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【Road to UFC2024】松井、小崎、透暉鷹、野瀬、安藤、河名、原口、本野。MMAPLANET調べRTU出場選手

【写真】(C)MMAPLANET

5月18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。UFCから正式発表がないが、選手及びマネージメント関連から確認が取れている日本人出場選手と対戦相手を纏めてみた。
Text by Manabu Takashima

アジアでは唯一のUFCへの公式ルート=Road to UFC。しかし、選手の選考基準は曖昧で、3度目の開催を迎える今回も多くの出場希望選手がやきもきしてきた。3月31日を選考の〆とする。4月3日が中国のビザ取得のためにタイムリミット。選ばれた選手はビザ取得のため即連絡が入るが、選考に漏れた選手は連絡がないことで不出場を意味する──などなど、今年も情報が錯そうしまくっていた。

また本来UFCはカードの正式発表等のリリースは通常はなく、選手やマネージメントの自己発信に任されている。対して日本国内はプロモーションとメディアのなかでオフィシャル発表を待つという慣例が存在している。Road to UFC出場メンバーの公式発表がなかなか行われないのは、ビザ取得など選手の顔触れが変更されることなども考慮されているという話も伝わってくるが、そのような状況下で選手個人や出場していた団体が公にするケースも出てきた。ここではソースが明らかでない選手を除き、MMAPLANETが選手及びマネージメントに出場の確約があることの確認を取れた選手について言及したい。


【フライ級】
松井斗輝
対戦相手ルエル・パナレス

Grachanでデビューしンクラスでキャリアを積んできたTHE BLACKBELT JAPAN所属の松井が、昨年の鶴屋怜に続き同ジムよりも出場権を得た。キャリア6勝1敗の24歳、伊藤盛一郎や福田龍彌が選外となったことを考えると、このレコードと若さは今のUFCが欲しているゾーンにいるということだろう。

(C)BRAVE CF

松井の対戦相手はフィリピンのルエル・パナレスだ。

レコードは松井と同じく6勝1敗。松井が初めて海外で戦うのに対し、パナレスはUAEWでUAE、BRAVE CFでバーレーンとインドネシアでの試合を経験してきた。ゴリゴリのテイクダウン・ファイター=ムハンマド・サロハイディノフとの敗北から再起戦がUFCを賭けた戦い。スタイル的に初戦以降の対戦相手、つまりは他の出場選手が気になるところだ。

そのフライ級では日本でも一部で猛烈に注目されていたチェ・ドンフンの出場も決まった。

韓国のDouble GFCフライ級王者で、GLADIATORフライ級王座決定トーナメント準決勝出場を決めていたチェ・ドンフンもUFC行きを賭けた戦いにステップアップ。

堅実な戦いができるフィニッシャーの初戦の相手は、前回の準優勝者チーニョーシーユエだ。

エンボー・ファイトクラブ出身、UFC PI所属の中国MMA界のエリートコースを行くチーニョーシーユエと、韓国海軍出身のイケメン=これは興味深い顔合わせとなる。

【バンタム級】
透暉鷹
対戦相手キム・キュソン

小崎連
対戦相手ダールミス・チャウパスゥイ

野瀬翔平
対戦相手ユ・スヨン

Road to UFC出場を狙い、フェザー級からバンタム級に落とした透暉鷹は、昨年のクリスマスイブに河村康博を初回肩固めで斬って落とし、パンクラス二階級制覇を果たした。

大手エージェントとの契約もなく、所属ジムの代表がコーチング修行で得た人脈からの出場権獲得。透暉鷹の意思の強さと周囲の向上心と合致しての挑戦となる。

透暉鷹の初戦の相手は、韓国のキム・キュソンだ。母国ではTOP FC、そして日本、ONEでキャリアを積んできた元Evolve MMAファイターだ。キャリア12勝5敗でHEATで加マーク納、春日井たけし、TOP FCでNavE、ONEで藤沢彰博、若松佑弥と日本人選手との対戦も多い。×日本勢の戦績は3勝2敗で透暉鷹としては、当然遅れを取ることはできない

そんなキム・キュソン、一番最近の試合で魔のNAIZA FCでカザフスタン人選手に勝っているのが不気味だ。

意外というと失礼だが、小崎の選出には驚かされた。KROSS X OVERとDEEPで活躍中の小崎は戦績6勝0敗2分で、フィニッシュが5つの22歳。

彼もまたUFCが求めるゾーンのファイターといえる。

その小崎と相対するのは、昨年の準決勝でイ・チャンホに敗れたダールミス・チャウパスゥイ。とはいえ、イ・チャンホを序盤は圧倒したテイクダウン能力の高さは、小崎が未経験の世界といえる。カザフスタン国境ウィグル出身のフィジカルモンスター超えなるか──小崎のフレッシュさに期待だ。

小崎以上のサプライズは3年連続出場となった野瀬だろう。

これまで準決、初戦敗退も2月のRIZIN LANDMARKで改めて国内バンタム級のトップクラスである強さを見せつけた野瀬。

対するは一時はDEEP、Black Combatとアジア3カ国のバンタム級を制したユ・スヨンだ。UFC行きが掛かっていなくとも、興味深いマッチアップといえるタフファイト。当然、野瀬としてはグラウンドに持ち込めば、勝機が増す。その一方で、ユ・スヨンもれっきとした柔術黒帯で、しっかりとMMAに適合した寝技を持つ。それでも野瀬としては組み技勝負、いかに自分の庭に持ち込み、その庭での力比べとなる。

【フェザー級】
安藤達也
対戦相手チュウ・カンチエ

河名マスト
対戦相手ソン・ヨンジェ

原口伸
対戦相手ホン・ジュンヨン

(C)ONE

昨年3月のONE FFのアリ・モタメド戦の逆転勝利もチャトリCEOに評価されず、昨年のRoad to UFCのオファーを蹴っても安藤のONE本戦出場はならなかった。

この間、コンテンダーシリーズからのオファーもあった安藤が、34歳にして最後の挑戦に挑む。

その行く手を阻もうとするのは中国のチュウ・カンチエだ。レコードは18勝4敗の28歳。中国国内でしか試合をしておらず、実力を推し量るのが困難な相手だ。昨年7月に20秒で勝利している韓国のイ・ミンヒョクはパン・ジェヒョクにスプリット判定負け、工藤諒司にも判定負けをしているファイターで、中国人ファイターはもう強くて当たり前という想いで戦う必要がある。

