カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE PFL RIZIN RIZIN LANDMARK04 RIZIN TRIGGER02 ROAD FC Road to UFC UFC   キム・スーチョル 倉本一真 元谷友貴 加藤ケンジ 扇久保博正 海外 西川大和 金太郎 魚井フルスイング

【RIZIN LANDMARK04】元谷友貴と対戦、“投神”倉本一真「僕はまだまだ伸び盛りで、成長し続けている」

【写真】 相手を軽視することは絶対にない。と同時に自分への信頼も揺るぐことはない(C)MMAPLANET

11月6日(日)に名古屋市中区のドルフィンズアリーナで開催される「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」で、倉本一真が元谷友貴と対戦する。

今年の2月にRIZIN TRIGGER02の加藤ケンジ戦で、ケージでのRIZINルールで頭抜けた強さを見せつけた投神が、4月のケージでの金太郎戦が流れ、5月はリング使用のRIZIN  LANDMARK03で魚井フルスイングに勝利した。それでも──ケージで倉本が見たいという意見は絶対だ。

今回TRIGGERではなくLANDMARKでテストケースとはいえケージが採用された。9月30日の会見後、LANDMARK初の金網大会に満を持して挑む倉本にインタビュー。UFCへ想い、キム・スーチョルの印象、そして今回の対戦について尋ねると、倉本は「本当の意味でオールラウンダー」と元谷の強さを認めたうえで「圧倒する」と言い切った。


──会見が終えたばかりですが、今の心境を教えてください。

「元谷(友貴)選手が相手になりそうだって、僕の方に連絡があったのは一昨日ぐらいでなんです。その時に今日、会見があるということで。『あぁ、決まったんや』と。もともとヒザの手術をして、試合間隔が空いていたのですが、10月か11月に試合がしたいとは言っていたんですけど、1カ月ぐらい前……いやもうちょっと最近ですね、11月大会はケージを使うと聞きました。

それを聞いて『11月でお願いします』と(笑)。そのタイミングで戦いたいということは伝えさせてもらっていて。対戦相手については、1人やりたい選手がいたので要望を出していましたが、その選手ではなくて元谷選手に決まったのが一昨日ですね。

一番の意中の選手ではなかったですけど、その選手との対戦は『今回はないな』と思っているなかでしたし、元谷選手の名前が挙がった時はもう『お願いします』という一言だけでした」

──ところでRIZINのケージ大会であるTRIGGERが行われなくなるかもしれないという話は、以前から伝わっていたかと思います。その時はどのような心境でしたか。

「TRIGGERが開かれなくなるけど、ケージを使った大会は行われるだろうという気持ちでした。せっかく作ったケージを無駄にすることはないやろうって(笑)」

──なるほど(笑)。では元谷選手の印象を聞かせてください。

「本当の意味でオールラウンダーですね。打撃がデキて、組み技や寝技を凌げるとか、組み技が強くて打撃が使えるというのではなくて、どこでも攻めることができて守ることもできる。一つの局面を5点満点としたら、全部が4点以上あると思います。スタミナも凄いし。全部あります」

──各要素が3点ぐらいで、それを回転させて勝つというのは今のトップレベルでは無理だと感じています。一つの要素が5点あり、他の要素も1点とかではなく3点ぐらい上がっているのが現状の世界のMMAなので。そのなかで元谷選手は全要素で4点以上あって回せると。

「ハイ。そういう選手です。力もありますしね。打撃、寝技、レスリング、スピード、パワー、スタミナの全てで4点以上です」

──もの凄く評価されているのですね。対して、倉本選手自身のレーダーチャートは?

「僕は……ハハハハハ。どうなんですか、レスリングが5点を飛び越えて8点とかあって、パワーは10点でしょうね(笑)」

──6つの要素で計30点のところ、その2つで18点になると(笑)。

「それに打撃も寝技ももちろんやっていますし、合計点では僕の方が上回る……と言いたいのですが、そういえないほど強い相手です」

──バンタム級GPで思い通りの結果を残せなかったなか、待望の相手ということですね。

「戦えて光栄です。元谷選手も瀧澤選手とやって負けましたけど、あんなのなんかの事故みたいなもんで。実際には凄く実力のある選手なので、その元谷選手と試合ができて倒せば自分の力を証明することになる。そういう分かりやすい選手で。(アラン“ヒロ”)ヤマニハにも勝っているし、岡田(遼)選手にも勝っている。僕が負けた2人に勝っているので、それは面白い相手です」

──ところで倉本選手はUFCで戦うことを目標にしてきましたが、その想いは今どうなっているのでしょうか。UFCは絶対とはいえないですが、やはり若い力を欲しています。

「若い選手と契約するという現実はありますよね。でも、西川大和選手は結果を残していますし。Road to UFCとかコンテンダーシリーズにも呼ばれないのは、僕の実績が足らないから。僕がちゃんとした結果を残したら、呼んでもらえると思っています。それは年齢だけじゃなくて、必要とされる実力があれば呼ばれるはずです。僕は無敗のまま、勝ち進むことができなかった。力を証明することができなかった僕が悪いんです。

まぁ年齢がいくと、メディカルチェックとか面倒なことは多くなるのでしょうが、そんなことは関係なく強い選手は選ばれている。だから僕は今、自分の実力を証明できていないから仕方ないです」

──来年はPFLでもバンタム級がレギュラーシーズン化されるとも言われています。そこへの興味は?

