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BELLATOR Bellator297 MMA o ONE   セルジオ・ペティス

『Bellator 297』セルジオ・ペティス vs. パトリシオ・ピットブルを見たファイター・関係者の反応

シマノ(SHIMANO)PEライン ピットブル 4本編み 200m PL-M64R


 『Bellator 297: Nemkov vs. Romero』セルジオ・ペティス vs. パトリシオ・“ピットブル”・フレイレを見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator297 MMA MMAPLANET o キック ヨエル・ロメロ ワジム・ネムコフ

【Bellator297】パンチ→蹴りのコンビが冴えたネムコフ。快勝防衛も、奇々怪々ロメロが観客わかす

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
ワジム・ネムコフ(ロシア)
Def.3-0:49-46.49-46.49-46
ヨエル・ロメロ(キューバ)

開始直後、右前蹴りを繰り出したネムコフ。サウスポーのロメロは左に回る。ネムコフは左ローを蹴り、右前蹴り&左ミドル、さらに後ろ回し蹴りに。ロメロは腹への蹴りを捌くが、ネムコフの前蹴り、ミドルが続く。さらにハイキックからパンチに繋げたチャンピオンが圧を高める。ケージを背負った状態のロメロは、左インローを繰り出す。ロメロは左オーバーハンドは届かず、ネムコフの蹴りが続く。右ストレートを入れたネムコフは、左インローで姿勢を乱す場面も。

ワンツーで姿勢を乱したロメロは、右ミドルからワンツーを受けそうになる。ミドルを返されても、ワンツーからスリーを放った王者が右ストレートから左ハイを繰り出す。続いてスーパーマンパンチ、後ろ回し蹴りと世界王者が初回を手数で圧倒した。

2R、ダブルジャブから右ボディフックのネムコフ。ロメロは左カーフをチェックするが、左ミドルを蹴られる。気がつけばケージを背負っているロメロが右を被弾。ネムコフは右前蹴り、右ストレートから左ミドルを蹴り込む。さらに右を入れたネムコフは、右ボディを入れ、ショートのコンビを纏める。右ハイを肩で受けたロメロは、左フックを振るって前に。ネムコフは怯まず、左オーバーハンドをダックでかわす。挑戦者はスイッチを見せるようになったが、なかなか蹴りに距離を詰めることはできない。

パンチと蹴りのコンビを続けるチャンピオンが、右ストレート&左ミドルを決める。ロメロの左を警戒しつつ、手を出し続けたネムコフが2Rも取った。

3R、左関節蹴りを繰り出したロメロ。さらに左ヒザに左鉄槌を打ち下ろす。意外な攻撃に姿勢を乱したネムコフだが、しっかりワンツーで修正して右を放つ。ロメロは左の関節蹴りと嫌な攻撃を続けるが、右を受けて後退。ロメロは左を振るうが、打たれず右を当てたネムコフが、ケージに詰めてコンビを続ける。攻め疲れがないようにチャンピオンは、間合いを取りジャブで仕切り直す。右をダックアンダーでかわしたロメロはスイッチも、右ストレートから左の蹴りに晒される。

完全にガスアウト──という三味線をひいて一発を狙う曲者ロメロ。左ジャブから右ローを蹴ったロメロは、かなり怪しい動きをするようになる。体をかがめて動けないと見せて、左を振るって組みつきバックを取ったロメロが、ネムコフを押し倒す。ニーシールドからスタンドに戻ったネムコフ、奇怪なロメロの動きに館内はわきにわいた。

4R、頭を大きく動かし、スイッチするロメロにヒザを入れたチャンピオンは、ジャブからアッパーを繰り出す。さらにボディを続け、ガードの上から顔面を殴るとボディに連打を打ち込む。ジャブを被弾し、大振りの左を返したロメロの攻撃は当たらないが、極端な前傾姿勢で何かを仕掛けようとする。

王者は変わらず左ジャブ基調のファイトで、右アッパー。ロメロは左インローを蹴る。館内にロメロ・チャントが起こるが、ネムコフは構わず右アッパー、左ジャブをヒットさせた。口を大きく開けているロメロは左アッパーから右ストレートを打たれる。それでも前に出るようになった挑戦者に対し、ネムコフは警戒心を強めているか。とはいえ右カウンターに続き、ジャブを入れたネムコフが久しぶりに右ハイを繰り出す。右フックを思い切り振るったロメロに向け、大きな歓声が起こった。

最終回、これまでもラウンドを全て落としていると思われるロメロは、ジャブから前に出るようになる。ネムコフのダブルレッグを切るが、ステップジャブに反撃がままならないチャレンジャー。と右ストレートに、ヒザ蹴りをロメロが合わせる。続いて左を当てて前に出た挑戦者は、飛び込んで左をヒットさせる。ネムコフは落ち着いて右ストレート&左ハイのコンビを繰り出し、左に回りながら右を当てる。

