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【WJJC2021】レポート&インタビュー茶帯フェザー級。平田孝士朗─02─「これからはレスリングを」

【写真】2022年は例年通り6月開催となるムンジアル。茶帯での再チャレンジまであと半年(C)SATOSHI NARITA

9日(木・現地時間)から12日(日・同)まで、カリフォルニア州はアナハイムのアナハイム・コンベンションセンターにて、IBJJF主催の世界ブラジリアン柔術選手権が行われた。

レポート第7弾は国内茶帯トップとしてフェザー級に参戦した平田孝士朗の戦いぶり=PART02として、準々決勝のレポートとインタビューをお届けしたい。
Text by Satoshi Narita

<平田孝士朗の戦いぶり in ムンジアル=PART01はコチラから>


<茶帯フェザー級準々決勝/8分1R>
エドゥアルド・ホキ(ブラジル)
Def. by 2-0
平田孝士朗(日本)

この試合に勝てば表彰台確定の平田。相手のホキはゴルジーニョが主宰するSTART Jiu-Jitsuの茶帯で、今年のアメリカンナショナルライト級優勝、パン選手権ライト級2位、無差別3位入賞、ワールドノーギでもライト級優勝の実績がある。

試合開始早々、同時引き込みで上を取った平田にアドバンテージが一旦は入るも取り消される。引き込みに成功し、右のシャローラッソー、ラッソーから好機を窺うホキ相手に、平田は蹲踞ベースで距離を詰め、左肩から相手に乗ってプレッシャーをかけるもラッソーのグリップを解除できない。

副審の1人が平田のルーチをアピールする中、残り3分を切り、平田はラッソーとは逆のホキの左裾をグリップして勢いで横へ流すが、瞬時にホキが右のスパイダーフックで平田の体勢を崩し、自ら立ち上がって2ポイントを獲得する。

残り2分半、0-2でリードされた平田は守りに徹するホキを片襟片袖から煽って三角を狙うが、ホキもワキを固く締めて凌ぐ。その後、ホキをクローズドに入れると再び三角を試みるが、頭を抜かれて回避されてしまう。最終盤、スクランブルで起死回生を狙った平田だが、ホキはそれを許さずにタイムアップとなった。

茶帯として初めてのムンジアルで平田は何を感じたのか。大会後に振り返ってもらった。

──準々決勝で戦ったエドゥアルド・ホキは残り2試合を勝ち抜いて優勝し、無差別にも参戦して3位入賞を果たしています。彼との試合はどう振り返りますか。

「成績を残しているだけあって上手な選手だと思いました。パスをさせないことをしっかり意識しながらガードを作ってくるし、スイープできるタイミングで一気に来られた感じで。オモプラッタが上手い選手なので警戒していたんですけど、自分があまり動けず、ルーチが入るようなところで動かせてスイープを狙われた。作戦も上手かったと思います」

──茶帯でのムンジアル挑戦はベスト8で終わりました。

「アブダビもムンジアルも表彰台の一歩手前で落としているので、どんどん経験を積んで、優勝できるように頑張りたいです。これからはレスリングをやりたいと思っているし、シンプルにテクニックをイチから見直したいです」

──レスリングが必要と感じたのは?

「自分がスイープされる時はパンツを持たれてからとか、アブダビの時ならテイクダウン狙いを切り返されたりで……。レスリングは自分のスタイルに合っていると思うし、黒帯の試合を総合的に見ていて、レスリングの攻防がすごく多いと思ったので強化していきたいです」

──ホキは大会後に黒帯に昇格しました。平田選手は?

「遠征に行けたら……ですけど、来年のヨーロピアン、パン、ムンジアルにも茶帯で出たいと思っています。そのためにもとにかく練習をして、海外で結果を残したいです」

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