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【ONE166】山北渓人と対戦、ジャレミー・ミアド「もう勝つしかない2人のファイトだから」

【写真】山北を驚かすことができる一発は持っている。そして一発頼りにならない組み立ても持っているミアドだが、果たして……(C)MMAPLANET

3月1日(金・日本時間)にカタールはルサイルのルサイル・スポーツ・アリーナで開催されるONE166「Qatar」にて、山北渓人と対戦するジェレミー・ミアド。
Text by Manabu Takashima

キャリアは10勝6敗でONEでのレコードは6勝6敗のイーブン。優れた打撃と穴のある組み技という印象を残すミアドは、所属していたマロックが空中分解しても母国フィリピンに戻らず、タイでの練習をチョイスした。

リト・アディワンと1勝1敗、ダニエル・ウィリアムスに勝利している一発を持つミアドは、自らの弱点と向き合う日々を送るなかで、ベルトを諦めない気持ちの証としてショートノーティスで山北との対戦を了承した。


――今、どちらにおられるのですか。

「タイだよ」

──ではいつ、カタールへ?

「月曜だったと思う(※取材は24日に行われた)」

──ONEにとって歴史的な初のカタールでの大会で戦うことをどのように思っていますか。

「カタール大会に出られることを凄く光栄に思っているので、MMAファンにケイトと最高の試合を届けたい」

──ところで今回の試合のオファーはいつ頃にあったのでしょうか。

「確か3週間ほど前だった。正直、今回の大会で試合が組まれるとは思ってもいなかった。しかも対戦相手がケイトになるなんてね。ケイトは1月の東京大会でボカンに負けたばかりだったし、オファーがあった時はビックリした。でも試合があることは良いことだからね」

──3週間前ですか……、その時は戦える状態にありましたか。

「アスリートだから、試合がなくてもグッドシェイプをキープしている。試合までの時間が短くても、少し体重を調整するだけで心身とも戦える状態だったよ」

──ところでジェレミーは以前、所属していたマロック・ジムは活動を停止しましたが、そのままフィリピンに戻らずにタイで練習を続けているのですね。

「これから上を目指し続けるには、レベルの高い練習相手が必要だ。だからタイに残った。今はプーケットのサウスサイドMMAで毎日トレーニングをして、他のジムでクロストレーニングも行なっているよ。サウスサイドMMAにも他のジムから多くの選手が練習に来ている。ただコーチはマロック・ジムの時と変わらない。一緒にプーケットにやってきたから。ここでは僕の弱点といえるレスリングやグラップリングもしっかりとトレーニングできている。

サウスサイドMMAでは米国人選手との練習が多く、週に3日は別のジムへ行きロシア人ファイターとレスリングのトレーニングをしているんだ」

──以前と比べて、組み技に自信を持てていますか。

「正直、ケイトと戦って僕のグラップリングがどれだけ通じるかは分からない。でもプーケットで練習するようになって打撃もグラップリングもレベルアップできた。ケイトはテイクダウンだけでなく、打撃も使える。そこは彼のゲームプラン次第で、すぐに組んでくるか、打撃から来るかは分からない。

ただ僕と戦うんだから、まずはテイクダウンを狙ってくるはずだ。ケイトはただでさえ優れたファイターだけど、前回の負けがあるから絶対に負けられないという気持ちで向かってくるだろう。ここで連敗なんてすると、ベルトが遠のくからね。

でも、それは僕も同じだ。僕は既に2連敗中だ。この試合を断らなかった理由は、トップ5に名前を連ねたいからで。ここでケイトに勝って、もう1試合勝つと今年中にタイトルショットの機会が与えられるかもしれない。だからこそ、ケイトとの試合は負けることは許されないんだ。僕だってベルトを狙っているからね。

そういう2人が戦うんだから、アグレッシブで激しい試合になるだろう。もう勝つしかない2人のファイトだから。結果的にファンに喜んでもらえる試合になるに違いないよ。日本のファンはケイトの応援をするのは当然だけど、僕らの試合──それとONEカタール大会を楽しんでもらいたい」

■放送予定
3月1日(金・日本時間)
午後9時15分~U-NEXT

■ONE166対戦カード

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者] アナトリー・マリキン(ロシア)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] タン・カイ(中国))
[挑戦者] タン・リー(米国

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジャレッド・ブルックス(米国)
[挑戦者] ジョシュア・パシオ(フィリピン)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アージャン・ブラー(カナダ)
アミール・アリアックバリ(イラン)

<ボクシング147ポンド契約/3分3R>
ズハイール・カハタニ(サウジアラビア)
メディ・ザトゥー(アルジェリア)

<サブミッショングラップリング・フライ級(※61.2キロ)/12分1R>
オサマ・アルマルワイ(イエメン)
クレベル・ソウザ(ブラジル)

<ムエタイ147.75ポンド契約/3分3R>
ザファー・シャイック(トルコ)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ザカリア・ジャマリ(モロッコ)
アリ・サルドエフ(ロシア)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
鈴木真治(日本)
ハン・ズーハオ(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
山北渓人(日本)
ジェレミー・ミアド(フィリピン)

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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN16   ジャレミー・ミアド リト・アディワン

【ONE FN16】左フックでダウンを奪い、カーフを効かせたアディワンがミアドにリベンジ

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
Def.3-0
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

軽いローを見せた両者、アディワンが思い切り右を振るう。そして鋭いカーフを蹴ったアディワンに対し、ミアドが跳びヒザを狙う。左フックを被弾したミアドがダウン。シングルに出ると、アディワンが切りながら殴る。そのままリフトしたミアドは、クリンチの攻防となりボディロックも、頭を抱えたアディワンが投げを決める。

すぐにスタンドに戻った両者、アディワンの右にミアドが左を合わせようとする。持ち直したミアドにカーフを入れたアディワンは、左ボディから右フックを振るうが、ミアドもカウンターで待ち受ける。アディワンの蹴りが急所に入ったか、一旦ブレイクが掛かる。再開後、やや落ち着いたなかでアディワンがステップインしてワンツー、左フックを放つ。さらに右ミドルを入れたアディワンが前に出ると、ミアドも左フック。スピニングバックエルボーのアディワン、ミアドもロングの右フックも空振りに。それでもアディワンが慎重にならざるを得ない勢いのあるミアドのパンチだった。

