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【NEXUS29】横山武司を迎え撃つフェザー級王者、山本空良─02─「柔術家の寝技をMMAで圧倒する」

【写真】写真は約11カ月前のRIZIN TRIGGER01での計量のもの。今回の試合は、あれから数えて7戦目となる山本空良(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(月)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるNEXUS29で、横山武司を挑戦者に迎えてフェザー級王座の防衛戦を行う山本空良のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

すでにRIZINでレギュラー選手のポジションを獲得している山本が語る、NEXUSへの愛。そして横山武司を迎え撃つ、MMAファイターとしての心情とは。

<山本空良インタビューPart.01はコチラから>


――2021年にNEXUSフェザー級王座を獲得し、Road to ONEを経てRIZINに参戦します。しかしその初戦で、鈴木千裕選手に判定負けを喫しました。初めての大舞台での黒星でしたが、あの敗戦についてはどのように考えていますか。

「あの試合は、自分のキャリアにおいて一番のミスというか……。自分は試合前に打撃を練習していて、キックボクサーに打撃で勝つと自分にとっても大きな自信になると考えていました。それで負けてしまったのは、ダメなことだったと思います。でもあの試合から、打撃に対する恐怖心もなくなったんですよね。

鈴木選手は打撃が強いし、メチャクチャ速くて。これは海外の選手と同じぐらいのスピードがあるんじゃないか、と思いました。それを感じることができて、負けたにせよ自分の成長を感じることができた試合です。だから、やって良かったなと思います」

――キックボクサーに打撃で勝つ、あるいは柔術家に寝技で勝つ。それはそれで格闘技のロマンだとは思います。しかし……。

「そういうのはありますよね(苦笑)。でも、これはMMAなので。今はUFCファイターのように技術のレパートリーを増やしてきました。もともと自分の技術は精度が低いところもあったので、その精度を高めています。
やっぱりMMAは戦いの自由度が高いと思うんですよ。だから自分も、もっと自由に、いろんな戦いの幅を広げていて。だから今は、MMAが楽しいって思えるような練習ができています」

――そうしてRIZINに出場するなか、今年5月にはNEXUSフェザー級王座の防衛戦を行い、寿希也選手をRNCで下しています。そして次の横山戦が2度目の防衛戦となるわけですが、今の山本選手にとってNEXUSに出場は、どのような意味を持つのでしょうか。

「感謝の気持ちが大きいです。自分はもともとZSTに出ていて、そのZSTが活動しなくなりました。それで、どこに出るか――と考えていて。その時にNEXUSで1試合したあと、すぐに王者決定トーナメントは出せてもらいました。自分を救ってくれて、育ててくれた。だからNEXUSのベルトを持ち続けるのは自分の感謝の気持ちだし、NEXUSも盛り上がるために自分をいくらでも使ってほしいです。

自分なんかが出場して、NEXUSが盛り上がるかどうかは分からないです。でもRIZINで活躍して、NEXUSにも出る。そうやって一緒に成長してきたいと思っています」

――RIZINの試合数が増えても、NEXUSのベルトを返上することは頭の中になかったわけですね。

「はい、返上はないです。今年はNEXUSに出るのが2回目で、これが年1回になることはあるかもしれません」

――最初の話に戻ってしまうかもしれませんが、このRIZINの試合ペースで、さらにNEXUSにも年2回出場していることが驚きです。

「アハハハ。実は7月のケラモフ戦のあと、9月にRIZINでもう1試合してから、今回のタイトルマッチに臨みたいと思っていたんです。ただ、9月はもうマッチメイクの枠がなくて。10月の福岡大会はどうですか、というお話を頂いたんですけど、それだとNEXUSのタイトルマッチが近いので、お断りさせていただきました」

――1年に何試合するつもりだったのですか……。

「もうちょっと休みたいなぁ、と思う時もあります。でも試合に向かうことが好きなので。今回もNEXUSにとっては2022年の締めの大会で、そのメインでタイトルマッチをやらせてもらえることは、すごく嬉しいです。僕はNEXUSの顔になりたいので。

もうNEXUSの顔になっている、って言われることもあります。それなら、もっともっと大きな存在になりたい。僕が活躍することで、NEXUSのファイターがもっとRIZINに呼ばれるようになったら嬉しいですね。目標はNEXUSを修斗、DEEP、パンクラスと並ぶプロモーションにすることです」

――おぉっ!! ただ、その試合サイクルだと、どうしてもリングとケージの違いという部分は出てこないですか。

「そうですよね(笑)。やっぱりケージのほうが好きです。リングで戦うのは良いですし、リングにも良いところはあります。でもパウンドを打たれている相手が、パウンドを避けているうちにリングから落ちてしまったりとか。そういう安全面でも、ケージのほうが良いんじゃないかとは思っていますね」

――それと山本選手がRIZIN TRIGGERで新居すぐる選手をKOした試合を見ても、足さばきがケージ用のものになっているように思います。ケージ際をつたうように下がりながら、相手が追いかけて来たところに右ストレートを合わせて倒すという……。

