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45 DEEP DEEP118 MMA MMAPLANET o キック ロッキー・マルチネス 酒井リョウ

【DEEP118】酒井の猛追も及ばず。流血戦の末、マルティネスが判定勝ちでメガトン級王座を統一

【写真】傷だらけの決闘を終えた両者(C)MMAPLANET

<DEEPメガトン級王座統一戦/5分3R>
ロッキー・マルチネス(グアム)
Def.5-0:28-28.28-28.28-28.28-28.28-28.28-28.
酒井リョウ(日本)

※ジャッジ5名がドロー、マストシステムでマルチネスの勝利とした

マルチネスが左右のローを当てる。酒井は右ストレートから右ローを返した。マルチネスの右カーフキックで酒井がバランスを崩すも、右ショートを受けたマルチネスも体勢が崩れた。ローを軸に距離を保つ酒井は、マルチネスのローに右を合わせていく。左ジャブを突く酒井に対し、マルチネスも左ジャブとローからプレスを強めていく。スイッチしながらジャブを突いていく酒井は、左ジャブをボディにも伸ばす。さらに右でマルチネスを下がらせた。マルチネスも右ストレートを打ち込む。

打ち合いからマルチネスが組みつき、ケージに押し込むもすぐに酒井が離れた。残り2分のところで酒井の左フックがマルチネスの顔面を捉える。マルチネスは鼻のあたりが赤くなってきた。左フックを受けたマルチネスが酒井をケージに押し込むも、ここも酒井が離れてケージ中央に戻った。左ジャブ、左フック、左ボディストレートと左でコントロールする酒井。マルチネスは鼻のあたりから出血が見られるように。最後はケージに押し込んで初回を終えた。

2R、酒井がローを見せる。左を突き続ける酒井に対し、マルチネスが連打からダブルレッグで組みつき、背中を着かせた。ハーフガードで守る酒井の顔面に前腕を押し付けるマルチネスは、パウンドとヒジの連打に切り替えた。立ち上がる酒井のバックに回るマルチネス。酒井は離れるも、マルチネスが再びダブルレッグを狙う。

スタンドに戻ると、互いのフックが当たる。流血が見られる酒井をテイクダウンしたマルチネスは、左のパウンドとヒジを落としていく。亀になった酒井にサッカーボールキックを浴びせるマルチネスだが、ここは酒井が立ち上がってパンチを打ち返した。組みついたマルチネスがケージに押し込み、左前腕を押し付けながら右アッパーを繰り出すなど優位な体勢で2Rを終えている。

最終回、酒井の負傷に対してドクターチェックが入ったあと、再開される。酒井はパンチを振るうも、マルチネスのパンチが正確に酒井の顔面を捉えている。シングルレッグからケージに押し込んでいくマルチネス。しかし酒井が右の小外掛けでテイクダウンを奪った。ハーフガードのマルチネスが下から酒井を抱え込む。右腕を枕にして抑え込む酒井は、マルチネスの顔面とボディにヒジを落としていく。腰を上げてサッカーボールキックを連打しながら立ち上がった酒井を、マルチネスがケージに押し込んで試合を終えた。

採点はジャッジ5名が全員28-28のドローにつけたが、マストシステムで5名全員がマルチネスの勝利とした。ヘビー級王座を統一したマルチネスは「15年もの間、日本で試合ができて嬉しいです。酒井選手がタフな相手で、良い試合になったと思います。ありがとうございます」と挨拶した。


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【DEEP118】イ・ソンハに挑戦、江藤公洋「面白い試合云々っていうなら、ちゃんと頑張って逃げてね」

【写真】穏やかな自信(C)MMAPLANET

本日9日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP118 Impactで江藤公洋が、DEEPライト級王者イ・ソンハに挑戦する。
Text by Manabu Takashima

レスリングからMMAに転向した当時から、そのポテンシャルの高さは認められてきた。しかし、その強さを発揮しきれない。試合になると、気持ちで前に出られないということも指摘された。そして勝てば、コントロールで地味というレスリング&コントロールファイターに付きまとう問題も、江藤は持ち続けてきた。

その江藤が2020年9月に青木真也に完敗を喫して以来、ここまで5連勝でタイトル挑戦権を獲得した。ハマれば超絶に強かった江藤が、自分の嫌な展開でも試合を創れるようになった。その背景に指導、中村K太郎のマンツー・スパーが存在した。