デビュー戦、LFA、GLADIATORフェザー級王座決定トーナメントと躓く度に力をつけてきた河名マストも、いよいよ盟友・中村倫也の背中が見えていた。

特にパン・ジェヒョクとの連戦で競り負けから、完勝と河名は自身のポテンシャルを最大限に使うことができるようになった。対するソン・ヨンジェは6勝0敗5つのKO勝ちと1つの一本勝ちを誇るフィニッシャーだ。全て試合をAngel’s FCで戦い、バンタム級とフェザー級の王座を獲得している。

豪腕ファイターのソン・ヨンジェだが、一時期4年近いブランクもあり、ここ2試合は秒殺で組み力に関しては判断材料が少ない。ともあれ一発で試合を終らせる力を持つソン・ヨンジェを相手に、河名がいかにオアシスに突っ走れるのかに勝負は掛かってくるだろう。

また前回のライト級決勝でロン・チュウに敗れ、キャリア初黒星を喫した原口伸も、ビザ取得ギリギリの段階でオファーがきた。Road to UFCファイナルに敗れた後は、そのまま本戦出場という交渉もあった原口だが、適正体重のフェザー級での出場は今後のことを考えると──それでも簡単ではないが、好判断と思われる。

対する対戦相手のホン・ジュンヨンは2022年の初戦で松嶋こよみに接戦の末敗れている選手だ。その後はマーシー・グローブTVとインドネシア人ファイターを破り、Angel’s FCライト級王座を奪取──も、現状の力は測定が難しい。とはいえ簡単な相手でないことは明らかで、松嶋戦でも見せた様にタフファイトになった時の心の強さを原口は凌駕しなければならない。

【女子ストロー級】
本野美樹
対戦相手フォン・フェイアール

今年からライト級でなく女子ストロー級が実施されることとなり、日韓有数の女子ファイターに声がかかるなか、日本では出場を固辞する選手もあったようだが、本野美樹のチャレンジが決定した。

準々決勝で戦うフォン・フェイアールは、本野ともにフン・シャオカンに敗れている。未確認情報だがフォン・フェイアールを含め4選手が出場するという中国人女子選手、その中の一人にフン・シャオカンも含まれているという。

つまり本野とフォンにとって、Road to UFCはRoad to フン・シャオカンへのリベンジでもある。またかつてパンクラスに参戦経験のある韓国のソ・ユダンも出場し、中国のシー・ミン戦が決まっている。

現状、8人の日本人選手出場。今年はワンマッチも1日に4試合組まれるという話もあり、この他にも日本人選手の出場もあるかもしれない──中国、インド、タイ、インドネシア、そしてついにあるのか中央アジア勢の参戦等々、オフィシャル・アナウンスを待ちたい。

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FORCE18 MMA MMAPLANET o キック 加マーク納 高岡宏気

【FORCE18】投げる。潰す。加マーク納がテイクダウンで高岡を制し、フルマークの判定勝ち

【写真】組まれてもスルリと抜けては倒す加マーク納の巧さ(C)MMAPLANET

<フライ級/5分2R>
加マーク納(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18.
高岡宏気(日本)

ケージ中央で向かい合う両者。加マーク納が左ジャブを突くと、高岡は左インローを見せた。プレスをかける高岡の右ローに、加マーク納が左フックを合わせる。加マーク納の右カーフキックで、高岡の体が流れる。続けて加マーク納の左ジャブ、右ストレートが当たった。高岡の左ボディから右フックの流れに、加マーク納もヒザで迎え撃つ。高岡が組みつき、右腕を差し上げて加マーク納をケージに押し込む。

ボディロックからテイクダウンを狙ったが、加マーク納が左足をかけてディフェンスする。高岡はウィザーで耐える加マーク納をバックに投げようとしたが、凌がれてしまう。正対してダブルレッグを狙い、頭を下げた高岡にヒザを突き上げようとする加マーク納。高岡はバックをうかがうが、加マーク納は払い腰でグラウンドへ。加マーク納がVクロスを狙ったが、すぐに高岡が立ち上がった。

最終回、ケージ中央で加マーク納が右跳びヒザのフェイントを見せる。高岡も距離を詰めてパンチを振るうが、頭が下がるところに加マーク納がヒザ蹴りを狙う。右ストレートから左ジャブを当てた高岡は、加マーク納のパンチをかわしてダブルレッグで組んだ。ケージに押し込まれた加マーク納は首相撲へ。高岡はダブルレッグに切り替え、テイクダウンを狙うも倒せず。左足を差し入れてバックをうかがう。

高岡は加マーク納に手を着かせるも倒し切ることはできない。ボディロックからリフトする高岡、しかしここでも倒せず離れた。すると加マーク納がニータップで入り、高岡に尻もちを着かせる。立ち上がる高岡のバックに回った加マーク納は、投げてグラウンドへ。高岡もスクランブルからシングルレッグで加マーク納に尻もちを着かせたが、終了直前に加マーク納がバックを奪ってパンチを連打していった。

裁定はフルマークで加マーク納の勝利。マイクを握った加マーク納は「喋るの苦手なんですよね(苦笑)。次もまた格闘技で魅せたいと思います」と笑顔でケージを下りた。


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FORCE18 MMA MMAPLANET NEXUS o   ダイキライトイヤー ブログ 加マーク納 高岡宏気

【FORCE18】メイン=加マーク納戦へ、高岡宏気―02―「自分らしさを最後まで貫くべき」

【写真】試合機会を断らない──階級が違う試合も受けてきた高岡。黒星が倍先行した時、NEXUSで2試合を経験。このようなフレキシブルな判断を所属ジムがしたことは非常に良いことだったように思う(C)MMAPLANET

17日(日)に香川県高松市の高松シンボルタワー展示場で開催されるプロフェッショナル修斗公式戦FORCE 18のメインイベントで、加マーク納と対戦する高岡宏気のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

香川の修斗を代表する選手として戦ってきた高岡だが、決して明るいキャリアを過ごしてきたわけではない。さらに上に行くためには自分に何が必要なのか――高岡が貫こうとしている「自分らしさ」と、練習仲間でもある安芸柊斗について語った。

