若松佑弥(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラデ・オパシッチ(セルビア)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
山北渓人(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
グスタボ・バラルト(キューバ)
箕輪ひろば(日本)

The post 【Special】J-MMA2023─2024、三浦彩佳「国内にはもっと強い女子ファイターがたくさんいますから」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AB ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN16 Road to UFC UFC ダヤニ・ソウザ モン・ボー ルンピニー 三浦彩佳 海外

【ONE FN16】三浦彩佳。2年半振りの勝利とこれから─02─「日本人から見ても変だから、海外のほうが」

【写真】勝利後の涙までが、三浦の試合(C)ONE

11月4日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されたONE Fight Night16で、モン・ボーに勝利した三浦彩佳のインタビュー後編。
text by Shojiro Kameike

モン・ボー戦で手にした2年8カ月振りの勝利は、同時に三浦にとってはONEストロー級タイトル戦線へ復帰する切符でもあっただろう。ONE日本大会の開催も決まった2024年、三浦が自身の歩むべき道を語る。

<三浦彩佳インタビューPart.01はコチラから>


――ボトムから相手の首に左腕を回し、袈裟固めに持ち込みました。最後に腕をアメリカーナの形で極めるアヤカ・ロックばかりが注目されがちですが、袈裟固めの抑え込み方も……エグいですよね(苦笑)。この時点ですでに腕だけで相手の喉仏を圧迫しています。

「はい。袈裟固めの時もなるべく密着するようにしているので、あの形になっただけで苦しいと思います。おそらく一般の方ならタップしますね」

――なるほど。勝利したあとは長南さんに抱き着き、号泣しながらの三浦彩佳劇場が展開されていました。久しぶりの勝利ですし、やはり平常心は失うものですか。

「アハハハ。試合が終わった瞬間は、『やっと勝てた!』と思っていたぐらいでした。でも横を向いたら、長南さんがダッシュで私のところに来ていて――それが嬉しかったんですよね。あとで聞いたら、私はコンディションも良くて試合前日も爆睡していたのに、長南さんは試合の前日に寝られなかったらしくて。私が長南さんにMMAを教わり始めてから10年の歴史が凝縮されたよう試合でした。勝つことができて、本当に一安心しています」

――試合前は『勝ったら全て言いたい』と仰っていましたが、なぜかあの試合内容と結果で中継では三浦選手のインタビューがありませんでした。試合前に言いたかったことは、試合後に全て言えたのでしょうか。

「それなんですよ! 勝ってインタビューがないのは初めてで(苦笑)。たぶんチャトリさんは怒っていたんじゃないですか?」

――なぜチャトリ代表が怒るのですか。

「チャトリさんとしては、モン・ボー選手に勝ってほしかったんじゃないかと……」

――それは本人に聞いてみないと分かりませんが、有り得るかと。同時にチャトリ代表個人の感情で勝利者インタビューが中止にはならないでしょう。ただ今までもそうですし、今回の試合についても、自分の勝利を望まれていないという意識はありましたか。

「ONEの人たちがどう考えているかは分からないです。でも今のMMAは、世界中で中国人ファイターの勢いが凄いじゃないですか。しかもモン・ボー選手が所属しているのは中国で一番評価されているチームの一つで。中国からの応援団もすごくて、タイで試合をしているのにアウェイ感が強かったです。シンガポールで試合をした時も、中国人選手の応援がすごかったからアウェイ感があって――」

――つまり、三浦選手としては「自分はモン・ボーに対する噛ませ犬ではないか」という気持ちもあったわけですね。

「だから今回ばかりは、本当に集中できていました。いつもはニコニコしていますけど、今回はずっと相手のことを見ていて」

――先ほど三浦選手が仰ったとおり、今のMMAワールドでは中国勢の強さが目立ってきています。ONEだけでなく、昨年と今年のRoad to UFCも中国勢のためのトーナメントかと思わされるほどです。

「ONEのスタッフさんも観客の皆さんも、ずっとフレンドリーであることは変わりないです。でも会場の雰囲気は、ONEに出始めた頃はもっと日本人選手に温かかったかなって印象はありますね。でも、その場所で戦うしかない。私も慣れてきましたし、ずっとONEで試合をしてきたからファンの方も応援してくれているのかなって感じることもありますね。それは私にとって、すごく恵まれた環境ではあると思います」