──HEARTSでレスリングクラスを持っていると聞いて見学させていただいたのですが、MMAグローブを着用してMMA用のレスリングを指導されていました。

「そうですね、大沢さんからMMAのレスリングとグラップリングを重点的にプロ選手に指導してほしいと2カ月ぐらい前に尋ねられて、やらせてもらうようになりました。HEARTSの底上げという目的もあって、始めた感じです。ピュア・レスリング、ピュア・グラップリングではなく、MMAにアジャストした形でやらせてもらっています。

ピュア・レスも大切なのですが、やはり組んだ距離でMMAの間合いと違ってきます。間合いの設定が違うと、切り崩し方も違ってくるので。そういうところでMMAレスリングの指導を心掛けています」

──MMAレスリング=壁レスとなりがちですが、今日はそうでない場所での指導でした。

「壁も大切です。でも中央で相手を制することも大切で。壁だけでなく、両方でやっていますね。中の動きと壁の動き、壁という要素が加わってもベースは共通しています。中央でやることを、壁を使ってやりましょうという意識を持っています」

──しっかりと伝える言葉も持たれていました。

「パーソナルの指導なども続けてきて、その時に自分だけの視点ではなく、色々な視点があることを頭に技術を修得するようになりました。一つのアプローチだけでなく、多方向の視点を持つことが大切だと思うと、指導する時に色々なアプローチから説明できます。そこがファイターとしての自分の成長に繋がっていると思います」

──指導することで、自ら成長できたと。

「色々な視点で見ることで、崩し方や動きに対してアプローチの種類が増えました。特に相手の特性も理解できて、思考が分かるようになったことが大きいです」

──なるほどぉ。指導で得たことを自らの練習で試す?

「ハイ。それで自分が使う場合は、無理だと判断して切り捨てることもあります。でも、指導するうえで切り捨てる知識はない。それを知ることでも、自分の成長になります」

──現在、5連勝です。その指導をすることが、好調の要因にもなっていますか。

「青木さんと試合をするまで(2020年9月)、ただ練習をしていると強くなるという風で考えていなかったです。あの敗北から色々と変えないといけないと思うようになりました。メンタル面でも変に気合を入れるとか、良いところを見せようとして逆に迷ってしまって普段通りの力を出せない。そんな自分を認めたくなかったのが、あの試合で何もできないことで──そんな自分が恥ずかしくて、格闘技を辞めた方が楽だという気持ちにもなりました」

──ハイ。

「でも楽な方を選ぶと、それは簡単ですよね(笑)。あそこで自分の色々なモノを壊して自分を創りなおした方が人間として成長できると思って、ここまで取り組んできました。5連勝の裏で試行錯誤して、なかなか上手くいないこともありました。そのなかで一つ一つを噛み砕いて、検証することでここまで来ることができました。今もまだ過程ですけど、今の自分をぶつけることが凄く楽しみです。日常を切り取った部分で、今回の試合では皆に見て欲しいという気持ちがあります」

──RIZIN LANDMARKの雑賀ヤン坊達也戦と、DEEPの北岡悟戦。前者の方が良い試合だと思われるかと思いますが、個人的には後者の方が恐怖とも向き合っていた感があります。

「そうですね……落とせないという気持ちもありました。それが自分の弱さだと思います。決め切れないところは課題で、でも試せたことはプラス。まだ僕は完成していないので。怖さも自分のなかで受け入れていますし、やってきたことをやる。回りの目を気にすること……そこも大切なのですが、そこも含めて自分のやってきたことが出せるか。練習の方が強い自分がいる。そこに近づくために、もがいている自分が今もいます。それが徐々に良くなっているので。人にチヤホヤされたくて格闘技をやってきたわけじゃなくて、強さを追求するためにやっている。そこはブレないようになりました。良い試合だった──で良いのか。積み上げて来たものを出す方が、大切だと自分は思っています」

──その積み上げるなかで中村K太郎選手とのマンツーマンのトレーニングの意味合いが大きいと聞いています。

「ハイ。自分が成長できる一番のパートナーです。K太郎さんとの練習は思い描いたことできない。テイクダウン、スクランブル、打撃とコントールできないから、際の攻防の練習ができる。

打撃、組み技、寝技とどの局面でも練習ができて、K太郎さんという自分が日本で一番強い選手とやれている。そこが自分の自信になっています。試合より厳しいことをやっている。相手より強い選手とやっていることは絶対ですし。

