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【UFN204】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(02)佐藤天「ラストじゃない。まだ、ある。まだ、あるので」

【写真】インタビュー中は非常に厳しい表情が続いたこともあって、最後は笑顔のリクエストをしました(C)MMAPLANET

3月19日(土・現地時間)、英国ロンドンのO2アリーナで開催されたUFN204:UFN on ESPN+62で佐藤天はグンナー・ネルソンに完敗を喫した

1年4カ月振りのオクタゴン。この日のために全てを費やしてきた、考え得るだけの努力をしてきた。そして、敗れた。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第2弾は、UFCという最高峰に拘り、全てを自己責任で生きる佐藤天に話を訊いた。


──正直に言わせていただくと、やるせない完敗でした。どれだけの想いがあって、人生の全てを賭けようがこのようなシビアな現実に直面する。そんな試合でした。

「凄く残念で、悔しい。それが率直な想いです。ただ、もちろん諦めていないので進んでいくしかない。ちょっとしたところで、大きく結果が変わる。それを実感しています。試合が終わってからなのでタラレバになるのですが、グンナー・ネルソンにバッククラブに入られると、過去もほとんどの選手が逃れることができていないです。だから、そこまでをどうするのか……という勝負でした。

最初のコンタクトにしても、肌を直接合わせた時の感覚は悪くなかったんですよね。実は予想していた試合展開は、もっとネルソンが圧を掛けてきてケージレスリングの展開になると思っていました。それが思った以上に自分が圧を掛けることができたことで、オクタゴン中央での戦いになりました。ネルソンがどういう風にクラッチしてくるかも予想できていて、そこでカウンターを打つとかできれば良かったのですが……決して、感覚的には試合開始直後から悪くなかったんです。

そこから1度テイクダウンされてバックを取られた。戦い方をネルソンは変えてきました。フレキシブルに試合を創ってきました。リスクを最大限に減らして。自分は対照的に柔軟な対応ができなかったです。そうッスね……そういう細かいところの違いが、大きな差となって結果に表れました。それを実感させられた試合でした」

──圧力は掛けることができていた。でも、手が余りでなかった。特にテイクダウンを奪われてからは、ネルソンにテイクダウンがあるというのが念頭に来て、そこから頭で考え手数が減っていったようにも映りました。

「もちろんテイクダウンのプレッシャーもありましたが、ネルソンが凄く待っていました。試合の入り方として動きもメンタルも凄く良かったです。さっきも言った少しの違いを掴み切れなかったということがあったうえで、待たれたことで考えてしまったという部分はあります」

──あのスタンスでネルソンは、右の奥足で蹴りが届くのは戦い難かったかと。何よりテイクダウンを奪う時のパンチ。当たらなくても組めば良い打撃、当てる打撃の2つのパンチを持っていました。

「その見極めは凄く難しかったです。2Rの途中から打撃がかなり見えるようになってきました。合わせるタイミングとか計っていたのですが、その見極めだけは困難になっていきました。組む、打つ、モーションは慣れて見えてきたけど、その織り交ぜてくるのは全く同じ動作で。だから……考えるというよりも、考えさせられました。1回スイッチとかしたのですが、あんなの実際は意味がないです。でも、考えされた結果ああいうこともしていて」

──打つ手がなくなっていったような感じでしょうか。

「う~ん、それよりも何か……考えさせられることによって後手に回らされましたね」

──お互いが相手の動きを見て反応する。相手に動きを見せて反応させる。そんな神経戦のなかでネルソンが当て、組んでテイクダウンを決める。あれはMMAの技術を消化したうえで、彼がポイント空手の試合で積んできた経験。先の先、後の先、ダメージを与える競技ではないですが、心理戦のなかでどう踏み込んで当てるのかという競技をしてきたのが生きたのかと思いました。MMAとはそういう部分で、ポイント空手ですら生きるのかと。