「もちろんあります。でも今はRIZINで戦っているので、ここでしっかりと一番という結果を残して、タイミングがあえば北米にチャレンジしたいです」

──今年から再びRIZINも海外の選手が招聘されるようになりました。バンタム級ではGP優勝の扇久保博正選手がキム・スーチョルに敗れました。国内での国際戦という部分でも、キム・スーチョルがターゲットになることはないですか。

「僕は負けているので偉そうなことは言えないですけど、トーナメントの覇者とワンマッチのチャンピオンは違います。それにキム・スーチョル選手が強いのは分かっていたし。正直、キム・スーチョル選手が勝つやろうなって思っていました。フィジカル面でも違いあるし、試合はずっとキム・スーチョル選手が優勢で。扇久保選手のパンチが入っても、あまり効いていなかったです。やっぱり強い。強いのが来たな、と。

だから、キム・スーチョルを倒さないといけないとは、当然のようになります。ONEでもRoad FCでもチャンピオンになっていますしね。今、キム・スーチョル選手を倒すのはデカい。実力の証明になります。

そうやってRIZINに海外から強い選手が出てくることはやる気が出ます。でも、僕には強くて戦っていない選手もいっぱい残っているので。キム・スーチョルが来たから、キム・スーチョルを目標にっていうことばかりでなくて、僕はバンタム級トーナメントの上位選手と戦いたいです。

扇久保選手は当然で、朝倉海選手ともやりたい。井上直樹選手もそう。瀧澤(謙太)選手もそうだけど……今回は元谷選手と戦う。凄く良い相手と試合ができます」

──その元谷選手とは、どのような試合をしたいですか。

「今回は圧倒したいです。圧倒……します。僕はまだまだ伸び盛りで、成長し続けています。だからMMAをやっていて楽しいですし、Me,Weで山﨑(剛代表)さんに自分のどこが良くてどこかダメなのか、ずっと見てもらっています。山﨑さんは全部、見てくれています。

練習仲間も皆、モチベーションが高い。(山北)渓人は同じレスリング出身でもグレコとフリーとスタイルも違うのですが、柔術的な動き、グラップリングが上手いです。凄く強くなっています。(藤田)大和……大和にはいつも打撃でアドバイスをしてもらっています。アイツ、本当に凄いです(笑)。Me,Weのメンバーは皆、努力家で。努力をすることが当たり前で、モチベーションの高い選手ばかりです。皆から常に刺激されています。あの場での練習を成果として、元谷選手をぶっちぎります」

The post 【RIZIN LANDMARK04】元谷友貴と対戦、“投神”倉本一真「僕はまだまだ伸び盛りで、成長し続けている」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
IRE06 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN RIZIN TRIGGER02 RIZIN TRIGGER03 倉本一真 加藤ケンジ 寒河江寿泰 金太郎

【RIZIN TRIGGER03】金太郎戦へ。投、掌、ヒザ=三種の神技=倉本一真─01─「完全にエグいのが入って」

【写真】Mr.TRIGGERへ、ケージのRIZINを牽引していく空気感すら倉本には漂い始めている。そういう意味でも、ストライカーとの対戦は非常に重要だ(C)SHOJIRO KAMEIKE

16日(土)に東京都調布市の武蔵野の森アリーナにて開催されるRIZIN TRIGGER03で、倉本一真が金太郎と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

倉本は今年2月、RIZIN TRIGGER02で加藤ケンジを相手に、グラウンド状態でのヒザ蹴りでKO勝利を収めた。IRE06の寒河江寿泰で、ヒザ着き掌底で相手の顔面を破壊してKO勝ちした試合に続くインパクトであった。さらに倉本にとっては、2020年3月以来となるケージでの試合で、様々なケージを活用した技術も披露している。

そんな加藤戦で見せたケージ技術について訊くと、倉本の新たな強さが見えてきた。


――2月のTRIGGER02における加藤ケンジ戦では、グラウンドでのヒザ蹴りで加藤ケンジ選手をKOしました。

「一方的な試合にすることができたかな、という感じですね。ケージでの試合ということで、テンションが上がっていたのかなとも思います。何より今はしっかり練習できているので、その自信が一番大きかったです」

――前回のインタビューでは、グラウンド状態のヒザ蹴りがあるRIZINルールを生かしたいという言葉があり、加藤戦はまさにその言葉通りの試合となりました。

「僕はガブりが得意なので、ガブってヒザを打てたら試合を終わらせることができる。それぐらいの自信があります。ただ、グラウンド状態でのヒザ蹴りってスパーリングでは練習できないじゃないですか。国内でRIZINファイターとONEに出ている選手以外は、グラウンドでヒザ有りのルールで試合していないし、まず危ない技なので……」

