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45 MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN237 キック デニス・ボンダル ロナルド・ロドリゲス

【UFN237】UFCデビュー戦のロドリゲスがボンダルにRNCを極め、メキシコ勢初勝利をもたらす

<フライ級/5分3R>
ロナルド・ロドリゲス(メキシコ)
Def.2R4分59秒 by RNC
デニス・ボンダル(ウクライナ)

ボンダルが右カーフキックを放ち、左ジャブをボディに伸ばす。ロドリゲスがプレスをかけるも、ボンダルが右スイングからダブルレッグで入り、ロドリゲスに背中を着かせた。しかしロドリゲスが反転して立ち上がる。スタンドに戻ると、ボンダルが再びボディロックからテイクダウンを奪った。トップからパウンド、鉄槌、ヒジを落とすボンダルに対し、ロドリゲスは下から三角絞めを狙うも、これはボンダルが頭を抜く。立ち上がってからボンダルがガードインするも、ここはロドリゲスがスタンドに戻った。

左ジャブを突くロドリゲスに右ローを当てていくボンダル。右アッパーを食らったロドリゲスが右ストレートを返し、会場が沸くもボンダルの右スピニングバックエルボーを受けて動きが止まる。右カーフが効いたかロドリゲスがサウスポーにスイッチした。しかし思うようにパンチは出ず、オーソドックスに戻す。ロドリゲスのパンチを受けてボンダルも動きが止まったが、シングルレッグでグラウンドへ。ロドリゲスが切り返してケージに押し込み、立ち上がるとバックに回った。ボンダルが正対するとロドリゲスは首相撲からヒザを突き上げていった。

2R、ロドリゲスはサウスポーでスタートする。左右の蹴りを散らすボンダルに対し、ロドリゲスはパンチを伸ばすが、右スピニングバックエルボーを受ける。アンクルピックでテイクダウンしたボンダルは、ロドリゲスの右腕を抱えて腕十字へ。これを凌いだロドリゲスが立ち上がると、ボンダルが左腕を差し上げてケージに押し込む。ロドリゲスが差し返そうとしたところで、ボンダルが右ヒジを入れて離れた。

高地での戦いの影響か、息切れ気味のボンダルだがダブルレッグで飛び込んだ。ロドリゲスは尻もちを着かされるもバックテイクに成功する。四の字からボンダルの左足をフックしているロドリゲスは、バックからおアンチで削っていく。反転したボンダルがロドリゲスの左足を抱えてストレートフットロックからヒールフックを仕掛ける。凌いだロドリゲスはバックを奪い、ボンダルの体を伸ばしてRNCでタップを奪った。

UFCデビュー戦でフィニッシュ勝利を飾り、さらに地元大会でメキシコ勢に初勝利をもたらしたロドリゲスは「ここに来た時点で、僕は勝者だった。僕は既にウォリアーだ。人生がそうだった。何があろうが、やってやる。僕は未来を創る」と喜びを爆発させた。


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45 AB BELLATOR K-1 MMA MMAPLANET o PFL UFC UFN UFN237 エドガー・チャイレス キック クラウジオ・プエレス クリスチャン・キニョネス クリス・ダンカン ジャイー・ロドリゲス ジャスミン・ハウレギ ダニエル・セジューベル ダニエル・ラセルダ デニス・ボンダル ハオーニ・バルセロス フィリッピ・ドスサントス フェレス・ジアム フランシスコ・プラド ブライアン・オルテガ ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ヘスウ・アギラー ボクシング マテウス・メンドンサ マニュエル・トーレス ラウル・ロサスJr リッキー・トゥルシオス ルイス・ロドリゲス ヴィクター・アルタミラノ

【UFN237】EL LOCO=クレイジー・トーレス戦へ、クリス・ダンカン「距離とスピードを支配する」

【写真】14勝2敗のトーレスは7KOと6つの一本勝ちというフィニッシャー。対してダンカンは11勝1敗で7つのKO勝ちをしている(C)Zuffa/UFC

24日(土・現地時間)にメキシコはメキシコシティのアレナ・シウダ・デ・メヒコで開催されるUFN237@:UFN on ESPN+95「Moreno vs Royval2」でクリス・ダンカンがマニュエル・トーレスと相対する。
Text by Manabu Takashima

スコットランドで羊飼いだったハードパンチャーは2度目のコンテンダーシリーズ挑戦で、世界最高峰で戦う権利を得た。それ以前にBellator欧州大会で3連勝という結果を残していた。

なぜそこまでUFCに拘ったのか、そしてメキシコシティでの戦いへの意気込みを訊いた。


──クリス、週末にマニュエル・トーレス戦が控えています。今の調子は?