<高岡宏気インタビューPart.01はコチラから>


――中学生の頃に極真空手を習っていたとのことですが、現在のファイトスタイルからは想像できませんでした。

「アハハハ、空手らしさはないですよね(笑)。MMAを始めて、全く別モノだと思いました。アマ修斗で勝つためにはどうすれば良いかを考えた時に、やっぱりテイクダウンとトップキープを鍛えることが基本になってきます。だからアマ修斗をやっていくうちに、しっかりボクシングとレスリングをやって、テイクダウンして――というスタイルになりました」

――なるほど。そんななか、2017年4月のプロデビュー戦は敗れ、その後もレコード的には苦しいキャリアを過ごしていました。

「正直なところ、アマチュアの頃は『プロになれたらいいなぁ』とMMAをやっているだけでした。それでプロになったら早々に、自分でも『技術不足やな』って感じましたし、何よりプロになったことで満足してしまったんだと思います。プロ昇格した時点で燃え尽きかけて……。最初の頃は『どうすればいいんだ。自分はどうするんだ』と迷っていました」

――その迷いは解消できたのでしょうか。高岡選手の場合、現在も黒星が先行しています。ただ、2019年~2022年ごろまでは格上の選手と対戦し、手が届きそうで届かないという状態のまま3年間も白星から遠ざかっていました。

「そうですね。『どうすればいいんだ』と思っても、どうすれば良いのかが分からない状態で。でも僕は良い相手と試合させてもらってきたと思っていますし、基本的に誰が相手でも――よほど動けない状態でなければ、試合を断ることはないんです」

――その高岡選手の動きなり意識なりが、2022年ごろに大きく変わったように感じます。

「そう言われたら確かに……。最初はトイカツ道場高松支部として運営されていたジムが、2022年に入って現在のフォースジムになりました。その頃からジムに選手志望の子たちが増えてきたんです。だから練習内容もそうですし、自分自身も一つギアが上がったように感じます」

――一方で、高岡選手はフォースジムや高松の修斗を背負おうという気持ちが強くなかったですか。

「そういうプレッシャーがあったわけではないです。でも、地元の高松で開催される大会だから自分が大きく扱われる――その期待に応えないといけないという気持ちは強かったです。もちろん今もその気持ちはあります。地元の人たちが、たくさん見に来てくれますから。良い結果はもちろん、良い内容を見せたいです。その想いは試合を重ねるごとに強くなっています」

――そして今年4月に蒔田信吾選手を下し、修斗フライ級ランキングに入ることができました。

「ランキング入りは一つの目標でもありましたし、そういう目に見える結果が出たのは嬉しいです。近くにいる人はもちろん、高松以外の場所にいる人たちにもランキングを通して自分の名前を見てもらうことができるので。ランキングに入ったことで、もっと上を目指したいという気持ちが強くなりました」

――その気持ちが強すぎたのかどうかは分かりませんが、今年6月の和田教良選手は序盤から良い形で攻めることができていたもののドローになっています。あそこで勝ち切るためには何が必要だと思いますか。

「これまでの試合も同じなのですが、僕は試合で『いろんなことをやろう』としすぎる傾向があります。和田選手との試合も1Rはトップからコントロールしていながら、2Rは下になった時『下からコントロールして極めるか、削っていけば良いかな』と考えてしまいました。その選択が間違っていました。下から攻めることが間違いというより、僕はファイトスタイルが一貫していないんです」

――……。

「本当に『下から攻めれば良い』と思っているのであれば、これまでも一貫してそのスタイルで戦ってきたはずです。でも試合によっては自分からテイクダウンに行ったり、展開によっては下から――と考えたりしていて。MMAだから、全部できるようになるのは当然です。でも、その中で自分が『絶対にこうする』と、何かを一つ貫く気持ちがあれば……」

――確かに、和田戦の1Rこそが本来の高岡選手だったと思います。

「ありがとうございます。1Rはテイクダウン・ディフェンス、スクランブル、テイクダウンして削るという自分らしさを出すことができていました。今は自分らしさを最後まで貫くべきだと思っています」

――次の対戦相手、加マーク納選手は同じ日に井口翔太選手に敗れています。しかし微妙な判定でしたし、何より加マーク納選手はグラウンドコントロールとサブミッションという自分らしさを貫いていました。

「すごいテクニシャンですよね。試合では本当にやりづらい相手なんだろうな、と思います。僕がガムシャラに攻めていくだけなら、うまくコントロールされてしまいますよね。そこはしっかりと対策をしつつ、自分らしい戦いをしないといけないです。地元でこの相手に勝って、さらに上へ行きたいです」

――今年7月には徳島県から安芸柊斗選手が修斗王座に挑戦しました。安芸選手が敗れたものの、同じ四国勢として何か力をもらったのではないですか。

「めちゃくちゃカッコ良いと思いました。柊斗君がいるZジムさんには月1回、出稽古に行かせていただいています。しかも柊斗君と僕はプロデビューした年が同じで。同じ四国から同じ2017年にプロデビューしているのに、安芸選手はタイトル挑戦まで辿り着いている。そう考えると悔しくもあります。今は『柊斗君に追いつけ、追い越せ』という気持ちが強いですね。次も加マーク納戦も苦しい試合になると思いますが、その強い気持ちを出して、しっかり倒す姿を皆さんに見せたいです」

■視聴方法(予定)
9月17日(日)
午後3時~ Twit Casting LIVE
             
■ FORCE18対戦カード

<フライ級/5分2R>
高岡宏気(日本)
加マーク納(日本)

<フライ級/5分2R>
堀川“55”滉介(日本)
亮我(日本)

<バンタム級/5分2R>
波平ゴング(日本)
ダイキライトイヤー(日本)

<新人王決定Tフェザー級準決勝/5分2R>
松浦真実也(日本)
宇藤彰貴(日本)

<ストロー級/5分2R>
石原愼之介(日本)
若山達也(日本)

<バンタム級/5分2R>
矢野武蔵(日本)
JAM(日本)

<ライト級/5分2R>
おえゆうた(日本)
轟轟(日本)

<ストロー級/5分2R>
里見拓磨(日本)
木村旬志(日本)

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FORCE18 MMA MMAPLANET NEXUS o PRIDE   ダイキライトイヤー 修斗 加マーク納 木村旬志 里見拓磨 高岡宏気

【FORCE18】地元でメイン出場、高岡宏気―01―「あの事故が人生の大きな転機になりました」

【写真】修斗だけでなくNEXUSにも出場している高岡(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(日)に香川県高松市の高松シンボルタワー展示場で開催されるプロフェッショナル修斗公式戦FORCE 18のメインイベントでは、高岡宏気が加マーク納と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

