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45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase Blood01 パンクラス 三宅輝砂 中村晃司 名田英平 岩本達彦

Overlooked【Pancrase Blood01】左ジャブでペースを握った三宅。左ボディを効かせ、連打で名田を沈める

【写真】三宅の左ジャブから、左ボディが勝敗を決めた(C)SHOJIRO KAMEIKE

スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは18日(日)、大阪市住吉区の住吉区民センターで開催されたPancrase Blood01をレポートする。
Text by Shojiro Kameike

2021年7月以来の単独開催となったパンクラス大阪大会は、ナンバーシリーズとは異なる新ブランド「Blood」第1回として行われた。そのパンクラス大阪大会から中村晃司×岩本達彦の試合をお届けしたい。


<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂(日本)
Def.2R1分02秒 by TKO
名田英平(日本)

開始早々、右ローを当てた三宅に対し名田は左ジャブを突く。フェイントから左ジャブ、右ローに繋げる三宅。名田も右ローを放つ。三宅がケージ中央から飛び込み左フックを振るうと、名田も下がりながら左を返した。三宅が右ローを打ち込み、左ジャブを繰り出していく。左ジャブの突き合いから、三宅の左ジャブがペースを上げていく。

三宅がスイッチして左の蹴りを繰り出した。オーソドックスに戻して右ロー、左ジャブ、右前蹴りを見せる。三宅の左ジャブの打ち終わりに、名田の左フックが顔面をとらえた。名田も右ローから右ストレートへ。サークリングしながら左ジャブを突く名田。三宅も左ジャブで名田にケージを背負わせたが、名田が右を返している。徐々に三宅の左ジャブを受けた名田が下がり始めた。

ケージを背負った名田の顔面を、三宅の左ジャブが襲う。名田が右フックを振るうと三宅は自分の左ホホを叩いて挑発する。ワンツーから右前蹴りを放った三宅は、名田の左右パンチをかわした。三宅の左ジャブで名田の顔面が赤く染まっていく。左目付近から流血が見られる名田がワンツーを伸ばすも、三宅がブロックする。残り10秒で三宅が左ハイを放っていった。

初回はジャッジ3名が三宅の10-9としている。

2R開始直後、名田の左目が腫れているためドクターチェックが入った。試合が再開されると、名田がワンツーから左右フックを振るう。三宅が名田の右に右ストレートをカウンターで合わせた。下がる名田に左ボディを突き上げた三宅。この一撃が効いたか名田のガードが下がる。名田にケージを背負わせた三宅が左フックから右ストレートを浴びせ、さらに左ジャブを突く。名田もケージから離れて組みつくが、すぐに三宅が離れた。

一旦距離を取り、またも左ボディを打ち込んだ三宅が左ジャブで追う。名田が前に出ようとしたところで右跳びヒザを合わせた三宅だったが、これは名田に振り払われてしまう。ここで名田が前に出るも、回ってケージを背負わせた三宅が左右フックを浴びせると、名田がダウンしレフェリーストップとなった。

勝利の雄たけびを挙げた三宅は「ぜひ次は上のランカーの人と組んでください」とアピールした。

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45 K-1 MMA MMAPLANET o ONE PANCRASE Pancrase Blood01 RIZIN YouTube   エメリヤーエンコ・ヒョードル キック パンクラス ボクシング 三宅輝砂 中村晃司 名田英平 岩本達彦 松井斗輝 櫻井裕康 田村一聖 秋葉太樹 若林耕平 葛西和希 高島俊哉

【Pancrase Blood01】原点はヒョードル、兄とのMMAごっこ…三宅輝砂「自分を解放して戦いたい」

【写真】テイクダウンしてからは盤石の強さ。フィニッシュ力も高い(C)ONE

明日18日(日)、大阪市住吉区の住吉区民センターで開催されるPancrase Blood01で、三宅輝砂が名田英平と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

三宅は2021年のネオブラッド・トーナメント フェザー級で優勝。それ以降はランカーと鎬を削り、白星と黒星を交互に繰り返している。今回は連勝をかけて、ランキング8位の名田と対戦する。格闘技のバックボーンは兄と夢中になったMMAごっこ「ベルトも欲しいけど自分が強くなることが目標」と語る三宅がどんなファイターかに迫った。


――MMAPLANET初登場の三宅選手です。今回は三宅選手の経歴から聞かせてください。格闘技を始めたきっかけはなんですか。

「もともと兄ちゃんが空手をやっていて、自分もそれについていく形で小2の時に空手を始めました。空手はすぐにやめちゃったんですけど、戦うのは好きで兄ちゃんと家で格闘技の真似事みたいなことはずっと続けていたんです。それで中2の時に兄ちゃんにエメリヤーエンコ・ヒョードルの動画を見せられて、これはやばい!と思ってMMAに興味が生まれて。ちょうど高校生の時に近所にサンボを教えてくれる道場があって、ヒョードルもサンボ出身だから自分もサンボをやろうと思って週1ペースで通っていたんです。そのうちに真剣にMMAをやりたくなって志村道場に入門しました」

――格闘技の真似事をしていたということですが、喧嘩が好きとか不良だったわけではないんですよね。

「はい。悪かったわけではなくて、取っ組み合いが好きみたいな感じです」

――ちなみにその取っ組み合いはどんなレベルのものだったのですか。

「見よう見まねで打撃も寝技もやっていましたね」

――まさにMMAごっこをやっていたわけですね。

「格闘技のことが分からないなりに、それっぽいことはやっていて、マウントをとられたらTKシザーズで返したりしてました(笑)。だからなんとなくMMAっぽい動きは出来たけど、細かい部分は分かっていないみたいな感じでした」