ロメロは思い切り左を打ちながら前に出るロメロが、観客の声援を受けて前に出ると──クリンチへ。最後の1分、左腕を差しあげてテイクダウンを決めたロメロは、蹴り上げを捌いてパス。頭を跨いでボディにパンチを連打する。しがみつくように防御に徹するチャンピオンのブジッリを潰し、エルボーをボディに落とすロメロは試合終了までトップを取り、最終回を取った。

完全に試合を支配しながら、最終回を落としたネムコフ。何だかんだとロメロは、仕事をやり切った世界挑戦だった。


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BELLATOR Bellator297 MMA MMAPLANET o キック セルジオ・ペティス パッチー・ミックス パトリシオ・フレイレ

【Bellator297】パトリシオ完敗。チャンプ✖チャンプ対決制したセルジオ・ペティス、次は王座統一戦!!

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
セルジオ・ペティス(米国)
Def.3-0:50-45.50-45.49-46.
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)

まず右カーフを蹴ったセルジオ。パトリシオは右ローを返し、右を伸ばす。セルジオも右ストレートを放ち、ジャブから右フックを当てる。構えを変えるセルジオの右ハイをガードしたパトリシオが左ミドルを蹴る。スイッチして左ミドルのセルジオに対し、パトリシオがカーフを蹴っていく。と一気のダブルレッグでテイクダウンを決めたパトリシオは、担ぎパスからバックへ。立ち上がって胸を合わせたセルジオが離れ、カーフを蹴り込む。

残り90秒を切り、パトリシオは右ハイをガードして右ストレート、同時に蹴り足を払おうとした。右ヒザから左ハイでバランスを崩したセルジオは、すぐに立ち上がる。スイッチを続けるセルジオは、ハイも右ストレートを合わされる。ならばとスーパーマンパンチのセルジオだが、これも距離が合わずテイクダウン分パトリシオが初回をリードしたか。

2R、ケージ中央で間合いの測り合いでセルジオが、パトリシオの右に左を打ち込む。間合い取り直し、左右に足を使ったパトリシオは、左ローを蹴る。セルジオはカウンター狙いから前に出てワンツー、左ミドルを入れる。パトリシオは頭を振ってステップバック、セルジオのステップイン&パンチをかわす。右ミドルをセルジオが蹴り、右ボディからフックを顔面に打っていく。残り半分を切り、後ろ回し蹴りを見せたセルジオが尻もちをつくが直ぐに立ち上がる。距離をつめていくが、ここからなかなか手を出さない──パトリシオがワンツーフックを2度見せ、右フックが当たると跳びヒザを狙った。

セルジオは左ボディから左ジャブ、ワンツーで右を打ちこむ。最後の30秒で狙ったテイクダウンを切られたパトリシオは、右スピニングヒールキックを受けて後退。この回はセルジオがラウンドとなった。

3R、左目の上をカットし流血が見えるパトリシオは、ジャブから左ローを蹴る。セルジオはワンツーにワンツーを返し、右フックを当てる。距離を詰めるパトリシオが左を見せて、ダブルレッグもセルジオが切る。セルジオはジャブから右を伸ばし、このジャブを嫌がったパトリシオが間合いを一度外す。トリプルジャブ&ボディは当たりが浅かったセルジオだが、近距離の打撃の交換に応え圧負けしない。ワンツー、ジャブを見せて奥手を当てる数が増えてきたセルジオは、パンチを被弾したら必ず打ち返す。さらにセルジオはジャブからボディというコンビを再び見せた。

パトリシオはジャブを当てて右をヒットも、爆発力よりも慎重さが強いファイトを続けている。ステップジャブのパトリシオ、ワンツーでフックを入れたセルジオは残り30秒でテイクダウンを奪われる。パトリシオはハーフからマウントを狙うも時間に。パトリシオのテイクダウン&トップコントロールも、そこまでの打撃戦での劣勢は挽回できなかったか。

4R、ここも一段と慎重になった両者。30秒を経過して、互いに攻撃を繰り出すも届かず、ここから30秒が間合いの測り合いで経過する。ジャブを伸ばし、関節蹴りのセルジオはパトリシオのジャブを交わす。セルジオがジャブを当て、距離を取りシングルレッグを切りつつスピニングバックフィストを狙う。

パトリシオが右オーバーハンドをヒットさせるが、次がない。左ジャブにシングルからバックに回ったパトリシオに対し、セルジオが胸を合わせて足を抜く。打撃の間合いになると、セルジオは前後、左右の動きを見せるときに、拳が出るように動いている。それでもカウンターで右を伸ばし組みついたパトリシオ。ここもテイクダウンを奪えず離れたフェザー級王者は、前蹴りを顔面に受けて一瞬のスイッチを見せた。