試合なので、一発貰うこともある。でも、そこ以外だったら絶対に競り負けないという気持ちになれました。どんな展開でも引かない。気持ちの強さは、K太郎さんとの練習で身に着けられたものです。練習で試合よりしんどいことをやって、試合でしんどいことを相手にさせます」

──そのなかでDEEPライト級王座に挑戦。チャンピオンは韓国のイ・ソンハで国際戦となりました。

「流れが変わってきましたね。対日本人でなく、今だと対アジアに。それって大切なことだと思います。だから自分はONEにチャレンジしたし、対日本人でなく対世界を見据えて色々な技術を修得してきたので」

──ではイ・ソンハの印象を教えてください。

「手足が長く、打撃も組み技もできる。だから、面白い。このところ、勝ってホッとすることばかりで。なんか熱くなることがなかった。その点、今回はどうなるのか楽しみです。どれぐらいかは、組んでみないと分からない。勝ち筋はある程度思い描けていますが、それが実際に戦ってどうなるのか。その面白さはありますね。打撃、テイクダウン、寝技、全部で勝負したいです」

──イ・ソンハは「自分が面白い試合をするので、そこは気にしないでください」ということ言っていました。

「まぁコントロールされない自信がるからって、その後の攻防を自分ができないと思っているなら間違っています。仮にテイクダウンからコントロールができなかったら、その先を見せることができるので、それは必然と面白くなるでしょうね。

ただ僕がコントロールできてしまうと、殴り合いも何もない面白くない試合になるということですよね。じゃあ、頑張ってねっていう話です。面白い試合にしたいなら、コントロールされないように頑張って。そうなっても、その先を見せるから」

──ブラボーです。

「だって動けない奴が悪いわけで。動けてスクランブルの攻防まで持ち込めば良いじゃないですか。なんでコントロールできているこっちが、わざわざ動かないといけないのか。動けない、お前が悪いんだよってことですよ。コントロールされて、時間がきてブレイクって──それは審判に助けてもらっているだけ。まぁ、面白い試合云々っていうならちゃんと頑張って、逃げてねって」

──長い年月を掛けて、一皮剝けた。言葉にすると簡単になってしまいますが、凄く重みのあることだと感じました。

「変われたかな……ただやっていれば結果が出る。そんな風に思っていましたけど、それじゃあ体が強くなるだけ。そして色気をもって戦って、自分を出せない。そういう弱い自分を飲み込んで、克服するにはどうするかを考える。そこで練習環境、練習内容を組み立てることができてきました。強くなるための過程にあるなかで、今回の試合でどこまでできるのか。やっぱり、そこは楽しみです。今回のタイトル戦は、対アジアに到達しているのか。その査定試合になります」

■視聴方法(予定)
3月9日(土)
午後5時45分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP118計量結果

<DEEPメガトン級王座統一戦/5分3R>
[正規王者]ロッキー・マルチネス:108.5キロ
[暫定王者]酒井リョウ:106.9キロ

<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]神田コウヤ:65.7キロ
[挑戦者]青井人:64.7キロ

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者]イ・ソンハ:70.3キロ
[挑戦者]江藤公洋:70.35キロ→70.15キロ

<バンタム級/5分3R>
福田龍彌:61.5キロ
雅駿介:61.7キロ

<フェザー級/5分2R>
五明宏人:66.2キロ
木下カラテ:66.1キロ

<ライト級/5分2R>
川名 TENCHO 雄生:70.55キロ
倉本大悟:70.8キロ

<バンタム級/5分2R>
平松翔:61.65キロ
魚井フルスイング:61.2キロ

<バンタム級/5分2R>
力也:61.6キロ
小崎連:61.55キロ

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
信原空:66.05キロ
菅涼星:66.15キロ

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45 AB Black Combat DEEP DEEP JEWELS DEEP118 MMA MMAPLANET o RIZIN YouTube イ・ソンハ ブラック ロッキー・マルチネス 五明宏人 力也 川名 TENCHO 雄生 平松翔 江藤公洋 神田コウヤ 福田龍彌 酒井リョウ 金原正徳 鈴木千裕 雅駿介 青井人 魚井フルスイング 鶴屋浩

【DEEP118】計量よもやま話。青井&福田は新幹線に缶詰め&神田はバスタブ壊れる。次回Black Combatは…

【写真】ただ一人再計量となった江藤だが、余裕でクリア。なお、この時点で青井と福田はまだ計量会場に到着していなかった(C)MMAPLANET

明日9日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP118 IMPACTの計量が8日(土)に新宿区ホテルローズガーデンのオークルームで行われた。
Text by Manabu Takashima