――一番好きだったのはヒョードルですか。

「そうですね。アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ戦もそうだし、ヒョードルのことはめちゃくちゃ好きでした」

――こうしてお話を聞いているとお兄さんの影響が大きいようですね。お兄さんも格闘技をやっていたのですか。

「兄ちゃんは僕が小学生の頃に志村道場でキックボクシングをやっていて、途中で辞めちゃったんですよね。それで僕がMMAをやりたいとなった時にお兄ちゃんも通っていたということで志村道場に入ったんです。だから空手以外で一緒に格闘技を習っていた時期はないですね」

――入門当初からプロを目指していたのですか。

「全くそれは考えてなくて、ただMMAの練習を好きで続けていたら、アマチュアの試合に出るようになって、自然にプロになって…という感じです。

――志村道場からZOOMERに移籍したのはなぜですか。

「志村道場から祖根(寿麻)さんが独立されることになって、僕もZOOMERに移籍することになりました。所属は変わりましたが、今でも春日井たけしさんとは一緒に練習させてもらっています」

――今回の試合に向けてはどんな練習をしてきましたか。

「月~金は2部練で、土は午前にMMAの練習を1回という感じです。今回はトキタカさんが所属しているISHITSUNA MMAにも練習に行かせてもらっていて、K-1やKrushで試合をしていた松岡(翔大)くんと一緒に練習しました。松岡くんはめちゃくちゃ打撃が強いんで、試合のための打撃に慣れて…という感じです。あとはK-1に出ているアビラル(ヒマラヤン・チーター)とも2回くらい練習しました」

――かなり打撃を強化していますが、なぜ打撃に力を入れるようになったのですか。

「もう一つのレベルの選手と戦っていきたいので、そのためには打撃を伸ばさないといけないと思いました。そのための練習としても打撃専門の強い選手たちと練習して。今のまま同じことをやっていても成長できない部分もあるので、自分より強い人たちと練習して課題を見つけようと思ってやっています。

――過去のキャリアで言うと2022年にプロ9戦目で田村一聖選手と対戦して敗れました。あの試合は大きな経験だったと思うのですが、どんなことを学びましたか。

「僕よりベテランの選手は冷静だなと思いました。作戦もしっかり練っていますし、そこに差があったかなと思います。自分は思いっきり練習して、それを出せばいいという感じだったので、もっと考えて練習しないといけないなと思いました」

――対戦相手の名田選手の印象を聞かせてください。

「打撃も寝技も何でもできる選手で、どちらでも一発を持っている怖さがある選手だなと思っています」

――昨年11月の櫻井裕康戦に続いて連勝がかかる試合ですが、どんな試合を見せたいですか。

「さっきの作戦の話とは少し矛盾するかもしれませんが、もっと本能的に戦うことが理想です。性格的に憶病な部分があるので、もうちょっと自分を解放して野性的に戦いたいです。試合になると気持ちがはじけきれてないというか、試合を楽しめていないので、楽しんで試合をしたいというか。戦うことは好きなので、そこでもっとアドレナリンを出せるようになりたいです」

――三宅選手はランキング7位ですが、ここからの目標を聞かせてください。

「パンクラスに出ている以上、パンクラスでベルトを獲りたいですし、RIZINのような大きな舞台に出たいです。でも僕の場合は自分のどのくらい強くなれるかに興味があるので、面白くない答えかもしれませんが、強くなることが目標です」

――明日の試合を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「名田選手次第ですけど、展開の多い面白い試合をしたいです」


■視聴方法(予定)
2月19日(日)
午後2時~ U-NEXT

■Pancrase Blood01計量結果

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹:57.15キロ
松井斗輝:63.95キロ
※松井がフライ級のリミットを約6.8キロオーバー。試合可能な許容範囲5ポンド(2.26キロ)以上のため試合中止

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.25キロ
名田英平:66.25キロ

<ライト級/5分3R>
葛西和希:70.70キロ
木村俊也:70.25キロ

<ストロー級/5分3R>
若林耕平:52.45キロ
高島俊哉:52.55キロ

<フェザー級/5分3R>
中村晃司:65.90キロ
岩本達彦:66.15キロ

■第30回ネオブラッドトーナメント

<ライト級/5分3R>  
上田智大:69.95キロ
原田直人:70.20キロ

<フェザー級/5分3R>
山中大門:65.00キロ
敢流:65.60キロ

<フライ級/5分3R>
今井健斗:57.05キロ
岸田宙大:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
織部修也:52.65キロ
秋吉拓史:52.40キロ

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45 AB DEEP IMMAF MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase Blood01 ROAD FC キム・サンウォン クォン・アソル パンクラス ムハンマド・サロハイディノフ 三宅輝砂 中村晃司 前田吉朗 名田英平 岩本達彦 松井斗輝 櫻井裕康 秋葉太樹 若林耕平 高島俊哉

【Pancrase Blood01】パンクラス単独大阪大会で、エグい崖っぷちフライ級対決=松井✖秋葉等決定!!