香川県出身&在住の高岡にとって、FORCEのケージはまさにホームだ。そのメインで元グラジエーター王者の加マーク納を迎え撃つ高岡は、地元の香川でMMAを始めた理由は何だったのか。そこにはMMAが盛んでない地域ならではのエピソードがあった。


――本日はリモート取材となりました。事務所のような場所でワイシャツ姿ということは、もしかして会社にいらっしゃるのですか。

「はい、そうです(笑)。格闘技をやっていることも理解してくれている会社ですので、大丈夫です」

――ぜひ会社の皆様にも宜しくお伝えください。差し支えなければ、何のお仕事をされているか教えていただけますか。

「メインは不動産事業で、同じグループ内でサウナや飲食店も運営している会社に勤めています」

――するとフルタイムで勤務してからジムへ向かうのでしょうか。

「そうですね。早ければ19時に仕事が終わり、そこからジムに行って23時ぐらいまで練習しています」

――ハードな毎日ですね。今回はMMAPLANETで初めてのインタビューとなります。まずは高岡選手がMMAを始めた経緯から教えてください。

「もともと中学生の時は極真空手をやっていました。でもPRIDEのファンで、昔からMMAも大好きだったんです。いつか香川県内にMMAができる場所があれば、自分もMMAをやってみたいと思っていて」

――なぜ空手は辞めてしまったのですか。

「それはもう……、遊びたかったからです(笑)。でも田舎あるあるで、遊べる場所も少ない。遊ぶといっても、特に何かするわけではなくて」

――田舎あるあるですよね。私も岡山県の倉敷出身なのですが、夜遊びしようにも店は早く閉まるし、同じところに行っても飽きてしまう。だから夜にダラダラと過ごす生活を送るようになる。

「まさにそういう生活を送り、入学した高校も退学して、鳶職をやっていました。少し格闘技から離れた話になってしまうのですが、鳶職の頃に鉄骨に関わる作業もやらせていただいていた時に、大きな怪我をしてしまって」

――えっ!?

「建物の解体をしていて、廃棄する鉄骨をトラックの荷台に乗せていた時、その鉄骨に僕の足が巻き込まれてしまったんです。足が潰れてしまうような状態にはならなかったのですが、その時に思ったんですよ。『もし足を負傷して現場に立てなくなったら、学歴もない自分はどうやって生活していけるのだろうか』って」

――……。

「今の自分の能力では、現場でも何もできない。『これはヤバい。やっぱり学校は行っておいたほうが良い』と考えました。そこで高校だけは卒業しようと思い、19歳になる前ぐらいから定時制の学校に通い始めたんです。ちょうどその頃に、MMAも始めました。自分にとっては、あの事故が人生の大きな転機になりましたね。定時制の高校から大学に進み、大学を卒業して今の会社に就職しました」

――高岡選手は1995年生まれで、MMAを始めた2015年前後の香川県といえば、まだ常設ジムも少なかったと思います。

「はい。先ほども言ったとおり昔からMMAは好きで、自分もやってみたいと思っていました。そんな時に当時はトイカツ道場香川支部――今のフォースジムを見つけたんです。香川でMMAができるんや!』と嬉しくて入会しました。ただ、あの頃はプロで試合をするとかは一切考えていなかったんです。何もやることがない、暇やからジムに入会にしようという気持ちのほうが強かったですね。でも……ジムに入った時、同い年の子たちがいて。『こんな子らに負けるはずがないやろ』と思っていたら、グラップリングの練習で何もできなかったんですよ」

――今度は格闘技ジムあるあるですね(笑)。

「アハハハ、そうなんです。『こんなヤツらに負けるんや……』と思いました。今考えたら、恥ずかしい限りなんですけど(苦笑)。そこで『少なくとも、この子らよりは強くなりたい』と考えて練習していた頃に、その子たちがアマチュア修斗に出ることになって。同じタイミングで僕も出させてもらうようになりました。それがジムに入って半年経つか経たないか、という頃でした」

――初めてアマ修斗に出た時の結果は……。

「もちろん、ちゃんと負けました(笑)」

――定時制高校に入学した頃にMMAを始め、大学進学から就職と並行して、アマ修斗を経てプロデビューに至るわけですね。

「並行していました。定時制の時は少し大変でしたね。朝9時から15時までバイトして、17時から21時まで授業を受ける。学校からジムまでは自転車で5分くらいで着くので、21時からの練習に5分か10分遅れで参加するという生活でした」

――今も昔もハードな毎日だと思います。それだけ高岡選手をMMAに向けて突き動かしてきものとは何だったのでしょうか。

「試合で勝ったら嬉しい。それが一番です。初めてアマ修斗に出て負けた時に、すごく悔しかったです。そこから強くなりたいと思ったのですが、修斗だとアマチュアで勝てばプロに昇格できる道があると知って。まずはプロ昇格を目標に頑張りたいと思いました。地方にいる人間にとって、アマからプロに繋がる道があるのは大切なんです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月17日(日)
午後3時~ Twit Casting LIVE
             
■ FORCE18対戦カード

<フライ級/5分2R>
高岡宏気(日本)
加マーク納(日本)

<フライ級/5分2R>
堀川“55”滉介(日本)
亮我(日本)

<バンタム級/5分2R>
波平ゴング(日本)
ダイキライトイヤー(日本)

<新人王決定Tフェザー級準決勝/5分2R>
松浦真実也(日本)
宇藤彰貴(日本)

<ストロー級/5分2R>
石原愼之介(日本)
若山達也(日本)

<バンタム級/5分2R>
矢野武蔵(日本)
JAM(日本)

<ライト級/5分2R>
おえゆうた(日本)
轟轟(日本)

<ストロー級/5分2R>
里見拓磨(日本)
木村旬志(日本)

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ABEMA MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2023#04 井口翔太 加マーク納

【Shooto2023#04】加マーク納がコントロールで追い込むも、開始早々にダウンを奪った井口が判定勝ち

【写真】この日のジャッジは打撃の手数 > TD&グラウンドコントロール(C)MMAPLANET

<フライ級/5分2R>
井口翔太(日本)
Def.2-0:19-18.19-18.19-19.
加マーク納(日本)