――今回、モン・ボーに勝った直後はいかがでしょうか。

「皆さん、すごく温かったですね。すごい拍手をくれて、会場でも控室でも皆さんから『おめでとう』と声を掛けてもらったり」

――それは良かったです。今回の勝利で、ONEストロー級戦線で生き残ることができました。目標であるシィオン・ヂィンナン戦まで、どれだけ近づいたと思いますか。

「モン・ボー選手に勝ったことで、彼女がいたポジションをもらったと思います。だから、いつ再戦の話が来てもおかしくはないと考えていて。すぐにシィオン・ヂィンナンとの再戦でなくても、去年の4月に私が肩を脱臼して負けたダヤニ・ソウザとのリベンジマッチとか。あるいは今年7月にワンダーガール(ナット・ジャルーンサック)に勝ったリサ・キリアコウも、対戦候補として挙がってくると思うんですよね。

もちろん他の選手との試合もあるでしょうし、とにかく今のONEで試合をするには『いつ試合の話が来ても良いように準備しておく』ことも必要かもしれないですね。それにダメージもないし、追い込み練習の疲労も抜けているので、すぐに次の試合に向けた練習にも取り組むことができます」

――中国勢の応援が強いなかで、モン・ボーに勝利した。ではシィオン・ヂィンナンと中国で戦っても大丈夫ではないかというぐらい、ハートも強くなったのではないですか。

「もしONEが中国で大会を開催するなら、再戦が中国になる可能性もありますよね」

――一方で、年明けに開催が噂される日本大会には出場したいですか(取材後、2024年1月28日のONE日本大会が発表された)。

「日本大会についてはモン・ボー戦が終わったあと、いろんな人に聞かれるんですよね。でも正式には聞いていないし……。日本大会が行われるなら、もちろん出たいです。でも日本大会に限らず、どんどん試合をしていきたいです。いつお話が来ても、パッと出られるように準備もしておくので。

特にシィオン・ヂィンナンと再戦できるなら、日本大会にはこだわりません。これは長南さんに言われたんですけど――海外に行くと日本とは違う文化があって、日本人からすると変だと思うこともありますよね。でも私は日本人から見ても変だから、海外のほうが合っているんじゃないかって(笑)」

――アハハハ。海外で戦おうとしている三浦選手に対して、長南さんらしいエールの送り方ではないですか。

「今は海外でも一人でショッピングモールに行けるし、試合ができるなら何処でも良いですね。『ここで試合がしたい』なんて思いすぎていると、違う場所になったら残念な気持ちになっちゃいますし。それより『いつでも試合できますよ~』というほうが、気持ちも楽で。

むしろ生活を変えないほうが、体への負担も少ないんですよ。だから常に試合ができる状態にしておいて、その生活を変えずに『2週間後に試合? やります!』と言えるぐらいの身体と精神になってきていますね。それだけどんどん試合をしていきたいです」

The post 【ONE FN16】三浦彩佳。2年半振りの勝利とこれから─02─「日本人から見ても変だから、海外のほうが」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AB ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN16 ダニエル・ケリー モン・ボー ルンピニー 三浦彩佳 海外

【ONE FN16】三浦彩佳が2年半振りの勝利を振り返る─01─「あの距離で入るのは2度とやらないほうが良い」

【写真】あの入り方を本人解説、これは本人にしか解説できないと思います(C)SHOJIRO KAMEIKE

4日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されたONE Fight Night16で、三浦彩佳がモン・ボーにアヤカ・ロックを極めた
text by Shojiro Kameike

三浦にとっては2021年月のハイアニ・バストス戦以来となる勝利――フィニッシュは同じアヤカ・ロックでも、袈裟固めで抑えるまでの展開に違いがあった。そこで三浦自身に試合の振り返りと、今回のアヤカ・ロックについて解説してもらった。


――モン・ボー戦での一本勝ち、おめでとうございます。

「ありがとうございます! 今回はすごく調整もうまく行きました。タイでの追い込みも――」

――海外で試合をする場合、現地で追い込み練習を行うのですか。

「はい。普通は、現地入りしてからは調整程度に動くか、体を休めておく人が多いと思います。でも長南さんの場合……現地入りしてからも1日1時間ぐらい、いつもの練習と変わらないぐらい動くんですよ。TRIBEの選手にとっては、それが当たり前で。それが今回は特に調子が良くて、現地の練習でも出力が凄かったんです。出力が凄すぎて、少し体が痛くなるぐらいでした。今まで試合をしてきたなかで一番、調子が良かったかもしれません」