【写真】関西のファイターが、ホームで戦える大会がパンクラスに戻ってきた(C)MMAPLANET

5日(金)、パンクラスより2月18日(日)大阪市住吉区の住吉区民センターでPancrase Blood01の開催とカードの第一弾の発表があった。
Text by Manabu Takashima

2022年4月の前田吉朗引退興行以来のパンクラス大阪大会。同大会はDEEPと共催だったためにパンクラスの名の下、大阪でイベントを行うのは2021年7月以来となる。とはいえ、ここも大阪大会恒例のDEEPと二部制が敷かれており、単独大会は実に2019年7月から数えて4年7カ月振りとなる。

DEEPとの協調路線を採らないパンクラス大阪大会は、ナンバーシリーズでなくBloodというイベント名を持ち、まずは4試合がアナウンスされた。


秋葉太樹✖松井斗輝のフライ級戦は、互いにIMMAF世界王者からプロデビューしたムハンマド・サロハイディノフに敗れた者同士の再起戦、なかなかエグいマッチアップといえよう。

寝技の切れには確実な進歩が見られる秋葉だが、それがなかなか勝利に結びついていない。対して松井はサロハイディノフのテイクダウンに屈した形で、打撃主体のファイトを貫くことができずプロ初黒星を喫した。

今回の対戦は、そのサロハイディノフが決定的な強さを見せるテイクダウンの前後の局面が勝負を分けることになるだとう。つまりはスタンドの打撃と、寝技だ。一発のある秋葉の打撃だが、コンビネーションとステップを考えると松井に分がある。

対して、松井は寝技で極めへの確かな対応力が求められる。現代MMAでは打撃は付き合う必要があり、寝技は回避すれば良い。そんな裁定基準を考えると、秋葉の方がランクは上でも、前戦で躓いたとはいえ分は松井にあるアッチアップといえる。

再起戦といえば11月大会でキム・サンウォンとの日韓戦に敗れた名田英平が、同じ大会で櫻井裕康にRNCを勝利した三宅輝砂と戦うフェザー級マッチ。タイトル戦線に踏みとどまるという意味では、後がない両者の顔合わせとなる。

3連勝を狙う高島俊哉と3連勝中の若林耕平のストロー級戦は、前者はノーランカーで後者はランク1位。空位のベルトへの距離が明白に違う格差ファイトと捉えることもできる。

それ故に首都圏での大会へのオファーがある若林としては、絶対負けられない地元関西での戦いだ。またフェザー級では2022年12月にRoad FCでクォン・アソルにリベンジを許さなかった中村晃司と、パンクラス&DEEPで3連敗とベルトから遠ざかった岩本達彦の試合も決まった。タイトルに近づいてから、坂道を下るように黒星が続いた岩本にとって、キャリアを賭けたサバイバル色が強い一戦となる。

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 三宅輝砂 櫻井裕康

【Pancrase338】三宅が右ロー&右ストレートで攻め立て、2R残り8秒で櫻井を絞め落とす

【写真】最後は一気に極めきった(C)MATSUNAO KOKUBO

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂(日本)
Def.2R4分52秒 by RNC
櫻井裕康(日本)

櫻井が距離を詰めて左右の関節蹴りを放つ。三宅の右ストレートはブロックし、プレスをかけ続ける。三宅が右インローで櫻井の右足を跳ね上げ、右ボディストレートを突き刺した。櫻井は三宅の右ローに左ストレートを合わせる。三宅がワンツーから前蹴りで櫻井を下がらせた。さらに右ストレートが櫻井を襲う。櫻井はボディロックで組みつこうとしたが、これは切られた。

櫻井は右インロー、右ストレートを軸に攻め立てる。櫻井は左ストレートを伸ばすも、これはバックステップでかわされてしまう。三宅の右縦蹴りがクリーンヒットし、さらに右ヒジを見せた。下がる櫻井に対し、右ハイも繰り出した三宅。櫻井は残り1分で飛びこみ、ダブルレッグで三宅をケージに押し込んだ。しかし三宅は櫻井の右手首を抑え、そのままケージを背にして肩パンチを打ち込みつつ、ラウンド終了のホーンを聞いた。

初回はジャッジ3者とも10-9で三宅が取っている。

2R、三宅が右ストレート、右ロー、左ジャブと繋げる。櫻井の右足が流れたところに右ストレートを浴びせた。櫻井は左ボディストレートを伸ばし、ショートレンジで左フックを当てる。三宅も右ボディストレートから右ローへ。櫻井の左ストレートは届かない。三宅が櫻井の前手を抑えて組むが、ここは離れた。三宅の前蹴りがローブローとなり、試合は一時中断される。再開後、三宅は右インローで試合をつくっている。残り1分30秒で三宅がニータップで組みつき、バックに回った。バックコントロールで櫻井にヒザを着かせた三宅は、左腕を三宅の首に回してRNCで絞め落とした。

勝利した三宅は「前回失神しちゃったので、今回は失神させて借りを返せてよかったです」と喜びを語った。


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KTT MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 Pancrase339 Road to UFC UFC YouTube キム・サンウォン チャンネル パンクラス パン・ジェヒョク ライカ 三宅輝砂 丸山数馬 井村塁 前田浩平 名田英平 大塚智貴 平岡将英 平田丈二 松本光史 櫻井裕康 海外 矢澤諒 糸川義人 荒井勇二 西尾真輔 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘

【Pancrase338】RTUからの再起戦。名田英平と戦うキム・サンウォン「岩のよう。ぶち壊していこうと」

【写真】仕上りの良さを感じさせたキム・サンウォン。彼のような選手の来日は非常に貴重だ(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPANCRASE338で名田英平と対戦するキム・サンウォン。

Road to UFCで悲願の契約を目指していたキム・サンウォンだが、8月の準決勝でイー・チャーに敗れ──一旦はその道は断たれた。そしてリスタートに選んだのはパンクラスのケージだった。


──Road to UFC準決勝で敗れた、最大の目標に辿り着かなかった時はどのような気持ちでいましたか。

「あの試合の時はコンディションが良くなかったので、本当に悔しかったです」

──リスタートをする時に、パンクラスで戦うことを決めたのは?