2R、ジャブを伸ばすミアド。アディワンは左ミドルを返す。ミアドは左ボディストレートを伸ばし、左ローへ。スピニングバックフィストを当てたアディワンだが、正攻法で崩すことはできないか。それでもアディワンはロングの右、左フックを振るう。ミアドはカウンター狙いの姿勢を崩さないなか、右ストレートを伸ばす。スウェイでかわしたアディワンが直後に右を繰り出す。なかなか拳のクリーンヒットがないなか、アディワンが左ミドルを決めた。

右に右ローを合わせたミアドが、前に出る場面が増える。アディワンは右カーフを入れ、構えを変えたミアドがオーソに戻してワンツーを決めた。回るアディワンは右カーフを連続で入れ、ミアドは再び構えを変える。完全に左足を効かされたミアドが、厳しい状態に陥り最終回を迎えることとなった。

3R、ワンツーから右カーフのアディワン。姿勢を乱し、構えを変えたミアドはオーソに戻すとカーフを蹴られる。そのカーフに右を合わせようとするミアドだが、カーフの威力にサウスポーに構えをかえる。そこに右ボディフックを入れたアディワンは、ボディストレートと距離の位置からパンチを振るう。オーソになれば左足を蹴られるミアドは、サウスポーでジャブや左を伸ばすが、やはり踏み込みは甘くなってしまうか。

逆にアディワンが右ストレートを当て、左ミドルをブロックして右フックを入れる。残り2分を切り、アディワンはミアドの動きを見て左アウトローで右足も標的に。ミアドの飛びこんだパンチは勢いがなく、アディワンは余裕で足を使う。笑顔を見せて右を繰り出したアディワンだが、やりあう必要はなく時間を迎えた。

1年8カ月ぶりの再戦、リベンジを達成したアディワンは涙を浮かべた。
 

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【ONE FN16】ムエタイ王者ハガティー×MMA王者アンドラジのキック王座決定戦は、距離の“外し”に注目

【写真】空位のキック王座をムエタイ王者(ハガティー)とMMA王者(アンドラジ)が争う。ある意味、同階級で3つの王座が存在するONEならではのカードだ(※ハガティーの写真は反転加工を行なっています)(C)ONE

11月4日(土・同)にタイのルンピニー・スタジアムで開催されるONE Fight Night16にて、ONEムエタイ世界バンタム級王者のジョナサン・ハガティーと同級のMMA王者ファブリシオ・アンドラジが、キックボクシング王座をかけて対戦する。
Text by Takumi Nakamura

キックボクシングルールのバンタム級王座は昨年11月にタイトル戦が行われ、王者・秋元皓貴を判定2-1で下したペッタノン・ペットフォーガスが新王座に就いた。しかし試合後、ドラッグテストでペッタノンに禁止薬物の陽性反応があったため、ペッタノンはタイトル剥奪、ONEへの1年間出場停止処分が下された。

これを受けて空位になった王座をかけて争うことになったのは、同級ムエタイ王者のハガティーとMMA王者のアンドラジ。バンタム級のランカーからではなく、他ルール王者かつONEではキックルール初挑戦の2人が王座決定戦に選ばれる形になった。


イギリス出身のハガティーはWBCムエタイとISKAムエタイの世界王者として、2019年1月からONEに参戦。2戦目でONEムエタイ世界フライ級王者のサムエー・ガイヤーンハーダオを下して、同級王座に就いた。同年4月の初防衛戦ではロッタン・ジットムアンノンに敗れて王座を手放すも、バンタム級に階級を上げて今年4月にノンオー・ハマの持つ王座に挑戦。ノンオーをパンチでKOし、ONEムエタイの2階級制覇を成し遂げた。

対するアンドラジは今年2月にジョン・リネケルを下してMMAバンタム級王者になっているが、格闘技の原点はムエタイとキックボクシング。MMA転向=ONE参戦前には中国の武林風を中心に戦い、通算40勝3敗という成績を残す立ち技ファイターだった。ONEでは立ち技ルール初挑戦ではあるが、立ち技復帰戦とも言える一戦だ。

アンドラジがONEのMMAルールであげた6勝はいずれもスタンドの打撃によるKO、もしくはスタンドの打撃でペースを掴んだ試合展開だった。アンドラジの打撃は両手を下げて構え、前後のステップで距離を取りながらジャブと左ミドルを当て、左ストレートと左ヒザ蹴りで仕留めるパターンが多い。1R決着に終わったリー・カイウェン戦、ジェレミー・パカティウ戦、クォン・ウォンイル戦はいずれもこのパターンでフィニッシュしたものだ。

しかしそれはあくまでMMAルールにおけるもの。しかもハガティーは圧力をかけて前に出るウラジーミル・クズミンには下がりながら前蹴りと左ミドルで試合を組み立て、自分から前に出たノンオー戦ではボディと顔面にパンチを打ち分けてKOするなど、対戦相手に合わせてゲームプランを変えることができる。アンドラジがMMAのようにハガティーを自分の得意なパターンに持っていくことは困難だろう。アンドラジとしてはジャブや左ミドルではなく、ステップワークを駆使して距離そのものを外す。打撃の交換をせずに、左の強打につなげるような展開を作ることが求められる。

ハガティーとアンドラジ、どちらが勝利するにせよ、異なるルールのベルトを保持する王者が誕生することになる。ランキング外の選手によって争われる王座決定戦だけに、元王者&現ランキング1位で、ペッタノン戦を最後に試合から遠ざかっている秋元にベルトに絡む試合が組まれることを期待したい。

■放送予定
11月4日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN16対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級王座決定戦/3分5R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEサブミッショングラップリング世界ウェルター級(※83.9キロ)王座決定戦/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
マゴメド・アブドゥルカディロフ(ロシア)

<ムエタイ140ポンド契約/3分3R>
サクセン・オークワンムアン(タイ)
カリム・ベノーイ(アルジェリア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ハリル・アミール(トルコ)
アフメド・ムジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シンサムット・クリンミー(タイ)
ムーシネ・チャフィ(スペイン)

<キックボクシング・ストロー級/5分3R>
ジェン・ペイメン(中国)
ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
モン・ボー(中国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ベン・タイナン(カナダ)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

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AB ABEMA BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE ONE FN16 UFC カン・ジウォン キック ジャレミー・ミアド ジャン・ウェイリ タイ・ルオトロ ダニエラ・ケリー ダニエル・ケリー ダヤニ・ソウザ チャンネル ハリル・アミール ファブリシオ・アンドラジ ボクシング モン・ボー リト・アディワン ルンピニー 三浦彩佳 村田夏南子 渡辺華奈 魅津希