――ということは、練習ではガブってからヒザ蹴りという、打ち込みのみということですか。

「そうですね。スパーリングではガブってからのヒザ蹴りでボコボコにすることはないですよね。練習の中では、ガブりの状態になれば型だけはやる、というぐらいですね」

――その状態で実戦に投入する場合、本当に試合の中で見せられるのかどうか、不安な面はないでしょうか。

「不安はなかったですね。ただ……サポーターなしで、ガブった状態から人の頭にヒザ蹴りを当てるというのは、こっちも結構痛いなっていう(笑)」

――アハハハ。でもその痛みは、自分自身もしっかりヒザの先端を相手に当てることができている証ですよね。

「そうなんです。自分のヒザが相手の脳天へ……お互いの固いところが当たるので」

――ただ加藤戦では、グラウンドで相手をめくり、半身にさせてから顔面にヒザを突き刺してKOしました。あのヒザ蹴りはインパクトが大きかったです。IREで、ヒザ突き掌底を入れた時のように。

「ヒザ蹴りを打った自分が言うのもアレですけど……痛そうですよね。3発入って、最後はすごいのが入りました。頭や脳天を蹴るのって自分も痛いんですよ。試合中に痛みを感じることはないんですけど。でも固いところ同士が当たるので、自分では効いている感じが分からない。しかも相手はブロックするから、すべてのヒザ蹴りが頭に当たるわけじゃないですし。

でも、めくった状態や横からだと、頭じゃなくて顔に当たるじゃないですか。しかもスライディング気味に入って。ああなると、効いているなっていうのは分かりました。完全にエグいのが入っているなって」

――そのヒザ蹴りも含めて、とても活き活きと試合しているように見えました。

「前回の試合は、自分の中で迷いもありませんでした。相手は打撃が強いことも分かっていて、反対に僕が今までダメだったのは、そういう打撃をもらってしまうことだったんですよね。でもダメなところを改善して、だいぶ不安要素もなくなってきています」

――スタンドでは、打撃戦をするというよりも、相手が打撃を出す前に先手を打ちながらテイクダウンに持ち込んでいました。

「レスリング時代からそうなんですけど、自分のペースで試合をすることが重要なんです。やっぱり受け手になったらダメなんですよ。相手に対して『自分のほうが上だから、ちょっと見ていこうかな』と思っていると、やられたりポイントを取られたりして……。それは昔から同じなんです。

だから僕は常に、自分のペースで試合をする。自分から動く。それが一番良いのかなって思います。もっと打撃のカウンター狙いとか、そういうテクニックがあればいいんですけど、今はまだそんな巧さもないので」

――もともとレスリングが、それだけ短い試合時間で常にアクションを促し続けるスポーツですよね。やはりそのリズムが染みついているのでしょうか。

「そうですね。レスリングはアクションしなければ相手にポイントが入ったりするぐらい、常に攻めていかないといけない競技ですから。攻めて、攻めて、攻めて――。もちろん打撃のカウンター技術も練習しているし、それが加わればもっと成長すると思います。今も成長し続けているので、本当に楽しいですね。自分には伸びしろしかないです」

――あと加藤戦で見せたケージの技術でいえば、相手が起き上がろうとしたところを上から抑え込むのではなく、両手で押してケージに背中を着かせてから抑え込みに行きましたよね。ケージを使って相手を立たせない技術といいますか。

「あぁ~、それは結構使っていますね。今回の試合が終わってから、やっぱりケージが向いているって、いろんなところで書いてもらっているんですよ。自分ではそこまで意識していないんですけど、そう言われると、確かに得意な展開ですね」

――そういった部分で、加藤戦では新しい倉本選手を見ることができたと思います。

「そうですね。今はどんどん新しい武器も増えているので」

――前回のインタビューでは、これまでの試合では余裕を持って試合をすることで、敗北を喫したことについても触れていました。加藤戦でのメンタル面は……。

「相手のことをナメたり、油断したりっていうことは全くなかったです。試合前にケガをすることもなかったし、自分のコンディションも良かったし、気持ちも整っていました。やっぱり前の試合で負けたことが、良い勉強になったなと思います」

<この項、続く>

The post 【RIZIN TRIGGER03】金太郎戦へ。投、掌、ヒザ=三種の神技=倉本一真─01─「完全にエグいのが入って」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
EXFIGHT04 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN TRIGGER02 Special ジェレミー・ケネディ 佐々木憂流迦 倉本一真 加藤ケンジ 吉野光 柏木信吾

【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:2月:倉本一真✖加藤ケンジ―02―「ケージか、リングか」再び

【写真】RIZINにケージキングという新しい概念が生まれるのか (C)RIZIN FF

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、柏木信吾氏が選んだ2022年2月の一番。23日に行われたRIZIN TRIGGER02より、倉本一真✖加藤ケンジ戦からリングorケージ論に話は発展――。