「来たオファーは全て受けるつもりでいましたが、そのなかでもパンクラスが一番に声を掛けてくれたので、出場することにしました」

──国内と海外で再起を図るのは、また違うかと思います。

「パンクラスは日本でも有名な団体だと知っていたので、オファーを貰った時にワクワクして、凄く期待値が高かったです」

──では対戦相手の名田選手の印象を教えてください。

「岩のようなイメージがあったので、それをぶち壊していこうと思います」

──名田選手はキム・サンウォン選手のことは打たれ強く、粘り強い。殺しに来てくれると言っていました。

「アハハハハ。自分が殺しに行く勢いで攻めるのかは、ケージに入ってみるまで分からないですね。でも名田選手もしっかりと準備をしてきたはずだし、自分も準備してきたことケージの中で、試合で見せられれば良いと思います」

──KTTのチームメイトであるパン・ジェヒョク選手が、パンクラスで戦った2試合で相当に判定に不満を持っていました。その様子を見ていて、キム・サンウォン選手は判定基準をしっかりと研究してきたのか、フィニッシュ必至のファイトをするのか。どちらでしょうか。

「ジェヒョクの判定の件に関しては、最初の試合の時は凄く悔しかったです。でも、もう過ぎたことなので。自分は判定のことは気に掛けずKO、TKO、判定の全てで勝てるだけの準備をしてきました」

──では明日、どのような試合をしたいと思っていますか。

「言葉よりも、自分が戦う姿で見せたいと思います。明日、ケージのなかで戦っているところを見てください」

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339 Pancrase339計量結果

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
西尾真輔:70.7キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.7キロ
丸山数馬:70.5キロ

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗:83.7キロ
荒井勇二:84.05キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.95キロ
岡田拓真:65.35キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:57.05キロ
大塚智貴:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
平岡将英:61.6キロ
谷内晴柾:62.05キロ→61.55キロ

<ストロー級/5分3R>
米山唯人:52.5キロ
織部修也:52.5キロ

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338Pancrase338計量結果

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.0キロ
櫻井裕康:66.05キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.25キロ
キム・サンウォン:66.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.9キロ
重田ホノカ:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
リトル:52.55キロ
寺岡拓永:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.6キロ
平田丈二:61.6キロ

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎:56.8キロ
前田浩平:58.45キロ→58.4キロ

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗:70.75キロ
上田智大:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖:56.25キロ
金澤臣人:57.0キロ

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 Pancrase339 Road to UFC UFC YouTube   キム・サンウォン チャンネル ライカ 三宅輝砂 丸山数馬 井村塁 前田浩平 名田英平 大塚智貴 平岡将英 平田丈二 松本光史 櫻井裕康 矢澤諒 糸川義人 荒井勇二 西尾真輔 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘

【Pancrase338&339】計量終了 8試合=16人✖2大会、32選手中──31選手が計量をクリア

【写真】338大会のメインで戦う三宅輝砂と櫻井裕康は問題なくクリアしている(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPANCRASE338&339の計量が品川区の目黒セントラルスクエアU-NEXT内13Fカンファレンスルームにて行われた。

1日2部制の大会。丸山数馬&キム・サンウォンというRoad to UFC出場選手、井村塁✖矢澤諒の生き残り戦&1年3カ月振りの復帰戦となる平田丈二✖高城光弘というバンタム級の注目マッチなど──8試合✖2=16選手の計量が実施された。


338大会のフライ級で萩原幸太郎と対戦予定だった前田浩平は抱えられて計量台へ。58.45キロとオーバーし、最計量でも50グラムが落ちただけで58.4キロに終わった。傍から見ても最計量に臨むことすら危なげだった前田に対し、萩原は「戦います」と本計量後に話していたが、本稿執筆時点ではキャッチウェイトで行われるか協議中だ。

また339大会のバンタム級で平岡将英に戦う谷内晴柾は本計量で62.05キロだったが、最計量は61.55キロでパスしている。

そしてMMAファイターは計量時にカルバン・クラインを着用する問題だが、今回はファイトショーツを履かずに体重を測った選手でカルバン・クラインの愛用者は1人もおらず、下着を脱いでクリアした3選手よりも少なかった。今や問題視する必要もないカルバン・クライン着用問題だが、MMAPLANETでは引き続き注視していきたい。

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339 Pancrase339計量結果

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
西尾真輔:70.7キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.7キロ
丸山数馬:70.5キロ

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗:83.7キロ
荒井勇二:84.05キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.95キロ
岡田拓真:65.35キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:57.05キロ
大塚智貴:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
平岡将英:61.6キロ
谷内晴柾:62.05キロ→61.55キロ

<ストロー級/5分3R>
米山唯人:52.5キロ
織部修也:52.5キロ

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338Pancrase338計量結果

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.0キロ
櫻井裕康:66.05キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.25キロ
キム・サンウォン:66.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.9キロ
重田ホノカ:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
リトル:52.55キロ
寺岡拓永:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.6キロ
平田丈二:61.6キロ

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎:56.8キロ
前田浩平:58.45キロ→58.4キロ

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗:70.75キロ
上田智大:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖:56.25キロ
金澤臣人:57.0キロ

