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【PFC31】19日は地方の日!! PFC31でフライ級王座決定戦、平井総一朗「何かピークを創っている選手に」

【写真】豪州のフィーダーショーも、北のJ-MMAも今の自分を出すことには変わりはない(C)MMAPLANET

19日(日)は地方の日!! 札幌でPFC31、青森県五所川原でGFCが4年振りに開催され、福岡ではBLOOM FC旗揚げ戦が開かれる。ここでは札幌市北区のPOD アリーナで行われるPFC31のメイン=PFCフライ級王座決定戦で黒石大資と対戦する平井聡一朗のインタビューをお届けしたい。
text by Takumi Nakamura。

今年2月に豪州#01フィーダーショー=ETERNAL MMAに参戦し、現UFCフライ級の注目株スティーブ・アーセグと対戦するという貴重な経験を積んだ平井。7月のPFC30では黒石に判定負けを喫したものの、当初予定されていた黒石×ザ・タイガー石井の王座決定戦がタイガーの怪我の回復が遅れてキャンセルとなり、ダイレクトリマッチという形で王座決定戦のチャンスが巡ってきた。

「これでいいのかなという葛藤もありました。ただその葛藤よりも前戦の自分へのリベンジもしたい」とオファーを受けた平井。アーセグ戦の経験、そして前回の黒石戦での悔しさをどう形にしてきたのか。王座戦を控える平井に話を訊いた。


――今回は黒石大資選手とダイレクトリマッチという形での王座決定戦が決まりました。平井選手にとってはリベンジもかかった一戦ですが、オファーを受けた時はどのような心境でしたか。

「負けたあとのオファーで、これでいいのかなという葛藤もありました。ただその葛藤よりも前戦の自分へのリベンジもしたいと思って試合を受けました」

──7月の黒石戦は振り返ってみて平井選手にとって、どのような試合だったと思いますか。

「黒石戦の前に豪州で試合をやって(※2月のETERNAL MMA73でスティーブ・アーセグに一本負け)、そこで感じた壁や差を少しでもなくすための準備をやってきて、それを出すんだという気持ちで乗り込んだ試合だったんです。でも思った通り自分の体が動いてくれない、イメージしていた試合ができなかったですね」

──その思うようにできなかったのは、自分の中では何が原因だったって感じていますか。

「ただ単に気負いがひどかったですし、勝って当たり前、当然のように勝つ、自分が何かしらでフィニッシュするというイメージでやりすぎてしまって、相手が自分に対してどう戦ってくるかのイメージが不足していたからだと思います」

──対戦相手よりも自分自身に対して課題があったということですね。

「もちろん相手の黒石選手が徹底して組み技の場面を作らせない作戦遂行力があったし、全体的にある程度レベルが高い選手というのも要因だと思います。ただ自分としては準備段階を含め、相手のことを想定した準備ができていなかったことが反省点ですね」

──今回はそこを踏まえて、何を意識して練習されてきましたか。

「その反省ももちろん活かしつつ、5分5Rやる可能性がある試合なので、いつも所英男会長が言っている『やりきる』をイメージして練習をしています。今まで5分2Rで決着をつけていたところが5分5Rで伸びることを考えると、陸上競技で言えば短距離。中距離種目から一気にフルマラソンになるぐらいの違いがあると思いますし、そのなかで『やりきる』ことを意識しながら取り組むことが出来たと思います。底上げを含めた総合力、打・倒・極全て繋がるような動き、そこを徹底的にやってきました」

──やはりラウンド数は試合展開に影響するでしょうね。

「5分2Rであれば、僕の場合は組めればなんとかなってきたところがあるんですけど、5分5Rになるということはスタンドや立った姿勢でどの程度イニシアチブを取れるか、前に出られるか、プレッシャーをかけられるかというのがポイントになると思います」

──しかも5分5R&ダイレクトリマッチというシチュエーションもなかなか経験できるものではないと思います。

「相手選手に対して一度対戦しているから『ここは大丈夫だ』、『ここはダメだ』というのはなく、僕の中では一度まっさらな状態にしました。ざっくりとしたイメージは持ちつつ、最終的には自分自身だと思っているので、今自分が持っているものを5分5Rの中でどれだけ出せるか。相手選手に対してというよりは、自分自身という感じですね」