「バッチリだ。8週間のトレーニングキャンプを終えて、ここまできた。あとはやるだけだ。空気の薄いメキシコシティでの試合だから、2週間前にこっちにやってきた。何も問題はない」

──完全アウェイの戦いとも考えられます。

「そこを楽しみたいと思う。きっと、観客の多くががっかりすることになるだろうし」

──ところでクリスがMMAを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「2014年4月14日に初めて、アマMMAを戦った。それ以前はK-1キックボクシングを戦っていた。ジムでの練習がキックより、MMAが増えたこともありMMAを戦うことを決めたんだ。母の導きもあってドイツに行くようになって、そこでMMAクラスを請け負うことになったのも大きかった」

──2度目のコンテンダーシリーズ挑戦でUFCと契約を果たしましたが、それ以前にBellatorのアイルランド大会とイタリア大会で3連勝していました。クリスにとって欧州でもしっかりと基盤を築いていたBellatorや、昨年から欧州リーグがスタートしたPFLとUFCの違いは何なのでしょうか。

「俺がUFCを目指したのは、UFCが世界最高のMMAイベントだからだ。ずっとUFCで戦うことを夢見ていた。他の団体でトップになろうという気持ちはなかった。自分がアメリカンフットボール・プレイヤーなら、NFLしか目標にしなかったと思う。それと同じで、他のプロモーションを目指すつもりは一切なかった」

──そんなクリスが、今週末に戦うトーレスの印象を教えてください。

「ワイルドなファイターだ。ニックネームのエル・ロコは、スペイン語でクレイジーという意味だし、思い切り右を振るってくだろう。でも、しっかりとキャンプで対策は練ってきたから大丈夫だ」

──ラフさが、強味になっていることもあるかと。

「リーチが長いから、そこを生かしている。パワーもあるしね。ただし、過去の対戦相手がそこでやられているだけで、俺には通用しない。俺はメキシコの観客の存在も気にならないし、ウェルラウンダ―だ。どこの局面でも優っていることを土曜日に証明する」

──防御と距離が大切になってきそうです。

「距離こそが、パワーに関係してくる。そして、距離とスピードを支配する。この2つを俺がコントロールすれば、結果的に全てをコントロールすることになる。最後は最高に重い拳で勝利を手にする。フィニッシュだ。打ち勝って、倒す。絶対にフィニッシュする」

■視聴方法(予定)
2月18日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS
午前8時30分~U-NEXT

■UFN237計量結果

<フライ級/5分5R>
ブランドン・モレノ: 126ポンド(57.15キロ)
ブランドン・ロイヴァル: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分5R>
ジャイー・ロドリゲス: 146ポンド(66.22キロ)
ブライアン・オルテガ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ダニエル・セジューベル: 156ポンド(70.76キロ)
フランシスコ・プラド: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
ラウル・ロサスJr: 136ポンド(61.69キロ)
リッキー・トゥルシオス: 136ポンド(61.69キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)
ジャスミン・ハウレギ: 115ポンド(52.16キロ)

<ライト級/5分3R>
マニュエル・トーレス: 155ポンド(70.31キロ)
クリス・ダンカン: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・キニョネス: 135ポンド(61.24キロ)
ハオーニ・バルセロス: 135ポンド(61.24キロ)

<フライ級/5分3R>
ヘスウ・アギラー: 126ポンド(57.15キロ)
マテウス・メンドンサ: 126ポンド(57.15キロ))

<フライ級/5分3R>
エドガー・チャイレス: 131ポンド(59.42キロ)
ダニエル・ラセルダ: 127ポンド(57.6キロ)

<ライト級/5分3R>
クラウジオ・プエレス: 156ポンド(70.76キロ)
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)

