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【ADCC2022】オセアニア&アジア予選。秋山実は2回戦延長R、体の強いサージソンに0-2で敗れる

<66キロ級2回戦/6分1R>
ジェイムス・サージソン(豪州)
Def.ExR 2-0
秋山実(日本)

座った秋山はニーシールドからサージソンの右を足を取りに行く。腹の前にある秋山の左足に内ヒールのサージソンだが、ロールして防いだ秋山が再びニーシールドから足関のエントリーへ。ここでサージソンは左足を抱えて後方に倒れ込む。すかさず足を抜いた秋山は、50/50を創ってサージソンの左足に内ヒール。右足を差し込み、左足を畳んで防いだサージソンは上半身を使ってプレッシャーを掛ける。

秋山の右足に座るように殺していくサージソンは3分を経過すると、腰を上げてニースライスへ。左足のニーシールドごと抑えられ左ワキを許した秋山は、何とか左足をとって50/50へ。立ち上がって足を畳み、胸をつけたサージソンがサイドで抑える。残り30秒、懸命にニーシールドから足でなく頭を刈って腕を狙う秋山に対し、サージソンがパスの圧力を高める。ここでタイムアップとなり、延長の3分間へ。

引き込むとマイナスの展開で、足を掴まれた秋山は下になり2点を献上する。ここでも秋山は果敢にニーシールドからサドルのエントリーも、ヒザを畳まれて足を抜かれる。バックライドもサージソンの反転で潰され、ニーシールド&フレーム創りに対してもサージソンがフィジカル全面ファイトで、首をコントールしスペースを与えない。

左足を抱え込みに行った秋山だが、疲弊も目立ち足を抜かれる。すぐに戻した秋山だが時間となり0-2で敗れた。


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【ADCC2022】オセニア&アジア予選、66キロ級で秋山実が内ヒールで初戦を突破

<66キロ級1回戦/6分1R>
秋山実(日本)
Def.1分50秒by ヒールフック
ジェセフ・イスカンダー(豪州)

両者座り、秋山がイスカンダーの右足を取りつつ、逆足を抱え外ヒールへ。回転してエスケープを測るイスカンダーも右足を抱えるが、これで秋山は左足から右足に取り換え、左ワキの下で抱えて外ヒールの態勢に。

イスカンダーが上体を起こしてヒザを畳むと、秋山は体を被せて捻っていく。動きのなかで右ワキに抱え直すした秋山は内ヒールでタップを奪った。


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【ADCC2022】ADCC予選出場、ゴリる秋山実─02─「日本の試合は、相手が練習仲間になることが多い」

【写真】ゴリるのリングネームでNEXUSなどでMMAに挑む秋山。MMA戦績は3勝1敗だ(C)NEXUS

豪州ニューサウスウェールズ州スタンホープガーデンズのブラックタウン・レジャーセンター・スタンホープで開催される『ADCC OCEANIA AND ASIAN TRIALS 2022』の66キロ級に出場する、秋山実のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

今成正和からグラップリングを学び、試合では常に足関節を取りに行く。まさに今成スタイルでグラップリング界では、知る人ぞ知る存在だった。そんな秋山が米国の10thプラネットでの練習経験、日本での練習について語ってくれた。

<秋山実インタビューPart.01はコチラから>


――今成柔術での練習が楽しそうですね。

「楽しいですねぇ。先生のおかげで、いろんな選手とも練習させてもらえるんです。ただ、強い選手と練習し続けていると、やっぱり疲れてきますよね。でも先生のおかげで、それが嫌にならないような、ずっと続けたいと思うバランスで練習できています。先生って、練習しろとは言わないんですね。自由にどうぞ、休みたかったら仕方ないと。それで毎日来ている方が多いし、そんな感じで自由です」

――いろんな選手との練習……ONEで対戦したマイキー・ムスメシが試合後に、今成選手と練習したいと言っていたそうですね。

「マイキーは、本当に日本へ来るみたいですよ。まだ詳しいことは言えないですけど……。あの時は試合後、マイキーもくるぶしから下が赤くなっていて。先生が負けましたけど、足は効いていたのだろうなと思います」

――それは楽しみです! ちなみに秋山選手は柔術でいえば何帯なのでしょうか。

「それが……以前、10thPlanetへ行ったことがあるんですね。クラヴ・マガの本部は10thPlanetの近くにあって。クラヴ・マガのインストラクター資格を取るために本部へ行った時、10thPlanetでも練習したんです。ただ、10thPlanetのラバーガードや足関節のクラスに出ようと思ったら、『帯は何色だ?』と聞かれて。その時点では青帯だったんですけど、青帯では出られないクラスだったようなんです」