「ありがとうございます。自分は偉そうなことを言える立場ではないのですが、リングで戦っているRIZINの選手が、ベラトールのケージで戦う時はどうなるのかな、って思います。リングに慣れていると、どれだけキャリアがあっても、ケージの感覚を取り戻すのは難しいのではないかと。

その点ではクレベル×パトリッキーが、大晦日の次にベラトールのケージでどうなるか――ですよね。クレベルもKSWではケージで試合をしていて、今はずっとリングじゃないですか。大晦日もケージで見たかったんですよね……。ベラトールの選手に関して、ケージ際の戦い方が好きなので」

――では次の試合で、ベラトール流のケージ技術を楽しみにしています。NEXUSの話に戻りますが、現在のフェザー級の動きについて気になるところはありますか。特に今大会では、前回の防衛戦で下している寿希也選手が、LFAでも試合をした河名マスト選手と対戦します。

「いろんな選手の名前を聞くのですが、まだ戦績が浅い選手ばかりで。まだ自分を倒すような選手はいないと思っています。ただ、河名選手はグレコの実績があるので、試合したいですね。

自分はアグォン戦やケラモフ戦を見ても、やっぱりレスリング力が足りないと思います。だから河名選手のようにレスリングが強い選手と、どんどん組んでいきたいですね。だから今回、横山選手に勝つことができれば、次は河名選手と対戦したいです」

――今回の対戦戦相手である、横山選手もまだMMAキャリアは3戦です。これまで横山選手のことを相手として意識したことはありますか。

「正直、意識したことはなかったです。もちろん寝技が強い選手という印象はありますし、あれだけ寝技の展開が速い選手も珍しいとは思います。ただ、まだMMAは3試合しかしていない。だから柔術家の寝技を、MMAとしてMMAの動きで圧倒します」

――先ほどの言葉通り、MMAとして勝つと。

「はい。相手は寝技の展開が速いといっても、MMA全体のスピードは自分のほうが速いと思っています。どんどんスクランブルを仕掛けて、寝技に持ち込ませないようにしたり、自分のポジションを取っていったり、とか。スピード、スタミナ、そしてMMA力は自分のほうが上です」

――では最後に、次の試合に向けての意気込みをお願いします。

「今年は試合が多くて、山本空良に成長が見られないと言う人も多いと思います。でも、ケラモフ戦以降、メチャクチャ練習してきました。圧倒的な差を見せつけて、NEXUSのチャンピオンが最強であることを証明します。よろしくお願いいたします!」

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ABEMA DEEP MMA MMAPLANET ONE PANCRASE Pancrase327 RIZIN RIZIN TRIGGER01 住村竜市朗 手塚裕之 木下憂朔 村山暁洋 菊入正行

【Pancrase327】立川でのパンクラス、カード第一弾は木下憂朔×村山暁洋の年の差2ディケイド対決

【写真】このタイトな寝技に持ち込まれると村山。スペースがあって殴ることができると木下の試合だ(C)KEISUKE TAKAZAWA & MMAPLANET

4日(金)、パンクラスが4月29日(金・祝)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催するPancrase327のカード第一弾として、木下憂朔×村山暁洋のウェルター級マッチを発表した。

ポスト・イーストコースト時代のパンクラス、3月のベルサール高田馬場に続き、立川での新会場でまずウェルター級の新旧対決──そしてランキング1位✖2位のぶつかり合いが決まった。


ランク1位、21歳の木下はプロ5戦目となった昨年11月のRIZIN TRIGGER01におけるDEEPウェルター級チャンピオン=住村竜市朗戦でキャリアは初黒星を喫してからの再起戦となる。とはいっても木下は右のパンチを2発当て、ノックダウン状態の住村に対し、顔面踏みつけを連続で見せた際に金網を掴んでいたことでの失格負けだ。

金網掴みは反則であるのは事実。とはいえレフェリーも「掴むなよ」という注意は与えてはいたが、割って入る間もなく住村が戦闘不能となり、木下はケージ内でウィナーコールを受けていた。

試合後に重大な反則として裁定が覆ったわけだが、重大な反則であれば反則である分、その場で失格を告げられるべきだった。木下は一度は手にした勝利が零れ落ちた──本人も周囲も、何より見ていたファンもそう思うであろう。

そんなプロ初黒星を喫した木下は、反則行為は猛省して然りだが、DEEP王者を内容で圧倒しており自信をつけた一戦になっているに違いない。そしてパンクラスに凱旋とはならなかったが、戻っての初戦で直近の試合が暫定ウェルター級王座決定戦だった元ウェルター級KOP村山が相手となった。