<フライ級/5分3R>
ルイス・ロドリゲス: 125ポンド(56.7キロ)
デニス・ボンダル: 124ポンド(56.25キロ)

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・アルタミラノ: 125ポンド(56.7キロ)
フィリッピ・ドスサントス: 124ポンド(56.25キロ)

<フェザー級/5分3R>
ムハメド・ナイモフ: 146ポンド(66.22キロ)
エリック・シルバ: 146ポンド(66.22キロ)

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45 AB LFA MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN237 エドガー・チャイレス クラウジオ・プエレス クリスチャン・キニョネス クリス・ダンカン ジャイー・ロドリゲス ジャスミン・ハウレギ ソルト ダニエル・セジューベル ダニエル・ラセルダ デニス・ボンダル ハオーニ・バルセロス フィリッピ・ドスサントス フェレス・ジアム フランシスコ・プラド ブライアン・オルテガ ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ヘスウ・アギラー マテウス・メンドンサ マニュエル・トーレス ラウル・ロサスJr リッキー・トゥルシオス ルイス・ロドリゲス ヴィクター・アルタミラノ

【UFN237】フィリッピ・ドスサントス戦へ、知性派アルタミラノ「世界中に僕のパッションを届けたい」

【写真】知性と野生の対決という言い方は、暴言になるのか(C)Zuffa/UFC

24日(土・現地時間)にメキシコはメキシコシティのアレナ・シウダ・デ・メヒコで開催されるUFN237@:UFN on ESPN+95「Moreno vs Royval2」でヴィクター・アルタミラノが、フィリッピ・ドスサントスと対戦する。
Text by Manabu Takashima

LFAフライ級王者からコンテンダーシリーズを経て、UFCで戦うようになったアルタミラノは子供の頃に母国メキシコを離れ、米国に移り住んだ。国境を越えて出会ったMMAというスポーツで活躍することで、生まれ故郷の地を踏めるようになった。

そんな感慨深いイベントで、アルタミラノはフライ級戦線で頭を一つ抜け出すためにアグレッシブなファイトを誓うが、その口調は全くラフでなく非常にジェントルなモノだった。


──フィリッピ・ドスサントス戦が迫ってきました。今の気持ちを教えてください(※取材は22日に行われた)。

「全てプラン通りに進んでいる。減量も上手くいっていて、凄くハッピーだ。ファイトウィークも前向きに過ごすことができて、1日1日と自信を深めているよ」

──そんなヴィクターが、メキシコシティで戦う意味を教えてください。

「僕は米国に住んでいるけど、パスポートはメキシコのままだ。9歳の時に両親、妹とテキサスに移り住み、21、22に年を経て──2年半前に初めてメキシコに里帰りができた。ようやく一族が勢ぞろいしたんだ。それからは何度もメキシコとテキサスを行き来はしているけど、メキシコで戦うことは本当に意味がある。このスポーツを始めてから、ずっと母国で試合がしたいと思ってきた。今回、メキシコの皆の前で初めて戦うことができ、僕の試合のために一族が一つの場所に揃うんだ。本当に嬉しいよ。初めてメキシコの試合だけど、同時に米国以外で戦うも初めてなんだ」

──日本はほぼ単一民族国家で、言葉も風習も同一化が進めてきた国です。国外の人が国籍を持つことは欧米と比較して本当に少ない。そういう国なので、ヴィクターの言葉がピンとこない人も多いと思います。

「言葉に例えられないほど、素晴らしい経験だよ。生まれ育った母国を遠く離れた異国で生活をすることになり、そこで自分の愛するMMAというスポーツに出会うことができた。MMAに出会った自分が何者かを知ることができたんだ。そのスポーツとともに、母国に戻ってきた。自分の生きている証が、交錯するような感覚だよ。

と同時にメキシコシティで戦うことに慣れるために、10日以上前にやってきた。ここで走り、さらに山間部の高い場所に行って調整をした。自分の力を発揮するために、心肺機能もこの高さに合わせる必要があったからね。本来、調整に必要な時間は72時間と言われている。そこを10日も前にやってきているから、肉体的には全く問題ない。普段と同じように動けるよ。スタミナもそうだし、どれだけ動けるかをチェックしてきたんだ」