最終回、確実に3つのラウンドを落としているパトリシオは、倒すファイトが必要になる。セルジオはジャズを伸ばして、前手を細かく動かすと肩も上下させてパトリシオを誘う。案の定前に出てきたところでジャブを当てたセルジオは、パトリシオのステップインにはヒザを放つ。パトリシオも勢いのある右を当て、前に出るが的を絞らせないセルジオのステップに、なかなか手が出ない。その手が出てくるところでカウンターから、パンチを纏めるセルジオが、最終回もリードを続ける。

左リードフックから、コンビのパトリシオだが、セルジオがコンパクトなコンビを見せて譲らない。ジャブを当て合い、パトリシオが右をヒットもダメージを与えるには至らない。ケージを背負った状態から右に回ったセルジオが、ダブルレッグを切られた直後に右をヒットさせる。組まれても倒れず、セルジオは離れると安全圏を確認するように動く。ケージを背負うとハイを繰り出したセルジオは、パトリシオのスピニングバックフィストをかわし、内回し蹴りも外して時間を迎えた。

右手を挙げたパトリシオだが笑顔はなく、セルジオは勝利を確信していた。結果、3-0で完勝したセルジオは「自分とチームを信じていた。シカゴの皆、愛している」と話すと、ケージに上がったパッチー・ミックスと向き合って握手を交わしフェイスオフを笑顔で行った。


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BELLATOR Bellator297 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN   アーチー・コルガン ガジ・ラバダノフ キック ピーター・バウシュト 武田光司

【Bellator297】初回&2Rにテイクダウン&ポジションでバウシュトを圧倒したラバダノフが逃げ切り勝利

<ライト級/5分3R>
ガジ・ラバダノフ(ロシア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ピーター・バウシュト(オランダ)

ONEで活躍してきたバウシュトが、大晦日にRIZINで武田光司を破ったラバダノフと対戦。長身のバウシュトに対し、即ダブルレッグでテイクダウンを決めたラバダノフがパス、サイドから上四方に移行すると頭を跨いでキムラへ。腕をリリースしたラバダノフは、スクランブルでギロチンを仕掛ける。自ら背中をつけて防いだバウシュトは下の時間が続く。ハーフから足を抜いたラバダノフがマウントを取り、バックマウントへ移行する。

さらに上を取り直し、ハーフで抑えるラバダノフは即パスガード、またもマウントへ。すぐに背中を見せたバウシュトは、腰を上げるが右のパンチを受ける。暴れてスクランブルに持ち込みたいバウシュトが、残り80秒で胸を合わせることに成功する。ラバダノフの腕十字を防ぎ、パンチを落としたバウシュトがガードの中に収まる。頭を抱えるラバダノフがケージを背負って立ち上がったところで初回が終わった。

2R、初回に続きすぐに開始早々にダブルレッグを決めたラバダノフは、バウシュトにギロチンを許さずハーフで抑える。ラバダノフは足を抜きつつパンチ、上体を固めエルボーを落とす。バウシュトはここでもマウントを許すと、直ぐに背中を見せて立ち上がろうとする。許さずに仰向けになったラバダノフは、バックグラブを続けRNC狙いから、トップに。ラバダノフはハーフで抑えると肩固めからパスを決める。しっかりと抑え&絞めるラバダノフがマウントに戻る。バウシュトは耐えて背中を預け、何とか立ち上がろうと試みる。

残り1分、バックを取られた形でスタンドに戻ったバウシュトが胸を合わせる。ここでラバダノフが離れ、バウシュトが左ミドル2発からハイキックを狙う。距離を取るラバダノフに対し、左ミドルを続けたバウシュト。左ハイは空を切り、時間となった。

最終回、バウシュトが前に出てジャブ、ラバダノフがフックを返す。バウシュトは左ジャブから、右オーバーハンドもラバダノフが組んでケージに押し込む。バウシュトはシングルレッグでテイクダウンを奪われたが、ここはすぐにスクランブルに持ち込みヒザを突き上げる。すぐに組み直したラバダノフがケージに押し込む状態で時間が過ぎる。残り3分で離れたラバダノフは、右エルボーから左ハイにも一気に距離を詰めてバウシュトを金網に押し込む。オーバーフックから首相撲、ヒザをボディに入れたバウシュトがテイクダウン遠ん偉いを切って、ギロチンへ。引きこんで防いだラバダノフは、ハーフからシングルレッグへ。

バウシュトはこれも切ってがぶると、バックを伺う。立ち上がったラバダノフに左ミドルをいれ 、シングルを切ったバウシュトだが時間に。逆転には至らずも──次に期待をつなぐ判定負けとなった。勝者はアーチー・コルガンを次戦の相手に指名した。


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BELLATOR Bellator297 MMA MMAPLANET o ジャリール・ウィリス ベラトール ラマザン・クラマゴメドフ

【Bellator297】ラマザン・クラマゴメドフ、首相撲&ヒザ→パウンドでウィリスを84秒KO。初陣飾る

<ウェルター級/5分3R>
ラマザン・クラマゴメドフ(ロシア)
Def.1R1分24秒by KO
ジャリール・ウィリス(米国)