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AB DEEP ISAO MMA MMAPLANET o ONE PANCRASE Pancrase338 RIZIN Road to UFC RYO SASUKE UFC YouTube キム・サンウォン チャンネル パンクラス ボクシング ライカ 三宅輝砂 丸山数馬 井村塁 修斗 前田浩平 名田英平 大塚智貴 平岡将英 平田丈二 新居すぐる 松本光史 海外 瀧口脩生 矢澤諒 竹中大地 糸川義人 荒井勇二 西尾真輔 透暉鷹 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘 高木凌

【Pancrase338】西の実力者、韓国の猛者キム・サンウォン戦へ。名田英平「殺しに来てくれると思うので」

【写真】ココを取れば──そんな一戦が巡ってきた(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールでPancrase338&339が開催される。そしてダブルヘッダー第一部のコメインで、名田英平が韓国MMA界の猛者キム・サンウォンと対戦する。
Text by Manabu Takashima

いわゆる関西の地味強ファイター、取りこぼしがなければベルトを巻く位置にいてもおかしくない実力者は、アンダードッグ的な今回の国際戦を逆に大いになるチャンスと捉えていた。MMAPLANET初登場の名田にMMAを始めたきっかけなどを尋ね、そのコツコツMMAファイター人生のステッピングボードとなるファイトについて話してもらった。


――キム・サンウォン戦を約1カ月後に控えた名田選手です(※取材は10月9日に行われた)。名田選手とのマッチアップは彼をタイトル戦線に送り込むための一拍を置くファイトのような印象があります。

「あぁ、勿論です。そういう試合だと分かっています。それでも海外の選手をバンバン連れてきてくれた方が活気づきますし、日本人同士よりも海外の選手とやる方がファイターとして燃えます。オファーが来た瞬間、初めての国際戦だったのでテンションが上がりました」

──逆にチャンスだと。

「ハイ。Road to UFCで修斗のチャンピオンのSASUKE選手をしっかりと倒していますしね。しかも初回はSASUKE選手がゲームメイクしているなかで、2Rにワンツーで仕留める。凄く能力の高い選手ですね。当て勘も良くて、バックステップとかも見ても凄く良い選手で。きっと殺しに来てくれると思うので、どうなるか分からないですけど、やれる試合にはなるやろなと思います。踏み台にされるかもしれない試合ですけど、前回の試合に負けているのに僕を選んでくれて有難いです」

──フェザー級王座はISAO選手が返上、続いて透暉鷹選手もバンタム級に転向で返上。挑戦者決定トーナメントに関わっていた選手として、新居すぐる選手のフェザー級王座戴冠については、どのような想いでいますか。

「なんかこう面白いですよね。あの人、ずっと負け続けていたのに連勝して、RIZINでも結果を残して。練習環境を変えたのか、打撃も凄く良くなっていて。シンプルに強いです。前は極めの一発はあっても、打撃とかない選手やったのに亀井選手との試合を見て、フェザー級の選手は皆がビックリしたんじゃないですか」

──混沌としているフェザー級戦線で、名田選手ご自身では自分の位置をどのように捉えていますか。

「結果的にRYO選手に負けているし……あと2回ぐらい勝たないと挑戦は難しいと思っています」

──だからこそキム・サンウォン戦は印象として、勝てば大きいですね。

「韓国のトップ選手とやれるのは、僕のキャリアのなかで一番大きい肩書を持っている相手になります」

──では、先ほどから良い選手だと言われていたキム・サンウォンですが、改めて印象を教えてください。

「打たれ強いし、スタミナがあります。やられても圧を掛け続けることができる。粘り強いし、打たれ強い。パウンドも凄い強力で。そこも気を付けたいです」

──そのような相手に対して、どのような戦いを挑みたいでしょうか。

「今やっているレスリングもそうですし、打撃も良くなってきているので、そういうところを見せたいですね」

──今日はパラエストラ東大阪のプロ練習、竹中大地選手と瀧口脩生選手、健斗デリカット選手という実力がありながら、少し停滞気味のファイターたちとの力のこもったスパーリングが見られました。

「基本、このメンバーでやっていて。あとは林RISE選手、それと起一(ストラッサー)さんと月・金でやらせてもらっています」

──他の曜日の練習はどのようになっているのですか。

「火・木がカルペディウム芦屋で岩﨑(正寛)さんのところに行かせてもらって。ほんで水曜日は岸本(泰昭)のSISUでやらせてもらっています。あとは所属するコブラ会の夜のグラップリングクラスで、やってくる選手と練習して」

──つまり軸となるのは昼のプロ練習ということですね。

「そうですね。基本、昼に動かしてもらって。夜はコブラ会もそうだし、ボクシングジムとかで腕を磨くような練習をしています」

──そんな名田選手ですが、なぜMMAを始めコブラ会で練習するようになったのですか。

「MMAを始めたのは16歳ぐらいで、西成にあったチーム・クラッチという地下格、パワーゲートに出ているジムだったんです。友達が中三ぐらいの時からやっていて、僕は柔道をやっていたのですがMMAに凄く興味があったので、通うようになりました。その時からもうコブラ会でも練習していて。でも、じつはどっちのジムにも二カ所で練習していることは言い辛くて黙っていたんです」

──ハイ。

「でも試合に出る時にチーム・クラッチから出ることになって、まだ昔の慣わしがあった頃で二つの所属って無理だったんですよね。その試合で勝って──17歳の時だったんですけど、もっと強くなりたいと思ったのでコブラ会一本で練習するようになりました。もう12年とか前の話です」

──当時と比較すると、パンクラスのMMAもプロ練習もあり、交流もあって凄く変わりましたね。

「ハイ。組み技が凄く強くなりました。打撃は昔から強いジムはあったのですが、特に組み技……レスリングも身近になりました。岩崎さんが来てくれてから、凄く良い環境になっていますね」

──キャリア的にはDEEPからパンクラスで戦ってきましたが、久しく大阪大会が途絶えたパンクラスに拘っているのは?