メガトン級王座統一戦、フェザー級&ライト級と3階級のタイトルマッチが組まれている大会の計量は、フェザー級選手権を戦うチャンピオン神田コウヤとチャレンジャー青井人が揃って開始時間に姿を見せないという予想外の状況でスタートが切られた。


神田に挑戦する青井と雅駿介と対戦する福田の関西組は、人身事故の影響で何と米原で1時間に渡り新幹線の中で缶詰状態に。今回はバンタム級に挑む福田は、この4キロ強の減量幅の違いに命拾い。「フライ級やったら、ブチ切れていましたよ」という言葉も、そのフライ級での計量直後のようなかすれ気味の声でなく力のあるものだった。

そんな福田とともに東京駅からタクシーで計量会場に移動しても疲れを見せなかった青井の挑戦を受ける神田も、予期せずアクシデントに見舞われていた。自宅で水抜きに入った神田だが、なんとバスタブの栓が壊れており、お湯が溜まらないという状況に追い込まれる。

その影響で体重を落としきれなかったチャンピオンは、計量会場近くのサウナで最後の1キロを落とし、クリア後もその表情からは安堵と疲れが感じられた。

そんな神田に対し、Black Combatの撮影チームは容赦なくインタビューを始め「フェザー級王者が神田選手との対戦を求めています。どう思いますか」等と明日の防衛戦もお構いなしの質問をする。これには神田に帯同していたパラエストラ千葉ネット代表もラストウィークに入った鶴屋浩代表も苦笑いを浮かべるしかなかった。

そのBlack Combatのブラック代表の姿も計量会場で見られたが、氏は2週間後のDEEP JEWELSにも来日するとのこと。中国のWLFとの対抗戦の計画も進むBlack Combatの次回大会は4月20日に予定されており、ブラック代表によるとDEEPから4人の日本人選手を招聘する予定だという。

イ・ソンハの持つDEEPライト級王座に挑む江藤公洋は、本計量では50グラム・オーバーだったが、最計量では200グラムも落とし余裕でクリア。江藤が所属するHEARTSからは木下カラテ、魚井フルスイングも今大会に出場しており、計量会場にも出場選手だけで現れ、魚井がかいがいしく江藤のサポートをしていた。

またメディアよりも撮影に懸命なパラエストラ八王子の塩田歩代表に4月29日のRIZINフェザー級選手権試合に関してコメントを求めると──。「もう独立していますけど、金ちゃん(金原正徳)と今指導している千裕(鈴木千裕)君があの舞台でベルトを賭けて戦うというのは、本当に嬉しいです。ただ僕はもう100パーセント、千裕君のサポートですから」と言葉が聞かれた。

■視聴方法(予定)
3月9日(土)
午後5時45分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP118計量結果

<DEEPメガトン級王座統一戦/5分3R>
[正規王者]ロッキー・マルチネス:108.5キロ
[暫定王者]酒井リョウ:106.9キロ

<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]神田コウヤ:65.7キロ
[挑戦者]青井人:64.7キロ

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者]イ・ソンハ:70.3キロ
[挑戦者]江藤公洋:70.35キロ→70.15キロ

<バンタム級/5分3R>
福田龍彌:61.5キロ
雅駿介:61.7キロ

<フェザー級/5分2R>
五明宏人:66.2キロ
木下カラテ:66.1キロ

<ライト級/5分2R>
川名 TENCHO 雄生:70.55キロ
倉本大悟:70.8キロ

<バンタム級/5分2R>
平松翔:61.65キロ
魚井フルスイング:61.2キロ

<バンタム級/5分2R>
力也:61.6キロ
小崎連:61.55キロ

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
信原空:66.05キロ
菅涼星:66.15キロ

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Report UFC UFN ESPN+41 UFN183 ドンテイル・メイス ブログ ロッキー・マルチネス

【UFN183】最終回、組みでなく打撃勝負に行きたかったマルチネス。メイスに敗れ、オクタゴン2連敗

<ヘビー級/5分3R>
ドンテイル・メイス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ロッキー・マルチネス(グアム)

ローを蹴り合った両者、メイスが前蹴りから圧を高める。マルチネスのローに左フックを合わせたメイス。マルチネスも右オーバーハンドを狙う。ローをかわし、右ローを蹴ったマルチネスに対し、メイスがスイッチし左を伸ばす。右フックに左のカウンター、続いて右ローを入れたメイスの左フック、マルチネスは飛び込んでワンツーを打っていく。メイスはロー&縦ヒジのコンビを繰り出し、右フックを当てる。