ATT所属の無敗のロシアン=クラマゴメドフがベラトールデビュー戦で、ウィリスと対戦。サウスポーから右ローを蹴ったクラマゴメドフだが、前に出たウィリスが組んでヒザを入れる。離れたクラマゴメドフは右ストレートに組みついて、ダブルアンダーフックから首相撲に移行すると左ヒザを顔面に突き上げる。後方に崩れ落ちたウィリスは、そのままニアマウントでパウンドを続け、KO勝ちを決めた。


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BELLATOR Bellator297 MMA MMAPLANET o アーチー・コルガン エマニュエル・サンチェス

【Bellator297】リスキーファイトは、リスク管理で回避。コルガンが要所でTD決めてサンチェスに快勝

<ライト級/5分3R>
アーチー・コルガン(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
エマニュエル・サンチェス(米国)

ジリジリと前に出たコルガンが左を伸ばし、ケージを背負ったサンチェスは前に出て左インローを蹴る。互いに様子見の展開のなかでサンチェスがワンツー、コルガンは右を振ってから組みに行く。サンチェスは首相撲で切り返し、ヒザを腹に連続で入れる。離れたサンチェスはインロー、コルガンは右カーフを蹴る。

サンチェスも右カーフから、パンチのコンビへ。コルガンは右を返す。残り2分を切り、ダブルレッグでテイクダウンを決めたコルガンがクローズドガードの中で腰を上げてパンチを打つ。足を一本抜いたコルガンに対し、サンチェスが蹴り上げを決めてスタンドへ。直後にコルガンが右フックをヒットさせ、サンチェスがヒザをつく。パンチをまとめたコルガンだが、必要以上に攻めずに間合いを取り直す。サンチェスが跳びヒザを狙い、初回が終わった。

2R、右を当てたサンチェス。コルガンも右を返し、打撃を見せるなかでダブルレッグからリフトしてスラム、ここからバックに回る。立ち上がり前転したサンチェスをすかしたコルガンが、サイドで抑える。スクランブルのサンチェスがスタンドに戻り、ワンツーで前に出て右ミドルを蹴る。コルガンがパンチの交換のなかで左ジャブを当て、サンチェスはワンツーで右を届かせると、逆に組みに行く。ケージに詰められたコルガンはボディにヒザを受け、サンチェスは離れて左ミドルを入れる。右ハイをガードしたコルガンが右クロス、テイクダウン狙いのフェイクを見せる。サンチェスの跳びヒザ狙いに右を当てたコルガンは、ここでもダブルレッグを決めてトップでラウンド終了を迎えた。

最終回、左フックを振るい、ダブルレッグからドライブしたコルガンは、ケージに押し込みボディを連打する。サンチェスは首相撲からヒザを見せて離れると、右ミドルハイで肩口を蹴っていく。左の蹴りに左を合わせたコルガンは、右ストレートからシングルレッグ。ダブルに切り替えて持ち上げると、サンチェスはギロチンを仕掛け舌を出してアピールする。スラムするように頭を抜いたコルガンは、ハイガードからの仕掛けを許さずトップをキープする。サンチェスはここでも前転でスクランブルを試みるが、コルガンはトップを譲らず再びガードを強いられる。

残り1分20秒、クローズドガードのなかでパンチを見せるコルガンは、オープンになっても胸を合わせて抑える。スイープ、オモ、三角絞めを狙ったサンチェスだが、サブミッションの形に入ることなく下でタイムアップを迎えた。

派手なファイトではないが、要所でテイクダウンを4度に渡り決めたコルガンが3-0で判定勝ちを収め、プロキャリアを8勝0敗とした。


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【Bellator297】ポストGPの主役候補、アーチー・コルガン「リスクを冒さないなら普通の仕事をやる」

【写真】自宅の壁にはハルクのカバーが飾らている。「俺はハルクが大好きなんだ。でも、去年配信されたシーハルクはグラフィックが最悪だった。あのデアデビルの描き方も……何やってんだって思ったよ」辛口の印象を述べていた(笑)(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator297「Nemkov vs Romero」で、アーチー・コルガンがエマニュエル・サンチェスと戦う。

(C)BELLATOR

メインでBellator世界ライトヘビー級選手権試合=ワジム・ネムコフ✖ヨエル・ロメロ。

コメインでBellator世界バンタム級選手権試合=セルジオ・ペティス✖パトリシオ・フレイレが組まれた今大会。2つの世界戦、特に後者は日本のMMA界とも関係し、またパトリシオの過激な階級変更も話題になっている。

そんな頂点を争うカードがメインカードで組まれた今大会はプレリミで要注目のライト級戦が組まれている。いまだ準々決勝が終了していないライト級ワールドGPだが、ベラトールではGP後を睨んでライト級のアップカミング・ファイターに対し、実力査定マッチを用意した。ONEから転じたピーター・バウシュトがRIZINとの対抗戦で勝利したガジ・ラバダノフと戦う一戦、そしてコルガン✖サンチェスがそれに当てはまる。