【ONE FN16】モン・ボー戦へ、三浦彩佳─02─「誰も知らない場所で誰も知らない強い選手と」

【写真】本人は負けたことで評価されたくない風の三浦だが、組み技でダニエラ・ケリーに取らせず、袈裟に入ったことはMMAで彼女と戦う対戦相手は組みの強さが頭に残っているはずだ(C)ONE

4日(土・現地時間)にタイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されるONE Fight Night16で、モン・ボーと対戦する三浦彩佳のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

現在、ONEと契約しながら試合の機会に恵まれないファイターは多い。今年に入ってONEを離れるファイターも増えている。そんななかで三浦がONEでの試合を望んだ理由と、彼女の覚悟とは。

<三浦彩佳インタビューPart.01はコチラから>


――結果、ですか。現在グラップリングマッチも含めてONEで3連敗中という結果は、どのように受け止めていますか。

「ヂィンナン戦でベルトを獲れなかったあとのダヤニ・ソウザ・カルドゾとの再起戦で、今までで一番の絶望を感じました。まさか試合中に肩を脱臼するとは思っていなくて――。そのあとも小さな怪我が重なることもありました。その時に『ヤバいな』と思ったんです。もう年齢も年齢だし、初めて連敗を喫していたので。

結構苦しい時期が続いていたなかで、ダニエル・ケリーとグラップリングで戦いました。試合中に分からないことが多くて、またパニックになり、結果も負けで――なかなか試合が組まれないことも含めて『もうどうしようかな……』と思うことは多かったです」

――……。

「TRIBEに入って10年の間で初めてじゃないかっていうぐらい、長南さんともちゃんと話ができない時期が続いていました。一番の理由は、ONEで試合が組まれないことです。なぜMMAの試合が組まれないのか……。それを長南さんに言っても仕方ないことは分かっているのに。……グスッ、グスッ」

――嫌な時期を思い起こさせてしまったようですね。ここで涙を……。

「いえ。いま鼻をすすったのは、花粉症です(笑)」

――えぇっ!?

「嘘をついているわけじゃないですよ。今回はABEMA TVのインタビューでも、ワーッと泣いちゃって。もっとカッコ良くインタビューを受けたいです!」

――アハハハ。長南さんと話ができない時期というのは、どういった状態だったのですか。

「まず長南さんに『試合がしたい』と伝えたんです。すると長南さんから『ONEで試合が組まれていないのは、お前だけじゃないんだ』と言われました。でも私は試合がしたい、ということの連続でした。もちろん何もなかったわけじゃなくて。ただ、試合の話があっても正式決定にならない――ということが繰り返されて。それでTRIBEを離れるというわけじゃないです。でも長南さんと意見が食い違うことはあって、すごく苦しかったです」

――そこでTRIBEを離れることはなくても、ONEを離れるという選択肢はなかったのですか。三浦選手の実績であれば、国内プロモーションからオファーは殺到するでしょうし、少なくとも試合がないという状態にはならないように思います。

「正直、国内で戦うことを考えなくはなかったです。やっぱり私としては、自分がずっと練習しているなかで試合がなく、他のTRIBEの選手はどんどん試合をしている。私自身もすごく調子が良いのに、でも負けているから大きなことは言えない――と思っていて。

それで『どうしようかな……』と考えている時に、村田夏南子選手、魅津希選手とスパーリングする機会があったんですよ。二人ともグラップラーと試合をするからと、私をスパーリング相手として呼んでくれて。そこから毎週のようにスパーリングしているうちに、『MMAをやるかぎりは、どうせなら誰も知らない場所で誰も知らない強い選手と試合がしたい』と思ったりしました。UFCファイターと練習していると、すごく刺激にもなりましたし。だから、長南さんから『どうする?』と訊かれた時に言ったんです。『私、ヂィンナンと再戦したいです』って」

――「安西先生、バスケがしたいです……」という状態ですね。

「……私が目指しているのはONEのベルトだし、ずっとヂィンナンと再戦したいと思っていました。それで長南さんにも『ONEでやりたいです』と伝えたんです。すると『本当にそれで良いんだな?』、『覚悟を決めました』って」

――なるほど。それほどの覚悟を決めて臨むモン・ボー戦ですが、この相手に決まった時の気持ちを教えてください。今はONEで連勝中で、タイトルコンテンダーの一人です。

「モン・ボー選手の名前を聞いた時、『おぉっ!!』と思いました。試されているなぁって、嬉しかったですね。個人的にはモン・ボー選手は、次の試合でベルトに挑戦すると思っていて。そんな相手との試合が決まり、長南さんからも『決まったからな。あとはゴチャゴチャ言わずに、やるだけだぞ!』と言われました。私も『ありがとうございます!!』って。

客観的に見ても、私とモン・ボー選手だと面白い試合になるんじゃないかなって思います。女子であれだけKOできる選手はいないと思うし、デビュー戦でジャン・ウェイリにも勝っていて、すごく強いファイターです」

――特にあれだけ至近距離で強く右を打ち込める女子ファイターも、なかなかいませんね。

「やっぱり打撃×寝技っていう見方はされると思います。そのモン・ボー選手に組みつくための方法は堀江トレーナーさんと一緒に、いろんなバリエーションを体に染み込ませています。今までも練習していたことではありますけど、何をどう出すかは実際にモン・ボー選手と向き合ってみなければ分からないです。でも今回はスパーリングも、相手にモン・ボー選手を想定した動きをしてもらったりとか。当日は今までとは違う動きも見せられるかと思っています」

――それは楽しみです。

「……ダニエル・ケリー戦も『あやかロックは出さない』と言いながら、結局は出してしまいましたからね。だから最終的にはどうなるか分かりません(苦笑)」

――もちろん自分が最も得意な形を完全に封印して戦う必要はないでしょう。ただ、今は「あやかロックしかない」のではなく「あやかロックもある」とバリエーションが増えているということですよね。

「そうですね。気持ちの面でも、落ち着いて戦えるようにもなりました。普段からBellatorファイターの渡辺華奈さんと練習していて、UFCファイターの村田夏南子選手と魅津希選手のファイトキャンプにも参加させていただいたし、本当に良い経験ができていると思っています。今回こうして試合ができるのは、応援してくださる皆さんのおかげです。まずは次の試合に勝って、ヂィンナン選手とベルトを賭けた再戦まで辿り着きます」