果たして結論は出るのか……。

<月刊、大沢ケンジのこの一番:2月:倉本✖加藤Part.01はコチラから>


――吉野選手はパワフル大内刈りがまたも冴えていました。そういうケージ向きの選手、ケージの方が強い選手もRIZINならリングでも試合をします。そこが自分は引っかかるところなんです。クレーが得意だけど、グラスも出る以上に違いがあると思っているので。で、負けたときの敗因にリング使用がどうしても挙がってくる。

「う~ん、そういう風には言ってもらいたくはないですけど……ね。そうなると究極はやっぱりリング王者、ケージ王者になるので。そんな風に自分の考えがブレブレになっているのも、鬼のように強い倉本選手をケージで見たからなんですよね。

リングに出て行って、この戦い方がフルに出せないんだったらケージの絶対チャンピオンで良いんじゃないかなって」

――それ言ってしまって良いのですか。立場的に!!

「いや、言ってはダメなんですよ。でも、そう言わせてしまうくらいインパクトが残ったということなんです」

――倉本選手がRIZINルールin ケージでブラジル人やロシア人に勝てるかもという夢を見ることができます。

「そうです……そうですね。いずれにせよ、ケージを始めたことで自分のなかでも見方が増えましたし、間違いなく良い方向に物事は進んでいるんじゃないかと。ケージが良くて、リングが悪いというわけではなくて。

なんか色々なアイデアが浮かんできて、創る楽しみが増えたと思います」

――つまりTRIGGERはRIZINにとってパンドラの箱だった。

「開けちゃったじゃないですか(笑)」

――ケージを望む選手に、どのようなリングで戦う環境や利点を提供できるのか。そこが重要になってくるのかと。

「リングはリングで魅力があることは、僕は否定しないです。ケージの良さがあって、選手が求める声もあります。でもリングの良さを無視できるものではないです。

だから、ケージが良いと言っているけどリングでもやってみろよ――という問いかけを胸を張ってする――そういうリングMMAの大会を引き続き開いていきますし、究極の形はそこに『ケージのチャンピオン、上がってみろよ』ということですよね。そういうことだと思います。

ケージならではの攻防って絶対にありますし。メインでも佐々木憂流迦選手が、クレベルのギロチンを防いだ。アレはケージならでは攻防でした。リングだったら、そのまま背中をつけられているでしょうし」

――金網は第2のマットにできます。

「体に軸ができますからね」

――ただし、マットに背中をつけた攻防をジェネラルファンの望まないなら、壁の攻防なんて受け入れらえるわけがない。

「事実RIZINとしては動きのある試合を選手にしてほしい――という面で考えると、ケージで膠着が生まれているのは否めないと思います。ケージレスリングでのポジションの入れ替えなどを含めて。第2のマットとして使う選手はたくさんいますし。

そこにはリングにはない技術があり、その攻防が見どころなんですが、膠着してしまうのは事実だと思います」

――EXFIGHT04の川名マスト×狩野優戦ですが、1Rのケージ際の攻防で、まさにブレイクが入るかというところで、細かなヒザがあってことで和田レフェリーがブレイクを掛けなかった。

「ハイ、あそこでブレイクが掛かっていたら、あの後の攻防はなかったでしょうね」

――そこがあったことで2Rも3Rもすぐに壁レスでブレイクが掛かることがなかった。ならケージを使うなら、リングと同じタイミングでブレイクをするのは違うんじゃないかと思ってしまうんです。さきほど、柏木さんが言われた通り、そこに攻防があるのにスポイルすることになるわけですから。

「う~む……ちゃんとやっていますからね。そこにミリ単位の攻防があるわけで。ただし、その攻防は分かりづらいというのも事実です」

――ならケージでなくても構わないのではないでしょうか。一生懸命やった結果、押し込んだ。でも、見た目は動いていないからブレイクになるようだと、押し込まれた方も動いて離れるとかせずに、ブレイク待ちになります。

「いや、そこでジェレミー・ケネディのようなケージの攻防が見られるかということですよね」

――ハイ。とはいえ打撃もマクレガーの打撃が見られるわけではないです。それは技術力の差ではなく、打撃と組み技の特性の違い。だからケージ特有の攻防を除外したケージなら、それは見た目の違い、セットの違いだけになってしまいます。

「そこが難しいところなんですよね、ケージの。あの攻防を理解してもらえるかどうか」

――ケージは面白くない。そういう攻防で勝ってもお客さんは喜ばない。だからリングなんだというのは、自分も理解できます。お客さんが受け入れないなら成立しないですし、成立しても興行として利益がないなら、ケージに出る選手は絶対王者でもファイトマネーは安くなって然りで。経済の理論でいけば……だから……。

「もう分かりますよ、何か言いたいか(苦笑)。やっぱりリングとケージは別物ってことですよね」

――ハイ(笑)。

「やっぱり別物になる。テニスとは違うな(苦笑)。もう自分のなかでがブレブレで行ったり来たりです……。そういうブレブレ、モヤモヤさせる試合が多かったです――という締めですかね(笑)。良い意味で、ですよ。良い意味で。