アマ3連勝、プロでは7連勝中のコルガンは強力なテイクダウン能力を持つレスラーだが殴り合い上等、「リスクを冒さないなら、普通の仕事やっている」と言い放つ豪快なファイターだった。


──アーチー、約2週間後にエマニュエル・サンチェスと戦います(※インタビューは6月1日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「またファイトウィークがやってくるだけでも、嬉しいよ。8週間、トップギアでハードワークをこなしてきたからね。残りの2週間も、この調子でいきたい」

──今回の試合に向けて、準備はホームタウンでしてきたのでしょうか。

「そうだよ、コロラド州デンバーのジェネシス・トレーニングアカデミーで練習し、スパーはエレベーション・ファイトチームでもやってきた。確かにエレベーションにはフライ級の日本人が来ていたよ。体格が違うから、一緒に練習することはなかったけどね」

──きっと平良達郎選手ですね。ところで無敗の新鋭アーチーについて、まだ我々は分かっていないことが多いです。格闘技との出会いは?

「レスリングを始めたのは4歳の時だ。兄が地域のレスリングクラブに通っていて、『一緒にやろう』と誘われたのがきっかけだよ。大学の時にワイオミングで5年間、D-1レスリングを戦ってきた以外は、ずっとデンバーに住んできた。カレッジでの戦績はあまり詳しく覚えていないけど140勝で30敗ぐらいだと思う」

──マイルハイシティに住んでいると、大学時代もスタミナ面でアドバンテージがあったのではないでしょうか。

「それがね、ワイオミングで僕が住んでいた時はデンバーよりも高いところだったんだ(笑)」

──OMG!!

「デンバーより、600メートルほど標高が高くて。2200メートルほどあった」

──そこでレスリングをやっていたとなると、アーチーはスタミナ・モンスターですね。

「アハハハハ。きっと慣れていない人は、あそこで運動をすると頭痛がして高山病になってしまったと思うよ」

──MMAファイターになろうと思ったのは?

「レスリングを辞めた時、もう自分は戦うことはない。終わったと思っていたんだ。それが普通のウェイトトレで、今のヘッドコーチに出会って。気がつけば、MMAを始めてアマチュアも含め10連勝していた(笑)」

──レスラー時代にMMAに興味はあったのでしょうか。

「子供の頃、PRIDEのファンだった。ランペイジが好きで、RIZINにはヴァンダレイ・シウバ、アンデウソン・シウバ、チャック・リデルも出ていた。凄く興味深かったよ。UFC? UFCがPRIDEを買収して、PRIDEが終ってから視るようになったよ。いや、その前から視ていたかな。とにかくランペイジの大ファンでPRIDEを見ていたんだ。それでPRIDEが好きなった。PRIDEルールはクレイジーだよ。ショーグンの試合を視るのが面白かった。もちろん、俺はユニファイドルールで戦っているけど、RIZINとのコラボショーに出れば4点ヒザを思い切り蹴り込むよ。とにかく、子供の頃から日本で戦うのは夢だった。マウント・フジを見て、スジを食べたい。そんなこともガキの頃に夢見ていた。あのスシがベルトの乗って回ってくるのを、食べたくてしょうがなかったんだ(笑)」

──RIZINとBellatorの対抗戦に出場するために手っ取り早いのはライト級のトップになることです。ただし今、ライト級ワールドGPが行われています。その裏でポスト・ワールドGPを睨んだ試合が組まれている。アーチーの次の試合もそういう戦いだと思います。

「エマニュエルは30戦近くキャリアのある、経験豊かなファイターだ。だから、最高の状態でケージに上がってきてほしい。そういう相手に勝ちたい。そのために自分のやるべきことをやる。ただトップになることに関しては、急いでいない。もちろん世界ライト級王座がゴールだ。でも、今じゃない。トーナメントが終ってから、現実的になってくるだろう。つまりはそれまでに3試合か4試合戦って、連勝を伸ばすことができる。

トーナメントが終わる頃には、俺がタイトルに挑戦する力があることを誰もが認めるようになっているだろう。まぁ、今回の試合で勝てばGPの準々決勝で負けた選手と戦いたいと思っている。マネージャーともそういう話をしているよ」

──なるほど。ところでアーチーはレスリングがベースですが、打撃を使うことが多い。そのために相手のパンチを被弾することもありますね。

「レスリングをやろうと思えば、いつでもできる。15分間、レスリングでコントロールすることも容易い。ただ、打撃戦だって恐れていない。多くのレスラーがMMAでもレスリングだけで戦うだろう? きっと怖いんだよ。でも、俺は怖くない。殴られることを恐れることはないんだ。ファイトがしたい。そして、MMAを戦ううえでレスリングだけでなく、コンプリートファイターだと皆に認められたいから。