「あぁ、そうですね。今からすれば、組みと打撃の見極めが難しいなら自分から組むこともできたと思います。組んだ時の感覚も悪くなかったので。ギルバート(ジルベウト・ドゥリーニョ)からも『別にパワーはない』と聞いていました。3Rに組んだ時も感触は悪くなかったです。そこでディフェンス有りきで考えてしまって出なかったというのは、絶対にあります。

上を目指している以上、ベラル・モハメッド戦と同じように悔しい負けです。凄く遠いバケモノとかでなくて、自分の持っているモノを生かして勝ってランキングを上げていっている選手に勝てていない。そこはもっと煮詰めていかないといけないです」

──それこそ佐藤選手が言われている、何か一つで局面が変わる。変えてくれという気持ちで2R、3Rと視ていて。そしてテイクダウンからバッククラブというなかで、制されて終わった。

「そういう場面で、柔軟性をつけないと……創り方も大事になってきますし。色々なところに注意を払って、頭を巡らせないといけない。そういう練習もしてきているのですが……」

──ここも結果論ですが、動きが良く圧を掛けられることができる。それでもテイクダウンは取られた。そういう時に自らケージを背負う位置を取るということは難しいのでしょうか。

「それも必要になってきますよね。ケージレスリングに突破口があるのであれば、金網の近くで戦って組みの展開に持ち込む。そういう判断もすべきだと思います」

──あの局面、逆転には打撃を当てること。だからといって、前に出ていくことが打開策になるのか。もちろん、負けているなら一か八かも必要な時もあるのでしょうが……。そこで究極の先手、あるいはカウンターの取り合いが行われている。だから無暗に打って出られない。特に相手が見て、待っているわけですし。

「そうッスね。どう手を出すか、どういう中身の攻めを繰り出せば良いのか。その中身を詰めていかないと、玉砕になります。片道の燃料で敵を目指すのは……違うというのが僕の考えです。漢を見せるとか、そういう次元の話ではないです。勝つために一つひとつ、正しい選択をしていかないといけない。

例えば僕が1回でもネルソンのダブルレッグを切れていれば、彼も消耗したはずです。そうしたら流れが変わったかもしれない。そういった面でも、創りが大切で。それができるよう積んでいかないといけないと本当に思っています。防戦一方で、判定までいって負けてしまったんですけど、動き、切れは以前よりずっと良くなっています。

僕はバックを取られているとパンクラス時代でも、UFCになってかも負けています。だから取らせないということもやってきました。そこは意識していて……、試合では機能しなかったですけど……。

でもネルソン戦がラストじゃない。まだ、ある。まだ、あるのでこの間に詰めていかないと……」

──ヘンリー・フーフトやカミ・バルジニ達、コーチ陣と試合に関して話はされましたか。

「ハイ。皆と話しました。ヘンリーは家に呼んでくれて、『間違いなく良くなっている。もう少し自信を持つことが大切で、細かいところもやっていこう』と言ってくれました。『練習中に、そんなにナイスでなくて良い。もちろんケガをさせたらダメだけど、自分の感覚を大切にするためにもっと我がままを通しても良い。少しぐらい当てても、そういうレベルで戦っているんだから、そこをしっかりとやっていこう。思っている以上に上とは近いところにいるんだ。手が届かないモノじゃない』とも。

カミやグレッグ(ジョーンズ)は『少しの部分、そこをリフィックスできなかった。そういう部分を詰めていこう』という話や『試合間隔が空いたことで、打撃の選手はちょっとした感覚が違ってくるから。その違いも分かったから、今度はちゃんとファイトキャンプをして、対戦相手の研究ができる早目のオファーで準備できるようにやっていこう』と言ってくれました。

今回は1年間、どういう相手がこようが試合を受けることができる。自分のコンディションを整え、穴を埋めるという準備をしてきました。今後はそれに加えて、しっかりと戦略を立てて試合に向かいたいです」

<この項、続く>

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MMA MMAPLANET o UFN204 ブライアン・バルベレナ マット・ブラウン