右ローを繰り出す加マーク納から、井口がパンチでダウンを奪う。すぐさまパウンドを打ち込む井口、加マーク納はシングルレッグで組みついたが潰されてしまう。井口はニースライスからニーオンザベリーでパンチを連打するも、加マーク納がZハーフから井口の右足を取って内ヒールを狙った。ヒザを抜いた井口が立ち上がる。

スタンドに戻ると井口が左右のストレートを当てて、加マーク納をケージに追い込む。加マーク納のシングルレッグを切った井口が、追撃を浴びせようとしたが、逆に加マーク納に背中を着かされてしまった。ハーフガードからケージに背中を着ける井口の首を狙う加マーク納。両者がスタンドに戻り、ローを打ち合う。

井口が左右フックから右アッパーをヒット。しかし加マーク納がケージ際で組みつき、左腕を差し上げてグラウンドに持ち込んだ。井口は下から加マーク納の右ワキをくぐるも、加マーク納がトップをキープして初回を終えた。

最終回、加マーク納は右アッパー、返しの左フックから組みつくも井口が離れた。再び組みついてくる加マーク納に右ヒザをカウンターで合わせた井口だったが、そのままダブルレッグをスプロールすることができず、ボディロックに切り替えた加マーク納に背中を着かされてしまう。ケージ際で加マーク納が、ハーフガードの井口に浴びせ、背中を見せた井口のバックに回った。

ここでRNCを極めることはできず、井口がケージに背中を着けて立ち上がる。差し合いから離れた井口に対し、加マーク納がシングルレッグで飛び込んだが、井口が尻もちを着きながらも左腕で加マーク納の首を取った。頭を抜いて、井口をケージに押し込む加マーク納。井口は下から三角で組むも、加マーク納が足を振り払い、そのまま井口をケージに押し込み続けて試合を終えた。

ジャッジは1名がドローにつけ、2名が19-18で井口の勝利を支持した。これはジャッジ2名が1Rがダウンを奪った井口の10-8で、2Rが加マーク納の10-9ということか。勝利した井口は5月に結婚したことを発表するとともに、ABEMAが中継する大会への出場を希望した。


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DEEP Gladiator Grachan MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2023#04 Wardog キック ザ・タイガー石井 タイガー石井 パンクラス 井口翔太 修斗 加マーク納 岡田遼 旭那拳 田上こゆる 長野将大

【Shooto2023#04】22歳差対決=田上こゆる✖ザ・タイガー石井。10年振りに加マーク納がプロ修斗参戦

【写真】なんだか、おとぎ話のようなマッチアップだ (C)MMAPLANET & SHOJIRO KAMEIKE

5月31日(水)、半期に一度のプロ修斗大阪大会の開催とカード発表がSustainよりあった。18日(日)に大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で開催されるShooto2023#04は、キックの8人トーナメントが、従来の大阪大会と同じく組まれている。

修斗公式戦で目を引くのは、4月の沖縄大会で12年振りの修斗出場でストロー級ランカーの旭那拳を破ったザ・タイガー石井の参戦。対戦相手は──負けられないだけでなく、MMAとしての成長を見せ続ける必要がある田上こゆるだ。


1979年7月生まれ、43歳の石井が初めて修斗のリングに上がったのは2003年5月のこと。田上が1歳4カ月の時に、石井はキックからMMAに転向を果たした。年の差実に22歳というマッチアップは、田上にとって対戦相手がひたすら組んでテイクダウン&コントロールを狙ってこない初めての試合になるかもしれない。

田上にとっては、昨年の夏のミルウォーキー、ルーファスポート修行で感じた組み技の成長を確信に変える試合が組まれたといっても過ではない。とはいっても、石井はムエタイをMMAに落とし込んだ、組み技を持つ。仮に田上がMMAに拘り過ぎれば、打撃と組みが一体化した石井の一発にヒジやヒザの餌食、さらに崩しを食らうことも十分にあり得る。

田上がMMAをするには、打の圧で石井を上回ること。そうすれば田上のMMAは回り始める。今後、組み力のアップデートが必要な田上だが、それは彼の持つ打撃の強さを生かすため。

正直、修斗関係者は誰も石井が旭那を破るとは思っていなかったはず。それ故に広がるザ・タイガー石井幻想。MMAで勝つために打撃の圧が絶対に必要な田上と、そんな若さをザ・タイガーが老獪さでいなすことができるのか。興味深い交わりといえよう。

ザ・タイガーのプロ修斗カムバックロードの裏で、34歳=加マーク納の修斗10年振りの参戦もコア層には気になるところだ。

加マーク納は2013年にその後の修斗世界王者、そして今は京葉間で事業家としての成功を目指す岡田遼とプロデビュー戦を戦い、RNCで一本負け。以来、Wardog、GRANDSLAM、HEAT、GLADIATOR、パンクラス、DEEP、ZST、さらにGrachanでキャリアを積んできた。

グラジとZSTではフライ級王座に絡んだが、ベルト奪取ならず。現時点で直近の試合となったグラチャンでは王座決定T及びフライ級タイトル戦線に当然のように顔を出すと思われていたが、継続参戦はなかった。

前回の長野将大戦では跳びヒザKOというキャリアハイの勝ち方をしており、井口翔太と続けて「しょうた」を相対する加マーク納──流れ流れて原点回帰にも注目したい。

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【Gladiator022】また、来たッ!! Double GFCフライ級王者チェ・ドンフンが、フライ級王者NavEに挑戦!!