――まず、それだけ現地で体を動かすのですね。減量のために体を動かす選手は多いと思いますが……。

「私の場合は、ONEのフライ級だと減量の心配がないですからね。今回もずっと体重はアンダーで、ご飯もしっかり食べていました。そのなかでも今回は特に調子が良かったです」

――それだけ試合直前に動いて、試合までに疲労は抜けるのですか。

「もちろん体を動かしながら、疲労は抜いて――ということを繰り返します。今回はホテルの近くにタイマッサージのお店があって、そこで毎日オイルマッサージを受けていました(笑)。あとは日本からお風呂を持っていって」

――お風呂を持って行く!?

「膨らまして、お湯を溜めることができるタイプのお風呂です。減量がなくても、もともとお風呂が好きなので(笑)。海外のホテルだとバスタブがないところも多いですし、毎回お風呂は持って行きます。サウナよりもお風呂に入ってボーッとしているほうが、疲れは取れますね」

――ということは、試合当日までストレスも少なく、コンディションも良かったわけですね。

「コンディションが良い分、ストレスもなかったです。2月の試合(ダニエル・ケリーとのグラップリングマッチ)はいつもより3キロぐらい軽い契約体重でしたし、現地に日本人スタッフの方がいなかったんですよ。そういう面で不安がありました。でも今回は日本人スタッフもいましたし、私も試合当日は朝5時に起きて一人で散歩したりとか。それぐらい不安もストレスもない状態でした」

――もうそれほどONEというイベントに溶け込んでいるのではないですか。

「いやぁ、どうなんでしょう……。今回は長南さんと一緒にいる時もありましたけど、一人でいる時のほうが多かったかもしれないです」

――長南さんがいないほうがストレスにならないわけですね(笑)。

「そんなことは言っていません! でも長南さんが出かけて私一人になる時でも、『まぁ良いか』と思えるぐらいリラックスできていたことは確かです。普通は海外に行って、一人で散歩することは、なかなか無いと思うんですよ。しかもWi-Fiが繋がっていない状態で」

――それは……できることなら避けたい状態ではあるでしょうね。

「そうですよね。しかも私は方向オンチですし(笑)」

――よく一人で出かけましたね! しかも試合前に。

「アハハハ。まぁ何とかなるかなっていう感じで」

――前日計量でモン・ボーと向かい合い、相手の体格が大きくて不安にはなりませんでしたか。

「大きかったですね! もともと大きい選手ですし、あと減量もギリギリのところを攻めているのか……。試合の時はリカバリーしていて、さらに大きく感じました。威圧感はありましたね」

――試合では開始早々、遠い距離からシングルレッグで入りました。遠い距離から飛び込むことになったのは、相手の威圧感も影響していたのでしょうか。

「いえ、単に私の入る位置が遠かっただけです(笑)。ただ、あれも練習していたパターンだったんですよ。遠い距離から入ったパターンも練習していました。とはいえ、あの距離で入るのは二度とやらないほうが良いと思いました」

――相手との体格差もありますし、トップから潰されてパンチを落とされたら……とは考えなかったですか。

「あっ、あれは作戦でした。相手にトップを取ってもらったという感じです」

――つまり、どのような形でも組んでしまえば相手の首に腕を巻き付け、どうにかできるという自信があったわけですか。

「そうなんですよ。モン・ボー選手もあの形にはならないと予想していたと思うんですね。でも私としては、モン・ボー選手はRNCが得意だからバックやサイドを取れるような状態になれば、相手のほうから組んできてくれると考えていました。案の定、彼女はサイドから抑えに来て。

反対に私はあの形が得意で、しかもモン・ボー選手の腕が空いていたから、まず裏アヤカ・ロック(サイドを取られた状態で極める)を狙おうと思って。それがダメでも、相手はそのままサイドで抑え込み続けるでしょうからクルッと回して、アヤカ・ロックを極めようと考えました」

――それだけの自信があるポジションと極め技を持っていることは、心理的な面でも大切ですね。

「同じ階級の選手が相手なら負けないという自信はあるし、『これで勝てなかったら私は終わりだな』と腹は括っています。あとモン・ボー選手も打撃でKOするパワーはあるとは思いますけど、組み力はそれほどでもなくて。だから怖さもなく安心して、アヤカ・ロックの状態まで持って行くことができました」