【UFN204】ブラウン、ホームタウンで大激闘もバルベレナにスプリット判定で下る

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バルベレナ(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
マット・ブラウン(米国)

ホームタウン・ファイターのブラウンに大声援が集まるなか、試合がスタート。ワンツーを振るうバルベレナに対し、ブラウンが右を振るう。バルベレナが左をヒット、前に出たブラウンが組んでムエタイ流の崩しで尻餅をつかせる。すぐに立ち上がったバルベレナをケージに詰めたブラウンは、右を差された状態でボディロックテイクダウンを奪いサイドで抑える。

クルスフィックス狙いを逃れ、背中を譲って立ち上がろうとしたバルベレナはケージを使って真後ろは取らせない。バルベレナは掌底を打ちながら正対し、打撃の間合いに。ブラウンは右ミドルを蹴り、ワンツーを入れる。エルボーは空振りに終わるも、ボディを打たれても圧を掛けなおす。バルベレナが左ストレート、続いてボディも殴るがまたもムエタイ流の崩しで倒される。今度は立ち上がり際にパンチを入れたブラウンが、最後にクリンチでエルボーを打ち込んだ。

2R、ローから右を入れたバルベレナが、急所に蹴りが当たったと一旦間を取る。リスタート直後、ブラウンが右ミドルを蹴り込む。ブラウンはボディを2度殴り、組むと同時にボディロックテイクダウンを決める。半身のバルベレナを抑え、立ち上がり際にバックを回ったブラウンだが、すぐに正対される。ブラウンはエルボーを当て、離れたところで右フック、カウンターの左を当てる。さらにクリンチで左エルボーを入れたブラウンは、テイクダウンを決め、スクランブル狙いの腕を取る。

ここは腕を抜いたバルベレナがトップを取り、パウンド。立ち上がってもエルボーからパンチで、動きの止まったブラウンを攻めて立てる。飛び込むように左を打ったバルベレナが、前に出てきた流血のブラウンにパンチをまとめてラウンド終了を迎えた。

3R、右ミドルを2度蹴ったブラウンがジャブを伸ばす。バルベレナはボディを殴られ、ジャブを返す。右クロスを入れるバルベレナに対し、距離を詰めるブラウンだがショートエルボーを被弾する。3度目のムエタイ流の崩しを決めたブラウンが、がぶりから立ち上がったバルベレナにエルボーを決め、バックに回る。

腰骨の当たりヒザを蹴り込むブラウンは正対されると、距離を取り直しハイを狙う。41歳、殴られても距離を詰めて首相撲のブラウンが、突き放された直後にダブルレッグでテイクダウンを奪う。すぐにバルベレナが立ち上がり、アッパーや左右のフックもブラウンも左を当てる。足を止めての打ち合いのなかで、ボディを効かせたバルベレナが、スピニングバックフィストに背中を取り、後方から殴る。

ラスト30秒、足を止めて殴りあう両者。バルベレナがラッシュをかけ、ブラウンは防戦一方の状態で試合終了を迎えた。スプリット判定勝ちを収めたバルベレナが両手を高々と掲げて勝利を喜んだ。

この激闘を戦い抜いたバルベレナにブーイングを送るコロンバスのファンに対し、「ブーイングされているけど、皆のことを愛している」と話した。


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MMA MMAPLANET o UFN204   アーノルド・アレン ダン・フッカー

【UFN204】アーノルド・アレン、ダン・フッカーに殴り勝ちオクタゴン9連勝を飾る

<フェザー級/5分3R>
アーノルド・アレン(英国)
Def.1R2分33秒by TKO
ダン・フッカー(ニュージーランド)

左ジャブから右、左フック、前蹴りを繰り出すフッカー。左右、前後に動くアレンがローを蹴る。左オーバーハンド当てたアレンは、追ってきたフッカーにワンツーの左をヒットさせる。ここから左右をラッシュをかけ、何度も左をフッカーに打ち込むアレンだが、右を受けてヒザを突く。さらにアッパーを打たれたアレンだが、立ち上がると再び左ストレートでフッカーの動きを止める。