マルチネスの後ろ回し蹴りを距離が合わず、残り1分に。ケージ際に下がっていたマルチネスに組みついたメイスが、一気にテイクダウンを決める。ハーフから左のパンチを顔面に、右をワキ腹に落としたメイスが、最後はエルボーを入れて初回を取った。

2R、左フックを振って前に出るようになったマルチネスだが、左ボディフックを受ける。ブレイクが掛かり、指を伸ばすなと注意が入る。再開後、ヒザを入れたメイスは左フックを打ってきたマルチネスの腹にワンツーを打ち込む。メイスは左ヒザを再びボディに突き刺し、左フックに右をカウンターで狙う。飛び込んで左エルボーを放ったメイス、マルチネスはボディを返す。

メイスはここでスイッチ&左ストレートを入れ、右フックへ。蹴りからオーソに戻したメイスがボディにアッパーを打ち込み、組んでケージ際へ。ショートのパンチから跳びヒザを見せたメイスがパンチを纏めるが、こういう展開にマルチネスは強い。逆にワンツーを振るって組みつき、メイスをケージに押し込む。右腕を差してきたメイスにシングルを続けたマルチネスだが、自ら腹ばいになり失敗。立ちあがったマルチネスは、アッパーから左フックを振るうも、メイスが左ハイから左右のパンチを振るいこの回も取った。

最終回、インファイトで逆転KOを狙うしか勝利の目が少ないマルチネスに対し、メイスがワンツーで先手を取り左右にサークリングを見せる。飛び込んで左エルボーを放ったメイスが、右フックを振るう。マルチネスは前に出て、右フックから左を打ちヒザ蹴りへ。メイスのシングルレッグは中途半端で、マルチネスのギロチンにヒザをつく。

立ち上がり逆にメイスがマルチネスをケージに押し込み、右を放って離れる。マルチネスは右アッパーを入れ、形勢逆転もここで組んでしまう。ここで1分以上を使ってしまったマルチネスは細かいボディ、鉄槌を太腿に打ち付けるが、ここは離れて勝負に出たい。メイスが離れたことで、ラッシュでパンチを纏めに行ったマルチネスだが、スピニングバックフィストでメイスが印象点を残す。組みから離れたマルチネスは跳びヒザを受けながら、フックを繰り出すが、時間に。両手を挙げたマルチネス、最終回は押し込みより打撃戦を続けるべきだったと思われたが──結果、メイスが3-0の判定勝ちを収めた。


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Report UFC UFN ESPN+35 UFN177 アレクサンドル・ロマノフ ブログ ロッキー・マルチネス

【UFN177】ロッキー・マルチネス、投げられ、抑えられ、殴られ。最後はロマノフの肩固めにタップ

<ヘビー級/5分3R>
アレクサンドル・ロマノフ(モルドバ)
Def.2R4分22秒by 肩固め
ロッキー・マルチネス(グアム)

サウスポーのロマノフに右ローを蹴るマルチネス。ロマノフは右サイドキックに続き、左ミドル、そしてシングルレッグでテイクダウンを奪う。潜って足関節を狙ったマルチネスは、切り抜けたロマノフにパウンドを落とされながら立ち上がるも、バックを取られ後方に豪快に投げられる。

圧倒的な迫力で攻めるロマノフは、マウントを奪取するとサイドに回ってスカーフホールド。マルチネスが頭を抜きに掛かると、立ち上がったロマノフが跳びヒザを見せ、クリンチへ。すぐにシングルを決めたロマノフは上腕をアゴに押し付け、エルボーへ。アメリカーナからマウントを取ったロマノフは鉄槌から、パンチを連打する。両手同時のスレッジハンマー、さらにパンチからエルボーを落とすロマノフは、ニーインベリーを取って殴り続ける。

参らないマルチネスは下からパンチを見せるが、クォーターマウントでエルボー、ハイマウントからもパンチを受け続ける。自らハーフ入り、サイドに回ったロマノフは左腕にヒザを置いて右手にアームロックを仕掛ける。ここからマウントを取り直し、思い切りマルチネスを殴って10-7でもおかしくない初回をまとめた。

2R、これだけ殴られても気持ちはまるで折れていないマルチネスは、ダメージも少なそうだ。ロマノフは左ミドル、スピニングバックフィストは空振りになりシングルレッグを即決める。ハーフで抑え、足を抱えてパンチのロマノフに対し、マルチネスはハーフから煽るがロマノフは胸を合わせて動かない。