■放送予定
11月4日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN16対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級王座決定戦/3分5R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEサブミッショングラップリング世界ウェルター級(※83.9キロ)王座決定戦/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
マゴメド・アブドゥルカディロフ(ロシア)

<ムエタイ140ポンド契約/3分3R>
サクセン・オークワンムアン(タイ)
カリム・ベイーノ(アルジェリア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ハリル・アミール(トルコ)
アフメド・ムジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シンサムット・クリンミー(タイ)
ムーシネ・チャフィ(スペイン)

<キックボクシング・ストロー級/5分3R>
ジェン・ペイメン(中国)
ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
モン・ボー(中国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ベン・タイナン(カナダ)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FF34 アドリアン・マテイス アレックス・シウバ エドゥアルド・フォラヤン ケビン・ベリンゴン ジャレミー・ミアド ジョシュア・パシオ リト・アディワン ルンピニー 吉成名高

【ONE FF34】天心・梅野と鎬を削ったムエタイ戦士が多数参戦、MMAでも注目カードあり

22日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 34。今大会には日本人ファイターと鎬を削ってきた世界の強豪が多数参戦する。
by Takumi Nakamura


第5試合でサマン・アシュリと対戦するスアキム・ソー・ジョー・トンプラジンはルンピニースタジアムの元3階級(バンタム級・スーパーバンタム級・フェザー級)王者。2018年2月に旧体制のKNOCKOUTに参戦し、那須川天心と対戦するも判定で敗れる。

翌2019年はRISE WORLD SERIES 2019 -58kgトーナメントに出場し、準決勝で那須川と再戦。那須川の胴廻し回転蹴りで額をカットして、ドクターストップによるTKO負けを喫した。当時は「スアキム・PK・センチャイムエタイジム」所属として試合を続けていたが、現在は「スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン 」としてONEに参戦している。

第10試合で対戦するセクサン・オー・クワンムアンとアミール・ナセリはともに日本人と対戦経験を持つ。セクサンは2015年9月にラジャダムスタジアムで梅野源治に勝利。2019年の「RISE WORLD SERIES 2019」では1回戦で大雅に勝利し、準決勝で白鳥大珠に敗れてベスト4に終わっている。一方のナセリはONEで2022年10月に内藤大樹に判定負けしているファイターだ。

第9試合に出場するヨードレックペット・オー・アトチャリアは梅野とラジャダムスタジアムのライト級王座を争ったことで知られ(梅野との通算戦績は1勝1敗)、2018年からはKNOCKOUTに参戦。森井洋介、高橋一眞、岩城悠介、チャンヒョン・リーらに勝利して名を馳せた。対するムアンタイ・PK・センチャイは梅野にTKO負け、健太には判定勝ちという結果を収めている。

ほかにもクラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(梅野にTKO勝利)、プラジャンチャイ・PK・センチャイ(闘魔に判定勝利)、アクラム・ハミディ(武居由樹にKO負け、藤田和希にKO勝ち)、シブムン・シッチェブンタン(T-98に判定勝利、緑川創と1勝1敗、日菜太にKO負け)、ソンチャンノーイ(塚本望夢にKO勝ち、吉成名高にKO負け、石井寿来に判定勝ち)らの出場も決定。日本のファンにとってはONE FFで過去最高のラインナップと言ってもいい大会だ。

そんな今大会にはMMAでも注目の一番が組まれている。それがストロー級のリト・アディワン×アドリアン・マテイスの一戦だ。

今年3月、フィリピンMMA界を襲った激震。チームラカイからエドゥアルド・フォラヤン、ケビン・ベリンゴン、ジョシュア・パシオ、ホノリオ・バナリオらONEの頂点に立ったファイターが離脱し、ライオンネイションMMAを創設した。

同じ時期、アディワンは彼らに合流するわけでなく、カバンにファイトギアを詰め込みバギオを離れるとタイはプーケットのアブソリュートMMAタイランドへの移籍を明言した。昨年3月にジャレミー・ミアドに敗れた際に、ACLを負傷したアディワンが、長期離脱から復帰戦を新たなチームと戦うことに。

対戦相手のマティスはキャリア17戦の全てをONEで戦ってきたインドネシア人ファイターで11勝6敗というレコードを持つ。とはいえ元ストロー級王者のアレックス・シウバと1勝1敗ながら、他のトップ勢とは戦った経験がない。新天地から本戦ではなく、ONE FF出場となったアディワンにとっては、停滞するタイトル戦線再浮上に向け敗北は許されないマッチアップとなる。

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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN11 ジャレミー・ミアド マンスール・マラチェフ

【ONE FN11】ストロー級にダゲスタンの脅威現れる。マンスール・マラチェフ、ミアドをダース葬

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
マンスール・マラチェフ(ロシア)
Def.1R4分31秒by ダースチョーク
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

左ジャブを伸ばすミアドに対し、マラチェフはスピニングバックフィストスピを繰り出し人ダブルレッグへ。リフトして倒したマラチェフは、ミアドはウィザーで立ち上がる。ヒザを狙いつつ離れたミアドが、左フックを当ててダウンを奪う。すぐに立ち上がったマラチェフは組んでボディロックへ。そのままテイクダウンを決めると、ミアドがクローズドガードを取る。

ニーシールドを蹴り上げのミアドだが、マラチェフはスペースを与えず潰してトップをキープする。パスを決めたマラチェフに対し、背中を預けた立ち上がったミアドが胸を合わせて離れる。ミアドはテイクダウン狙いを切って右カーフ、アッパーが空を切りマラチェフがダブルレッグを決めた。足を束ねて、コーナーに押し込んだマラチェフがヒザ眼目に入れ、起き上がろうとしたミアドを一瞬にしてダースに捕らえる。

反転して絞めあげたマラチェフがタップを奪い、ONE初陣で一本勝ち。「インスタでチャンピオンにテキストを送ると、『まずこの試合に勝て』と返事された。挑戦する準備はできている。チャンピオンが受けなくても、次の試合を戦う。誰が来ても自信は十分にある」と勝者話した。


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【ONE FN11】ランガカー戦、ケイド・ルオトロ「ムエタイのメッカで柔術を披露するなんてワクワクするね」

【写真】柔術を競技者のモノだけでない競技にする。それが若き世界王者の使命だ (C)MMAPLANET

これから3時間後、10日(土・現地時間)にタイはバンコクのルンピニースタジアムで大会がスタートを切るONE Fight Night11。同大会でONEサブミッショングラップリング世界ライト級王者ケイド・ルオトロがトミー・ランガカーの挑戦を受ける。