――そのクラスには、紫帯以上でなければ出られなかったのでしょうか。

「それで日本にいる先生に連絡したら、紫帯あげます、って(笑)」

――……。

「翌日また10thプラネットへ行って、今成先生から紫帯をもらったと伝えたら、クラスに参加できるようになったんですよ。そこで、イマナリロールを使うことで有名なマーヴィン(・キャステル)とスパーリングしたら、『お前は全部のクラスに出ていいよ』と言ってくれて」

――アハハハ、実力で認めさせたわけですね。

「マーヴィンもエディ(・ブラボー)に連絡してくれて、エディから『イマナリの弟子なのか? 足関節ができるならOKだ。スパーから参加していいよ』と。クラヴ・マガのインストラクター資格を取るのに1週間かかるんですけど、それが終わってからさらに1週間、10thPlanetにいました。あれからも何回か10thPlanetで練習させてもらっています。先生のおかげで、海外のどこへ行っても練習させてもらえるので、本当にありがたいです」

――今成柔術所属で10thPlanetでも練習していると、コンバット柔術に興味を持つことはないですか。

「特に何の試合をしたい、どんなルールに挑戦したいという意識はないんですよ。ADCCの試合もMMAの試合(NEXUSに出場)も、強度の強い練習みたいな感じです。試合に向けて練習するというよりは、練習が楽しいから練習したい。試合をすれば強くなれて、強くなるとまた練習が楽しいから試合をする。そんなイメージなんですよね」

――結果、どのルールでも足関節を極めています。それもまた今成スタイルですか。

「そうですね。昔、先生がどこかで言っていたようにパスせずに足を取ります。先生みたいに『取ればいい』と思っています。練習でも最初に先生が形を見せてくれたら、あとは細かい説明はいらなくて。先生が取っているようにやったら、それで取れるようになるので。だいたいは先生がやっているのを見て盗みます。反対に私が『先生、こうやっていたじゃないですか』と聞いたら、『あぁソレはこうで……』と説明してくれるんです(笑)」

――なるほど(笑)。ではADCCという大会に対しては、どのような印象を持っていますか。

「もともと、あまりよく知らなくて。2019年に日本で予選が行われた時、豪州から参加した選手が、今成柔術へ練習をしに来たんです。そこで私もスパーをしたんですけど、先生が『この人たちはADCCに出るんだよ』って。私にとっては、ADCCって何ですか、というところから始まりました。今回も聞いたら優勝するには1日6試合ぐらいしないといけないみたいで……半分ぐらい勝てればいいかなと思っています。あるいは1回でメチャクチャ強い選手と対戦して、負けても『あの人と試合したんだよ』と言える経験ができればいいですね(笑)」

――そのなかで秋山選手にとってADCCにチャレンジする意味とは?

「日本でグラップリングを突き詰めてやっていくと、練習仲間も限られてきます。それで試合に出ても、相手が練習仲間になることが多くて。何も練習仲間と試合しなくても……と思っちゃうんですよね。

コロナ前は、海外のグラップラーが日本に来た時、まず今成柔術で練習するみたいな流れがあって。おかげでいろんな選手と練習することができていました。2019年に豪州の選手が来た時は、ジェレミー(ジェレミー・スキナー、2019年オセアニア&アジア予選66キロ級で3位に。今回も同級に出場する)と練習させてもらえたり。やっぱり海外の強い選手と練習するのは、すごく面白いんですよ。

今は海外の選手が日本に来ることができないので、だったら自分が海外へ行って試合をしてみたいなと思って。海外に行けば、初めて会う選手と本気で戦うことができる。どれくらい強いんだろう? そう考えると楽しみです。そういった強い選手と試合をして、自分自身も強くなりたいです」

■視聴方法(予定)
6月19日(日・日本時間)
午前8時00分~Flo Grappling

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【ADCC2022】オセアニア&アジア予選へ、今成柔術・秋山実─01─「技の説明で下ネタを入れてくる」

【写真】一般的に眉を顰められる行為も尊敬の対象。良い感じです(C)SHOJIRO KAMEIKA

19日(日・現地時間)、豪州ニューサウスウェールズ州スタンホープガーデンズのブラックタウン・レジャーセンター・スタンホープで『ADCC OCEANIA AND ASIAN TRIALS 2022』が開催される。その66キロ級に、日本の今成柔術から秋山実がエントリーした。
Text by Shojiro Kameike

秋山はこれまで国内のグラップリング大会で師匠譲りの足関節を極めてきた。さらに今成の試合やセミナーには常に同行しているという、今成の一番弟子といっても過言ではない存在のような。そんな秋山が、ここでADCCに挑戦することになった理由――そして弟子の口から語られる、今成柔術の真実とは?


――今回はMMAPLANET初登場ということで、キャリアの点からお聞きしていきたいのですが……まず本日が誕生日なのですか?(※取材は6月12日に行われた)。

「はい、そうなんです」

――お誕生部おめでとうございます!