プロキャリアでいえば6戦目の木下に対し、村山は44戦目。年齢では42歳と木下の倍を生きてきた。とはいえ人生の大先輩も木下にとっては殴り倒すべき相手でしかない。

正規王者の手塚裕之がONEを主戦場にしている今、木下のデカゴンでの標的は暫定チャンプ菊入正行の首でしかないはず。菊入が1勝1敗、2試合とも判定決着だった村山に対し、木下は必倒のファイトを心掛けるに違いない。その勢いを真綿にしみ込ませるようベテランの巧妙さを村山が見せることができるか。そんな事実上の次期挑戦者決定戦だ。

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DEEP MMA RIZIN RIZIN TRIGGER01 Special ストラッサー起一 セルジオ・ペティス 堀口恭司 安谷屋智弘 川中孝浩 松場貴志 柏木信吾 海外 竿本樹生

【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:11月:竿本樹生✖松場貴志「あとから考察すればするほど面白い」

【写真】柏北米MMAっぽいテイクダウン&スクランブルの醍醐味が見られた──試合をモヒガンサンにいる柏木氏が熱く語った (C)RIZN FF

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る──装いも新たになった当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。そんな新たにMMAPLNAETが迎えた3人の論客──まず一人目は、RIZINマッチメイカーの柏木信吾氏だ。

海外MMAの造詣の深さでいえば、この国で1、2位を争う柏木氏が選んだ2021年11月の一番。11月28日に行われたRIZIN TRIGGER01より、竿本樹生✖松場貴志戦について語らおう。


──装いも新たに今月の一番シリーズ、その第一弾として柏木さんが選ぶ11月の一番をお願いします。

「まぁ、僕の場合は立場上どうしても言及する試合については気を遣ってしまいますので、今回はRIZIN TRIGGER 1stの竿本樹生✖松場貴志戦とさせてください」

──押忍(笑)。RIZINにとって初のケージ大会でした。まず、その感想をお聞かせください。

「やっぱりケージも良いですね(笑)。そして、この試合はMMAをやっているという感じが凄くしました」

──こういう表現は余り良くないのかという気もしますが、RIZINっぽくない試合でした。

「いや、本当に仰る通りだと思います。RIZINっぽくないというか、凄くMMAなんです。やっていることが。最終的には打撃での距離、間合い争いが続いたのですが、要所で見られるテイクダウンとスクランブルの攻防、攻めとディフェンスがまんべんなく散りばめられた見応えのある試合だったかと思います」

──竿本選手有利という予想のなか、結果も竿本選手のスプリット判定勝ちでした。

「松場選手はノーマークだったというのはあります。試合になると堂々としていましたね。会見のキャラとは違った堅実さと繊細さが垣間見えたパフォーマンスでした。もう少し手堅くテイクダウンを狙うのかと思ったのですが、打撃の局面も長かったですね」

(C)RIZN FF

──練習で見せる良さ、外を取っての左ストレートを正中線に入れる。そこが試合で十分に出せていたように感じました。

「それを引き出したリードジャブの良さもあったと思います。ミドルレンジで打ち落とす、竿本選手の入りを止めるうえで凄く有効だったと思います。2月のDEEPであった安谷屋智弘選手との試合は、やり過ぎてバランスを崩していたのが、程よく攻撃をしていました」

──それと竿本選手のテイクダウンの受けの強さも秀逸でした。

(C)RIZN FF

「1R終盤の松場選手のダブルレッグを切った時、もう取られているタイミングですけど、半身になって足を一本残して、腰を切って防ぎました。あそこは僕も後から映像を見なおしました。

松場選手の入りも良くて、それを切る竿本選手。良い攻防でしたね」

──柏木信吾個人の目線では、あの試合というのは?

「個人的には大好きです。それこそVJTでマモルさんとダレル・モナヒュー戦も大好物ですけど、一緒に見ていたSBのシーザー(武志)会長が『これ、分かんねぇだろうなぁ』とボソッと言っていました。この試合も、そういう試合だったと思います。

なんというか、あとから考察すればするほど面白い試合。『ここで、こんなことをやっていたんだ』という新しい発見が出てくるような試合かと。会場で見ていると、正直なところ盛り上がったか、大会が終わってから印象に残っているかといえば、そうはならなかった試合です。見直せば要所で面白いやりとりがあったと気付くような」

──そこでいえば私はライブ配信を視聴させていただいたのですが、解説の石渡伸太郎選手……じゃない、石渡さんの解説が秀逸で。あの解説があれば、今、柏木さんが言われていたことがライブ中継で理解できたと思います。さすがイジー・レスリングの権化、石渡さんの話振りでした。

「そうだったのですねぇ。自分が実況付の映像を見ていなかったので……。それは良かったです」

──その石渡さんが判定は両選手につく試合で、個人的には松場選手と言う風に評していました。

「そこは好みというか、もうMMAの見方にもよって来るかと思います」

──前に出て空振り込みのパンチ、下がって当てる打撃。自分もどちらかという、後者を評価しがちです。

「分かります。ただし、下がって当てる選手はしっかりと倒すシーンが欲しいですね。前に出る選手の方がリスクを冒していると言えますし。

勝敗を見出す要素が前に出たか、下がっていたか──そのニ択であれば、前に出た選手が評価される、そういう判定基準でも良いと思います」

──この試合、全くノーマークだった松場選手の評価は高まるのでしょうか。

「う~ん、これはRIZIN目線で言わせていただくと、先ほども言ったように大会終了後にも心に残るだけのインパクトは残せていないです。だから現状維持ですね。ただし、この試合だけをフォーカスすると凄く良い試合。緊張感のある試合でした。