ここからの連打にフッカーがタフさを見せて耐えきると、アレンは息を整えるように攻撃を控える。と残り 左を当てると左ハイ。ケージ際に下がったフッカーに対し、パンチのラッシュからハイ、ヒザ蹴り、最後は至近距離でエルボーを連打したアレンがフッカーからTKO勝ちを決めた。


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MMA MMAPLANET o UFC UFN204 キック パディ・ピンプレット ロドリゴ・ヴァルガス

【UFN204】英国MMA界の最愛なる隣人ピンブレット、RNCで勝利しアンフィールド大会をアピール

<ライト級/5分3R>
パディ・ピンプレット(英国)
Def.1R3分49秒by RNC
ロドリゴ・ヴァルガス(メキシコ)

O2アリーナの観客の大歓声を背にしたピンプレットが、サウスポーのヴァルガスにサイドキックを見せる。ローに右を合わせ、パンチを続けたヴァルガスに対し、ピンプレットはシングルから引き込む。バタフライガードから金網に近づいたが背中をつかされたピンプレットは、ハーフからバタフライガードを取り立ち上がる。ピンプレットはケージを宣して右のウィザー、ヴァルガスは胸合わせて頭をつける。

ピンプレットはここで払い腰一閃、体を浮かした背中にサッと回り四の字フックに捕る。左腕を喉下に差し込み、パームトゥパームで絞めたピンプレットがタップを奪った。勝者は「僕は絶対に退屈な試合はしない。O2アリーナは小さすぎる」とリバプールのアンフィールドでのUFC開催を訴えた。


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MMA MMAPLANET o UFN204 グンナー・ネルソン 佐藤天

【UFN204】どこまでも厳しいオクタゴンの現実。佐藤天、グンナー・ネルソンに完封負け……

<ウェルター級/5分3R>
グンナー・ネルソン(アイスランド)
Def.3-0:30-26.30-26.30-26
佐藤天(日本)

右ジャブを見せながら、圧を掛ける佐藤が左ローを蹴る。続いて左ミドルを見せると、ネルソンも右ハイを返す。右を振るって前に出てきたネルソンを突き放した佐藤は、組まれないように戦うが右ミドルで腹を蹴られる。右を振るって組みに来たネルソン、ここも佐藤は組ませずジャブを伸ばす。首を取り合い、離れた両者。一発で踏み込んでくるネルソンにの動きに佐藤は対応していたが、足へのテイクダウンからボディロックにスイッチされると、バックを譲り寝技に持ち込まれる。

ワンフックのネルソンが四の字フックに佐藤を捕らえ、後方から鉄槌、エルボーを肩口に打ちつける。耳の後ろを殴られ厳しい状態の佐藤だが、腹ばいにならずに我慢の時間を過ごし、時間に。初回を佐藤は落とした。

2R、佐藤の左ストレートに右ハイをネルソンが合わせようとする。パンチと組みが混ざったような右を伸ばすネルソンが、右ミドル。佐藤は組まさず離れるが、自らの攻撃を入れることはまだできていない。ここでネルソンが右の突きを当てる。それほど多くない動きで、自分の距離を維持するネルソンが右を振るって前に出る。

とダブルレッグで倒された佐藤は一気にパスを許してしまう。サイドで抑えたネルソンは、枕で圧を掛けニーインベリー。腹ばいになり、足を取りに行った佐藤のバックに回ったネルソンが、足を一本入れてRNCをセットしつつ再び四の字フックに。左手を取って絞めを防ぐ佐藤だが、右で殴られる。胸を合わせることができなまま2Rも終わり、佐藤はポイント2つリードを許した。

最終回、左を伸ばして前に出る佐藤。ネルソンは左を見せて組みへ、佐藤が自分の形でクリンチ、そして離れる。ネルソンはこれまで通り右を伸ばしつつテイクダウンを狙う。離れた佐藤は左を入れ、ネルソンが鼻血を流している。と、ここも一発でダブルレッグを決めたネルソンがテイクダウンから一気にバックを取ってボディトライアングルに。左右の側頭部をネルソンが殴り、佐藤はここも防護に徹するしかない状態に。

