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CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN43 キック ダニエル・ラセルダ 平良達郎

【UFC ESPN43】初回を鬼ごっこで逃げ切ったヴェルガラが、ラセルダを逆転パウンドアウト

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
Def.2R4分04秒by TKO
ダニエル・ラセルダ(ブラジル)

平良達郎に敗れているご当地ファイターのヴェルガラが、大きな声援が集まる。ローをかわしたラセルダが後ろ回し蹴り。互いにカーフを蹴り、ラセルダがスピニングバックキックの空振りからジャブを当てる。ハイを受けそうになり左を当てたヴェルガラが、右ミドル。ラセルダは跳びヒザを狙う。右から左を伸ばしたラセルダがハイを続け、ヴェルガラは左カーフから左を当てる。ラセルダも左ローを2つ入れ、続く後ろ回し蹴りでダウンを奪う。立ち上がったヴェルガラは背中を見せて走って逃げるが、追いかけたラセルダの右で2度目のダウン。

ここからも鬼ごっことなり追いかけるラセルダのスピニングフックキックで、ヴェルガラは3度目のダウン。立ち上がったヴェルガラはパンチを集中させるが、ラセルダは疲れたかテイクダウンに切り替える。マウントからバックに回ったラセルダはRNCで勝負を終わらせたと思われたが、ヴェルガラがエスケープしてスタンドに戻る。後ろ回し蹴りに右を当てたヴェルガラは、ここからパンチを纏められたが走って逃げて時間まで生きのびた。

2R、回転系の蹴りを見せるラセルダに対し、ヴェルガラがパンチのコンビで反撃に出る。ラセルダはスピニングバックエルボーを決め、シングルレッグから足を取ってカーフスライサーへ。バックを取ったラセルダは、カーフスライサーが仇となり動きを封じられた状態でパウンドを纏められる。顔面を殴られ、足のフックを外したラセルダは肩固めに捕らえられ勝負あり――とここもならず、ヒザを入れるヴェルガラから逃れたラセルダが、何とか足を戻す。ダメージが大きなラセルダのZハーフに、ヴェルガラがエルボーを連打する。ついに亀になって動けなくなったラセルダに右のパンチを連打したヴェルガラが、レフェリーストップで大逆転勝利を挙げた。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN43 キック ヴィクター・アルタミラノ ヴィニシウス・サルバドル

【UFC ESPN43】アンオーソドックスな打撃が続いた一戦は、アルタミラノがサルバドルにTDで勝つ

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・アルタミラノ(メキシコ)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ヴィニシウス・サルバドル(ブラジル)

いきなりスピニングバックキックを見せたアルタミラノに対し、サルバドルは後ろ足を交錯させたローという奇抜な動きを見せ、ローからサウスポーの左を伸ばす。ダブルレッグを切られたアルタミラノは飛び込みざまの左フックから、大振りのパンチを大きな動きでかわしてダブルレッグ、テイクダウンを決める。

バタフライガードで煽るサルバドルはクローズドを取り、アルタミラノはワキ腹を殴り頭を引き寄せられる。エルボーを入れたアルタミラノだが、動きは少ない。サルバドルはケージを利して立ち上がり、小手投げへ。両者腹ばいから離れてスタンドに戻ると、サルバドルは手をついた蹴り、それも連発で放ち2発目はローを入れる。来いとアルタミラノを誘って、反対側のケージまで下がるなど変わった動きを続けるサルバドルは左フックで殴られ、同じ左フックを返して時間とした。

2R、アルタミラノが左ロー、サルバドルは手をついた蹴り。後ろ回し蹴りを連続で見せたアルタミラノは左を当て、回転系の動きを続ける。ダブルレッグを切ったサルバドルは左を伸ばし、スピニングバックフィストのタイミングでバックを取る。すぐに離れたアルタミラノはアンオーソドックスな試合展開のなかでダブルレッグで尻餅をつかせ、サルバドルはスクランブルで小手投げを狙う。ここは右を差したままケージにサルバドルを押し込んだアルタミラノだが、続く小手を巻いた内股で一回転してスタンドへ。

サルバドルは続いて同じくウィザーから払い腰で一本級の投げを決める。そのまま抑えることなく試合がスタンドに戻ると、サルバドルが左フックをヒットさせ、続いて左ミドルハイを入れる。サイドキックを当てたアルタミラノは、左フックでサルバドルを迎え打つが左右のフックを被弾する。距離を詰め、圧を掛けるサルバドルが左フック、右ショートを当てる。さらに左ミドルを決めたサルバドルに対し、アルタミラノは動きが多い試合で疲れたか。追いかけて左ボディのアルタミラノは、左フックを一発ずる打ち合った。

最終回、右を当て、左を避けてテイクダウンを決めたアルタミラノ。サルバドルは粘れずガードを強いられる。アルタミラノが左エルボーを落として抑える。蹴り上げから立ち上がったサルバドルを狙ったアルタミラノの左ハイは、空振りに。そのアルタミラノのスピニングバックキックとサルバドルの左ミドルが同じタイミングで放たれ、前者が尻餅をつく。すぐに立ち上がったアルタミラノがテイクダウンを決めると、ケージに押し込まれたサルバドルはここでもガードにステイさせられる。

アルタミラノはエルボーを落として立ち上がると、後ろ回し蹴りへ。さらにシングルから、腰技狙いのサルバドルにヒザを突き刺す。サルバドルの手をついた蹴りを受けそうになったアルタミラノが、スピニングバックフィストを放つ。残り1分を切り、大振りの左右のフックを振るうサルバドルがボディを狙う。ダブルを切ってヒザを顔面に入れたサルバドルは、左右のフックをボディに入れ左フックを顔面に打ち込む。終盤、疲れたアルタミラノはスピニングバックフィストを2度狙い、2発目で押し倒されガードで試合を終えた。