「単に強いヤツが多いからです。高木凌選手とか、こないだはRIZINで負けてしまったけど、あの選手のストレートとか凄くヤバいです。イケメンやし、そういう選手に勝ちたいんです」

──そういうイケメンの選手を倒して(笑)、ベルトを目指すと。

「ベルトもそうやし、やっぱり今回のように海外の選手とやっていきたいですね。ここに勝っての話ですけど、海外勢にとってパンクラスの門番のようになって──いずれは海外でも試合がしたいです。ONEとか、アジア圏で」

──そこに向けて、絶好のアピールになるのが今回のキム・サンウォン戦かと思います。

「そうですね。しっかりと戦って、倒す──相手よりしんどいことをやって、しっかりと勝ちたいです」

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339対戦カード

<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
西尾真輔(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
矢澤諒(日本)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
丸山数馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗(日本)
荒井勇二(日本)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
岡田拓真(日本)

<フライ級/5分3R>
濱田巧(日本)
大塚智貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
平岡将英(日本)
谷内晴柾(日本)

<ストロー級/5分3R>
米山唯人(日本)
織部修也(日本)

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338対戦カード

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂(日本)
櫻井裕康(日本)

<フェザー級/5分3R>
名田英平(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
重田ホノカ(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
寺岡拓永(日本)

<バンタム級/5分3R>
高城光弘(日本)
平田丈二(日本)

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎(日本)
前田浩平(日本)

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗(日本)
上田智大(日本)

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖(日本)
金澤臣人(日本)

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 RIZIN UFC YouTube   キム・サンウォン チャンネル ボクシング ライカ ヴァレンチーナ・シェフチェンコ 三宅輝砂 丸山数馬 井村塁 前田浩平 名田英平 大塚智貴 平岡将英 平田丈二 杉山廣平 松井斗輝 松本光史 浅倉カンナ 矢澤諒 糸川義人 荒井勇二 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘 高本千代 鶴屋怜 鶴屋浩

【Pancrase338】ライカ戦への自信。重田ホノカ─02─「普通にやれば負けない。パンチの前に必ず仕留める」

【写真】シェフチェンコとのスパー。まだプロデビュー前の経験だ(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase338で、ライカと対戦する重田ホノカのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

重田はパラエストラ柏に入会したあとに憧れの浅倉カンナとの練習はもちろん、当時UFC世界王者だったヴァレンチーナ・シェフチェンコのファイトキャンプも経験した。1年で成長し続ける彼女は、ライカ戦への大きな自信を見せた。

<重田ホノカのインタビューPart.01はコチラから>


――MMAを始めてちょうど1年! それは驚きです。ただ、親御さんの反対はなくなったのでしょうか。

「MMAをやりたいと伝えた時には、両親から『格闘技だけで食っていくことが、どれだけ難しいか分かっているのか!? 現実はそんなに楽なもんじゃないんだ!』と言われて。だけど仕事をしながらだと、強くなるのは難しいと思ったんです。だからお母さんに『2年欲しい』とお願いしました。

まず1年でプロデビューして、その1年後は実家暮らしだけど自分の生活は何とかするぐらい稼げるようになるから。そう約束した3カ月後にアマチュアデビューし、さらに4カ月経ってプロデビューしています」

――お母さんとの約束を守っているわけですね。しかも前倒しで。そもそも入るジムとしては、やはり憧れの浅倉カンナ選手のいるパラエストラ柏しか考えていなかったのですか。

「もちろんです。憧れの選手を倒すために他のジムに入る人もいるとは思いますけど、私は常に憧れの選手の背中を追いかけたいタイプなんです。高校も、すごく強い憧れの先輩がいるところを選んだりとか。とにかく『カンナさんみたいな選手になりたい!』と思ってパラエストラ柏に入りました。でも私がジムに入った時は、カンナさんが試合後に休養していた頃で。初めてお会いしたのは、入会から1カ月ぐらい経った頃です」

――初めて会った時の浅倉選手の反応は……。

「……『えーっ!? ありがとう!』と言ってもらいましたけど、やっぱり最初は距離がありました(笑)。カンナさんにしてみれば『気づいたらいる……誰だろう?』という感じだったと思うんです。でも一緒に練習していくうちに、だんだん距離も近くなって。一番大きかったのはシェフチェンコとの練習でした。毎日カンナさんにくっついていて」

――今年1月から2月にかけて、ヴァレンチーナ・シェフチェンコがパラエストラ柏でファイトキャンプを行った時ですか。ということはMMAを始めて3カ月ほどでシェフチェンコと一緒に練習をしているのですね。

「とにかく倒されまくって、シェフチェンコにしがみつくのが精いっぱいでした。練習がキツすぎて死にかけましたね……。あとは防具を全て付けた状態で練習していたら、シェフチェンコが下からヒジ打ちを入れてきて、メッチャ鼻血が出ました(笑)」

――練習で下からヒジ打ちとは……、シェフチェンコは重田選手のキャリアを知っていたのでしょうか。

「いや、絶対にアマチュアでも試合をしたことがない人間だとは知らなかったはずです(苦笑)。組めば投げられるし、ガンガン殴られるし――でも毎日朝から晩までシェフチェンコと一緒に練習できて、得られるものは大きかったです」