ボディと顔面にパンチを続けるネルソンに、後方へのパンチを見せた佐藤だが左腕をアゴの上から通される。ツーオンワンで耐えた佐藤だが、ネルソンはアゴの上からネッククランク気味に絞めていく。ここも佐藤は極めさせなかったが、残り30秒を切って絞めのディフェンスに終始する。最後まで胸を合わせることができなかった佐藤は、タイムアップと同時に正座──縛らして立ち上がると、ネルソンに深く一礼した。

ジャッジの裁定を聞くまでなく、判定負けは確実な佐藤。ジャッジは3者とも30-26で、ネルソンを支持した。「タカシは防御が固かった。もっとスクランブルに来ると極めることができたと思うけど」と話した。ようやく手にしたオクタゴンでの戦い──で、完封負けを喫した佐藤。どれだけ努力しても、届かない現実はある……のだろうが、諦めては何も起きない。何も起こせない。佐藤には酷な話だが、無限の頂を目指し顔をあげてほしい。


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MMA MMAPLANET o UFN204 イリャ・トプリア ジェイ・ハーバート

【UFN204】ハイでダウン、ヒザでマウスピースを吐きだしたトプリアが右フックでハーバートを逆転KO

<ライト級/5分3R>
イリャ・トプリア(ドイツ)
Def.2R1分07秒by KO
ジェイ・ハーバート(英国)

上背、リーチで優るハーバートはジャブを伸ばし、ワンツーで左を当てヒザを狙う。右を振ったトプリアは、左ハイを顔面に受けてダウン。すぐに立ち上がって組みつくと、ハーバートをケージに押し込む。押し込みながら殴るトプリアはハイクロッチ、シングル、そしてダブルに移行すると、リフトしてテイクダウンを奪う。即パスからクルスフィックスに取ったトプリアだが、ハーバートが腕を抜いてクローズドガードを取る。割って担ぎパス狙いのトプリアに対し、ハーバードは足を戻す。鼻血を流トプリアが抑え、トプリアは蹴り上げから離れてヒザを突き刺す。

マウスピースを吐きだしたトプリアは、レフェリーに戻されると右ハイをガードする。ハーバートは左ジャブを伸ばし、トプリアのワンツーをバックステップでかわし右ヒザを顔面に届かせる。またもマウスピースを吐きだしたトプリアは、その後も右を被弾して初回を失った。

2R、ジャブで前に出るトプリアに対し、ハーバートは左リードフックを狙う。トプリアはハーバートの左の蹴りに右オーバーハンドを入れる。殴られても、ハイで蹴られ、ヒザを突き刺されも前に出るトプリアは、ケージに詰まったハーバートの左フックに左ボディを打ち、右フックを振り抜く。この一発がハーバートのアゴを打ち抜き、トプリアが逆転KO勝ちを決めた。


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MMA MMAPLANET o UFN204 マイク・グランディ マクワン・アミルカーニ

【UFN204】グランディ、開始直後にシングルもアルミカーニのアナコンダに捕まり57秒失神負け

<フェザー級/5分3R>
マクワン・アミルカーニ(フィンランド)
Def.1R0分57秒by アナコンダ
マイク・グランディ(英国)

サウスポーのアミルカーニに対し、即シングルレッグで組んでいったグランディ。下になりながらアナコンダに取ったアミルカーニがアジャストを加えて絞めを強固にしていく。グランディはパスも、ブリッジでフリップしたアミルカーニが体を並行にして絞める。グランディが落ちて、57秒でアミルカーニが勝利を手にした。


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MMA MMAPLANET o UFN204 キック ジャック・ショア チムール・ヴァリエフ

【UFN204】ヴァリエフに競り勝ったジャック・ショア。デビューからの連勝を16に伸ばす

<バンタム級/5分3R>
ジャック・ショア(英国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
チムール・ヴァリエフ(ロシア)