柔術を誰が見ても楽しめるスポーツに引き上げ、五輪スポーツに昇華することをミッションとする若き世界チャンピオンは、自らの防衛戦の1週間前に行われたムンジアルで、兄タイに同行――ばかりか、最後の2週間を道着の練習にあてていたという。


――ムンジアルでタイと一緒にいたようですが、バンコクに入ったのはいつですか。

「昨日の朝だよ(※インタビューは7日に行われた)。タイがワールドに出ていたから、日曜日にトーナメントが終わり、その日の夜に飛行機に乗ったんだ」

――次の週に自らの防衛戦が控えていても、タイに同行しないという選択はなかったのですね。

「もっと早くバンコクに来たいという気持ちはあったよ。時差ボケを解消し、リラックスできる時間を持ちたかった。でも僕らはずっと一緒に戦ってきたから、タイのコーナーに就かないという選択はなかった。僕が戦う時は、タイがいてくれる。タイが戦う時は僕が傍にいる。ノーチョイスだよ」

――タイの銅メダル獲得という結果は、どのように捉えていますか。

「パフォーマンスが悪いわけではなかったけど、満足はしていない。接戦で世界王者のジャンセン・ゴミスに遅れを取り、ジャンセンのトーナメントになった。でもタイは勝てていた。戦略的にしてやられたんだ。技術的にシリアスな敗北じゃない。僕らは絶対に来年、道着でも世界チャンピオンになる」

――IBJJFのポイント柔術は、緻密な計算と正確な判断力が求められ、相当に高度な駆け引きが存在すると思います。

「常にマインドゲームになるね。準決勝でタイは負けたけど、ポイントを失った後はずっとダブルカラーグリップでホールドに徹された。あんな動きのない試合を見ていると、自分のために勝負にこだわるんじゃなくて、もっとアクディブさを求め、皆が喜ぶ試合をしないとって思ってしまう……けど、それは僕の考え方であって、皆がそういうわけじゃないことは理解しているよ。

タイはそれを言い訳にしないけど、去年のワールドからトータルで5、6回しか道着の練習をしていなかったんだ。逆を言えばほとんど準備なしで、あれだけできるんだから大したものだよ。ちょっとしたケガもあったからスパーリングでなく、技術練習が主だった。それ以外は心肺機能系のトレーニングをしたぐらいで。だから、来年は1カ月半は準備期間を取り、絶対にワールドでポディウムの頂点に立つつもりだ」

――サブミッショングラップリングの王座防衛戦前に、道着の練習に付き合うことに関してメリットを見つけ出すことはできますか。

「なんか、昔を思い出すような感覚だった。僕らは3歳から柔術を始めて14、15歳まで、道着しかやってこなかったからね。レッグロックすら、やってこなかった。16歳でプロになり、ノーギで戦う機会が増えたから、道着に専念した時代を思い出すことができた。そしてあの日々で身に着けたモノは、何一つ失っていなことが分かった。そうやって考えると、こういうブレイクが時々あることは良いんじゃないかな。でも、タイトル戦の前じゃない方が良いのは事実だよ(笑)。

もっと防衛戦に集中したキャンプがあった方が良いし。それでも、毎日のように自分がこの大切な舞台に立つことを想う浮かべ、しっかりと集中することはできた」

――ではトミー・ランガカーの印象を教えてください。

「とてもタフで、フレキシブルだ。マテウス・ガブリエルに似たところもあるけど、フィジカルは彼より強い。ONEでの試合のなかで、一番タフな一戦になるだろうね。トミーは道着柔術をしっかりとやり込んできた選手らしく、背中をマットにつけて仕掛けてくるに違いない。それがレッグロックなら、レッグロックに付き合う。スクランブル戦をしてくるようだと、スクランブルに応じる。トミーも去年のADCC以降、ノーギに力をいれていて僕のベルトが欲しいんだろうけど、それは無理な話だよ」

――トミーがスクランブルゲームをしてくるとは、想像しがたいです。トミーのガードからの仕掛けと、ケイドのトップゲームの真っ向勝負。そんなノーギ柔術が見られるのではないかと期待しています。

「そうなるだろうね。彼のガードは柔軟で、パスガードからサブミッションという流れを創るのは、なかなか厄介だ。ただ、どれだけ仕掛けてくるか……だね」

――B-TEAMで10日ほど練習してきたようですが、そこは気になりますか。

「いや、気にしないよ。B-TEAMにいたのは、フィニッシュ能力を高めようということだろう。きっと対策練習もしっかりとやってきているはずだ。でも、まぁそれが通じるのかお手並み拝見だよ」

――今回はケージでなく、リングが使用されます。ロープの外、エプロンの存在などまたケージとは違った環境で戦うことになります。そしてレフェリーの介入も増えるでしょう。

「ムエタイのメッカで、柔術を披露するなんてワクワクしちゃうね。数多くの伝説が生まれたルンピニースタジアムで、サブミッショングラップリングのタイトル戦を戦うことは歴史の1ページを刻むことになる。とても光栄に思っているし、責任も感じている。リングで試合をすることも、凄く興味深いよ。

僕は人生でたったの一度もリングで試合をしたことがない。実際、リングで戦うことで何が起こるのか、僕はまだ分かっていない。とにかく、リングを自分の庭ように戦いたいね(笑)。そして、皆が納得する試合がしたい」

――ケイドなら面白い試合をする。そんな風な期待がプレッシャーになることはないですか。

「勝つか、負けるか。そういうことでナーバスになることも、期待されることがプレッシャーになることもないよ。僕が目指しているのは家族や友人だけでなく、誰もがエキサイトできる柔術にすることだから。どの状況でも、積極的に動いて極める。それが僕のやるべきことだからね」

■放送予定
6月10日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<ONEムエタイ世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] ドミトリー・メンシコフ(ロシア)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] トミー・ランガカー(ノルウェー)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
イリャ・フレイマノフ(ロシア)
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)

<キック・フェザー級選手権試合/3分3R>
スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
タイフン・オズカン(オランダ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
マンスール・マラチェフ(ロシア)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
アリアン・サディコビッチ(ドイツ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
アルテム・ビュラク(ロシア)
クォン・ウォンイル(韓国)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
アンバー・キッチン(英国
マルティニ・ミケレット(イタリア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
フー・ヤン(中国)
ウ・ソンフン(韓国)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
グト・イノセンチ(ブラジル)