レスラーやグラップラーは打撃戦が嫌なわけじゃなくて、殴られるのが怖いんだ。ちゃんとトレーニングの時から殴られておけって(笑)。俺だって、最初は少しは恐れていた。でも練習で殴られるから、怖くなくなったんだ。今は全く怖くない。殴り合いも大歓迎だ。

殴り合いはリスキーさ。でも、リスクを冒さない試合をするぐらいなら普通の仕事をやっている。俺はファイトするためにMMAを戦っているんだ。何より自分がやってきたトレーニングを信じている。試合が始まれば、ただ戦うだけ。試合前にどれだけ綿密に作戦を立てようが、その作戦を実行するには逃げのファイトをしちゃいけないんだ」

──では金曜日の夜、今後はさらに上の相手と戦うチャンスを得るためにも、どのようなファイトを皆に見せたいと思っていますか。

「ファン、プロモーターの皆に、自分よりずっと経験豊かな相手に勝ち、俺はチャンピオンになる器なんだと見せつけたい。俺はその他大勢のファイターじゃない」

■視聴方法(予定)
6月17日(土)
午前6時30分~ U-NEXT

■ BELLATOR297計量結果

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ワジム・ネムコフ: 203.8ポンド(92.44キロ)
[挑戦者]ヨエル・ロメロ: 205ポンド(92.99キロ)

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]セルジオ・ペティス: 134ポンド(60.78キロ): 133.8ポンド(60.69キロ
[挑戦者]パトリシオ・フレイレ: 134.2ポンド(60.87キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
コーリー・アンダーソン: 205ポンド(92.99キロ)
フィル・デイヴィス: 206ポンド(93.44キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダニエル・ジェイムス: 265 ポンド(120.2キロ)
ゴカン・サリカム: 246ポンド(111.58キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヴラジミール・ゴウベア: 264 ポンド(119.74キロ)
ゲイブリエル・サヤッグ: 261ポンド(118.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー: 171ポンド(77.56キロ)
ボビー・ナッシュ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
ピーター・バウシュト: 156ポンド(70.76キロ)
ガジ・ラバダノフ: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジャリール・ウィリス: 171ポンド(77.56キロ)
ラマザン・クラマゴメドフ: 170ポンド(77.11キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル: 155ポンド(70.31キロ)
シャミル・ニカエフ: 156ポンド(70.76キロ)

<ミドル級/5分3R>
ノルベルト・ノヴェニーJr: 185ポンド(83.91キロ)
カミル・オニシュチョク: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
アーチー・コーガン: 155ポンド(70.31キロ)
エマニュエル・サンチェス: 155ポンド(70.31キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カール・ムーア: 205ポンド(92.99キロ)
アレックス・ポリッジ: 204ポンド(92.53キロ)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ: 145ポンド(65.77キロ)
リッチー・スマーレン: 145ポンド(65.77キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン: 186ポンド(84.37キロ)
マシュー・ペリー: 184ポンド(83.46キロ)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロー: 145ポンド(65.77キロ)
エドウィン・チャベス: 146ポンド(66.22キロ)

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BELLATOR Bellator297 MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC セルジオ・ペティス パトリシオ・フレイレ ムン・ジェフン 元谷友貴 朝倉海

【Fight&Life & RIZIN & Bellator297】朝倉海のペティス✖フレイレ予想「パトリシオのコンディション次第」

【写真】MMAPLANETで朝倉海の言葉が掲載されるのは、今から7年前──ムン・ジェフンに敗れた直後のインタビュー以来、5度目です (C)MMAPLANET

今月 22日(木)発売予定のFight&Life#97で7月30日にRIZINバンタム級王座決定戦でフアン・アルチュレラタと対戦する朝倉海の巻頭インタビューが掲載される。

自身のタイトル戦、右の拳の負傷の前後──ラスベガスでの練習で何が変わったのか。今後のMMAファイター人生の進路などを朝倉が語ったインタビュー。ここではその番外編として、朝倉の進路に大いに関係してくるであろう一戦。同誌発売前に決着を見るセルジオ・ペティス✖パトリシオ・フレイレのBellator世界バンタム級戦の行方について彼の予想をお届けしたい。


──ROAD TO UFC のバンタム級トーナメント、海選手から見てどのように思いましたか。

「あんまり見ていないですね(笑)。誰が出ているのか ……上久保(周哉)選手とかですよね。上久保選手の試合は、少しチェックしました」

──なるほど。では 16 日に行われる Bellator バンタム級選手権試合ですが、セルジオ・ペティスかパトリシオ・フレイレか。どちら勝つと踏んでいますか。

「いやぁ……パトリシオのコンディション次第だと思います。バンタム級に落として、どれぐらいのパフォーマンスが発揮できるのか。パワー が落ちないのか。スタミナの消耗度合がどうなるのか。どこまでフェザー級の時のように動けるのか。そこ次第じゃないでしょうか。