左に回るヴァリエフに組みついたショアが、直ぐに離れる。サウスポーからオーソに構えを変えたヴァリエフが右を当てる。ショアは左ハイを狙い、ステップインに左を合わせようとする。さらにヴァリエフの前進にヒザを入れたショアだが、ローに右を被弾する。ローを蹴り込むヴァリエフが、蹴り足をキャッチしてニータップへ。ケージに押し込まれたショアの急所にヴァリエフのヒザが当たり試合が中断する。

ローを蹴り合う両者、ヴァリエフの蹴りの方が力があるか。ショアは右ローをキャッチされ倒されるが、即レッスルアップからヴァリエフをケージに押し込む。左を差し返したヴァリエフが回って離れると、近い距離で拳をが行き交う。当てて回るかと思えば、真正面でコンビを繰り出すヴァリエフが手数で上回った初回だった。

2R、初回とは逆にローにテイクダウンを合わせたショアがトップを取る。足をきかせ、ショアの体を浮かせたヴァリエフがスクランブル、離れた直後にダブルレッグでクリーンテイクダウンを奪う、クローズドを割って足を抜きに掛かるヴァリエフに対し、ショアはBJペンばりの柔軟な股関節を駆使しフックガード、ここからケージを使って立ち上がる。ヴァリエフはローも右を被弾、さらにショアが右をヒットさせる。

ヴァリエフのパンチの振り際に素早くジャブを伸ばすショアは、再びクリンチでケージ際へ。両ワキを差したショアが前方にヴァリエフを崩す。すぐにケージを使って立ち上がったヴァリエフが首を固めると、小外刈りを返してトップを取る。ショアもすぐにスクランブルに持ち込み、シングルで押し込んだところで時間に。

最終回、ヴァリエフがワンツー、ローにもワンツーを入れてローを蹴っていく。と、ショアの左を被弾したヴァリエフがダウン。ヒザ立ちのヴァリエフにアッパーを入れたショアはバックを制して後方から殴る。必死に胸を合わせたヴァリエフはオクタゴン中を取り、クリンチからエルボーを入れる。ショアは左ジャブを当て、ハイキックをキャッチしてシングルレッグへ。

ヴァリエフはギロチンで捉えると、反転しつつ力を入れる。マットに手をついて上体を起こそうとしたショアが頭を抜き、トップを取る。バタフライガードにも足を抜いたショアに対し、ヴァリエフがスクランブルに持ち込む。即、蹴りをキャッチしてシングルでケージにヴァリエフを押し込んだショアは、離れる頭からぶつかり注意を受ける。

残り80秒、飛び込んで左ストレートをヴァリエフが当てる。ショアはワンツー、ローをキャッチされるが足を抜くと、左フックで2度目のダウンを奪う。さらに右フック、左フックを合わせたショアは、スピングバックフィストのタイミングで組みつきテイクダウンを奪う。ヴァリエフは腕十字を仕掛けるが、最後はエルボーを落とされてタイムアップを迎えた。結果、3-0で判定勝ちを収めたショアはデビュー以来の連勝を16に伸ばした。


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MMA MMAPLANET o UFC UFN204 ムハマド・モカエフ

【UFN204】ムハマド・モカエフ、ヒザ蹴り&ハイエルボーギロチン→58秒一本勝ちでUFCデビュー

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
Def.1R0分58秒by ギロチンチョーク
コディー・ダーデン(米国)

エルダル・エルダノフをコーナーに帯同したモカエフが、オクタゴン中央まで走り込みローを蹴る。モカエフは左ローを蹴り、ダーデンのオーバーハンドをかわすと走り込んで左ヒザを決める。組んでリフトアップしたダーデンがスラムも、モカエフはハイエルボーギロチンをセットしておりタップを奪った。