【写真】1月大会のチョ・ソンビン&キ・ウォンビンに続き、韓国からグラジのタイトル戦線にチェ・ドンフンが加わる(C)MMAPLANET

24日(金)、Gladiatorより3月26日(日)に豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR022の対戦カード第1弾の発表があった。

今年より、アジア勢の招聘に力を入れJ-MMA強化に乗り出したグラジエイター。前回大会、1月22日のGADIATOR021ではチョ・ソンビン&キ・ウォンビンの韓国勢、フィリピンからジョン・オルニドが来日し大きなインパクト残している。

今大会も複数試合の国際戦が予定されていると伝わってくるなか、まずはNavEの持つGladiatorフライ級のベルトに韓国の実力派プロモーション=Dolube GFCフライ級王者チェ・ドンフンが挑戦することが決まった。


今年の1月2日に24歳になったばかりチェ・ドンフンはプロMMA戦績はまだ4戦4勝0敗ながら、アマMMAでは8連勝しプロキックで1戦1勝、コンバットサンボでは全国選抜大会で3位に入賞している。アマMMAで8連勝後の2021年7月にプロMMAデビュー。昨年5月にキャリア3戦目にしてイ・ジュンヨンを破りDouble GFCフライ級王座に就き、昨年8月にはキム・ヒョリョンを破って王座防衛を果たしています。

そのチェ・ドンフン、ベースは中高生時代に活躍した柔道ではあるが、韓国海軍に鍛え上げられた強い精神力で打撃も消化し、喧嘩がデキるウェルラウンダーといえる。

対してNavEは2018年9月に加マーク納を破りベルトを巻いたが、グラジでもノンタイトル戦が多く、タイトル防衛戦は2021年9月の宮城友一戦以来2度目となる。その宮城、今回の防衛戦に向けて以下のようなコメントをプレスリリースに寄せている。

NavE
「今回の対戦相手が日本人ではないと聞いて正直ワクワクしました。国内の身内同士で対戦するよりも自分はこういう未知のマッチメイクの方が燃えるかも知れません。格闘技というツールで三重県名張市の自分が海外の選手と触れ合えるなんて幸せ者です! 勝ってまた韓国にでも遠征したいですね。今回の相手チェ・ドンフンは、アマ・プロと無敗のチャンピオンだそうですが、初黒星をつけてやります。GLADIATORは俺のリングです!」

また今日のリリースでは2回戦でバンタム級=藤原克也×秋田良隆と今村豊×谷口武の2試合、そしてフライ級で中西テツオ×宮川日向というカードが明らかとなっている。

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【Gladiator019】NavE戦へ。有川直毅「ああいうことを言うヤツにベルトを巻かせて大丈夫なんですか」

【写真】NavEの言い分に、自らの言い分で反論した有川 (C)MMAPLANET

25日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator019で、現フライ級王者NavEとノンタイトルマッチで戦う有川直毅。

「1回勝ったぐらいで挑戦できるのは虫が良い」という王者の発言に対し、有川は「逃げている」と言い切った。


――NavE選手との試合が控えていますが、1月にグラジに初めて出場してどのような印象を持ちましたか。

「僕はパンクラスとかにずっと出させてもらっていたので、インディ度というか地方の大会で演出面とかどうなんだろうって思っていたのですが、かなり力を入れているみたいで。入場でも煽りVとかあって、しっかりした大会でした。あと、出場している選手から東京で試合がしたいっていう空気を感じましたね。

選手たちの反骨精神みたいなのがモノが、都内の大会よりめっちゃ感じて。そういうところで試合をさせてもらって、良い経験になりました」

――グラジで初勝利を挙げ、4月はパンクラスに戻り上田将竜選手との接戦を落としました。

「あの試合は……『打撃で行ったろう』、『カーフで足を折ってやろう』ぐらいの気持ちでいたのですが、上田選手のジャブが意外と伸びてきて試合中に対処ができなかったです。勝てる試合を落としたから勿体ない。もっとMMAをやれば良かった。そういう部分で反省している試合です。

勝てば1位というのを考えすぎて、固くなっていました。テイクダウンを切って殴るという作戦は実行できたと思います。でも、逆に作戦に忠実過ぎました。フィーリングで戦うことができると自分では思っていたのですが、あの試合では鈍かったです」

――あそこで勝てばパンクラス・フライ級1位になっていたかもしれない。でも、自らが負けた上田選手が、鶴屋怜選手に初回で一本負けとなってしまいました。20歳の選手に上田選手が敗れたことは複雑ではないですか。

「そんなに悲観はしていないです。アハハハ。タイプもありますし。鶴屋選手とは僕も練習したことがあって、めちゃくちゃ強かったです――組み技は。でも打撃はやっていないので。MMAって相性があるじゃないですか。だから、あの上田選手の負けで考えこむとかはなく『俺は何をやっているんだ』という気持ちになり、モチベーションが上がりました」

――そういうなかで、今回のNavE選手との試合。ノンタイトルで2回戦となりました。う~ん、3回戦で見たかったです。

「そうッスね。NavE選手とやるなら3Rで戦いたかったです。2RはMMAを戦うには短いです。3RならMMAをもっと見てもらえるのですが、今回は短距離走ですね。短距離走で勝つためには初回が凄く大切になります。だからこそ3Rと2Rの違いは徹底的に意識して、仕上げてはきました。ただ、3Rで戦いたかったという気持ちはあります」

――NavE選手の印象は?

「組みは強いのかな……っていうイメージだけです(笑)。グラジエイターのベルトを巻いていますが、僕の狙いは1つだったので。それが彼の首、彼の巻いているベルトなので、ここで勝ってからはどうなるのか分からないですけど、大阪に行く理由は1つしかないです」

――つまりここで勝って、次はタイトルを賭けろと。

「勝ったら……分からないですけど、本当は今回掛けたかったです。なんか『俺は獲るのに苦労した。1回勝っただけで』とか言っていますけど、こないだRIZINでKO負けしているし、逃げですよね。苦労して手に入れたモノだからこそ、それを掛けるのがグラジエイターの王者としての品位だと思うし。

掛けられないモノを肩からぶら下げているんだったら、チャンピオンに相応しくないと思っちゃいますよね。彼が何を言っても、逃げている言い訳にしか聞こえないです」

――グラジエイターでそれだけ戦績を重ねてきたのだから、グラジで結果を残してからということなのだと思いますが。

「それを言うなら、俺の方が勝ってきた相手は強い。前チャンピオンの加マーク納選手と彼は1勝1敗だけど、俺は1回の勝負で勝っているし。だから『権利がない』とか言われる筋合いはあまりないと思います」

――あの発言で余計に燃えましたか。

「まぁ、インタビューを読んで……それは燃えますね。『やってやろうかな』、『グラジエイターを侵略してやろうか』って思います。ああいうことを言うヤツにベルトを巻かせて大丈夫なんですか、櫻井代表って(笑)。

1月の試合で勝って、次はNavE戦と言われてきて。準備もしていましたけど、タイトル戦ではなかった。そういう風に試合が組まれるなら、そこをクリアするのみです。だから、ここで勝って次でタイトルをもらうわって感じです。やっぱり大阪という敵地に乗り込む……関西人って粗いので……」