――なるほど。とはいえ、サイドを取られた状態から首投げのような形でトップを取るというのは、なかなか見られません。

「実は大きい相手用の投げ方もあるんですよ。でも今回は、大きい相手用の投げ方でなくてもクルッと回りました。普段は自分より大きな人たちと練習していて、その人たちを回せるように練り上げてきている技ですから」

<この項、続く>

The post 【ONE FN16】三浦彩佳が2年半振りの勝利を振り返る─01─「あの距離で入るのは2度とやらないほうが良い」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE ONE FN16 アラヴァディ・ラマザノフ キック ジョナサン・ハガティー ファブリシオ・アンドラジ ボクシング

【ONE FN16】ハガティーがアンドラジを右ストレートでKO!キック&ムエタイの2冠達成

【写真】アンドラジの奥足ローに手こずるハガティーだったが、最後は右ストレートでアンドラジを沈めた(C)ONE

<ONEキックボクシング世界バンタム級王座決定戦/3分5R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
Def.2R1分57秒by KO
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

サウスポーに構えてガードを高く上げるアンドラジ。ハガティはインロー、前蹴りと右ミドルを蹴る。アンドラジはインローと奥足ロー。ハガティーはローに右ストレートを合わせる。

アンドラジは右フックから左ボディ、そして奥足ロー。ハガティーはボディストレートと右ミドル、ヒザ蹴りを突き刺す。アンドラジはジャブから奥足ローにつなげ、この奥足ローを的確に当てる。ハガティーは左ボディを見せて、ガードの間に右ストレートを打ち込む。アンドラジはやはり奥足ローで攻める。

2R、ハガティーがアンドラジの奥足ローに右ストレートを合わせ、右ヒザ蹴りから左フックを返す。アンドラジはガードを上げて左ストレート、ジャブと左ミドル、左ストレートから右フックと前に出る。

ここでハガティーが右足を上げるフェイントから左ハイを効かせ、右ストレートから前進。アンドラジをロープに詰めてパンチをまとめる。アンドラジもヒザ蹴りを返すが、ハガティーの勢いは止まらない。最後は下がるアンドラジに右ストレートを叩き込んで、アンドラジをマットに沈めた。

試合後、キック&ムエタイ王座戴冠の喜びを語るとともにMMA王座への興味を示したハガティー。そこにアラヴァディ・ラマザノフが現れ、キック王座への挑戦をアピールした。


The post 【ONE FN16】ハガティーがアンドラジを右ストレートでKO!キック&ムエタイの2冠達成 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE ONE FN16   タイ・ルオトロ マゴメド・アブドゥルカディロフ

【ONE FN16】ルオトロがアブドゥルカディロフを下してSG世界王座獲得「MMA? まず柔術でベストに」

<ONEサブミッショングラップリング世界ウェルター級(※83.9キロ)王座決定戦/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
Def.3-0
マゴメド・アブドゥルカディロフ(ロシア)

立ちレスでいなすタイが頭を抱える。手探りのスタンドの展開が続き、タイがレベルチェンジを見せる。動じないアブドゥルカディロフはシングルレッグも、タイが足を引き抜いながらまた足を掴ませようと動く。ダブルレッグからバックを伺うタイは、ウィザーのアブドゥルカディロフをボディロックで倒すが、すぐにスタンドに戻られる。

そのまま立ち技の展開が続き、タイが試合を創ろうと動きジャンピンガードで引きこんだ。クローズドの中で正座して、頑強な守りのアブドゥルカディロフがヒザ立ちになる。腰を切ってKガードから、クローズドに戻したタイのハイガードを担いでいくアブドゥルカディロフ。タイは足を取ってサドルに。蹴って逃げたアブドゥルカディロフだが、タイがそのまま上を取る。半身のアブドゥルカディロフに対し、タイはパスの圧力を高め、そのままマウントを奪う。

枕で圧を掛けたタイは、反応せずに忍の一字のアブドゥルカディロフから、ハイマウントへ。腕を取りつつ、自在に動くタイがニーインでアブドゥルカディロフの動きを待つ。ハーフなからアブドゥルカディロフを動かし、背中を見せたところでギロチンをセットする。徹底して防御一辺倒のアブドゥルカディロフにダース――も、腹ばいになって防御される。