「このスラムは大丈夫。色々いわれているけど、アメリカ大使館に行って米国にまた行けるようにしてほしい。バーレーン王国のシェイク・ハリファ殿下、エルダル・エルダノフ、チームに感謝している。アイ・ラブ・マイ・チーム。WOW」とモカエフは意気揚々と語った。


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MIKE MMA MMAPLANET o RIZIN UFC UFN204 イリャ・トプリア グンナー・ネルソン ジェイ・ハーバート ジャック・ショア ダン・フッカー トム・アスピナル パディ・ピンプレット マイク・グランディ マクワン・アミルカーニ ムハマド・モカエフ モリー・マッキャン 佐藤天 修斗

【UFN204】アルミカーニ戦へ、折れない心=マイク・グランディ「他で味わえない戦いがUFCにはある」

【写真】言葉も戦い方も実直なマイク・グランディ。UFCで戦う姿を見るのは嬉しい限りだ(C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)、英国ロンドンのO2アリーナで開催されるUFN204:UFN on ESPN+62「Volkov vs Aspinall」でマイク・グランディがマクワン・アミルカーニと対戦する。

UFCで4戦目を迎えるグランディは、2017年1月に修斗に来日し当時のプロ修斗世界フェザー級チャンピオン斎藤裕をレスリングとスクランブルでリードし判定勝ちを収めている。

ノンタイトル戦で王者を破ったことで、ベルトへの挑戦が期待されたが、来日が途絶えACBやブラジルでの戦いを経てUFCとの契約を果たした。強烈無比なテイクダウンの能力の高さとハートのタフさが来日時から伝わっていたグランディにインタビューを試みた。


──母国でマクワン・アミルカーニ戦が迫ってきました(※取材は3月16日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「心身ともに充実しているよ。このキャンプではあらゆる犠牲を払って、集中してやってきたからね。トレーニングも充実していた。もう戦う準備はできているよ」

──英国……イングランドでは、もうほぼほぼコロナ感染の規制が取り払われたようですね。

「そうなんだ。もう、規制されることなく練習もできているし、外出もできる。以前のようだよ。もともと僕とアルミカーニは2020年3月のロンドン大会で戦う予定だったけど、パンデミックで中止になった。あれから2年、ようやく以前の状態に戻ったように感じる。だからこそ、ここ数日間で何か急激に変わることがないよう願っているよ(笑)」

──UFCファイターになったマイクにようやくインタビューがすることができ、以前から気になっていたことを直接聞く機会を得ることができました。

「何が聞きたかったんだい?」

──マイクは2017年1月に修斗に来日し、当時の修斗世界フェザー級王者である斎藤裕選手に勝利しました。当然のように再来日を果たし、王座に挑戦する機会が与えられると思っていたのですが、実現しなかったです。あの後、なぜ日本に来ることがなかったのでしょうか。

「日本で試合ができたことは、僕のキャリアのなかで本当に大きな意味があった。今、RIZINで活躍してベルトを巻いていたユタカ・サイトーに勝てたんだからね。あの後、英国で開催されたACBで勝利し、ブラジルのアスペラFCでタイトル戦を戦う機会を得た。結果、チャンピオンになり一度はパンクラスで戦うディールを結んだんだけど、ケガをして日本に行くことは叶わなくなった。そして、UFCとサインできたんだ。

ユタカ・サイトーに勝ってから日本に戻る機会がなかったのは、修斗から声が掛からなかったからだよ。僕はタイトルに挑戦したかったけど、オファーがなかった。でも日本で戦いたかったしパンクラスで試合をすることになったけど、さっきも言ったようにケガで行けなくなってしまったんだ」

──我々は日本で戦ったマイクが、UFCと契約できて嬉しかったです。

「UFCとサインできたことは、夢が現実になったような思いだったよ。夢に到達できた」

──これまで1勝2敗、実際に戦ってみてUFCのレベルをどのように受け止めていますか。

「UFCのレベルが、世界で一番高いのは承知の通りだと思う。世界のベストファイターが集まっているからね。イージーファイトなんて存在しない。他のプロモーションでは味わえない戦いがUFCには存在する。だから、ここで戦いたいと思ってきたんだ。UFCに与えられたベストファイター達と戦ってきたいからMMAを続けてきた。自分が少しでも世界のベストファイターの一員になるための、テストが続く。それがUFCだよ」