──1600メートルのデンバーでも、私など走ると息苦しく感じ、頭痛がしました。

「それは良くあることだよ。実際、今回は僕のコーチもメキシコシティにやってきて体調を崩し、眩暈がすると言っていた。ただ、僕はメキシコシティで9歳まで育ったから、体が覚えていたかもしれない。以前、ソルトレイクシティー(標高1300メートル)で試合をした時は現地入りを早くすることがなくても、まるで大丈夫だったしね」

──では、今回対戦するドスサントスの印象を教えてください。

「アグレッシブで良い相手だ。彼も僕も最高の試合をするために、ここにやってきた。あとは試合を待つだけだよ」

──今回はフライ級の試合が5試合も組まれており、結果だけでなくパフォーマンスも他の試合の勝者と比較されることになるかと思います。

「最高じゃないか。たくさん殴って、たくさん動く。そんなフライ級の特徴が表れる試合に続く大会だ。当然、僕もそんな風に戦うよ」

─ところでヴィクターはコンテンダーシリーズに出場するまで、キャリア10戦中9試合をLFAで戦っていますね。

「LFAはフルパッケージのイベントだ。UFCで戦うための準備という点において、最高に適している。フィーダーショーとして可能な限り最高のファイターがケージの中には揃っていて、ケージの外ではカメラがついて回るなど取材の対応の仕方も学べる。注目度も他のローカルショーとは違うしね。照明に照らされた試合場で、何台ものカメラが動く環境で戦う。ファイターとしてケージの中と、プロフェッショナルとしてケージ外で僕を成長させてくれた。

ファンの熱狂度も高まり、ケージ外での活動が増える。雑音だって増えた。そこを経験することは、UFCで戦うためにリハーサルになったと思う」

──なるほどです。しかしながらヴィクターの口調はファイターというよりも教師か牧師のようで、インテリジェンスさがあふれ出ていますね。

「おお、ありがとう。そんな風に言って貰えて、嬉しいよ。特にスポーツとかそういうことでなく、人としての生きていく上で規律を守る日本の人に言ってもらえるなんて。凄く大切なことが日本には残っている。だから、いつの日か日本を訪れたい。そして日本のファンも含めて、世界中のMMAファンの僕のパッションを届けたい」

■視聴方法(予定)
2月18日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS
午前8時30分~U-NEXT

■UFN237計量結果

<フライ級/5分5R>
ブランドン・モレノ: 126ポンド(57.15キロ)
ブランドン・ロイヴァル: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分5R>
ジャイー・ロドリゲス: 146ポンド(66.22キロ)
ブライアン・オルテガ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ダニエル・セジューベル: 156ポンド(70.76キロ)
フランシスコ・プラド: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
ラウル・ロサスJr: 136ポンド(61.69キロ)
リッキー・トゥルシオス: 136ポンド(61.69キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)
ジャスミン・ハウレギ: 115ポンド(52.16キロ)

<ライト級/5分3R>
マニュエル・トーレス: 155ポンド(70.31キロ)
クリス・ダンカン: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・キニョネス: 135ポンド(61.24キロ)
ハオーニ・バルセロス: 135ポンド(61.24キロ)

<フライ級/5分3R>
ヘスウ・アギラー: 126ポンド(57.15キロ)
マテウス・メンドンサ: 126ポンド(57.15キロ))

<フライ級/5分3R>
エドガー・チャイレス: 131ポンド(59.42キロ)
ダニエル・ラセルダ: 127ポンド(57.6キロ)

<ライト級/5分3R>
クラウジオ・プエレス: 156ポンド(70.76キロ)
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)

<フライ級/5分3R>
ルイス・ロドリゲス: 125ポンド(56.7キロ)
デニス・ボンダル: 124ポンド(56.25キロ)

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・アルタミラノ: 125ポンド(56.7キロ)
フィリッピ・ドスサントス: 124ポンド(56.25キロ)

<フェザー級/5分3R>
ムハメド・ナイモフ: 146ポンド(66.22キロ)
エリック・シルバ: 146ポンド(66.22キロ)