僕はリングを否定しないし、ケージのRIZINルールは良い。踏みつけはともかく、グラウンドのヒザは絶対に必要で見ていて本当に面白かったので」

――もうAとB、どっちのオネーチャンが好きなのって話ですからね(笑)。

「もうっ、どっちも好きなんです!! 僕」

――アハハハハ。

「あっ、やっぱり別物ですよ。リングとケージは別物です!!!! その下品な例えで分かりました(笑)。

こっちはオッパイが大きくて、あっちはお尻が大きい。僕はどっちのオネーサンも好きですから。そうリングとケージは別物で、僕は格闘技が好きで、MMAが好きだから、リングもケージも好きなんです!!!

ブレブレのインタビューですけど、結論はオッパイとお尻で出ました!!(笑)」

The post 【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:2月:倉本一真✖加藤ケンジ―02―「ケージか、リングか」再び first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
F1 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN TRIGGER02 Special   ベラトール 倉本一真 加藤ケンジ 吉野光 柏木信吾

【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:2月:倉本一真✖加藤ケンジ─01─「ケージ・キング」

【写真】この両者の一戦、倉本の勝利が今度のRIZINの方向性に影響を及ぼす (C)RIZIN

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、柏木信吾氏が選んだ2022年2月の一番。23日に行われたRIZIN TRIGGER02より、倉本一真✖加藤ケンジ戦について語らおう。


──柏木さんが選ぶ2022年2月の一番をお願いします。

「RIZIN TRIGGER 02の倉本一真選手と加藤ケンジ選手の試合です。これ、言い過ぎてしまうことになるかもしれないですけど……ケージでRIZINルールなら倉本一真・最強説が出てくるかもしれないです。いやぁ、凄く強かったです。なぜGPでアラン・ヒロ・ヤマニハに負けたんだと疑ってしまうほど、強かったです。

ケージに適したファイトスタイルで、凄く生き生きしていました。レスラーという部分もそうだし、がぶってからのヒザも彼に合っている。もってこいのルールですね、倉本選手の強味が引き出される。1+1が2でなくて、10になるような状況でした」

──加藤選手がストライカーだということを差し引いても、あの強さは特筆すべきものがあったと。

「加藤選手がスクランブルの選手だったら展開は変わっていたかもしれないですけど、あそこで止まってしまうと倉本選手はとても危険だということが分かった試合だったと思います」

──動きたくても止まらされたという見方もできますし。

「その通りですね。あの態勢にされてしまうと、もう打つ手がないです。RIZINでリングを経験し、逆に今まで以上にケージがフィットしていることに気付き、目覚めたのか。とにかくMMA以前から、格闘する競技に費やしてきた時間が違うのでしょうね。そういう強さをレスリングのトップクラスの選手は皆が有しているように感じます。

ちょっと他と違う。学生レスリングを経験していると、練習量が半端ないのかと。そこがMMAで開花すると、こうなるのか──と恐ろしいモノを見た想いがしました」

──そこでやはりケージOrリング論になってしまうのですが……。ここまでケージで強いなら、強味が発揮できるところで戦って、外国人選手とも相対して欲しいと。リングでベラトール・バンタム級ファイターより、ケージで戦ってほしいと勝手ながら思ってしまいます。

「ハイ……分かります。それこそ、ケージの絶対チャンピオンになり『俺はリングには出ません』ってなってしまうかもしれないです」

──いうと収益がTVであり、チケット収入でないのならTVカメラで伝えることができるのでケージで良いじゃないかと。もちろん、F1のように一瞬で目の前を通り過ぎても、ライブが一番。ライブに優る観戦方法はMMAでもない。だから、ケージだから見に行かないという人はいないかと。

「ハイ……。そこは……倉本選手のようにメチャクチャ強い選手がいるというのが噂になるということでも良いかとも思うんです。まだTRIGGERは2回しかやっていないので、方向性が決まるということはなくても、両方あっても良いのかと。

リングかケージか──僕は別競技だと言ってきました。でも考えてみると、テニスみたいなものなのかもですね。テニスって芝が表面のグラスコート、土のクレーコート、アスファルトのハードコートがあるじゃないですか。でも、やっていることは同じなんです。足下が違うだけで。

それぞれのコートに得意な選手がいるわけで芝では勝てないけどクレーでは勝てるとか、ハードではメチャクチャ強いけどクレーは弱いですよ──とか。そんな感じなのかって捉えるようになったんです。ケージとリングは別モノではなく、同じMMAだと」

──う~ん、そうなるとナンバーシリーズでもケージが欲しくなります。テニスだと全仏はクレー、ウィンブルドンは芝、全豪と全米はハードじゃないですか?  グランドスラムでハードが2つあっても、ハード以外が2つある。RIZINもTRIGGERで活躍した選手が本戦にステップアップするなら、ケージで強い選手がリングだけだと、その強さがスポイルされることもある。戦う場のステータスがケージよりリングが上だと、テニスとは話が違ってきませんか。