――そんなことないですよ。何を言っているのですか……自分は神戸出身ですから聞き捨てならない言葉ですよ。

「あっ、すみません(笑)。そういう人も多いイメージだったので……いや、色々な人がいますからね(笑)」

――アハハハ。では今回の試合、どのようなファイトを見せたいですか。

「まずは勝って僕を応援してくれる人の笑顔が見たいです。前回の試合が負けてしまったので。そして楽しいMMA、ノリノリの戦いを見て皆に楽しんでもらいたい。そのなかで勝つのは当たり前で、他の人に真似のできない楽しいMMAを見てほしいですね。で、次で最高の大阪土産を持って帰ることができるようにしたいと思います」


■ Gladiator019対戦カード

<バンタム級/5分2R>
南出剛(日本)
ライダーHIRO(日本)

<フライ級/5分2R>
NavE(日本)
有川直毅(日本)

<ライト級次期挑戦者決定戦/5分2R>
井上啓太(日本)
グスタヴォ・ウーリッツァー(ブラジル)

<フェザー級/5分2R>
中川皓貴(日本)
島村裕(日本)

<プログレス71キロ契約/5分2R>
森戸新士(日本)
須藤拓真(日本)

<プログレス84キロ契約/5分2R>
カウアン・タニノ(ブラジル)
小谷直之(日本)

<バンタム級/5分2R>
江木伸成(日本)
MAGISA(日本)

<バンタム級/5分2R>
別所竜弥(日本)
MASANARI(日本)

<フライ級/5分2R>
久保健太(日本)
ヤックル真吾(日本)

<フライ級/5分2R>
吉村友菊(日本)
中西テツオ(日本)

<バンタム級/5分2R>
大前健太(日本)
谷口武(日本)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
浅井亮磨(日本)

<ライト級/5分2R>
中薗優太(日本)
後藤丈季(日本)

<フライ級/5分2R>
川崎聖太(日本)
中山陸斗(日本)

<フライ級/5分2R>
伊賀GORI(日本)
一輝(日本)

<ウェルター級/5分2R>
近藤魁星(日本)
藤田大(日本)

<フライ級/5分2R>
KJ・タイラー(日本)
岡本秀義(日本)

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【DEEP TOKYO IMPACT2022#05】GP1回戦で杉山廣平と激突、DEEPER福田龍彌「オブリガードです」

【写真】現在は京都市の中心部から離れ、格闘技に集中した生活を送っているという福田。これが戦うという生業だ。(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(日)、東京都港区のニューピアホールでDEEP TOKYO IMPACT 5th ROUNDが開催され、フライ級1回戦の後半4試合が行われる。
Text by Shojro Kameike

今回のフライ級GP最注目の一戦、それは福田龍彌×杉山廣平だろう。MMAファイターとしての完成度を高めている杉山を、試合巧者の福田はどう迎え撃つのか。抽選会で杉山が福田を対戦相手に選ぶ形で決定したこのカード、福田はこれまで以上にヒリヒリした試合内容を求めている。


――福田選手は今年に入って3連勝を収めています。この試合結果と内容については、いかがですか。

「最後のビョン・ジェウン戦(5月に判定勝ち)は納得いかへんですね。アイツ、2Rの途中にノド下を指で突いてきよったんですよ。それでイライラしちゃって、自分のしたい動きができんかった。その結果、左の拳を折っちゃって」

――えっ、拳を骨折していたのですか。

「綺麗にパンチを打つんじゃなくて、雑に振っちゃったんですよね。それが相手のヒジに当たって、折れてしまったんです。最終回も左のパンチを打ってはいたけど、痛くてちゃんと握れていませんでした。その前に、あれだけ当てていたら倒せていないとアカンかった。それが悔しくて、勝っても嬉しくなかったというか。今年はリアルに10試合を狙っていたし」

――10試合! 確かに今年は2月、3月、そして5月とハイペースで試合をしていましたね。

「それが拳を骨折して、4カ月も試合が空いてしまったので……やってしまったなぁと」

――もしビョン・ジェウン戦で骨折していなければ、次はいつ試合をしたかったですか。

「6月でも7月でも。何なら5月でも良かったです(笑)」

――それはMMAの試合限定でしょうか。

「キックボクシングやムエタイの試合もやってみたいですね。ルールは何でもいいです。戦う、っていうことを生業にしたいので。それでどれだけ稼げるか、っていうことを試すのが今年の目標でした。

だからもう、この4カ月は苦痛でしかなかったです。ヒリヒリすることがなくて。塩味だけの料理を食べている、スパイスのない毎日でした。だからこそ、戻ってくる時にはもっと格闘技に集中できるよう、私生活も整えてきたので」

――私生活を整えた、というと?

「仕事を辞めて、いつでも試合を受けられる態勢になりました。だから、たくさん試合したいですね。歩合制なので(笑)。試合のオファー、いっぱい待っています! 今はフライ級GPがあるので、それに集中しないといけないですけど。

GPも4月までに4試合できるので、良かったです。メンバーも良いし。ホンマのことを言えば、藤田大和君や柴田MONKEYとかも入っていると、もっと面白いトーナメントになっていたんやろうけど。でも強い選手ばかり集まってくれて、嬉しかったです」

――DEEPでフライ級GPが開催されると聞いたのは、いつ頃のことですか。

「まだ拳の治療をしている時ですね。その頃には1回戦を8月と9月に分けるかも、という話を聞いていて。自分も拳を治して、万全の状態で出たかったので、9月のほうが良いかなぁと考えていました。9月になって、良い練習ができたのでバッチリです。

出場メンバーを初めて見たのは抽選会場で、小川(徹)さんがいてビックリしましたよ。マジで!? 対戦できたら嬉しいなと思っていました。安谷屋(智弘)選手に負けたのは残念でしたけど、僕も安谷屋選手にはリベンジしたいので」

――安谷屋選手とは2019年4月に対戦し、判定負けを喫しています。

「1Rで極めたろうと思っていたら、自分がバテて負けてしまったという、まあまあ地獄な試合やったんで(苦笑)。次はちゃんと僕らしく戦って勝とうと思っています」

――それだけのメンバーが集まったなかで、対戦相手の希望はありましたか。抽選会では杉山廣平選手が福田選手を選ぶ形となりました。

「うーん、やっぱりビョン・ジェウンですかね。あとは安谷屋選手へのリベンジとか。小川さんも強いファイターやと思うんですけど、一度TRIBEで一緒に練習させてもらったこともあるので、1回戦で対戦したいとは思わなかったです。もともとXを選ぶつもりやったんですよ」

――なぜXを!?

