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【BRAVE CF55】フライ級王座決定T準決=バガウティノフ✖ホゼ・トーレス決定!! マカエフ✖カスモフも!!

【写真】ついにバガウティノフ✖トーレスの準決勝が行われる。ムハマド・モカエフはトーレス有利と予想していた (C)BRAVE CF

11月6日(土・現地時間)、ウクライナ国境にほど近いロシアはロストフ・ナ・ドヌーでPRO FCとの共同プロモーションで開催されるBRAVE CF55の陣容が固まりつつまる。

メインはBRAVE CFフライ級王座決定トーナメント準決勝=アリ・バガウティノフ✖ホゼ・トーレス、コメインでモチャメド・マカエフ✖カスム・カスモフのバンタム級マッチが組まれている。


BRAVE CFの最軽量級王座決定トーナメントは昨年9月24日のBRAVE CF42で開幕──本来は準々決勝4試合が消化される予定だったが、ダスティン・オーティズと対戦予定のマルセル・アドゥルの早々に負傷欠場し、QFの1試合が別大会にスライドされた。

ここから交通整理が必要なほど紆余曲折が見られた同トーンメントの進捗状況は以下の通りだ。

BRAVE CF4ファイトウィークになり、ザック・マコウスキーと対戦するはずだったアブドゥル・フセインが計量中に体調を悪化させ、この試合は延期とならずマコウスキーの不戦勝に。

結果2試合のみ実施された準々決勝では、まずヴェリムアド・アルカソフがフラービオ・ケイロスを判定で下し準決勝進出を決めた。しかし、トーレスはショーン・センテーラとドローで3月最終週のBRAVE CF49で再戦が組まれることに。

が、今度はセンテーラが負傷欠場となり、トーレスの不戦勝が決定し、同大会で彼はキャッチウェイト戦でブライン・オドリスコールを下し留飲を下げている。

BRAVE CF49の翌週に開かれた50回記念大会では準決勝=アルカソフ✖マコウスキーがまず実施され、前者が判定勝ちでファイナル進出を決めた。

直後に1試合残された準々決勝でようやくオーティズがプロモーションデビューを果たし、1月にBRAVE CFに合流したアリ・バガウティノフとUFCベテラン対決で相対するも判定負けとなった。それから7カ月を経て、バガウティノフ✖トーレスと準決勝が11月6日にようやく実現する。

この間、フライ級戦線ではM-1フライ級正規王者のアレクサンダル・ドスカルチュクに母国カザフスタン大会=BRAVE CF53でRNCを極めて勝利したM-1暫定フライ級王者のアス・アルマバエフ

さらに同大会でBRAVE二勝目を挙げたオクタゴン・フライ級王者のアザット・マクスンという2人のカザフ勢が合流。

加えてダゲスタン系英国人の超新星ムハマド・モカエフが順調にキャリアを重ね、今大会でBRAVE初出場となる──12勝3敗のロシアン=リズヴァン・アブエフと、UFCに次ぐと言っても過言でない陣容を誇るようになっている。

そんな実力者揃いのフライ級も、ベルトの持ち主が決定しないと回り始めず、スタック状態だ。

実力伯仲もディフェンス能力でバガウティノフが僅差で、トーレスをリードしているように思われる準決勝の行方が気になる一方で、早々のファイナル実行が期待されるBRAVE CFフライ級戦線だ。

8月のイタリア大会でキャリア11戦目、バンタム級転向初戦で54秒KO負けを喫したマカエフの復帰戦は、戦績13勝1敗のカスモフが相手とプロテクトのプの字も感じられない非常に厳しいファイトが用意された。

アクマット・ファイトクラブ所属の強豪カスモフ、正念場のマカエフ、そのマカエフを破ったKHK MMA所属のガムザット・マゴメドフらが、スティーブン・ローマンが返上したBRAVE CFバンタム級王座を巡る戦闘地域に赴いている。

米国、ブラジル、ロシア、中央アジア、欧州勢らが虎視眈々と王座を狙うフライ級に対し、国籍こそオーストリアだがチェチェン人のマカエフ、バーレーン在住のダゲスタン人マゴメドフ、ACAの虎の穴アクメットFC所属のカスモフと──コーカサスの戦闘民族が砂漠のバンタム級王座を争う状態になっている。

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【BRAVE CF53】M-1暫定フライ級王者アルマバエフが、M-1正規フライ級王者ドスカルチュクをRNCで一蹴

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
Def.2R3分47秒by RNC
アレクサンダル・ドスカルチュク(ウクライナ)

M-1フライ級王者ドスカルチュクとM-1暫定フライ級王者でカザフスタンのNAIZA FCのフライ級王者でもあるアルマバエフが、BRAVEで対戦の怪……。

右ローをまずアルマバエフが決める。キャンバスに不具合があり、試合が短時間ながら中断。再開後、左ジャブを当てて右を伸ばすドスカルチュクに対し、アルマバエフはカウンターのフックを狙う。ドスカルチュクはダブルレッグに出ると、アルマバエフがギロチンをセットアップし、後方に引き込んでクローズドガードを取る。

ワキ腹を殴り、頭を抜いたドスカルチュクはガードの中からパスを狙う。嫌がったアルマバエフは背中を譲って立ち上がると思いきや、引き込んでガードを取る。腰を引き、ケージを背負って立ち上がったアルマバエフはハイクロッチにも、右腕を差し返して耐える。押し返したアルマバエフが逆にシングルからダブルでテイクダウンを奪い、スクランブルでバックに回り両足をフックする。残り30秒、極め切ることはできなかったがパンチを入れたアルマバエフが初回をリードした。

2R、長いリーチを生かし、左ジャブを当てたドスカルチュクは、続くダブルレッグをスプロールしスクランブルも、バックを許す。ワンフックから背中に回ろうとしたアルマバエフに対し、ドスカルチュクが必死にウィザーを続ける。最終的に正対したアルマバエフは足技を見せ、押し込み続ける。最終的にダブルレッグから肩に担ぎ、豪快にスラムをアルマバエフが決める。

ドスカルチュクは背中を取られたまま立ち上がるも、苦しい時間が続く。アルマバエフは真後ろに回り、崩してワンフックへ。ドスカルチュクが正対するがワキを潜ったアルマバエフが背中の飛びのって両足をフックすると、RNCでドスカルチュクからタップを奪った。

M-1的には暫定王者で、地元のアルマバエフが10勝2敗のドスカルチュクを破り──13勝2敗となり、またもBRAVECFフライ級戦線に実績も力も十分なファイターがロースターに加わった。

「カザフスタンの旗の下で、カザフスタンの力を見せた。誰とでも、毎月だろうが、どこででも戦う」とアルマバエフはマイクで話した。


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