「あぁ……そうですね、全英と全仏はコートが違っていてもトーナメントの規模、格式は変わらないと。つまりは、さいたまスーパーアリーナでもTRIGGER大会をやりましょうよ、と?」

──もしくはRIZIN、LANDMARK、TRIGGERの全てでリング大会とケージ大会を行うのか。倉本選手のようにケージ・キングのような選手が他にもいるかもしれないので。

「まぁ、まぁ、まぁ、そうですよね。今はナンバーシリーズの方が格が高い大会になっていますからね」

──別競技なら、もう専門家がいても良い。だから本戦とTRIGGERで違う主旨のイベント開催でも構わない。ただし柏木さんが言われた同じ競技で足下が違うというのであれば……。

「規模も同様にしてほしいと」

──ハイッ。そういうことです(笑)。ケージは面白くないと視聴率が下がったり、PPV購入数が減り、チケットが売れなくなると自然淘汰です。無くなるのも致し方ない。

「まぁ、まだ2回目なので……これから数を重ねて、色々な選手が出場して、色々な試合が見られていく中で、そういうことが協議されるようになるかとは思います。それを倉本選手が示したことになります」

──吉野光選手、中川晧貴選手にも当てはまるかもしれないです。

「いやぁ、仰る通りです。まさに吉野選手と中川選手に関しては試合を組んだ時点でケージがあることで有利だと思っていました。特に吉野選手なんて、そうですよね」

<この項、続く>

The post 【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:2月:倉本一真✖加藤ケンジ─01─「ケージ・キング」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Column MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN TRIGGER02   アキラ キック クレベル・コイケ 中川皓貴 佐々木憂流迦 倉本一真 内山拓真 加藤ケンジ 原虎徹 吉野光 小島勝志 山本空良 渡慶次幸平 遠藤大翼 鈴木琢仁

【RIZIN TRIGGER02】試合結果 クレベル劇勝、倉本圧勝。中川皓貴と上野光は快勝!!

【写真】会見で挑発しあったアキラと鈴木は、前者が凱歌が挙がっている(C)MMAPLANET

23日(水・祝)、静岡県袋井市のエコパアリーナでRIZIN TRIGGER02が行われ、メインでは初回をピンチを乗り越えたクレベル・コイケが佐々木憂流迦をRNCで仕留めた。

セミでは倉持一真が加藤ケンジに圧勝、GP後のバンタム級戦線参入に虎視眈々の新顔では、吉野光と内山拓真が勝利を収め、グラチャン×グラジエイターと煽られた小島勝志と中川皓貴のフェザー級戦はグラジ=中川がグライディングファイトで快勝している。

RIZIN TRIGGER02
<フェザー級/5分3R>
○クレベル・コイケ(ブラジル)2R3分21秒
RNC
詳細はコチラ
×佐々木憂流迦(日本)
<バンタム級/5分3R>
○倉本一真(日本)1R4分15秒
TKO
詳細はコチラ
×加藤ケンジ(日本)
<ライト級/5分3R>
○アキラ(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×鈴木琢仁(日本)
<フェザー級/5分3R>
○山本空良(日本)1R0分35秒
KO
詳細はコチラ
×新居すぐる(日本)
<73キロ契約/5分3R>
○渡慶次幸平(日本)2R2分31秒
TKO
×ハリー・スタローン(ブラジル)
<キック100キロ契約/3分3R>
○マウンテンRYUGO(日本)1R2分38秒
KO
×笹田勝俊(日本)
<62キロ契約/5分3R■>
○吉野光(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×遠藤大翼(日本)
<フェザー級/5分3R>
○中川皓貴(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×小島勝志(日本)
<バンタム級/5分3R>
○内山拓真(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×原虎徹(日本)
<キック65キロ/3分3R>
○竹内皇貴(日本)3R
判定
×北川裕紀(日本)
<キック58キロ/3分3R>
○松井大樹(日本)3R
判定
×MASANARI(日本)
<キック59キロ/3分3R>
○大樹(日本)3R
判定
×仲川広汰(日本)
<キック66キロ>
○桃翔(日本)2R0分13秒
TKO
×伊藤勇大(日本)


The post 【RIZIN TRIGGER02】試合結果 クレベル劇勝、倉本圧勝。中川皓貴と上野光は快勝!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN TRIGGER02 倉本一真 加藤ケンジ

【RIZIN TRIGGER02】がぶり神ヒザ教、倉本一真が恐ろしさを見せて加藤ケンジからTKO勝ち

<バンタム級/5分3R>
倉本一真(日本)
Def.1R4分15秒by TKO
加藤ケンジ(日本)