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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN237   アレッシャンドリ・パントージャ エドガー・チャイレス クラウジオ・プエレス クリスチャン・キニョネス クリス・ダンカン ジャイー・ロドリゲス ジャスミン・ハウレギ ダニエル・セジューベル ダニエル・ラセルダ デニス・ボンダル ハオーニ・バルセロス フィリッピ・ドスサントス フェレス・ジアム フランシスコ・プラド ブライアン・オルテガ ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ヘスウ・アギラー マテウス・メンドンサ マニュエル・トーレス ラウル・ロサスJr リッキー・トゥルシオス ルイス・ロドリゲス ヴィクター・アルタミラノ 平良達郎 鶴屋怜

【UFN237】計量終了 ラテンの祭典はフライ級NIGHT。メキシコ✖ワールド125lbsの戦いに注目!!

【写真】メキシコシティの環境が、どのような影響を与えるのか(C)Zuffa/UFC

24日(土・現地時間)にメキシコはメキシコシティのアレナ・シウダ・デ・メヒコで開催されるUFN237@:UFN on ESPN+95「Moreno vs Royval2」の計量が23日(金・同)に行われている。
Text by Manabu Takashima

2019年9月以来、4年5カ月振りのメキシコ大会は13試合中10試合にメキシコ人ファイターが出場し、さらにラウル・ロサスrやブライアン・オルテガというメキシコ系米国人、アルゼンチン、ペルー、ベネズエラ人選手が揃っており、さながらラテンの祭典となっている。


そんなメヒコ大会はメインのブランドン対決02=ブランドン・モレノ×ブランド・ロイヴァルを筆頭に、フライ級マッチが実に5試合も組まれている。

2020年11月に組まれた前回の対戦ではモレノがやや優勢なグラウンド&スクランブル戦の展開中にロイヴァルが右肩を負傷。ヒザ十字を狙ったロイヴァルの動きが止まったところで、モレノが鉄槌を落としTKO勝ちを収めている。

ロイヴァルにオクタゴン初黒星をつけた勝利は、フライ級の頂点に立つことになるモレノを勢いづけた勝利になった。あれから3年3カ月、ベルトを失ってから再起戦となるモレノ。対するロイヴァルも昨年12月にアレッシャンドリ・パントージャに敗れ世界王座奪取ならず、再スタートの一戦がリベンジが掛かった一戦となる。

2250メートルという高度、空気の薄いメキシコシティで5R戦。省エネファイトか、前回の続きのような激しいアクションパックとなるのか──楽しみなフライ級トップ戦線サバイバルウォーだ。

この他のフライ級マッチはプレリミで組まれているが、エドガー・チャイレスとダニエル・ラセルダの一戦は、前者 131ポンドで後者が127ポンドと揃って計量を失敗しており、キャッチウェイトマッチで戦うこととなっている。

2人も体重オーバーということで、この試合はフライ級の格付けにおいては参考試合となるが、他の3試合は層が厚くなり始め、上位がランク変更が少ない実情のなかで勝ってインパクトを残したい位置のファイターが揃っている。

うちヘスウ・アギラーとヴィクター・アルタミラノが、共にブラジル人ファイターを迎え撃ち、ルイス・ロドリゲスはウクライナのデニス・ボンダルが相手となる。決してホームが優位などない、厳しい相手が揃って用意されているだけに、平良達郎、そして鶴屋怜の対戦相手がこの中からから出てくる可能性も十分にある。

そういう意味でも注目のフライ級メキシコ勢の国際戦だ。

■視聴方法(予定)
2月18日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS
午前8時30分~U-NEXT

■UFN237計量結果

<フライ級/5分5R>
ブランドン・モレノ: 126ポンド(57.15キロ)
ブランドン・ロイヴァル: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分5R>
ジャイー・ロドリゲス: 146ポンド(66.22キロ)
ブライアン・オルテガ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ダニエル・セジューベル: 156ポンド(70.76キロ)
フランシスコ・プラド: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
ラウル・ロサスJr: 136ポンド(61.69キロ)
リッキー・トゥルシオス: 136ポンド(61.69キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)
ジャスミン・ハウレギ: 115ポンド(52.16キロ)

<ライト級/5分3R>
マニュエル・トーレス: 155ポンド(70.31キロ)
クリス・ダンカン: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・キニョネス: 135ポンド(61.24キロ)
ハオーニ・バルセロス: 135ポンド(61.24キロ)