──先ほど話にも出ましたが、2月のETERNAL MMA73では、のちにUFCに参戦するスティーブ・アーセグとの対戦でした。結果は一本負けでしたが、UFCレベルの選手と海外で戦うことは貴重な経験です。あの試合は平井選手に何をもたらしましたか。

「本当に自分にとってターニングポイントになったと思います。やはり海外遠征だけあって、スケジューリングもアバウトだったんですけど、そのなかでも割と平常心でいられたというか、そこまで動揺することなく、試合には臨めました。相手選手に対しても試合前にフェイスオフで向かい合った瞬間は『こいつなら勝てるぞ』と思って当日を迎えて、いざケージの中に入って相手と向かい合っている瞬間も、気持ち的にビビることがなかったんです。そのぐらい精神的・肉体的にいい状態でできた試合だったのですが、その上で何もさせてもらえないまま終わってしまったことが凄く悔しい部分で……。今はそこ(海外)を自分の目標、モチベーションとして、もう一回、ここからやり直すんだというきっかけになりましたね」

──あの試合をきっかけに格闘技に対する考え方や取り組み方は変わりましたか。

「変わりましたね。世界と視野が広がった感じです。それまでは国内での自分の立ち位置しか見えてなくて。大した立ち位置ではないんですけど、世界にはこういう戦いの場があるということを体感しただけでも、格闘技家としても人としても成長させてもらえました」

──それも踏まえて、平井選手は今どんな目標を持っていますか。

「先日もPFCのYouTubeライブでもお話させてもらったのですが、目の前の試合を一つ一つ勝つことですね。ただ、昨年末から一貫していることがあって、それは所会長を選手としてではなくて、コーチ・セコンドとしてRIZINに連れて行くこと。所プラスも選手が増えてきたのですが、自分の中では自分が最初に(所をRIZINに)連れて行くんだという想いがあります」

──先日所選手を取材した際、プロ選手&プロ志望の選手が増えてきてプロ練の時間を設けるようになったと話していました。

「僕がジム入った当初はプロの先輩が一人、プロ志望の選手が一人いただけで、基本的にプロ志向のジムではなかったんです。僕ももともと柔道をやっていたんですけど、プロを目指すというよりも、格闘技を楽しみたいと思って入会しましたし」

──そこからなぜプロを目指すようになったのですか。

「さっき話したプロ志望の選手=長野将大選手がデビューするかしないかのタイミングでジムに入って、僕が階級も近い&柔道経験者ということで一緒に練習させてもらう機会が多かったんです。それから練習だけじゃなく、セコンドにも入るようになって……そういうことの積み重ねと周りの期待もあって、自分も試合に出ようと思いました」

──そういったジムの歴史を知っているからこそ、所選手を“会長”としてRIZINのリングに立たせることには特別な想いがありそうですね。

「今までジムを引っ張り、担っていくのは僕じゃなくて、自分より先にジムに入っていた2人だったり、僕より下の世代の選手だと思っていたんです。もともと僕はプロ志望じゃなかったですし、僕より若い選手たちがドンドン上のステージに上っていってくれた方が、ジムが盛り上がるだろうなと考えていた時期もあります。でも自分の役割や役目を改めて考えた時に、今は自分がやらなきゃいけないなって発想が変わってきて。それであえて『所会長をRIZINに連れていきたい』と口に出して言うようにしました」

──その目標を達成するためにも、ベルトを巻くことが大きな前進になると思います。そのタイトルマッチに向けた意気込みを最後にいただけますか。

「まだまだ僕は目立つ選手でもないですし、特別何かを残した選手でもないんですけど、本当にこれから先、何かピークを創っていける選手になっていくので、是非注目していただけたらなと思います」

■PFC31対戦カード

<PFCフライ級王座決定戦/5分5R>
黑石大資(日本)
平井総一朗(日本)

<PFCストロー級王座決定戦/5分5R>
早坂優瑠(日本)
木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(日本)

<バンタム級/5分2R+1ex>
亀松寛都(日本)
ジミー西将希(日本)