右オーバーハンドを入れた加藤に対し、倉本はシングルからバックに回る。引き込むように下になった加藤に対し、倉本が立ったままパウンドを打ちつけ、立ち上がるところで右を打ち込む。下になった加藤に掌底を見せた倉本は、スタンドでもかちあげるような形で系と、テイクダウンを組み合わせた動きを繰り出す。ボディロックで持ち上げて、落とすという力技を見せる。

パウンド、クローズド&エルボーの加藤を持ち上げてスラム、さらにパンチを続ける倉本は、加藤のシングルをがぶってヒザを顔面に連続で蹴りつける。顔面にもヒザを当てた倉本のがぶりから逃れられない加藤が下を選ぶと、倉本がパンチに切り変える。足を捌いて、強烈な勢いでパウンドを続ける倉本に対し、加藤もしがみついて一旦は攻撃を遮断する。

もう1度持ち挙げられた加藤が、スラムを嫌がり背中をつけると顔面にヒザを連打した倉本が圧倒的なTKO勝ちを手にした。「満足いく勝ち方といえば、自分もやりたいことができなかったのですが、勝てて嬉しいです」と倉本は話した。


The post 【RIZIN TRIGGER02】がぶり神ヒザ教、倉本一真が恐ろしさを見せて加藤ケンジからTKO勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA Report RIZIN TRIGGER02 アキラ ブログ 鈴木琢仁

【RIZIN TRIGGER02】テイクダウンから、パスガードが見事だったアキラが鈴木琢仁から3-0の判定勝ち

<ライト級/5分3R>
アキラ(日本)
Def.3-0
鈴木琢仁(日本)

サウスポーのアキラに、鈴木が右ミドルを蹴る。鈴木は回転系、マットに手をつけるなど変則的な動きを繰り出す。アキラのステップインに思い切りスピニングバックフィストを見せた鈴木は、ダブルレッグから引き込み、フックスイープで上を取る。アキラがバタフライガードを取るが、鈴木は左足を抜いていく。

足を戻したアキラも潜っていくが、鈴木は反応してハーフで抑える。ケージキックからシングルに出て立ち上がったアキラが、鈴木をケージに押し込み、腹を殴る。両ワキを差したアキラがボディロックテイクダウン、そのままサイドで抑えワキ腹にエルボーを打っていく。上四方に回りつつヒザ蹴りを頭部に入れたアキラが、上四方からノースサウスチョークを狙ったところえ時間となった。

2R、左を打って距離を詰めたアキラが、ケージに鈴木を押し込んでボディロックテイクダウンを決める。鈴井はバタフライガード、さらにハーフで煽っていく。左足を伸ばしてスプロールしたアキラが、上をキープする。下の位置でアキラが抑えると、シッティングから抱える鈴木だが背中をつかされ、パスガードを許す。

一瞬背中を見せた鈴木は、もう一度ガードを取り直すが、アキラがハーフから肩固めを狙う。左腕を差し、立ち上がろうとした鈴木を潰したアキラがハーフで殴り2Rを終わってリードを確実なモノとした。

最終回、アキラの前進に思い切りパンチを振るい、ヒザやミドルを見せる。そのまま詰めてトップを取ったアキラがパスを決め、一瞬背中を見せた鈴木が背中をマットにつけるとハーフで抑える。バタフライガードに対し、体を起こし頭を抱えてパスを狙った鈴木が、スイープもギロチンを掛けられた状態が続く。

抱えているだけの形となったギロチンを抜きに掛かった鈴木だが、アキラがアジャストして絞めを強くする。必死に頭を抜いた鈴木はトップを取った状態になるが、アキラがしっかりとクローズドを取っている。ハーフバタフライ、ケージを背負ったアキラは背中をつかされパンチを被弾したが、懸命に頭を引き寄せてタイムアップを迎えた。結果、アキラが3-0の判定勝ちを手にした。


The post 【RIZIN TRIGGER02】テイクダウンから、パスガードが見事だったアキラが鈴木琢仁から3-0の判定勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN TRIGGER02 山本空良

【RIZIN TRIGGER02】新居の前進に右を合わせた山本空良がダウンを奪い、追撃で35秒KO勝ち

<フェザー級/5分3R>
山本空良(日本)
Def.1R0分35秒by KO
新居すぐる(日本)

ジャブから左ミドルハイ、遠い距離から山本が左ミドルを見せる。新居が左から右を振るって前に出ると、山本が下がりながら右を当ててダウンを奪う。完全に効かされた状態で立ち上がり、ヒザからパンチを受けて倒れた新居はもう一度倒れTKO負けとなった。


The post 【RIZIN TRIGGER02】新居の前進に右を合わせた山本空良がダウンを奪い、追撃で35秒KO勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN TRIGGER02   キック 吉野光 遠藤大翼

【RIZIN TRIGGER02】吉野返しの必要なし!! 吉野光が鉄壁のトップゲームで遠藤大翼下す

<62キロ契約/5分3R>
吉野光(日本)
Def.3-0
遠藤大翼(日本)