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【ONE FN11】ケイド・ルオトロに挑戦、バイキング柔術Gen.2代表トミー・ランガカー「二重の喜び」

【写真】 LA、車の中からインタビューに応対してくれたランガカー──感謝です(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)にタイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Fight Night11でONEサブミッショングラップリング世界ライト級王者ケイド・ルオトロにトミー・ランガカーが挑戦する。

北欧ノルウェーから世界を舞台に戦う柔術家ランガカーは、IBJJF柔術の最高峰ムンジアルに挑み続けてきたが、今年は王座挑戦の1週間前ということで回避した。メダル獲得、世界最強の誉れを目指し出場料、遠征費を自ら捻出して戦う競技柔術の最高峰と、プロとしてファイトマネーを手にする戦いに臨む際、彼の内面にはどのような変化があるのか。

ケイド戦を前にアマ柔術とプロ柔術の立ち位置の違いをランガカーは、非常に丁寧に話し、北欧柔術界及びMMA界のレジェンドの今に言及した。


――トミー、ONEサブミッショングラップリング世界王座挑戦を1週間後に控え、今LAにいるということですが──ムンジアルには出場していないですよね(※取材は6月3日に行われた)。

「生徒やガールフレンドがムンジアルに出場していて、僕もLA近辺の柔術アカデミーでトレーニングを続けているんだ。LAの前には10日間、テキサス州オースチンのB-Teamで練習してきたよ」

──ムンジアルは柔術家にとって最大のトーナメントです。トミーも常にピラミッドで戦ってきました。ただし、今回はONEの世界戦を優先したということでしょうか。

「その通りだよ。黒帯になってから、ずっとムンジアルで戦ってきた。今回はONEから世界戦のオファーがあって、最初は両方で戦えないかと考えた。でも、ベルト奪取の機会を優先してムンジアル優勝は来年狙うことにしたんだ」

──ONEのベルトはムンジアル参加を見送る価値があるモノなのでしょうか。

「そういうことじゃないよ。ムンジアル優勝もONEのベルト奪取も、凄く意味のある事だ。ムンジアルで勝つことは、柔術を始めてからずっと僕の夢だった。と同時に、その夢は来年でも達成できる自信があるからね。ここはONE述べるとを獲りに行こうと決めたんだ」

──柔術家がプロアスリートとしてファイトマネーを手にして戦うステージが得られるようになった今、メダルの獲得を目指して戦う場合と、お客さんを納得させるパフォーマンスが必要なプロ興行で試合に挑む時と心持ちの違いはありますか。

「ONEは柔術をプロステージに引き上げようとしてくれている。その場に、最初の世代として出場するのはとても光栄なことだよ。ピュア柔術がプロショーで組まれる機会は、とても重要だ。もちろん、試合に出て収入を得られるようになったことを含めてね。競技者として試合に出て、生活できる環境が柔術家にはなかったから。こういう機会が増えれば、柔術家も自分のトレーニングに集中できるようになる」

──ところでトミーは過去1年、道着柔術、ADCCのポイントのノーギ、さらにONEのサブオンリーの試合に出ています。普段のトレーニングでコアとなるのは、どのルールを想定しての練習になるのでしょうか。

「そこが少し難しい点ではあるけど、柔術家として重きを置いているのはしっかりとポジションをとってサブミッションを狙うこと。ただし、出場する試合のルールに合わせた練習は当然のように必要になってくる。そして、常にルールに対応できているかといえば、ここが簡単なことじゃない。

だから、ルールに合わせて頭も整理して戦う必要があるんだけど、それもこれも柔術は競技としての歴史は決して長くないことが要因になっているからだよね。エキサイティングさと公平さをどの大会運営陣が求めていることには、違いないと理解している。その結果として、競技が進化することは大歓迎だよ」

──ノーギ柔術も柔術という考えもありましたが、今やIBJJF柔術とノーギ&サブオンリーはもう別モノにしか思えないです。トミーはどのように考えていますか。

「ノーギもまだ柔術の一部だという想いは、僕にはある。IBJJFはスコア柔術を追求してきた。それはポジションを奪ってドミネイトすることを重視しているからだ。テイクダウンポイントがあるのも、その表れだろう。ただし、ポイントがあることでゲームに徹する競技者がいることは絶対的に否定できない。

だから技術的に最高の柔術家が、最高のゲームプランを忠実に実行した柔術家に敗れることもある。それでも、根っこの部分で柔術とグラップリングは繋がっているし、ここもまだ競技の歴史が少ないからハッキリしないんじゃないかな」

──IBJJF柔術がコンバットスポーツとして画期的だったのは、ポイントはなくともディフェンス能力の高さを評価していることかと。その一方でONEのサブミッショングラップリングはレフェリーがアクションを求め、試合に介入することが非常に多いです。

「柔術はアート・オブ・マーシャルアーツ。サバイブすることが、主目的にある。ただ、プロスポーツとして試合が組まれるなら、試合を見ている人のことを考えないといけない。そういう人たちはアクション、アタック、何かしらの動き、そしてスピーディーさを求めている。皆が柔術の練習をしているわけじゃないからね。柔術の奥深さ、ディティールを理解していない人が興味を持つ試合をプロのステージで求められるのも、当然だしね。だからハイペースで、ハイリスクな試合を提供しようとする。護身を基本としたトラディショナルな柔術競技と、プロフェッショナル柔術はそれだけ大きな違いがあるんだよ」

──下からの仕掛けが、柔術のダイナミズムでもあるのに。すぐに立たせると立ちレスの時間が増えてしまって……「どうなの?」と正直思います。

「対戦相手に触らないでガードを取ることは認められない。すぐにアクションを起こさないと、ブレイクが掛かる。実は僕も前の試合で、そういうことがあった。ガードをとっても、相手がグラウンドに応じないとスタンドに戻ることになる。

正直、もう少しガードワークを創る余裕を与えてほしいとは思うよ。レスリングじゃないという意見も分かるよ。と同時にテイクダウンのダイナミズムも求めているんだろうね。まぁ、これからどうなっていくのか。今は試行錯誤の時期でもあるはずだ。そういう疑問の声が聞かれることが、ONEのサブミッショングラップリングの成長に繋がるに違いない」