こうなるとタイが如何にフィニッシュに結びつけるのか――というタイトル戦は、タイの足関狙いに反応したアブドゥルカディロフからアック、さらにマウントと一方的な状態が続く。残り40秒で三角をセットして、下になったタイミグでを伸ばしにかかる。

アブドゥルカディロフは意地のエスケープからスタンドへ。タイは跳びつきガードを見せ、タイムアップを迎え――文句なしの判定勝ちで初代ONEサブミッショングラップリング世界ウェルター級のベルトを肩に置き、「凄く良い気持ちだ。彼はアニマルで、尊敬している。でもこれがスタート、僕はオールタイムベストを目指して生きてきた。誰が来ても戦う。185ポンドで僕がベスト。ハードな試合をしたい。MMA? そこは弟と話しているけど、まず柔術でベストになり、十分な力をつけてからMMAを戦う」と話した。


The post 【ONE FN16】ルオトロがアブドゥルカディロフを下してSG世界王座獲得「MMA? まず柔術でベストに」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE ONE FN16 カリム・ベノーイ サクセン・オークワンムアン

【ONE FN16】ヒジ・ヒザ蹴りモードのセクサンが古豪ベノーイに圧勝

<ムエタイ140ポンド契約/3分3R>
サクセン・オークワンムアン(タイ)
Def.3-0
カリム・ベノーイ(アルジェリア)

ジャブを伸ばすセクサン。じりじりと前に出て右ミドルと右ヒジを打ち込む。ベノーイはガードを上げ、ボディへのジャブ、左フック、右ストレートを返す。プレッシャーをかけ続けるセクサンは右ヒジ・右ミドル、ベノーイのガードの間に左右のヒジをねじ込む。前に出るセクサン、下がりながらパンチを返すベノーイという展開が続いた。

2R、ベノーイが下がりながら右ロー。セクサンは右ミドルを蹴り返し、ベノーイをコーナーやロープに詰めてパンチとヒジ。ベノーイもワンツーや左ボディを返すが、セクサンは下がらない。セクサンは距離が詰まるとヒザ蹴りでボディをえぐり、これで前に出ていく。ベノーイも右ストレートと右アッパーを返すが、ヒザ蹴りの連打でベノーイを何度もロープまで後退させた。

3R、ガードを固めて前に出るセクサン。ベノーイはそこに右アッパーを狙うが、セクサンはテンカオ(掴まないヒザ蹴り)と首相撲からのヒザ蹴りを使い分け、右の縦ヒジをベノーイの顔面に叩き込む。セクサンが首相撲に持ち込むと、ベノーイは思わず横や後ろを向いてしまう。このまま試合終了となり、セクサンがベノーイに圧勝した。

The post 【ONE FN16】ヒジ・ヒザ蹴りモードのセクサンが古豪ベノーイに圧勝 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE ONE FN16 モン・ボー 三浦彩佳

【ONE FN16】三浦彩佳、モン・ボーに必殺の袈裟→アヤカロックを極めて快勝→号泣!!

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
Def.1R2分09秒by スカーフホールド・アメリカーナ
モン・ボー(中国)

すぐにシングルを仕掛けた三浦だが、距離が遠く潰したモン・ボーがパウンドを落とす。それでも下になりながら、寝技の状態を手にした三浦は頭を抱えて亀に。このまま巻き込んだ三浦が、袈裟固めを完成させる。右で殴りモン・ボーも左腕を取りにいくと、一気にアヤカロックを極めた三浦は、タップを奪うや長南トレイナーとハグし号泣した。


The post 【ONE FN16】三浦彩佳、モン・ボーに必殺の袈裟→アヤカロックを極めて快勝→号泣!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE ONE FN16 カン・ジウォン ベン・タイナン

【ONE FN16】ヘビー級グラップラーのタイナン、ジウォンに肩固めで一本勝ち

<ヘビー級/5分3R>
ベン・タイナン(カナダ)
Def.3R by 肩固め
カン・ジウォン(韓国)

プレッシャーをかけるタイナンがすぐにジウォンにシングルレッグで組みつく。ここからバックにつき、持ち上げるようにテイクダウンする。タイナンはそのままグラウンドでもバックを狙いつつ、マウントポジションへ移行。体を起こしてヒジ打ちを落とす。