松場選手の評価が下がることはないはずです。あのキャラと違って、繊細なことができるというのを見ることができました。今回、RIZINをケージでやりましたが、ケージの部分がなかなか出なかったじゃないですか?」

──そうですね。ストラッサー起一✖川中孝浩以外では、余りなかったです。

「ハイ、そういうなかで竿本✖松場戦は組んでケージまでのドライブ、金網を使ってのスクランブルという際の攻防、北米的なMMAだったと思います」

──ありがとうございます。今後、TRIGGERのない月も宜しくお願いします!!

「とんでもないです。では現場で堀口恭司✖セルジオ・ペティスを体感してきます!!」

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DEEP MMA RIZIN RIZIN TRIGGER01 イゴール・タナベ トミー・ランガカー ブラジリアン柔術 海外 田中一矢 青木真也

【RIZIN TRIGGER01】グラント・ボグダノフ「サトシがエベレストで、僕は小さい丘」、「イゴール、素敵」

【写真】試合後の会見直後、単独インタビューに応じてくれたボグダノフ(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、神戸市中央区のワールド記念ホールで開催されたRIZIN TRIGGER01で、グラント・ボグダノフが奥田啓介から秒殺勝利を挙げた。
Text by Shojiro Kameike

米国出身のグラントは、幼少より柔道を学び、レスリングと柔術も経験後に来日。日本では柔術、グラップリングの分野で活躍してきた。今年の6月にMMAに初出場、DEEPで田中一矢をRNCで下している。今回、MMA2戦目を勝利で飾ったボグダノフは、試合後にホベルト・サトシ・ソウザ戦を要求――その真意とは?

さらに当日の早朝にPolarisで勝利した練習仲間のイゴール・タナベについて聞くとテンションが爆上がりしたボグダノフ、試合直後のインタビューをお届けしたい。


――今日の奥田戦は、グラント選手にとってハードな内容でしたか? それとも考えていたより、うまくいった試合だったのでしょうか。

「両方です。試合時間は短かったけど、それだけじゃないですからね。一般の人が見ると、1Rだけ戦ってファイトマネーをもらって帰るという感じかもしれないですけど、この試合のために何カ月も費やしてきましたから。減量もあるし、ファイトキャンプもあるし――だからハードでありつつ、良い結果を出せたと思います」

――今回の試合がMMA2戦目となります。もうMMAには慣れてきましたか。

「いや、まだ経験が浅くて、決してMMAには慣れていないです。2戦目でRIZIN TRIGGERに出るというのは、結構ハードルが高かった。でも今回、そのハードルを乗り越えることができて良かったです」

――グラント選手は日本で、柔術やグラップリングの試合に出場しました。なぜ今、MMAを戦おうと思ったのでしょうか。

「周囲の人たちの影響ですね。僕の人生における一番の目標は、自分のジムを持つことでした」

――自分のジム=ALMA FIGHT GYM LIFEですね。

「はい、今は自分のジムに集中しています。でもMMAをやっている現役選手の友達がたくさんいて、その人たちの影響はあります。僕は100パーセントのMMAファイターではない。でも、MMAを戦う時は真剣に、常に進化することを目指しています」

――日本時間では今日の早朝、英国で行われたPolarisで練習仲間のイゴール・タナベ選手が……。

「そう! イゴール、素敵!!」

――いきなりテンションが上がりましたね。Polarisでイゴール・タナベ選手が、トミー・ランガカーに一本勝ちした試合はご覧になりましたか。

「試合は寝ていた時間だったので、あとでまずフィニッシュだけ見ました。あの舞台で、あの相手に一本勝ちしたイゴールは、もうスターパワーが100倍! 彼は世界に行きます。もちろん今回の試合前から世界的な選手だったけど、今後はもっとね。

イゴール・タナベとはMMAの練習も一緒に行う(C)MMAPLANET

そしてイゴールだけじゃない。日本には軽量級だけでなく重量級にも一本勝ちできる選手がいる――ポラリスがそう思ってくれたら、僕や他の選手も海外で戦えるチャンスが増えるんじゃないかな。

だから、イゴールにはすごく感謝しています」

――イゴール選手の勝利はグラント選手にとって、今日の試合に向けて力を与えてくれましたか。

「もちろん! イゴールが見事に一本を取ったから、僕も絶対にやらないといけない。そう思いました」

――なるほど。グラント選手ご自身は今後、MMAを中心に戦っていくのでしょうか。

「まずはブラジリアン柔術を世界に紹介したいです。もちろん今までも、ブラジリアン柔術は何度も紹介されています。ミノタウロ、ボンサイ柔術、グレイシー一族――彼らの功績は凄いです。でも今は、ボンサイ柔術に波が来ています。だけどボンサイ以外の柔術もあるよって、みんなに見せたい。だから今日、僕とサトシとの試合はどうですか、って」