右ジャブから左フックを振り組んでいった吉野が、左腕を差してテイクダウンを奪う。サイドを取り腕を極めに掛かる吉野が、アメリカーナへ。腕を解き、クルスフィックスに捉えた吉野がエルボーを連打する。ケージキックも抑え、殴り続ける吉野がもう1度アメリカーナへ。ここも逃れた遠藤は、ついにはスクランブルに持ち込む。

背中を取った吉野はボディロックで崩し、スクランブルも正面に回って小外刈りから、ダブルレッグに切り替える。尻もちをつかされ立ち上がった遠藤は、小外のタイミングで離れるも殴って組みつかれると──大内刈り&アンクルピックの複合技でテイクダウンを取られる。最後に立ち上がり、サッカーボールキックや飛び上がってサッカーボールキックと吉野が遠藤を圧倒した。

2R、打撃の間合いを取らせずダブルレッグでテイクダウンを決めた吉野が、左のパウンドを打っていく。フックスイープを潰した吉野が、立ち上がると遠藤が蹴り上げからスタンドに戻る。スピニングバックフィストから左ミドル、さらに後ろ回し蹴りを見せた吉野は、左フックで詰めてダブルレッグ、リフトアップしてスラムを決める。

パスでサイドを取った吉野はヒザを骨盤に入れ、枕で圧力をかける。腹ばいになり、レッスルアップの遠藤がリバーサルを決めるが、吉野は立ち上がりダブルレッグにエルボーを入れて時間に。

最終回、遠藤のローに左を振るった吉野は、続いて右を当ててダウンを奪うとサッカーボールキックへ。足をきかせる遠藤を殴り、ハーフ&枕でパスを狙う。足を戻し、バタフライの遠藤がスイープを狙う。トップをキープした吉野が左のパンチを連打し、立たせない。残り2分、立ち上がって殴り鉄槌を連打した吉野は、スクランブルの遠藤のバックへ。さらに吉野は正面に回って大内刈りでテイクダウンを決め、殴ってハーフを取る。パス、顔面にヒザを打ちつけた吉野が腕十字へ。ケージがあり、窮屈な姿勢で極め切れなかった吉野だったが、下になってもケージを蹴り、足をすくおうとしたところでタイムアップを迎えた。

圧倒的に動き続けた吉野が、3-0の判定勝ちを手にした。


The post 【RIZIN TRIGGER02】吉野返しの必要なし!! 吉野光が鉄壁のトップゲームで遠藤大翼下す first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN TRIGGER02 内山拓真 原虎徹

【RIZIN TRIGGER02】地元・内山拓真が2Rのバック奪取で原虎徹からスプリット判定勝ち

<バンタム級/5分3R>
内山拓真(日本)
Def.2-1
原虎徹(日本)

原がサウスポーの構えから左ローを蹴る。対して、内山が右の蹴りを返していく。左の蹴りに右を合わせた内山が右ロー、右ミドルと蹴りを多用する。右ハイの蹴りをスウェイでかわし、左ローを蹴っていく。間合いの計り合いで、蹴りが交錯するなかローブローがあり、原がブレイクを求める。再起後、左ストレートからジャブを見せた原が左ハイを放つ。

内山のハイをかわして、ローという動きを何度か見せた原は圧を掛けて左ストレートを当てる。近いよりから左ハイをガードの上から蹴られた内山は、動きが一瞬固まりながら右ミドルを入れる。ハイを蹴って、ローを蹴られるパターンが続くため、蹴りでの入りを考えないといけない内山が、ハイと精度でリードを許したか。

2R、左ストレートに続き左ハイを見せた原は、内山のダブルレッグを切って逆にケージに押し込む。原はボディロックテイクダウンを決め、内山がガードを取るとスタンドに戻る。右を見せてダブルの内山、原が切ってボディロックもケージを背負って耐える。バック狙いをウィザーで耐える原が、ボディロックテイクダウンで倒され立ち上がった直後の崩しから、背中を譲り両足をフックされる。

四の字フック、右足を左ヒザ裏に差し込んだ内山が寝技に持ち込む。左のパウンドを打った内山が胸を合わされても下からエルボーを打ちつけ、形勢逆転し試合は最終回へ。

3R、ダブルレッグからケージに押し込みにかかった内山に対し、原がマルセロチンから引き込む。ワキ腹を殴られ、窮屈な態勢になると原はギロチンを解く。腰をずらし、一気に立とうとした原をボディロックに取った内山が、足をかけスクランブルでバックに回る。

原が胸を合わせると、今度は内山が引き込んで下に。クローズドのなかで右を打ち下ろす原が、細かいパンチを続ける。足をすくいにきた内山にエルボーを落とした原のトップが続く。残り1分、内山がハイガードを取れず、足を開く場面も。すぐにクローズドに戻した内山は、このままで2Rのリードを保っているという考えか。最後にエルボーを3発入れた原だが、ジャッジは2-1で内山を支持した。


The post 【RIZIN TRIGGER02】地元・内山拓真が2Rのバック奪取で原虎徹からスプリット判定勝ち first appeared on MMAPLANET.