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UFC on ESPN51:第2試合・ダモン・ブラックシア vs. ホゼ・ジョンソン

バンタム級

グラップラーのブラックシア。UFCデビュー戦は2Rまでグラウンドで優勢だったが、3Rに打撃でKO寸前まで追い込まれて2ポイント取られてのドロー。2戦目は無敗のファリド・バシャラートにカーフで攻められ、残り時間わずかで三角を決めかけたものの、仕留めきれず判定負け。3戦目は同じくグラップラーのルアン・ラセルダと対戦し、ラセルダが下から足関を狙うところにパウンドを打ち込み、キャリア2度目のKO勝ち。29歳。

当初はブラッディ・ヒースタンドと対戦予定だったが、ヒースタンドが欠場。試合5日前に代役としてホゼ・ジョンソンの出場が決まった。2020年にコンテンダーシリーズに出場するも判定負け。翌年はLookin' For a Fightに出場するも32秒でKO負け。この2戦はいずれも対戦相手がUFCと契約している。さらに昨年、2度目のコンテンダーシリーズで判定勝ちし、UFCとの契約を決めた。しかし昨年11月と今年2月の試合はいずれも負傷欠場。ほぼ1年ぶりの試合でUFCデビュー戦となる。バンタム級で182cmの長身。キャリア15勝7敗と、UFCデビューする選手にしては戦績がきれいではない。28歳。

パンチの間合いで打ち合い。ジョンソンの右をかいくぐったブラックシアがシングルレッグから軸足を刈ってテイクダウン。ジョンソンのガード。ケージ際まで移動し背中を向けて立つ。スタンドバックになるブラックシア。正対しようとしたジョンソンだが、またシングルレッグで倒したブラックシア。パスを狙ったところでジョンソン亀に。足のフックを防いでいるジョンソンだがハーフバックに。ツイスターフックからツイスターを狙っていく。首をロックしてひねりタップアウト!

ブラックシアツイスターで一本勝ち。ジョンソンはコンテンダーシリーズではグラウンドからのスクランブルを活かして勝利したが、ブラックシアは一度も逃さずフィニッシュした。

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【UFC283】蹴りを散らしたラセルダ。サークリング&ステップステップインで殴るステーマンに判定負け

<バンタム級/5分3R>
コディー・ステーマン(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ルアン・ラセルダ(ブラジル)

まず右ハイを見せたラセルダ。ステーマンは距離を取って左右に回る。ラセルダは左ミドルを蹴り、右カーフを入れる。ジャブに左ジャブを合わせたステーマンが前に出るようになる。右の蹴りにワンツーからスリーを打ったステーマンは、左ミドルを蹴られる。右ミドルは捌かれたラセルダは右カーフを繰り出す。ボディでのダブル、ここから右を放ったステーマン。ラセルダは右ミドルを決める。さらに左ミドルを決めると、続く左ミドルにステーマンがワンツーを合わせていく。ステーマンはラセルダのシングルレッグを切り、左ジャブを当てた。

構えを変え、左右の蹴りを散らすラセルダに対し、ステーマンも蹴りを交えタイミングを見て距離を詰める。蹴りで突き放すラセルダだが、右ローにワンツーを被弾する。下がらず前に出るラセルダがテンカオを決める。蹴り足を掴んで捌くラセルダは、最後の跳びヒザの際に足が急所に入ったか、ステーマンがしかめっ面になり時間を迎えた。

2R、ジグザクに動きジャブから左ローを蹴ったステーマンが、左ミドルをキャッチして殴りに行く。ワンツーから右ローで体が持って行かれたラセルダは立ち上がったところでパンチを受けそうになる。ラセルダは右ハイをガードの上から蹴るが、初回より積極的にパンチを使うようになったステーマンがワンツーで前に出る。近い距離の打ち合いにラセルダも呼応し、互いにボディ、顔面とパンチを入れる。ラセルダはヒザ蹴りに左を被弾し、近い距離での打撃戦にやや削られたか。

それでも左ミドルを放ったラセルダだが、ステーマンは左オーバーハンドを伸ばすとボディにワンツーを決める。ステップインのワンツー、左フックのカウンターと精度で上回るステーマンはケージを背負っても右のカウンターを狙い、下がりながらパンチを見せる。ボディを2度入れたラセルダだったが、この回はステーマンが取った。

最終回、前に出てワンツーを放つラセルダに対し、ステーマンは右に回って間合いを外す。ラセルダはステップジャブ、ステーマンが右カーフを蹴る。ショートのコンビからダブルレッグを決めたラセルダは、バタフライで持ち上げ――すぐに立ち上がったステーマンに再びダブルを仕掛ける。持ち上げてテイクダウンを決めたラセルダは、スクランブルをアームインのギロチンで止め、頭を抜いたステーマンにシングルを仕掛ける。

足を抜いて離れたステーマンは、ジャブを多用するも反撃に出ることはできず慎重なファイトに。ラセルダは左右のミドルを前に出ると、左が三角蹴り、あるいは三日月気味に決まる。残り20秒、ショートのボディからワンツーフックのステーマンはケージ際に下がる「こいこい」と挑発して、試合を終えた。

初回は微妙、2Rはステーマン、3Rはラセルダという見方もできるが、ジャッジは3者とも29-28でステーマンを支持した。


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