――目指しているのは浅倉選手も出場しているRIZINなのですか。

「やっぱりRIZINには強い憧れがあります。憧れの選手が出ている舞台で――さいたまスーパーアリーナで試合がしたいんです。もしRIZINが女子ストロー級のベルトをつくってくれるなら、そのベルトを目指して頑張っていきたいですね。もしストロー級でベルトができなくても、スーパーアトム級までは落とせます」

――もしRIZINのベルトの前に浅倉選手が立ちはだかったら、どうしますか。以前から鶴屋浩代表は「パラエストラ千葉ネットワークは同門対決でも問題ない」と仰っています。

「えーっ!? うーん……、その時は全力で潰しに行きます。いつか憧れは越すしかないですから」

――なるほど。もともと入会してすぐ選手練習に参加していたのですか。

「そうですね。夜のプロ練はアマチュア選手も女子選手もいなくて、杉山廣平さん、鶴屋怜君や松井斗輝君とか男子のプロ選手だけ参加している時もありました。そのなかでまだ入会したばかりの私が、みんなにコテンパンにされて(笑)。でも私は強くなるためにパラエストラ柏へ入ったので、そういう練習に付いていくしかなかったです。柔道以外は何の経験もなかったので、初めてミットを打ったり、レスリングをイチから教えてもらったり……」

――重田選手に関しては、1戦目から2戦目の間の成長具合が速い印象があります。特にシングルレッグの入り方とスピードは、1戦目の高本千代戦と比べて2戦目のソン・ヘユン戦は、1年目とは思えないほど速かったです。

「ありがとうございます。でもレスリングを教わってから1カ月ぐらいで、あれぐらいの入り方はできていたと思います。柔道をやっていたおかげか、相手の懐に入ることには全く抵抗がなくて。ただ、1戦目から2戦目までの間に成長できているというのは、私自身もそう感じています。前の試合から今回のライカ戦まで3カ月ぐらいしか経っていないじゃないですか。その間に私は二回りぐらい、また成長しているので」

――プロ3戦目でライカ戦というのは、かなりのチャレンジだと思いました。しかしマッチメイクの裏には、それだけの自信があったのですか。……今、「チャレンジ? そんなことないよ」という表情になりましたね(笑)。

「ウフフフ。確かにキャリアを考えたら、周りからチャレンジマッチだと思われても仕方ないです。でも私にとっては別に――。今回はストロー級ではなくフライ級の試合だけど、そこも問題ないです。まずは与えられた試合を勝っていくことのほうが大事ですからね。

次も普通にやれば負けないかなと思っています。ライカ選手は元ボクシング世界王者ですけど、これはMMAなので。もちろんパンチの距離になったら危ないとは思っています。階級はひとつ上だし、パンチの距離からガッと詰められることは警戒しています。でも、その前に必ず仕留めますから」

■視聴方法(予定)
11月12日(日)
Pancrase338:
午前11時45分~U-NEXT、PANCRASE YouTubeチャンネル
Pancrase339:
午後17時15分~

■Pancrase338 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂(日本)
櫻井裕康(日本)

<フェザー級/5分3R>
名田英平(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
重田ホノカ(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
寺岡拓永(日本)

<バンタム級/5分3R>
高城光弘(日本)
平田丈二(日本)

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎(日本)
前田浩平(日本)

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗(日本)
上田智大(日本)

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖(日本)
金澤臣人(日本)

■Pancrase339 対戦カード

<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
西尾真輔(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
矢澤諒(日本)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
丸山数馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗(日本)
荒井勇二(日本)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
岡田拓真(日本)

<フライ級/5分3R>
濱田巧(日本)
大塚智貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
平岡将英(日本)
谷内晴柾(日本)

<ストロー級/5分3R>
米山唯人(日本)
織部修也(日本)

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【Pancrase335】高木凌戦へ、中田大貴─01─「ボクサーやキックボクサーと比べたらダメージは溜まらない」

【写真】ボクサーやキックボクサーと比較しないと、ダメージは溜まらないのか。そこは尋ねてみたいです(C)SHOJIRO KAMEIKE

7月9日(日)、東京都港区のニューピアホールでパンクラスが昼夜興行を開催する。昼の部Pancrase335のメインでは、中田大貴と高木凌のフェザー級ランカー対決が組まれた。
Text by Shojiro Kameike

中田といえば、常に試合が大激闘になるというイメージが強い。しかし大激闘になるがゆえ、星を落とすことも増えてきた。そんな自分のスタイルに対して、中田自身はどのように考えているのか。今年3月の三宅輝砂戦を経て見つかった課題と対策について訊いた。


――いきなりですが、なぜ毎試合が激闘になるのでしょうか。

「アハハハ。自分も意図しているわけではないですけどね」

――もう試合速報でも、記事タイトルに最初から「激闘」の文字を入れておこうかと思うほど、激闘になる頻度は高いです。

「激闘になりがちな星の下に生まれたのかもしれないですね(苦笑)。相手を削って削って勝負していくタイプなので。自分は他の選手と比べて、MMAを長い間やってきたわけでもないです。そういう人間が、長く格闘技をやってきた相手と戦うためには、身を削るような戦い方をするしかない。そうすると自分の勝率も高くなります」