減量でめっちゃ弱くなってしまう人っているじゃないですか ? そういうのが無ければパトリシオなのかと思います。フェザー級と同じように動ければ、 パトリシオですね。でも体重を無理に落とすと、弱くなる人もいるので ──それ次第、ピットブルのコンディション次第です」

※瀧澤謙太戦と元谷友貴戦のステップ、重心の違い。エリー・ケーリッシュ・コーチ、そして自らのタイトル戦について朝倉海が語ったインタビューが掲載されるFight&Life#97は6月22日(木)に発売です。

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『Bellator 297: Nemkov vs. Romero』前日計量動画

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MAIN CARD (Showtime (9 p.m. ET)

・Champ Vadim Nemkov (203.8) vs. Yoel Romero (205) – for light heavyweight title
・Champ Sergio Pettis (134) vs. Patricio Freire (134.2) – for bantamweight title
・Corey Anderson (205) vs. Phil Davis (206)
・Daniel James (265) vs. Gokhan Saricam (246)

PRELIMINARY CARD (MMA Junkie, 6 p.m. ET)

・Wladmir Gouvea (264) vs. Gabriel Sayeg (261)
・Kyle Crutchmer (171) vs. Bobby Nash (171)
・Pieter Buist (156) vs. Gadzhi Rabadanov (156)
・Ramazan Kuramagomedov (170) vs. Jaleel Willis (171)
・Mike Hamel (155) vs. Shamil Nikaev (156)
・Norbert Novenyi Jr. (185) vs. Kamil Oniszczuk (186)
・Archie Colgan (155) vs. Emmanuel Sanchez (155)
・Karl Moore (205) vs. Alex Polizzi (204)
・Timur Khizriev (145) vs. Richie Smullen (145)
・Jordan Newman (186) vs. Matthew Perry (184)
・Edwin Chavez (146) vs. Cody Law (145)

 『Bellator 297: Nemkov vs. Romero』前日計量結果。全員パスしています。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・ワジム・ネムコフ vs. ヨエル・ロメロはネムコフ支持10人、ロメロ支持1人。

・セルジオ・ペティス vs. パトリシオ・“ピットブル”・フレイレはペティス支持1人、フレイレ支持10人。

・コーリー・アンダーソン vs. フィル・デイビスはアンダーソン支持9人、デイビス支持2人。

・ダニエル・ジェームス vs. グーカン・サリカムはジェームス支持10人、サリカム支持1人。続きを読む・・・
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【Bellator297】パトリシオ・フレイレ戦へ、セルジオ・ペティス「$100万を手にする機会を逸した代償」

【写真】昨年8月、バリに自分探しの旅に行っていたというセルジオ(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator297「Nemkov vs Romero」のコメインでBellator世界バンタム級正規王者セルジオ・ペティスが、2021年12月以来の実戦の舞台に立つ。

対戦相手はベラトール史上最高のファイター、3度のフェザー級王者でライト級も制したパトリシオ・フレイレだ。昨年4月にヒザを負傷し、長いリハビリ期間が必要だったセルジオの復帰を前にインタビュー(※取材は2日に行われた)。

試合のない間に再発見したMMAへの想い。後世に語り継がれる試合を前に、セルジオは「マネーより、レガシーを追い求める」と言い切った。


──セルジオ、1年7カ月振りの実戦復帰が迫ってきました。ACLの再建が上手く行って良かったです。

「去年の4月にラフェオン・スタッツと戦う前……3週間半前に、レスリングの練習中に不慮の事故だったんだけど、蹴られてぶつけるような形でヒザをやってしまった。それでGPという最高の舞台で戦う機会を逃すことになり、100万ドルを手にする機会も指を噛んで眺めているしかなかった。

でも1年半のブレイクが、僕をリフレッシュさせてくれたよ。ヒザは全く問題ない。100パーセントの状態で、パトリシオ戦を迎えるよ」

──ACLの手術後、あのGSPでさえパフォーマンスが落ちました。

「ACLのケガからカムバックして、以前と変わりないパフォーマンスを見せることができているアスリートは、他の競技でもいくらでもいるから──そこは全く心配していないよ。逆にこのタイムオフがあったことで、僕はより成長できたしね。ケガで練習ができなくても、ジムに行ってチームメイトのミットを持ったり、練習を眺めていると如何に自分の人生にマーシャルアーツが欠かせないものなのか。MMAを愛しているのかが、再認識できた。失ったモノもあったけど、より大切なモノを手にすることができたよ。

ケージのなかで戦いを繰り返していると、このことを忘れてしまうこともあった。僕にとってマーシャルアーツはビジネスではなくて、ライフスタイルだ。5歳の時から、好きでコレをやり続けてきたのだから。プロファイターとして戦い続けていると、ネガティブなことを経験し自分を見失うこともある。でも、この静養期間で、僕はマーシャルアーツに対してすっかりポジティブになることができた。このケガがあって僕のキャリア、人生は変われたと思う。そのために、僕はヒザをケガしたんだよ。そう信じている」