<ライト級/5分2R+1ex>
渡辺トシキ(日本)
天草ストロンガー四郎(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
中島光陽(日本)
河永重春(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
森崇純(日本)
カタナマン(日本)

<フライ級/5分2R+1ex>
澤口悠之介(日本)
中西テツオ(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
伊藤光(日本)
ハント高島(日本)

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UFC289:第2試合・ダビッド・ドボジャーク vs. スティーブン・エルセグ

フライ級。ドボジャーク10位。

チェコのドボジャークはUFCデビューから3連勝していたが、そこからマテウス・ニコラウとマネル・ケイプに連敗。MMAファイター専任になるまでは墓堀人をしていたため、アンダーテイカーのニックネームを持つ。ファイトスポーツを始めるまではチェスをしており、チェコの国内ジュニアチェスリーグに出場していた。カーフキックとチョークが得意技。31歳。本来はランキング8位のマット・シュネルと対戦予定だったが、今月に入りシュネルが負傷欠場。代役のエルセグとの対戦に。

オーストラリアのエルゼグはこれがUFCデビュー戦。本来は先月UFCデビュー戦が組まれていたが、ビザの問題で消滅している。前戦は2月にオーストラリアで行われたEternal MMA73のメインで、NEXUSフライ級王座に挑戦したこともある所プラスの平井総一朗と対戦し、1Rチョークで一本勝ち。9勝のうち6勝がギロチン、RNC、肩固めの絞め技での勝利。27歳。

打撃戦。パンチを打ち込むエルセグ。距離がつまりパンチを撃ち合う。エルセグの左フックがヒット。ドボジャークが右をヒット。もう一発右。さらに右を当てるがエルセグも右を打ち返した。カーフキック。拮抗した展開で残り1分。残りわずかだが、両者ともに出ていかない。ホーン。

1R手数でややドボジャーク。

2R。ドボジャークが距離を取りパンチ・カーフを入れていく展開。詰めていくエルセグだが、先手を取るのはドボジャーク。エルセグがパンチを出してもステップしてかわす。エルセグの蹴りをキャッチしてパンチを入れたドボジャーク。エルセグケージ際に詰めたところで初めてタックル。が、切ったドボジャーク。またローを入れていく。エルセグのワンツーがヒットしドボジャークぐらついた。エルセグ右ハイ!かすめてぐらついたドボジャーク。エルセグ首を抱えてギロチンで引き込んだ。が、浅い。外れた。残り30秒。ガードからパウンドを入れようとするドボジャークだが、エルセグ足で防いだ。残りわずかで立った。ホーン。

2Rエルセグ。劣勢の展開からパンチを効かせてチャンスを作った。

3R。ワンツーを入れたエルセグ。エルセグがプレスしていく。エルセグまたワンツー。前蹴り。手数も増えてきた。ドボジャーク、パンチを貰い出している。ドボジャーク組み付いて投げを狙ったが、潰され下に。バックマウントのチャンスだったエルセグだが、ドボジャーク立ち上がって離れた。ドボジャークまた組んでいく。ケージに押し込んだ。スタンドでバックに回ろうとしたが、エルセグ引き剥がして離れた。エルセグカーフキック。ドボジャークがタックルへ。首をギロチンに抱えようとしたが、ドボジャークがバックに回ろうとする。離れたエルセグ。エルセグがパンチで出たところにドボジャークタックル。エルセグギロチンに抱えるが、ドボジャークすぐに首を抜く。ハーフに。立とうとするエルセグの足首を掴んで倒そうとするが、エルセグ振りほどいて逆にがぶる。エルセグタックル。上になるエルセグだが、ドボジャークスクランブルで上を取り返した。しかしすぐ立つエルセグ。残りわずかでエルセグタックル。テイクダウン。ドボジャークすぐに立ちに行くがスタンドバック。テイクダウンを狙うエルセグ。スタンドバックのままタイムアップ。

3Rエルセグか?