<フライ級/5分3R>
ヘスウ・アギラー: 126ポンド(57.15キロ)
マテウス・メンドンサ: 126ポンド(57.15キロ))

<フライ級/5分3R>
エドガー・チャイレス: 131ポンド(59.42キロ)
ダニエル・ラセルダ: 127ポンド(57.6キロ)

<ライト級/5分3R>
クラウジオ・プエレス: 156ポンド(70.76キロ)
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)

<フライ級/5分3R>
ルイス・ロドリゲス: 125ポンド(56.7キロ)
デニス・ボンダル: 124ポンド(56.25キロ)

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・アルタミラノ: 125ポンド(56.7キロ)
フィリッピ・ドスサントス: 124ポンド(56.25キロ)

<フェザー級/5分3R>
ムハメド・ナイモフ: 146ポンド(66.22キロ)
エリック・シルバ: 146ポンド(66.22キロ)

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IMMAF MMA MMAPLANET o PRIDE UFC UFC ESPN47 カーロス・ヘルナンデス デニス・ボルダル デニス・ボンダル マルコム・ゴードン

【UFC ESPN47】北の最新兵器、オクタゴン2戦目へ。デニス・ボルダル「MMAを戦うこと。それが全て」

【写真】 純粋にフライ級に東欧勢が絡んでくることが楽しみ(C)

17日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN47「Vettori vs Cannonier」にデニス・ボンダルが出場し、カーロス・ヘルナンデスと対戦する。

ウクライナ人ファイターのボンダルは、2021年2月にUFCデビューが決まっていたがコロナ、ケガ等で1年間初陣が遅れ、ようやく巡ってきたマルコム・ゴードン戦ではテイクダウンを耐えようとして左手をつき負傷TKO負けに。さらにロシアのウクライナ侵攻で、試合機会を逸するなど苦悩の日々を送ってきた。

もちろんボンダルからすれば、試合がないことなど苦痛でもなんでもない。そして、母国の現状を憂い、母国のために必勝を誓う。そんな彼の背景に目を奪われがちだが、純粋にウクライナ人フライ級ファイターの存在が気になり、インタビューを試みた。

当然のようにロシアのウクライナ侵攻の影響を受けているなかで、北の最新兵器はMMAに懸ける想いを話してくれた。


——インタビューの機会を与えてくれて、ありがとうございます。私のサイトは純粋にMMAを伝えるサイトです。政治にも宗教にも経済にも関わることはないですが、この試合に向けてデニスの日常がどういうモノであるかを教えていただけないでしょうか。

「とにかくウクライナは大変な状況だ。それでも、皆がやれることを必死にやっている。僕はロシアと面したハルキウに住んでいたけど、家族と一緒に国を離れドイツに拠点を置くことにしたんだ。とにかく家族と無事でいることが、最重要だから」

──ハイ。ところで今回がUFCで2試合目となりますが、今はどのような気持ちでしょうか。

「良い感じで来ているよ。ベガスの滞在を楽しんでいるし、オクタゴンで自分の仕事を全うするだけだよ」

──デビュー戦は非常に残念な結果に終わりました。左腕のケガの回復は問題なかったですか。

「今は大丈夫だ。でも、ケガからのリカバリーは簡単ではなかった。実はドイツに移った理由の一つがケガの治療をするためだった。あの試合後、戦争状態にあるウクライナではケガを治して、リハビリをすることもできなかった。ドイツに移ってから手術をし、回復に努めてきた。手術をして、回復してからファイトの準備をするためにドイツに居続けることを決めたんだ」

──なるほど、そこにも戦争は関係していたのですね。それ以前もUFCと契約してから幾度となく試合の機会を失くしていました。

「そうだね。最初はコロナの影響で試合ができず、その次はケガでキャンセルせざるを得なかった。ケガから回復して再起戦は、戦争の影響で試合が流れた。でも、そんなことは戦争中のウクライナの人々のことを想えば苦労でもなんでもない。全てのウクライナ人が家族、友人を失っている。その現状の方がずっと辛い。でも僕は気持ちを強くもって、自分がやれることをやるしかない。それがウクライナの人々のためになる。今、僕はMMAを戦うこと。それが全てだ。とにかく、この試合に勝つ。それから先のことは考えていない」