──100万ドルのトーナメントを戦う機会を逸して、そのような気持ちになれるのも素晴らしいことですね。

「最初は落ち込んだよ。でも行きつくところは、僕はマネーでなくレガシーを追い求めている。試合から離れて、自分の人生を見つめ直した。ケージの外にも幸せはある。でも、やっぱりあそこで戦っていたい。そして、パトリシオという3度のフェザー級チャンピオンで、ライト級も制した男と戦える機会が巡ってきた。これは100万ドル・トーナメントより、僕の求めている戦いだよ」

──ではワールドGPを制したパッチー・ミックスが、暫定王者になったことはどのように思っていますか。

「僕が一歩下がっている間に、多くの悲喜こもごもが見られた。ラフェオンは最初に暫定王者になり、MMA界のスターになった。そして、最後に持っていったのがパッチーだ。パッチーもGPでホリグチに勝った、それも一方的にね。そして、マゴメド・マゴメドフをRNCで破り、最後はラフェオンをヒザ蹴りで下した。僕とパッチーは同世代、2日だけ彼が年上で(笑)。僕と彼はこれからがピーク。絶対にパッチーと僕の試合は、実現するだろう。パトシリオとの試合を終えてからね」

──ところで試合用の練習を行えるようになったのはいつ頃からですか。

「本格的に練習ができるようになったのは、1月になってからだ。それまではやれる範囲でやるという感じだったけど、今年に入ってファイトゲームを実行するための練習に戻ることができた」

──それにしても、カムバック戦がキャリア最大の戦いといっても過言でない試合となりました。

「これが100万ドルを手にする機会を無くした、代償だと思っている。GPチャンピオンになれなかったし、ミリオンダラーも手にできなかった。でもベラトールで最高のファイターと戦うチャンスが手にできた。素晴しい機会だ。後世に語り継がれる戦いになる」

──ライト級でマイケル・チャンドラーをKOしているファイターが、自分の前に立ち塞がる日が来ると思っていましたか。

(C)BELLATOR/JACK DOMBRO

「クレイジーだよ。

マイケル・チャンドラーだけでなく、ベンソン・ヘンダーソンとも戦っている。彼はこのスポーツのレジェンドだ。パトリシオとケージで向き合えることを光栄に思う。彼はMMAファイターとして、全ての局面において強さを持っている。何よりもスマートだ。パトリシオはレンジを理解し、いつ力を入れるのか──そのタイミングも分かっている。寝技での防御力も秀逸だ。彼こそ、何でもできるファイターだろう。

ワイルドだし、KOパワーもある。でも、しっかりとゲームプランを実行できる。パトリシオと戦うことが決まって、正直、悪夢で目が覚めることがあった。でも、そういう戦いを求めて僕はMMAをやっている。怖いよ──でも、そこを乗り越える。絶対に僕が勝つ」

──この25分間、どのように戦いたいと思っていますか。

「20分以上、戦うことになるだろうね。この試合に向けて、自分の戦い、考え方、動きを見つめなおした。新しいセルジオ・ペティスを見せることができるだろう。フィニッシュできる機会が訪れるなら、当然そうする。でも5Rを戦う準備もしているよ。

何より今回の試合に関しては、パトシリオがバンタム級に落としてくることも勝負の行方に大いに関係してくる。いつもより、余分に10ポンドの減量が必要だ。僕がフライ級で戦っていた時、自分の動きに自信が持てなかった。体重を落とすことに頭が行き過ぎて、戦いにフォーカスできなかったからね。今、まさにパトリシオがそういう状況にあるはずだ。ゲームプランより、135ポンドに体重を落とすことに頭がいっているに違いない

18カ月前と比べて、僕はファイターとして、何より人間として成長した。MMAファイター人生に終わりはない。常に最高のセルジオ・ペティスを求めている。それでいて、人として自分の好きなことにここまでのめり込めるなんて、凄く幸せだと実感している。去年のケガは、僕をファイターだけでなく、世の中を行く抜く上でスマートにしてくれたんだ」

──ところでベラトールはフライ級王座を設けます。さきほど、フライ級での戦いの苦しさを話してくれましたが、セルジオが2階級制覇を目指すことはあり得ますか。

「しっかりと、自分と見つめ合って答えを出さないといけない。ただし、ホリグチがチャンピオンになるようだと、絶対的にペティス✖ホリグチ02は行わるべき戦いだよね」

──セルジオは堀口選手がチャンピオンになってほしい?

「僕は彼のファンだから。いつだって日本最強のファイターを、その技術をリスペクトしているよ」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「皆、応援ありがとう。今年こそ、大晦日にRIZINとの対抗戦で皆の前で試合をしたいと思っている」

■視聴方法(予定)
6月17日(土)
午前6時30分~ U-NEXT

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