――相手を削っていくために、自分の身を削る。以前のインタビューでも、戦うことへの覚悟を話されていました。

「自分でもよく分からないけど、こういう生き方を選んじゃったので続けていくしかない。そう自分で思い込んでしまっているような気はします」

――それだけの覚悟を持った生き方を選んだのは、格闘技を始める前か後か。どちらなのでしょうか。

「もちろん格闘技を始めてから、命を懸けて戦うという意識を持ちました。でも自分は生まれ持って――小さい頃から『ここで行っちゃうか!』というところでも突っ走っちゃう傾向はありましたね(笑)。小学生ぐらいまでは大人しい子供だったらしいんですけど、中学生になってからタガが外れたというか」

――アハハハ。前回の三宅戦についてはいかがですか。まず1Rはジャッジ2名が中田選手につけ、もう1名は相手につけていた。オープンスコアリングで採点を聞いた時、ご自身やセコンド陣の認識と合っていましたか。

「ダメージは確実に自分のほうが与えていたと思います。だからジャッジが自分につけていておかしくないと思っていましたけど、テイクダウンされていましたね。前回の試合は結果が良かっただけで、内容は全然ダメでした」

――ここ最近、日本のMMAではテイクダウンとグラウンドコントロールよりも、抑え込まれている選手がパンチを出し続けているほうが評価される。そのような採点となっている試合がよく見られます。

「あぁ、そういうの結構多いですよね。ユニファイドではなく日本独自というか。ONEでもそういう試合がありますし」

――中田選手の場合は打撃の手数を増やすなど、そうしたジャッジの傾向を考えることはありますか。

「何ていうか……、ジャッジの傾向を知っているというぐらいです。だから自分の中でどう考えるか、というのはなくて。僕はただ自分のやるべきことやる。それが前回の試合はできていなかったから、相手にポイントがついていても仕方ないと思っていましたね」

――では「自分がやるべきこと」とは何だったのでしょうか。

「打撃でプレッシャーをかけることができていたのは良かったんですけど、その打撃に意識が行きすぎて、テイクダウンディフェンスが疎かになっていました。背中を着けられて、そのままにしてしまったりとか。テイクダウンされた瞬間にエスケープのために動かないといけないのに、動けていなかったです」

――それは技術的なものよりも、意識の問題ということですね。

「そうですね。ぶん殴ることに意識が行きすぎました(苦笑)。もともと自分が、ひとつのことに集中しすぎちゃう性格なんですよ。いろんなことを同時並行で進めることが苦手だったり。それはMMAをやっていくうえでも課題です。いろんな要素がMMAにはあるから、同時並行で進めていかないといけないことも多いじゃないですか。今までの試合もそうだし、これからも常に自分が意識していかないといけない問題です」

――とはいえ、それが中田選手の課題であり、強みでもあるわけですよね。弱点を克服すれば長所を失ってしまうこともあります。そのバランスを、どのように取っていくのか。

「それは大沢(ケンジHEARTS代表)さんにも言われるんですよ。『巧くなって、いろんなことができるようになってきた。でもお前の良いところは失うなよ』って。『前に出て勝負できるのが強みだから。巧くなってきたからって、それを試合で出さないのは良くない』と常日頃、言われています」

――とはいえダメージの心配はないですか。

「もちろん打撃のディフェンスは、もっと考えないといけない部分ではあります。ただ、自分の場合は、まだそれほどキャリアが長くないですからね。これもよく大沢さんに言われることで、ボクサーやキックボクサーと比べたらダメージは溜まらないと思うんです。打撃系競技の人は普段からガチスパーをやって、攻撃が頭部に集中するじゃないですか。MMAは、打撃のみの競技と練習メニューが違いますからね。だから言われるほど、自分の中ではダメージは溜まっていないって考えています」

――確かにMMAではパウンドもあって、より試合でダメージが溜まりやすい競技でもあります。だからこそ普段の練習内容が重要になってきますね。

「今回の試合に対しても、めちゃくちゃスパーをやっているわけではないです。金原(正徳)さんと強めのスパーをやるぐらいで。スパーをやる目的って、行くときに行ける感覚を掴むためだと言う人もいますよね。でも僕は常に、スイッチひとつ押すだけで前に出られますから(笑)。それよりも今回は形をつくる練習——シチュエーションのドリルに時間を割いてきました。この形になったら自分がどうするか、という動きを体に染み込ませるための練習ですね。次の相手のタイプを考えて」

<この項、続く>

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【パンクラス】中田大貴×高木凌 ストライカー対決決定!

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7月9日にニューピアホールで開催されるPANCRASE 335/336の追加対戦カードとして、中田大貴(和術慧舟會HEARTS)×高木凌(パラエストラ八王子)のフェザー級ワンマッチが決定しました。

パンチをもらっても前に出続けるゾンビスタイルの中田は師匠・大沢ケンジの掲げる「ミエテイレバキカナイ」を体現する選手。打っても打っても間合いを詰めてくる姿は相手にとっては脅威でしょう。

RIZINで連敗を喫したものの、3月のパンクラスでは月には、三宅輝砂に押されながらも、最後は下からのフロントチョークを極めて逆転の一本勝ち。打撃だげではない奥行きを見せて復調を印象付けています。

対する高木は中田とは対照的に1発で相手を仕留めるシャープな右ストレートが持ち味。私が見てきた試合でも林優作、遠藤来生など打撃をもらった相手の倒れ方のヤバい事。右を武器にブレイクする可能性を秘めています。

そうなると楽しみなのは被弾上等、打たれ強さが身上のザリッチ中田を右ストレートでダウンさせる事が出来るかどうか。1発の短時間決着なら高木優位、長時間の削り合いならザリッチ中田優位か。パンクラスのタイトル戦線はもちろん、RIZINフェザー級にも直結し得る一戦。注目です。