――試合直後、ケージの中ではMMAでの対戦は否定していました。また、会見では柔術のエキシビションとしてサトシ選手と対戦したいと仰っていましたが……。

「エキシビションといっても、柔術のワンマッチですね。道着を着て、ガチで柔術の試合をやりたいです。エキシビションと言ったのは、MMAの大会でも青木真也さんとヒョードルのエキシビションがあったり、サトシ×5人チームとかあったじゃないですか。そういう感じで――でも真剣勝負で柔術の試合をやりたいです」

――普段はサトシ選手らボンサイ柔術と交流はあるのですか。

「僕に黒帯をくれたレアンドロ・クサノ先生は、クレベルやマルコス先生、サトシ先生と仲良しですね。僕はクレベルと挨拶を交わしたことがあるぐらいで、あまり知らないです」

――MMAイベントの中でサトシと柔術マッチを行う。今グラント選手がMMAをやっているのは、ご自身の柔術を広めるためということですか。

「そうです。僕は柔術家であり、ジムの経営者です。MMAをやりつつ、ジムで柔術やグラップリングの選手を育てたい。あと、2年ぐらい付き合っている彼女がいるんですけど、そろそろ結婚して家族を持つことも考えています。いろいろ忙しいけど、楽しい人生を過ごしています」

――ジムの経営者として、今後やりたいことはありますか。

「ジムを大きくしたいですね。ジムの会員さんや生徒たちの成長を見ると、今までの人生では無かった満足感があります。会社でボーナスをもらっても、その嬉しさは1日で消えるでしょう。だけど、みんなの成長は日々見えるものだから」

――分かりました。サトシ選手との柔術マッチが実現したら……自信のほどはいかがですか。

「もちろん自信満々です! 負けると思って試合する選手はいませんよ。実績でいえば、サトシがエベレストで、僕は小さい丘。だけど僕は体格で上回っているし、レスリングのスキルも普通の柔術家とは違うから、面白い試合になると思います。そして、勝つ自信もあります」

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MMA RIZIN RIZIN TRIGGER01   昇侍 萩原京平

【RIZIN TRIGGER01】試合後の談話 萩原京平「男らしい、気持ち良い打ち合い」&昇侍「今も元気です」

【写真】昇侍のテイクダウンに対しては「岩﨑(正寛)さんの指示が無かったら、どうなっていたか分からなかった。ありがたかったですね」と笑顔で語る姿が印象的だった萩原。一方、昇侍も「メインとしてふさわしい試合ができた」と清々しい表情を浮かべていた(C)SHOJIRO KAMEIKE

27日(日)、神戸市中央区のワールド記念ホールで開催されたRIZIN TRIGGER01のメインでは、萩原京平が昇侍を2R TKOで下した。
Text by Shojiro Kameike

「メインにふさわしい試合ができた」と語る両者。試合後のコメントは以下の通りだ。


萩原京平

ーー試合の感想をお願いします。

「嬉しいですね。メインにふさわしい試合ができたかなって。それと1Rが終わった時に、お客さんがすごい盛り上がっとったんが分かったんで、自分もテンションが上がりましたね。思っていたとおり男らしい、気持ち良い打ち合いができました。真っ向勝負ができたんで、思っていたとおり素晴らしい選手でしたね、昇侍選手は」

ーー今後については?

「試合後にも言ったとおり、大晦日に出たいと思っているんで。大晦日に出て、怪我がなければ年明けにも出て、朝倉未来選手にリベンジしてベルトを獲りたいと思っています」

昇侍

ーー相手のどんな攻撃が一番効きましたか。

「やはり右のパンチですね。効いたというか、テンプルにもらってグラつかされた、と言ったほうがいいですかね。あまり効いたという感覚はないんですけど、グラつかされて、リカバリーが追いつかない間に、最後はまとめられちゃったので。試合中は『まだいけるよ!」と言っていたと思うんですけど、映像を見たら、あのタイミングで蹴りを当てられたら仕方なかったかなと。テンプルにもらってグラついただけなので意識はーー今も元気です」

ーー今回はケージ中央で戦いたかったですか。それともケージ際に持ち込みたかったですか。

「スタンドに関しては、そんなに場所は気にしていないです。でもグラウンドでは、やっぱりケージ際のほうがコントロールしやすいので、テイクダウンすればケージ際に持っていくのがセオリーですよね」

ーー今回の試合では、相手をケージ際に運ぶのが難しかったのでしょうか。

「そうですね。ガチガチに組んでしまうと、自分も力を使ってしまうので。そこで消耗戦をしても、試合内容がつまらなくなってしまう。打撃の攻防のなかから、タイミングでテイクダウンを狙って、展開を作っていくというほうが、動きがあってお客さんも面白いと思うので。組んでジワジワというのは、基本的には自分はあまりやりたくないので、そう感じで戦いました」