──そのなかでアルミカーニ戦、母国のファンの前でどのような試合をしたいと思っていますか。

「母国のファンの皆が楽しめる、エキサイティングな試合がしたい。ここ2戦は思ったような試合ができていない。デビュー戦でTKO勝ちした時のようなパフォーマンスを見せることができればと思う。それには相手をフィニッシュすることだよね。

アルミカーニはUFCで長い間戦ってきた経験豊かなファイターだ。ただし、そんなことは頭に入れず、常にプレッシャーを与えて戦いたい。彼はこれまで優れたファイター達と試合をしてきただろうけど、僕のように圧力にある相手はいなかったはずだ。圧力を掛け続けることで、アルミカーニは疲弊する。彼を疲れさせるよ」

──アルミカーニはバックコントロールをしているにも関わらず、わざわざ正対してギロチンやアナコンダを取りに行くような思いもしない動きをすることがあります。

「正面からのチョークが上手い選手だ。僕と似たチョークを使う。でも、僕は彼よりレスリングで上回っているだけでなく、スクランブルでも上だ。あの形になるのはアルミカーニの方だよ」

──マイクのプレッシャーの強さ、レスリングの強さは修斗で試合を見た日本のファンはいち早く分かっていました。と同時に、ケージ際で斎藤選手のボディへのヒザを受けながら、痛みやダメージを感じさせずにペースを譲らなかったことがとても印象に残っています。

「ユタカがボディにヒザを打つことは、しっかりと頭に入れて戦っていた。あのヒザで相手を疲弊させていたことをね。そして実際にヒザをボディに受けたけど、そこまで数を纏められたわけじゃなかったから、あれぐらいだと耐えることができた。

そりゃあ痛みはあったよ。でも、それを顔に出すわけにはいかない。どんな相手と戦っても諦めることはないし、心が折れるようじゃMMAを戦っていくことはできないからね。眠らされること、気を失うことはあるかもしれないけど、僕は絶対にギブアップはしない」

──まさにマイク・グランディの戦い方を表している言葉です。では最後に日本のファンに一言メッセージを頂けないでしょうか。

「修斗でユタカと戦った時、日本のファンが僕たちをリスペクトしてくれていることが伝わってきた。本当にありがたいと思った。あんな風にファイトとファイターを尊敬してくれるファンの前でまた戦いたいと思っている。サポート、ありがとう」

■視聴方法(予定)
3月20日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN204計量結果

<ヘビー級/5分5R>
アレキサンダー・ヴォルコフ: 253ポンド(114.75キロ)
トム・アスピナル: 252ポンド(114.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーノルド・アレン: 146ポンド(66.22キロ)
ダン・フッカー: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
パディ・ピンプレット: 155ポンド(70.31キロ)
ロドリゴ・ヴァルガス: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
グンナー・ネルソン: 171ポンド(77.56キロ)
佐藤天: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マッキャン: 125ポンド(56.7キロ)
ルアナ・カロリーナ: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)
イリャ・トプリア: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
マイク・グランディ: 145ポンド(65.77キロ)
マクワン・アミルカーニ: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
シャミル・アブドゥラヒモフ: 258ポンド(117.02キロ)
セルゲイ・パブロヴィッチ: 254ポンド(115.21キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニキータ・クリロフ: 205ポンド(92.99キロ)
ポール・クレイグ: 206ポンド(93.44キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジャック・ショア: 136ポンド(61.69キロ)
チムール・ヴァリエフ: 136ポンド(61.69キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
エリース・リード: 115ポンド(52.16キロ)
コリー・マッケナ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ: 125ポンド(56.7キロ)
コディー・ダーデン: 126ポンド(57.15キロ)

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