互いにトリッキーな動きに周囲した試合はアルタミラの凱歌が挙がった。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN43   アレックス・ペレス アレッシャンドリ・パントージャ パッチー・ミックス マテウス・ニコラウ マネル・ケイプ

【UFC ESPN43】アレックス・ペレス戦へ、マネル・ケイプ「欲しいのはベルトであって、リベンジじゃない」

【写真】勝つと負けるのでは、タイトルまでの距離が全く違ってくる試合を前にしても、ケイプは自信に満ち満ちていた(C)Zuffa/UFC

25日(土・現地時間)、テキサス州サンアントニオのAT&Tセンターで開催されるUFC ESPN43「Vera vs Sandhagen」でマネル・ケイプがアレックス・ペレスと対戦する。

アレックス・ペレスはフライ級ランク6位、過去に王座挑戦経験のある対戦相手とのマッチアップがついにケイプに巡ってきた。ここで勝てばトップ5、挑戦権獲得も見えてくる。そのような大切な試合を前に、ケイプはいつもように冷静かつ自信に満ち溢れていた。


――マネル、いよいよ世界王座挑戦経験のあるトッププロスペクトと対戦が実現します。今の気持ちを教えてください。

「凄く良い感じだよ。それが一番大切なことだからね。減量中だけど、そこも上手くいっている。過去最高のシェイプと言えるだろうね。僕が次の挑戦者になる機会を得ることができた。今、言われたようにアレックス・ペレスはタイトルコンテンダーで良い相手だよ」

──今回の試合もラスベガス、エクストリーム・クートゥアーで調整してきたのですか。

「パッチー・ミックス、バシャラット兄弟を始め、トップファイターに調整をサポートしてもらった。アレックス・ペレス対策は当然のようにしてきたけど、正直なところそれほど対戦相手のことを気にすることはないんだ。

だからアレックス・ペレスの動きを誰かが真似て、スパーリングをするということはなかったよ。ただし、彼のどこが危険で、どこに弱点があるかを明白して準備をしてきた。それ以上に、いつも通り自分の動きをすること。その方が大切になってくる。僕がアレックスに付き合う必要はなく、彼が僕に付き合わされることになる。そういう戦いになることが、僕の勝利に通じる。それは過去の試合からも分かっているし、今回もそんな風に戦うよ」

──では、アレックス・ペレスの印象を教えてください。

「そうだねぇ……これまでの彼を見てきて……今回も今までと同じようなら、それほどコンディションは良くないんじゃないかな。僕のような状態ではない。こっちは実戦経験が豊富なうえに全力でトレーニングしてきたからね。これまでのような状態でケージに足を踏みいれるなら、最悪の事態が彼を待ち受けているよ」

──アレックスのコンディションが良くない。なぜそう思うのかを説明してもらえますか。

「何度もUFC PIで彼を見てきた。でも、マッサージしかしていないんだ。いつ見ても、そうだ」

──……。

「マッサージも良いけど、いくら丁寧にマッサージをしても僕には勝てないよ。彼は誰と戦うのかを考えないといけない。まぁ、マッサージばかりしているのは彼にとっては最悪で、僕にとっては最高の状況かな」

──とはいえレスリングベースで、打撃も極めもある選手だと思いますが。

「う~ん、まぁ良いレスラーだ。ただし、僕だってあれぐらいはできる。今回のキャンプではロシアのシルバーメダリスト・レスラーやずっとアレックス・ペレスより優秀なアメリカン・レスラーとトレーニングをしてきて、誰も僕をテイクダウンできなかった。そして僕は皆をテイクダウンした。彼はハイレベルなレスラーじゃない。平均的なレスラーでしかないよ。特に印象に残るもんじゃない」

──ところで最初にようやくトッププロスペクトと戦えると話しましたが、日本のファンは3戦目にはマネルはこの位置で戦っているぐらいの期待感がありました。オクタゴンで戦うことに慣れが必要でしたが、最初の2戦の敗北も意味があるモノだと振り返ることができますか。

「いいかい? ずっと言って来たけど、あの2試合は負けていない。それは皆も分かっているはずだ。まぁ、終わったことだ。ああいう裁定が下った。それは、もうしょうがない。だから過去は振り返らないよ。自分の戦いもしっかりとオクタゴンにアジャストできたしね。しっかりと力と結果を見せてきた。だから過去を振り返る必要はなくて、今に集中している」

──ではアレッシャンドリ・パントージャやマテウス・ニコラウにリベンジを果たしたいという想いは?

「僕が欲しいのはベルトであって、リベンジじゃない。今はタイトルに挑戦するための過程にある。仮にそれまでに再戦が組まれるようなことがあれば、あの時とは違うマネル・ケイプが彼らの前に立ち塞がる。そして立場はひっくり返る。本当の……最高のマネル・ケイプを知ることになるだろう」

──タイトルショットに向けて、UFC首脳は結果だけでなく内容に拘ることもあります。挑戦権獲得のために土曜日は、どのような戦いを見せる必要があると思っていますか。

「爆発力があって、簡単に勝つこと。楽勝して、挑戦権を手にするために必要な既成事実を創る。そして、自分がチャレンジャーの第一候補であることを証明するだけだよ」

──マネル、クールでいて自信に満ちた言葉承りました。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「今も僕を応援し続けてくれる全ての日本のファンに感謝している。僕のためだけじゃなくて、皆のために今週末も勝つ。ガンバッテ!!(笑)」

■視聴方法(予定)
3月26日(日・日本時間)
午前5時00~UFC FIGHT PASS

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