「あの会場にいなかった、もっと上物の選手が来ると思ったんですよ。佐伯さんのことやから、もっと凄いボスキャラみたいな選手を呼ぶんじゃないかなって。そうしたら島袋選手がXの横に行って、チクショーと思いました(笑)」

――話は前後しますが、そのXが宇田悠斗選手になったことについては……。

「これは僕の使命ですよ。DEEPの代表として、修斗からの刺客をやっつける。僕がDEEPER(ディーパー)として、SHOOTER(シューター)を倒すっていう」

――DEEPERという新しい名称が生まれましたね(笑)。

「アハハハ。宇田君と話をしたことはないんですけど、地方シューターとして一緒に頑張っていたこともあって、Xが宇田君になってテンションは上がりましたよ」

――なるほど。抽選会の話に戻りますが、そこで杉山選手が福田選手を対戦相手に選んできた時は、どう思いましたか。

「もうオブリガードです(と手を合わせる)。杉山選手は強い相手にも勝っていますからね。僕はコブラ会にも練習に行くんですけど、杉山選手はコブラ会の加マーク納さんにも勝っているじゃないですか(2019年6月、パンクラスで杉山が判定勝利)。加マーク納さんとは練習したことがあって、彼の強さも知っているので。

加マーク納さんはスクランブルとか強いし、そこで競ることができる選手なんやって思っていましたよ。そういう選手から指名を頂けたことが光栄です。今まで勝っても勝っても指名されないし、名前も挙がらんかった人間なんで。狙われる立場になったのが嬉しくて」

――結果、GP1回戦で最注目のカードが生まれました。

「最注目なんですか? そう言ってもらえると嬉しいですね。でもそこで、ただ勝ったという試合はしたくない。そんな試合になるなら、負けたほうがいい。ヒリヒリしたいっていうのは、そういう意味ですから。でも杉山選手のようにヒリヒリできる相手で良かったです。2回戦以降は再戦が多くなるんじゃないですかね」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
9月11日(日)
午後5時10分~SPWN PPV
午後5時10分~ニコニコ生放送

■ 対戦カード

<フライ級GP1回戦/5分3R>
村元友太郎(日本)
風我(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
福田龍彌(日本)
杉山廣平(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
島袋チカラ(日本)
宇田悠斗(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
松場貴志(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
西谷大成(日本)

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫(日本)
狩野優(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐藤洋一郎(日本)
嶋田伊吹(日本)

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央(日本)
レバナ・エゼキエル(日本)

<フェザー級/5分2R>
佐藤勇駿(日本)
木下尚祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
星野豊(日本)
梶本保希(日本)

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫(日本)
狩野優(日本)

<ライト級/5分2R>
THE☆ナマハゲ(日本)
泉武志(日本)

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央(日本)
三好マヒロ(日本)

<フェザー級/5分2R>
星野豊(日本)
梶本保希(日本)

<ストロー級/5分2R>
多湖リキト(日本)
佑勢乃花(日本)

<ライト級/5分2R>
倉本大悟(日本)
岩倉優輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
コマネチ竜太(日本)
朝比奈龍希(日本)

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Grachan54 MMA MMAPLANET o 加マーク納 長野将大 長野将太

【Grachan54】跳びヒザ一閃、長野将太に衝撃KO勝ちの加マーク納だったが、思わぬどんでん返しに……

【写真】狙いすました跳びヒザ勝利にドヤ顔の加マーク納だが、愛娘の反応は……(C)MMAPLANET

15日(日)に東京都港区の品川インターシティホールでGRACHAN54&55が開催された。

J-MMA新時代を告げるようなマッチアップ、重量級の戦い、そしてタイトル戦と今のグラチャンが詰まったダブルヘッダーから──ここではGrahan54で組まれた加マーク納✖長野将大戦の模様をお伝えしたい。Grachanを新天地にキャリアの再生をはかる両者のサバイバルマッチの行方は。


<フライ級/5分2R>
加マーク納(日本)
Def.2R0分24秒by TKO
長野将大(日本)

ジャブを伸ばす長野が一旦間合いを取り直し、左ローを蹴る。続くシングルにギロチンを仕掛けた加マーク納は、引き込んで巴のようにギロチンスイープへ移行する。

反転して上を取った長野がサイドで抑える。腹ばいからシングルに出た加マーク納に対し、長野はキムラからバックを狙いつつ腕十字の機会を伺う。

スラムで叩きつけられた長野はすぐにレッスルアップ&シングルへ。

再びギロチンから加マーク納がスイープ、長野はその勢いを使って前転してスクランブルに持ち込み、立ち上がってケージに押し込む。

ボディロックの長野のヒザ蹴りが急所に入り、試合が中断する。再開後、左ミドルを蹴った長野は右回りを続ける。加マーク納は左フック、組んで引き込んだ長野は潜ろうして、即立ち上がる。

再びケージを背負った加マーク納は首相撲からヒザをボディに入れる。

ここで長野のヒザが加マーク納の急所に入り、2度目の中断で警告が与えられた。リスタート後、左ハイからフックを振るう加マーク納に組んでいく長野は、倒すことができずアッパーを受けそうになって離れる。

間合いをはかる両者、右に回る長野を追いかけて加マーク納が右オーバーハンドを打っていく。ケージ中央、ジャブを伸ばす加マーク納に対し、組みのフェイクを長野が見せる。ケージに詰まった長野は、左ローを蹴る。続く蹴りで重心が浮いた長野を押し倒すようにテイクダウンした加マーク納は、立ち上がってきた長野にケージに押し込まれる。

右を差し返して、ボディロックテイクダウンを決めた加マーク納が立ち上がった長野を再び倒し時間となった。

2R、跳びヒザのフェイクを見せた加マーク納。長野は右回り基調が続き、ローを蹴り、ジャブを伸ばす。

と、一瞬の間が空いた直後、そのま間がまるで長野を引き寄せるような磁場だったかのように、距離が近づいたところで加マーク納が右の跳びヒザ一閃。

気を失った長野が、前方に崩れ追い打ちの鉄槌にレフェリーが試合を止めた。

ケージの中から応援をしていた娘さんを呼ぶも、拒否られた勝者は「なんでやねん」と苦笑いを浮かべた。

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