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MMA RIZIN RIZIN TRIGGER01 RYO ブログ 中田大貴 堀江圭功

【RIZIN TRIGGER01】試合後の談話 堀江圭功「右拳が折れとる。掌底で」&中田大貴「痛みに鈍感」

【写真】前の試合から負傷していた右拳が、試合序盤に折れていたという堀江。中田の印象については「思った以上にタフでしたね」と苦笑いを浮かべていた。一方の中田は顔面血だらけとなるハードファイトの感想を聞かれて「楽しいです」と答え、記者陣からは驚きの笑いが起こっていた(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、神戸市中央区のワールド記念ホールでRIZIN TRIGGER01が開催された。セミファイナルでは、顔面から大流血しながら向かってくる中田大貴を、堀江圭功が左ボディをはじめとするパンチで迎え撃って判定勝利をもぎとっている。
Text by Shojiro Kameike

試合後は敗者の中田が先に会見場へ。鼻を負傷したのか鼻声で質問に答えつつ、途中でティッシュを欲していた。一方、勝者の堀江は右手を吊った状態で会見場に現れた。文字通り激闘を展開した両者の、試合後のコメントは以下の通りだ。


堀江圭功

ーー今日は左ボディブローをはじめ、堀江選手のパンチが何度も中田選手を捉えていました。これまでの試合であれば、KOできていたような手応えがあったのではないでしょうか。

「そうですね。普通の選手なら、あの左ボディでうずくまったりとか。練習でも結構あったので。でも今回は相手が、一発目が入った時は『ウッ』という素振りを見せていたんですけど、自分が右拳を使えないことに気づいたのかもしれません。そうなると相手も選択肢が減って、ボディが来る時が分かるので。それで最後のほうは耐えられたと思いますね」

ーーどれだけパンチが入っても、相手がガンガン前に出てきた時は、どのように感じましたか。

「そういう選手であることは、もともと頭に入っていたんですけど、笑顔で血をダラダラ流しながら近づいてきて……気持ちの強いファイターだなって。本当に『死んでもいい」っていう覚悟を持ったファイターだと感じました」

ーー堀江選手は右拳を痛めた時点で作戦を切り替えたのでしょうか。

「はい。試合前から、もし右拳を使えなくなったら掌底で行くということは決めていて。途中からはずっと掌底かロー、あるいは左ボディを打ったりテイクダウンしたり。それは右拳が折れた時の作戦でした。その作戦で勝てたので良かったですね。1Rが終わった時は『ヤバい、右拳が折れとる。掌底で行くわ』とセコンドにも伝えて。そんなシンドイなかで勝てたので良かったです」

中田大貴

ーーかなり左ボディブローが強烈に入っていたかと思いますが、あのパンチは効いていたのでしょうか。

「いや、パンチもボディブローも、何も効いていなかったです。別に……アハハハ。自分は痛みに鈍感なところがあって、大丈夫かなぁって感じでした」

ーー前回のパンクラスでの試合(9月12日、Ryoに判定勝ち)と比べると、手数は少なかったように見えました。

「堀江選手は距離の取り方がすごく上手かったです。距離設定がすごく上手くて。自分がちょっとでも中に入ると、ちょっとズラされて、若干離れちゃうので。だから、なかなか入り込めなくて。もっともっとガンガン入っていくべきだったんですけど、その距離設定に惑わされました。そういうところを突き詰めて、もっと練習しようと思いました」

ーー堀江選手は、これまでの対戦相手よりもレベルが高かったということでしょうか。

「そうですね。上手かったです。田村選手(田村一聖、5月30日にパンクラスでKO勝ち)とかも上手くて、全然距離が掴めないなぁと思いました。ただ、今回の堀江選手のほうが退避している時間は長かったので、より感じましたね。距離の設定が難しいなって」

ーーいつもハードな試合内容となりますが、今回の敗戦を受けて、ご自身のファイトスタイルを変えようと考えたりはしないですか。

「無いです。いや、分からないですね。変えるというよりは、付け足していくことはあるかもしれないですね。でも変えるつもりは全くないです」

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MMA RIZIN RIZIN TRIGGER01 中田大貴 堀江圭功

【RIZIN TRIGGER01】鬼神の笑み、殴られても倒されても動き続けた中田大貴、MMAで堀江圭功に完敗

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功(日本)
Def.3-0
中田大貴(日本)

まず左ローを見せた堀江が、右を当てて飛びヒザを見せる。さらに右ローを蹴った堀江に対しジリジリと前に出た中田が左フックを伸ばす。距離を取った堀江は右オーバーハンドから左ボディを決める。さらに左ボディアッパーで腹を抉った堀江が、序盤から中田を攻め込む。この一発は効いた感がある中田は、やや腹をかばう構えになったか。