──素晴らしくポジティブな意見、ありがとうございます。とはいえ今回の世界戦。ケイドとトミーの試合は寝技で勝負できる者同士、どちらが上になろうがブレイク無用かと。

「凄く楽しみだよ。ケイドと僕のマッチアップは、凄く手が合うだろう。何より、世界一の選手と戦うのだからワクワクしている。ケイドはONEの世界王者というだけでなく、ADCCウィナーだからね。77キロの世界最強の選手がケイドで、しかも僕は彼のスタイルが大好きなんだ。だから二重の喜びだよ。僕らの試合は思い切りぶつかり合う、真っ向勝負でファンにも喜んでもらえるはずだ」

──ケイドはスクランブルが多いですね。彼の動きに付き合うのか、自分のペースで戦うのか。

「確かにケイドは爆発力があって、アクションが多い。それは彼が相手のリアクションを確かめているからでもあるんだ。そして相手が待って戦うようだと、より動きが増えてフィニッシュに近づく。そんなケイドと戦うと、僕の経験が大きくモノをいうだろう。この世界のベストファイターと戦い続けてきたことで、僕にはレジメが存在する。

彼はこれまでになく我慢を強いられることになる。そんな彼を仕留めるんだ。ケイドとの試合で、僕はノルウェーの柔術の強さを示したい。北の果てには、僕らが磨いてきた柔術が存在する。そしてベルトをノルウェーに持ち帰るよ」

──日本では柔術界の人々よりも、MMA界の人間はノルウェーといえばユノラフ・エイネモ、ヨアキム・ハンセンを思い浮かべることが多いと思います。ですからIBJJFのシーンでトミーとエスペン・マティエセンが台頭してきた時には我々の世代はワクワクしました。

「おお、日本のファンにとってもそうなんだ!! 2人はレジェンドだよ。僕の柔術キャリアは、彼らを追いかけることから始まった。ノルウェーの柔術界のロールモデルだよ」

──よりストリートファイターでしたが……(笑)。

「アハハハハ。ヨアキムはそうでもないけど、ユノラフはノルウェーの柔術界と繋がりも持っていた。でも、2年前に漁船を購入してオスロから北の街に引っ越してしまったんだ」

──えぇ!! ユノラフは漁師になったのですか。

「そうなんだ(笑)。でも、それまで釣りもしたことがなかったはずだよ(笑)。ユノラフとは時々、話すことがあったけど──レジェンドなのに、本当に面白い人で(笑)。今は毎日、魚を獲って相当に儲けているって聞くよ。ヨアキムとは会ったことはないけど、あの2人は僕らのヒーローだった。僕やエスペンはヨアキムやユノラフのようになりたくて、努力してきたんだ。でも、日本の人から2人の名前が聞かれるなんて、凄くファンタスティックなことだよ」

──こちらこそ、ユノラフの近況が聞けて嬉しかったです。では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「何だろう……。そうだ、日本の柔術家の皆にノルウェーに来て練習をしてほしい。いつだって大歓迎するよ。そして日本にいつか行ってみたい。イゴール・タナベにPolarisで負けたリベンジをしないといけないしね(笑)」

■放送予定
6月10日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<ONEムエタイ世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] ドミトリー・メンシコフ(ロシア)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] トミー・ランガカー(ノルウェー)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
イリャ・フレイマノフ(ロシア)
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)

<キック・フェザー級選手権試合/3分3R>
スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
タイフン・オズカン(オランダ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
マンスール・マラチェフ(ロシア)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
アリアン・サディコビッチ(ドイツ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
アルテム・ビュラク(ロシア)
クォン・ウォンイル(韓国)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
アンバー・キッチン(英国
マルティニ・ミケレット(イタリア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
フー・ヤン(中国)
ウ・ソンフン(韓国)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
グト・イノセンチ(ブラジル)

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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN03 ジャレミー・ミアド ダニエル・ウィリアムス

【ONE FN03】ワンツーでウィリアムスを沈めて4連続KO勝ちのミアドが12月マニラ大会出場をアピール

<127ポンド契約/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
Def.3R0分31秒 by TKO
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

ミアドが左ジャブと右ロー。ミアドの右ローがウィリアムスの下腹部を捉え、一瞬ストップされる。再開後もプレッシャーをかけるのはミアドだ。ウィリアムスも足を使いながら右ローとワンツーを見せる。前に出てきたウィリアムスをワンツーで迎え撃つミアドだが、ウィリアムスの右ストレートがクリーンヒットし、ミアドがバランスを崩した。相手のパンチをもらいながら組み付いたミアドは、左腕を差し入れて相手をケージに押し込み、シングルレッグに切り替えつつ、ボディロックでテイクダウンに成功する。

ハーフガードを取ったウィリアムスに対し、左腕を差し入れながらパスしたミアドはマウントへ。ウィリアムスのブリッジに合わせてバックも狙いながら、トップをキープする。ウィリアムスはハーフに戻し、スクランブルを狙うもミアドはトップポジションを譲らない。ウィリアムスはケージに背中を着けて立ち上がったが、ミアドはそのままドライブ。しかしミアドが離れた。

ミアドが離れると、前に出ていくウィリアムス。しかしミアドの右がクリーンヒットして、ウィリアムスはダウンを喫した。さらに上半身を起こしたウィリアムスに右ヒザを当てたミアド。立ち上がったウィリアムスに、さらに右を当てるミアドだが、ウィリアムスも打ち返して打撃戦に。ウィリアムスは顔面から出血が見られる。

2R、左右に動くウィリアムスに対し、ミアドは左インローを当てる。アウトサイドから右ストレートを当てたミアドだが、ウィリアムスも相手の打ち終わりに右を打ち込んだ。ウィリアムスが左右のステップを使うために、的を絞れなくなったか。ミアドの右は届かないが、ウィリアムスにも決定打はない。ウィリアムスの左フックの打ち終わりに右を繰り出したミアド。至近距離で互いにパンチを強振し合う。

ミアドの左ジャブをかわし、右のボディストレートを放ったウィリアムス。右ローを当ててから、インサイドで右を繰り出した。ウィリアムスの右ローで、ミアドがバランスを崩し始める。ケージ中央でパンチを振り合う両者。そのなかでウィリアムスのコンパクトなパンチと右ローが当たるように。しかしミアドの左フックでウィリアムスがダウン。さらにパンチで攻め立てるミアドに、ウィリアムスはテイクダウンを仕掛けたが、倒すことができず。そのままミアドが左右フックをクリーンヒットさせていった。