エルボーを落とし肩固めに入ったロマノフは、ここからもマウントを選択する。腹に乗り不安定な状態で、腕を狙いサイドに回ったロマノフはクルスフィックスもマルチネスが左腕を抜く。ならばとマウントというよりも、腹の上に座ったロマノフはパンチ、エルボーを集中させ、またもサイドに移動する。クルスフィックス、ニーインベリー、マウントとポジションを変えるロマノフの抑えがルーズになると、マルチネスは潜ってロールへ。

察知したロマノフは自ら離れ、すぐにマウントを取り直すと肩固めをセットし体をスライドさせる。ついにはタップをしたマルチネス、タフさは見せたが盟友トレヴィン・ジョーンズのような大逆転を演じることはできなかった。


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News UFC UFN ESPN+35 UFN177 アンジェラ・ヒル アンドレア・リー ブログ ミッシェレ・ウォーターソン ロクサン・モダフェリ ロッキー・マルチネス

【UFN177】計量終了 DEEPメガトン王者マルチネス、身長差10センチ&10勝10決着ののロマノフとUFC初陣

【写真】公称で身長差は10センチ。マルチネス、勝てば人気が出そうな絵面だ (C)Zuffa/UFC

11日(金・現地時間)、12日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN177:UFN on ESPN+35「Waterson vs Hill」の計量が行われた。

COVID19下で初めて行われたUFC249でカーラ・エスパルザに敗れたミッシェレ・ウォーターソンが、その翌週に攻勢に見えたクラウディア・ガデーリャ戦でスプリット判定負けを喫したアンジェラ・ヒルと戦う女子ストロー級がメインの今大会。

出場24選手に計量オーバーがなく、大会当日を迎えることとなった。


7月12日から12月12日まで24週で25大会を開くUFC、次週のAPEX大会を終えると9月27日にからは再び場所をファイトアイランドに移すことになっている。この連戦では谷間のような大会があるのも事実だが、それだけに試合結果によっては頭一つ抜け出すことが可能だ。

そんな性格を持つ今大会にDEEPメガトン王者のロッキー・マルチネスがオクタゴンデビューを果たす。地元グアムのロコ・プロモーションPXCでヘビー級王者に君臨し、アジア太平洋のヘビー級の頂点からRIZINも経験したマルチネスは、同じくUFC初戦となるモルドバのアレクサンドル・ロマノフと戦う。

アンコ型の体格とは対照的に、素早いハンドスピードと真っ向勝負が持ち味のマルチネスは、10勝0敗のフィニッシャー=ロマノフ戦の結果と内容によってはロイ・ネルソン的な人気を得ることもありうる。チームメイトのトレヴィン・ジョーンズが逆転KOでUFC初勝利を飾ったのに続けるか──注目だ。

■UFN177計量結果

<女子ストロー級/5分5R>
ミッシェレ・ウォーターソン: 115ポンド(52.16キロ)
アンジェラ・ヒル: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライト級/5分3R>
カーマ・ワーシー: 155.5ポンド(70.53キロ)
オットマン・アザイタル: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレア・リー: 125.5ポンド(56.92キロ)
ロクサン・モダフェリ: 125ポンド(56.7キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
エド・ハーマン: 205.5ポンド(93.21キロ)
マイク・ロドリゲス: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ライト級/5分3R>
アラン・パトリッキ: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・グリーン: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビリー・クゥアンティロ: 145.5ポンド(66.0キロ)
カイル・ネルソン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジュリア・アヴィラ: 135ポンド(61.24キロ)
シジャラー・ユーバンクス: 135ポンド(61.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ルーズベルト・ロバーツ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ケビン・クルーム: 154.5ポンド(70.08キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクサンドル・ロマノフ: 261ポンド(118.38キロ)
ロッキー・マルチネス: 258.5ポンド(117.25キロ)

<165ポンド契約/5分3R>
ブロック・ウェーヴァー: 164ポンド(74.38キロ)
ジェイリン・ターナー: 163.5ポンド(74.16キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バルベレナ: 170ポンド(77.11キロ)
アンソニー・アイヴィー: 169.5ポンド(76.88キロ)

<女子フライ級/5分3R>
サビーナ・マゾ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジャスティーン・キッシュ: 125.5ポンド(56.92キロ)