──ところでデニスはプロでキャリアを積む途中で、GAMMAのアマ世界大会に出て優勝しています。

「GAMMAはプロの経験がある選手の出場を認めてくれた。子供の頃から、世界チャンピオンになることが夢だったから、まずはアマチュアで世界一を目指したんだ。IMMAFはプロで戦ったことがある僕は出場が認められない。だから認めてくれたGAMMAの世界大会で戦うためにシンガポールへ行った」

──すでにファイトマネーを得ているのに、メダルを目指す戦いができたのですね。

「僕はMMAをお金のためにやっているわけじゃない。もちろん、家族を養うためにお金は必要だ。でも若い頃はそんなことを考えずに、好きだからMMAを始めた。そしてアマとはいえ世界一になるチャンスがあった。そこで戦うことは、僕にとってプライスレスだったよ。プロでも世界一になる。その夢は今も変わっていない」

─もともとMMAファイターを目指していて、他の格闘技から転向したわけではない?

「最初はウクライナで行われている──徒手格闘技を始めた。MMAに似ているところもあるけど、武器術も習った。護身術、ストリートファイト、軍隊格闘術の流れを汲んだコンバットスポーツだった。大学に入るまで田舎で育ったから、格闘技を習う機会がなかったから、進学して19歳の時に初めて格闘技の練習を始めたんだ。最初は護身目的で始めたけど、すぐに夢中になった。それからアマチュアMMAを戦うようになったんだ」

──デニスの以前の試合映像をチェックしているとケージでもリングでもなく、空手の舞台のようなところで戦っている試合がありました。

「あれもMMAだよ(笑)。ファイトマネーもなく、戦いたいから試合に出た。コーチも経験のためだと言っていたよ。リングでもケージでもない、MMAの戦い方も変わる。あの頃は、ウクライナのMMAはああいう感じだったけど、とにかく戦う機会があれば戦った。その後はウクライナのMMAは急成長を遂げたんだ。ロシアが攻めてくるまではね……。

でも、そういう大国に攻め来られるという圧力を常に受けてきたから、ウクライナの人間は強い。そうそうPRIDEで戦っていたイゴール・ボフチャンチンは僕の街、そしてウクライナのヒーローだった。今も伝説的な存在で。彼がやっていたような素手で、何のプロテクターもないオールドスクールなMMAも経験しているよ。

ただ……、戦争で多くのMMAジムも破壊された。この侵略戦争が終われば、またウクライナのMMA界を再建しないといけない」

──……。では対戦相手、カーロス・ヘルナンデスの印象を教えてもらっても良いですか。

「UFCファイターなんだから、弱いわけがないよ。いくつか試合を見たけど、コンディションが良くて圧を掛けてくるファイターのように感じた。ただ、僕はあまり対戦相手のことは気にしないようにしているんだ。コーチが研究してくれるから、その指示に従って練習してきた」

──土曜日、どのような試合をしたいと考えていますか。

「とにかく勝つこと。オクタゴンで最高のパフォーマンスを見せたい。それだけしか考えていない」

──最後に日本のファンに一言お願いします。

「僕のもう一つの夢は、日本でいつか戦うこと。日本はMMAの歴史を創ってきた。ウクライナではMMAが何か知られていなかった頃に、日本はこのスポーツを発展させてきたんだ。イゴール・ボフチャンチンが活躍できたのも、PRIDEが日本に存在していたから。僕はいつだって、そんな日本のMMAに感謝している」

■視聴方法(予定)
6月17日(土・日本時間)
午前7時30分~DAZN

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Column MMA MMAPLANET UFC UFN200   カールストン・ハリス キック シャクハト・ラクモノフ ショーン・ストリックランド ジェイソン・ウィット ジャイルトン・アルメイダ ジャック・ヘルマンソン ジュリアン・エロサ ジョン・カスタニエダ ダニーロ・マルケス チディ・ンジョグアニ デニス・ボンダル フィリップ・ロウ ブライアン・バトル マフクアンドレ・バリユー マルコム・ゴードン 平良達郎