29-28×2、30-27の3-0でエルセグ勝利。

30-27がいる時点でドボジャークかと思ったが、1Rもエルセグに入れたジャッジがいたか。2R・3Rはエルセグに入る可能性があるので、エルセグ勝利自体はおかしくはない。

デビュー戦でランカーを下したエルセグ。序盤は打撃で劣勢だったが、パンチを効かせた中盤以降は打撃と組みを混ぜて上回った。

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【Eternal MMA73】UFC前夜の遠征試合。平井総一郎はスティーブ・アーセグのRNCで106秒一本負け

【写真】豪州の8勝1敗、日本の4勝1敗。UFC前夜に2500人の観客の前での試合、平井はこの経験を今後に生かして欲しい (C)ETERNAL MMA

11日(土・現地時間)、豪州は西オーストラリア州パースにあるHBFスタジアムで開催されたEternal MMA73。メインに平井総一朗が出場し、元エターナル・フライ級王者スティーブ・アーセグと対戦した。

<フライ級/5分3R>
スティーブ・アーセグ(豪州)
Def.1R1分46秒by RNC
平井総一朗(日本)

サウスポーの平井が左右に回り、左を伸ばす。アーセグは徐々に距離をつめ、平井のワンツーを下がってかわす。アーセグの右ヒザの直後にダブルレッグに出た平井だが、かわしたアーセグがバックに回ってテイクダウン。アーセグはすぐに左手をアゴの上からワンハンドで絞めに掛かり、両足をフックする。ケージを蹴った平井だが、RNCをしっかりとセットアップされタップを強いられた。

UFCを翌日に控え、アーセグが強烈なデモンストレーションを平井相手にやってのけた。


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【Eternal MMA73】UFC284の前夜。豪州MMA界の登竜門=Eternal MMAに平井総一朗が出場

【写真】このチャンスを将来に如何に生かせることができるか (C)MMAPLANET

2月11日(土・現地時間)、豪州は西オーストラリア州パースにあるHBFスタジアムで開催されるEternal MMA73に日本から平井総一朗が出場し、スティーブ・アーセグと対戦する。

Eternal MMAは2012年9月に旗揚げしゴールドコーストなど東海外のクイーンズランド州を中心に今大会の開催地西オーストラリア州、同国におけるスポーツのメッカ=ビクトリア州のメルボルン、南オーストラリア州のアデレードとシドニーのあるニューサウスウェールズを望む豪州全土でイベントを開催してきた。

さらに海を越えてニュージーランドのオークランド大会を開催実績があり、HEX FC、BRACEと並んでオーストララシアンを代表するフィーダーショーだ。


同大会の翌日=12日(日・同)には同地のRACアリーナでUFC284が開催されるが、同大会に出場するジャック・デラ・マダレナ、タイソン・ペドロ、ジャック・ジェンキンス、シャノン・ロスという4選手がエターナルMMA出身者で、この他ジェイコブ・マクルーン、ジェシカ・ローズクラースらもエターナルをステップとしUFCに辿り着いた豪州人ファイターだ。

マダレナは同団体のウェルター級王者、ジェンキンスはフェザー級チャンピオン、ロスはバンタム級タイトルコンテンダーだった。エターナルMMAはUFC Fight Passでストリーミングされており、上にあるようにUFC PPV大会の前日に7キロほどしか離れていない会場での開催はUFC関係者のルッキンフォー・ファイト的になることは間違いない。

その対象はメインのフェザー級選手権試合に出場する南アフリカ国籍の王者ジャスティン・ヴァン・ヘーデンと挑戦者ロッド・コスタの勝者(※王者ヴァン・ヘーデンが負傷欠場し、日本人選手にオファーがあったという話も……)であり、またキャリア8勝1敗という平井の対戦アーセグということになる。

一方、2021年11月にNEXUSでプロデビューし、4連勝後に昨年11月の10周年記念=後楽園ホール大会で浜本キャット雄大とのフライ級王座決定戦に敗れて以来の再起戦となる平井にとって、この一戦はキャリアップを図るには格好の舞台だ。

ネクサスとのタイトル戦は負傷をおしての出場で、師・所英夫もケージに足を踏み入れ戦いの場に立ったことで精神的な合格点を与えていた。そんな平井にとって、ここで番狂わせを起こせば即UFCはなくとも、コンテンダーシリーズやRoad to UFC出場ということもありえる。平井が豪州の地で、どのようなパフォーマンスを見せることができるのか──楽しみだ。

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