最終回、ウィリアムスの右ローにミアドが右ストレートを合わせる。ウィリアムスは左右にステップを踏みながら右ローを繰り出す。しかしミアドがアウトサイドからの左右フックに続き放ったワンツーをモロに食らったウィリアムスがダウン。その瞬間、レフェリーが試合を止めた。

これで4連続KO勝利となったミアドは、「1日たりとも休むことなく、トレーニングを積んできた。誰がこの階級で本物なのか、12月のマニラでトップ5と戦う準備はできている。僕の強さを見せつけたい」とアピールした。


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【ONE FN03】「リネケルの戦いは非常に限定されている」。バンタム級王座に挑戦、アンドラジ―02―

【写真】その自信通りの試合展開、結末となるか(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、マレーシアはクアラルンプールのアシアタ・アリーナで開催されるONE Fight Night03「Lineker vs Andrade」のメインで、ジョン・リネケルの持つONE世界バンタム級王座に挑戦するファブリシオ・アンドラジ・インタビュー後編。

スパーリングパートナーを負傷に追い込むほどの激しいスパーリングを試合前に繰り返す彼は、王者リネケルを「リミテッド・ファイター」と言い切り、ベルトを巻くことに絶対の自信を持っていた。

<ファブリシオ・アンドラジ・インタビューPart.01はコチラから>


――体力、精神力をスパーリングで養ってきたわけですね。

「気楽に構える選手もいるだろうけど、僕は戦いのフィーリングを大切にしている。練習の時からそこを創っていきたいんだよ」

――スパーリングパートナーはボディ・プロテクターが欠かせないですね(笑)。

「ホント、だから練習パートナーのことはいつも気にかけているよ。試合が決まるようなことがあれば、僕のスパーリング相手はしなくて良いと伝えているし。当たり所が悪いと本当にケガをしてしまうからね。だから、スパーリングパートナーを見つけることが難しいんだよ。とはいえ自分が強くなるには、そこも欠かせないプロセスだから。攻める気持ちを持ち続けてくれる練習相手が必要なんだ」

――それだけの準備をして戦う相手、ジョン・リネケルには技術的にはどのような印象を持っていますか。

「ウェルラウンダーではあるよ。キャリアも長いし、経験豊かだ。ただし、リネケルの戦いは非常に限定されている。彼のスキルに関しては、何も心配することはない」

――あれだけのパンチ力を誇っていますが。

「そこが一番の武器だ。そして彼のハンドパワーを無力化させることが、僕のやるべきこと。パンチ力がある分、彼の攻撃は限定される。そのパンチ力を承知しているからこそ、何も驚くような攻撃はないだろう」

――つまり彼のパンチを無力化させる戦いをすると。蹴りとリーチで上回るファブリシオは、そこを使って戦うということですね。

「僕は空間を使って戦える。これまでリネケルがKOしてきた相手は、彼と打撃戦を戦える相手ではなかった。凄く背の低いファイターが、フルパワーでパンチを振るう。何も印象に残る攻撃はないよ。パンチ力はあっても、動きはない。頭を動かすこともなく、ステップも踏まない」

――UFC時代のコリー・サンドハーゲン戦やTJ・ディラショー戦は参考になりましたか。TJにはテイクダウンがありますが、両選手とも蹴りがあってパンチで圧倒することができませんでした。それでもサンドハーゲン戦では、3Rに逆襲していましたが。

「ディラショー戦はそうでもないけど、サンドハーゲン戦はしっかりとチェックしたよ。でもサンドハーゲンもディラショーも、僕のようなパワーはないからね。サンドハーゲンは良いストライカーでステップも良い。でも、ノーパワーなんだ。あれぐらい威力だとリネケルが思っているようだと、大変なことになるよ。

そう、そこなんだよね。僕がリネケルのパンチ力を気にしていないのは、彼以上にパワフルな攻撃力があるから。試合が始まると、彼にとってこの試合は悪夢になると教えてやるつもりだよ」

――そのパワーがあって、あのスピードとタイミング、そして距離が存在するということでしょうか。あの距離のコントロールとタイミングの取り方は、真似ができるモノではないかと。

「多くの対戦相手は、僕の攻撃が見えていない。もちろん、動きだしも分かっていないよ。まず試合開始直後から、彼らにはないスピードで動き、そのままのペースを保てる。逆に僕の方が対戦相手の動きは丸見えだ。ジョン・リネケルのような相手の踏み込みは、特に見やすい。あのパンチの出し方は、すぐにどんなものが理解できる。特に手数が多いから、余計に分かりやすいんだ。リネケルって、ただ追いかけてくるだけなんだ。しかも、踏み込みの幅が少ない。簡単に間合いを外すことができる」

――もう答えてもらっているようなものですが、世界バンタム級王者になる自信のほどを教えてください。

「リネケルはONEバンタム級戦線でベストファイターだ。僕を除けば、ね。彼を叩きのめす能力を僕は持っている。僕がニューチャンピオンになる時がやってきたのさ」

――ところでファブリシオはONEで戦う前に、ムエタイやキックで戦うためにアジアにやってきました。ONEでキックやムエタイのベルトを狙うことは考えていますか。

「それもオプションだけど、今は絶対的にMMAに集中している。もっとMMAでやりたいことがあるんだ。この試合後、ONEと話し合って自分が何をできるかを探っていきたい」

――今回の世界戦は米国のプライムタイムでライブ中継され、ファブリシオはヘッドライナーです。

「そんな大会の中心を担うことができてエキサイトしているよ。米国ではリネケルは名前があるから、良い試合を皆に届けたいと思っている」

――単刀直入に伺います。リネケルは元UFCファイターですが、ファブリシオはアルジャメイン・ステーリングやタイガームエタイで顔を合わすこともあるピョートル・ヤンらUFCトップファイターと比較して、自身の力をどのように考えていますか。

「僕がワールドベストのバンタム級ファイターだ。リネケルを倒した後、そのことを証明するために過去に誰も成し遂げていないことをやり遂げるつもりさ」

■放送予定
10月22日(土・日本時間)
午前9時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night03対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・リネケル(ブラジル)
[挑戦者] ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界ライト級王座決定戦/3分5R>
レギン・アーセル(オランダ)
シンサムット・クリンミー(タイ)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
シャミル・ガサノフ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
ケイド・ルオトロ(米国)
ウアリ・クルジェフ(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
内藤大樹(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
エイサー・テン・パウ(米国)
メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
ノエル・グホンジョン(フランス)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
ジヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

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