【UFN200】試合結果 フライ級でゴードンがボンダル破り、ウェルター級でラクモノフが15連勝

【写真】ファイト・オブ・ザ・ナイトは体重オーバーのピーターソンを破ったエロサが2人分=10万ドルの総取りとなった(C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」が開催された。

この前日に平良達郎のUFC契約が発表されたことで、日本での注目度が上がったフライ級戦線──オープニングマッチでマルコム・ゴードンが、UFC初陣となったデニス・ボンダルと対戦。腕十字から逃れた直後に、ボンダルが手をついてスクランブルに持ちこもうとしたところで、左ヒジが異様な方角に曲がり試合は終わった。

注目のウェルター級の1戦はカザフスタンのシャクハト・ラクモノフがガイアナ人ルタリーブリ戦士カールストン・ハリスを寄せ付けず、スピニングヒールキックからパウンドアウトで圧勝している。

なおファイト・オブ・ザ・ナイトはジュリアン・エロサ×スティーブン・ピーターソンが獲得したが、ピーターソンが計量失敗だったためエロサが5万×2で10万ドルを獲得した。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ジュリアン・エロサ✖スティーブン・ピーターソン
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=シャクハト・ラクモノフチディ・ンジョグアニ

UFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」
<ミドル級/5分5R>
○ショーン・ストリックランド(米国)5R
判定
詳細はコチラ
×ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
<ミドル級/5分3R>
○ニック・マキシモフ(米国)3R
判定
×プナヘラ・ソリアーノ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)1R4分10秒
KO
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×カールストン・ハリス(ガイアナ)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ブレンダン・アレン(米国)2R2分10秒
RNC
×サム・アルヴィー(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ブライアン・バトル(米国)3R
判定
×トレシャン・ゴア(米国)
<159ポンド契約/5分3R>
○ジュリアン・エロサ(米国)3R
判定
×スティーブン・ピーターソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ジョン・カスタニエダ(米国)3R1分38秒
肩固め
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×マイルス・ジョンズ(米国)
<フェザー級/5分3R>
○ハキーム・ダラドゥ(カナダ)3R
判定
×マイク・トリザノ(米国)
<ミドル級/5分3R>
○チディ・ンジョグアニ(米国)1R0分16秒
KO
詳細はコチラ
×マフクアンドレ・バリユー(カナダ)
<女子バンタム級/5分3R>
○アレクシス・デイヴィス(カナダ)3R
判定
×ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)1R2分57秒
TKO
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×ダニーロ・マルケス(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
○フィリップ・ロウ(米国)2R2分15秒
TKO
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×ジェイソン・ウィット(米国)
<フライ級/5分3R>
○マルコム・ゴードン(米国)1R1分22秒
TS
詳細はコチラ
×デニス・ボンダル(ウクライナ)


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MMA MMAPLANET UFC UFN200 デニス・ボンダル マルコム・ゴードン

【UFN200】左手をマットについたボルダルが悲鳴。ゴードンがテクニカルSUB勝利

<フライ級/5分3R>
マルコム・ゴードン(米国)
Def.1R1分22秒by Technical Sub
デニス・ボンダル(ウクライナ)

ゴードンが左ジャブを伸ばし、ボンダルがローを蹴っていく。右を当ててゴードンがワンツーで前に出ると、ボンダルがダブルレッグでテイクダウンを奪う。三角狙いのゴードンは、ハイガードから腕を伸ばしに掛かると、横回転もヒジが抜けボンダルがスクランブルに持ち込んで立ち上がる。

ケージに押し込まれたゴードンはウィザーの状態から、前方回転するように内股でボンダルを投げる。そのまま同体で立ち上がり、小手を決めた状態でゴードンが上を取りかけた刹那ボンダルが悲鳴をあげる。

ボンダルは立ち上がる際にマットに掌をつけていた左ヒジを脱臼したか──期待の一番はあっけない形で終わった。「フィニッシュが必要だった。テクニカルが柔術で勝ちたかった。腕十字の時に腕がいったんだ。でも抜けて戦おうとしたから『それなら』ってね、ケージに押し込んで抑えた。その壊れた腕を使って立ち上がろうとしたから、怖かったよ。腕が極まっていたのが分かっていたから」とゴードンはUFC2勝目を振り返った。


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