「ありがとうございます(笑)今日はよろしくお願いいたします」

――お幾つになられたのでしょうか。

「今日で42歳です」

――では、格闘技を始めたのは……。

「今成(正和)先生と知り合ったのは5~6年前です。その前にクラヴ・マガのスクールに通っていたのですが、そのスクールに週1でグラップリングの指導に来てくださっていて。当時、先生がご自分の道場を開くということで、そこに入会させていただきました」

――クラヴ・マガといえば、イスラエルの戦闘術ですよね。もちろん一般会員さん向けクラスもあったかと思いますが、クラヴ・マガを始めたキッカケを教えてください。

「始めたのは今成先生と知り合う1年前ぐらいですね。ダイエット目的でした。もともとは棒術――杖(じょう)を習っていたんです。戦うには素手よりも棒のほうが強いだろうと思って。杖って足のスタンスが、両足とも前に向いているのですが、それがクラヴ・マガも同じで。両足のつま先を相手に向けるか形ですね。立ち方が同じなら入りやすいかなと考えて、クラヴ・マガを始めました」

――杖ということは、それまでも武術には興味があったのですね。

「やるのは大好きでした。『モンスターハンター』というゲームのように、武器を持ってモンスターと戦う発想に近くて。でも見るほうは、それほどでもなかったんです。周りのみんなと同じようにテレビぐらいで。そこから今はクラヴ・マガの指導員になっています」

――クラヴ・マガの指導員に! そこからグラップリングも始めるわけですね。

「クラヴ・マガのスクールで今成先生にグラップリングを習っていて、グラップリングにも興味を持ちました。それまで本物の格闘家に出会ったことがなかったんです。それが今成先生とスパーリングさせていただいたら、本当に強くて。格闘家ってこんなに強いのか! そう感じました。それで今成先生に『強くなるためには、どうしたらいいですか?』って聞くと、『毎日続ければいいんじゃないですか』と言われまして。で、ちょうど今成先生がジムを開くということで入会しました。今成柔術がオープンして、最初から在籍しています」

――なるほど。

「今成先生の、格闘家としての佇まいも大好きなんです。私はもともと細かいルールがあるものは苦手で。クラヴ・マガに入る前は、他の格闘技も探していました。でもルールが細かくて……。でも今成先生は『相手が痛ければいいんです。折るか絞めるか、相手を痛めつけたら勝ちですから』と。すごくシンプルだ! そう思いました。もちろんグラップリングにもルールはあるんですけど、そのシンプルな考え方がカッコいいと思いました」

――現在やっているのはグラップリングのみですか。

「グラップリングだけですね。最初は道衣も着ていました。でも今成柔術が始まってから半年ぐらい経って、先生が道衣を脱いで練習し始めたんです。そこから誰も道衣を着なくなりましたね(笑)。試合もルールはありながら、取ったら勝ちで、取れなかったら負けという意識でやっています」

――This is 今成スタイルですね!

「先生と知り合ってから、過去の先生の試合映像も見尽くして。先生に習っていて、今もずっとグラップリングが楽しいです。先生のおかげで他のジムでも練習させていただくことができたり」

――一般会員としてアマチュア大会に出続けるのと、ADCC予選にエントリーするのは意識も変わってくると思います。今回ADCC予選にエントリーした理由は何だったのでしょうか。

「ちょうどタイミングで……先生がONEでマイキーと試合をした時(4月22日、シンガポールでマイキー・ムスメシと対戦して一本負け)に、セコンドとして一緒に行っていたんです。その時、JBJJFの全日本ノーギ選手権が開催されていて。先生が『秋山さん、この大会に出なかったんですね。次はオーストラリアでADCCの予選がありますよ』と」

――……。

「じゃあそれに出てみます、と。格闘技をやっていて、何か大会や結果を目指しているわけではないんです。何を目指しているかと聞かれたら、私は今成正和を目指しています」

――なるほど!

「先生の戦うスタイルもそうなんですが、人間として今成正和がカッコいいんですよ。人間としてどうありたいか――先生から直接アドバイスを受けるわけでもなく、先生を見ていて教えられることが、たくさんあって。先生の側にいさせてもらえることが、ありがたいです」

――たとえば、どのような姿に憧れるのでしょうか。

「技の説明で下ネタを入れてくるところとか(笑)」

――アハハハ、やはり指導でも入ってくるのですね。

「入ってきます! 朝の練習から一緒に卑猥な話をして、他の会員さんは我々の周りから離れていくという(笑)。まぁ……悪いと思うことが同じというか。フザける時はフザケる、やる時はやる。その感覚が同じなんですよ。ワイワイガヤガヤ楽しく練習しながら、取る時はビシッと取る。そういう今成柔術の練習と試合が大好きです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月19日(日・日本時間)
午前8時00分~Flo Grappling

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