ジウォンも足を一本入れてハーフガードに戻すが、タイナンはトップキープして再びマウントポジションを取る。タイナンはヒジを落としながら肩固めを狙い、1Rを終えた。

2R、お互いにサウスポーに構える。ジウォンが右を見せてから左ストレート。タイナンはシングルから組みつき、ヒザ蹴りを入れながらダブルレッグでテイクダウンへ。

ジウォンが亀になって立ち上がると、タイナンはクルスフィクスとアームロックを狙う。これを抜かれるタイナンだが、しつこく組み付いてテイクダウンし、ハーフガードでトップキープする。肩固めを狙いつつマウントポジションへ。身体を起こしてヒジ打ちを連打する。

3R、ここもジウォンが左ストレートでプレッシャーをかけるが、タイナンがシングルレッグでテイクダウンする。すぐにマウントをとると肩固めを極めてジウォンからタップを奪った。これでタイナンはMMA戦績を5戦5勝とした。


The post 【ONE FN16】ヘビー級グラップラーのタイナン、ジウォンに肩固めで一本勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE ONE FN16   ジャレミー・ミアド リト・アディワン

【ONE FN16】左フックでダウンを奪い、カーフを効かせたアディワンがミアドにリベンジ

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
Def.3-0
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

軽いローを見せた両者、アディワンが思い切り右を振るう。そして鋭いカーフを蹴ったアディワンに対し、ミアドが跳びヒザを狙う。左フックを被弾したミアドがダウン。シングルに出ると、アディワンが切りながら殴る。そのままリフトしたミアドは、クリンチの攻防となりボディロックも、頭を抱えたアディワンが投げを決める。

すぐにスタンドに戻った両者、アディワンの右にミアドが左を合わせようとする。持ち直したミアドにカーフを入れたアディワンは、左ボディから右フックを振るうが、ミアドもカウンターで待ち受ける。アディワンの蹴りが急所に入ったか、一旦ブレイクが掛かる。再開後、やや落ち着いたなかでアディワンがステップインしてワンツー、左フックを放つ。さらに右ミドルを入れたアディワンが前に出ると、ミアドも左フック。スピニングバックエルボーのアディワン、ミアドもロングの右フックも空振りに。それでもアディワンが慎重にならざるを得ない勢いのあるミアドのパンチだった。

2R、ジャブを伸ばすミアド。アディワンは左ミドルを返す。ミアドは左ボディストレートを伸ばし、左ローへ。スピニングバックフィストを当てたアディワンだが、正攻法で崩すことはできないか。それでもアディワンはロングの右、左フックを振るう。ミアドはカウンター狙いの姿勢を崩さないなか、右ストレートを伸ばす。スウェイでかわしたアディワンが直後に右を繰り出す。なかなか拳のクリーンヒットがないなか、アディワンが左ミドルを決めた。

右に右ローを合わせたミアドが、前に出る場面が増える。アディワンは右カーフを入れ、構えを変えたミアドがオーソに戻してワンツーを決めた。回るアディワンは右カーフを連続で入れ、ミアドは再び構えを変える。完全に左足を効かされたミアドが、厳しい状態に陥り最終回を迎えることとなった。

3R、ワンツーから右カーフのアディワン。姿勢を乱し、構えを変えたミアドはオーソに戻すとカーフを蹴られる。そのカーフに右を合わせようとするミアドだが、カーフの威力にサウスポーに構えをかえる。そこに右ボディフックを入れたアディワンは、ボディストレートと距離の位置からパンチを振るう。オーソになれば左足を蹴られるミアドは、サウスポーでジャブや左を伸ばすが、やはり踏み込みは甘くなってしまうか。

逆にアディワンが右ストレートを当て、左ミドルをブロックして右フックを入れる。残り2分を切り、アディワンはミアドの動きを見て左アウトローで右足も標的に。ミアドの飛びこんだパンチは勢いがなく、アディワンは余裕で足を使う。笑顔を見せて右を繰り出したアディワンだが、やりあう必要はなく時間を迎えた。

1年8カ月ぶりの再戦、リベンジを達成したアディワンは涙を浮かべた。
 

The post 【ONE FN16】左フックでダウンを奪い、カーフを効かせたアディワンがミアドにリベンジ first appeared on MMAPLANET.