さらに左前蹴りを見せた堀江は、左ジャブを当て左ミドルへ。中田は前に出て左フック、堀江はヒザとボディを攻める。続いてジャブを被弾し、ボディフックにも前に出る中田はジャブを受けても前に出る。堀江はボディ、ローをチェックしてジャブを伸ばす。ボディに左を合わせた中田だが、右を被弾してなお右フックを返していく。さらに左フックから右ハイを見せた中田はローか前に出る。

下がってボディやジャブを入れる堀江に対し、笑って前に出る中田は鼻血を滴り落とし左フック、右オーバーハンドを見せる。堀江は落ち着いてストレート、ジャブを当て中田が左を返す。ローを蹴った中田は右を被弾し、ジャブを受けてローからジャブを伸ばす。右ハイをかわした堀江が右を当てて、前に出て右を伸ばす。スピニングバックフィストの中田だが、堀江はボディを打ちこむ。回る堀江を追う中田が右ロー、ボディに右を見せる。完全に試合をリードした堀江だが、中田は顔面を真っ赤にしながら笑みを浮かべ続けた。

2R、鬼神のごとき笑みを浮かべる中田に、堀江が右オーバーハンドを当てる。ジャブからローの堀江、中田はボディを打たれても前に出る。さらにジャブを伸ばす堀江が右から左のコンビも、中田のパンチの回転が上がる。蹴り足を掴んだ堀江は、直ぐにリリースしてジャブを当てる。中田はボディを返し、左ミドル。さらにミドルをブロックして前に出るが、右を被弾する。

堀江は右、左ボディを渾身の力を込めて打ち込む。中田はそれでも下がらずジャブで前に出る。堀江はシングルレッグでテイクダウン、ハーフで抑える。フレームを創りエルボーを下から打つ中田に対し、堀江はしっかりと抑える。ポイント的には堀江が圧倒しているが、とにかく中田は不気味だ。左の細かいパウンドを落とす堀江が枕で固め、トップキープで2Rを戦い終えた。

最終回、左ボディで殴られた中田の前進に、堀江がダブルレッグでテイクダウンを奪う。クローズドからニーシールド、蹴り上げを見せる中田に対し、堀江が背中を蹴っていく。スクランブルでバックに回った堀江だが、胸を合わせてエルボーを打って離れる。堀江はここで右を当て左ハイ、そしてシングルレッグでテイクダウンへ。

堀江はハーフで抑え、左のパンチを落とす。ケージを使って立ち上がった中田が、ワンツーをヒットさせる。堀江はシングルレッグを決めてマウントへ。掌底を落とす堀江が、ヒジを打ちつける。ブリッジからスクランブルでスタンドに戻った中田はワンツーで前に出て、シングルレッグを切る。

驚異的な粘りを見せ──左を入れ、右を打ちこんだ中田に堀江はシングルレッグからリフトしてテイクダウン。残り30秒、さすがに勝負ありかと思われたが、中田はブリッジからスクランブルでバックに回るなど、最後まで動き続け時間に。

勝負は当然、3-0で堀江に凱歌が挙がった。


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MMA RIZIN RIZIN TRIGGER01 キック ストラッサー起一 川中孝浩

【RIZIN TRIGGER01】ストラッサー起一、川中孝浩を右で倒して肩固めで一本勝ち

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一(日本)
Def.1R4分10秒by 肩固め
川中孝浩(日本)

サウスポーの川中の右ローをかわし、右ストレートからヒザ蹴りをストラッサーが放っていく。直後のクリンチ戦で、ストラッサーのボディロックを川中が内股で投げでマウントへ。ストラッサーは落ち着いてブリッジから、腹ばいになり頭を抜いてシングルレッグでテイクダウンを決める。

立ち上がった川中に小外掛けでテイクダウンを決めると、ストラッサーは肩固めからマウントを取る。抑えに転じ、ローマウントのストラッサーは再び肩固めを狙う。左側へスライドしようとしたタイミングでブリッジで上を取った川中は、立ち上がって左から右とサッカーボールキックを蹴る。この右が当たり、シングルにもヒザを入れた川中に対し、上で組みなおしたストラッサーがヒザをボディに入れる。

ケージ際のクリンチにはブレイクが掛かり、川中が左から右を振りって前に出る。右を当てたストラッサーは、立ち上がってきた川中に右を当てて2度目のダウンを奪うと、パウンドでなく肩固めをセットしタップを奪った。


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DEEP MMA RIZIN RIZIN TRIGGER01 キック 住村竜市朗 木下憂朔

【RIZIN TRIGGER01】キャリア5戦目、木下憂朔がDEEPウェルター級チャンピオンを踏みつけ葬→失格に

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
Def.2Rby TKO
住村竜市朗(日本)

サウスポーの木下が左を伸ばす。住村は右前蹴りを見せる。右から左を振るって前に出る木下に対し、住村が右を返す。木下は左ミドルから、前に出て圧を高める。続く左ハイを空振りしてバランスを崩した木下だが、住村が抑えに来るところで立ち上がって距離を取り直す。

住村のワンツーにも、木下は外を取り、左ローへ。ここでくるぶしが住村の急所に入り、試合が中断する。再開後、木下が前蹴りから右ローを放つ。住村のステップインに右フックを合わせた木下はローを続け、左フックを入れる。住村はクリンチも、すぐに離れる。落ち着いて戦う木下に対し、住村が右を当て返す。ミドルを蹴った住村、木下は三日月を返す。ここから左、そして右を見せた木下だが、住村も右を打ち返す。右を入れた住村、続く左フックは空振りに。残り10秒、左を2発当てた木下に対し、住村が右を打ち時間となった。

2R、左ミドルで姿勢を乱した住村が、下に張りハーフガードを取る。立ち上がりつつヒザを見せた木下が、スタンドに戻ると三日月を蹴る。住村は組んでバックへ、ボディロックテイクダウンへ。立ち上がった木下だが、住村はもう一度ボディロックテイクダウン&スクランブルでバックに回る。

木下は住村を振り落として、スタンドに戻ると余裕の表情を浮かべジャブから左を伸ばす。続いて左ボディ―を入れた木下は、右をヒットさせる。下がってもう一発右を打ち抜かれた住村はダウン。サッカーボールキックを狙った木下は、ダウン状態の住村の顔面に左のスタンプから、右で連続の踏みつけで住村の意識が飛び勝負が決した。

「この階級、僕みたいな若手がいなくて盛り上がっていなかったですけど、これから僕が引っ張っていくんで。本気でこの階級で世界を目指してやっているんで。皆さん、僕の試合みてください。絶対はずれないんで。暇なんで、大晦日行きたいです!!」と木下はマイクで話した。

※試合後、木下が金網を掴んでいたため重大な反則行為ということで失格という裁定が下った。


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MMA RIZIN RIZIN TRIGGER01 キック ボクシング 松場貴志 竿本樹生

【RIZIN TRIGGER01】持ちうるポテンシャル全開、ベストバウトも松場は竿本にスプリット判定負け

<フライ級/5分3R>
竿本樹生(日本)
Def.2-1
松場貴志(日本)

サウスポー同士、左ローを蹴った松場がローを繰り返す。竿本のダブルをスプロールした松場は左ローを続け、テイクダウンを切っていく。竿本は左のオーバーハンドのフェイクを見せ左フックで前に出る。松場の右ジャブに竿本は右を振るって前に出る。レスリングが出来るモノ同士のキックボクシングマッチは、松場のローに竿本が右を合わせ、松場はローからパンチに繋げる。さらに左ストレートを伸ばした松場は、右フックをかわす。

ジャブを当てた松場は、パワフルな竿本の攻撃を吸収するようなファイトを見せ、フックやアッパーにも右を当て返し、ジャブを入れる。残り30秒、右フックを竿本が当て、松場が左アッパーを当て返し、右アッパーにダブルレッグを合わせる。抜群のタイミングも竿本が、倒れず時間となった。

2R、左ヒザをボディに入れた松場は、右ジャブを伸ばす。右フックが交錯すると、竿本の右ボディアッパーが松場の急所に入り試合が中断する。再開後、左から右を振るって前に出る松場が、その左から右を当てる。竿本も右を伸ばすが、松場がすぐにリードフックを入れる。竿本はボディにパンチを重ねて、オーソから前蹴りを見せる。ボディで入る竿本だが、松場も右フックをヒットさせる。

残り2分、右リードフックの松場、竿本が左フックを当てる。竿本はオーソで跳びヒザ、着地してサウスポーで右を伸ばす。動きが多い竿本だが、左ハイを当てる。さらにジャブを2つ入れた松場に、竿本がアッパーを返す。互角の勝負だが、どちらかをつけるとなると手数、アクションで竿本が印象点を稼いだことになるか。

最終回、右を振るう竿本がアッパーから左ストレートで前に出る。テイクダウンを見せた松場は切られて右ジャブを打つ。同時にアッパーを放った竿本は左フックと、手数でリードする。ワンツーにダブルレッグを合わせた松場がテイクダウンへ。尻もちをついた竿本だが、バック狙いにレッスルアップから組んでケージに松場を押し込んでいく。

立って離れた両者、竿本が右ボディ&オーバーハンドを振るう。松場は左ハイ、かわした竿本に右ジャブをヒットさせる。竿本も右ミドルを見せ、右から左を伸ばす。松場はショートでワンツー、左ハイをキャッチした竿本はスリップした松場を押し込もうとする。

背中を見せて走り、正対した松場が左を当て、アッパーを2発入れる。さらにボディも決めた松場が終盤は攻勢に。さらにジャブを繰り出す松場が、前に出てくる竿本に下がりながらもパンチを入れ──タイムアップに。

松場がその持ちうる能力を初めて全て見せた戦いを見せたが、ジャッジは割れ竿本がスプリット判定勝ちを手にした。


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